JPH04261571A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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Publication number
JPH04261571A
JPH04261571A JP4433891A JP4433891A JPH04261571A JP H04261571 A JPH04261571 A JP H04261571A JP 4433891 A JP4433891 A JP 4433891A JP 4433891 A JP4433891 A JP 4433891A JP H04261571 A JPH04261571 A JP H04261571A
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JP
Japan
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film
heating
heating element
recording material
heat
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JP4433891A
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English (en)
Inventor
Takeshi Setoriyama
武 世取山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH04261571A publication Critical patent/JPH04261571A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録材を加熱体に耐熱
性フィルムを介して密着させて加熱体の熱を耐熱性フイ
ルムを介して記録材に与える方式(フィルム加熱方式)
の加熱装置に関する。
【0002】この装置は、電子写真複写機・プリンタ・
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装置
、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形
成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るトナ
ーを用いて記録材(転写材シート・エレクトロファック
スシート・静電記録シート・印刷紙など)の面に間接(
転写)方式もしくは直接方式で形成した、目的の画像情
報に対応した未定着のトナー画像を、該画像を担持して
いる記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する画
像加熱定着装置や、画像を担持した記録材を加熱して表
面性(艶など)を改質する装置、仮定着処置する装置な
どに使用できる。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、画像の加熱定着のための
記録材の加熱装置は、所定の温度に維持された加熱ロー
ラと、弾性層を有して該加熱ローラに圧接する加圧ロー
ラとによって、記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラ方式が多用されている。
【0004】その他、フラッシュ加熱方式、オーブン加
熱方式、熱板加熱方式、ベルト加熱方式、高周波加熱方
式など種々の方式のものが知られている。
【0005】一方、本出願人は例えば特開昭63−31
3182 号公報、特願平2−153602〜1536
10号等において前記のようなフィルム加熱方式の加熱
装置を提案している。このようなフィルム加熱方式の加
熱装置は、昇温の速い加熱体と薄膜のフィルムを用いる
ためウエイトタイムの短縮化(クイックスタート)が可
能となる、その他、従来装置の種々の欠点を解決できる
などの利点を有ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルム加
熱方式の装置は問題として次のようなことが挙げられて
いる。即ち、フィルムは装置駆動状態においてフィルム
の移動方向と直交するフィルム幅方向の一端側又は他端
側への寄り移動現象をみやすい。フィルムの幅方向への
寄り位置によってはフィルムの搬送力のバランスが崩れ
たり、定着時の加圧力のバランスが均一にならなかった
り、加熱体の温度分布のバランスが崩れる等の問題が生
じることもある。
【0007】部品精度のバラツキ(表面粗さ、摩擦係数
、ローラ形状、温度分布、バネ定数等)により生じるフ
ィルムの寄り方向は限定できず、寄り方向制御手段は複
雑化し、高価となる。例えば、フィルムの幅方向への寄
り移動を光電的に検知するセンサ手段、その検知情報に
応じてフィルムを寄り移動方向とは逆方向に戻し移動さ
せる手段例えばソレノイド等を用いてフィルムピンチロ
ーラ等の角度を変化させる手段機構等からなるフィルム
寄り移動制御機構を付加してフィルム寄りを規制する処
置構成をとると、装置構成の複雑化・大型化・コストア
ップ化等の一因となる。
【0008】また他のフィルム寄り移動規制手段として
、フィルムの幅方向の端部を受け止めさせるフィルム端
部規制部材を配設することでフィルムの幅方向への寄り
移動規制を行う場合は、フィルムの寄り移動力が大きい
ときはフィルム端部が規制部材に強く押し付けられ、フ
ィルムは薄膜で腰が弱いのでフィルム端部に容易にシワ
や傷、座屈等のダメージを受け易く、フィルム端部の耐
久性が低下することになる。
【0009】例えば、装置の非駆動状態において、加熱
体に対する加圧回転体の加圧力を加圧回転体の駆動側(
加圧回転体に駆動力を伝達する端部側)と非駆動側(加
圧回転体に駆動力を伝達する端部側とは反対端側)とを
均等に設定しても、装置駆動状態時では駆動力伝達(ギ
アの噛み合い)の際に生じる反力により駆動側の加圧力
は非駆動側の加圧力よりも実際には低くなって加圧力に
アンバランスを生じ、そのためにフィルムは駆動状態で
加圧力の高い非駆動側への寄り力を生じる。
【0010】本発明はこの種の加熱装置において装置駆
動状態時のフィルムの寄り力を低減させるように工夫し
て、フィルム端部を規制部材に受け止めさせてフィルム
寄り移動を規制する場合でもフィルム端部にダメージを
与えるおそれなくフィルム寄り移動規制を可能とするこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。 (1)耐熱性を有するフィルムと、該耐熱性フィルムを
介して記録材を加熱体に密着させると共にフィルムと記
録材を一体密着状態で搬送する加圧回転体を備えてフィ
ルムを介して加熱体から記録材に熱エネルギーを付与す
る加熱装置であり、加熱体はその長手中央部から加圧回
転体駆動端側の加熱体半部域の総発熱量をQ1とし、加
圧回転体非駆動端側の加熱体半部域の総発熱量をQ2と
すると、Q1>Q2の関係に設定したことを特徴とする
加熱装置。 (2)前記加熱体の両半部域の総発熱量差(Q1−Q2
)は加熱体の両半部域の温度差として10〜20℃の範
囲で設定したことを特徴とする(1)記載の加熱装置。
【0012】
【作用】即ち加熱体にフィルム(通紙時はフィルムと記
録材)を介して圧接している加圧回転体は具体的にはシ
リコン系ゴム等の耐熱性を有する弾性体であり、加熱体
からの受熱による加熱温度が高くなると膨張量も大きく
なり、加熱体との圧接ニップ部が大きくなる。
【0013】而して上記本発明のように加熱体に関して
その長手中央部から加圧回転体駆動端側の加熱体半部域
の総発熱量をQ1とし、加圧回転体非駆動端側の加熱体
半部域の総発熱量をQ2としたとき、Q1>Q2の関係
に設定すると、加圧回転体の加熱体からの受熱による加
熱温度は加圧回転体長手に関して総発熱量が大きい加熱
体半部域に対応する駆動端側の半部の方が、総発熱量が
それよりも小さい加熱体半部域に対応する非駆動側の半
部よりも高くなる。
【0014】つまり加圧回転体の上記駆動端側の半部の
方が上記非駆動端側の半部よりも膨張量が大きくなり、
加熱体との圧接ニップ部が大きくなる。
【0015】その結果として装置駆動状態時には加圧回
転体に対する駆動力伝達の際に生じる反力による加圧回
転体駆動端側の加圧力低下が、上記のように該加圧回転
体の駆動端側の半部側の加熱体に対する圧接ニップ部が
大きくなることで補償されてフィルムの加圧回転体非駆
動端側への寄り力が低減化される。或いは逆に寄り方向
を加圧回転体の駆動端側にさせることができる。この場
合フィルムの加圧回転体の非駆動端側又は駆動端側への
寄り移動力は何れの場合も小さく、その寄り側のフィル
ム端部を規制部材に受け止めさせてフィルムの寄り移動
規制をしてもフィルム端部の規制部材に対する押付け力
は小さいからフィルム端部ダメージの発生が防止される
【0016】加熱体の長手中央部から加圧回転体駆動端
側の加熱体半部域の総発熱量Q1と、加圧回転体非駆動
端側の加熱体半部域の総発熱量Q2との差(Q1−Q2
)は加熱体の上記両半部域の温度差として10〜20℃
の範囲で設定するのが好ましい。その差が大き過ぎると
フィルムが加圧回転体の駆動端側へ強く寄り移動してい
くようになってしまう。
【0017】
【実施例】図1〜図9は本発明の一実施例装置(画像加
熱定着装置100)を示したもの である。  (1)装置100の全体的概略構造図1は
装置100の縦断正面図、図2は横断側面図、図3・図
4は装置の右側面図と左側面図、図5は要部の分解斜視
図である。
【0018】1は板金製の横断面上向きチャンネル(溝
)形の横長の装置フレーム(底板)、2・3はこの装置
フレーム1の左右両端部に該フレーム1に一体に具備さ
せた左側壁板と右側壁板、4は装置の上カバーであり、
左右の側壁板2・3の上端部間にはめ込んでその左右端
部を夫々左右側壁板2・3に対してねじ5で固定される
。ねじ5をゆるめ外すことで取り外すことができる。
【0019】6・7は左右の各側壁板2・3の略中央部
面に対称に形成した縦方向の切欠き長穴、8・9はその
各長穴6・7の下端部に嵌係合させた左右一対の軸受部
材である。10は後述する加熱体19との間で後述する
フィルム21を挟んでニップ部を形成し、フィルム21
を駆動する加圧回転体としてのフィルム加圧ローラ(圧
接ローラ、バックアップローラ)であり、中心軸11と
、この軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよいゴム
弾性体からなるローラ部12とからなり、中心軸11の
左右端部を夫々前記左右の軸受部材8・9に回転自由に
軸受支持させてある。
【0020】13は、板金製の横長のステーであり、後
述するフィルム21の内面ガイド部材と、後述する加熱
体19・断熱部材20の支持・補強部材を兼ねる。この
ステー13は、横長の平な底面部14と、この底面部1
4の長手両辺から夫々一連に立ち上がらせて具備させた
横断面外向き円弧カーブの前壁板15と後壁板16と、
底面部14の左右両端部から夫々外方へ突出させた左右
一対の水平張り出しラグ部17・18を有している。
【0021】19は後述する構造(図6)を有する横長
の低熱容量線状加熱体であり、横長の断熱部材20に取
付け支持させてあり、この断熱部材20を加熱体19側
を下向きにして前記ステー13の横長底面部14の下面
に並行に一体に取付け支持させてある。
【0022】21はエンドレスの耐熱性フィルムであり
、加熱体19・断熱部材20を含むステー13に外嵌さ
せてある。このエンドレスの耐熱性フィルム21の内周
長と、加熱体19・断熱部材20を含むステー13の外
周長はフィルム21の方を例えば3mmほど大きくして
あり、従ってフィルム21は加熱体19・断熱部材20
を含むステー13に対して周長が余裕をもってルーズに
外嵌している。
【0023】22・23はフィルム21を加熱体19・
断熱部材20を含むステー13に外嵌した後にステー1
3の左右端部の各水平張り出しラグ部17・18に対し
て嵌着して取付け支持させた左右一対のフィルム端部規
制フランジ部材である。
【0024】この左右一対の各フランジ部材22・23
の鍔座の内面22a・23a間の間隔寸法はフィルム2
1の幅寸法よりもやや大きく設定してある。24・25
はその左右一対の各フランジ部材22・23の外面から
外方へ突出させた水平張り出しラグ部であり、前記ステ
ー13側の外向き水平張り出しラグ部17・18は夫々
このフランジ部材22・23の上記水平張り出しラグ部
24・25の肉厚内に具備させた差し込み用穴部に十分
に嵌入していて左右の各フランジ部材22・23をしっ
かりと支持している。
【0025】装置の組み立ては、左右の側壁板2・3間
から上カバー4を外した状態において、軸11の左右端
部側に予め左右の軸受部材8・9を嵌着したフィルム加
圧ローラ10のその左右の軸受部材8・9を左右側壁板
2・3の縦方向切欠き長穴6・7に上端開放部から嵌係
合させて加圧ローラ10を左右側壁板2・3間に入れ込
み、左右の軸受部材8・9が長穴6・7の下端部に受け
止められる位置まで下ろす(落し込み式)。
【0026】次いで、ステー13、加熱体19、断熱部
材20、フィルム21、左右のフランジ部材22・23
を図のような関係に予め組み立てた中間組立て体を、加
熱体19側を下向きにして、かつ断熱部材20の左右の
外方突出端と左右のフランジ部材22・23の水平張り
出しラグ部24・25を夫々左右側壁板2・3の縦方向
の切欠き長穴6・7に上端開放部から嵌係合させて左右
側壁板2・3間に入れ込み、下向きの加熱体19がフィ
ルム21を挟んで先に組み込んである加圧ローラ10の
上面に当って受け止められるまで下ろす(落し込み式)
【0027】そして左右側壁板2・3の外側に長穴6・
7から突出している左右の各フランジ部材22・23の
ラグ部24・25の上に夫々コイルばね26・27をラ
グ部上面に設けた支え凸起で位置決めさせて縦向きにセ
ットし、上カバー4を該上カバー4の左右端部側に夫々
設けた外方張り出しラグ部28・29を上記セットした
コイルばね26・27の上端に夫々対応させて各コイル
ばね26・27をラグ部24・28、25・29間に押
し縮めながら、左右の側壁板2・3の上端部間の所定の
位置まで嵌め入れてねじ5で左右の側壁板2・3間に固
定する。
【0028】これによりコイルばね26・27の加圧力
(押し縮め反力)で、ステー13、加熱体19、断熱部
材20、フィルム21、左右のフランジ部材22・23
の全体が下方へ押圧付勢されて加熱体19と加圧ローラ
10とがフィルム21を挟んで総圧例えば4〜7kgの
当接圧をもって圧接した状態に保持される。
【0029】30・31は左右の側壁板2・3の外側に
長穴6・7から突出している断熱部材20の左右両端部
に嵌着した、加熱体19に対する電力供給用のコネクタ
である。
【0030】32は装置フレーム1の前面壁に取付けて
配設した被加熱材入口ガイドであり、装置へ導入される
被加熱材としての、顕画像(粉体トナー像)Taを支持
する記録材シートP(図7)をフィルム21を挟んで圧
接している加熱体19と加圧ローラ10とのニップ部(
加熱定着部)Nのフィルム21と加圧ローラ10との間
に向けて案内する。
【0031】33は装置フレーム1の後面壁に取付けて
配設した記録材分離ガイド部材であり、上記ニップ部N
を通過して出た記録材シートを下側の排出ローラ34と
上側のピンチコロ38とのニップ部に案内する。
【0032】排出ローラ34はその軸35の左右両端部
を左右の側壁板2・3に設けた軸受36・37間に回転
自由に軸受支持させてある。ピンチコロ38はその軸3
9を上カバー4の後面壁の一部を内側に曲げて形成した
フック部40に受け入れさせて自重と押しばね41とに
より排出ローラ34の上面に当接させてある。このピン
チコロ38は排出ローラ34の回転駆動に従動回転する
【0033】G1は、右側壁板3から外方へ突出させた
ローラ軸11の右端に固着した第1ギア、G3はおなじ
く右側壁板3から外方へ突出させた排出ローラ軸35の
右端に固着した第3ギア、G2は右側壁板3の外面に枢
着して設けた中継ギアとしての第2ギアであり、上記の
第1ギアG1と第3ギアG3とに噛み合っている。
【0034】第1ギアG1は不図示の駆動源機構の駆動
ギアG0から駆動力を受けて加圧ローラ10が図2上反
時計方向に回転駆動され、それに連動して第1ギアG1
の回転力が第2ギアG2を介して第3ギアG3へ伝達さ
れて排出ローラ34も図2上反時計方向に回転駆動され
る。
【0035】(2)動  作 本実施例においてはエンドレスの耐熱性フィルム21は
非駆動時において図6の要部部分拡大図のように加熱体
19と加圧ローラ10とのニップ部Nに挟まれている部
分を除く残余の大部分の略全周長部分がテンションフリ
ーである。
【0036】第1ギアG1に駆動源機構の駆動ギアG0
から駆動が伝達されて加圧ローラ10が所定の周速度で
図7上反時計方向へ回転駆動されると、ニップ部Nにお
いてフィルム21に回転加圧ローラ10との摩擦力で送
り移動力がかかり、エンドレスの耐熱性フィルム21が
加圧ローラ10の回転周速と略同速度をもってフィルム
内面が加熱体19面を摺動しつつ時計方向Aに回動移動
駆動される。
【0037】このフィルム21の駆動状態においてはニ
ップ部Nよりもフィルム回動方向上流側のフィルム部分
に引き寄せ力fが作用することで、フィルム21は図7
に実線で示したようにニップ部Nよりもフイルム回動方
向上流側であって該ニップ部近傍のフイルム内面ガイド
部分、即ちフィルム21を外嵌したステー13のフィル
ム内面ガイドとしての外向き円弧カーブ前面板15の略
下半面部分に対して接触して摺動を生じながら回動する
【0038】その結果、回動フィルム21には上記の前
面板15との接触摺動部の始点部Oからフィルム回動方
向下流側のニップ部Nにかけてのフィルム部分Bにテン
シヨンが作用した状態で回動することで、少なくともそ
のフィルム部分面、即ちニップ部Nの記録材シート進入
側近傍のフィルム部分面B、及びニップ部Nのフィルム
部分についてのシワの発生が上記のテンションの作用に
より防止される。
【0039】そして上記のフィルム駆動と、加熱体19
への通電を行わせた状態において、入口ガイド32に案
内されて被加熱材としての未定着トナー像Taを担持し
た記録材シートPがニップ部Nの回動フィルム21と加
圧ローラ10との間に像担持面上向きで導入されると記
録材シートPはフィルム21の面に密着してフィルム2
1と一緒にニップ部Nを移動通過していき、その移動通
過過程でニップ部Nにおいてフィルム内面に接している
加熱体19の熱エネルギーがフィルムを介して記録材シ
ートPに付与されトナー画像Taは軟化溶融像Tbとな
る。
【0040】ニップ部Nを通過した記録材シートPはト
ナー温度がガラス転移点より大なる状態でフィルム21
面から離れて出口ガイド33で排出ローラ34とピンチ
コロ38との間に案内されて装置外へ送り出される。記
録材シートPがニップ部Nを出てフィルム21面から離
れて排出ローラ34へ至るまでの間に軟化・溶融トナー
像Tbは冷却して固化像化Tcして定着する。
【0041】ニップ部Nへ導入された記録材シートPは
前述したようにテンションが作用していてシワのないフ
ィルム部分面に常に対応密着してニップ部Nをフィルム
21と一緒に移動するのでシワのあるフィルムがニップ
部Nを通過する事態を生じることによる加熱ムラ・定着
ムラの発生、フィルム面の折れすじを生じない。
【0042】フィルム21は非駆動時も駆動時もその全
周長の一部N又はB・Nにしかテンションが加わらない
から、即ち非駆動時(図6)においてはフィルム21は
ニップ部Nを除く残余の大部分の略全周長部分がテンシ
ョンフリーであり、駆動時(図7)もニップ部Nと、そ
のニップ部Nの記録材シート進入側近傍部のフィルム部
分Bについてのみテンションが作用し残余の大部分の略
全周長部分がテンションフリーであるから、また全体に
周長の短いフィルムを使用できるから、フィルム駆動の
ために必要な駆動トルクは小さいものとなり、フィルム
装置構成、部品、駆動系構成は簡略化・小型化・低コス
ト化される。
【0043】またフィルム21の非駆動時も駆動時もフ
ィルム21には上記のように全周長の一部N又はB・N
にしかテンションが加わらないので、フィルム駆動時に
フィルム21にフィルム幅方向の一方側又は他方側への
寄り移動を生じても、その寄り力は小さいものである。
【0044】(3)フィルム21の寄り移動規制加熱体
19は本発明に従ってその長手中央部から加圧ローラ1
0の駆動端側(第1ギアG1を取付けた右端側)の半部
域の総発熱量をQ1とし、加圧ローラ10の非駆動端側
(第1ギアG1を取付けた右端側とは反対の左端側)の
半部域の総発熱量をQ2としたときQ1>Q2の関係に
設定してある。本実施例では加熱体19の発熱体19b
の幅を図8のように上記前者の半部域の方を上記後者の
半部域よりも細く設計することで上記Q1>Q2の関係
に設定している。
【0045】これにより前記作用の項で説明したように
装置駆動状態時にフィルムに生じるフィルム幅方向への
寄り移動力は軽減化される。そのためフィルム21が寄
り移動Q又はR(図1)してその左端縁が左側フランジ
部材22のフィルム端部規制面としての鍔座内面22a
、或は右端縁が右側フランジ部材23の鍔座内面23a
に押し当り状態になってもフィルム寄り力が小さいから
その寄り力に対してフィルムの剛性が十分に打ち勝ちフ
ィルム端部に座屈・破損するなどのダメージを生じない
。そしてフィルムの寄り規制手段は本実施例装置のよう
に簡単なフランジ部材22・23で足りるので、この点
でも装置構成の簡略化・小型化・低コスト化がなされ、
安価で信頼性の高い装置を構成できる。フィルム寄り規
制手段としては本実施例装置の場合のフランジ部材22
・23の他にも、例えばフィルム21の端部にエンドレ
スフィルム周方向に耐熱性樹脂から成るリブを設け、こ
のリブを規制してもよい。
【0046】更に、使用フィルム21としては上記のよ
うに寄り力が低下する分、剛性を低下させることができ
るので、より薄肉で熱容量が小さいものを使用して装置
のクイックスタート性を向上させることができる。
【0047】(4)フィルム21についてフィルム21
は熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させる
ために総厚100μm以下、好ましくは40μm以下、
20μm以上の耐熱性・離型性・強度・耐久性等のある
単層或いは複合層フィルムを使用できる。 例えばポリイミド(PI)・ポリエーテルイミド(PE
I)・ポリエーテルサルホン(PES)・4フッ化エチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹
脂(PEA)・ポリエーテルエーテルケトン(PEEK
)・ポリパラバン酸(PPA)、或いは複合フィルムと
して例えば20μm厚のポリイミドフィルムの少なくと
も画像当接面側にPTFE(4フッ化エチレン樹脂)・
PAF・FEP等のフッ素樹脂・シリコン樹脂等、更に
はそれに導電材(カーボンブラック・グラファイト・導
電性ウイスカなど)を添加した離型性コート層を10μ
m厚に施したものなどである。
【0048】(5)加熱体19・断熱部材20について
基板19aは、耐熱性・電気絶縁性・低熱容量・高熱伝
導性の部材であり、例えば、厚み1mm、幅6mm、長
さ240mmのアルミナ基板である。
【0049】発熱体19bは基板19aの表面の略中央
部に長手に沿って、例えば、Ag/Pd(銀パラジウム
)、TaN2、RuO2等の電気抵抗材料を厚み約10
μm・巾1〜3mmの線状もしくは細帯状に図7のよう
なパターンでスクリーン印刷等により塗工し、その上に
表面保護層19cとして耐熱ガラスを約10μmコート
したものである。
【0050】加熱体19の裏面側(発熱体19bを設け
た面とは反対側の面)には低熱容量のサーミスタ或はP
t膜等の低熱容量の測温抵抗体等の検温素子19cや、
ヒューズ等の安全素子が配設される。
【0051】本例の加熱体19は発熱体19bに対し画
像形成スタート信号により所定のタイミングにて通電し
て発熱体19bを略全長にわたって発熱させる。通電は
AC100Vであり、検温素子19cの検知温度に応じ
てトライアックを含む不図示の通電制御回路により通電
する位相角を制御することにより供給電力を制御してい
る。
【0052】加熱体19はその発熱体19bへの通電に
より、基板19a・発熱体19b・表面保護層19cな
ど全体の熱容量が小さいので、加熱体表面が所要の定着
温度(例えば、140〜200℃)まで急速に温度上昇
する。加熱体19の長手中央部から加圧ローラ10の駆
動端側の加熱体半部域の総発熱量Q1と加圧ローラ10
の非駆動端側の加熱体半部域の総発熱量Q2との差によ
る加熱体19の上記両半部域間の温度差は10〜20℃
の範囲となるようにしてある。そしてこの加熱体19に
接する耐熱性フィルム21も熱容量が小さく、加熱体1
9側の熱エネルギーが該フィルム21を介して該フィル
ムに圧接状態の記録材シートP側に効果的に伝達されて
画像の加熱定着が実行される。
【0053】上記のように加熱体19と対向するフィル
ムの表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材シー
トPへの定着可能温度)に対して十分な高温に昇温する
ので、クイックスタート性に優れ、加熱体19をあらか
じめ昇温させておくいわゆるスタンバイ温調の必要がな
く、省エネルギーが実現でき、しかも機内昇温も防止で
きる。
【0054】断熱部材20は加熱体19を断熱して発熱
を有効に使うようにするもので、断熱性・高耐熱性を有
する、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)・
PAI(ポリアミドイミド)・PI(ポリイミド)・P
EEK(ポリエーテルエーテルケトン)・液晶ポリマー
等の高耐熱性樹脂である。
【0055】(6)画像形成装置例 図9は図1〜図8例の画像加熱定着装置100を組み込
んだ画像形成装置の一例の概略構成を示している。本例
の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザ
ービームプリンタである。
【0056】60はプロセスカートリッジであり、回転
ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)61
・帯電器62・現像器63・クリーニング装置64の4
つのプロセス機器を包含させてある。このプロセスカー
トリッジは装置の開閉部65を開けて装置内を開放する
ことで装置内の所定の位置に対して着脱交換自在である
【0057】画像形成スタート信号によりドラム61が
矢示の時計方向に回転駆動され、その回転ドラム61面
が帯電器62により所定の極性・電位に一様帯電され、
そのドラムの帯電処理面に対してレーザースキャナ66
から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル
画素信号に対応して変調されたレーザビーム67による
主走査露光がなされることで、ドラム61面に目的の画
像情報に対応した静電潜像が順次に形成されていく。そ
の潜像は次いで現像器63でトナー画像として顕画化さ
れる。
【0058】一方、給紙カセット68内の記録材シート
Pが給紙ローラ69と分離パッド70との共働で1枚宛
分離給送され、レジストローラ対71によりドラム61
の回転と同期取りされてドラム61とそれに対向圧接し
ている転写ローラ72との定着部たる圧接ニップ部73
へ給送され、該給送記録材シートP面にドラム1面側の
トナー画像が順次に転写されていく。
【0059】転写部73を通った記録材シートPはドラ
ム61面から分離されて、ガイド74で定着装置100
へ導入され、前述した該装置100の動作・作用で未定
着トナー画像の加熱定着が実行されて出口75から画像
形成物(プリント)として出力される。
【0060】転写部73を通って記録材シートPが分離
されたドラム61面はクリーニング装置64で転写残り
トナー等の付着汚染物の除去を受けて繰り返して作像に
使用される。
【0061】なお、本発明の加熱装置は上述例の画像形
成装置の画像加熱定着装置としてだけでなく、その他に
、画像面加熱つや出し装置、仮定着装置などとしても効
果的に活用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明はフィルム加熱方式
の加圧装置について装置駆動状態時のフィルムの寄り力
を低減化させることができ、従ってフィルム端部を規制
部材に受け止めさせてフィルム寄り移動を規制する場合
でもフィルム端部にダメージを与えるおそれなくフィル
ムの寄り移動規制をすることが可能となり、また簡単な
フィルム寄り規制手段で装置構成を簡略化・小型化・低
コスト化でき、安全性・信頼性・耐久性のある装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】  実施例装置の縦断正面図
【図2】  装置の横断側面図
【図3】  装置の右側面図
【図4】  装置の左側面図
【図5】  要部の分解斜視図
【図6】  非駆動時フィルム状態を示した要部の横断
面図
【図7】  駆動時の同上図
【図8】  加熱体の発熱体パターンを示した図
【図9
】  画像形成装置例の概略構成図
【符号の説明】
19  加熱体 21  耐熱性フィルム 10  加圧ローラ 22・23  フィルム寄り規制部材としての左右のフ
ランジ部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  耐熱性を有するフィルムと、該耐熱性
    フィルムを介して記録材を加熱体に密着させると共にフ
    ィルムと記録材を一体密着状態で搬送する加圧回転体を
    備えてフィルムを介して加熱体から記録材に熱エネルギ
    ーを付与する加熱装置であり、加熱体はその長手中央部
    から加圧回転体駆動端側の加熱体半部域の総発熱量をQ
    1とし、加圧回転体非駆動端側の加熱体半部域の総発熱
    量をQ2とすると、Q1>Q2の関係に設定したことを
    特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】  前記加熱体の両半部域の総発熱量差(
    Q1−Q2)は加熱体の両半部域の温度差として10〜
    20℃の範囲で設定したことを特徴とする請求項1記載
    の加熱装置。
JP4433891A 1991-02-15 1991-02-15 加熱装置 Pending JPH04261571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008197637A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012173692A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Canon Inc 像加熱装置

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