JPH0426078Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】

本考案は、温水洗浄装置の便蓋を保護する技術
に関する。

【背景技術】

従来より実施されている温水洗浄装置の一タイ
プとして、第４図に示すように便器４の後部上面
に便器４を跨がせるようにして温水吐出ノズルや
温風発生器（いずれも図示せず）を備えた装置本
体１を設置し、この装置本体１の前部に便座５及
び便蓋２を回動自在に枢支させたものがある。こ
のタイプの温水洗浄装置では、電源スイツチが自
動的にオン、オフされる構造となつている。即
ち、第５図及び第６図に示すように、便座５及び
便蓋２が一体にヒンジ６で枢支されており、しか
もこのヒンジ６が装置本体１の軸受け部７内で上
下に動くようになつていて軸受け部７内に内蔵さ
れた支持台９により支持され、スプリング８によ
り上方へ付勢されており、便蓋２を開いて立て、
人が便座５の上に座ると便座５と共にヒンジ６が
下がり、ヒンジ６が下がるとリミツトスイツチな
どで検出して電源スイツチをオンにし、使用後再
び便座５が上昇すると電源スイツチが自動的にオ
フになる構造となつていた。このため、立てて装
置本体１にもたせかけられている便蓋２が着座の
度に便座５の昇降と連動して上下に移動し、この
時便座５の上面の装置本体１と当接している箇所
が装置本体１と擦れ、第７図に示すように便蓋２
の上面に摩擦傷１０がつき、便蓋２の外観が悪く
なるという問題があつた。また、このように便座
が上下しない温水洗浄装置であつても、便蓋の開
閉が繰り返されているうちに、やはり傷が発生し
ていた。

【考案の目的】

本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為さ
れたものであり、その目的とするところは便蓋の
装置本体との当接箇所に生じる傷の発生を解消す
ることにある。

【考案の開示】

本考案温水洗浄装置の便蓋の構造は、装置本体
１の前部において便蓋２の後端部を枢支して便蓋
２を開閉自在とし、便蓋２を開いて立てた時に便
蓋２上面の装置本体１と当接する箇所の付近に便
蓋２が装置本体１と当接するのを防止するための
保護突部３を突設させて成ることを特徴とするも
のである。しかして、便蓋２を開いて立てた時、
便蓋２が直接装置本体１に当接せず、装置本体１
に当接した保護突部３により支持され、便蓋２に
傷がつくことがないものである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述す
る。第１図及び第２図に示すものはロータンク１
１一体型の便器４であり、この便器４の上には温
水洗浄装置を設置してある。温水洗浄装置は、平
面視で略コ字形をしたものであり、温水吐出ノズ
ルと温風発生器（図示せず）を備えた装置本体１
が便器４を跨ぐようにして便器４の後部に設置さ
れている。装置本体１の前面には軸受け部が設け
られており、この軸受け部により便座５及び便蓋
２の後端部が回動自在に枢支されている。この温
水洗浄装置も従来技術として述べたように、使用
者が便座５の上に着座すると、自動的に電源スイ
ツチがオンに投入される。そして、第３図に示す
ように、便蓋２の表面の基部、即ち便蓋２を開い
て立てた時に便蓋２の表面の装置本体１と当たる
箇所には保護突部３を突設してある。この保護突
部３は適宜１個乃至複数個設けられている。した
がつて、便蓋２を立てると保護突部３が装置本体
１に当接して便蓋２は保護突部３により支持さ
れ、直接便蓋２が装置本体１に当接することがな
く、便蓋２に傷がつくのを防止できる。保護突部
３は、例えばゴムのように傷がついても目立ちに
くい材質のもの、あるいは傷の付きにくい材質の
ものを用いれば良く、また傷がついても目立ちに
くい大きさのものとすることができる。

【考案の効果】

本考案は、叙述のごとく装置本体の前部におい
て便蓋の後端部を枢支して便蓋を開閉自在とし、
便蓋を開いて立てた時に便蓋上面の装置本体と当
接する箇所の付近に便蓋が装置本体と当接するの
を防止するための保護突部を突設させてあるか
ら、便蓋を開いて立てた時、便蓋が直接装置本体
に当接せず、装置本体に当接した保護突部により
支持され、便蓋に傷がつきことがないものであ
り、便蓋の外観をいつまでも良好に保つことがで
きるという利点がある。特に、着座の度に便蓋が
弁座と共に上下に昇降して、電源スイツチをオ
ン、オフするタイプのもので有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は同上の側面図、第３図は同上の便蓋の斜視
図、第４図は従来例の一部破断した側面図、第５
図は同上の便蓋及び便座の枢支構造を示す側面
図、第６図は同上の分解斜視図、第７図は同上の
傷の付いた便蓋を示す斜視図であり、１は装置本
体、２は便蓋、３は保護突部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装置本体の前部において便蓋の後端部を枢支し
   て便蓋を開閉自在とし、便蓋を開いて立てた時に
   便蓋上面の装置本体と当接する箇所の付近に便蓋
   が装置本体と当接するのを防止するための保護突
   部を突設させて成る温水洗浄装置の便蓋の構造。