JPH0426065Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は複数の洗面ボウルを備えた洗面台に関
する。

（従来の技術） 一般的な洗面台は天板に洗面ボウルを嵌め付け
るか、天板と洗面ボウルとを一体成形し、天板前
方の壁面に鏡を取付けている。

また、多人数での同時使用を可能とするため、
複数の洗面ボウルを天板に設け、各洗面ボウルに
対応して壁面に鏡を取付けるようにしたものがあ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上述した従来の洗面台のうち、多人数での同時
使用を可能とした洗面台は、洗面ボウルと同数の
鏡を前方の壁面に単純に面一に取付けただけであ
るため、隣り合う洗面ボウルを使用している者が
鏡を見る場合、若干見る角度を異ならせると、隣
で使用している者と目線が合うこととなり、落ち
ついて洗顔及び化粧ができないという問題があ
る。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決すべく本考案は、多人数での
同時使用を可能とすべく複数の洗面ボウルを設け
た洗面台において、鏡を取り付けたところの壁面
を平面視でつづら折り形状に構成したことを特徴
とする。

（作用） 隣接する鏡が角度を異ならせて取付けられてい
るため、若干視線をずらせても、他人と視線が合
うことがない。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図は本考案に係る洗面台の斜視図、第２図
は同洗面台の平面図であり、壁体１にはキヤビネ
ツト２が押付け固定され、このキヤビネツト２は
中央部が膨出するとともに開閉扉３……を備えて
いる。またキヤビネツト２上面は天板４にて閉塞
され、この天板４には複数（図示例では４個）の
洗面ボウル５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄを設けてい
る。これら洗面ボウル５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄは
等間隔で配置され、特に中央の２個の洗面ボウル
５ａ，５ｂについては、キヤビネツト２の膨出部
に合せて、両脇の洗面ボウル５ｃ，５ｄよりも後
方で且つ斜めに配置している。

一方、壁体１は洗面ボウルの数に合せて横方向
に４つの小壁１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに分けら
れ、中央の小壁１ｂ，１ｃについては後方に張り
出し、各小壁１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを、山折り
と谷折りとが繰り返してなるつづら折り形状とす
ることで、角度を異ならせて連続せしめている。
そして、各小壁１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄには各洗
面ボウル５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄに対応して鏡６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが取付けられている。これ
ら鏡６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄは各小壁１ａ，１
ｂ，１ｃ，１ｄが角度を異ならせて連続している
ため、隣り合う鏡同士も角度が異なることとな
る。したがつて自分が使用している鏡に隣りの使
用者の顔が正面から写ることがない。

尚、図示例にあつては、４個の洗面ボウルを設
けた洗面台を示したが、２個以上の洗面ボウルを
設けた洗面台であれば本考案を適用できる。要
は、隣り合う鏡が角度を異ならせて取付けられる
ものであればよい。

（考案の効果） 以上に説明した如く本考案によれば、複数の洗
面ボウルを有する洗面台において、各洗面ボウル
に対応して前方壁に取付けられる鏡のうち、隣り
合う鏡同士の角度が異なるようにしたので、鏡を
使用している際に、隣りの使用者と視線を合せる
ことなく、落ちついて洗顔及び化粧をすることが
でき、更に洗面台の横方向寸法も、従来の如く単
純に複数の洗面ボウルを等間隔で並べたものに比
べ小さくなり、スペース的にも有利となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る洗面台の全体斜視図、第
２図は同洗面台の平面図である。 尚、図面中１
は壁体、１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄは壁面としての
小壁、２はキヤビネツト、２，４は天板、５ａ，
５ｂ，５ｃ，５ｄは洗面ボウル、６ａ，６ｂ，６
ｃ，６ｄは鏡である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板に複数の洗面ボウルを設けるとともに、天
   板の前方に壁面に各洗面ボウルに対応して鏡を取
   付けた洗面台において、前記壁面は平面視で山折
   りと谷折りとの繰り返しからなるつづら折り形状
   に構成したことを特徴とする洗面台。