JPH0426049Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は指輪を店頭に飾るときの指輪支承具
に関するものである。

［従来の技術］ 従来、帯状金属板を環状に屈曲して弾性のある
Ｃ字状支持体を成形し、前側になるスリツト部の
左右両側下縁に外向き支片を突設し且つ支持体後
部（スリツト部と反対側）下縁に外向き支片を突
設し、指輪を支持体の外側に嵌めると共に前記３
個の支片で支えるようにした指輪支承具は知られ
ている。しかしこの従来公知のものは、指輪を嵌
めた状態において指輪支承具を落とすと指輪支承
具から指輪が外れ易い欠点があつた。

本考案は、指輪を装着した状態で落としても指
輪が外れない指輪支承具に係わるものである。

［問題点を解決するための手段］ 図面を参考にして説明する。

この考案に係る指輪支承具７は、直線状弾力材
からなる半円弧状湾曲可能帯状体１の中間部へ直
交的に支脚片２を突設し、半円弧状湾曲可能帯状
体１の両端部にはそれぞれ外方に向く上下２つの
対峙舌片３，４を設けて該対峙舌片３，４間に指
輪５の輪をなす線体部の嵌入溝６を形成したもの
である。

［作用］ 本考案は上述した如き構成を具備し、半円弧状
湾曲可能帯状体１に弾性変形をさせ、指輪５内に
挿入しその弾力によつて拡張するとき上下２つの
対峙舌片３，４間に指輪５を受け止め、且つ指輪
５を同一直径線上の２箇所支えるものである。

［実施例］ 図面に基づいて説明する。

１は直線状弾力材からなる半円弧状湾曲可能帯
状体、２は半円弧状湾曲可能帯状体１の中間部へ
直交的に突設した支脚片、３，４は半円弧状湾曲
可能帯状体１の両端部にそれぞれ外方に向かせて
設けた上下２つの対峙舌片で、該対峙舌片３，４
間に指輪５の輪をなす線体部の嵌入溝６が形成さ
れている。以上により支承具７が構成されてい
る。

この場合、支脚片２の下端には第１図に示す如
く任意の形状（三角、四角、丸、楕円、Ｕ形等）
をした基底板８を設ける場合と、第２図に示す如
く支脚片２の下端を任意の形状（三角錘、四角
錘、円錐等）に尖らした場合とがある。

本支承具の材料は弾力のある材料（プラスチツ
ク、鋼板）で、一体成形可能なものである。

［考案の効果］ 本考案によれば、この実施品をもつて指輪５を
支承したとき、支脚片２によつて指輪５を充分浮
き彫り状に展示することができ、支承具７の本体
ともいうべき湾曲可能帯状体１は指輪５の内側に
沿う形となつて外方へ露出が少なく指輪を全体的
に展示する効果がある。

そして、指輪の内径はゲージ毎に異なつていて
も、半円弧状湾曲可能体の変形により、半円弧が
優弧、劣弧になつても、指輪の内径にはそれ程大
きな差がないので、対峙舌片３，４の円周方向に
沿う長さによつて指輪の同一直径線は常に対向す
る対峙舌片内に位置し、同一の支承具で指輪内に
充分フイツトすることが出来る。

然も、指輪５は同一直径線上の２箇所で上下か
ら挟まれているので、配置変え等のために動かし
たり、或は指輪支承具が倒れたり落したりして
も、指輪支承具から指輪が外れることがない特長
がある。

又支脚片２を尖らしたときは展示面が上下の直
立壁面であつても支承可能であり、必要あれば、
釘を簡易に受け止めるところの例えばスポンジや
繊毛の密集する面とすることもある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は第１の実施例を示すもの
で、第１図は指輪を嵌めていない状態の斜視図、
第２図は指輪（仮線で示す）を嵌めた状態におけ
る斜視図である。第３図は第２の実施例を示すも
ので、指輪（仮線で示す）を嵌めた状態における
斜視図である。第４図は使用状態における平面図
である。 １……湾曲可能帯状体、２……支脚片、３，４
……対峙舌片、５……指輪、６……嵌入溝、７…
…支承具、８……基底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直線状弾力材からなる半円弧状湾曲可能帯状体
   １の中間部へ直交的に支脚片２を突設し、半円弧
   状湾曲可能帯状体１の両端部にはそれぞれ外方に
   向く上下２つの対峙舌片３，４を設けて該対峙舌
   片３，４間に指輪５の輪をなす線体部の嵌入溝６
   を形成してなる指輪支承具。