JPH04259459A - 紙おむつのウエストバンド素材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、紙おむつに使用するウ
エストバンド素材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の紙おむつのウエストバンド素材は
、ポリエステル系ウレタンフォームまたはウレタンフィ
ルムが使用されている。このウエストバンドは、表側お
よび裏側不織布またはポリエチレンフィルムと接着剤で
部分的に接合して、弾力を持たせている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】１個の紙おむつのウエ
ストバンドを形成するために、このウレタンフォームを
約２０ｃｍ必要とする。ところで、ウレタンフォームは
比較的に分厚い（約１ｍｍ）ので、現在の技術では全長
１０００ｍ以上を巻取ロールに巻き取ることが出来ない
。したがって、約５０００個の紙おむつを製造し終える
たびに、ウレタンフォームのロールを取り替えなければ
ならない。現在の高速紙おむつ製造機では５０００個の
紙おむつを十数分で製造するので、このウレタンフォー
ムの取り替え作業は十数分間隔で行なわれなければなら
ず、これが生産性の低下を招いていた。この間隔を伸ば
そうとしても、従来のようにウレタンフォームを材料に
していたのでは、不可能であると思われる。本発明者は
ウレタンフォームに代わる適当な材料を求めて本発明に
到達した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のウエストバンド
素材は、シート材料の片面に弾性糸を接着剤により取り
付けて弾力を持たせたことを特徴とする。

【０００５】以下、添付の図面に基づき、本発明を詳細
に説明する。

【０００６】図１は、本発明に係る紙おむつのウエスト
バンド素材Ａを使用したときの斜視図である。図２は、
このウエストバンドを使用した紙おむつＢの展開図であ
る。

【０００７】図１から明らかなように、本発明の紙おむ
つ用ウエストバンドはシート材料１の片面に弾性糸２を
接着して弾力を持たせている。

【０００８】シート材料１は、例えば、プラスチックフ
ィルム、不織布、布、紙などを使用することが出来る。 特に、薄いポリエチレン・プラスチックフィルムが好ま
しい。このシート材料を裁断して幅４　　−１０ｃｍの
細幅シートとする。

【０００９】弾性糸２は、角糸ゴム、丸糸ゴム、スパン
デックスを含む。シート材料に接着しやすくするために
テープ状の角糸ゴムであることが好ましい。例えば、厚
みは０．２　　−　　０．４０ｍｍ、幅は０．４　　−
　　３．８ｍｍとすることが出来る。弾性糸は少なくと
も２本あることが必要であり、通常２　　−１６本の弾
性糸をそれぞれ平行に配置する。図示の実施例では４本
（２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ）配置している。弾性糸の数
が必ず偶数であるのは、紙おむつ製造過程において、１
つのウエストバンドを、連続する２個の紙おむつのウエ
スト部分に取り付けた後で、中間部を切断して分断した
２個の紙おむつとするからである。そのため、中間部（
２ｂと２ｃの間）が幅広になっている。

【００１０】接着剤３としては、ホットメルト型接着剤
で、弾力性があり、弾性糸面への接着性がよく、耐クリ
ープ特性のよいものが適当である。例えば、新田ゼラチ
ン株式会社（本社大阪市）製造の「ニッタイト　　ＨＴ
−９４０Ｈ」、「ニッタイトＨ−６４８７」、「Ｈ２０
８５−０１」を使用することが出来る。

【００１１】シート材料１と弾性糸２を接着させる方法
は２種類ある。第１は、弾性糸２の底面のみに接着剤３
を塗布して、シート材料１と接着させる方法である。こ
の方法は弾性糸が比較的に幅広のときに特に有効である
。第２は、シート材料の、複数の弾性糸をカバーする範
囲に幅広く接着剤を塗布した後で、この塗布部分に弾性
糸を付着させる方法である。弾性糸の幅が狭いときには
弾性糸の底面だけに接着剤を塗布しようとしても接着剤
がはみ出るので、この方法を取らざるをえない場合が多
い。この方法では、弾性糸が付着していない部分にも接
着剤が残っているので、使用直前まで、例えば、離型紙
（図示せず）などを裏に当てて保存する必要がある。 離型紙を使えば、それだけ分厚くなり本発明の目的に沿
わなくなるが、紙おむつ製造のインラインでこのウエス
トバンド素材を製造しかつ使用する場合には、離型紙を
当てて保存する必要がなくすぐに消費されるので、この
方法で差し支えはない。

【００１２】シート材料１と弾性糸２に弾力を持たせる
には、弾性糸２は弛緩した状態でシート材料１に貼付し
てはならず、適当に伸張させた上で貼付する。伸張の程
度は、使用する弾性糸２の性質や必要とされる弾力性の
程度によって当然異なるが、例えば、弛緩状態の１．５
−３倍に伸張した状態で貼付することが出来る。一般に
２倍程度が好ましいようである。

【００１３】

【作用】本発明のウエストバンド素材は、シート材料の
片面に弾性糸を接着しているだけなので、非常に薄く形
成することが出来る。

【００１４】

【実施例】次の材料を使用して、第１図に示すような紙
おむつのウエストバンド素材を製造した。

【００１５】シート材料として、日本石油化学株式会社
（本社東京都）製造、厚さ３０ミクロンの高圧ポリエチ
レンＦＴ−３１を使用した。

【００１６】弾性糸として、次の配合比率を有する平板
状ゴムを分線して、厚み０．３５ｍｍ、幅０．５１ｍｍ
のテープ状糸ゴム４本とした（％はすべて重量％）。

【００１７】接着剤として、新田ゼラチン株式会社（本
社大阪市）製造の「ニッタイト　　ＨＴ−９４０Ｈ」を
使用した。

【００１８】糸ゴムは弛緩時の２倍に伸張させた状態で
シート材料に接着させた。接着剤は糸ゴムの底面のみに
塗布した。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、シート材料の片面に弾性糸を
接着しているだけなので、非常に薄く形成することが出
来る。シート材料として、ポリエチレンフィルムを使用
した上記実施例では、１００００ｍも巻取ロールに巻き
取ることが出来た。従来ウレタンフォーム素材のものが
１０００ｍであったのに比較すると１０倍以上となった
。このことは、巻き取りロールの交換時間が１０倍以上
に伸びたことを意味する。

【００２０】また、本発明のウエストバンド素材は従来
のウレタンフォームのウエストバンド素材に比較して体
に対するフィット性がよく、紙おむつにウエストバンド
として取り付けて実験すると、従来のウレタンフオーム
のウエストバンドよりも尿の漏れが少なくなるという顕
著な効果が得られた。

【００２１】また従来のウレタンフィルム素材のウエス
トバンドと比較した場合、体に対するフィット性では大
差はないが、本発明品の方が、ギャザーが細かくなり、
また、本発明品は弾性糸を外部から見えるようにするこ
とも出来るので、意匠的におもしろいものが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の紙おむつ用ウエストバンド素材をウエ
ストバンドとしたときの斜視図である。

【図２】図１のウエストバンドを使用した紙おむつの展
開図である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　シート材料（１）の片面に弾性糸（２
   ）を接着剤（３）により付着させて弾力を持たせたこと
   を特徴とする紙おむつのウエストバンド素材。
2. 【請求項２】　　弾性糸（２）の底面のみに接着剤（３
   ）を塗布して、シート材料（１）と付着させた請求項１
   記載の紙おむつのウエストバンド素材。
3. 【請求項３】　　シート材料（１）の、複数の弾性糸（
   ２）をカバーする範囲に幅広く接着剤（３）を塗布する
   とともに、この塗布部分に弾性糸（２）を付着させた請
   求項１記載の紙おむつのウエストバンド素材。
4. 【請求項４】　　紙おむつの製造前段階の工程において
   製造される請求項第１項ないし第３項のいずれかに記載
   のウエストバンド素材。
5. 【請求項５】　　紙おむつのインライン工程において製
   造される請求項第１項ないし第３項のいずれかに記載の
   ウエストバンド素材。