JPH04258940A - カメラ - Google Patents
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- JPH04258940A JPH04258940A JP4087591A JP4087591A JPH04258940A JP H04258940 A JPH04258940 A JP H04258940A JP 4087591 A JP4087591 A JP 4087591A JP 4087591 A JP4087591 A JP 4087591A JP H04258940 A JPH04258940 A JP H04258940A
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- planetary gear
- gear
- rotation
- stopper
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Links
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Landscapes
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体距離を測定する
測距手段と、該測距手段により得られた測距情報に基づ
いて撮影レンズを初期位置から所定の位置へ移動したり
、撮影終了後は再び初期位置へ復帰させるレンズ位置制
御手段と、フィルムの巻上げを行うフィルム給送手段と
を備えたカメラの改良に関するものである。
測距手段と、該測距手段により得られた測距情報に基づ
いて撮影レンズを初期位置から所定の位置へ移動したり
、撮影終了後は再び初期位置へ復帰させるレンズ位置制
御手段と、フィルムの巻上げを行うフィルム給送手段と
を備えたカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、AF装置を備えたカメラにおいて
は、シャッタボタンの第1ストロ−クで測距動作を行い
、次にシャッタボタンの第2ストロ−クで、前記測距動
作で得られた測距情報に基づいて、撮影レンズを初期位
置から所定の位置まで駆動し、その後シャッタの開閉動
作を行い、更にその後前記撮影レンズを初期位置に復帰
させるリセット動作を行った後にフィルムの巻上げ動作
を行うようにしている。
は、シャッタボタンの第1ストロ−クで測距動作を行い
、次にシャッタボタンの第2ストロ−クで、前記測距動
作で得られた測距情報に基づいて、撮影レンズを初期位
置から所定の位置まで駆動し、その後シャッタの開閉動
作を行い、更にその後前記撮影レンズを初期位置に復帰
させるリセット動作を行った後にフィルムの巻上げ動作
を行うようにしている。
【0003】近年、上記の様なコンパクトAFカメラに
おいても、高倍率のズ−ムレンズが組み込まれてきた為
、所定の撮影解像力を得るためには、例えばステッピン
グモ−タで撮影レンズを駆動する場合、単焦点のカメラ
と比較して、よりAF駆動時の撮影レンズの駆動ステッ
プを多くする必要が生じる。
おいても、高倍率のズ−ムレンズが組み込まれてきた為
、所定の撮影解像力を得るためには、例えばステッピン
グモ−タで撮影レンズを駆動する場合、単焦点のカメラ
と比較して、よりAF駆動時の撮影レンズの駆動ステッ
プを多くする必要が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、シャッタ開
閉動作前の撮影レンズのセット動作にかかる時間が長く
なる傾向にある。このことは、当然シャッタタイムラグ
の問題を生じさせるが、同時にステッピングモ−タやシ
ャッタの駆動音自体がそれ程大きくないので、シャッタ
ボタンの第2ストロ−クの時点では、レリ−ズに伴う駆
動音は殆ど無く、シャッタ動作後に撮影レンズが初期位
置にリセットされ、フィルムの巻上げ動作が開始されて
初めて駆動音が得られるものである。
閉動作前の撮影レンズのセット動作にかかる時間が長く
なる傾向にある。このことは、当然シャッタタイムラグ
の問題を生じさせるが、同時にステッピングモ−タやシ
ャッタの駆動音自体がそれ程大きくないので、シャッタ
ボタンの第2ストロ−クの時点では、レリ−ズに伴う駆
動音は殆ど無く、シャッタ動作後に撮影レンズが初期位
置にリセットされ、フィルムの巻上げ動作が開始されて
初めて駆動音が得られるものである。
【0005】したがって、騒音の大きい環境下では、第
2ストロ−ク時にレリ−ズ音が聞こえず、撮影者はレリ
−ズされたか否か等不安な気持になることが多々ある。 言換えれば、実際にはシャッタ開閉のタイミングで露光
されているのに、フィルム巻上げの音により初めて撮れ
たと感じることができ、レリ−ズ操作を行ってからこの
フィルム巻上げの音が聞こえるまでは、レリ−ズされた
か、或はカメラが故障したのではない等撮影者に不安感
を与えていた。
2ストロ−ク時にレリ−ズ音が聞こえず、撮影者はレリ
−ズされたか否か等不安な気持になることが多々ある。 言換えれば、実際にはシャッタ開閉のタイミングで露光
されているのに、フィルム巻上げの音により初めて撮れ
たと感じることができ、レリ−ズ操作を行ってからこの
フィルム巻上げの音が聞こえるまでは、レリ−ズされた
か、或はカメラが故障したのではない等撮影者に不安感
を与えていた。
【0006】本発明の目的は上述したに鑑み、レリ−ズ
感覚が良く、撮影者に安心感を与えた撮影を行わせるこ
とのできるカメラを提供することである。
感覚が良く、撮影者に安心感を与えた撮影を行わせるこ
とのできるカメラを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、露光動作終了
後に行われるフィルム給送手段によるフィルム巻上げ動
作終了後に、レンズ位置制御手段へ撮影レンズを初期位
置へ復帰させる動作を指示する復帰動作指示手段を設け
ている。
後に行われるフィルム給送手段によるフィルム巻上げ動
作終了後に、レンズ位置制御手段へ撮影レンズを初期位
置へ復帰させる動作を指示する復帰動作指示手段を設け
ている。
【0008】
【作用】露光動作終了直後に、撮影が終了したことの確
認をできる駆動音を発するフィルム巻上げ動作を行い、
その後に撮影レンズを初期位置へ復帰させる動作を行う
ようにしている。
認をできる駆動音を発するフィルム巻上げ動作を行い、
その後に撮影レンズを初期位置へ復帰させる動作を行う
ようにしている。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0010】図16は1個のモ−タにより複数の機構へ
の動力分割を行う動力分割装置を備えた、本発明の一実
施例のカメラの機械的主要部分のみを示す図である。
の動力分割を行う動力分割装置を備えた、本発明の一実
施例のカメラの機械的主要部分のみを示す図である。
【0011】図16において、6は太陽ギア、7は遊星
ギア、9a〜9dは以下に述べる様な動力源となる出力
ギアであり、これらは動力分割装置の一部を成すもので
ある。
ギア、9a〜9dは以下に述べる様な動力源となる出力
ギアであり、これらは動力分割装置の一部を成すもので
ある。
【0012】出力ギア9aは、レンズ筒316,カムリ
ング315等のレンズ駆動機構を保持している鏡筒31
4の繰出し,沈胴を行うヘリコイドギア310を図中省
略のギア列310aによって回転させるものである。
ング315等のレンズ駆動機構を保持している鏡筒31
4の繰出し,沈胴を行うヘリコイドギア310を図中省
略のギア列310aによって回転させるものである。
【0013】出力ギア9bは、繰出している鏡筒314
を本体317に固定させ、沈胴させないようにするバヨ
リング311を図中省略のギア列311aによって回転
させるものである。
を本体317に固定させ、沈胴させないようにするバヨ
リング311を図中省略のギア列311aによって回転
させるものである。
【0014】出力ギア9cは、鏡筒314内のカムリン
グ315を動かしてズ−ムを行うズ−ム駆動ギア312
を図中省略のギア列312aによって回転させるもので
ある。
グ315を動かしてズ−ムを行うズ−ム駆動ギア312
を図中省略のギア列312aによって回転させるもので
ある。
【0015】出力ギア9dは、ア−ム309を介してフ
ィルム給送用遊星ギア304と噛み合っていて、これら
でフィルム給送用の遊星ギア機構を構成しており、該出
力ギア9d自身が太陽ギアになっている。そして、この
出力ギア9dの左或は右回転によりフォ−ク306或は
スプ−ル305を選択的に回転させることになり、フィ
ルムパトロ−ネ313内よりのフィルムFの巻上げ或は
フィルムパトロ−ネ313内ヘの巻戻しが行われる。
ィルム給送用遊星ギア304と噛み合っていて、これら
でフィルム給送用の遊星ギア機構を構成しており、該出
力ギア9d自身が太陽ギアになっている。そして、この
出力ギア9dの左或は右回転によりフォ−ク306或は
スプ−ル305を選択的に回転させることになり、フィ
ルムパトロ−ネ313内よりのフィルムFの巻上げ或は
フィルムパトロ−ネ313内ヘの巻戻しが行われる。
【0016】また、318は公知の撮影レンズの第3群
レンズ及びそれを光軸方向に移動可能に保持する第3群
レンズ機構で、第3群レンズは後述するステッピングモ
−タ29により駆動される。
レンズ及びそれを光軸方向に移動可能に保持する第3群
レンズ機構で、第3群レンズは後述するステッピングモ
−タ29により駆動される。
【0017】次に、図1乃至図3等を用いて上記の太陽
ギア6,遊星ギア7及び出力ギア9a〜9dを含む動力
分割装置の構成について説明する。なお、これらの図で
は、図面簡略化のため、動力分割に必要な部品(ギア,
スプリング等)のみを示しており、それらを取り付けた
り、位置決めをしたりする地板類は省略してある。
ギア6,遊星ギア7及び出力ギア9a〜9dを含む動力
分割装置の構成について説明する。なお、これらの図で
は、図面簡略化のため、動力分割に必要な部品(ギア,
スプリング等)のみを示しており、それらを取り付けた
り、位置決めをしたりする地板類は省略してある。
【0018】図1,図3に示される様に遊星ギア7の次
に動力の伝達される出力ギア9a〜9dを円周上に配置
し、遊星ギア7を360度公転できる構成にしている。 なお、本実施例では出力ギアを4個としているが、これ
が4個である必要はなく、2個以上の複数個であればよ
い。
に動力の伝達される出力ギア9a〜9dを円周上に配置
し、遊星ギア7を360度公転できる構成にしている。 なお、本実施例では出力ギアを4個としているが、これ
が4個である必要はなく、2個以上の複数個であればよ
い。
【0019】遊星ギア7は遊星軸8aを中心に回転する
様になっていて、スプリング8bを入れることによって
自転に対しある程度の抵抗を受ける様になっている。上
記遊星軸8aと遊星ギア7は回転ア−ム5に取付けられ
ており、該回転ア−ム5上には太陽ギア6が配置され、
この太陽ギア6は出力軸3の回転によって回転する構成
となっている。
様になっていて、スプリング8bを入れることによって
自転に対しある程度の抵抗を受ける様になっている。上
記遊星軸8aと遊星ギア7は回転ア−ム5に取付けられ
ており、該回転ア−ム5上には太陽ギア6が配置され、
この太陽ギア6は出力軸3の回転によって回転する構成
となっている。
【0020】出力軸3はモ−タ1の動力によって回転す
るが、出力軸3にはある程度の回転力トルクが必要であ
るため、カメラに使用されるモ−タの場合には、減速機
構2を通してその力が出力軸3に伝達される。
るが、出力軸3にはある程度の回転力トルクが必要であ
るため、カメラに使用されるモ−タの場合には、減速機
構2を通してその力が出力軸3に伝達される。
【0021】回転ア−ム5と出力軸3は軸受4に回転可
能に固定されていて、回転ア−ム5は軸受4の外側と、
又出力軸3は軸受4の内側で回転摺動する様になってい
る。そしてその軸受4は出力ギア9a〜9dを回転可能
に固定している軸付きの地板(図中省略)にインサ−ト
成形の様な形で一体に成形されている。これによって回
転ア−ム5が太陽ギア6を中心に回転しようとする力は
、遊星ギア7の公転力のみによって発生する。
能に固定されていて、回転ア−ム5は軸受4の外側と、
又出力軸3は軸受4の内側で回転摺動する様になってい
る。そしてその軸受4は出力ギア9a〜9dを回転可能
に固定している軸付きの地板(図中省略)にインサ−ト
成形の様な形で一体に成形されている。これによって回
転ア−ム5が太陽ギア6を中心に回転しようとする力は
、遊星ギア7の公転力のみによって発生する。
【0022】回転ア−ム5には数個の立曲げ部分がある
が、その中の立曲げ部5aには穴が形成されており、又
回転ア−ム5の上方に配置された回転止めア−ム12に
も穴12bが形成されており、これら穴に挿入される回
転ア−ム用軸13aによって回転止めア−ム12は回転
ア−ム5に対して回転可能に止められている。これによ
って回転止めア−ム12はちょうど「団扇」の様に動く
ことができ、回転範囲がほぼ水平に近い状態で行われる
のでその先端部12cは上下運動に近い動きをする。 又、回転止めア−ム12には穴12aが形成されており
、この穴12aに前述の遊星軸8aが貫通した状態にな
っている(図2の状態)。この状態において、この穴1
2aは長穴になっているため、回転止めア−ム12の上
下回転(言い換えると先端部12cの上下運動)には何
ら規制は加えないが、遊星軸8aと一体となっている回
転ア−ム5の水平方向の回転に連動して、水平に回転を
する。そして、回転ア−ム用軸13aにはト−ションス
プリング13bが通っており、回転止めア−ム12の先
端部12cを上に上げるように付勢している。
が、その中の立曲げ部5aには穴が形成されており、又
回転ア−ム5の上方に配置された回転止めア−ム12に
も穴12bが形成されており、これら穴に挿入される回
転ア−ム用軸13aによって回転止めア−ム12は回転
ア−ム5に対して回転可能に止められている。これによ
って回転止めア−ム12はちょうど「団扇」の様に動く
ことができ、回転範囲がほぼ水平に近い状態で行われる
のでその先端部12cは上下運動に近い動きをする。 又、回転止めア−ム12には穴12aが形成されており
、この穴12aに前述の遊星軸8aが貫通した状態にな
っている(図2の状態)。この状態において、この穴1
2aは長穴になっているため、回転止めア−ム12の上
下回転(言い換えると先端部12cの上下運動)には何
ら規制は加えないが、遊星軸8aと一体となっている回
転ア−ム5の水平方向の回転に連動して、水平に回転を
する。そして、回転ア−ム用軸13aにはト−ションス
プリング13bが通っており、回転止めア−ム12の先
端部12cを上に上げるように付勢している。
【0023】回転止めア−ム12の上方にはパルス板1
4が配置され、そこに形成された穴14bに回転ア−ム
5の立曲げ部5bが貫通かつ固定され、又長穴14aに
は遊星軸8aの切欠き部8dが固定されているため、回
転ア−ム5の水平回転と一体に該パルス板14も水平回
転する。
4が配置され、そこに形成された穴14bに回転ア−ム
5の立曲げ部5bが貫通かつ固定され、又長穴14aに
は遊星軸8aの切欠き部8dが固定されているため、回
転ア−ム5の水平回転と一体に該パルス板14も水平回
転する。
【0024】パルス板14の上方にはア−ム15が配置
され、ア−ム用軸15bによって回転可能に止められて
いる。又、ア−ム用軸15bは不図示の地板によって固
定されている。このア−ム用軸15bにも上述の回転止
めア−ム12と同様なト−ションバネ15cがかけられ
ており、その付勢方向はア−ム一端部15aが図1,図
2において図中下方に力が向く様になっている。ア−ム
一端部15aには突起15eが固着されていて、パルス
板14に設けられた大穴14cを抜けて回転止めア−ム
12の中心部12dを下に付勢している。
され、ア−ム用軸15bによって回転可能に止められて
いる。又、ア−ム用軸15bは不図示の地板によって固
定されている。このア−ム用軸15bにも上述の回転止
めア−ム12と同様なト−ションバネ15cがかけられ
ており、その付勢方向はア−ム一端部15aが図1,図
2において図中下方に力が向く様になっている。ア−ム
一端部15aには突起15eが固着されていて、パルス
板14に設けられた大穴14cを抜けて回転止めア−ム
12の中心部12dを下に付勢している。
【0025】ア−ム15の他端15dにはプランジャ1
6の可動ヨ−ク16aが配置されており、プランジャ1
6を通電させ可動ヨ−ク16aを図1,図2において図
中下方向に吸引すると、前記突起15eは図中上方に動
く。尚、各ト−ションバネ13b,15cのバネバラン
スの強さは、回転止めア−ム12の上下の動きがア−ム
15の突起15eの動きに連動する様に設定されている
。
6の可動ヨ−ク16aが配置されており、プランジャ1
6を通電させ可動ヨ−ク16aを図1,図2において図
中下方向に吸引すると、前記突起15eは図中上方に動
く。尚、各ト−ションバネ13b,15cのバネバラン
スの強さは、回転止めア−ム12の上下の動きがア−ム
15の突起15eの動きに連動する様に設定されている
。
【0026】ア−ム15の突起15eが回転止めア−ム
12を例えば図1中下方に付勢する際に、その中心を押
す理由と効果を以下に述べる。
12を例えば図1中下方に付勢する際に、その中心を押
す理由と効果を以下に述べる。
【0027】遊星ギア7の公転に連動して水平に回転す
る回転ア−ム5に更に連動して回転する回転止めア−ム
12の水平方向の回転中心は、出力軸3つまりは太陽ギ
ア6の真上(図1において12dの当たり)になる。遊
星ギア7がどの様な位置で公転していても、この回転止
めア−ム12の中心(12d)は回転中心であるため、
回転止めア−ム12が太陽ギア6,遊星ギア7,回転ア
−ム5等に連動してどの様な位置にあっても(例えば図
5〜図9の各(a)等の状態)、同じ条件でそこ(12
d)をア−ム15の突起15eで押すことが可能で、回
転止めア−ム12の先端12cを上下に動かすことがで
きる。このため、遊星ギア7の公転を止めて出力ギア9
a〜9dに動力を伝達するために回転止めア−ム12の
先端12cをクラウンストッパ10の切欠きに入れるた
めの動作は、ア−ム15の突起15eが回転止めア−ム
12の回転状態に関係なくその中心(12d)を付勢す
るだけの簡単な機構でよい。
る回転ア−ム5に更に連動して回転する回転止めア−ム
12の水平方向の回転中心は、出力軸3つまりは太陽ギ
ア6の真上(図1において12dの当たり)になる。遊
星ギア7がどの様な位置で公転していても、この回転止
めア−ム12の中心(12d)は回転中心であるため、
回転止めア−ム12が太陽ギア6,遊星ギア7,回転ア
−ム5等に連動してどの様な位置にあっても(例えば図
5〜図9の各(a)等の状態)、同じ条件でそこ(12
d)をア−ム15の突起15eで押すことが可能で、回
転止めア−ム12の先端12cを上下に動かすことがで
きる。このため、遊星ギア7の公転を止めて出力ギア9
a〜9dに動力を伝達するために回転止めア−ム12の
先端12cをクラウンストッパ10の切欠きに入れるた
めの動作は、ア−ム15の突起15eが回転止めア−ム
12の回転状態に関係なくその中心(12d)を付勢す
るだけの簡単な機構でよい。
【0028】出力ギア9a〜9dの真上、つまり回転ア
−ム5と回転止めア−ム12の間にはクラウンストッパ
10と抜けストッパ11が不図示の地板に重なった状態
で固定されている。各ストッパ10,11には切欠きが
設けられ、その切欠きの間に回転止めア−ム12の先端
12cが通り抜けられる様な形状となっている。
−ム5と回転止めア−ム12の間にはクラウンストッパ
10と抜けストッパ11が不図示の地板に重なった状態
で固定されている。各ストッパ10,11には切欠きが
設けられ、その切欠きの間に回転止めア−ム12の先端
12cが通り抜けられる様な形状となっている。
【0029】更に、図4(図3の部分拡大図)で表して
いる様に、太陽ギア6を中心としてクラウンストッパ1
0の端面10aと10bによる切欠きの角度Z度,抜け
ストッパ11の端面11aと11bによる切欠きの角度
Y度,そして回転止めア−ム12の先端12cの角度X
度が Z>Y>X の関係になる様に形成されている。これによって抜けス
トッパ11の切欠きは、クラウンストッパ10の切欠き
の「ひさし」の様な状態になっている。そして、この切
欠きは出力ギア9a〜9dの上方に位置している。各ス
トッパ10,11の固定される高さ(図2の上下方向の
高さ)は、以下の2つの状態が可能な様に設定されてい
る。つまり、 1)プランジャ16の吸引に連動して回転止めア−ム1
2の先端12cが上方に動いた時は、該回転止めア−ム
12の先端12cは両ストッパ10,11の切欠きとは
かからない(後述する図6参照)。
いる様に、太陽ギア6を中心としてクラウンストッパ1
0の端面10aと10bによる切欠きの角度Z度,抜け
ストッパ11の端面11aと11bによる切欠きの角度
Y度,そして回転止めア−ム12の先端12cの角度X
度が Z>Y>X の関係になる様に形成されている。これによって抜けス
トッパ11の切欠きは、クラウンストッパ10の切欠き
の「ひさし」の様な状態になっている。そして、この切
欠きは出力ギア9a〜9dの上方に位置している。各ス
トッパ10,11の固定される高さ(図2の上下方向の
高さ)は、以下の2つの状態が可能な様に設定されてい
る。つまり、 1)プランジャ16の吸引に連動して回転止めア−ム1
2の先端12cが上方に動いた時は、該回転止めア−ム
12の先端12cは両ストッパ10,11の切欠きとは
かからない(後述する図6参照)。
【0030】2)プランジャ16が吸引を行っていない
場合は、ア−ム15に設けられた突起15eが回転止め
ア−ム12を下に付勢することによってクラウンストッ
パ10の切欠きの端面10aと10bが回転止めア−ム
の先端12cの高さにくる(図2の状態)。
場合は、ア−ム15に設けられた突起15eが回転止め
ア−ム12を下に付勢することによってクラウンストッ
パ10の切欠きの端面10aと10bが回転止めア−ム
の先端12cの高さにくる(図2の状態)。
【0031】これによって、上記1)の状態(後述する
図6の状態)では、回転ア−ム5とそれに取付けられて
いる部品(回転止めア−ム12,遊星軸8a、パルス板
14等)と遊星ギア7は一体となって軸受4を中心にし
て自由に回転でき、出力軸3,太陽ギア6の回転に伴っ
て遊星ギア7は自由に公転する。この際、遊星ギア7は
円周上に配置された出力ギア9a〜9dと噛み合いなが
ら公軸していく。
図6の状態)では、回転ア−ム5とそれに取付けられて
いる部品(回転止めア−ム12,遊星軸8a、パルス板
14等)と遊星ギア7は一体となって軸受4を中心にし
て自由に回転でき、出力軸3,太陽ギア6の回転に伴っ
て遊星ギア7は自由に公転する。この際、遊星ギア7は
円周上に配置された出力ギア9a〜9dと噛み合いなが
ら公軸していく。
【0032】又、上記2)の状態になると、回転止めア
−ム12の水平方向の回転はクラウンストッパ10の端
面10a,10bによって規制されるので回転ア−ム5
もそれと一体となっているために回転することができず
、遊星ギア7の公転を止めることになる。この状態はち
ょうど図2,図3,図9に相当する。
−ム12の水平方向の回転はクラウンストッパ10の端
面10a,10bによって規制されるので回転ア−ム5
もそれと一体となっているために回転することができず
、遊星ギア7の公転を止めることになる。この状態はち
ょうど図2,図3,図9に相当する。
【0033】公転が上記の様にして規制された遊星ギア
7はそこの位置、つまり各ストッパ10,11の切欠き
の位置で自転をすることになるが、その時はちょうど遊
星ギア7は出力ギア9a〜9dのうちのいずれか1つと
噛み合っていて、ギアトレインを形成するので、太陽ギ
ア6の回転を伝えることが可能になる。その回転方向は
左右どちらでも出力ギア9a〜9dに伝えることができ
る。
7はそこの位置、つまり各ストッパ10,11の切欠き
の位置で自転をすることになるが、その時はちょうど遊
星ギア7は出力ギア9a〜9dのうちのいずれか1つと
噛み合っていて、ギアトレインを形成するので、太陽ギ
ア6の回転を伝えることが可能になる。その回転方向は
左右どちらでも出力ギア9a〜9dに伝えることができ
る。
【0034】又、クラウンストッパ10には、立曲げ部
10cが形成されており、この立曲げ部10cによって
遊星ギア7は360度以上自由に公転できなくなり、左
右1回転分の公転のみになる。つまり、プランジャ16
の吸引によって回転止めア−ム12の先端12cがクラ
ウンストッパ10と抜けストッパ11の上方に位置し(
後述する図6の状態)、遊星ギア7が自由に公転可能な
状態であっても、立曲げ部10cが回転止めア−ム12
の先端12cのストッパになるため、公転が止められる
。これが、図5又は図7に示される状態である。但し、
この位置では前記立曲げ部10cがストッパとして働く
ため、遊星ギア7は自転を始めることになるので、遊星
ギア7がどの出力ギア9a〜9dにも噛み合わない所に
該立曲げ部10cは設けられている。
10cが形成されており、この立曲げ部10cによって
遊星ギア7は360度以上自由に公転できなくなり、左
右1回転分の公転のみになる。つまり、プランジャ16
の吸引によって回転止めア−ム12の先端12cがクラ
ウンストッパ10と抜けストッパ11の上方に位置し(
後述する図6の状態)、遊星ギア7が自由に公転可能な
状態であっても、立曲げ部10cが回転止めア−ム12
の先端12cのストッパになるため、公転が止められる
。これが、図5又は図7に示される状態である。但し、
この位置では前記立曲げ部10cがストッパとして働く
ため、遊星ギア7は自転を始めることになるので、遊星
ギア7がどの出力ギア9a〜9dにも噛み合わない所に
該立曲げ部10cは設けられている。
【0035】遊星ギア7が公転する時には、それに伴っ
て回転ア−ム5と遊星軸8aも太陽ギア6を中心に回転
する。そのため、それらと一体となって回転するパルス
板14は遊星ギア7の公転に連動して回転することにな
る。パルス板14には明,暗のパタ−ンが形成されてお
り、その明,暗信号(パルス)がフォトカプラ17及び
後述するパルス信号検出回路22(図17参照)にて検
出されるようになっている。そして、その明,暗のパタ
−ンは、遊星ギア7が出力ギア9a〜9dと噛み合って
いる時とそうでない時とがこのフォトカプラ17(及び
後述するパルス信号検出回路22)の出力で検出できる
様なパタ−ン形状となっている。
て回転ア−ム5と遊星軸8aも太陽ギア6を中心に回転
する。そのため、それらと一体となって回転するパルス
板14は遊星ギア7の公転に連動して回転することにな
る。パルス板14には明,暗のパタ−ンが形成されてお
り、その明,暗信号(パルス)がフォトカプラ17及び
後述するパルス信号検出回路22(図17参照)にて検
出されるようになっている。そして、その明,暗のパタ
−ンは、遊星ギア7が出力ギア9a〜9dと噛み合って
いる時とそうでない時とがこのフォトカプラ17(及び
後述するパルス信号検出回路22)の出力で検出できる
様なパタ−ン形状となっている。
【0036】本実施例では、遊星ギア7と出力ギア9a
〜9dのいずれかが噛み合っている時に明信号がくる様
に明パタ−ン14eが、噛み合っていない時に暗信号が
くる様暗パタ−ン14dが、それぞれ形成されている(
図1参照)。出力ギア9a〜9dは本実施例では4つに
しているので明パタ−ンも4箇所にある。これによって
、遊星ギア7の公転位置はフォトカプラ17(及び後述
するパルス信号検出回路22)の出力で判別可能となる
。
〜9dのいずれかが噛み合っている時に明信号がくる様
に明パタ−ン14eが、噛み合っていない時に暗信号が
くる様暗パタ−ン14dが、それぞれ形成されている(
図1参照)。出力ギア9a〜9dは本実施例では4つに
しているので明パタ−ンも4箇所にある。これによって
、遊星ギア7の公転位置はフォトカプラ17(及び後述
するパルス信号検出回路22)の出力で判別可能となる
。
【0037】次に、上記構成における動力分割装置にの
動きについて説明する。
動きについて説明する。
【0038】太陽ギア6の回転方向で、図5(a)に示
すように時計回りを「Rv」、反時計回りを「Fw」と
する。これは、遊星ギア7の公転方向、そして各出力ギ
ア9a〜9d,回転ア−ム5及び回転止めア−ム12の
回転方向、更にはモ−タ1の回転方向と同じである。ま
た、遊星ギア7の公転している領域をX及び■〜■の数
字で表す。これは回転止めア−ム12の先端12cのク
ラウンストッパ10に対する位置を示すことと同じであ
る。又、Xはいずれの出力ギア9a〜9dとも噛み合わ
ない、「初期位置10d」を含む領域である。
すように時計回りを「Rv」、反時計回りを「Fw」と
する。これは、遊星ギア7の公転方向、そして各出力ギ
ア9a〜9d,回転ア−ム5及び回転止めア−ム12の
回転方向、更にはモ−タ1の回転方向と同じである。ま
た、遊星ギア7の公転している領域をX及び■〜■の数
字で表す。これは回転止めア−ム12の先端12cのク
ラウンストッパ10に対する位置を示すことと同じであ
る。又、Xはいずれの出力ギア9a〜9dとも噛み合わ
ない、「初期位置10d」を含む領域である。
【0039】■,■,■,■は遊星ギア7と出力ギア9
a〜9bとが噛み合う領域であり、この領域(位置)は
パルス板14の「明」「暗」パルスの変化量をフォトカ
プラ17の出力より検出することによって後述する制御
回路24(図17参照)により判別される。つまり、遊
星ギア7が■→■→■→…(図5(a)→図6(a)→
図7(a)の順)とRv公転すると、フォトカプラ17
からはパルス板14の明,暗パタ−ンを検出することに
よって、図11の様な明,暗信号が出力され、これによ
って「明」の時は遊星ギア7は■,■,■,■の領域に
位置し、いずれかの出力ギア9a〜9bと噛み合ってい
る状態であることが分かり、「暗」の時はX,■,■,
■,■の領域に位置し、この際はいずれの出力ギア9a
〜9dとも噛み合っていない状態であることが分かる。
a〜9bとが噛み合う領域であり、この領域(位置)は
パルス板14の「明」「暗」パルスの変化量をフォトカ
プラ17の出力より検出することによって後述する制御
回路24(図17参照)により判別される。つまり、遊
星ギア7が■→■→■→…(図5(a)→図6(a)→
図7(a)の順)とRv公転すると、フォトカプラ17
からはパルス板14の明,暗パタ−ンを検出することに
よって、図11の様な明,暗信号が出力され、これによ
って「明」の時は遊星ギア7は■,■,■,■の領域に
位置し、いずれかの出力ギア9a〜9bと噛み合ってい
る状態であることが分かり、「暗」の時はX,■,■,
■,■の領域に位置し、この際はいずれの出力ギア9a
〜9dとも噛み合っていない状態であることが分かる。
【0040】なお、遊星ギア7は、クラウンストッパ1
0の立曲げ部10cと回転止めア−ム12の先端12c
とが当る為、Xから■への領域、又は■からXへの領域
へは公転はできないことは既に述べた通りである。
0の立曲げ部10cと回転止めア−ム12の先端12c
とが当る為、Xから■への領域、又は■からXへの領域
へは公転はできないことは既に述べた通りである。
【0041】遊星ギア7を公転させるため、プランジャ
16に通電し、その後公転させた場合に遊星ギア7が■
,■,■,■のいずれかの領域にある時にプランジャ1
6の通電を止めると、回転止めア−ム12の先端12c
は抜けストッパ11の上に乗った状態になる(図8の状
態)。
16に通電し、その後公転させた場合に遊星ギア7が■
,■,■,■のいずれかの領域にある時にプランジャ1
6の通電を止めると、回転止めア−ム12の先端12c
は抜けストッパ11の上に乗った状態になる(図8の状
態)。
【0042】この状態は、回転ア−ム5,回転止めア−
ム12,遊星ギア7,パルス板14等の軸受4を中心と
して回転する部品に関しては位置として不安定な所にあ
る。つまり、何らかの振動等によって、回転止めア−ム
12の先端12cが抜けストッパ11の上をすべり、■
,■,■,■の領域の切欠き部分に落ち込んでしまう(
例えば図9の状態)。すると、もともと噛み合っていな
いはずの遊星ギア7と出力ギア9a〜9dが振動等によ
って噛み合うことになる。これに対し、Xの領域の、特
に「初期位置10d」の範囲は、プランジャ16への通
電をやめて回転止めア−ム12の先端12cがそこに入
ると、他の■,■,■,■の領域のクラウンストッパ1
0の切欠きと同様に、立曲げ部10cと端面10eの間
に入り込んで遊星ギア7が公転できなくなる(図7(a
)の状態)。しかも、そこには出力ギア9a〜9dがな
いので、モ−タ1が回転しても動力は伝わることがなく
、いわゆる「ニュ−トラル」位置として考えることがで
きる。
ム12,遊星ギア7,パルス板14等の軸受4を中心と
して回転する部品に関しては位置として不安定な所にあ
る。つまり、何らかの振動等によって、回転止めア−ム
12の先端12cが抜けストッパ11の上をすべり、■
,■,■,■の領域の切欠き部分に落ち込んでしまう(
例えば図9の状態)。すると、もともと噛み合っていな
いはずの遊星ギア7と出力ギア9a〜9dが振動等によ
って噛み合うことになる。これに対し、Xの領域の、特
に「初期位置10d」の範囲は、プランジャ16への通
電をやめて回転止めア−ム12の先端12cがそこに入
ると、他の■,■,■,■の領域のクラウンストッパ1
0の切欠きと同様に、立曲げ部10cと端面10eの間
に入り込んで遊星ギア7が公転できなくなる(図7(a
)の状態)。しかも、そこには出力ギア9a〜9dがな
いので、モ−タ1が回転しても動力は伝わることがなく
、いわゆる「ニュ−トラル」位置として考えることがで
きる。
【0043】この様に遊星ギア7がどの出力ギア9a〜
9dとも噛み合わずに公転せずに自転できる「初期位置
」を設けることによって、本装置を安定的に停止させて
おくことができる。
9dとも噛み合わずに公転せずに自転できる「初期位置
」を設けることによって、本装置を安定的に停止させて
おくことができる。
【0044】ここで、本実施例における動力分割装置の
基本的な動きは、『太陽ギア6の回りを公転する遊星ギ
ア7が公転しながらその回りを円周上に取り囲んでいる
任意の出力ギア9a〜9dの所で公転をやめ、自転のみ
をして太陽ギア6の動力を出力ギア9a〜9dに伝える
』というものであるが、その一連の動作の概略を以下に
述べる。
基本的な動きは、『太陽ギア6の回りを公転する遊星ギ
ア7が公転しながらその回りを円周上に取り囲んでいる
任意の出力ギア9a〜9dの所で公転をやめ、自転のみ
をして太陽ギア6の動力を出力ギア9a〜9dに伝える
』というものであるが、その一連の動作の概略を以下に
述べる。
【0045】先ず、プランジャ16への通電がなされる
と、回転止めア−ム12がクラウンストッパ10の切欠
きから外れ、遊星ギア7が自由に公転可能な状態となる
。次に、モ−タ1を回転させて遊星ギア7を任意の方向
に公転させる。この際、これに伴ってパルス板14も回
転することになり、よって次に該パルス板14の回転量
をフォトカプラ17の出力によって検出、つまりパルス
板14の回転により生じる明,暗のパルスをカウントす
ることにより、遊星ギア7がX〜■のどこに位置するか
を検知する。そして、動力を伝えたい出力ギア9a〜9
dの所まで遊星ギア7が公転したことを検知したら、上
記のプランジャ16の通電をOFFし、回転止めア−ム
12の先端12cをクラウンストッパ10の切欠きに入
れ、遊星ギア7の公転を規制する。次いで、モ−タ1の
回転を出力ギア9a〜9dに伝えて任意の出力ギア9a
〜9dに動力を伝達する。
と、回転止めア−ム12がクラウンストッパ10の切欠
きから外れ、遊星ギア7が自由に公転可能な状態となる
。次に、モ−タ1を回転させて遊星ギア7を任意の方向
に公転させる。この際、これに伴ってパルス板14も回
転することになり、よって次に該パルス板14の回転量
をフォトカプラ17の出力によって検出、つまりパルス
板14の回転により生じる明,暗のパルスをカウントす
ることにより、遊星ギア7がX〜■のどこに位置するか
を検知する。そして、動力を伝えたい出力ギア9a〜9
dの所まで遊星ギア7が公転したことを検知したら、上
記のプランジャ16の通電をOFFし、回転止めア−ム
12の先端12cをクラウンストッパ10の切欠きに入
れ、遊星ギア7の公転を規制する。次いで、モ−タ1の
回転を出力ギア9a〜9dに伝えて任意の出力ギア9a
〜9dに動力を伝達する。
【0046】なお、詳細は後述「入りの動作」及び「抜
けの動作」のところで行うが、パルス板14は遊星ギア
7の公転に伴って回転するため、遊星ギア7の公転位置
をフォトカプラ17の出力(明,暗のパルスの変化量)
によって判別しているが、前記「動力を伝えたい出力ギ
ア9a〜9dの所まで遊星ギア7が公転したことを検知
したら、プランジャ16の通電をOFF」する動作部分
においては、遊星ギア7が出力ギア9a〜9dとどの様
に噛み合っているか、又は回転止めア−ム12の先端1
2cがクラウンストッパ10や抜けストッパ11に対し
てどの様な位置にあるかを判別する必要があり、それを
「明」から「暗」のパルスの立下がり、「暗」から「明
」のパルスの立上がりによって判別している。すなわち
、パルス板14とフォトカプラ17とを使うことによっ
て、「明」「暗」のパルスの変化量をカウントする以外
に、該パルスの立上がり,立下がりを検出することがで
き、これによりモ−タ1やプランジャ16の制御を行い
、回転止めア−ム12のクラウンストッパ10の切欠き
への「入り」や切欠きからの「抜け」の細かな動作制御
を行っている。
けの動作」のところで行うが、パルス板14は遊星ギア
7の公転に伴って回転するため、遊星ギア7の公転位置
をフォトカプラ17の出力(明,暗のパルスの変化量)
によって判別しているが、前記「動力を伝えたい出力ギ
ア9a〜9dの所まで遊星ギア7が公転したことを検知
したら、プランジャ16の通電をOFF」する動作部分
においては、遊星ギア7が出力ギア9a〜9dとどの様
に噛み合っているか、又は回転止めア−ム12の先端1
2cがクラウンストッパ10や抜けストッパ11に対し
てどの様な位置にあるかを判別する必要があり、それを
「明」から「暗」のパルスの立下がり、「暗」から「明
」のパルスの立上がりによって判別している。すなわち
、パルス板14とフォトカプラ17とを使うことによっ
て、「明」「暗」のパルスの変化量をカウントする以外
に、該パルスの立上がり,立下がりを検出することがで
き、これによりモ−タ1やプランジャ16の制御を行い
、回転止めア−ム12のクラウンストッパ10の切欠き
への「入り」や切欠きからの「抜け」の細かな動作制御
を行っている。
【0047】次に、「初期位置出し」について述べる。
【0048】遊星ギア7の公転している位置がX〜■の
どこの領域かを知るために、パルス板14とフォトカプ
ラ17を用いているが、その信号は図11の様に明と暗
の2つだけである為、それによって検出できるのは検出
を開始してから遊星ギア7がどれくらい公転したか、つ
まり、何カウント目のパルス信号かという変化量のみで
ある。そのため、本装置が立上がった時点では遊星ギア
7が居た場所(初期状態)を知ることはできない。この
ため『どの様な状態であっても、必ず「初期位置10d
」を割り出す』動作を本装置が立上がった時点で行うよ
うに制御される。この動作を「初期位置出し」と呼ぶ。
どこの領域かを知るために、パルス板14とフォトカプ
ラ17を用いているが、その信号は図11の様に明と暗
の2つだけである為、それによって検出できるのは検出
を開始してから遊星ギア7がどれくらい公転したか、つ
まり、何カウント目のパルス信号かという変化量のみで
ある。そのため、本装置が立上がった時点では遊星ギア
7が居た場所(初期状態)を知ることはできない。この
ため『どの様な状態であっても、必ず「初期位置10d
」を割り出す』動作を本装置が立上がった時点で行うよ
うに制御される。この動作を「初期位置出し」と呼ぶ。
【0049】動きとしては、プランジャ16を通電し、
遊星ギア7を公転可能とし遊星ギア7を無条件にFw公
転方向へ突き当たるまで、つまり■の領域に持っていき
、その後にパルス変化をカウントしながら「初期位置1
0d」までRv公転させ、プランジャ16とモ−タ1の
通電を止め、そこで遊星ギア7を安定的に止めておくこ
とである。この状態はXの領域、詳しくはクラウンスト
ッパ10の初期位置10dの位置になるので、そこから
はフォトカプラ17とパルス板14との組み合わせによ
る「明」,「暗」信号によって、遊星ギア7がX〜■の
領域のどこに位置するかが検出できる。
遊星ギア7を公転可能とし遊星ギア7を無条件にFw公
転方向へ突き当たるまで、つまり■の領域に持っていき
、その後にパルス変化をカウントしながら「初期位置1
0d」までRv公転させ、プランジャ16とモ−タ1の
通電を止め、そこで遊星ギア7を安定的に止めておくこ
とである。この状態はXの領域、詳しくはクラウンスト
ッパ10の初期位置10dの位置になるので、そこから
はフォトカプラ17とパルス板14との組み合わせによ
る「明」,「暗」信号によって、遊星ギア7がX〜■の
領域のどこに位置するかが検出できる。
【0050】この時に重要な点としては、遊星ギア7の
公転時に左右両公転規制の突き当て部ともなる、クラウ
ンストッパ10の立曲げ部10cと回転止めア−ム12
の先端12cとの位置が、上述の様に、遊星ギア7がど
の出力ギア9a〜9dとも噛み合わない関係になってい
ることである(図5(a)と図7(a)の状態)。
公転時に左右両公転規制の突き当て部ともなる、クラウ
ンストッパ10の立曲げ部10cと回転止めア−ム12
の先端12cとの位置が、上述の様に、遊星ギア7がど
の出力ギア9a〜9dとも噛み合わない関係になってい
ることである(図5(a)と図7(a)の状態)。
【0051】「初期位置出し」を行う場合は、・本装置
の立上がり時に遊星ギア7がX〜■までのどの領域に位
置するかが判断できない時 ・後述する「動力伝達先の選択ミス」の時、つまり本装
置の後述の制御回路24が記憶しているはずの遊星ギア
7の位置と実際に遊星ギア7のいる位置とに食い違いが
生じた時 等であるので、元々の遊星ギア7の位置がわからないた
めに、その後の遊星ギア7の公転位置を検出するために
パルス板14とフォトカプラ17を用いて相対変化によ
る位置検出を行っても、その位置は何等意味を持たない
。
の立上がり時に遊星ギア7がX〜■までのどの領域に位
置するかが判断できない時 ・後述する「動力伝達先の選択ミス」の時、つまり本装
置の後述の制御回路24が記憶しているはずの遊星ギア
7の位置と実際に遊星ギア7のいる位置とに食い違いが
生じた時 等であるので、元々の遊星ギア7の位置がわからないた
めに、その後の遊星ギア7の公転位置を検出するために
パルス板14とフォトカプラ17を用いて相対変化によ
る位置検出を行っても、その位置は何等意味を持たない
。
【0052】そのため、「初期位置出し」前半の動作と
しては、プランジャ16の通電後はパルス変化を検出す
ることなく、つまりFw回転させて、遊星ギア7を■の
領域(図5(a)の状態)まで、つまりFw公転で突き
当たるまで公転させている。この時のモ−タ1の回転時
間は遊星ギア7が■〜Xへ、又はX〜■へ一公転するの
に十分なだけの時間(ここでは「500msec 」と
している)をとって、ただモ−タ1を無条件にFw回転
させて回転止めア−ム12の先端12cをクラウンスト
ッパ10の立曲げ部cに突き当てているだけである。但
し、後述する「抜けの動作」にもあるように、条件によ
っては遊星ギア7はRv公転を最初に行わないと自由に
公転出来ないケ−スがあるので、場合によってはまず上
記の様な一定時間モ−タ1をRv回転させて遊星ギア7
をXの位置(図7(a)の状態)までRv公転させた後
に、Fw公転させて遊星ギア7を■の領域で突き当てて
いる。
しては、プランジャ16の通電後はパルス変化を検出す
ることなく、つまりFw回転させて、遊星ギア7を■の
領域(図5(a)の状態)まで、つまりFw公転で突き
当たるまで公転させている。この時のモ−タ1の回転時
間は遊星ギア7が■〜Xへ、又はX〜■へ一公転するの
に十分なだけの時間(ここでは「500msec 」と
している)をとって、ただモ−タ1を無条件にFw回転
させて回転止めア−ム12の先端12cをクラウンスト
ッパ10の立曲げ部cに突き当てているだけである。但
し、後述する「抜けの動作」にもあるように、条件によ
っては遊星ギア7はRv公転を最初に行わないと自由に
公転出来ないケ−スがあるので、場合によってはまず上
記の様な一定時間モ−タ1をRv回転させて遊星ギア7
をXの位置(図7(a)の状態)までRv公転させた後
に、Fw公転させて遊星ギア7を■の領域で突き当てて
いる。
【0053】この状態になれば、遊星ギア7は■の領域
に居るものとして考えることができる。この状態以降は
、遊星ギア7の公転位置は従来通りパルス板14とフォ
トカプラ17とで明暗変化を検出しながら決定していく
。
に居るものとして考えることができる。この状態以降は
、遊星ギア7の公転位置は従来通りパルス板14とフォ
トカプラ17とで明暗変化を検出しながら決定していく
。
【0054】そのため、「初期位置出し」後半の動作と
しては、プランジャ16は前半の状態のまま通電を行い
、モ−タ1はRv回転させ、遊星ギア7を■からXの領
域までパルス変化を検出しながら公転させていく。前半
の動作では遊星ギア7は正常に■の領域に位置し、且つ
後半の動作では正常に■からXの領域まで遊星ギア7が
公転できれば、「暗」から「明」、「明」から「暗」の
パルス変化が各4回検出できる筈である。
しては、プランジャ16は前半の状態のまま通電を行い
、モ−タ1はRv回転させ、遊星ギア7を■からXの領
域までパルス変化を検出しながら公転させていく。前半
の動作では遊星ギア7は正常に■の領域に位置し、且つ
後半の動作では正常に■からXの領域まで遊星ギア7が
公転できれば、「暗」から「明」、「明」から「暗」の
パルス変化が各4回検出できる筈である。
【0055】この様に、遊星ギア7の公転の突き当て位
置で、遊星ギア7がどの出力9a〜9dとも噛み合わな
い状態になる様な規制部材(立曲げ部10c)を設け、
そこを公転せずに自転できる中立箇所(ニュ−トラル位
置)としたことによって、遊星ギア7を公転させる時に
、特に公転位置検出ができない場合などはモ−タ1を一
定時間回転させても出力ギア9a〜9dと噛み合うこと
もなく突き当て位置で自転させることができ、不用意に
動力を伝達する事なく突き当て位置となる中立位置(ニ
ュ−トラル位置、特にクラウンストッパ10の初期位置
10d)を探すことができる。
置で、遊星ギア7がどの出力9a〜9dとも噛み合わな
い状態になる様な規制部材(立曲げ部10c)を設け、
そこを公転せずに自転できる中立箇所(ニュ−トラル位
置)としたことによって、遊星ギア7を公転させる時に
、特に公転位置検出ができない場合などはモ−タ1を一
定時間回転させても出力ギア9a〜9dと噛み合うこと
もなく突き当て位置で自転させることができ、不用意に
動力を伝達する事なく突き当て位置となる中立位置(ニ
ュ−トラル位置、特にクラウンストッパ10の初期位置
10d)を探すことができる。
【0056】この「初期位置出し」の効果を以下に述べ
る。
る。
【0057】この「初期位置出し」動作には遊星ギア7
が、■→■→■→■→■→■→■→■→Xへと各領域へ
確実に公転できるかどうかの確認の動作も含まれている
ので、本装置が正常に動くかどうかのチェックの機能を
持っている。つまり、上述の様に遊星ギア7が一公転(
ここではRv公転)できれば、図11の様な「明」から
「暗」、「暗」から「明」の各4回のパルス変化を検出
するので、もし、この各4回のパルス変化が検出されな
ければ、遊星ギア7が正常に公転できていないことにな
り、動力分割装置の機構不良であることが分かる。
が、■→■→■→■→■→■→■→■→Xへと各領域へ
確実に公転できるかどうかの確認の動作も含まれている
ので、本装置が正常に動くかどうかのチェックの機能を
持っている。つまり、上述の様に遊星ギア7が一公転(
ここではRv公転)できれば、図11の様な「明」から
「暗」、「暗」から「明」の各4回のパルス変化を検出
するので、もし、この各4回のパルス変化が検出されな
ければ、遊星ギア7が正常に公転できていないことにな
り、動力分割装置の機構不良であることが分かる。
【0058】図19において、ステップ10の「パルス
カウント」からステップ12のところまでで、明暗8回
分のパルス変化があるかどうかをカウントしている。こ
れにより、本装置の作動チェックができる。
カウント」からステップ12のところまでで、明暗8回
分のパルス変化があるかどうかをカウントしている。こ
れにより、本装置の作動チェックができる。
【0059】この様に、遊星ギア7の公転位置検出をパ
ルス信号等の相対変化量で行う様な本装置においては、
「初期位置出し」動作によって、遊星ギア7の公転位置
を割り出す際に、モ−タ1を無条件に一方向に一定時間
通電し、突き当て動作を行った後、次で逆方向に通電し
たときに、規定数のパルス信号が出力されているかを検
出することによって、本装置の作動チェックを同時に行
うことができる。
ルス信号等の相対変化量で行う様な本装置においては、
「初期位置出し」動作によって、遊星ギア7の公転位置
を割り出す際に、モ−タ1を無条件に一方向に一定時間
通電し、突き当て動作を行った後、次で逆方向に通電し
たときに、規定数のパルス信号が出力されているかを検
出することによって、本装置の作動チェックを同時に行
うことができる。
【0060】また、本装置の立上がり時における「初期
位置出し」動作(遊星ギア7が、X〜■の間と各領域へ
確実に公転できるか否かのチェックを兼ねた)以外にも
「初期位置出し」動作を行う場合がある。すなわち、詳
細は図17及び図19にて後述するが、動力を伝達して
いる機構25a〜25d(図17参照)にはそれぞれそ
れらの動きをフィ−ドバックする駆動信号26a〜25
d(図17参照)を発生する回路部が備わっているので
、 ・出力ギア9a〜9dが各機構25a〜25dへ動力を
伝達している時に、その駆動信号26a〜26dが来な
かった場合 ・動力を伝える必要のない機構25a〜25dから駆動
信号26a〜26dがた場合 等の分割先の選択ミスの様な場合においても、「初期位
置出し」を行うことによって、再度選択をやり直すこと
ができる。
位置出し」動作(遊星ギア7が、X〜■の間と各領域へ
確実に公転できるか否かのチェックを兼ねた)以外にも
「初期位置出し」動作を行う場合がある。すなわち、詳
細は図17及び図19にて後述するが、動力を伝達して
いる機構25a〜25d(図17参照)にはそれぞれそ
れらの動きをフィ−ドバックする駆動信号26a〜25
d(図17参照)を発生する回路部が備わっているので
、 ・出力ギア9a〜9dが各機構25a〜25dへ動力を
伝達している時に、その駆動信号26a〜26dが来な
かった場合 ・動力を伝える必要のない機構25a〜25dから駆動
信号26a〜26dがた場合 等の分割先の選択ミスの様な場合においても、「初期位
置出し」を行うことによって、再度選択をやり直すこと
ができる。
【0061】このように「初期位置出し」の動作が必要
な理由は、前述の様に遊星ギア7の公転位置をフォトカ
プラ17とプランジャ16との組み合わせによる相対変
化量で検出しているためである。遊星ギア7の公転位置
を絶対位置で検出し得る様な機構を持たせれば、上記の
「初期位置出し」動作は必要なくなるが、それによりよ
り複雑に、より大きくしなければならなくなる。
な理由は、前述の様に遊星ギア7の公転位置をフォトカ
プラ17とプランジャ16との組み合わせによる相対変
化量で検出しているためである。遊星ギア7の公転位置
を絶対位置で検出し得る様な機構を持たせれば、上記の
「初期位置出し」動作は必要なくなるが、それによりよ
り複雑に、より大きくしなければならなくなる。
【0062】また、この「初期位置出し」動作後は、遊
星ギア7は確実にXの領域、詳しくはクラウンストッパ
10の立曲げ部10dの領域に位置するため、そこから
はフォトカプラ17とパルス板14との組み合わせによ
って、明暗信号を検出しながら遊星ギア7がどの出力ギ
ア9a〜9dと噛み合っているかを判別させれば、確実
な分割動作が可能となる。そのため、どの出力ギア9a
〜9dと噛み合っているかを明暗信号の相対変化のみで
判別する本発明においては、各動力分割動作毎に「初期
位置出し」を行い、確実な動力伝達先の選択動作を行え
ば、該装置としての信頼性も向上するが、動力伝達先を
変化させる毎に「初期位置出し」を行っていては、その
動作自体は実際の動力伝達の行為ではなく切換え動作で
あるために、一連の動作としては非常に時間がかかって
しまうことになる。
星ギア7は確実にXの領域、詳しくはクラウンストッパ
10の立曲げ部10dの領域に位置するため、そこから
はフォトカプラ17とパルス板14との組み合わせによ
って、明暗信号を検出しながら遊星ギア7がどの出力ギ
ア9a〜9dと噛み合っているかを判別させれば、確実
な分割動作が可能となる。そのため、どの出力ギア9a
〜9dと噛み合っているかを明暗信号の相対変化のみで
判別する本発明においては、各動力分割動作毎に「初期
位置出し」を行い、確実な動力伝達先の選択動作を行え
ば、該装置としての信頼性も向上するが、動力伝達先を
変化させる毎に「初期位置出し」を行っていては、その
動作自体は実際の動力伝達の行為ではなく切換え動作で
あるために、一連の動作としては非常に時間がかかって
しまうことになる。
【0063】このため、出力ギア9a〜9dに連続して
動力を伝達する動きではなく、ある程度時間がかかって
も問題ないような動作の場合には、できるだけ「初期位
置出し」動作を行う様にして、該装置としての信頼性を
上げることができる。
動力を伝達する動きではなく、ある程度時間がかかって
も問題ないような動作の場合には、できるだけ「初期位
置出し」動作を行う様にして、該装置としての信頼性を
上げることができる。
【0064】この様に、相対変化量のみで位置検出を行
う装置で、特に「初期位置出し」動作の設定がされてい
るものにおいて、この「初期位置出し」動作が制御全体
に支障を与えない動作部分においては、動力伝達先の変
更毎に積極的に「初期位置出し」動作を行うことにより
、装置全体の制御の信頼性を向上させることができる。
う装置で、特に「初期位置出し」動作の設定がされてい
るものにおいて、この「初期位置出し」動作が制御全体
に支障を与えない動作部分においては、動力伝達先の変
更毎に積極的に「初期位置出し」動作を行うことにより
、装置全体の制御の信頼性を向上させることができる。
【0065】実際の使用部分としては、後述のカメラの
メイン動作(図18)におけるステップ91のところで
「初期位置出し」を行っている。これは、マニュアルリ
ワインド動作の直前に「初期位置出し」を行っているも
のである。マニュアルリワインド動作自身もある程度時
間のかかる動作であるため、ここに多少の時間追加が入
っても支障がないため、「初期位置出し」を行っている
。それ以外にもオ−トロ−ディング(図25のステップ
141,147)においても、この動作直前に「初期位
置出し」を行っている。これもマニュアルリワインドと
同様にある程度時間がかかる動作であるため、上記した
装置全体の制御の信頼性を向上させる為にこの「初期位
置出し」を行っている。
メイン動作(図18)におけるステップ91のところで
「初期位置出し」を行っている。これは、マニュアルリ
ワインド動作の直前に「初期位置出し」を行っているも
のである。マニュアルリワインド動作自身もある程度時
間のかかる動作であるため、ここに多少の時間追加が入
っても支障がないため、「初期位置出し」を行っている
。それ以外にもオ−トロ−ディング(図25のステップ
141,147)においても、この動作直前に「初期位
置出し」を行っている。これもマニュアルリワインドと
同様にある程度時間がかかる動作であるため、上記した
装置全体の制御の信頼性を向上させる為にこの「初期位
置出し」を行っている。
【0066】なお、本実施例装置が備えられたカメラの
「初期位置出し」動作については図19を用いて後述す
る。
「初期位置出し」動作については図19を用いて後述す
る。
【0067】次に、上記「動力分割装置の基本的な動き
」で説明した様に、プランジャ16のON,OFFによ
って回転止めア−ム12の先端12cをクラウンストッ
パ10の切欠きに入れたり、抜いたり(外したり)して
いるが、そのタイミングをとっているパルス板14の「
明」「暗」信号によってモ−タ1やプランジャ16も細
かな動きを行って、この切欠きに入れたり或は抜いたり
する動作の助けをしている。その「抜けの動作」と「入
りの動作」を以下に説明する。
」で説明した様に、プランジャ16のON,OFFによ
って回転止めア−ム12の先端12cをクラウンストッ
パ10の切欠きに入れたり、抜いたり(外したり)して
いるが、そのタイミングをとっているパルス板14の「
明」「暗」信号によってモ−タ1やプランジャ16も細
かな動きを行って、この切欠きに入れたり或は抜いたり
する動作の助けをしている。その「抜けの動作」と「入
りの動作」を以下に説明する。
【0068】先ず、「抜けの動作」について説明する。
【0069】クラウンストッパ10の上には、その形状
とよく似た形の抜けストッパ11がある。これはクラウ
ンストッパ10にならった形状になっているが、前述の
図4において説明した様にその切欠きの角度の大きさが
、 Z<Y<X になる様に設定されている。これが「抜けの動作」に必
要な条件となる。
とよく似た形の抜けストッパ11がある。これはクラウ
ンストッパ10にならった形状になっているが、前述の
図4において説明した様にその切欠きの角度の大きさが
、 Z<Y<X になる様に設定されている。これが「抜けの動作」に必
要な条件となる。
【0070】図12の(a)は、図3,図8(a)に示
されている様なL方向から紙面に対して上方向を上とし
て本実施例を見た場合のモデル図である。クラウンスト
ッパ10と抜けストッパ11、そして回転止めア−ム1
2の先端12cの関係を表していて、又回転止めア−ム
12の先端12cがクラウンストッパ10や抜けストッ
パ11の切欠きと噛み合ったり、外れたり時の動きの軌
跡を破線で示している。又、この破線は、回転止めア−
ム12、回転ア−ム5、遊星ギア7等の回転に連動して
回転するパルス板14の明パタ−ン14eや暗パタ−ン
14dをフォトカプラ17が検出する時の信号も同時に
表していて、太破線が「明」信号で遊星ギア7が■,■
,■,■のいずれかの領域にあることを、そして細破線
が「暗」信号で遊星ギア7がX,■,■,■,■のいず
れかの領域にあることをそれぞれ示している。また、図
13(a)(b)は上記「抜けの動作」を行う際のモ−
タ1の回転方向、プランジャ16の吸引のタイミング、
パルス板14のパタ−ンをフォトカプラ17が検出した
時の「明」「暗」信号の変化を示したタイミングチャ−
トであって、前記図12(a)(b)にそれぞれ対応し
ている。
されている様なL方向から紙面に対して上方向を上とし
て本実施例を見た場合のモデル図である。クラウンスト
ッパ10と抜けストッパ11、そして回転止めア−ム1
2の先端12cの関係を表していて、又回転止めア−ム
12の先端12cがクラウンストッパ10や抜けストッ
パ11の切欠きと噛み合ったり、外れたり時の動きの軌
跡を破線で示している。又、この破線は、回転止めア−
ム12、回転ア−ム5、遊星ギア7等の回転に連動して
回転するパルス板14の明パタ−ン14eや暗パタ−ン
14dをフォトカプラ17が検出する時の信号も同時に
表していて、太破線が「明」信号で遊星ギア7が■,■
,■,■のいずれかの領域にあることを、そして細破線
が「暗」信号で遊星ギア7がX,■,■,■,■のいず
れかの領域にあることをそれぞれ示している。また、図
13(a)(b)は上記「抜けの動作」を行う際のモ−
タ1の回転方向、プランジャ16の吸引のタイミング、
パルス板14のパタ−ンをフォトカプラ17が検出した
時の「明」「暗」信号の変化を示したタイミングチャ−
トであって、前記図12(a)(b)にそれぞれ対応し
ている。
【0071】図9は遊星ギア7が■の領域にあり、出力
ギア9bの「Fw」回転の動力伝達を行っている状態を
示している(図9(b)参照)。この時は遊星ギア7の
「Fw」方向の公転しよとする力は回転止めア−ム12
がクラウンストッパ10の切欠き(端面10a)にかか
っていることで止められている。この状態から出力ギア
9bの動力伝達をやめ、他の出力ギア(9a,9c或は
9d)へ遊星ギア7を公転させようとする場合の作動に
ついて述べると、先ずそのためにはプランジャ16への
通電を開始して回転止めア−ム12の先端12cをクラ
ウンストッパ10の切欠きから外そうとする。しかし、
回転止めア−ム12の先端12cとクラウンストッパ1
0の切欠き(端面10a)の各端面との摩擦によりその
先端12cが上にもち上がらない場合がある。これは、
プランジャ16の吸引後遊星ギア7の「Rv」自転つま
りモ−タ1の「Fw」回転を続けても、又止めても同じ
ことである。
ギア9bの「Fw」回転の動力伝達を行っている状態を
示している(図9(b)参照)。この時は遊星ギア7の
「Fw」方向の公転しよとする力は回転止めア−ム12
がクラウンストッパ10の切欠き(端面10a)にかか
っていることで止められている。この状態から出力ギア
9bの動力伝達をやめ、他の出力ギア(9a,9c或は
9d)へ遊星ギア7を公転させようとする場合の作動に
ついて述べると、先ずそのためにはプランジャ16への
通電を開始して回転止めア−ム12の先端12cをクラ
ウンストッパ10の切欠きから外そうとする。しかし、
回転止めア−ム12の先端12cとクラウンストッパ1
0の切欠き(端面10a)の各端面との摩擦によりその
先端12cが上にもち上がらない場合がある。これは、
プランジャ16の吸引後遊星ギア7の「Rv」自転つま
りモ−タ1の「Fw」回転を続けても、又止めても同じ
ことである。
【0072】つまり、遊星ギア7の「Rv」自転が続け
られていれば、回転止めア−ム12の先端12cとクラ
ウンストッパ10の切欠き(端面10a)とは、常に突
当った状態になっているし、遊星ギア7の自転、つまり
モ−タ1の回転を止めても、ギア列のバックラッシュが
生じているため、回転止めア−ム12の先端12cはク
ラウンストッパの切欠き部10aに片寄せ付勢されてい
る状態になっているからである。
られていれば、回転止めア−ム12の先端12cとクラ
ウンストッパ10の切欠き(端面10a)とは、常に突
当った状態になっているし、遊星ギア7の自転、つまり
モ−タ1の回転を止めても、ギア列のバックラッシュが
生じているため、回転止めア−ム12の先端12cはク
ラウンストッパの切欠き部10aに片寄せ付勢されてい
る状態になっているからである。
【0073】従って、プランジャ16の吸引後、一旦モ
−タ1を逆回転「Rv」させてバックラッシュを取り除
き、回転止めア−ム12の先端12cとクラウンストッ
パ10の切欠き(端面10a)の摩擦をとり、摩擦がな
くなったら、クラウンストッパ10の切欠き(端面10
a)から外れる様にしなければならない。しかし、その
摩擦力も大小差があり、回転止めア−ム12をもち上げ
ようとするト−ションバネ13bの強さも、ア−ム用ト
−ションバネ15cやプランジャ16の吸引力等のバネ
バランスにより一概には強く設定できない。その対策と
して抜けストッパ11を用いる。つまり、該抜けストッ
パ11により、ア−ム15についている突起15eが上
り、回転止めア−ム12を下に押さなくなっても、切欠
き(端面10a)と先端12cとの接触が完全になくな
り、摩擦がなくなるまで、回転止めア−ム12の先端1
2cが抜けストッパ11に引っ掛かる様にしてある(図
9(a),図10(a)(b)参照)。
−タ1を逆回転「Rv」させてバックラッシュを取り除
き、回転止めア−ム12の先端12cとクラウンストッ
パ10の切欠き(端面10a)の摩擦をとり、摩擦がな
くなったら、クラウンストッパ10の切欠き(端面10
a)から外れる様にしなければならない。しかし、その
摩擦力も大小差があり、回転止めア−ム12をもち上げ
ようとするト−ションバネ13bの強さも、ア−ム用ト
−ションバネ15cやプランジャ16の吸引力等のバネ
バランスにより一概には強く設定できない。その対策と
して抜けストッパ11を用いる。つまり、該抜けストッ
パ11により、ア−ム15についている突起15eが上
り、回転止めア−ム12を下に押さなくなっても、切欠
き(端面10a)と先端12cとの接触が完全になくな
り、摩擦がなくなるまで、回転止めア−ム12の先端1
2cが抜けストッパ11に引っ掛かる様にしてある(図
9(a),図10(a)(b)参照)。
【0074】以上の動きを図12(a)で説明する。
【0075】前述の通り、図12は図8(a)のL方向
から見た図である。摩擦等の影響により、遊星ギア7が
Rv方向に公転開始して初めて回転止めア−ムの先端1
2cがクラウンストッパ10から外れる様にする必要が
あり、逆に言換えれば遊星ギア7のRv公転が始まるま
では、絶対にクラウンストッパ10から外れない様にす
る必要があり、その役目を抜けストッパ11が果す。そ
して、その役目を果すためには、前述した様な角度(Z
<Y<X)の関係が重要となる。但し、図12において
は角度は横方向の幅で表している。
から見た図である。摩擦等の影響により、遊星ギア7が
Rv方向に公転開始して初めて回転止めア−ムの先端1
2cがクラウンストッパ10から外れる様にする必要が
あり、逆に言換えれば遊星ギア7のRv公転が始まるま
では、絶対にクラウンストッパ10から外れない様にす
る必要があり、その役目を抜けストッパ11が果す。そ
して、その役目を果すためには、前述した様な角度(Z
<Y<X)の関係が重要となる。但し、図12において
は角度は横方向の幅で表している。
【0076】なお、この装置には回転止めア−ム12の
先端12cがクラウウンストッパ10と抜けストッパ1
1から外れたこと、つまり上にもち上がったことを知る
検出装置はついていない。その役目をパルス板14の「
明」「暗」信号が代って行う。
先端12cがクラウウンストッパ10と抜けストッパ1
1から外れたこと、つまり上にもち上がったことを知る
検出装置はついていない。その役目をパルス板14の「
明」「暗」信号が代って行う。
【0077】つまり、図12(a)と図13(a)にお
いて、クラウンストッパ10と回転止めア−ム12が噛
み合っている時、例えば図10では「明」信号(■の領
域)が検出されるが、プランジャ16の吸引の後、ある
間隔をおいてモ−タ1のRv回転が行われ、図中の破線
の軌跡通りに抜けストッパ11の端面11aと11bの
間を通って回転止めア−ム12が外れれば、回転ア−ム
5は「Rv」回転をはじめ、その結果、図中201で示
す「暗」信号(■の領域にあるという信号)が検出され
、クラウンストッパ10から外れたことが間接的に分か
る。その信号の後に新たに遊星ギア7の公転させる方向
、つまりは次に動力を伝えなければならない出力ギア9
a〜9dの方向にモ−タ1を回転させる。但し、例えば
図12(b)の様にクラウンストッパ10と回転止めア
−ム17との摩擦を取除く方向の回転(「Fw」)と抜
けストッパ11から抜けた後に遊星ギア7の公転する方
向(「Fw」)が同じならばモ−タ1は同一方向の回転
なので、一連の動作としてよいのでモ−タ1を止める必
要はない。
いて、クラウンストッパ10と回転止めア−ム12が噛
み合っている時、例えば図10では「明」信号(■の領
域)が検出されるが、プランジャ16の吸引の後、ある
間隔をおいてモ−タ1のRv回転が行われ、図中の破線
の軌跡通りに抜けストッパ11の端面11aと11bの
間を通って回転止めア−ム12が外れれば、回転ア−ム
5は「Rv」回転をはじめ、その結果、図中201で示
す「暗」信号(■の領域にあるという信号)が検出され
、クラウンストッパ10から外れたことが間接的に分か
る。その信号の後に新たに遊星ギア7の公転させる方向
、つまりは次に動力を伝えなければならない出力ギア9
a〜9dの方向にモ−タ1を回転させる。但し、例えば
図12(b)の様にクラウンストッパ10と回転止めア
−ム17との摩擦を取除く方向の回転(「Fw」)と抜
けストッパ11から抜けた後に遊星ギア7の公転する方
向(「Fw」)が同じならばモ−タ1は同一方向の回転
なので、一連の動作としてよいのでモ−タ1を止める必
要はない。
【0078】又、図13(a)(b)に表している様に
、プランジャ16の吸引後、ある時間207をおいてか
ら、モ−タ1の回転を始めているが、この時間が短すぎ
ると、プランジャ16の吸引時間の長さによっては、ア
−ム15の突起15eが上がる前に遊星ギア7が公転を
始めてしまうので、回転止めア−ム12の先端12cが
抜けストッパ11の切欠きの端面11aから端面11b
へ移るだけで、クラウンストッパ10から抜けない場合
がでてくる。この分の余裕を考えたのが吸引と回転開始
の207で示したタイムラグである。
、プランジャ16の吸引後、ある時間207をおいてか
ら、モ−タ1の回転を始めているが、この時間が短すぎ
ると、プランジャ16の吸引時間の長さによっては、ア
−ム15の突起15eが上がる前に遊星ギア7が公転を
始めてしまうので、回転止めア−ム12の先端12cが
抜けストッパ11の切欠きの端面11aから端面11b
へ移るだけで、クラウンストッパ10から抜けない場合
がでてくる。この分の余裕を考えたのが吸引と回転開始
の207で示したタイムラグである。
【0079】以上が、ある出力ギア(ここでは9b)へ
の動力伝達を終えてから、次の出力ギア9a,9c或は
9d)へ、遊星ギア7が切換わり始めるまでの「抜けの
動作」の説明である。
の動力伝達を終えてから、次の出力ギア9a,9c或は
9d)へ、遊星ギア7が切換わり始めるまでの「抜けの
動作」の説明である。
【0080】この様に抜けストッパ11をつけることに
よって、本装置のバネバランスやプランジャ16の特性
、そしてクラウンストッパ10、回転止めア−ム12の
部品形状による摩擦力の変化やバックラッシュの量等を
厳重に管理する必要がなく、動力伝達後の切換えの動作
を確実に行うことが可能となる。
よって、本装置のバネバランスやプランジャ16の特性
、そしてクラウンストッパ10、回転止めア−ム12の
部品形状による摩擦力の変化やバックラッシュの量等を
厳重に管理する必要がなく、動力伝達後の切換えの動作
を確実に行うことが可能となる。
【0081】次に、希望の出力ギア9a〜9dの所で遊
星ギア7の公転を止めて動力を伝達し始める、つまり回
転止めア−ム12がクラウンストッパ10の切欠きに入
る「入りの動作」について、図14,図15により説明
する。尚、図14,図15は前記図12と図13と同様
の関係にある。
星ギア7の公転を止めて動力を伝達し始める、つまり回
転止めア−ム12がクラウンストッパ10の切欠きに入
る「入りの動作」について、図14,図15により説明
する。尚、図14,図15は前記図12と図13と同様
の関係にある。
【0082】なお、「入りの動作」においては抜けスト
ッパ11自体は必要ではないが、クラウンストッパ10
の上にあっても「入りの動作」の障害にはならない。
ッパ11自体は必要ではないが、クラウンストッパ10
の上にあっても「入りの動作」の障害にはならない。
【0083】例えば図9に示す様に■の領域に遊星ギア
7を止めようとした時に、■の領域の方向からFw公転
で遊星ギア7が公転し、プランジャ16の吸引を止める
ことによって、クラウンストッパ10と回転止めア−ム
12でその公転が止められ、出力ギア9bに動力が伝達
される時の状態を図14(a)(b)は表している。但
し、図14(a)と図14(b)との違いは、■の領域
にある出力ギア9bをどちらの回転で回すかである。図
14(a)は遊星ギア7を介して出力ギア9bをRv回
転させようとする際のもので、この時は回転止めア−ム
12の先端12cはクラウンストッパ10の切欠き(端
面10b)で止められる。逆に図14(b)は出力ギア
9bをFw回転させようとする際のもので、この時は切
欠き(端面10a)で止められる。この様に「抜けの動
作」同様、この「入りの動作」においてもその入り方に
2通りある。そのは以下の理由からである。
7を止めようとした時に、■の領域の方向からFw公転
で遊星ギア7が公転し、プランジャ16の吸引を止める
ことによって、クラウンストッパ10と回転止めア−ム
12でその公転が止められ、出力ギア9bに動力が伝達
される時の状態を図14(a)(b)は表している。但
し、図14(a)と図14(b)との違いは、■の領域
にある出力ギア9bをどちらの回転で回すかである。図
14(a)は遊星ギア7を介して出力ギア9bをRv回
転させようとする際のもので、この時は回転止めア−ム
12の先端12cはクラウンストッパ10の切欠き(端
面10b)で止められる。逆に図14(b)は出力ギア
9bをFw回転させようとする際のもので、この時は切
欠き(端面10a)で止められる。この様に「抜けの動
作」同様、この「入りの動作」においてもその入り方に
2通りある。そのは以下の理由からである。
【0084】1)遊星ギア7の公転方向とこれから動力
を伝達しようとする出力ギア9a〜9dの回転方向を同
じにしなければならない。
を伝達しようとする出力ギア9a〜9dの回転方向を同
じにしなければならない。
【0085】2)クラウンストッパ10の切欠きに回転
止めア−ム12の先端部12cが入ったかを直接検出す
る装置がない。
止めア−ム12の先端部12cが入ったかを直接検出す
る装置がない。
【0086】以下、図14(a)及び図15(a)を用
いてこの「入りの動作」について説明する。
いてこの「入りの動作」について説明する。
【0087】■の領域の方向からプランジャ16を吸引
した状態で遊星ギア7をFw公転させると、■の領域で
の「暗」信号203から■の領域に入り、「明」信号2
08になる。このままプランジャ16の吸引を続け、遊
星ギア7のFw公転を続けると、■の領域からも外れ、
■の領域を示す「暗」信号202が検出される。その信
号を受け、モ−タ1をRv回転、つまり遊星ギア7のR
v公転を開始する。すると、■の領域に入ったことが分
かる「明」信号204が検出されるので、その信号によ
ってプランジャ16の吸引を止める。この時の状態は、
回転止めア−ム12の先端12cが抜けストッパ11に
乗っている(図8の状態)。この際、回転止めア−ム1
2と抜けストッパ11とは面当り(205の場所で)を
して、こすれながら回転することになるが、この摩擦力
が遊星ギア7の公転力よりも大きいと、回転ア−ム5や
回転止めア−ム12等の回転も止ってしまう恐れがある
。そのため、プランジャ16の吸引を止めるタイミング
、言換えるとパルス板14の明パタ−ン14eの角度の
開き量、即ち■,■,■,■の領域の広さを以下の様に
決める必要がある。
した状態で遊星ギア7をFw公転させると、■の領域で
の「暗」信号203から■の領域に入り、「明」信号2
08になる。このままプランジャ16の吸引を続け、遊
星ギア7のFw公転を続けると、■の領域からも外れ、
■の領域を示す「暗」信号202が検出される。その信
号を受け、モ−タ1をRv回転、つまり遊星ギア7のR
v公転を開始する。すると、■の領域に入ったことが分
かる「明」信号204が検出されるので、その信号によ
ってプランジャ16の吸引を止める。この時の状態は、
回転止めア−ム12の先端12cが抜けストッパ11に
乗っている(図8の状態)。この際、回転止めア−ム1
2と抜けストッパ11とは面当り(205の場所で)を
して、こすれながら回転することになるが、この摩擦力
が遊星ギア7の公転力よりも大きいと、回転ア−ム5や
回転止めア−ム12等の回転も止ってしまう恐れがある
。そのため、プランジャ16の吸引を止めるタイミング
、言換えるとパルス板14の明パタ−ン14eの角度の
開き量、即ち■,■,■,■の領域の広さを以下の様に
決める必要がある。
【0088】『図6の様に■の領域の端に遊星ギア7が
あっても、必ず出力ギア9bとは噛み合っている。』上
の様にしておけば、遊星ギア7が■の領域にあれば、遊
星ギア7はスプリング8bから生じる公転力ではなく、
太陽ギア6や出力ギア9bとの噛み合いによって「自転
」しながら「公転」する。これによって、回転止めア−
ム12と抜けストッパ11との面当りによる摩擦に関係
なく遊星ギア7はRv公転する。すると、回転止めア−
ム12の先端12cは確実に抜けストッパ11の切欠き
(端面11a,11b)の隙間を通り、クラウンストッ
パ10の切欠き(端面10b)に止められる。そして、
それによって遊星ギア7のRv公転が止められると同時
に自転のみが開始されるので、出力ギア9bはRV回転
を始める。この様に、「遊星ギア7の公転方向(図14
(a)のRv公転)と出力ギア9の希望の回転方向を同
じ」にしておけば、プランジャ16の吸引停止からクラ
ウンストッパ10によって公転が止められ、出力ギア9
a〜9dが回転を始めるまで、全てモ−タ1は同一回転
であればよく、■の領域から■の領域に移った時の「暗
」から「明」への切換わり信号204を検出しておけば
、「クラウンストッパ10の切欠きに回転止めア−ム1
2の先端12cが入ったか」を間接的ではあるが確実に
検出したことになる。
あっても、必ず出力ギア9bとは噛み合っている。』上
の様にしておけば、遊星ギア7が■の領域にあれば、遊
星ギア7はスプリング8bから生じる公転力ではなく、
太陽ギア6や出力ギア9bとの噛み合いによって「自転
」しながら「公転」する。これによって、回転止めア−
ム12と抜けストッパ11との面当りによる摩擦に関係
なく遊星ギア7はRv公転する。すると、回転止めア−
ム12の先端12cは確実に抜けストッパ11の切欠き
(端面11a,11b)の隙間を通り、クラウンストッ
パ10の切欠き(端面10b)に止められる。そして、
それによって遊星ギア7のRv公転が止められると同時
に自転のみが開始されるので、出力ギア9bはRV回転
を始める。この様に、「遊星ギア7の公転方向(図14
(a)のRv公転)と出力ギア9の希望の回転方向を同
じ」にしておけば、プランジャ16の吸引停止からクラ
ウンストッパ10によって公転が止められ、出力ギア9
a〜9dが回転を始めるまで、全てモ−タ1は同一回転
であればよく、■の領域から■の領域に移った時の「暗
」から「明」への切換わり信号204を検出しておけば
、「クラウンストッパ10の切欠きに回転止めア−ム1
2の先端12cが入ったか」を間接的ではあるが確実に
検出したことになる。
【0089】又、図14(b),図15(b)は遊星ギ
ア7の公転方向と出力ギア9a〜9dの回転方向とが同
じ場合の図であるが、これは上述の伝達先の出力ギア9
a〜9bと噛み合ったことを意味する信号204の「暗
」→「明」信号の状態以降と同じ動きをする。その時の
信号は図14(b),図15(b)においては信号20
4´となっている。
ア7の公転方向と出力ギア9a〜9dの回転方向とが同
じ場合の図であるが、これは上述の伝達先の出力ギア9
a〜9bと噛み合ったことを意味する信号204の「暗
」→「明」信号の状態以降と同じ動きをする。その時の
信号は図14(b),図15(b)においては信号20
4´となっている。
【0090】以上が「入りの動作」の説明である。
【0091】この様に「入りの動作」の際には、分割先
の出力ギア9a〜9dの動力伝達(回転)方向と、遊星
ギア7の公転方向を同じにしておけば、モ−タ1の回転
方向を変える必要がないので、出力ギア9a〜9dが逆
回転することがなく、伝達先の機構が逆動作をすること
はない。そして分割先選択を確実に行うことができる。
の出力ギア9a〜9dの動力伝達(回転)方向と、遊星
ギア7の公転方向を同じにしておけば、モ−タ1の回転
方向を変える必要がないので、出力ギア9a〜9dが逆
回転することがなく、伝達先の機構が逆動作をすること
はない。そして分割先選択を確実に行うことができる。
【0092】図17は、図16に示した、図1乃至図1
5により説明した本実施例装置を備えたカメラの、回路
ブロック及び機械的要部の概略を示すものである。
5により説明した本実施例装置を備えたカメラの、回路
ブロック及び機械的要部の概略を示すものである。
【0093】図中、21はプランジャ16のON,OF
Fを行うプランジャ駆動回路、22はフォトカプラ17
の出力パルスを検出するパルス信号検出回路、23は図
1等に示したモ−タ1のON,OFF及びRv,Fwの
回転制御を行うモ−タ駆動回路23であり、これらは制
御回路24により制御される。9a〜9dは前出の出力
ギアであり、これらの動力は図16にて説明した様に各
ギア列(図中省略、太線で示す)等によって各機構(鏡
筒駆動系やフィルム給送駆動系)25a〜25dへ伝達
され、その駆動信号26a〜26dは前記制御回路24
へフィ−ドバックされる。また、27は前述したア−ム
15,回転止めア−ム12,クラウンストッパ10,抜
けストッパ11等の遊星ギア公転ロック機構である。
Fを行うプランジャ駆動回路、22はフォトカプラ17
の出力パルスを検出するパルス信号検出回路、23は図
1等に示したモ−タ1のON,OFF及びRv,Fwの
回転制御を行うモ−タ駆動回路23であり、これらは制
御回路24により制御される。9a〜9dは前出の出力
ギアであり、これらの動力は図16にて説明した様に各
ギア列(図中省略、太線で示す)等によって各機構(鏡
筒駆動系やフィルム給送駆動系)25a〜25dへ伝達
され、その駆動信号26a〜26dは前記制御回路24
へフィ−ドバックされる。また、27は前述したア−ム
15,回転止めア−ム12,クラウンストッパ10,抜
けストッパ11等の遊星ギア公転ロック機構である。
【0094】また、28は図16に示した第3群レンズ
機構318中の第3群レンズを駆動するステッピングモ
−タ29の動作制御を行うステッピングモ−タ駆動回路
、29a,29bは上記ステッピングモ−タ29のコイ
ルである。30は公知のAF回路、31はAF用のセン
サである。
機構318中の第3群レンズを駆動するステッピングモ
−タ29の動作制御を行うステッピングモ−タ駆動回路
、29a,29bは上記ステッピングモ−タ29のコイ
ルである。30は公知のAF回路、31はAF用のセン
サである。
【0095】次に、前記制御回路24の動作説明に入る
前に、本装置を有効に利用することで、いくつかの効果
を得ることができるが、この点について説明する。
前に、本装置を有効に利用することで、いくつかの効果
を得ることができるが、この点について説明する。
【0096】《その1》鏡筒314の沈胴時、つまりメ
インスイッチOFFの非撮影状態の時に、沈胴を行なう
ヘリコイドギア310が不用意に回転してしまうと、鏡
筒314が飛出す恐れがある。そのため、メインスイッ
チOFFの時は、遊星ギア7は■の領域にあって、出力
ギア9aと噛み合った状態にしておく。これによって、
モ−タ1が回転しなければ、鏡筒操出し系のギア列31
0aも空転せずにあるため、鏡筒沈胴時の飛出し防止処
置になる。但し、前述の「抜けの動作」で述べているよ
うに、回転止めア−ム12の先端12cがクラウンスト
ッパ10の切欠き部のどちらの方向(FwかRv)で止
められているかがはっきりしないと、メインスイッチO
Nの時などによって「初期位置出し」を行う時の「抜け
の動作」がうまくいかない。そのため、沈胴動作終了後
はそのままの状態でギアなどのバックラッシュが解除さ
れないように沈胴回転に寄せられているようにしなけれ
ばならず、沈胴時の鏡筒314は完全に沈胴方向に突き
当てられた状態にしなければならない。
インスイッチOFFの非撮影状態の時に、沈胴を行なう
ヘリコイドギア310が不用意に回転してしまうと、鏡
筒314が飛出す恐れがある。そのため、メインスイッ
チOFFの時は、遊星ギア7は■の領域にあって、出力
ギア9aと噛み合った状態にしておく。これによって、
モ−タ1が回転しなければ、鏡筒操出し系のギア列31
0aも空転せずにあるため、鏡筒沈胴時の飛出し防止処
置になる。但し、前述の「抜けの動作」で述べているよ
うに、回転止めア−ム12の先端12cがクラウンスト
ッパ10の切欠き部のどちらの方向(FwかRv)で止
められているかがはっきりしないと、メインスイッチO
Nの時などによって「初期位置出し」を行う時の「抜け
の動作」がうまくいかない。そのため、沈胴動作終了後
はそのままの状態でギアなどのバックラッシュが解除さ
れないように沈胴回転に寄せられているようにしなけれ
ばならず、沈胴時の鏡筒314は完全に沈胴方向に突き
当てられた状態にしなければならない。
【0097】又、メインスイッチOFF時に行われる操
作として、フィルムFの「マニュアルリワインド」があ
り、この時は遊星ギア7は出力ギア9dと噛み合うが、
この時も「マニュアルリワインド」終了時に再び■の領
域で待機する時には、「入りの動作」の場合は沈胴を行
うような入り方で遊星ギア7を■の領域で止めるように
しなければならない。
作として、フィルムFの「マニュアルリワインド」があ
り、この時は遊星ギア7は出力ギア9dと噛み合うが、
この時も「マニュアルリワインド」終了時に再び■の領
域で待機する時には、「入りの動作」の場合は沈胴を行
うような入り方で遊星ギア7を■の領域で止めるように
しなければならない。
【0098】この様に遊星ギア7を任意の一つの出力ギ
ア9a〜9dと噛み合ったままモ−タ1を止めれば、そ
れから先のギア列が空転することはなく、動力伝達先の
機構をロックさせることができ、不要な動きを止められ
る効果がある。
ア9a〜9dと噛み合ったままモ−タ1を止めれば、そ
れから先のギア列が空転することはなく、動力伝達先の
機構をロックさせることができ、不要な動きを止められ
る効果がある。
【0099】この処置は、通常撮影時(メインスイッチ
ON時)も同様に行われ、ズ−ム駆動ギア312につな
がる出力ギア9cに遊星ギア7が噛み合ったままにして
おき、ズ−ミング動作はそのままモ−タ1の「Fw」「
Rw」回転だけを行い、そしてレリ−ズ後フィルム巻上
げ時は一旦巻上げ動作の為に遊星ギア7をフィルム給送
駆動系につながる出力ギア9dと噛み合わせ巻上げを行
うが、終了後は再び出力ギア9cと遊星ギア7を噛み合
わせる様にする。この様な動作が必要な理由は、メイン
スイッチON時において、カメラの各機構部分で不用意
に触ることができるのは、図16において鏡筒314と
ズ−ム鏡筒316であり、且つ触って動いてしまうのが
ズ−ム鏡筒316であるからである。この状態では鏡筒
314はバヨネットリング311によって固定されてい
るため動かない。
ON時)も同様に行われ、ズ−ム駆動ギア312につな
がる出力ギア9cに遊星ギア7が噛み合ったままにして
おき、ズ−ミング動作はそのままモ−タ1の「Fw」「
Rw」回転だけを行い、そしてレリ−ズ後フィルム巻上
げ時は一旦巻上げ動作の為に遊星ギア7をフィルム給送
駆動系につながる出力ギア9dと噛み合わせ巻上げを行
うが、終了後は再び出力ギア9cと遊星ギア7を噛み合
わせる様にする。この様な動作が必要な理由は、メイン
スイッチON時において、カメラの各機構部分で不用意
に触ることができるのは、図16において鏡筒314と
ズ−ム鏡筒316であり、且つ触って動いてしまうのが
ズ−ム鏡筒316であるからである。この状態では鏡筒
314はバヨネットリング311によって固定されてい
るため動かない。
【0100】これらの2状態のギアロックを行っている
のが、後述する図23の「沈胴繰込み動作」と図30の
「ゼロ位置」のフロ−である。
のが、後述する図23の「沈胴繰込み動作」と図30の
「ゼロ位置」のフロ−である。
【0101】この様に、動力伝達終了後に遊星ギア7を
その出力ギア9a〜9dに噛み合わせたままにしておい
たり、任意の出力ギアと組み合わせる事により、噛み合
っている出力ギアの連結先の機構が空回りしないように
することが可能になる。これによって、本装置は単なる
動力伝達を行う装置だけでなく、各種機構の作動ロック
装置とも考えることができる。
その出力ギア9a〜9dに噛み合わせたままにしておい
たり、任意の出力ギアと組み合わせる事により、噛み合
っている出力ギアの連結先の機構が空回りしないように
することが可能になる。これによって、本装置は単なる
動力伝達を行う装置だけでなく、各種機構の作動ロック
装置とも考えることができる。
【0102】《その2》通常撮影時には、1回のレリ−
ズ毎にフィルム巻上げ後は遊星ギア7を出力ギア9cと
噛み合った状態にさせて、ズ−ム動作以外はレンズ筒3
16を動かさない様にしているが、連続撮影モ−ド時に
はズ−ム動作を行うことがないので、撮影中は遊星ギア
7を出力ギア9dと噛み合ったままにしておき、モ−タ
1の回転と停止の繰返しとする。
ズ毎にフィルム巻上げ後は遊星ギア7を出力ギア9cと
噛み合った状態にさせて、ズ−ム動作以外はレンズ筒3
16を動かさない様にしているが、連続撮影モ−ド時に
はズ−ム動作を行うことがないので、撮影中は遊星ギア
7を出力ギア9dと噛み合ったままにしておき、モ−タ
1の回転と停止の繰返しとする。
【0103】この様に通常制御モ−ドと連続動力伝達モ
−ドとを設けることにより、連続動力伝達モ−ド時には
、モ−タ1の回転と停止を繰返すだけで、プランジャ1
6やフォトカプラ17の余分な動きをやらなくてよいこ
とになり、動力伝達動作のみで分割動作の省略化となる
。
−ドとを設けることにより、連続動力伝達モ−ド時には
、モ−タ1の回転と停止を繰返すだけで、プランジャ1
6やフォトカプラ17の余分な動きをやらなくてよいこ
とになり、動力伝達動作のみで分割動作の省略化となる
。
【0104】《その3》本実施例は、従来の動力伝達分
配機構の様に差動機構を用いたりして時系列(シ−ケン
シャル)的に伝達先を選ぶのではなく任意に伝達先を選
べるので、伝達先の選択ミス(分割ミス)が発生する可
能性もある。分割ミスの場合には、前述したように図1
7に示した制御回路24へフィ−ドバックされる駆動信
号26a〜26dによってその状況が分かる。
配機構の様に差動機構を用いたりして時系列(シ−ケン
シャル)的に伝達先を選ぶのではなく任意に伝達先を選
べるので、伝達先の選択ミス(分割ミス)が発生する可
能性もある。分割ミスの場合には、前述したように図1
7に示した制御回路24へフィ−ドバックされる駆動信
号26a〜26dによってその状況が分かる。
【0105】この様に、分割ミスがあった場合に「初期
位置出し」を行い、適切な分割先を選び直すことができ
る様なル−チンを設けることによって、動力分割機構の
誤動作時の復起処置とする効果がある。
位置出し」を行い、適切な分割先を選び直すことができ
る様なル−チンを設けることによって、動力分割機構の
誤動作時の復起処置とする効果がある。
【0106】但し、この「初期位置出し」を数回行って
も、正常な動きをせずに誤った出力ギア9a〜9dに遊
星ギア7が噛み合う様な場合には、カメラを「不作動」
とする「禁止モ−ド」を設けておく必要がある。
も、正常な動きをせずに誤った出力ギア9a〜9dに遊
星ギア7が噛み合う様な場合には、カメラを「不作動」
とする「禁止モ−ド」を設けておく必要がある。
【0107】次に、図17に示した制御回路24の動作
を図18図乃至図31により説明する。
を図18図乃至図31により説明する。
【0108】先ず、カメラの一連の概略動作を図18の
メインフロ−チャ−トにより説明する。なお、このフロ
−では、ステッピングモ−タにより駆動される駆動機構
318の働きによる撮影レンズの第3群レンズのリセッ
ト及びセット動作や、レリ−ズボタンの第1ストロ−ク
により測距及び測光動作等は省いてある。 「ステップ70」 電池入れ換え等があった場合には
、全てがリセットされるため、遊星ギア7がどの領域(
X〜■)の位置するか分からなくなるため、「初期位置
出し」動作(詳細は図19にて後述する)を行う。 「ステップ71」 メインスイッチがONしているか
否かを判別し、ONしてい ればステップ72へ進み、メインスイッチがOFFして
いればステップ82へ進む。 「ステップ72」 鏡筒314が繰出されているか否
かを判別し、繰出されて撮影可能状態であればステップ
73へ進み、鏡筒314が沈胴していればステップ79
の鏡筒繰出し動作へと進む。 「ステップ73」 シャッタボタンの第2ストロ−ク
がなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを判
別し、ONであればステップ84以降の露光、巻上げ動
作へと進み、OFFであればステップ74へと進む。尚
、このフロ−では、説明簡略化の為、シャッタボタンの
第1ストロ−クがなされて撮影準備スイッチがONか否
かを判別する部分を省略しているが、ステップ74へは
実際には後述の図32により説明するように、シャッタ
ボタンの第1ストロ−クがなされて撮影準備スイッチが
OFFの場合に進むことになる。 「ステップ74,75」 TELEスイッチ又はWI
DEスイッチがONかOFFかを判別し、ONであれば
「TELEズ−ミング」又は「WIDEズ−ミング」動
作を行うステップ80,81へと進む。また、TELE
スイッチ又はWIDEスイッチがOFFであった場合は
ステップ76へ進む。 「ステップ76」 マニュアルリワインドスイッチが
ONかOFFかを判別し、OFFならステップ77へ進
み、ONならステップ91以降の動作へ進む。 「ステップ77」 背蓋開閉が行われたか否かを判別
し、閉じられる動作が行われたことを判別するとそれは
通常フィルム装填動作になるのでステップ78のオ−ト
ロ−ディング動作へ進み、そうでなければステップ71
へ戻る。 「ステップ78」 ここではオ−トロ−ディング動作
を行う(詳細は図25で後述する)。 「ステップ79」 ここでは鏡筒繰出し動作を行う(
詳細は図23で後述する)。 「ステップ80」 ここではTELEズ−ミング動作
を行う(詳細は図26で後述する)。 「ステップ81」 ここではWIDEズ−ミング動作
を行う(詳細は図27で後述する)。 「ステップ82」 ステップ71でメインスイッチが
OFFであったので、ここでは鏡筒314が沈胴してい
るか否かを判別する。その結果、沈胴していなければス
テップ83の沈胴動作へ進む。既に沈胴していれば通常
のメインスイッチOFF状態であるので先のステップ7
6へと進む。 「ステップ83」 ここでは鏡筒繰込み動作を行う(
詳細は図24で後述する)。 「ステップ84,85」 通常の「露光」、フィルム
Fの「巻上げ」動作を行う。なお、「巻上げ」動作の詳
細については図28で後述する。 「ステップ86」 フィルムFを巻上げきってフィル
ム突っ張り状態になっているか否かを判別し、なってい
ればステップ91へ、通常に巻上げられればステップ8
7へ、それぞれ進む。 「ステップ87」 連写モ−ドスイッチがONかOF
Fを判別し、OFFならば1駒撮影モ−ドなのでステッ
プ89へ、連写モ−ドならばステップ88へ、それぞれ
進む。 「ステップ88」 レリ−ズスイッチのONが継続さ
れているか否かを判別し、ONされたままであれば連写
を続けるためにステップ71へ戻り、前記と同様の撮影
動作を繰返す。又レリ−ズスイッチがOFFになればそ
こで連写を一旦止めるので、1駒撮影と同様にステップ
89へ進む。 「ステップ89」 撮影動作やズ−ミング、マニュア
ルリワイド等のカメラがON時の撮影動作終了後、遊星
ギア7を鏡筒駆動系のギア列312に噛み合わせておい
て、ズ−ム鏡筒316の動きをロックさせる、図30に
て詳述する「ゼロ位置」動作へと進む。 「ステップ90」 レリ−ズスイッチがOFFか否か
を判別し、OFFになるまでこのステップにとどまる。
メインフロ−チャ−トにより説明する。なお、このフロ
−では、ステッピングモ−タにより駆動される駆動機構
318の働きによる撮影レンズの第3群レンズのリセッ
ト及びセット動作や、レリ−ズボタンの第1ストロ−ク
により測距及び測光動作等は省いてある。 「ステップ70」 電池入れ換え等があった場合には
、全てがリセットされるため、遊星ギア7がどの領域(
X〜■)の位置するか分からなくなるため、「初期位置
出し」動作(詳細は図19にて後述する)を行う。 「ステップ71」 メインスイッチがONしているか
否かを判別し、ONしてい ればステップ72へ進み、メインスイッチがOFFして
いればステップ82へ進む。 「ステップ72」 鏡筒314が繰出されているか否
かを判別し、繰出されて撮影可能状態であればステップ
73へ進み、鏡筒314が沈胴していればステップ79
の鏡筒繰出し動作へと進む。 「ステップ73」 シャッタボタンの第2ストロ−ク
がなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを判
別し、ONであればステップ84以降の露光、巻上げ動
作へと進み、OFFであればステップ74へと進む。尚
、このフロ−では、説明簡略化の為、シャッタボタンの
第1ストロ−クがなされて撮影準備スイッチがONか否
かを判別する部分を省略しているが、ステップ74へは
実際には後述の図32により説明するように、シャッタ
ボタンの第1ストロ−クがなされて撮影準備スイッチが
OFFの場合に進むことになる。 「ステップ74,75」 TELEスイッチ又はWI
DEスイッチがONかOFFかを判別し、ONであれば
「TELEズ−ミング」又は「WIDEズ−ミング」動
作を行うステップ80,81へと進む。また、TELE
スイッチ又はWIDEスイッチがOFFであった場合は
ステップ76へ進む。 「ステップ76」 マニュアルリワインドスイッチが
ONかOFFかを判別し、OFFならステップ77へ進
み、ONならステップ91以降の動作へ進む。 「ステップ77」 背蓋開閉が行われたか否かを判別
し、閉じられる動作が行われたことを判別するとそれは
通常フィルム装填動作になるのでステップ78のオ−ト
ロ−ディング動作へ進み、そうでなければステップ71
へ戻る。 「ステップ78」 ここではオ−トロ−ディング動作
を行う(詳細は図25で後述する)。 「ステップ79」 ここでは鏡筒繰出し動作を行う(
詳細は図23で後述する)。 「ステップ80」 ここではTELEズ−ミング動作
を行う(詳細は図26で後述する)。 「ステップ81」 ここではWIDEズ−ミング動作
を行う(詳細は図27で後述する)。 「ステップ82」 ステップ71でメインスイッチが
OFFであったので、ここでは鏡筒314が沈胴してい
るか否かを判別する。その結果、沈胴していなければス
テップ83の沈胴動作へ進む。既に沈胴していれば通常
のメインスイッチOFF状態であるので先のステップ7
6へと進む。 「ステップ83」 ここでは鏡筒繰込み動作を行う(
詳細は図24で後述する)。 「ステップ84,85」 通常の「露光」、フィルム
Fの「巻上げ」動作を行う。なお、「巻上げ」動作の詳
細については図28で後述する。 「ステップ86」 フィルムFを巻上げきってフィル
ム突っ張り状態になっているか否かを判別し、なってい
ればステップ91へ、通常に巻上げられればステップ8
7へ、それぞれ進む。 「ステップ87」 連写モ−ドスイッチがONかOF
Fを判別し、OFFならば1駒撮影モ−ドなのでステッ
プ89へ、連写モ−ドならばステップ88へ、それぞれ
進む。 「ステップ88」 レリ−ズスイッチのONが継続さ
れているか否かを判別し、ONされたままであれば連写
を続けるためにステップ71へ戻り、前記と同様の撮影
動作を繰返す。又レリ−ズスイッチがOFFになればそ
こで連写を一旦止めるので、1駒撮影と同様にステップ
89へ進む。 「ステップ89」 撮影動作やズ−ミング、マニュア
ルリワイド等のカメラがON時の撮影動作終了後、遊星
ギア7を鏡筒駆動系のギア列312に噛み合わせておい
て、ズ−ム鏡筒316の動きをロックさせる、図30に
て詳述する「ゼロ位置」動作へと進む。 「ステップ90」 レリ−ズスイッチがOFFか否か
を判別し、OFFになるまでこのステップにとどまる。
【0109】次に、「初期位置出し」動作について図1
9を用いて説明する。 「ステップ1」 図18のステップ70,91、或は
図25のステップ141,147において、このサブル
−チンへとジャンプし、ステップ2以降の「初期位置出
し」動作を開始する。 「ステップ2」 プランジャ駆動回路21を介してプ
ランジャ16をON(駆動)する。この際、回転止めア
−ム12はクラウンストッパ10からはまだ外れず、抜
けストッパ11の「ひさし」部分に止められている(図
10の状態)。 「ステップ3」 ギアのバックラッシを取除き、回転
止めア−ム12を抜けストッパ11から外すために、「
初期位置出し」直前のモ−タ1の回転とは逆の回転をさ
せる(詳細は図20にて後述する)。 「ステップ4〜7」 遊星ギア7を■の領域まで公転
させ、回転止めア−ム12の先端12cをクラウンスト
ッパ10の立曲げ部10cに突き当てる(図5の状態)
。
9を用いて説明する。 「ステップ1」 図18のステップ70,91、或は
図25のステップ141,147において、このサブル
−チンへとジャンプし、ステップ2以降の「初期位置出
し」動作を開始する。 「ステップ2」 プランジャ駆動回路21を介してプ
ランジャ16をON(駆動)する。この際、回転止めア
−ム12はクラウンストッパ10からはまだ外れず、抜
けストッパ11の「ひさし」部分に止められている(図
10の状態)。 「ステップ3」 ギアのバックラッシを取除き、回転
止めア−ム12を抜けストッパ11から外すために、「
初期位置出し」直前のモ−タ1の回転とは逆の回転をさ
せる(詳細は図20にて後述する)。 「ステップ4〜7」 遊星ギア7を■の領域まで公転
させ、回転止めア−ム12の先端12cをクラウンスト
ッパ10の立曲げ部10cに突き当てる(図5の状態)
。
【0110】このステップの中では遊星ギア7の公転位
置をパルス板14によって検出することはしていない。 遊星ギア7が■からXの領域へ、またはXから■の領域
へ一公転するのに十分なだけの時間(ここでは「500
msec 」としている)をとって、ただモ−タ1を無
条件に回転させて回転止めア−ム12の先端12cをク
ラウンストッパ10の立曲げ部10cに突き当てている
だけである。これによって、遊星ギア7は直接■の領域
へ行くか、又は抜ける方向によっては一旦Xの領域へ行
った後、■の領域に行く様になっている。 「ステップ8」 遊星ギア7が■の領域に位置するの
で、レジスタnに「8」を代入する。但し、ここではパ
ルスをカウントして■の領域に位置させているわけでは
なく、モ−タ1を無条件に回転させて、遊星ギア7が■
に領域に位置しているであろうと仮定しているのみであ
る。もし、実際に遊星ギア7が■の領域に位置していな
ければ、それは回転ア−ム5等の回転不良であり、動力
分割装置の作動不良である。 「ステップ9」 モ−タ1をRv回転させ、■の領域
からXの領域(初期位置10d)への公転を開始する。 「ステップ10」 このステップではパルス変化を検
出する。つまり、■の領域からXの領域へ公転が進み、
明→暗、暗→明のパルス変化がある毎にレジスタnの値
を「−1」する。「n=0」になり、遊星ギア7がXの
領域に入ったか、又は一定時間パルス変化がなければ、
ステップ11へ進む。ここの動作の詳細は図21により
後述する。 「ステップ11」 ここでは回転止めア−ム12の先
端12cがクラウンストッパ10の端面10eと立曲げ
部10cの間に入ったとして、プランジャ6及びモ−タ
1の駆動を停止する。 「ステップ12」 このステップで「初期位置出し」
が正常に行われたか否かを判別する。この結果、正常に
■の領域からXの領域へ遊星ギア7が公転してパルスが
変化していけば、8回のパルス変化があるので、この時
点でレジスタnの値は「0」になっている。しかし、何
らかの理由で遊星ギア7の公転が妨げられた場合には、
「n≧1」(n≠0)になっている。「n=0」であれ
ばステップ13へ、「n≠0」であればステップ14へ
、それぞれ進む。 「ステップ13」 「初期位置出し」が正常に行われ
たので、遊星ギア7はX、詳しくは初期位置10dの領
域に位置する。そのため、遊星ギア7の位置する領域(
ポジション)P0を「0」にしている。 「ステップ14」 「初期位置出し」が正常に行われ
なかったので、遊星ギア7が正常に公転できなかったと
みなし、禁止モ−ドに入る。「ステップ15」 この
サブル−チンを終了し、本ル−チンヘリタ−ンする。
置をパルス板14によって検出することはしていない。 遊星ギア7が■からXの領域へ、またはXから■の領域
へ一公転するのに十分なだけの時間(ここでは「500
msec 」としている)をとって、ただモ−タ1を無
条件に回転させて回転止めア−ム12の先端12cをク
ラウンストッパ10の立曲げ部10cに突き当てている
だけである。これによって、遊星ギア7は直接■の領域
へ行くか、又は抜ける方向によっては一旦Xの領域へ行
った後、■の領域に行く様になっている。 「ステップ8」 遊星ギア7が■の領域に位置するの
で、レジスタnに「8」を代入する。但し、ここではパ
ルスをカウントして■の領域に位置させているわけでは
なく、モ−タ1を無条件に回転させて、遊星ギア7が■
に領域に位置しているであろうと仮定しているのみであ
る。もし、実際に遊星ギア7が■の領域に位置していな
ければ、それは回転ア−ム5等の回転不良であり、動力
分割装置の作動不良である。 「ステップ9」 モ−タ1をRv回転させ、■の領域
からXの領域(初期位置10d)への公転を開始する。 「ステップ10」 このステップではパルス変化を検
出する。つまり、■の領域からXの領域へ公転が進み、
明→暗、暗→明のパルス変化がある毎にレジスタnの値
を「−1」する。「n=0」になり、遊星ギア7がXの
領域に入ったか、又は一定時間パルス変化がなければ、
ステップ11へ進む。ここの動作の詳細は図21により
後述する。 「ステップ11」 ここでは回転止めア−ム12の先
端12cがクラウンストッパ10の端面10eと立曲げ
部10cの間に入ったとして、プランジャ6及びモ−タ
1の駆動を停止する。 「ステップ12」 このステップで「初期位置出し」
が正常に行われたか否かを判別する。この結果、正常に
■の領域からXの領域へ遊星ギア7が公転してパルスが
変化していけば、8回のパルス変化があるので、この時
点でレジスタnの値は「0」になっている。しかし、何
らかの理由で遊星ギア7の公転が妨げられた場合には、
「n≧1」(n≠0)になっている。「n=0」であれ
ばステップ13へ、「n≠0」であればステップ14へ
、それぞれ進む。 「ステップ13」 「初期位置出し」が正常に行われ
たので、遊星ギア7はX、詳しくは初期位置10dの領
域に位置する。そのため、遊星ギア7の位置する領域(
ポジション)P0を「0」にしている。 「ステップ14」 「初期位置出し」が正常に行われ
なかったので、遊星ギア7が正常に公転できなかったと
みなし、禁止モ−ドに入る。「ステップ15」 この
サブル−チンを終了し、本ル−チンヘリタ−ンする。
【0111】次に、「モ−タ逆方向通電」動作について
図20を用いて説明する。 「ステップ20」 図19のステップ3、図22のス
テップ39において、このサブル−チンへとジャンプし
、ステップ21以降の「モ−タ逆方向通電」動作を開始
する。 「ステップ21,22,24」 モ−タ1の現在の又
はモ−タ1が停止している時はその直前の、回転方向を
判別し、この回転方向とは逆の方向に該モ−タ1を回転
させる。 「ステップ23,25」 その新たな回転方向を現在
の回転方向として記憶する。 「ステップ26,27」 このサブル−チンを終了し
、本ル−チンヘリタ−ンする。
図20を用いて説明する。 「ステップ20」 図19のステップ3、図22のス
テップ39において、このサブル−チンへとジャンプし
、ステップ21以降の「モ−タ逆方向通電」動作を開始
する。 「ステップ21,22,24」 モ−タ1の現在の又
はモ−タ1が停止している時はその直前の、回転方向を
判別し、この回転方向とは逆の方向に該モ−タ1を回転
させる。 「ステップ23,25」 その新たな回転方向を現在
の回転方向として記憶する。 「ステップ26,27」 このサブル−チンを終了し
、本ル−チンヘリタ−ンする。
【0112】次に、「パルスカウント」動作について図
21を用いて説明する。 「ステップ61」 図19のステップ10、図22の
ステップ41,46,50,54において、このサブル
−チンへとジャンプし、ステップ62以降の「パルスカ
ウント」動作を開始する。なお、このサブル−チンはパ
ルスの変化量を数えるフロ−であり、数えるタイミング
は「明→暗」又は「暗→明」どちらでも1カウントする
。 初期設定は現状から遊星ギア7が公転していくまでのパ
ルスの変化分「n」が決められる。 「ステップ62」 遊星ギア7の公転が止まる場合、
例えば遊星ギア7がX又は■の領域で、それぞれFw又
はRv公転が図5又は図7の様に止められている場合か
、何らかの障害によって公転が止められた場合等で、パ
ルスの変化が一定時間以上変化しなくなったかを判別す
るため、パルスが変化する毎にそこからリセットしてタ
イマをスタ−トさせる。 「ステップ63」 パルスの「明→暗」、「暗→明」
の変化を検出する。この変化がなければステップ64へ
、変化があればステップ65へ進む。 「ステップ64」 パルス変化がない場合、一定時間
を越えているか否かを判別する。越えていなければステ
ップ62へ戻り、変化を待つ。越えていればステップ6
7へ進む。 「ステップ65,66」 パルス変化があったので、
変化量を示すレジスタnの値を「1」減らす。その結果
、「n=0」になれば必要な量の遊星ギア7の公転が終
了したとして、ステップ67へ進む。 「ステップ67」 このサブル−チンを終了し、本ル
−チンヘリタ−ンする。
21を用いて説明する。 「ステップ61」 図19のステップ10、図22の
ステップ41,46,50,54において、このサブル
−チンへとジャンプし、ステップ62以降の「パルスカ
ウント」動作を開始する。なお、このサブル−チンはパ
ルスの変化量を数えるフロ−であり、数えるタイミング
は「明→暗」又は「暗→明」どちらでも1カウントする
。 初期設定は現状から遊星ギア7が公転していくまでのパ
ルスの変化分「n」が決められる。 「ステップ62」 遊星ギア7の公転が止まる場合、
例えば遊星ギア7がX又は■の領域で、それぞれFw又
はRv公転が図5又は図7の様に止められている場合か
、何らかの障害によって公転が止められた場合等で、パ
ルスの変化が一定時間以上変化しなくなったかを判別す
るため、パルスが変化する毎にそこからリセットしてタ
イマをスタ−トさせる。 「ステップ63」 パルスの「明→暗」、「暗→明」
の変化を検出する。この変化がなければステップ64へ
、変化があればステップ65へ進む。 「ステップ64」 パルス変化がない場合、一定時間
を越えているか否かを判別する。越えていなければステ
ップ62へ戻り、変化を待つ。越えていればステップ6
7へ進む。 「ステップ65,66」 パルス変化があったので、
変化量を示すレジスタnの値を「1」減らす。その結果
、「n=0」になれば必要な量の遊星ギア7の公転が終
了したとして、ステップ67へ進む。 「ステップ67」 このサブル−チンを終了し、本ル
−チンヘリタ−ンする。
【0113】次に、「動力分割」動作について図22を
用いて説明するが、その前にこの説明等において用いる
記号等の説明を図31を用いて行う。
用いて説明するが、その前にこの説明等において用いる
記号等の説明を図31を用いて行う。
【0114】図31に示す通り、P0は現在遊星ギア7
が位置するポジョン、P1は今から行こうとするポジシ
ョン、M0は過去のモ−タ1の回転方向、M1は今から
行こうとするポジションでの負荷のモ−タ回転方向、M
2は回転ア−ム5を動かす方向である。また、駆動動作
と分割位置とモ−タ1の回転方向との関係は図示の通り
である。 「ステップ30」 図23のステップ102,108
、図24のステップ125,128などにおいて、この
サブル−チンへとジャンプし、ステップ31以降の「動
力分割」動作を開始する。なお、この動作スタ−ト時に
は、これから動力を伝えようとする出力ギア9a〜9d
のポジションP1とその回転方向M1の入力がある。但
し、出力ギア9a,9b,9c,9dは■,■,■,■
のポジションに対応している。 「ステップ31,ステップ31´」 今、遊星ギア7
の噛み合っている出力ギアの位置(P0)と希望先の出
力ギアの位置(P1)が同じか否かを判別し、同じ(P
0=P1)であれば、モ−タ1をそのままM1回転させ
る。それ以外はステップ32へ進む。 「ステップ32」 遊星ギア7をどちらの方向へ公転
させたらいいかを、つまり「P1>P0」を判別し、「
P1>P0」であればステップ35へ、そうでなければ
ステップ33へ、それぞれ進む。 「ステップ33〜36」 回転ア−ム5の回転方向M
2(つまりは遊星ギア7の公転方向)を「Rv」か「F
w」とする。それから希望の出力ギア9a〜9dまでパ
ルスの変化分が何パルスあるかを計算(「P1−P0」
)し、この値をレジスタNに記憶する。
が位置するポジョン、P1は今から行こうとするポジシ
ョン、M0は過去のモ−タ1の回転方向、M1は今から
行こうとするポジションでの負荷のモ−タ回転方向、M
2は回転ア−ム5を動かす方向である。また、駆動動作
と分割位置とモ−タ1の回転方向との関係は図示の通り
である。 「ステップ30」 図23のステップ102,108
、図24のステップ125,128などにおいて、この
サブル−チンへとジャンプし、ステップ31以降の「動
力分割」動作を開始する。なお、この動作スタ−ト時に
は、これから動力を伝えようとする出力ギア9a〜9d
のポジションP1とその回転方向M1の入力がある。但
し、出力ギア9a,9b,9c,9dは■,■,■,■
のポジションに対応している。 「ステップ31,ステップ31´」 今、遊星ギア7
の噛み合っている出力ギアの位置(P0)と希望先の出
力ギアの位置(P1)が同じか否かを判別し、同じ(P
0=P1)であれば、モ−タ1をそのままM1回転させ
る。それ以外はステップ32へ進む。 「ステップ32」 遊星ギア7をどちらの方向へ公転
させたらいいかを、つまり「P1>P0」を判別し、「
P1>P0」であればステップ35へ、そうでなければ
ステップ33へ、それぞれ進む。 「ステップ33〜36」 回転ア−ム5の回転方向M
2(つまりは遊星ギア7の公転方向)を「Rv」か「F
w」とする。それから希望の出力ギア9a〜9dまでパ
ルスの変化分が何パルスあるかを計算(「P1−P0」
)し、この値をレジスタNに記憶する。
【0115】これより「抜けの動作」に入る。
「ステップ37」 プランジャ16をONとする。こ
のプランジャ16がONのままでは回転止めア−ム12
は抜けストッパ11の「ひさし」部分に止められている
。 「ステップ38」 回転ア−ム5の回転方向M2とク
ラウンストッパ10に対する回転止めア−ム12の突き
当て方向が同じかどうかを「M2=M0」であるか否か
により判別する。この結果、同じならば前述した様に逆
回転させてバックラッシを取除いてから抜けさせる必要
あるのでステップ38へと進む。 「ステップ39〜42」 モ−タ1を「抜けの動作」
に入る直前の回転方向とは逆に回転させ、回転止めア−
ム12が抜けストッパ11から外れたことを知らせるパ
ルスの変化(明→暗)を検出する(図12(a),図1
3(a)の201)。検出できない場合はステップ59
の禁止モ−ドへと進む。 「ステップ43」 希望する方向M2とは逆方向へ抜
けたので、「明→暗」のパルスの変化を1回検出してい
るため、希望する出力ギア9a〜9dまでのパルスの変
化分を1回分多く(「N+1」)する。 「ステップ44」 希望する出力ギア9a〜9dへ遊
星ギア7の公転を開始させる。
のプランジャ16がONのままでは回転止めア−ム12
は抜けストッパ11の「ひさし」部分に止められている
。 「ステップ38」 回転ア−ム5の回転方向M2とク
ラウンストッパ10に対する回転止めア−ム12の突き
当て方向が同じかどうかを「M2=M0」であるか否か
により判別する。この結果、同じならば前述した様に逆
回転させてバックラッシを取除いてから抜けさせる必要
あるのでステップ38へと進む。 「ステップ39〜42」 モ−タ1を「抜けの動作」
に入る直前の回転方向とは逆に回転させ、回転止めア−
ム12が抜けストッパ11から外れたことを知らせるパ
ルスの変化(明→暗)を検出する(図12(a),図1
3(a)の201)。検出できない場合はステップ59
の禁止モ−ドへと進む。 「ステップ43」 希望する方向M2とは逆方向へ抜
けたので、「明→暗」のパルスの変化を1回検出してい
るため、希望する出力ギア9a〜9dまでのパルスの変
化分を1回分多く(「N+1」)する。 「ステップ44」 希望する出力ギア9a〜9dへ遊
星ギア7の公転を開始させる。
【0116】この段階で「抜けの動作」が終了する。
「ステップ45〜47」 希望の出力ギア9a〜9d
の明パルスの1つ手前の暗パルス部分まで遊星ギア7を
公転させる。その公転がうまくいかずパルス変化が一定
時間なければステップ59へ進む。
の明パルスの1つ手前の暗パルス部分まで遊星ギア7を
公転させる。その公転がうまくいかずパルス変化が一定
時間なければステップ59へ進む。
【0117】これより「入りの動作」に入る。
「ステップ48」 このフロ−が終了しても、モ−タ
1をそのまま回転させれば、その回転方向で動力が伝達
される。回転ア−ム5が回転してきた方向M2(遊星ギ
ア7の公転方向)が動力伝達時のモ−タ1の回転方向と
同じか否かを「M1=M2」により判別し、同じならば
そのままステップ56へ進み、同じでなければステップ
49へ進む。 「ステップ49〜51」 希望する出力ギア9a〜9
dを遊星ギア7が一旦通りすぎてUタ−ンしてから伝達
開始するフロ−の最初の部分で、希望する出力ギア9a
〜9dと噛み合っている明信号から、噛み合いが外れた
ことを知らせる暗信号(図14(a),図15(a)の
202)が検出されることを確認する。検出されなけれ
ばステップ59へ進み、検出されなければステップ52
へ進む。 「ステップ52〜55」 Uタ−ンを開始する。モ−
タ1を動力伝達方向へ回転させる。これにより、希望の
出力ギア9a〜9dと遊星ギア7が噛み合ったことを知
らせる「暗→明」信号(図14(a),図15(a)の
204と図14(b),図15(b)の204´)が検
出されることを確認する。検出されなければステップ5
9へ進み、検出されなければステップ56へ進む。 「ステップ56」 プランジャ16をOFFにする。 これより、図8にて説明した様に回転止めア−ム12の
先端12cは抜けストッパ11の上をすべりながらクラ
ウンストッパ10の切欠きに入り、遊星ギア7の公転が
止められ、自転のみになり、動力伝達開始となる。
1をそのまま回転させれば、その回転方向で動力が伝達
される。回転ア−ム5が回転してきた方向M2(遊星ギ
ア7の公転方向)が動力伝達時のモ−タ1の回転方向と
同じか否かを「M1=M2」により判別し、同じならば
そのままステップ56へ進み、同じでなければステップ
49へ進む。 「ステップ49〜51」 希望する出力ギア9a〜9
dを遊星ギア7が一旦通りすぎてUタ−ンしてから伝達
開始するフロ−の最初の部分で、希望する出力ギア9a
〜9dと噛み合っている明信号から、噛み合いが外れた
ことを知らせる暗信号(図14(a),図15(a)の
202)が検出されることを確認する。検出されなけれ
ばステップ59へ進み、検出されなければステップ52
へ進む。 「ステップ52〜55」 Uタ−ンを開始する。モ−
タ1を動力伝達方向へ回転させる。これにより、希望の
出力ギア9a〜9dと遊星ギア7が噛み合ったことを知
らせる「暗→明」信号(図14(a),図15(a)の
204と図14(b),図15(b)の204´)が検
出されることを確認する。検出されなければステップ5
9へ進み、検出されなければステップ56へ進む。 「ステップ56」 プランジャ16をOFFにする。 これより、図8にて説明した様に回転止めア−ム12の
先端12cは抜けストッパ11の上をすべりながらクラ
ウンストッパ10の切欠きに入り、遊星ギア7の公転が
止められ、自転のみになり、動力伝達開始となる。
【0118】この段階で「入りの動作」が終了する。
「ステップ57」 現在の遊星ギア7のいるポジショ
ンP0とモ−タ1の回転方向M0を記憶しておく。 「ステップ58」 このサブル−チンを終了し、本ル
−チンヘリタ−ンする。 「ステップ59」 ここではプランジャ16及びモ−
タ1をOFFにする。 「ステップ60」 カメラを「不作動」とする禁止モ
−ドを設定する。
ンP0とモ−タ1の回転方向M0を記憶しておく。 「ステップ58」 このサブル−チンを終了し、本ル
−チンヘリタ−ンする。 「ステップ59」 ここではプランジャ16及びモ−
タ1をOFFにする。 「ステップ60」 カメラを「不作動」とする禁止モ
−ドを設定する。
【0119】次に、「鏡筒繰出し」動作について図23
を用いて説明する。 「ステップ100」 図18のステップ79において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ101以
降の「鏡筒繰出し」動作を開始する。 「ステップ101,102」 ヘリコイドギア310
を回転させて、鏡筒314を繰出す方向(P1=7,M
1=Fw)に遊星ギア7を公転させて出力ギア9aと噛
み合わせてギア列310aを介して動力を伝える。 「ステップ103」 鏡筒繰出しが完了するまでモ−
タ1を回転させ、完了を検知することによりステップ1
04へと進む。 「ステップ104〜106」 バヨネットリング31
1をロック方向に回転させる様に(P1=5,M1=R
v)指定して、出力ギア9bからギア列311aを介し
てバヨネットリング311が鏡筒314を固定するまで
モ−タ1を回転させる。 「ステップ107〜110」 ズ−ムギア312を回
転させ、カムリング315を介してズ−ム鏡筒316を
WIDE端まで繰出す。 「ステップ111」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
を用いて説明する。 「ステップ100」 図18のステップ79において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ101以
降の「鏡筒繰出し」動作を開始する。 「ステップ101,102」 ヘリコイドギア310
を回転させて、鏡筒314を繰出す方向(P1=7,M
1=Fw)に遊星ギア7を公転させて出力ギア9aと噛
み合わせてギア列310aを介して動力を伝える。 「ステップ103」 鏡筒繰出しが完了するまでモ−
タ1を回転させ、完了を検知することによりステップ1
04へと進む。 「ステップ104〜106」 バヨネットリング31
1をロック方向に回転させる様に(P1=5,M1=R
v)指定して、出力ギア9bからギア列311aを介し
てバヨネットリング311が鏡筒314を固定するまで
モ−タ1を回転させる。 「ステップ107〜110」 ズ−ムギア312を回
転させ、カムリング315を介してズ−ム鏡筒316を
WIDE端まで繰出す。 「ステップ111」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0120】次に、「鏡筒繰込み」動作について図24
を用いて説明する。 「ステップ120」 図18のステップ83において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ121以
降の「鏡筒繰込み」動作を開始する。 「ステップ121〜123」 「P1=3,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、ズ−ムギア312を回転させてカムリング
315を介してズ−ム鏡筒316を鏡筒314内に納め
る。 「ステップ124〜126」 「P1=5,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9bと
噛み合わせ、バヨネットリング311を回転させて鏡筒
314のロックを外す。 「ステップ127〜129」 「P1=7,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9aと
噛み合わせ、ヘリコイドギア310を回転させて鏡筒3
14を沈胴させる。 「ステップ130」 鏡筒繰込み方向のバックラッシ
ュがギア列310aについたままモ−タ1をOFFとす
る。これにより、鏡筒314は不用意に飛び出さない。 「ステップ131」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
を用いて説明する。 「ステップ120」 図18のステップ83において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ121以
降の「鏡筒繰込み」動作を開始する。 「ステップ121〜123」 「P1=3,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、ズ−ムギア312を回転させてカムリング
315を介してズ−ム鏡筒316を鏡筒314内に納め
る。 「ステップ124〜126」 「P1=5,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9bと
噛み合わせ、バヨネットリング311を回転させて鏡筒
314のロックを外す。 「ステップ127〜129」 「P1=7,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9aと
噛み合わせ、ヘリコイドギア310を回転させて鏡筒3
14を沈胴させる。 「ステップ130」 鏡筒繰込み方向のバックラッシ
ュがギア列310aについたままモ−タ1をOFFとす
る。これにより、鏡筒314は不用意に飛び出さない。 「ステップ131」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0121】次に、「オ−トロ−ディング」動作につい
て図25を用いて説明する。 「ステップ140」 図18のステップ78において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ141以
降の「オ−トロ−ディング」動作を開始する。 「ステップ141」 前述した「初期位置出し」の動
作を行い、遊星ギア7を初期位置に持ってくる。 「ステップ142,143」 「P1=1,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9dと
噛み合わせ、この出力ギア9dを巻上げ方向に回転させ
る様に遊星ギア7を回転させて動力を伝える。これによ
って通常の遊星ギア機構を成すフィルム給送用の遊星ギ
ア304がフィルム給送用遊星ア−ム309と回転し、
不図示の巻上げギアと噛み合い、スプ−ル305を回転
させる。これにより、フィルムパトロ−ネ313よりの
フィルムFの巻上げが開始される。 「ステップ144〜146」 通常のオ−トロ−ディ
ング動作を行う。 「ステップ147,149」 オ−トロ−ディングが
うまく行かなかった場合のフロ−であり、「初期位置出
し」動作を行い、通常はフィルムFの入れ直しが行われ
るため、背蓋が開かれると次のステップへ進む。 「ステップ148」 オ−トロ−ディング完了時に通
るフロ−で、ギアロックのために「ゼロ位置」動作を行
う(詳細は図30にて後述する)。 「ステップ150」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
て図25を用いて説明する。 「ステップ140」 図18のステップ78において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ141以
降の「オ−トロ−ディング」動作を開始する。 「ステップ141」 前述した「初期位置出し」の動
作を行い、遊星ギア7を初期位置に持ってくる。 「ステップ142,143」 「P1=1,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9dと
噛み合わせ、この出力ギア9dを巻上げ方向に回転させ
る様に遊星ギア7を回転させて動力を伝える。これによ
って通常の遊星ギア機構を成すフィルム給送用の遊星ギ
ア304がフィルム給送用遊星ア−ム309と回転し、
不図示の巻上げギアと噛み合い、スプ−ル305を回転
させる。これにより、フィルムパトロ−ネ313よりの
フィルムFの巻上げが開始される。 「ステップ144〜146」 通常のオ−トロ−ディ
ング動作を行う。 「ステップ147,149」 オ−トロ−ディングが
うまく行かなかった場合のフロ−であり、「初期位置出
し」動作を行い、通常はフィルムFの入れ直しが行われ
るため、背蓋が開かれると次のステップへ進む。 「ステップ148」 オ−トロ−ディング完了時に通
るフロ−で、ギアロックのために「ゼロ位置」動作を行
う(詳細は図30にて後述する)。 「ステップ150」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0122】次に、「TELEズ−ミング」動作につい
て図26を用いて説明する。 「ステップ180」 図18のステップ80において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ181以
降の「TELEズ−ミング」動作を開始する。 「ステップ181,182」 「P1=3,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、この出力ギア9cより動力伝達を行ってT
ELE回転させる。 「ステップ183〜185」 ギア列312a、ズ−
ム駆動ギア312を介して通常のTELE動作を行う。 「ステップ186」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
て図26を用いて説明する。 「ステップ180」 図18のステップ80において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ181以
降の「TELEズ−ミング」動作を開始する。 「ステップ181,182」 「P1=3,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、この出力ギア9cより動力伝達を行ってT
ELE回転させる。 「ステップ183〜185」 ギア列312a、ズ−
ム駆動ギア312を介して通常のTELE動作を行う。 「ステップ186」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0123】次に、「WIDEズ−ミング」動作につい
て図27を用いて説明する。 「ステップ190」 図18のステップ81において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ191以
降の「WIDEズ−ミング」動作を開始する。 「ステップ191,192」 「P1=3,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、この出力ギア9cより動力伝達を行ってW
IDE回転させる。 「ステップ193〜195」 「TELEズ−ミング
」と同様、ギア列312a、ズ−ム駆動ギア312を介
して通常のWIDE動作を行う。 「ステップ196」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
て図27を用いて説明する。 「ステップ190」 図18のステップ81において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ191以
降の「WIDEズ−ミング」動作を開始する。 「ステップ191,192」 「P1=3,M1=R
v」を指定して遊星ギア7を公転させ、出力ギア9cと
噛み合わせ、この出力ギア9cより動力伝達を行ってW
IDE回転させる。 「ステップ193〜195」 「TELEズ−ミング
」と同様、ギア列312a、ズ−ム駆動ギア312を介
して通常のWIDE動作を行う。 「ステップ196」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0124】次に、「巻上げ」動作について図28を用
いて説明する。 「ステップ160」 図18のステップ85において
、このサブル−チンへとジャンプし、フィルムFの「巻
上げ」動作を開始する。 「ステップ161,162」 オ−トロ−ディング同
様、「P1=1,M1=Rv」を指定して遊星ギア7を
公転させ、出力ギア9dと噛み合わせ、この出力ギア9
d及びフィルム給送用の各ギア304,308介してス
プ−ル305を回転させる。 「ステップ163〜165」 通常のフィルムFの巻
上げ動作を行う。 「ステップ166」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
いて説明する。 「ステップ160」 図18のステップ85において
、このサブル−チンへとジャンプし、フィルムFの「巻
上げ」動作を開始する。 「ステップ161,162」 オ−トロ−ディング同
様、「P1=1,M1=Rv」を指定して遊星ギア7を
公転させ、出力ギア9dと噛み合わせ、この出力ギア9
d及びフィルム給送用の各ギア304,308介してス
プ−ル305を回転させる。 「ステップ163〜165」 通常のフィルムFの巻
上げ動作を行う。 「ステップ166」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0125】次に、「巻戻し」動作について図29を用
いて説明する。 「ステップ170」 図18のステップ92において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ171以
降のフィルムFの「巻戻し」動作を開始する。 「ステップ171,172」 遊星ギア7の公転させ
る位置は巻上げと同様に「P1=1」なので出力ギア9
dと噛み合うが、回転方向が「M1=Fw」なので出力
ギア9dもFw回転する。そのため、フィルム給送用遊
星ギア304はフィルム給送用巻上げギア308を回転
させ、その後図示せぬフォ−クギアを回転させる。 「ステップ173〜175」 通常のフィルムFの巻
戻し動作を行う。 「ステップ176」 後述する「ゼロ位置」動作を行
う。 「ステップ177」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
いて説明する。 「ステップ170」 図18のステップ92において
、このサブル−チンへとジャンプし、ステップ171以
降のフィルムFの「巻戻し」動作を開始する。 「ステップ171,172」 遊星ギア7の公転させ
る位置は巻上げと同様に「P1=1」なので出力ギア9
dと噛み合うが、回転方向が「M1=Fw」なので出力
ギア9dもFw回転する。そのため、フィルム給送用遊
星ギア304はフィルム給送用巻上げギア308を回転
させ、その後図示せぬフォ−クギアを回転させる。 「ステップ173〜175」 通常のフィルムFの巻
戻し動作を行う。 「ステップ176」 後述する「ゼロ位置」動作を行
う。 「ステップ177」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0126】次に、「ゼロ位置」動作について図30を
用いて説明する。 「ステップ200」 図18のステップ89、図25
のステップ148、図29のステップ176において、
このサブル−チンへとジャンプし、ステップ201以降
の「ゼロ位置」動作を開始する。なお、この「ゼロ位置
」動作とは既に述べた通り、例えばメインスイッチON
時にはズ−ミングの為の出力ギア9cに、又メインスイ
ッチOFF時には出力ギア9aに、それぞれ遊星ギア7
を噛み合わせたままにしておき、ズ−ム鏡筒316や鏡
筒314が不用意に動かないようにする為のものである
。 「ステップ201」 鏡筒繰込みスイッチがONかO
FFを判別し、ONであればメインスイッチがOFF状
態であるとしてステップ204へ、又OFFであればメ
インスイッチがON状態であるとしてステップ202へ
、それぞれ進む。 「ステップ202,203」 「P1=3,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、ズ−ム機構と連
結されている出力ギア9cと該遊星ギア7とを噛み合わ
せる。これにより、次の撮影において、直ちにズ−ミン
グ動作を行うことが可能となる。又この動作は、ズ−ム
鏡筒316のロック機能としても作用するため、該ズ−
ム鏡筒316が不用意に押されたとしても、何等支障を
きたすことはない。なお、前記ステップ201からこの
ステップヘ移行するのは、図18のステップ89から本
サブル−チンにジャンプした場合のみである。 「ステップ204〜206」 遊星ギア7と出力ギア
9aとが噛み合った状態において少しだけ沈胴動作をさ
せる。実際には鏡筒314は沈胴しているので動かない
が、ある程度ギア列310a、ヘリコイドギア310を
突っ張らせる(バックラッシュを持たせる)ことにより
、確実に鏡筒314をロックすることが可能となる。 なお、前記ステップ201からこのステップヘ移行する
のは、図25のステップ148或は図29のステップ1
76から本サブル−チンにジャンプした場合のみである
。 「ステップ207」 モ−タ1をOFFする。これに
よって、前述した様にモ−タ1が回転しない限り、ズ−
ム鏡筒316又は鏡筒314は動かない。 「ステップ208」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
用いて説明する。 「ステップ200」 図18のステップ89、図25
のステップ148、図29のステップ176において、
このサブル−チンへとジャンプし、ステップ201以降
の「ゼロ位置」動作を開始する。なお、この「ゼロ位置
」動作とは既に述べた通り、例えばメインスイッチON
時にはズ−ミングの為の出力ギア9cに、又メインスイ
ッチOFF時には出力ギア9aに、それぞれ遊星ギア7
を噛み合わせたままにしておき、ズ−ム鏡筒316や鏡
筒314が不用意に動かないようにする為のものである
。 「ステップ201」 鏡筒繰込みスイッチがONかO
FFを判別し、ONであればメインスイッチがOFF状
態であるとしてステップ204へ、又OFFであればメ
インスイッチがON状態であるとしてステップ202へ
、それぞれ進む。 「ステップ202,203」 「P1=3,M1=F
w」を指定して遊星ギア7を公転させ、ズ−ム機構と連
結されている出力ギア9cと該遊星ギア7とを噛み合わ
せる。これにより、次の撮影において、直ちにズ−ミン
グ動作を行うことが可能となる。又この動作は、ズ−ム
鏡筒316のロック機能としても作用するため、該ズ−
ム鏡筒316が不用意に押されたとしても、何等支障を
きたすことはない。なお、前記ステップ201からこの
ステップヘ移行するのは、図18のステップ89から本
サブル−チンにジャンプした場合のみである。 「ステップ204〜206」 遊星ギア7と出力ギア
9aとが噛み合った状態において少しだけ沈胴動作をさ
せる。実際には鏡筒314は沈胴しているので動かない
が、ある程度ギア列310a、ヘリコイドギア310を
突っ張らせる(バックラッシュを持たせる)ことにより
、確実に鏡筒314をロックすることが可能となる。 なお、前記ステップ201からこのステップヘ移行する
のは、図25のステップ148或は図29のステップ1
76から本サブル−チンにジャンプした場合のみである
。 「ステップ207」 モ−タ1をOFFする。これに
よって、前述した様にモ−タ1が回転しない限り、ズ−
ム鏡筒316又は鏡筒314は動かない。 「ステップ208」 このサブル−チンを終了し、本
ル−チンへとリタ−ンする。
【0127】次に、撮影レンズの第3群レンズのセット
及びリセット動作等を含めた(図18をより詳細に示し
た)本実施体におけるカメラのメインフロ−チャ−トを
図32に示し、本実施例の主要部分が分かり易いように
、このフロ−チャ−トに対応すべく、従来のこの種のカ
メラのフロ−チャ−トを図33に示す。
及びリセット動作等を含めた(図18をより詳細に示し
た)本実施体におけるカメラのメインフロ−チャ−トを
図32に示し、本実施例の主要部分が分かり易いように
、このフロ−チャ−トに対応すべく、従来のこの種のカ
メラのフロ−チャ−トを図33に示す。
【0128】なお、図32において、図18と同じ動作
を行う部分は同一のステップ番号を付すと共に、これら
の動作説明は省略する。
を行う部分は同一のステップ番号を付すと共に、これら
の動作説明は省略する。
【0129】先ず、従来のこの種のカメラの本発明に拘
る部分の動作について図33を用いて説明する。 「ステップ311」 シャッタボタンの第1ストロ−
クがなされて撮影準備スイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ312へ進む。 「ステップ312」 AE回路を動作させて測光情報
を得る。 「ステップ313」 AF回路を動作させ、測距情報
を得る。 「ステップ314」 シャッタボタンの第2ストロ−
クがなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ315へ進む。 「ステップ315」 前記ステップ312において得
られた測距情報に基づいてステッピングモ−タを駆動し
、第3群レンズを所定の位置にセットする。 「ステップ316」 前記ステップ311において得
られた測光情報に基づいてシャッタの開閉動作を行い、
フィルムへの露光を行う。 「ステップ317」 ステッピングモ−タを駆動し、
第3群レンズを初期位置へリセットする。 「ステップ318〜320」 ここでは通常のフィル
ムの巻上げを行う。
る部分の動作について図33を用いて説明する。 「ステップ311」 シャッタボタンの第1ストロ−
クがなされて撮影準備スイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ312へ進む。 「ステップ312」 AE回路を動作させて測光情報
を得る。 「ステップ313」 AF回路を動作させ、測距情報
を得る。 「ステップ314」 シャッタボタンの第2ストロ−
クがなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ315へ進む。 「ステップ315」 前記ステップ312において得
られた測距情報に基づいてステッピングモ−タを駆動し
、第3群レンズを所定の位置にセットする。 「ステップ316」 前記ステップ311において得
られた測光情報に基づいてシャッタの開閉動作を行い、
フィルムへの露光を行う。 「ステップ317」 ステッピングモ−タを駆動し、
第3群レンズを初期位置へリセットする。 「ステップ318〜320」 ここでは通常のフィル
ムの巻上げを行う。
【0130】従来では、第3群レンズのリセッタが終了
した後に行われるフィルム巻上げ時に初めて撮影が確実
になされたことの確認を撮影者はすることができた。
した後に行われるフィルム巻上げ時に初めて撮影が確実
になされたことの確認を撮影者はすることができた。
【0131】一方、これに対し、本実施例における主要
部分の動作を図32により説明する。 「ステップ211」 シャッタボタンの第1ストロ−
クがなされて撮影準備スイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ212へ進む。 「ステップ212」 図示せぬAE回路を動作させて
測光情報を得る。 「ステップ213」 AF回路30(及びAF用セン
サ31)を動作させ、測距情報を得る。 「ステップ214」 シャッタボタンの第2ストロ−
クがなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ215へ進む。 「ステップ215」 前記ステップ212において得
られた測距情報に基づいてステッピングモ−タ29(コ
イル29a,29b)を駆動し、所定の位置にセットす
る。そしてステップ84へ進む。 「ステップ84」 前記ステップ211において得ら
れた測光情報に基づいてシャッタの開閉動作を行い、フ
ィルムへの露光を行う。そしてステップ161へと進む
。 「ステップ161〜165」 ここでは図28におい
て説明したフィルムの巻上げを行う。この様に、本実施
例では、フィルム露光終了後直ちにこのフィルム巻上げ
動作を行うため、上記の露光動作が終了すると同時に撮
影が行われたことの確認を行うことができる。 「ステップ86」 フィルム突っ張り状態か否かを判
別し、なっていればステップ217へ進み、又なってい
なければステップ216へと進む。 「ステップ216」 ステッピングモ−タ29を駆動
し、第3群レンズを初期位置へリセットしてステップ8
7へ進む。 「ステップ217」 ステッピングモ−タ29を駆動
し、第3群レンズを初期位置へリセットしてステップ9
1へ進む。
部分の動作を図32により説明する。 「ステップ211」 シャッタボタンの第1ストロ−
クがなされて撮影準備スイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ212へ進む。 「ステップ212」 図示せぬAE回路を動作させて
測光情報を得る。 「ステップ213」 AF回路30(及びAF用セン
サ31)を動作させ、測距情報を得る。 「ステップ214」 シャッタボタンの第2ストロ−
クがなされてレリ−ズスイッチがONしているか否かを
判別し、ONしていればステップ215へ進む。 「ステップ215」 前記ステップ212において得
られた測距情報に基づいてステッピングモ−タ29(コ
イル29a,29b)を駆動し、所定の位置にセットす
る。そしてステップ84へ進む。 「ステップ84」 前記ステップ211において得ら
れた測光情報に基づいてシャッタの開閉動作を行い、フ
ィルムへの露光を行う。そしてステップ161へと進む
。 「ステップ161〜165」 ここでは図28におい
て説明したフィルムの巻上げを行う。この様に、本実施
例では、フィルム露光終了後直ちにこのフィルム巻上げ
動作を行うため、上記の露光動作が終了すると同時に撮
影が行われたことの確認を行うことができる。 「ステップ86」 フィルム突っ張り状態か否かを判
別し、なっていればステップ217へ進み、又なってい
なければステップ216へと進む。 「ステップ216」 ステッピングモ−タ29を駆動
し、第3群レンズを初期位置へリセットしてステップ8
7へ進む。 「ステップ217」 ステッピングモ−タ29を駆動
し、第3群レンズを初期位置へリセットしてステップ9
1へ進む。
【0132】本実施例によれば、図32と図33の比較
から容易に分かる様に、シャッタボタンの第2ストロ−
ク時点(レリ−ズSWのON時点)のなるべく近い時点
に撮影終了を認識可能な駆動音を出せるシ−ケンスを割
り振るようにしている為、即ち具体的には、シャッタ開
閉動作後に、撮影レンズの初期位置へのリセット動作に
先だって、フィルムの巻上げ動作を行い、極力シャッタ
ボタンの第2ストロ−ク時点に近いときに駆動音を出す
ようにしている為、レリ−ズ感覚が良く、撮影者に安心
感を与える撮影を行わせることが可能となる。
から容易に分かる様に、シャッタボタンの第2ストロ−
ク時点(レリ−ズSWのON時点)のなるべく近い時点
に撮影終了を認識可能な駆動音を出せるシ−ケンスを割
り振るようにしている為、即ち具体的には、シャッタ開
閉動作後に、撮影レンズの初期位置へのリセット動作に
先だって、フィルムの巻上げ動作を行い、極力シャッタ
ボタンの第2ストロ−ク時点に近いときに駆動音を出す
ようにしている為、レリ−ズ感覚が良く、撮影者に安心
感を与える撮影を行わせることが可能となる。
【0133】(変形例)本実施例では、3群ズ−ムレン
ズを用い、第3群レンズでピント調整を行う方式につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、2群ズ−ムレンズを用い、第1群レンズでピント調整
するものや、他に単焦点レンズの場合等、AF装置を用
いたカメラに広く適用できることは言うまでもないであ
ろう。
ズを用い、第3群レンズでピント調整を行う方式につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、2群ズ−ムレンズを用い、第1群レンズでピント調整
するものや、他に単焦点レンズの場合等、AF装置を用
いたカメラに広く適用できることは言うまでもないであ
ろう。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
露光動作終了後に行われるフィルム給送手段によるフィ
ルム巻上げ動作終了後に、レンズ位置制御手段へ撮影レ
ンズを初期位置へ復帰させる動作を指示する復帰動作指
示手段を設けて、露光動作終了直後に、撮影が終了した
ことの確認をできる駆動音を発するフィルム巻上げ動作
を行わせ、その後に撮影レンズを初期位置へ復帰させる
動作を行わせるようにしている。したがって、レリ−ズ
感覚が良く、撮影者に安心感を与えた撮影を行わせるこ
とが可能となる。
露光動作終了後に行われるフィルム給送手段によるフィ
ルム巻上げ動作終了後に、レンズ位置制御手段へ撮影レ
ンズを初期位置へ復帰させる動作を指示する復帰動作指
示手段を設けて、露光動作終了直後に、撮影が終了した
ことの確認をできる駆動音を発するフィルム巻上げ動作
を行わせ、その後に撮影レンズを初期位置へ復帰させる
動作を行わせるようにしている。したがって、レリ−ズ
感覚が良く、撮影者に安心感を与えた撮影を行わせるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカメラの動力分割装置
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示すカメラの動力分割装置
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すカメラの動力分割装置
の平面図である。
の平面図である。
【図4】本発明の一実施例におけるクラウンストッパ、
抜けストッパ及び回転止めア−ムの形状について説明す
る部分拡大図である。
抜けストッパ及び回転止めア−ムの形状について説明す
る部分拡大図である。
【図5】本発明の一実施例において遊星ギアが■の領域
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
【図6】本発明の一実施例において遊星ギアが■から■
の領域に切り換える際の状態の平面及び縦断面を示す図
である。
の領域に切り換える際の状態の平面及び縦断面を示す図
である。
【図7】本発明の一実施例において遊星ギアがXの領域
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
【図8】本発明の一実施例において遊星ギアが■の領域
に入る直前の状態の平面及び縦断面を示す図である。
に入る直前の状態の平面及び縦断面を示す図である。
【図9】本発明の一実施例において遊星ギアが■の領域
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
に位置する状態の平面及び縦断面を示す図である。
【図10】本発明の一実施例において遊星ギアがある領
域から抜け出る直前の状態の平面及び縦断面を示す図で
ある。
域から抜け出る直前の状態の平面及び縦断面を示す図で
ある。
【図11】本発明の一実施例において遊星ギアの位置信
号となるパルス波形について説明する図である。
号となるパルス波形について説明する図である。
【図12】本発明の一実施例において「抜けの動作」の
説明を助けるための図である。
説明を助けるための図である。
【図13】図12の動作時のタイミングチャ−トである
。
。
【図14】本発明の一実施例において「入りの動作」の
説明を助けるための図である。
説明を助けるための図である。
【図15】図14の動作時のタイミングチャ−トである
。
。
【図16】本発明の一実施例のカメラの機械的概略構成
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図17】本発明の一実施例のカメラの要部構成を示す
回路ブロック図である。
回路ブロック図である。
【図18】図17の制御回路24の撮影レンズのセット
及びリセット動作を除くメイン動作を示すフロ−チャ−
トである。
及びリセット動作を除くメイン動作を示すフロ−チャ−
トである。
【図19】図17の制御回路24の「初期位置出し」動
作を示すフロ−チャ−トである。
作を示すフロ−チャ−トである。
【図20】図17の制御回路24の「モ−タ逆方向通電
」動作を示すフロ−チャ−トである。
」動作を示すフロ−チャ−トである。
【図21】図17の制御回路24の「パルスカウント」
動作を示すフロ−チャ−トである。
動作を示すフロ−チャ−トである。
【図22】図17の制御回路24の「動力分割」動作を
示すフロ−チャ−トである。
示すフロ−チャ−トである。
【図23】図17の制御回路24の「沈胴繰出し」動作
を示すフロ−チャ−トである。
を示すフロ−チャ−トである。
【図24】図17の制御回路24の「沈胴繰込み」動作
を示すフロ−チャ−トである。
を示すフロ−チャ−トである。
【図25】図17の制御回路24の「オ−トロ−ディン
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
【図26】図17の制御回路24の「TELEズ−ミン
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
【図27】図17の制御回路24の「WIDEズ−ミン
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
グ」動作を示すフロ−チャ−トである。
【図28】図17の制御回路24の「巻上げ」動作を示
すフロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
【図29】図17の制御回路24の「巻戻し」動作を示
すフロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
【図30】図17の制御回路24の「ゼロ位置」動作を
示すフロ−チャ−トである。
示すフロ−チャ−トである。
【図31】図17の制御回路24の各種動作説明におい
て用いる符合や駆動動作、分割位置、モ−タ方向の関係
を示した図である。
て用いる符合や駆動動作、分割位置、モ−タ方向の関係
を示した図である。
【図32】図17の制御回路24の撮影レンズのセット
及びリセット動作を含んだメイン動作を示すフロ−チャ
−トである。
及びリセット動作を含んだメイン動作を示すフロ−チャ
−トである。
【図33】従来のカメラの本発明に係る部分に対応する
動作を示すフロ−チャ−トである。
動作を示すフロ−チャ−トである。
1 モ−タ
9d 出力ギア
24 制御回路
28 ステッピングモ−タ駆動回路
29 ステッピングモ−タ
29a,29b コイル
30 AF回路
31 AF用センサ
304 フィルム給送用遊星ギア
318 第3群レンズ機構
Claims (1)
- 【請求項1】 被写体距離を測定する測距手段と、該
測距手段により得られた測距情報に基づいて撮影レンズ
を初期位置から所定の位置へ移動したり、撮影終了後は
再び初期位置へ復帰させるレンズ位置制御手段と、フィ
ルムの巻上げを行うフィルム給送手段とを備えたカメラ
において、露光動作終了後に行われる前記フィルム給送
手段によるフィルム巻上げ動作終了後に、前記レンズ位
置制御手段へ前記撮影レンズを初期位置へ復帰させる動
作を指示する復帰動作指示手段を設けたことを特徴とす
るカメラ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087591A JPH04258940A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | カメラ |
US08/731,920 US5752096A (en) | 1991-02-14 | 1996-10-22 | Camera featuring a single drive source and a plurality of selectable drive transmission mechanisms |
US09/014,096 US6167198A (en) | 1991-02-14 | 1998-01-27 | Camera featuring a single drive source and a plurality of selectable drive transmission mechanisms |
US09/334,604 US6175694B1 (en) | 1991-02-14 | 1999-06-17 | Camera featuring a single drive source and a plurality of selectable drive transmission mechanisms |
US09/334,596 US6215958B1 (en) | 1991-02-14 | 1999-06-17 | Power transmission apparatus including plural selectable drive transmission mechanisms usable with single drive source, and camera using same |
US09/598,549 US6317564B1 (en) | 1991-02-14 | 2000-06-21 | Camera featuring a single drive source and a plurality of selectable drive transmission mechanisms |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087591A JPH04258940A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258940A true JPH04258940A (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12592687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4087591A Pending JPH04258940A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04258940A (ja) |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP4087591A patent/JPH04258940A/ja active Pending
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