JPH04258348A - 棒線材の連続鋳造圧延方法 - Google Patents

棒線材の連続鋳造圧延方法

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JPH04258348A
JPH04258348A JP3018700A JP1870091A JPH04258348A JP H04258348 A JPH04258348 A JP H04258348A JP 3018700 A JP3018700 A JP 3018700A JP 1870091 A JP1870091 A JP 1870091A JP H04258348 A JPH04258348 A JP H04258348A
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JP
Japan
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rolling
casting
slab
mold
molten metal
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Withdrawn
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JP3018700A
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English (en)
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Shigenao Anzai
安斎 栄尚
Hirofumi Maede
前出 弘文
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属、主として溶
鋼の連続鋳造、特に小断面鋳片を鋳造する水平回転連続
鋳造装置による連続鋳造圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】小断面鋳片を連続鋳造する方式に水平回
転溝型方式がある。この水平連鋳法は、断面の一辺が1
0〜100mm角程度の小断面ビレット鋳造に適し、設
備費が低廉で、生産性が高いことが特徴であり、例えば
、米国特許第3284859号、米国特許第34788
10号や特公昭63−13785号などが例示できる。 米国特許第3284859号には、梯型断面の環状の回
転鋳型冷却鋳型を備え、前記梯型の長辺が金属供給装置
に対面している連続鋳造装置が開示されている。この鋳
型には、溶融金属をゲート装置から供給する鋳造用溝が
形成されている。鋳型は垂直軸芯の回りに回転駆動され
る。
【0003】鋳型に注入された溶融金属を冷却するため
に、鋳型壁に対してほぼ直角に配置されたスプレーノズ
ルにより構成された強制冷却装置が設けられている。凝
固した鋳片は、注入点から200〜270°に位置する
点から鋳造用溝から連続的に引出されて連続ミル装置へ
供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の開示例は、いず
れも鋳片を溝型水平回転連鋳機で鋳造する際に、一つの
鋳片を鋳造するもので1ストリーム鋳造である。一方、
鋳造生産性を向上させ生産コストを低減させる場合、鋳
造のみならず鋳造の顕熱を利用して直接圧延することが
有効である。更に、鋳造生産性を一層向上させるには鋳
造速度の増大もしくは1つの回転テーブルを用いて多ス
トリーム鋳造を行なうことが望まれる。勿論、多ストリ
ームであっても直接圧延することが最も理想的な製造形
態である。このような水平回転連鋳機は、凹型の無端溝
型を水平面内で回転させるものであることから、溶融金
属を鋳造する際に、溶融金属注入点を境にして、鋳造方
向とは逆方向に固定された溶融金属逆流防止堰(以後、
テール堰と呼ぶ)が用いられ、更に、注入点を境にして
鋳造方向には、ダミーバーまたは溶融金属流出防止部材
(以後、フロント堰と呼ぶ)が用いられる。従って、通
常鋳造開始は、溶融金属をテール堰とダミーバー先端ま
たはフロント堰によって形成された初期溶融金属注入空
間に注入し、湯面高さが所望の高さとなった時点で回転
を開始して行なわれる。鋳片高さは、溶融金属湯面の湯
面高さによって決定され、注入量と引抜き速度のバラン
スで調整される。勿論、初期溶融金属注入空間内の溶融
金属が十分充満しないまま鋳造を行なうことが可能では
あるが、鋳片サイズ変動が大きい上、歩留り低下や圧延
障害を招き賢明ではない。この基本的鋳造形態は、多ト
スリーム鋳造である場合一層深刻な問題を与える。すな
わち、鋳型回転駆動系を供用した同芯状多ストリーム鋳
造の場合、回転速度が同一であるので、ストリーム間の
鋳造速度が外周側と内周側では異なることになり、鋳片
断面積を同一とした場合各ストリーム間で生産量が異な
ることになる。これが、複数ストリーム鋳造と同時に直
接圧延をも行なうとすれば、更にそれらの相互調整が必
要になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部が開放さ
れた無端溝付きリング鋳型を有した鋳型が水平方向に回
転する溶融金属の連続鋳造装置により、断面の一片が1
0〜100mm角程度の小断面鋳片鋳造を行なう際に、
その特徴である低設備費、高生産性を最大限に発揮すべ
く、多ストリーム鋳造でかつ直接圧延可能な鋳造圧延方
法であり、鋳型の半径差に基づく鋳造速度差に起因した
問題点を解決するものである。
【0006】即ち、本発明の要旨は、上部が開放された
無端溝付きリング鋳型が水平方向に回転する溶融金属の
小断面連続鋳造装置において1つのテーブルに複数列の
溝型を同芯円状に設け複数の鋳片を同時に鋳造し直接圧
延すること、特に、複数の鋳片を同時に鋳造し直接圧延
する場合であって該同芯円状溝型鋳型サイズをそれぞれ
の鋳型半径で規定される鋳造速度をV(m/min)、
それぞれの鋳片断面積をS(m2 )としその積VS(
m3 /min)を全ての列で一致させることを特徴と
する連続鋳造圧延方法、上部が開放された無端溝付きリ
ング鋳型が水平方向に回転する溶融金属の小断面連続鋳
造装置において1つのテーブルに複数列の溝型を同芯円
状に設け複数の鋳片を同時に鋳造し直接圧延する場合で
圧延装置をロールとし複数鋳片を同時に圧延する場合で
鋳型半径差に起因した鋳片速度差を圧延ロールの径を変
化させ周速度を鋳造速度と一致させ圧延することを特徴
とする連続鋳造圧延方法、鋳造圧延方法において鋳片サ
イズの統一を図る圧延機を設けるかおよび/または断面
サイズが一致するまで断面サイズの小さい鋳片を空パス
圧延することを特徴とする連続鋳造圧延方法、および上
部が開放された無端溝付きリング鋳型が水平方向に回転
する溶融金属の小断面連続鋳造装置において、1つのテ
ーブルに1つ以上の列からなる溝型を同芯円状に設け鋳
造後直接圧延する場合で、鋳造圧延過程で加熱手段を設
け鋳片を圧延温度まで加熱および/または高温保持する
ことを特徴とする連続鋳造圧延方法である。
【0007】
【作用】以下、本発明について図面を用いて詳細に説明
する。図1は、本発明の無端溝型回転鋳型を用いた水平
回転連続鋳造装置の概要を示す平面図である。図2は、
図1の鋳造方向X−X断面を示す。図3は、鋳造用ダミ
ーバーを用いた場合の鋳造方向X−X断面図である。図
4は、2ストリームを同時に鋳込み直接圧延するプロセ
ス図である。図5は、2ストリーム鋳造でそれぞれの鋳
片をストリーム間同時圧延を行なうプロセス図である。 図6は、同時圧延する場合の粗圧延用ロール説明図であ
る。図7は、同時圧延する場合、鋳片サイズ違いによる
鋳片速度差を空パス圧延を行なって仕上同時圧延を行な
う方法図、およびロール説明図である。図8は、サイジ
ング用専用圧延機を前段に設ける圧延プロセスである。
【0008】次に、本発明の実施態様例を示す図1(a
)を用いて詳細に述べる。1は溶融金属取鍋、2は溶融
金属、3は溶融金属注入装置、4は中間容器、5は注入
量制御手段および注入ノズル、6は無端溝型回転鋳型、
7は凝固中鋳片、8はテール堰、9はテール堰支持手段
、10は鋳型回転手段、11は鋳片推進装置、12は鋳
片推進装置駆動手段、13はナイフエッジ保持手段、1
4は鋳片矯正ロール押し付け手段、15は鋳片矯正縦ロ
ール、16は鋳片検出器、17は鋳片矯正横ロール、1
8は鋳片で18aが外側鋳片、18bが内側鋳片、19
は鋳片案内ロール、20は鋳片矯正横ロール、21は鋳
片検出器、22は切断機、23はナイフエッジ、24は
ダミーバー、25はダミーバー収納装置、26はダミー
バー分割時の鋳片押し付け用ロール、27はダミーバー
分割スイングフレーム、28は搬出用ローラーテーブル
、29はローラーテーブル、30は注入点、31はスケ
ール除去手段、32は鋳片加熱/保温手段、33は圧延
ロール、34は製品切断機、35は製品冷却制御手段、
36はコイル状製品、37は直線状製品、38は同時圧
延ロール、39は異径粗圧延ロール、44は空パス圧延
ロール、50は専用サイジング圧延ロールである。
【0009】図1(b)は、(a)の鋳型断面A−Aを
示す。鋳型断面は、鋳造速度が各ストリームの鋳型半径
に起因して不可避的に発生する。また、生産量は、鋳造
速度Vと鋳型断面積Sの堰V・Sで規定される。従って
、鋳型断面積を同一とする場合ストリーム間の生産量が
鋳造速度差によって生産量が異なる。鋳造以降に独立し
た圧延機を設ける場合技術的問題点は少ないものの多ス
トランド同時圧延を行なう場合には鋳造速度差を吸収す
る鋳型内周側断面積を大きくする必要がある。図1(b
)に内周側鋳型を大きくした例を示す。各ストリームの
断面積は、計算によって簡単に求まる。いま、目標生産
量をQ(m3 /min)、各ストリーム生産量をQ1
 ,Q2 、鋳型回転速度をN(rpm)、ストリーム
直径をD1 ,D2 (m)(D1 >D2 )、鋳造
速度をV1 ,V2 (m/min)、鋳型断面積をS
1 ,S2 (m2 )、円周率πとする。
【0010】V1 =πD1 N V2 =πD2 N Q1 =V1 S1 =πD1 NS1Q2 =V2 
S2 =πD2 NS2Q=Q1 =Q2 の条件より
、断面積は、S2 =S1 (D1 /D2 ) 従って、内周側の鋳型断面積S2 は、D1 >D2 
より直径比(D1 /D2 )に応じて大きくすれば良
い。
【0011】次に、溶融金属2が鋳造される過程を図1
(a)および図2を用いて具体的に示す。溶融金属2を
取鍋1から溶融金属注入装置3を用いて中間容器4に注
入し、注入量制御手段および注入ノズル5を介して無端
溝型鋳型6に設けた鋳型溝7に注入する。鋳型内には、
テール堰8が設けてあり溶融金属は紙面上右回転で鋳造
され凝固が進行しつつ鋳片は外周側18a、内周側18
bで凝固し鋳片となる。この際、必要に応じて溶融金属
の大気露出領域を非酸化性雰囲気に保持することで品質
劣化を防止することも有効である。溶融金属は無端溝型
鋳型7内で側面及び底面側から優先的に冷却され凝固が
進む。やがて上面側も主に輻射伝熱により冷却され凝固
し凝固殻が形成され鋳片推進装置11に至る。鋳片は、
推進装置11により溝型鋳型および推進装置により周囲
から推進力が加えられ、ナイフエッジ13上に送られ、
やがて鋳片矯正手段14〜17に到達する。鋳片18は
、次の鋳片矯正手段19〜21によって直線に矯正され
、切断機22によって所望の長さに切断される。勿論、
鋳造装置後段に圧延機を配して切断後または切断なしに
直接圧延を行なうことも可能である。図2は、図1(a
)のX−X断面を示す図で、鋳片の鋳型外への引出し矯
正過程を示した。
【0012】図3は、ダミーバーを用いた場合の鋳片と
の分割方法をX−X断面で示した。ダミーバー分割用ス
イングフレーム27、鋳片押し付け用ロール26、ロー
ラーテーブル28およびダミーバー収納装置25などか
ら構成される。鋳片が鋳造されダミーバー先端が、ダミ
ーバー分割スイングフレーム27に到達した時点で鋳片
と分離され収納される。一方、鋳片は、搬出用ローラー
テーブル29を直進し必要に応じて切断され次工程に搬
出され所望の長さの鋳片となる。ダミーバーは2自由度
以上を有するリンク構造体であれば良く、材質は特殊な
材料を用いる必要は全くなく炭素鋼などで製作すれば良
い。
【0013】図4は、鋳造圧延のプロセスを示す図であ
る。このプロセスでは、連続鋳造機のストリーム数に応
じて圧延設備をストリーム毎に設けたものである。注入
点30より注入された溶融金属は、鋳型6の回転に伴っ
て凝固し、外周側18a、内周側18bの鋳片となる。 鋳造後の鋳片は、必要に応じて切断機22によって切断
した後、更に必要に応じて鋳片加熱/保温手段32によ
り高温に維持し、圧延機33により連続的に圧延製品と
なる。製品は、必要に応じて設けた冷却制御手段35に
より同時に高品質化が行なわれコイル状製品36や直線
状製品37として製造される。冷却制御手段とは、水冷
等の急冷、焼き入れ、温水冷却、スプレー冷却、焼き鈍
し、焼き戻し、鉛浴処理、高温変態処理、溶体化処理、
ブルーイングなどを意図したものである。また、特に限
定されるものではないが、鋳片は高温状態にあることか
ら必要に応じて酸化物除去手段であるスケール除去手段
31によって浄化し、製品品質を向上させることも有効
である。
【0014】図5は、圧延装置の設備費低減を達成する
ことを指向し、多ストランド鋳片を圧延機38により圧
延を行なうプロセスである。図6は、多ストランド同時
圧延を行なう際の粗圧延ロールを示す。多ストランド鋳
造の場合には、ストランド間の速度が異なる。そこで、
圧延機のロール径を軸方向に変化させた粗圧延ロール3
9により周速度を一致させ、内周側圧延材40および外
周側圧延材41を同時圧延行なうものである。この際、
内外周で生産量が異なったままである。図7は、異径圧
延ロールを用いないで同時圧延を行なう方法を示すプロ
セス図である。多ストリーム鋳造の欠点である生産量差
を、鋳片サイズの変更により補償する場合でかつ同時圧
延を行なう場合に適用するもので、圧延機の初段から必
要に応じて即ち圧延パススケジュールに応じて1段以上
空パス圧延ないしは極軽圧延を行なうロールを設けるこ
とを特徴とする。この圧延により内周側鋳片即ち断面の
大きい鋳片を優先的に圧延しストランド間のサイズが揃
った段階以降は同じ形状の圧延ロールを用いて仕上圧延
する。
【0015】圧延ロール38は、その形状が初段側44
と仕上側47では異なる。即ち、外周側鋳片18aは初
段では46として、内周側鋳片18bは45として圧延
される。その後仕上圧延47では48,49共に同じサ
イズに圧延される。この一連の過程での鋳片の断面積変
化を外周側42、内周側43に示した。圧延は紙面の左
から右に向って進行し、3段目以降同じ圧延条件で仕上
げられる。本図では、8段の圧延を示したが勿論この圧
延スタンド数に限定されるものではない。
【0016】この方法は、ストランド間に圧延機を設置
する十分なスペースがない場合に特に有効である。図8
は、図7と同じ思想であるが、ストランド間に圧延機を
設ける十分なスペースがある場合に適用できるものであ
る。この場合、ストランド間の鋳片サイズを揃えるサイ
ジング圧延機50を設けたものである。圧延機数は特に
限定されるものではなく少なくとも1台以上設置すれば
良い。これにより、より確実に以降の同時圧延を可能と
することができる。
【0017】
【実施例】以下実施例、比較例を説明する。鋳造に用い
た金属成分は以下に示す炭素鋼である。即ち、Cが0.
30〜0.32重量%、Siが0.3〜0.32重量%
、Mnが0.98〜1.02重量%、Pが0.010重
量%以下、Sが0.015重量%以下およびAlが0.
046〜0.050重量%の炭素鋼である。
【0018】鋳造、圧延条件を以下に示す。鋳造は、無
端溝型水平連続鋳造機を用い、外周側鋳型半径1500
(mm)、外周側鋳造サイズ49mm角、外周側鋳造速
度10.4(m/min 、1.1rpm)とし、内周
側鋳型半径1000(mm)、内周側鋳造サイズ60m
m角、内周側鋳造速度7.0(m/min 、1.1r
pm)とした2ストリーム鋳造、溶鋼過熱度36℃の条
件の下で溶鋼量300kgを鋳造した。2ストリーム鋳
造、テール堰に窒化硼素(BN)を用い、鋳造機の後段
には8段の連続熱間圧延機および巻取装置を配した。最
終仕上寸法は、内外周鋳片共にφ25mmである。ダミ
ーバーの材質は、S10Cで行なった。フロント堰とし
てAl2 O3 繊維の成型体を用いた。更に、溶鋼注
入量制御は、油圧シリンダ駆動のストッパー方式である
【0019】熱間圧延機前には、高周波誘導加熱による
鋳片温度を1150℃に保持している。実験の結果、鋳
片温度が1130〜1150℃で加熱装置前に到達した
ので、実質的には加熱装置電力は、10〜20kW程度
の電力を付与するのみで圧延温度を十分確保可能であっ
た。これにより、鋳造〜製品の一貫製造を行ない評価を
行なった。各ストランド毎に圧延機を設けた場合には、
それぞれの鋳造〜製品の一貫歩留りは、外側鋳片99.
8%および内側鋳片99.5%であった。歩留り差は、
内外周の鋳片サイズが異なるためで鋳造のクロップ落ち
に起因する。しかし、内外周共に高レベルの歩留りであ
ることは明らかである。一方、両ストランドを一系列の
圧延機により同時圧延した場合には、外周側を約3段空
パスすることによって実施した。この際の製品歩留りは
、各ストランドを独立に圧延した場合と全く同じ結果で
あった。
【0020】次に、異径ロール圧延を行なった場合には
、鋳型内外周共に鋳片サイズを49mm角として行なっ
た。この場合、製品歩留りは99.6%以上を達成した
。しかし、異径ロール圧延は、構造上真円精度が落ちる
ので前段ほど圧下率を大きくし、仕上圧延では圧下率を
小さくして真円精度を向上させることで行なった。即ち
、49mm角からφ25mmの製品を製造するに当り、
粗圧延に相当する初段1,2段は2段圧延出側で圧延比
(断面積比)2.1、中間3,4段は4段圧延出側で圧
延比1.8、5,6段目の仕上圧延は6段出側で1.2
とし、7,8段目の最終仕上では8段出側で1.08で
行なった。これにより、真円度は良好となり真円精度5
0μmを達成した。尚、こうした手段は通常圧延でも仕
上程加工率を低くし精度を向上させることは本発明法の
特別な手段でなく行なわれるものである。また、この異
径ロール圧延は、鋳片内外周の鋳片サイズを各ストリー
ムの生産量をバランスさせるべく変更した場合でもなん
ら問題なく適用可能であることは記するまでもなく明ら
かである。
【0021】更に、同時圧延を行なう際に、内周側鋳片
の専用サイジング圧延機を用いた場合の実施例を示す。 鋳片は、内周側60mm角、外周側49mm角としサイ
ジング圧延機として2段使用した。専用サイジング圧延
では圧延比約1.5を採用して内外周鋳片サイズを約4
9mm角に統一を図った。以降粗圧延、仕上圧延には合
計6段の連続圧延を行ない、最終仕上寸法φ25mmの
線材を製造した。対溶鋼製品歩留りは、99.6%以上
をクリアした。
【0022】
【発明の効果】以上、示したように、本発明によれば上
部が開放された無端溝付きリング鋳型を有した鋳型が水
平方向に回転する溶融金属の小断面連続鋳造装置におい
て、多ストリーム鋳造時の一貫連続圧延が可能でありま
た、ストリーム間の鋳造速度差に起因した問題点を解決
できる。更に、本発明方法によって安定した溶融金属の
鋳造、圧延が可能であり、製品歩留り、生産性が一層向
上する。従って、本発明は、製造コストを大幅に低減で
きる等、産業上極めて有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無端溝型回転鋳型を用いた水平回転連
続鋳造装置の概要を示す平面図である。
【図2】図1の鋳造方向X−X断面を示す。
【図3】鋳造用ダミーバーを用いた場合の鋳造方向X−
X断面図である。
【図4】2ストリームを同時に鋳込み直接圧延するプロ
セス図である。
【図5】2ストリーム鋳造でそれぞれの鋳片をストリー
ム間同時圧延を行なうプロセス図である。
【図6】同時圧延する場合の粗圧延用ロール説明図であ
る。
【図7】同時圧延する場合、鋳片サイズ違いによる鋳片
速度差を空パス圧延を行なって仕上同時圧延を行なう方
法図、およびロール説明図である。
【図8】サイジング用専用圧延機を前段に設ける圧延プ
ロセス図である。
【符号の説明】
1      溶融金属取鍋 2      溶融金属 3      溶融金属注入装置 4      中間容器 5      注入量制御手段および注入ノズル6  
    無端溝型回転鋳型 6a    冷却媒体流路 7      凝固中鋳片 8      テール堰 9      テール堰支持装置 10    鋳型回転手段 11    鋳片推進装置 11a  鋳片推進装置押しつけ手段 12    鋳片推進装置駆動手段 13    ナイフエッジ保持手段 14    鋳片矯正ロール押しつけ手段15    
鋳片矯正縦ロール 16    鋳片検出器 17    鋳片矯正横ロール 18    鋳片 18a  外側鋳片 18b  内側鋳片 19    鋳片案内ロール 20    鋳片矯正横ロール 20a  ロール押しつけ手段 21    鋳片検出器 22    切断機 23    ナイフエッジ 24    ダミーバー 25    ダミーバー収納装置 26    鋳片押しつけ用ロール 27    ダミーバー分割スイングフレーム28  
  搬出用ローラーテーブル 29    ローラーテーブル 30    注入点 31    スケール除去手段 32    鋳片加熱/保温手段 33    圧延ロール 34    製品切断機 35    製品冷却制御手段 36    コイル状製品 37    直線状製品 38    同時圧延ロール 38a  同時圧延ロール側面 39    異径粗圧延ロール 40    圧延材(太い:内周側材料)41    
圧延材(細い:外周側材料)42    外周側圧延材
断面積変化 43    内周側圧延材断面積変化 44    空パス圧延ロール 45    サイジング材(太い:内周側材料)46 
   空パス材(細い:外周側材料)47    同時
圧延ロール正面図 48    サイジング後の圧延材 49    空パス後の圧延材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  上部が開放された無端溝付きリング鋳
    型が水平方向に回転する溶融金属の小断面連続鋳造装置
    において、1つのテーブルに複数列の溝型を同芯円状に
    設け複数の鋳片を同時に鋳造し直接圧延する場合であっ
    て、該同芯円状溝型鋳型サイズをそれぞれの鋳型半径で
    規定される鋳造速度をV(m/min)、それぞれの鋳
    片断面積をS(m2 )としその積VS(m3/min
    )を全ての列で一致させることを特徴とする棒線材の連
    続鋳造圧延方法。
  2. 【請求項2】  上部が開放された無端溝付きリング鋳
    型が水平方向に回転する溶融金属の小断面連続鋳造装置
    において、1つのテーブルに複数列の溝型を同芯円状に
    設け複数の鋳片を同時に鋳造し直接圧延する場合で、圧
    延装置をロールとし、複数鋳片を同時に圧延する場合で
    鋳型半径差に起因した鋳片速度差を圧延ロールの径を変
    化させ周速度を鋳造速度と一致させ圧延することを特徴
    とする棒線材の連続鋳造圧延方法。
  3. 【請求項3】  請求項1の鋳造圧延方法において、鋳
    片サイズの統一を図る圧延機を設けるかおよび/または
    断面サイズが一致するまで断面サイズの小さい鋳片を空
    パス圧延することを特徴とする棒線材の連続鋳造圧延方
    法。
  4. 【請求項4】  上部が開放された無端溝付きリング鋳
    型が水平方向に回転する溶融金属の小断面連続鋳造装置
    において、1つのテーブルに1つ以上の列からなる溝型
    を同芯円状に設け鋳造後直接圧延する場合で、鋳造圧延
    過程で加熱手段を設け鋳片を圧延温度まで加熱および/
    または高温保持することを特徴とする棒線材の連続鋳造
    圧延方法。
JP3018700A 1991-02-12 1991-02-12 棒線材の連続鋳造圧延方法 Withdrawn JPH04258348A (ja)

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