JPH04254031A - 自動変速機の変速制御機構 - Google Patents
自動変速機の変速制御機構Info
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- JPH04254031A JPH04254031A JP3035389A JP3538991A JPH04254031A JP H04254031 A JPH04254031 A JP H04254031A JP 3035389 A JP3035389 A JP 3035389A JP 3538991 A JP3538991 A JP 3538991A JP H04254031 A JPH04254031 A JP H04254031A
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- JP
- Japan
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- race
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- engaged
- control mechanism
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- Pending
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims abstract description 20
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 13
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 9
- 230000001788 irregular Effects 0.000 abstract 5
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の自動変速機
に関し、特に一方向クラッチを含む変速制御機構に関す
るものである。
に関し、特に一方向クラッチを含む変速制御機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、例
えば複数組の遊星歯車機構を主体とする歯車列における
トルクの伝達経路を、クラッチやブレーキによって、所
定の回転部材同士を連結し、またはその連結を解除し、
さらには所定の回転部材の回転を阻止することにより変
化させて、複数の変速段に設定するようになっている。
えば複数組の遊星歯車機構を主体とする歯車列における
トルクの伝達経路を、クラッチやブレーキによって、所
定の回転部材同士を連結し、またはその連結を解除し、
さらには所定の回転部材の回転を阻止することにより変
化させて、複数の変速段に設定するようになっている。
【0003】クラッチやブレーキの係合・解放状態を切
換えることによる変速の際には、出力軸トルクの急激な
変動を可及的に抑制して変速ショックを緩和することが
望まれ、そのために自動変速機の変速制御機構には、ト
ルクの作用の仕方によって自動的に係合し、また解放す
る一方向クラッチを使用して変速ショックを緩和し、ま
た変速制御を容易にしている。
換えることによる変速の際には、出力軸トルクの急激な
変動を可及的に抑制して変速ショックを緩和することが
望まれ、そのために自動変速機の変速制御機構には、ト
ルクの作用の仕方によって自動的に係合し、また解放す
る一方向クラッチを使用して変速ショックを緩和し、ま
た変速制御を容易にしている。
【0004】一方向クラッチは、一般的には、内輪(イ
ンナーレース)と外輪(アウターレース)との間に多数
のスプラグを配置し、そのスプラグが起き上がってイン
ナーレースとアウターレースとの間に挟み込まれるこに
よりトルクの伝達を行うよう構成され、あるいはインナ
ーレースとアウターレースとの間に傾斜面を形成してお
くとともにその間にボールを配置し、インナーレースと
アウターレースとの間の間隔の狭い箇所にボールが挟み
込まれることによりトルクの伝達を行うよう構成されて
いる。この種の一方向クラッチを使用した自動変速機の
一例が、特開平2−89836号公報に記載されている
。
ンナーレース)と外輪(アウターレース)との間に多数
のスプラグを配置し、そのスプラグが起き上がってイン
ナーレースとアウターレースとの間に挟み込まれるこに
よりトルクの伝達を行うよう構成され、あるいはインナ
ーレースとアウターレースとの間に傾斜面を形成してお
くとともにその間にボールを配置し、インナーレースと
アウターレースとの間の間隔の狭い箇所にボールが挟み
込まれることによりトルクの伝達を行うよう構成されて
いる。この種の一方向クラッチを使用した自動変速機の
一例が、特開平2−89836号公報に記載されている
。
【0005】これを模式的に示せば図6のとおりであっ
て、径の異なる二つの一方向クラッチ1,2が同心円状
に配置されており、小径の一方向クラッチ1のアウター
レース3が大径の一方向クラッチ2のインナーレースを
兼ねており、その大径の一方向クラッチ2のアウターレ
ース4がトランスミッションケース5にスプライン嵌合
している。
て、径の異なる二つの一方向クラッチ1,2が同心円状
に配置されており、小径の一方向クラッチ1のアウター
レース3が大径の一方向クラッチ2のインナーレースを
兼ねており、その大径の一方向クラッチ2のアウターレ
ース4がトランスミッションケース5にスプライン嵌合
している。
【0006】これらの一方向クラッチ1,2に接近して
配置された遊星歯車機構6におけるキャリヤ7が小径の
一方向クラッチ1のインナーレース8に連結されている
。一方向クラッチ1,2を挟んで遊星歯車機構6とは反
対側に湿式多板クラッチ9が配置されており、そのクラ
ッチドラム10の内周面に形成したスプライン11に、
前記小径の一方向クラッチ1のアウターレース3の端部
に取り付けた連結板12の外周縁が係合している。 そしてこの連結板12は、前記アウターレース3の端部
に嵌合するとともに溶接などの手段でアウターレース3
に一体的に取り付けられている。
配置された遊星歯車機構6におけるキャリヤ7が小径の
一方向クラッチ1のインナーレース8に連結されている
。一方向クラッチ1,2を挟んで遊星歯車機構6とは反
対側に湿式多板クラッチ9が配置されており、そのクラ
ッチドラム10の内周面に形成したスプライン11に、
前記小径の一方向クラッチ1のアウターレース3の端部
に取り付けた連結板12の外周縁が係合している。 そしてこの連結板12は、前記アウターレース3の端部
に嵌合するとともに溶接などの手段でアウターレース3
に一体的に取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで一方向クラッ
チは、前述したように、スプラグやボールがインナーレ
ースとアウターレースとの間に挟み込まれてその接触部
における摩擦力でトルクの伝達を行うものであるから、
インナーレースとアウターレースとは、すべてのスプラ
グやボールとが所期どおりに各レースに接触するよう正
確に同心円状に位置する必要がある。しかるに上述した
従来の変速制御機構では、内周側の一方向クラッチ1に
おけるアウターレース3(外周側の一方向クラッチ2に
おけるインナーレース)の端部に連結板12が一体的に
固定されているから、クラッチドラム10の軸線方向へ
の僅かな変位や中心軸線に対する傾きに起因する荷重が
そのまま前記アウターレース3に伝達され、そのアウタ
ーレース3に所謂振れやかたぎが生じ易い。
チは、前述したように、スプラグやボールがインナーレ
ースとアウターレースとの間に挟み込まれてその接触部
における摩擦力でトルクの伝達を行うものであるから、
インナーレースとアウターレースとは、すべてのスプラ
グやボールとが所期どおりに各レースに接触するよう正
確に同心円状に位置する必要がある。しかるに上述した
従来の変速制御機構では、内周側の一方向クラッチ1に
おけるアウターレース3(外周側の一方向クラッチ2に
おけるインナーレース)の端部に連結板12が一体的に
固定されているから、クラッチドラム10の軸線方向へ
の僅かな変位や中心軸線に対する傾きに起因する荷重が
そのまま前記アウターレース3に伝達され、そのアウタ
ーレース3に所謂振れやかたぎが生じ易い。
【0008】このような状態が生じると、インナーレー
スやアウターレースあるいはスプラグなどに異常な摩耗
が発生し、その耐久性が低下する。特に、図6に示すよ
うに二つの一方向クラッチを同心円状に配置し、その中
間に位置するレースの端部に連結板を取り付けた構造で
は、一方の一方向クラッチにおける異常摩耗が他方の一
方向クラッチに直接影響してクリアランスの異常の原因
となるので、両方の一方向クラッチの耐久性が共に低下
する問題を生じる。
スやアウターレースあるいはスプラグなどに異常な摩耗
が発生し、その耐久性が低下する。特に、図6に示すよ
うに二つの一方向クラッチを同心円状に配置し、その中
間に位置するレースの端部に連結板を取り付けた構造で
は、一方の一方向クラッチにおける異常摩耗が他方の一
方向クラッチに直接影響してクリアランスの異常の原因
となるので、両方の一方向クラッチの耐久性が共に低下
する問題を生じる。
【0009】このような不都合を解消するために、前記
連結板12とクラッチドラム10との間のスプライン1
1におけるガタを大きくすることが考えられるが、この
ようにすると、スプライン11に圧痕が生じてその耐久
性が低下し、また所謂ガタ打ち音の原因となるなどのお
それがある。
連結板12とクラッチドラム10との間のスプライン1
1におけるガタを大きくすることが考えられるが、この
ようにすると、スプライン11に圧痕が生じてその耐久
性が低下し、また所謂ガタ打ち音の原因となるなどのお
それがある。
【0010】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、一方向クラッチの耐久性を向上させることの
できる自動変速機の変速制御機構を提供することを目的
とするものである。
たもので、一方向クラッチの耐久性を向上させることの
できる自動変速機の変速制御機構を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、二つの回転部材の間で所定の回転方
向のみにトルクを伝達する一方向クラッチを含み、その
一方向クラッチの内輪部材もしくは外輪部材の軸線方向
での端部と回転部材とを連結板を介して連結した自動変
速機の変速制御機構において、前記内輪部材もしくは外
輪部材の軸線方向での端部に、凹凸部が形成されるとと
もに、前記連結板が前記凹凸部に僅かな隙間をもって係
合する他の凹凸部を介して前記内輪部材もしくは外輪部
材にトルク伝達可能に連結されていることを特徴とする
ものである。
を達成するために、二つの回転部材の間で所定の回転方
向のみにトルクを伝達する一方向クラッチを含み、その
一方向クラッチの内輪部材もしくは外輪部材の軸線方向
での端部と回転部材とを連結板を介して連結した自動変
速機の変速制御機構において、前記内輪部材もしくは外
輪部材の軸線方向での端部に、凹凸部が形成されるとと
もに、前記連結板が前記凹凸部に僅かな隙間をもって係
合する他の凹凸部を介して前記内輪部材もしくは外輪部
材にトルク伝達可能に連結されていることを特徴とする
ものである。
【0012】
【作用】この発明の変速制御機構においては、一方向ク
ラッチの内輪部材もしくは外輪部材はその軸線方向での
端部に係合する連結板を介して他の回転部材にトルク伝
達可能に連結されている。その内輪部材もしくは外輪部
材の端部には、凹凸部が形成され、その凹凸部に僅かな
隙間をもって係合する他の凹凸部を介して連結板が係合
しているので、連結板はトルク伝達可能な状態を保った
まま所定の範囲で傾きや移動が許容される。
ラッチの内輪部材もしくは外輪部材はその軸線方向での
端部に係合する連結板を介して他の回転部材にトルク伝
達可能に連結されている。その内輪部材もしくは外輪部
材の端部には、凹凸部が形成され、その凹凸部に僅かな
隙間をもって係合する他の凹凸部を介して連結板が係合
しているので、連結板はトルク伝達可能な状態を保った
まま所定の範囲で傾きや移動が許容される。
【0013】したがって前記内輪部材もしくは外輪部材
と前記回転部材との間でトルクの伝達が行われるものの
、回転部材の傾きや変位に伴う荷重が内輪部材もしくは
外輪部材に伝達されないので、一方向クラッチにおける
クリアランスに異常が生じず、その耐久性が維持される
。
と前記回転部材との間でトルクの伝達が行われるものの
、回転部材の傾きや変位に伴う荷重が内輪部材もしくは
外輪部材に伝達されないので、一方向クラッチにおける
クリアランスに異常が生じず、その耐久性が維持される
。
【0014】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいて説明する
。
。
【0015】図1はこの発明の一実施例を示す断面図で
あって、ここに示す例では、中間に位置するレース20
を共有した二つの一方向クラッチ21,22が同心円状
に配置されている。すなわち小径の一方向クラッチ(以
下、仮に小径クラッチと記す)21の外周側に大径の一
方向クラッチ(以下、仮に大径クラッチと記す)22が
配置され、前記レース20が小径クラッチ21のアウタ
ーレースおよび大径クラッチ22のインナーレース22
となっている。これらの一方向クラッチ21,22に隣
接して遊星歯車機構23が配置されており、小径クラッ
チ21のインナーレース24が、その遊星歯車機構23
のキャリヤ25におけるボス部の外周にスプライン嵌合
している。また大径クラッチ22のアウターレース26
がトランスアクスルケース27の内周面にスプライン嵌
合している。
あって、ここに示す例では、中間に位置するレース20
を共有した二つの一方向クラッチ21,22が同心円状
に配置されている。すなわち小径の一方向クラッチ(以
下、仮に小径クラッチと記す)21の外周側に大径の一
方向クラッチ(以下、仮に大径クラッチと記す)22が
配置され、前記レース20が小径クラッチ21のアウタ
ーレースおよび大径クラッチ22のインナーレース22
となっている。これらの一方向クラッチ21,22に隣
接して遊星歯車機構23が配置されており、小径クラッ
チ21のインナーレース24が、その遊星歯車機構23
のキャリヤ25におけるボス部の外周にスプライン嵌合
している。また大径クラッチ22のアウターレース26
がトランスアクスルケース27の内周面にスプライン嵌
合している。
【0016】また一方、前記二つの一方向クラッチ21
,22に対して遊星歯車機構23とは反対側に、前記ア
ウターレース26と同程度の径の多板クラッチ28が配
置されている。この多板クラッチ28は、前記キャリヤ
25と遊星歯車機構23におけるサンギヤ29との間に
小径クラッチ21と共に直列に配列されたものであって
、クラッチドラム30が連結板31を介して前記中間の
レース20に連結され、またクラッチハブ32が、サン
ギヤ29を外周に形成してあるサンギヤ軸33に一体的
に連結されている。そして交互に配列された一方の一群
の摩擦板34がクラッチドラム30の内周面にスプライ
ン嵌合し、また他の一群の摩擦板35がクラッチハブ3
2の外周面にスプライン嵌合している。
,22に対して遊星歯車機構23とは反対側に、前記ア
ウターレース26と同程度の径の多板クラッチ28が配
置されている。この多板クラッチ28は、前記キャリヤ
25と遊星歯車機構23におけるサンギヤ29との間に
小径クラッチ21と共に直列に配列されたものであって
、クラッチドラム30が連結板31を介して前記中間の
レース20に連結され、またクラッチハブ32が、サン
ギヤ29を外周に形成してあるサンギヤ軸33に一体的
に連結されている。そして交互に配列された一方の一群
の摩擦板34がクラッチドラム30の内周面にスプライ
ン嵌合し、また他の一群の摩擦板35がクラッチハブ3
2の外周面にスプライン嵌合している。
【0017】ここで前記連結板31およびこれを係合さ
せてあるレース20の構造について説明すると、図2お
よび図3はレース20を示し、また図4および図5は連
結板31を示しており、レース20は全体として円筒状
をなし、その軸線方向での一端面に、複数の凸部36が
一定間隔で形成されている。なおそれらの凸部36の内
周面先端部にはスナップリング用溝37が形成されてい
る。
せてあるレース20の構造について説明すると、図2お
よび図3はレース20を示し、また図4および図5は連
結板31を示しており、レース20は全体として円筒状
をなし、その軸線方向での一端面に、複数の凸部36が
一定間隔で形成されている。なおそれらの凸部36の内
周面先端部にはスナップリング用溝37が形成されてい
る。
【0018】また連結板31は全体として環状をなす円
板であって、その内周縁には前記凸部36と僅かな隙間
をもって係合する凹凸部38が半径方向に向けて形成さ
れている。また連結板31の外周には、クラッチドラム
30に係合するスプライン歯39が形成されている。な
お、図4および図5中符号40は軽量化のための抜孔で
あり、また符号41はワッシャ取付け孔である。
板であって、その内周縁には前記凸部36と僅かな隙間
をもって係合する凹凸部38が半径方向に向けて形成さ
れている。また連結板31の外周には、クラッチドラム
30に係合するスプライン歯39が形成されている。な
お、図4および図5中符号40は軽量化のための抜孔で
あり、また符号41はワッシャ取付け孔である。
【0019】したがって連結板31は、図1に示すよう
に、その内周縁の凹凸部38をレース20の凸部36に
それらの寸法差に基づく僅かな隙間をもってトルク伝達
可能に係合し、その状態で凸部36の溝37にスナップ
リング42を嵌合することによりレース20に取り付け
られている。またその状態で連結板31の外周のスプラ
イン歯39がクラッチドラム30の内周面のスプライン
に係合している。なお図1中符号43はワッシャであっ
て、連結板31に形成したワッシャ取付け孔41に嵌め
込んで取り付けられている。
に、その内周縁の凹凸部38をレース20の凸部36に
それらの寸法差に基づく僅かな隙間をもってトルク伝達
可能に係合し、その状態で凸部36の溝37にスナップ
リング42を嵌合することによりレース20に取り付け
られている。またその状態で連結板31の外周のスプラ
イン歯39がクラッチドラム30の内周面のスプライン
に係合している。なお図1中符号43はワッシャであっ
て、連結板31に形成したワッシャ取付け孔41に嵌め
込んで取り付けられている。
【0020】以上述べた構成の変速制御機構においては
、前記レース20とクラッチドラム30との間で連結板
31を介してトルクが伝達される。その場合、クラッチ
ドラム30がこれに加わるトルクによって軸線方向にわ
ずか変位したり、傾斜したりするが、このクラッチドラ
ム30と連結板31とはスプラインを介して連結されて
おり、また連結板31は互いに僅かな隙間をもって係合
する凹凸部38と凸部36とを介して連結されているか
ら、クラッチドラム30の変位や傾斜などは、スプライ
ンにおける隙間や凹凸部38と凸部36との間の隙間に
よって吸収される。したがってレース20には外力によ
って所謂かたぎや軸線方向への変位などが生じず、内外
周側でのクリアランスが適正に維持されるから、異常摩
耗やそれに起因する耐久性の低下が防止される。
、前記レース20とクラッチドラム30との間で連結板
31を介してトルクが伝達される。その場合、クラッチ
ドラム30がこれに加わるトルクによって軸線方向にわ
ずか変位したり、傾斜したりするが、このクラッチドラ
ム30と連結板31とはスプラインを介して連結されて
おり、また連結板31は互いに僅かな隙間をもって係合
する凹凸部38と凸部36とを介して連結されているか
ら、クラッチドラム30の変位や傾斜などは、スプライ
ンにおける隙間や凹凸部38と凸部36との間の隙間に
よって吸収される。したがってレース20には外力によ
って所謂かたぎや軸線方向への変位などが生じず、内外
周側でのクリアランスが適正に維持されるから、異常摩
耗やそれに起因する耐久性の低下が防止される。
【0021】なお、上記の実施例では、凸部36に凹凸
部38を隙間をもって係合させることにより、連結板3
1をレース20に連結した構成としたが、この発明は上
記の実施例に限定されるものではなく、ピンとこれに遊
嵌する孔などの所定の隙間をもってトルク伝達可能に係
合する手段によってレースと連結板とを連結した構成を
採用することができる。
部38を隙間をもって係合させることにより、連結板3
1をレース20に連結した構成としたが、この発明は上
記の実施例に限定されるものではなく、ピンとこれに遊
嵌する孔などの所定の隙間をもってトルク伝達可能に係
合する手段によってレースと連結板とを連結した構成を
採用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
の変速制御機構によれば、一方向クラッチのレースに連
結してある回転部材の変位や傾斜などを、レースと連結
板との間の隙間によって吸収し、レースに荷重がかかる
ことを防止できるので、レースにかたぎや変位などが生
じず、その結果、一方向クラッチの耐久性を向上させる
ことができる。
の変速制御機構によれば、一方向クラッチのレースに連
結してある回転部材の変位や傾斜などを、レースと連結
板との間の隙間によって吸収し、レースに荷重がかかる
ことを防止できるので、レースにかたぎや変位などが生
じず、その結果、一方向クラッチの耐久性を向上させる
ことができる。
【図1】この発明の一実施例を説明するための部分断面
図である。
図である。
【図2】この発明の実施例におけるレースの正面図であ
る。
る。
【図3】図2におけるIIIーIII線に沿う断面図で
ある。
ある。
【図4】この発明の実施例における連結板の正面図であ
る。
る。
【図5】図4におけるVーV線に沿う断面図である。
【図6】一方向クラッチとクラッチドラムとの従来の連
結構造を示す模式的な断面図である。
結構造を示す模式的な断面図である。
20 レース
21 一方向クラッチ
22 一方向クラッチ
28 多板クラッチ
30 クラッチドラム
31 連結板
36 凸部
38 凹凸部
Claims (1)
- 【請求項1】 二つの回転部材の間で所定の回転方向
のみにトルクを伝達する一方向クラッチを含み、その一
方向クラッチの内輪部材もしくは外輪部材の軸線方向で
の端部と回転部材とを連結板を介して連結した自動変速
機の変速制御機構において、前記内輪部材もしくは外輪
部材の軸線方向での端部に、凹凸部が形成されるととも
に、前記連結板が前記凹凸部に僅かな隙間をもって係合
する他の凹凸部を介して前記内輪部材もしくは外輪部材
にトルク伝達可能に連結されていることを特徴とする自
動変速機の変速制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035389A JPH04254031A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 自動変速機の変速制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035389A JPH04254031A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 自動変速機の変速制御機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04254031A true JPH04254031A (ja) | 1992-09-09 |
Family
ID=12440556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3035389A Pending JPH04254031A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 自動変速機の変速制御機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04254031A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015209701A (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 新明和工業株式会社 | タイヤ挟持装置とそれを備えた自動車搬送装置 |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP3035389A patent/JPH04254031A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015209701A (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 新明和工業株式会社 | タイヤ挟持装置とそれを備えた自動車搬送装置 |
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