JPH0425401Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、自動車のドアに取着され電動駆動機
構により駆動されるドアミラーのワイパ装置に関
する。

［従来技術］ 従来ドアミラーにおいては、自動車のドアに取
着されたステーにミラー本体及び電動駆動機構を
設け、電動駆動機構によりミラー本体を格納位置
と使用位置との間で回動させると共に、前記ミラ
ー本体にそのミラーの表面を摺動するワイパブレ
ードを有するワイパアームを設け、このワイパア
ームを電動機により揺動させることによりミラー
の表面に付着した雨滴をワイパブレードにより払
拭するようにした構成のものが供されている。

然しながら、ミラー本体のミラーにはフロント
ガラスとは異なりそれほど雨滴が付着するわけで
はなく、従つて、そのワイバーアームの使用頻度
も少ないものであるが、上記従来の構成のものに
おいては、使用頻度も少ないワイパアームを回動
させるため専用の電動機が必要であるばかりでな
く、この電動機を格納するためミラー本体が大形
化し且つ構造が複雑化し、総じてコストアツプに
なるという問題点があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、専用の電動機が不要で、全体の
小形化及び構造の簡単化を図り得、コストの低減
を図り得るドアミラーのワイパ装置を提供するに
ある。

［考案の要約］ 本考案は、ステーに回動可能にワイパアームを
設けると共にこのワイパアームの先端部に取付け
たワイパブレードをばね部材の付勢力によりミラ
ー本体のミラーに圧接させ、ミラー本体の回動に
応じてワイパアームを回動させることによりワイ
パブレードを前記ミラーの表面に摺動させるよう
にしたところに特徴を有する。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例につき図面を参照して
説明する。

先ず、第１図及び第２図において、１は自動車
のドアに取着されステーで、これにはケース２及
びミラー３からなるミラー本体４が回動可能に取
付けられている。そして、このミラー本体４はス
テー１内に配設された図示しない電動駆動機構に
よりステー１のＡ点を中心として第１図に示す使
用位置と第３図に示す格納位置との間を回動され
る。つぎに第４図及び第５図において、５はワイ
パアームで、その基端部がステー１の底板部１ａ
から突設されたボス１ｂとカバー部１ｃから突設
されたボス１ｄとの間に挿入されたピン６に回動
可能に嵌合されており、その基端部とボス１ｄと
の間にカラー７が介装されている。そして、ワイ
パアーム５の先端部はステー１のカバー部１ｃに
形成された開口部１ｅを貫通して外方に突出し、
ここにワイパブレード８が取付けられている。９
はカラー７に嵌合されたばね部材としてのねじり
ばねで、一端部がワイパアーム５に係止され他端
部がボス１ｄに係止され、以て、ワイパアーム５
を常に矢印Ｂ方向に付勢してワイパブレード８を
ミラー３の表面に圧接させている。

次に上記構成の作用について説明する。

第１図に示す使用位置においては、ワイパブレ
ード８はミラー３のステー１側の一方の縁部３ａ
に接触している。この使用位置から図示しない電
動駆動機構によりミラー本体４を矢印Ｃ方向に格
納位置まで回動すると、ミラー３がワイパブレー
ド８を押圧してワイパアーム５をねじりばね９の
付勢力に抗して矢印Ｂ方向とは反対の方向に回動
させ第３図に示す格納位置に至り停止する。この
間ワイパブレード８はミラー３の表面を一方の縁
部３ａから他方の縁部３ｂへ摺動してそのミラー
３の表面に付着した雨滴を払拭する。

つぎにミラー本体４を格納位置から反矢印Ｃ方
向に使用位置まで回動すると、ワイパアーム５は
前述と反対にねじりばね９の付勢力によつて反矢
印Ｂ方向へ回動される。そして、ワイパブレード
８はミラー３の表面を今度は他方の縁部３ｂから
一方の縁部３ａへ摺動してそのミラー３の表面に
付着した雨滴を払拭する。

上記実施例によれば、電動駆動機構によりミラ
ー本体４を使用位置と格納位置との間で回動させ
るだけでミラー３の表面に付着した雨滴をワイパ
ブレード８によつて払拭できるので、ワイパアー
ム５を回動させるために専用の駆動モータを必要
とせず、専用の電動機を使用していた従来に比
し、ミラー本体４を小形にすることができるとと
もに構造の簡単にでき、総じてコストの低減を達
成できる。

尚、自動車の走行中においてはミラー３の表面
に雨滴が付着し難いものであるので、自動車の走
行中に電動駆動機構によりミラー本体４を駆動し
て雨滴を払拭する必要はないものであり、例えば
ミラー３に雨滴が付着し易い駐車或いは一次停止
後の発進に先立つて一次的に電動駆動機構により
ミラー本体４を駆動してミラー３の表面に付着し
た雨滴を払拭できれば実用上何等支障はない。

［考案の効果］ 本考案は、以上の説明から明らかなように、ス
テーに回動可能にワイパアームを設けると共にこ
のワイパアームの先端部に取付けたワイパブレー
ドをばね部材の付勢力によりミラー本体のミラー
に圧接させ、ミラー本体の回動に応じて前記ワイ
パブレードを前記ミラーの表面に摺動させるよう
にしたので、ワイパアームに専用の駆動モータを
必要とせず、全体の小形化を図り得るとともに構
造の簡単化を図り得、総じてコストの低減を図り
得るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は使用位置における平面図、第２図は同正面図、
第３図は格納位置における平面図、第４図は第２
図中−線に沿う断面図、第５図は第４図中
−線に沿う断面図である。 図中、１はステー、３はミラー、４はミラー本
体、５はワイパアーム、８はワイパブレード、９
はねじりばね（ばね部材）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のドアに取着されたステーと、このステ
   ーに格納位置と使用位置との間に回転可能に設け
   られ電動駆動機構により駆動されるミラー本体
   と、前記ステーに回動可能に設けられ先端部に前
   記ミラー本体のミラーにばね部材の付勢力により
   圧接されるワイパブレードを有するワイパアーム
   とを具備してなり、前記ミラー本体の回動に応じ
   て前記ワイパブレードを前記ミラーの表面に摺動
   させるようにしたことを特徴とするドアミラーの
   ワイパ装置。