JPH04252166A - バニリン放出添加剤を含有する喫煙組成物 - Google Patents

バニリン放出添加剤を含有する喫煙組成物

Info

Publication number
JPH04252166A
JPH04252166A JP3224666A JP22466691A JPH04252166A JP H04252166 A JPH04252166 A JP H04252166A JP 3224666 A JP3224666 A JP 3224666A JP 22466691 A JP22466691 A JP 22466691A JP H04252166 A JPH04252166 A JP H04252166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
tobacco
smoking
flavorant
filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3224666A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoram Houminer
ヨラム・ヒューマイナー
Kenneth F Podraza
ケネス・エフ・ポドラザ
Everett W Southwick
イヴレット・ダヴリュー・サウスウィック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Philip Morris Products SA
Philip Morris Products Inc
Original Assignee
Philip Morris Products SA
Philip Morris Products Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Philip Morris Products SA, Philip Morris Products Inc filed Critical Philip Morris Products SA
Publication of JPH04252166A publication Critical patent/JPH04252166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/017Esters of hydroxy compounds having the esterified hydroxy group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/28Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances
    • A24B15/30Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances
    • A24B15/301Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances by aromatic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】煙草製品に混入するため各種の香味料が開
発され、そして提案されている。かかる煙草香味料の例
には、米国特許第3580259号、第3625224
号、第3722516号、第3750674号、第38
79425号、第3881025号、第3884247
号、第3890981号、第3903900号、第39
14451号、第3915175号、第3920027
号、第3924644号、第3937228号、第39
43943号、第3586387号、第3379754
号、第4036237号、第4473085号等に記載
されたものがある。
【0002】J.C.Leffingwell 等のT
obacco Flavoring For Smok
ing Products(R.J.Reynolds
 Pubication 1972年)には喫煙組成物
のための望ましい香味料のリストを挙げており、これに
はフエノール、テルペノール及びラクトン例えばグアヤ
コール、1−ウンデカノール及び5−ドデカラクトンを
含む。
【0003】米国特許第3251366号には、主流に
セロリ様特性を与えるα,β−ジメチル−γ−ペンチル
−γ−ヒドロキシブテノライドの如きラクトン香味料を
含有する煙草製品が記載されている。
【0004】米国特許第3372699号及び第337
2700号には煙草製品における香味料添加剤としてβ
−メチルブチロラクトン又は4−ヒドロキシ−4−メチ
ル−5−ヘキサン酸−γ−ラクトンの如きラクトンの使
用が記載されている。
【0005】米国特許第3380457号、第3563
248号及び第3861403号には煙草製品における
香味料添加剤として使用するために推奨されている他の
ラクトン、例えばβ−メチル−δ−バレロラクトン、3
−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロピオン酸−
γ−ラクトン、4−メチル−6−n−ペンチル−α−ピ
ロン等が記載されている。
【0006】煙草製品中の香味料添加剤の高度の揮発性
及び昇華容易性は製造作業中に問題を提起し、貯蔵時蒸
発による香味料を損失することによる製品の短い貯蔵寿
命をもたらしている。
【0007】近年の開発では喫煙組成物に低揮発性有機
添加剤を混入することを含んでいる、これは喫煙条件下
で煙草の主流煙の味及び特性を改良する機能をする一つ
以上のフラグメントに熱分解し、或る場合には結果とし
て副流煙芳香を改良する。
【0008】米国特許第3312226号には1−メン
チル−リナロールカーボネートの如きエステル添加剤を
含有する喫煙煙草組成物が記載されている。喫煙条件下
で、カーボネートエステルの熱分解が主流煙に香味を与
えるメントールを放出する。
【0009】米国特許第3332428号及び第341
9543号にはグリコール又はサッカライドのメンチル
カーボネートエステルを含有する喫煙煙草組成物が記載
されており、これは喫煙条件下で分解して主流煙中に遊
離メントールを放出する。
【0010】米国特許第3499452号には、カーボ
ネートエステル添加剤がメントール以外の香味料揮発物
を放出する同様の喫煙煙草組成物を記載している。
【0011】米国特許第4119106号、第4171
702号、第4117339号及び第4212310号
には、喫煙組成物の構成成分として貯蔵条件下で安定か
つ非揮発性であり、喫煙条件下で煙の味及び芳香を改良
する熱分解生成物を放出するようにされた他のオリゴマ
ー及びポリマーカーボネートエステル誘導体が記載され
ている。
【0012】煙草特許、補遺No. 88/1(英国サ
ザンプトンのN.&D.J.Fosterはフイリップ
・モーリス・インコーポレイテッドによるR&D  D
isclosureを報告しており、これには2−メト
キシ−4−メチルフエニル−2−イソプロピル−5−ヒ
ドロキシヘキサノエートの如き5−ヒドロキシエステル
化合物が記載されており、これは喫煙組成物添加剤とし
て利用され、通常の喫煙条件下でシガレットの煙中にラ
クトン及びアルコール香味料を放出する。
【0013】本発明に関して特別に興味のあるのは、喫
煙条件下で副流煙芳香を増強するためシガレット紙包装
材料に有機添加剤の利用にある。米国特許第48040
02号にはフエノール化合物及び炭水化物のアセタール
を含有する香味料グリコシド添加剤を含有する煙草製品
包装材料が記載されている。シガレット喫煙条件下でエ
チルバニリル−D−グルコシドの如き香味料添加剤は揮
発性熱分解生成物としてエチルバニリン及びレボグルコ
サンを生成する。
【0014】喫煙条件下で快適な芳香を有する副流煙及
び増強された味を有する主流煙を発生する低送出量喫煙
組成物を開発するため研究努力が続けられている。
【0015】従って本発明の目的は、常温で揮発性及び
/又は易動度に欠けることによって特長づけられた香味
料放出成分を中に混入した喫煙組成物を提供することに
ある。
【0016】本発明の別の目的は、通常の喫煙条件下で
、副流煙に改良された芳香を与える香味料放出添加剤を
中に混入したシガレット喫煙製品を提供することにある
【0017】本発明の更に別の目的は、シガレット充填
材及び/又は紙包装材料成分中に混入するようになされ
、通常の喫煙条件下でシガレットの煙中に揮発性ラクト
ン及びバニリン香味料を放出する新規なエステル化合物
を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的及び利点は以下の説明及
び実施例から明らかになるであろう。
【0019】本発明の一つ以上の目的は、(1) 天然
煙草、再構成煙草及び煙草代替物から選択した可燃性充
填材、及び(2) 充填材の全重量を基準にして、約0
.0001〜5重量%の下記式に相当する香味料放出添
加剤の混合物を含有する喫煙組成物を与えることによっ
て達成される:
【0020】
【化2】
【0021】式中Rは水素又はC1 〜C4 アルキル
置換基であり、R1 はメチル基又はエチル基である。
【0022】別の実施態様においては、本発明は、(1
) 天然煙草、再構成煙草及び煙草代替物から選択した
可燃性充填材、及び(2) 中に下記式に相当する香味
料放出添加剤を混入した紙包装材料を含むシガレット喫
煙製品を提供する。
【0023】
【化3】
【0024】式中Rは水素又はC1 〜C4 アルキル
置換基であり、R1 はメチル基又はエチル基である。
【0025】前記香味料放出添加剤式中のC1 〜C4
 アルキル置換基の例にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、2−プロピル基、ブチル基、2−ブチル基及びイ
ソブチル基がある。
【0026】本発明によるシガレット喫煙製品は代表的
には紙包装材料に約0.01〜5重量%の香味料放出添
加剤を含有する。
【0027】別の実施態様においては、本発明のシガレ
ット喫煙製品は、紙包装材料中に約0.01〜5重量%
の香味料放出添加剤を含有し、可燃性充填材中に、充填
材の重量を基準にして約0.0001〜5重量%の香味
料放出添加剤を含有する。
【0028】前述した如く喫煙組成物中に混入する本発
明の香味料放出添加剤は、通常の喫煙条件下で、二つの
揮発性構成成分(この両者は低送出量シガレット煙の香
味及び芳香を増強する)に熱分解する低揮発性化合物で
ある:
【0029】
【化4】
【0030】式中R及びR1 は前述した通りである。
【0031】本発明の喫煙組成物の重要な特長は、喫煙
条件下で2種の香味料の放出にあり、その一つはラクト
ンであり、他はバニリン又はエチルバニリンである。
【0032】放出されるラクトン及びバニリン揮発物の
両者は例外的な官能特性を有する。各化合物はシガレッ
トの煙に快適な香味と芳香を与える。
【0033】本発明の香味料放出化合物は下記反応式に
表わされる如き一般法によって製造できるバニリル−5
−ヒドロキシエステルである。
【0034】
【化5】
【0035】前記式においてR3 はバニリンアセター
ル又はエチルバニリンアセタールであり、R4 はアセ
タール保護官能基を除去した後のバニリル又はエチルバ
ニリルエステル基である。
【0036】別の実施態様において、本発明は下記式に
相当するバニリル−5−ヒドロキシエステルの新規な群
を提供する。
【0037】
【化6】
【0038】式中Rは水素又はC1 〜C4 アルキル
置換基であり、R1 はメチル基又はエチル基である。
【0039】本発明の新規なバニリル−5−ヒドロキシ
エステルは常温で安定であり、無臭の化合物である。実
施例 VIIで明らかにする如く、本発明のバニリル−
5−ヒドロキシエステルは比較的低温(例えば200℃
)で分解して、シガレットの煙中に望ましい香味料増強
ラクトン及びバニリン又はエチルバニリン成分の高収率
を放出する。
【0040】本発明のバニリル−5−ヒドロキシエステ
ルは、通常の喫煙条件下で100%収率の香味増強成分
に熱分解されることで独特のものである。実施例 VI
Iに示す如く、対比例において、本発明によるものでな
い非常に近似した関連化合物、即ち2′−メトキシ−4
′−メチルフエニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピ
ルヘキサノエートは、200℃で約16%の収率の熱分
解生成物に熱分解する。
【0041】別の実施態様において、本発明は、喫煙条
件下で主流及び副流煙に香味又は芳香を与えるようにな
された喫煙組成物を製造する方法を提供する、この方法
は、天然煙草、再構成煙草又は煙草代替物中に、組成物
重量を基準にして約0.0001〜5重量%の下記式に
相当する香味料放出添加剤を混入することからなる:

0042】
【化7】
【0043】式中Rは水素又はC1 〜C4 アルキル
置換基であり、R1 はメチル基又はエチル基である。
【0044】本発明のバニリル−5−ヒドロキシエステ
ル香味料放出添加剤は当業者に知られており、かつ使用
されている方法により煙草又は煙草代替物中に混入でき
る。好ましくは香味料放出添加剤はアルコール又は水性
アルコールの如き溶媒に溶解し、次いで煙草及び/又は
煙草代替物マトリックス中に噴霧又は噴射する。かかる
方法は充填材全体にわたっての香味料添加剤の均一分布
を確実にし、これによってより均一な喫煙組成物の製造
を容易にする。或いは、再構成煙草の製造における如く
繊維状煙草ウエブに付与する濃縮煙草抽出液の一部とし
て香味料を混入することができる。別の好適な方法は充
填材の重量を基準にして約0.5〜5重量%の濃度で、
煙草又は煙草代替物充填材中に香味料を混入し、次いで
処理した充填材を香味料添加剤を含有しない充填材と混
合することである。
【0045】「煙草代替物」とは米国特許第37031
77号、第3796222号、第4019521号、第
4079742号に記載されている如き非煙草喫煙充填
材材料を包含することを意味する、これらの文献はここ
に引用して組入れる。
【0046】米国特許第3703177号には、ビート
糖パルプからの非煙草喫煙製品を製造する方法が記載さ
れており、この方法はビートパルプの酸加水分解をして
ビートペクチンを放出し、その後少なくともアルカリ土
類処理をして消毒されたビートマトリックス用の結合剤
の形成及びペクチンの架橋を生ぜしめることを含む。
【0047】米国特許第3796222号にはコーヒー
豆殻から誘導された喫煙製品が記載されている。殻はア
ルカリ土類金属架橋を侵害する試薬で処理されてコーヒ
ーペクチンの放出を生ずる。ペクチンは結合剤として作
用し、処理された殻と共に処理し、同時に煙草製品に使
用できる。
【0048】米国特許第4019521号には、セルロ
ース又は炭水化物材料を不活性雰囲気中で150〜75
0℃の温度で、少なくとも60%であるが90%未満の
重量損失を行うに充分な時間加熱することを含む喫煙材
料の製造法が記載されている。
【0049】米国特許第4079742号には、セルロ
ース材料から合成喫煙製品を製造する方法が記載されて
おり、この方法は加水分解工程及び塩基性抽出工程を含
み、煙草様褐色を有し、改良された喫煙特性を有するマ
トリックスを生成する。
【0050】前述した如く、本発明の香味料放出添加剤
は、喫煙条件下でシガレット副流煙の芳香を増強するた
めシガレット製品の紙包装材料中にも混入できる。
【0051】下記実施例は本発明を更に例示する。特定
の成分及び処理パラメーターは代表的なものとして示し
たのであり、本発明の範囲内で種々の改変がなしうる。
【0052】実施例  I 本実施例は下記の参考化合物2′−メトキシ−4′−メ
チルフエニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキ
サノエートの製造を示す。
【0053】
【化8】
【0054】方法A 4mlのベンゼン中の6.0g(0.0468モル)の
オキサリルクロライドの溶液を窒素雰囲気下に0℃に冷
却した。4mlのベンゼン中の4.0g(0.0234
モル)の2−イソプロピル−5−オキサヘキサン酸の溶
液を加え、溶液を室温まで温め、室温で20時間撹拌し
た。減圧下に溶媒を蒸発させて2−イソプロピル−5−
オキソヘキサノイルクロライド残渣を生成させ、残渣を
3mlのベンゼンに溶解した。5mlのベンゼン中の3
.1g(0.0222モル)の2−メトキシ−4−メチ
ルフエノールを加え、溶液を20時間撹拌した。エーテ
ルを加え、溶液を、水、飽和食塩水及び5%水酸化ナト
リウムで洗った。有機層を無水塩化カルシウム上で乾燥
し、溶媒を減圧下に除去して液体を得た、これをクーゲ
ルロール蒸溜によって沸点120〜125℃/0.04
mmHgで精製した。
【0055】2−プロパノール中の0.5g(1.7ミ
リモル)の液体2′−メトキシ−4′−メチルフエニル
−2−イソプロピル−5−オキソヘキサノエートの溶液
を0℃に冷却した。溶液に16.3mg(0.4ミリモ
ル)の水素化硼素ナトリウムを加え、0℃で4時間撹拌
した。エーテル及び/飽和塩化アンモニウム水溶液を加
えた。有機層を水で洗い、次いで飽和食塩水で洗った。 有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に溶
媒を蒸発させ、液体を生成した、これは溶離剤として1
5%アセトン/ヘキサンを用い、シリカゲル上で分取薄
層クロマトグラフイで精製した。油として純生成物50
mgを得た。
【0056】NMR及びIRスペクトルは首記の化合物
を確認した。 分析:C17H26O4 について 理論値:C,69.36;H,8.90実測値;C,6
9.19;H,9.00
【0057】方法B 上記方法Aに記載した方法で、2′−メトキシ−4′−
メチルフエニル−2−イソプロピル−5−オキソヘキサ
ノエートを製造した。
【0058】ケトエステルの500mg試料を、5ml
の95%エタノール、50mgの酸化白金及び15mg
の亜硝酸ナトリウムの混合物に加えた。不均質混合物を
パールシエーカー中に入れ、24時間25℃で45ps
iで水素化した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮
し、残存粗製生成物をシリカゲルでヘキサン中20%エ
チルアセテートでクロマトグラフイで精製し、200m
g(40%収率)の純粋生成物を得た、これは方法Aで
得たものと同一であった。
【0059】実施例  II 本実施例は下記の参考化合物2′−メトキシ−4′−プ
ロピルフエニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘ
キサノエートの製造を示す。
【0060】
【化9】
【0061】実施例Iの方法Bに従い、300mgの2
′−メトキシ−4′−アリルフエニル−2−イソプロピ
ル−5−オキソヘキサノエートの水素化によって首記化
合物を製造した。 分析:C19H30O4 について: 理論値:C,70.79;H,9.38実測値;C,7
0.51;H,9.62
【0062】実施例  III 本実施例は下記の中間体化合物4′−ホルミル−2′−
メトキシフエニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピル
ヘキサノエート−プロピレングリコールアセタールの製
造を示す。
【0063】
【化10】
【0064】200mlのヘキサン中の0.20モル(
34.4g)の2−イソプロピル−5−オキソヘキサン
酸の冷却(0℃)撹拌懸濁液に、200mlのヘキサン
中の0.22モル(28g)のオキサリルクロライドの
溶液を滴加した。反応混合物を約18時間室温で放置し
、次いで回転蒸発器で揮発性材料を除去した。残渣を2
00mlのヘキサンで処理し、溶媒を除去して34.7
gの液体酸クロライド生成物を得た。
【0065】1lの三ツ口フラスコに10.56gの水
素化ナトリウム(鉱物油中50%)を仕込み、鉱物油を
ヘキサンで洗い、窒素下で乾燥して除去した。得られた
乾燥粉末を氷浴中で冷却し、50mlのテトラヒドロフ
ラン中に懸濁した。懸濁液に200mlのテトラヒドロ
フラン中の42g(0.2モル)のバニリンプロピレン
グリコールアセタールの溶液を滴下した。混合物を2時
間室温で撹拌し、次いで氷浴中で冷却し、前述した如く
作った酸クロライドの200mlのテトラヒドロフラン
中の溶液を滴加した。反応混合物を室温で約18時間撹
拌し、次いで回転蒸発器でその容量の1/3に濃縮し、
700mlの水で稀釈した。有機層を除去し、水性層を
200mlずつのエーテルで3回抽出した。一緒にした
有機層を250mlの10%炭酸ナトリウム水溶液、2
50mlの水そして最後に250mlの飽和食塩水で洗
った。硫酸ナトリウム上で乾燥後、抽出液を50℃で回
転蒸発器で濃縮し、45.8gの粗製エステル生成物を
得た。エステルをクーゲルロールで蒸溜し、淡黄色液体
として25.8gのケトエステルを得た、沸点125℃
/50mmHg。
【0066】ケトエステル(25.8g、0.07モル
)を200mlの95%エタノールに溶解し、氷浴で溶
液を冷却した。固体水素化硼素ナトリウム(2.7g、
0.07モル)を30分間で少しずつ加えた。添加完了
後、反応媒体を0℃で1時間撹拌し、次いで飽和塩化ア
ンモニウム溶液250mlを加えて急冷した。混合物を
500mlの水で稀釈し、3回250mlのエーテルで
抽出した。一緒にした抽出液を中性になるまで洗い、硫
酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発器で濃縮して34g
の黄色粘稠液体を得た。50%エチルアセテート/ヘキ
サンを用い、シリカゲルで溶離してカラムクロマトグラ
フイでアセタール保護ヒドロキシエステル生成物の純粋
資料を得た。NMR及びIRスペクトル分析で首記化合
物の構造を確認した。
【0067】実施例  IV 本実施例は本発明による下記の4′−ホルミル−2′−
メトキシフエニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピル
ヘキサノエートの製造を示す。
【0068】
【化11】
【0069】実施例III に記載した方法で作ったア
セタール保護ヒドロキシエステル(34g)を200m
lのアセトンに溶解し、水を溶液が曇るまで加え、次い
で数滴の稀塩酸を加えた。室温で1時間撹拌した後、溶
液を回転蒸発器で濃縮してアセトンの大部分を除去した
。残渣を300mlの水に溶解し、水で洗い、飽和食塩
水で洗った。エーテル溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥し
、濾過し、回転蒸発器で濃縮して26.3gの粗製生成
物を得た。純粋試料を分取逆相クロマトグラフイ(55
%アセトニトリル/水)で得た。NMR及びIRスペク
トルは首記化合物を確認した。 分析:C17H24O5 として 理論値:C,66.21;H,7.84実測値;C,6
5.84;H,7.96
【0070】実施例  V 本実施例は下記の4′−ホルミル−2′−エトキシフエ
ニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエー
トの製造を示す。
【0071】
【化12】
【0072】首記化合物の合成は、エチルバニリンプロ
ピレングリコールアセタール中間体を用い、実施例IV
に記載した工程に従い、0.1モルスケールで行った。 NMR及びIRスペクトルは首記化合物を確認した。
【0073】実施例  VI 本実施例は下記の4′−ホルミル−2′−メトキシフエ
ニル−5−ヒドロキシ−3−メチルヘキサノエートの製
造を示す。
【0074】
【化13】
【0075】首記化合物の合成は、3−メチル−5−オ
キソヘキサノイルクロライド中間体を用い、実施例IV
に記載した工程に従って、0.25モルスケールで行っ
た。NMR及びIRスペクトルは首記化合物を確認した
【0076】実施例  VII 本実施例は、参考化合物と比較したときの本発明のバニ
リン放出エステル化合物の熱分解性を示す。
【0077】熱分解研究は密閉管中で試験化合物を20
0℃で15分間加熱することによって行った。
【0078】
【化14】
【0079】                   実施例No. 
           熱  分  解       
           試験化合物         
         %               
            IV           
          100            
         III             
       <50               
      I                  
      16                 
    II                   
      9
【0080】上記データは、本発明化合
物4′−ホルミル−2′−メトキシフエニル−5−ヒド
ロキシ−2−イソプロピルヘキサノエート(実施例IV
)が、バニリン及び2−イソプロピル−5−ヒドロキシ
ヘキサン酸−δ−ラクトン生成物にきれいにかつ定量的
に熱分解することを証明している。
【0081】更に別の実証で、エタノール溶液中の本発
明の実施例IVの化合物を、煙草充填材重量を基準にし
て約800ppmの量で、シガレットの紙包装材料に付
与した。溶媒を乾燥によって除去した後、本発明の添加
剤を含有する処理シガレットを実験喫煙パネルで評価し
た。未処理対照シガレットと比較して、処理したシガレ
ットは、主流煙香味に大きな変化なしに、副流煙に甘い
、草スパイスのあるバニリン芳香を示した。
【0082】実施例IVの化合物の熱分解により放出さ
れたδ−ラクトン生成物は喫煙煙草の同定された痕跡構
成成分であり、甘い、果実芳香、スパイス木様及び草の
如き複雑な方向を示すことが知られている。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (1) 天然煙草、再構成煙草及び煙
    草代替物から選択した可燃性充填材、及び(2) 充填
    材の全重量を基準にして約0.0001〜5重量%の式
    【化1】 (式中Rは水素又はC1 〜C4 アルキル置換基であ
    り、R1 はメチル基又はエチル基である)に相当する
    香味料放出添加剤の混合物を含有することを特徴とする
    喫煙組成物。
  2. 【請求項2】  (1) 天然煙草、再構成煙草及び煙
    草代替物から選択した可燃性充填材、及び(2) 請求
    項1に定義した式に相当する香味料放出添加剤を中に混
    入した紙包装材料を含むことを特徴とするシガレット喫
    煙製品。
  3. 【請求項3】  紙包装材料が約0.01〜5重量%の
    香味料放出添加剤を含有することを特徴とする請求項2
    のシガレット喫煙製品。
  4. 【請求項4】  可燃性充填材が、充填材の重量を基準
    にして約0.001〜5重量%の請求項1に定義した式
    に相当する香味料放出添加剤を含有することを特徴とす
    る請求項2のシガレット喫煙製品。
  5. 【請求項5】  充填材又は包装材料中の香味料放出添
    加剤が、4′−ホルミル−2′−メトキシフエニル−5
    −ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエートである
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項の喫煙組成
    物又はシガレット喫煙製品。
  6. 【請求項6】  充填材又は包装材料中の香味料放出添
    加剤が、4′−ホルミル−2′−エトキシフエニル−5
    −ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエートである
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項の喫煙組成
    物又はシガレット喫煙製品。
  7. 【請求項7】  充填材又は包装材料中の香味料放出添
    加剤が、4′−ホルミル−2′−メトキシフエニル−5
    −ヒドロキシ−3−メチルヘキサノエートであることを
    特徴とする請求項1〜4の何れか1項の喫煙組成物又は
    シガレット喫煙製品。
  8. 【請求項8】  4′−ホルミル−2′−メトキシフエ
    ニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエー
    ト。
  9. 【請求項9】  4′−ホルミル−2′−エトキシフエ
    ニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエー
    ト。
  10. 【請求項10】  4′−ホルミル−2′−メトキシフ
    エニル−5−ヒドロキシ−3−メチルヘキサノエート。
  11. 【請求項11】  4′−ホルミル−2′−メトキシフ
    エニル−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサノエ
    ート−プロピレングリコールアセタール。
  12. 【請求項12】  2−イソプロピル−5−オキソヘキ
    サノイルクロライド。
JP3224666A 1990-08-10 1991-08-08 バニリン放出添加剤を含有する喫煙組成物 Pending JPH04252166A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/565,127 US5120368A (en) 1990-08-10 1990-08-10 Vanillin 5-hydroxyesters and smoking compositions containing a vanillin-release additive
US565127 1990-08-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04252166A true JPH04252166A (ja) 1992-09-08

Family

ID=24257313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3224666A Pending JPH04252166A (ja) 1990-08-10 1991-08-08 バニリン放出添加剤を含有する喫煙組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5120368A (ja)
EP (1) EP0470766A3 (ja)
JP (1) JPH04252166A (ja)
CA (1) CA2047983A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5228461A (en) * 1991-04-22 1993-07-20 Philip Morris Incorporated Smoking compositions containing a vanillin-release additive
US5878754A (en) * 1997-03-10 1999-03-09 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking article wrapper for controlling ignition proclivity of a smoking article
US5878753A (en) * 1997-03-11 1999-03-09 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking article wrapper for controlling ignition proclivity of a smoking article without affecting smoking characteristics
DE19714826A1 (de) * 1997-04-10 1998-10-15 Haarmann & Reimer Gmbh Ethylvanillinisobutyrat
JP3184864B2 (ja) * 1997-10-24 2001-07-09 日本たばこ産業株式会社 たばこ副流煙臭気を改善する香料を担持するたばこ巻紙、およびシガレット
US6779530B2 (en) * 2002-01-23 2004-08-24 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking articles with reduced ignition proclivity characteristics
US7048622B2 (en) * 2002-02-04 2006-05-23 Conagra Foods, Inc. Automated laterally offset retractable food dislodgement or guiding mechanisms and associated methods and systems
WO2007012980A1 (en) * 2005-06-01 2007-02-01 Philip Morris Products S.A. Tobacco with an increased level of natural tar dilutents
US20100087524A1 (en) * 2007-02-28 2010-04-08 Stephan Haiber Flavour Improving Substances
CN101969791B (zh) * 2008-01-22 2013-10-30 奇华顿股份有限公司 调味方法
CN102321064B (zh) * 2011-07-21 2013-07-10 南京林业大学 香草醛酯缩1,3-丁二醇及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0470766A3 (en) 1992-10-28
EP0470766A2 (en) 1992-02-12
US5120368A (en) 1992-06-09
CA2047983A1 (en) 1992-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5139034A (en) Smoking compositions containing a menthol-release additive
JPH02501075A (ja) 副流煙をマスクする香料を含むタバコ
JPH04252166A (ja) バニリン放出添加剤を含有する喫煙組成物
US4036237A (en) Smoking composition
US5172704A (en) Smoking compositions containing a vanillin-release additive
US4538627A (en) Smoking compositions containing a β-hydroxy-γ-ketoester flavorant-release additive
US4701282A (en) β-hydroxy-γ-ketoester flavorant-release additives
US4509537A (en) Smoking compositions
US5137036A (en) Smoking compositions containing a vanillin-release additive
US4532944A (en) Smoking compositions containing a dicarbonate ester flavorant-release additive
US5199450A (en) Smoking compositions containing a tartrate salt flavorant-release additive
US5301693A (en) Smoking compositions containing an α-alkylcinnamaldehyde-release additive
US4578486A (en) Smoking compositions containing a dicarbonate ester flavorant-release additive
US4071034A (en) 2-Alkyl-4-phenyl-dihydropyrans and processes for augmenting the organoleptic properties of tobacco using one or more of said pyrans
US5228461A (en) Smoking compositions containing a vanillin-release additive
US5129954A (en) Beta-hydroxyesters for use as vanillin-release additives in smoking compositions
AU716962B2 (en) Delayed release flavourant compositions
US4538628A (en) Smoking compositions containing a dioxane diester flavorant-release additive
US4540004A (en) Smoking compositions containing a flavorant-release additive
US4690157A (en) Smoking compositions containing a flavorant-release additive
EP0746986B1 (en) Delayed release flavourant compositions
US4178458A (en) Smoking composition
US5137579A (en) Menthyl pyran and smoking compositions compounds
US4083373A (en) Novel tobacco product comprising one or more sulfides and process
JPH08231582A (ja) 新規なマロン酸糖エステル化合物および該化合物を有効成分とするたばこ香喫味改良剤