JPH04250604A - 変圧器鉄心 - Google Patents

変圧器鉄心

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JPH04250604A
JPH04250604A JP3007980A JP798091A JPH04250604A JP H04250604 A JPH04250604 A JP H04250604A JP 3007980 A JP3007980 A JP 3007980A JP 798091 A JP798091 A JP 798091A JP H04250604 A JPH04250604 A JP H04250604A
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JP
Japan
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silicon steel
grain
laminated
core
laminated core
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Pending
Application number
JP3007980A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ishihara
石原 憲志
Kazuo Yamada
一夫 山田
Mitsuyoshi Horiuchi
堀内 三義
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ電源用などに
用いられる変圧器鉄心に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のエレクトロニクス技術の進歩によ
り、インバータ電源を用いた機器たとえばUPS電源や
車両用変圧器あるいは整流器用変圧器などの機器の使用
が大幅に増加している。これらインバータ電源用変圧器
や整流器用変圧器などの機器は、基本波成分は50〜6
0Hzであるが、数100Hz〜数10kHz の高調
波成分を含有するため、高調波成分に基づく機器の騒音
が問題となっている。特にUPS電源などは、近年、室
内に設置する傾向にあるため、より一層の騒音低減が要
望されている。
【0003】従来、インバータ電源用変圧器や整流器用
変圧器などは、図6に示したように方向性けい素鋼板1
を巻回したカット形巻鉄心2または方向性けい素鋼板を
積層した積層鉄心(図示せず)を用い、コイル3と組合
せて構成されていた。
【0004】しかしながら、方向性けい素鋼板を用いた
変圧器では、方向性けい素鋼板の磁気歪みが使用磁束密
度領域で約2×10−6と大きく、インバータのスイッ
チング周波数による高調波によって騒音が大きくなる問
題があった。
【0005】一方、変圧器などの誘導機器に用いられる
鉄心に従来からの3%方向性けい素鋼板にかわり、磁気
歪みの小さい、優れた磁気特性を有する6.5%けい素
鋼板を用いることが検討されている。
【0006】この6.5%けい素鋼板は、磁気歪みがほ
ぼ零で鉄損も少なくなることが古くから知られていたが
、けい素の含有量が増すにつれて脆くなるために、圧延
による製造が困難とされていた。しかし最近になって脆
性材料の圧延技術の向上やCVD法(化学気相蒸着法)
の進歩により、この種6.5%けい素鋼板が開発される
ようになってきた。
【0007】6.5%けい素鋼板は、磁気歪みが0.3
×10−6程度であるため、誘導機器の騒音低減に有利
な材料であるが、高磁束密度領域のB−H特性が悪いた
めに商用周波数の機器では、励磁電流が増大する欠点が
ある。このため、商用周波数の機器では、従来のけい素
を3%含有する方向性けい素鋼板よりも磁束密度を下げ
て設計する必要性があり、そのぶん鉄心が大きくなって
機器の小形化,軽量化のネックとなっていた。また、焼
鈍温度を低くして6.5%けい素鋼板を製造することに
より高磁束密度領域でのB−H特性を改善したものもあ
るが、この場合には鉄損が増大するという問題があった
。 そこで、6.5%けい素鋼板の低磁歪の特性を活用する
ために、方向性けい素鋼板と6.5%けい素鋼板とを組
合せて鉄心を構成することが検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、方向性
けい素鋼板と6.5%けい素鋼板とを組合せて鉄心を構
成した場合、図2(A)の透磁率−磁化力特性図に示す
ように、低周波域(例えば50Hz)では、低磁歪材料
(6.5%けい素鋼板)の積層鉄心の透磁率と方向性け
い素鋼板の積層鉄心の透磁率との間に大きな差があり、
6.5%けい素鋼板の積層鉄心の透磁率が低いために、
方向性けい素鋼板の積層鉄心の方に大部分の磁束が流れ
て6.5%けい素鋼板の持つ優れた磁気特性を十分に生
かすことができないという問題があった。
【0009】なお、図2(A)における方向性けい素鋼
板からなる積層鉄心は、45°切断の方向性けい素鋼板
を、その突き合わせ接合部のギャップがほぼ零となるよ
うに額縁状に突き合わせて積層したものであり、また低
磁歪材料の積層鉄心は、90°切断の6.5%けい素鋼
板を、その突き合わせ接合部のギャップがほぼ零となる
ように突き合わせて積層したものである。
【0010】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたもので、6.5%けい素鋼板のような低磁歪材料の
持つ優れた磁気特性を活かして低騒音に構成できる、イ
ンバータ電源用などに適した変圧器鉄心を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の変圧器鉄心は、
方向性けい素鋼板からなる積層鉄心を中央部に配置し、
その両側に例えば6.5%けい素鋼板のような低磁歪材
料からなる積層鉄心を配置した組合せ鉄心で構成すると
ともに、方向性けい素鋼板からなる積層鉄心における方
向性けい素鋼板の突き合わせ接合部の磁気抵抗を、低磁
歪材料からなる積層鉄心における低磁歪材料の突き合わ
せ接合部の磁気抵抗よりも大きくしたことを特徴とする
【0012】
【作用】図2(B)は、45°切断の方向性けい素鋼板
を、その突き合わせ接合部のギャップを広げて鉄粉入り
接着剤で固着することにより、突き合わせ接合部の磁気
抵抗を大きくした方向性けい素鋼板からなる積層鉄心と
、90°切断の6.5%けい素鋼板を、その突き合わせ
接合部のギャップがほぼ零となるように突き合わせて積
層した低磁歪材料からなる積層鉄心の透磁率−磁化力特
性図である。
【0013】例えばインバータ電源用変圧器では、50
Hzや60Hzの基本波に数kHz の高調波を含む磁
束波形であるから、図2(B)に示すように、基本波成
分(50Hz)では、方向性けい素鋼板からなる積層鉄
心の磁気抵抗が低磁歪材料の積層鉄心のそれよりも大き
くなっていることにより、両積層鉄心の透磁率がほぼ同
じレベルになる。これにより、両積層鉄心の磁束分布が
ほぼ均一化され、低磁歪材料の積層鉄心にも方向性けい
素鋼板の積層鉄心とほぼ同程度の磁束が流れることにな
る。これに対し、高調波成分は、低磁歪材料からなる積
層鉄心の方にその大部分が流れるようになる。図3およ
び図4に低磁歪材料として6.5%けい素鋼板を用いた
積層鉄心と方向性けい素鋼板を用いた積層鉄心の鉄損お
よび励磁容量の特性比較を示す。
【0014】この図より明らかなように周波数が50H
zでは、鉄損・励磁容量とも6.5%けい素鋼板の方が
悪く、特に励磁容量は、磁束密度が1.0Tをこえる領
域より急激に悪化している。しかし周波数の増大に伴っ
てその特性差は小さくなり、400Hzではほぼ両鉄心
が同じ特性となり、さらに高周波になると6.5%けい
素鋼板鉄心の方が鉄損・励磁容量とも良い特性を示す。 これは6.5%けい素鋼板の固有抵抗が方向性けい素鋼
板より大きいことから、高周波になるとうず電流損が減
少し、透磁率も大きくなるためである。
【0015】一方、騒音特性は図5に示すように、6.
5%けい素鋼板鉄心の方が方向性けい素鋼板鉄心より全
周波数領域で低くなっており、しかも周波数の増大に伴
って両鉄心の騒音値はより大きな差が生じている。
【0016】従って本発明のように基本波成分を方向性
けい素鋼板からなる積層鉄心と低磁歪材料からなる積層
鉄心にほぼ均等に受けもたせ、高調波成分を低磁歪材料
からなる積層鉄心で受け持たせることにより、低周波域
から高調波域の広い周波数範囲にわたって磁束成分が低
磁歪材料の積層鉄心に流れやすくなり、低磁歪材料の優
れた磁気特性を活かして機器の騒音を低減することがで
きる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1(A)および(B)
を参照して説明する。図1において、方向性けい素鋼板
11aを45°切断して積層した額縁状の積層鉄心11
は、積層方向の中央部に配置し、その両側に低磁歪材料
である6.5%けい素鋼板12aを90°切断して積層
した積層鉄心12をほぼ同一断面積で配置して各積層鉄
心を一体とした組合せ鉄心10を構成する。
【0018】この場合中央に配置した方向性けい素鋼板
11aの積層鉄心11は、45°で突き合わされている
方向性けい素鋼板11aの接合部を、そのギャツプを広
くして磁気抵抗が大きくなるようにし、以て積層鉄心1
1全体の磁気抵抗を大きくしてある。このギャップの広
さは、接着剤を介在させて接合部を固着した場合は1〜
3mmが適当である。また接着剤13に磁性体粉として
鉄粉を混入して突き合わせて接合部の磁気抵抗値を調整
することも可能である。
【0019】一方、6.5%けい素鋼板からなる積層鉄
心12は、90°で突き合わされている6.5%けい素
鋼板12aの接合部のギッャプをほぼ零として接合部の
磁気抵抗を小さくしてある。そしてこの組合せ鉄心10
の各脚部にそれぞれコイル(図示せず)が巻回されて変
圧器が構成される。
【0020】このような構成の変圧器鉄心では、方向性
けい素鋼板11aによる積層鉄心11と、6.5%けい
素鋼板12aによる積層鉄心12とからなる組合せ鉄心
10で構成しているため、それぞれの積層鉄心11,1
2の磁束分布は、各々の材料における透磁率の周波数特
性に対応して変化する。
【0021】表1は、方向性けい素鋼板からなる積層鉄
心を中央部に配置し、その両側に6.5%けい素鋼板か
らなる積層鉄心を配置した組合せ鉄心で、45°切断の
方向性けい素鋼板の突き合わせ接合部のギャップをほぼ
零とした組合せ鉄心(1)と、上記と同様の組合わせ鉄
心であるが、45°切断の方向性けい素鋼板の突き合わ
せ接合部のギャップを2mmとしてその接合部を鉄粉入
り接着剤により固着した組合せ鉄心(2)の磁束分布比
率を示している。
【0022】
【表1】
【0023】この表1から明らかなように、方向性けい
素鋼板の接合部を広くして鉄粉入り接着剤で固着した積
層鉄心を有する組合せ鉄心(2)においては、磁気抵抗
の小さい積層鉄心を用いた組合せ鉄心(1)に比較して
、6.5%けい素鋼板の積層鉄心の方の磁束密度が高く
なっていることがわかる。これは方向性けい素鋼板から
なる積層鉄心の接合部のギャップが大きいことにより、
その接合部の磁気抵抗、ひいては積層鉄心全体の磁気回
路の磁気抵抗が増大し、磁束が低磁歪材料の6.5%け
い素鋼板からなる積層鉄心の方に流れやすくなったから
である。従って組合せ鉄心(2)においては、6.5%
けい素鋼板の磁束密度が増大することになり、方向性け
い素鋼板11aの磁気歪み(約1.5×10−6)より
も非常に小さい磁気歪み(0.3×10−6程度)を有
する6.5%けい素鋼板の磁気特性を活かして大幅に騒
音を低減できるようになる。
【0024】表2は、上記の組合せ鉄心(1),(2)
、6.5%けい素鋼板のみで構成した積層鉄心、及び方
向性けい素鋼板のみで構成した積層鉄心を用いたインバ
ータ電源用変圧器の騒音特性を示す。励磁周波数は、ス
イッチング周波数1.5kHzのPWMインバータ波形
、動作磁束密度は、1.5Tである。
【0025】
【表2】
【0026】表2より方向性けい素鋼板からなる積層鉄
心の接合部のギャップを広くして鉄粉入り接着剤で固着
した積層鉄心を有する組合せ鉄心(2)では、接合部の
ギャップがほぼ零で鉄粉入り接着剤で固着していない積
層鉄心を有する組合せ鉄心(1)に比べ、騒音が2dB
低減していることがわかる。また方向性けい素鋼板のみ
の場合に比較して10db低減しており、更に6.5%
けい素鋼板のみの場合に比較してもほとんど差がなく、
6.5%けい素鋼板の低磁歪特性が有効に発揮されてい
ることがわかる。
【0027】なお、上記実施例においては、突き合わせ
接合部を接着剤13で固着したことによって、接合部近
傍での磁束の乱れによる鋼板の振動によるビビリ音を低
減している効果もある。
【0028】また6.5%けい素鋼板12aの積層鉄心
12を、方向性けい素鋼板11aの積層鉄心11の両側
に配置しており、騒音発生の放射面の大きい鉄心積層方
向両側に磁気歪みの小さい6.5%けい素鋼板12aの
積層鉄心12が配置されることにより、騒音低減効果が
より大きく得られている。
【0029】このように方向性けい素鋼板11aの積層
鉄心11と6.5%けい素鋼板12aの積層鉄心12の
組合せ鉄心10とし、さらに方向性けい素鋼板からなる
積層鉄心の方向性けい素鋼板の突き合わせ接合部の磁気
抵抗を6.5%けい素鋼板からなる積層鉄心の突き合わ
せ接合部の磁気抵抗よりも大きくした組合せ鉄心10を
用いることによって、磁気特性の悪化を軽減し、騒音の
非常に小さいインバータ電源用変圧器を得ることができ
る。
【0030】なお、上記実施例では、突き合わせ接合部
のギャップ長を接着剤で保持する場合について説明した
が、これに限らず方向性けい素鋼板の突き合わせ端部に
樹脂を付着させ、その樹脂をスペーサとして接合部に介
在させるようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による変圧
器鉄心によれば、基本波成分においては、低磁歪材料の
積層鉄心にも方向性けい素鋼板の積層鉄心とほぼ同程度
の磁束が流れ、一方、高調波成分は、低磁歪材料からな
る積層鉄心に大部分の磁束が流れるようになるので、低
周波領域から高調波成分まで広い周波数範囲にわたって
低磁歪材料の積層鉄心に磁束成分が流れやすくなり、低
磁歪材料の低騒音特性を活かして機器の騒音を低減でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、本発明の変圧器鉄心を示
す分解斜視図及び組立斜視図である。
【図2】(A)は、6.5%けい素鋼板及び方向性けい
素鋼板を用いた積層鉄心の透磁率−磁化力特性図、(B
)は、6.5%けい素鋼板及び方向性けい素鋼板を用い
、方向性けい素鋼板の接合部を鉄粉入り接着剤で固着し
た積層鉄心の透磁率−磁化力特性図である。
【図3】6.5%けい素鋼板及び方向性けい素鋼板を用
いた積層鉄心の鉄損特性図である。
【図4】6.5%けい素鋼板及び方向性けい素鋼板を用
いた積層鉄心の励磁容量特性図である。
【図5】6.5%けい素鋼板及び方向性けい素鋼板を用
いた積層鉄心の騒音特性図である。
【図6】従来のインバータ電源用変圧器を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10は組合せ鉄心、11は額縁状の積層鉄心、11aは
方向性けい素鋼板、12は積層鉄心、12aは6.5%
けい素鋼板(低磁歪材料)、13は鉄粉入り接着剤であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  方向性けい素鋼板からなる積層鉄心を
    中央部に配置し、その両側に上記方向性けい素鋼板より
    低磁歪の材料からなる積層鉄心を配置して組合せ鉄心を
    構成するとともに、方向性けい素鋼板からなる積層鉄心
    における方向性けい素鋼板の突き合わせ接合部の磁気抵
    抗を低磁歪材料からなる積層鉄心における低磁歪材料の
    突き合わせ接合部の磁気抵抗よりも大きく構成したこと
    を特徴とする変圧器鉄心。
JP3007980A 1989-10-23 1991-01-25 変圧器鉄心 Pending JPH04250604A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3007980A JPH04250604A (ja) 1991-01-25 1991-01-25 変圧器鉄心
KR1019910006412A KR950015006B1 (ko) 1989-10-23 1991-04-22 변압기 코어
US07/982,258 US5371486A (en) 1990-09-07 1992-11-25 Transformer core

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JP3007980A JPH04250604A (ja) 1991-01-25 1991-01-25 変圧器鉄心

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