JPH0424940Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 （産業上の利用分野） 本考案は洋菓子の包装用等に使用する載せた洋
菓子の移動に伴う変形や破損の防止を図つた洋菓
子用の受け台に関する。

（従来の技術） 従来、デコレーシヨンケーキ等の洋菓子を受け
る台は、図面第６図に示すように紙に金属箔をラ
ミネートして所望に装飾裁断した菓子受けシート
13と、内面中央部に、ケーキ菓子14を載せた菓子
受けシート13を支持したとき、該シート13を突き
破つて菓子14を止める尖頭突起15を複数突出した
受け皿16とより構成したもので、この受け台を使
用しケーキ菓子14を載せて持ち運びするときは、
所定に形成したケーキ菓子14を前記菓子受けシー
ト13に載せてから、これを受け皿16に載せながら
押さえ付けて、受け皿16の尖頭突起15により菓子
受けシート13を突き破りこの尖頭突起15をケーキ
菓子14に差した状態で、他の包装箱等に収容して
そのまま持ち運びしたものである。

（考案が解決しようとする問題点） しかし前記従来の洋菓子用の受け台は、受け皿
16の尖頭突起15により菓子受けシート13を突き破
つてこれをケーキ菓子14に差した状態で洋菓子を
止めたものであるから、載せたケーキ菓子14に含
浸させた洋酒等がそのまま浸透し、漏出して洋菓
子本来の味を悪くすることがあるし、又、作りた
てのソフトな状態を保持することが出来なくカス
テラ等のケーキ台（スポンジ部）等が短時間で硬
化して、載せたケーキ菓子14の品質を低下させた
り、或いは洋菓子の製作に当つて形成したケーキ
菓子14を回転台等より前記菓子受けシート13へ移
し替えるので、その都度手に菓子が付いたりする
煩わしさを有するばかりか、作つたものを夫々菓
子受けシート13へ移し替えする為、作業能率も悪
い問題点を有し、更に又、ケーキ菓子14は単に尖
頭突起15へ差したものに過ぎない為、持ち運びし
た際菓子受けシート13が前記尖頭突起15より外れ
て、載せたケーキ菓子14が移動しこれが包装箱内
の角部に当つて変形したり、或いは破損したりす
る問題点も生じた。

本考案は前記した従来の問題点を解消するため
になされたもので、内抜きした菓子受け板と、菓
子受け板移動防止用の突起を有する受け台とより
構成して、製作した菓子の移し替えとか菓子に含
浸させた洋酒等の漏出、或いは持ち運び時に於け
る変形等の防止を図つた洋菓子用の受け台の提供
を目的としたものである。

ロ 考案の構成 （問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するための本考案に係る洋菓子
用の受け台は、実施例に示すように内抜き部２を
有する菓子受け板１と、この菓子受け板１を受
け、且つ前記内抜き部２に対応する位置で内抜き
部２より突出し得る寸法からなる菓子受け板１移
動防止用の突起６，７，８を備えた受け台３とよ
り構成するものである。

（作用） 本考案に係る洋菓子用の受け台は前記のように
構成されているから、例えばこれにデコレーシヨ
ンケーキ９を載せて持ち運びする場合は、先ずケ
ーキを製作する回転台（図示せず）に菓子受け板
１を置き、これにカステラ等より構成するケーキ
台10を載せてから、ケーキ台10にワイン等の洋酒
を掛けてこれを含浸させ、更に上部とか周部に生
クリーム等を付けて所望に装飾したデコレーシヨ
ンケーキ９を得た後、菓子受け板１付きのデコレ
ーシヨンケーキ９を受け台３に載せる。

このとき菓子受け板１の内抜き部２を受け台３
の突起６，７，８に対応させ、この内抜き部２よ
り突起６，７，８を突出させて、ケーキ台10に差
すと共に、前記菓子受け板１の内抜き部２内縁を
突起６，７，８に係止させ、菓子受け板１上のデ
コレーシヨンケーキ９の移動防止を図つて、その
まま包装箱11等へ収容し持ち運びするものであ
る。

（実施例） 次に本考案に係る洋菓子用の受け台を図面第１
図乃至第５図に基づいて説明する。

図中１は厚紙製の菓子受け板を示し、円形の内
抜き部２を設けてレコード盤状に裁断したもので
ある。

３は前記菓子受け板１を受けるプラスチツク製
の受け台を示し、菓子受け板１より大径の浅い凹
部４を備え、該凹部４底に複数の円形突と放射条
突からなる突条部５と、中央部で菓子受け板１を
載せたとき、これの内抜き部２に対応する位置
で、該内抜き部２より突出し得る寸法からなる菓
子受け板１移動防止用の突起６，７，８とを突設
し、この突起６，７，８は円錐形としたものであ
る。

９は菓子受け板１へ載せたデコレーシヨンケー
キで、洋酒等を含浸させたカステラ製のケーキ台
10表面に、生クリームとかチヨコレート等を付け
て装飾化してある。

11は前記受け台３に載せたデコレーシヨンケー
キ９を内装する包装箱である。

以上この実施例による洋菓子用の受け台を使用
して、デコレーシヨンケーキ９を包装し持ち運び
する場合は、先ず菓子受け板１にケーキ台10を載
せて所定にデコレーシヨンケーキ９を作つてか
ら、ケーキ底に位置する菓子受け板１を持つてこ
れを受け台３に載せ、受け台３より突出する突起
６，７，８にケーキ台10の底を差すと共に、この
突起６，７，８により菓子受け板１の内抜き部２
内縁を係止した後、之等を包装箱11へ収容してそ
のまま持ち運びするものである。

尚、本考案に係る菓子受け板１は、第２図に示
すように通気用の小孔12を複数穿設する場合と、
図面には示してないが、これの形状（内抜き部も
含む）を多角形とか楕円形等に形成する場合もあ
る。

ハ 考案の効果 本考案に係る洋菓子用の受け台は前記のよう
に、内抜き部を有する菓子受け板と、この菓子受
け板を載せ、且つ内抜き部に対応する位置で内抜
き部より突出し得る寸法からなる菓子受け板移動
防止用の突起を備えた受け台とより構成するもの
であるから、この受け台を使用した場合、例えば
ケーキ菓子に含浸した洋酒等が浸透漏出すること
はないので、載置した洋菓子の味を悪くすること
はなく、又、常時作りたてのソフトな状態を保持
出来る為、カステラ部等が短時間で硬化して品質
低下を起こすこともなく、然もケーキ菓子等の製
作後、前記菓子受け板を持つて受け台へ移すこと
が出来るから、この移し替えの際、菓子の一部が
手に付着することもないものである。

更に又、洋菓子を乗せる菓子受け板は、これの
内抜き部の内縁を受け台の突起に係止し、更にケ
ーキ台の底をこの突起に差してその固定を図るの
で、持ち運びのとき包装箱内で移動して角に当
て、収容した洋菓子を変形させたり、破損させた
りすることのない特有の効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本考案に係る洋菓子用の受け台を
示す使用状態の断面図、第２図は菓子受け板の平
面図、第３図は仝上断面図、第４図は受け台の平
面図、第５図は仝上断面図、第６図は従来の洋菓
子用の受け台を示す断面図である。 図中、１は菓子受け板、２は内抜き部、３は受
け台、６，７，８は突起である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内抜き部を有する菓子受け板と、この菓子受け
   板を受け、且つ前記内抜き部に対応する位置で内
   抜き部より突出し得る寸法からなる菓子受け板移
   動防止用の突起を備えた受け台とより構成するこ
   とを特徴とした洋菓子用の受け台。