JPH042491B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は押出しチユーブ等の下端折込部に、内
容物等を表記したラベルを自動的に供給するラベ
ル自動給紙装置に関するものである。

（従来技術） 従来、押出しチユーブ等の下端折込部に、内容
物等を表記したラベルを自動的に供給する装置と
して、例えば特公昭53−5199号公報に示されてい
るようなものがあり、これを第５，６，７図を用
いて説明する。１０１は長方立方体の貯蔵倉であ
り、その内部に多数枚のラベル１０２が積重ねて
あり、その上面及び下面は開放されている。１０
３は器台１０４に固定された支柱で、貯蔵倉１０
１を傾斜させて支持する。１０５はブロツク１０
６を介して貯蔵倉１０１の一側面に突出したピン
で、後述のようなレバー１０７に穿設した楕円形
状の長孔１０８を貫通し、その自由端を止金１０
９にて止められている。上述のレバー１０７はそ
の上端が長孔１０８を介してピン１０５に摺動自
在に係合し、その下端は吸引部１１０を一体とし
て備えており、該吸引部１１０は直角に側方に延
長し、貯蔵倉１０１の下端開放面を覆い、最低位
置の積重ねラベル１０２の裏面に常時接してい
る。１１１はレバー１０７より側方に突設したロ
ーラーで、器台１０４に固定したローラーガイド
１１２に設けた弧状溝１１３に摺動自在に嵌合し
ている。１１４はエアーシリンダー、１１５はピ
ストンで、それらの端部は器台１０４に固着され
たシリンダーサポート１１６と、レバー１０７に
固着されたブロツク１０６′にそれぞれピンを介
して回動自在に枢着されている。１１７，１１８
はエアーシリンダー１１４のエアー入口である。
吸引部１１０には、ゴム製吸着板１１９及び真空
ポンプ（図示せず）の連通孔１２０を設けて成り
立つている。

上記ラベル自動給紙装置はラベル給紙に当つて
次のように作用する。即ちエアー入口１１７より
の作動空気の流入によりエアーシリンダー１１４
のピストン１１５は伸長し、第７図に示すように
レバー１０７は弧状の溝１１３に沿つて振出さ
れ、その間に真空ポンプの作動により吸着板１１
９は、貯蔵倉１０１内に積重ねられたラベル１０
２の最低位置のラベルに吸着し、それがコンベア
１２１のチユーブホルダー１２２上を倒立状態に
て搬送され、折込位置において停止している押出
チユーブ１２３の下端折込部へと給紙し、給紙さ
れたラベル１０２′は、並設せる折込器１２４に
よる圧着封緘作動と同時に前記押出チユーブ１２
３の下端に折込まれ取付けられる。また折込作動
が終ると、吸引部１１０のバルブが開口され、吸
着板１１９内に空気は流入し、吸着板１１９より
ラベル１０２′が離され、エアーシリンダー１１
４のエアー入口１１７より作動空気が流入し、ピ
ストン１１５は収縮し、レバー１０７は元の位置
へと復帰する。以上のようにして連続的にラベル
の給紙取付けが行われるものである。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、上記従来装置にあつては、ラベル吸
着板１１９を設けたレバー１０７が、器台１０４
に固定されたローラーガイド１１２の弧状溝１１
３による案内摺動であるため、動作がスイング状
となり、貯蔵倉１０１から押出チユーブ１２３の
下端折込部までの距離が長くなるばかりでなく、
ラベル１０２の回動先端側の空気抵抗、即ち煽り
が大きくなり、その結果、ラベル１０２が腰の弱
い材質からなるものの場合には、容易に彎曲して
しまいラベル１０２の先端部を押出チユーブ１２
３の下端折込部へ常に正確、かつ安定的に供給す
ることができないと云う問題点があつた。

本発明は上記問題点を解決し、貯蔵倉から押出
チユーブの下端折込部までの距離を短かくし、か
つラベル先端側の空気抵抗を小となし、腰の弱い
ラベルでもこれを彎曲することなく、常に正確、
かつ安定的にしかも迅速に押出チユーブの下端折
込部へ供給することができるラベル自動給紙装置
を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための手段を、実施例に
対応する第１〜４図を用いて以下に説明する。

機枠２に固定したラベル貯蔵函１の下面からラ
ベル３を吸着取出し、これをチユーブホルダー１
７上に倒立状態で保持されている押出チユーブ１
９の下端折込部２０へ供給するようにしたラベル
自動給紙装置において、ラベル吸着体４の基端
を、機枠２の固定ピン６に上端を回動自在に枢着
した第２ロツドレバー７の下端に枢着ピン８にて
回動自在に枢着するとともに前記ラベル吸着体４
と前記固定ピン６に先端を固定した第１ロツドレ
バー９を連結ロツド１１にて一体に連結し、前記
第１ロツドレバー９に第２ロツドレバー当接用突
子１２を設けるとともに機枠２に前記第２ロツド
レバー当接用ストツパー１４を設け、さらに前記
固定ピン６にスプリング１３を巻着して前記スプ
リング１３により前記第２ロツドレバー７を前記
ストツパー１４に常時当接せしめるとともに前記
第１ロツドレバー９の後端に駆動ロツド１０の上
端を枢着してなるものである。

（作用） 第１図示の状態から駆動ロツド１０を下降する
と、第１ロツドレバー９が固定ピン６を支点に下
方へ回動する。この時連結ロツド１１によりラベ
ル吸着体４は枢着ピン８を支点として吸着口部５
を下方へ回動し、ラベル貯蔵函１の下端からラベ
ル３を取出すとともに前記第１ロツドレバー９の
当接用突子１２が第２ロツドレバー７に当接し、
第２図示の状態となる。さらに前記第２図示の状
態から駆動ロツド１０を下降すると、前記第１ロ
ツドレバー９の当接用突子１２により、前記第２
ロツドレバー７がその下端をスプリング１３に抗
して前記固定ピン６を支点として矢印ａ方向、即
ち押出チユーブ１９側へ回動し、第３図示の状態
となり、前記ラベル吸着体４にて吸着したラベル
３の先端側を前記押出チユーブ１９の下端折込部
２０へ供給する。然る時は周知の折込器２１が作
動し、その圧着封緘動作により前記ラベル３は押
出チユーブ１９の下端折込部２０に取付けられ
る。また折込作動が終るとラベル吸着体４の吸気
は停止され、前記ラベル３の吸着力を解除すると
ともに駆動ロツド１０は上動し、前記第１ロツド
レバー９は第２図示の状態となる。一方前記第２
ロツドレバー７もスプリング１３の復元力により
前記第１ロツドレバー９の当接用突子１２に当接
したまま第２図示の状態となる。さらに前記駆動
ロツド１０は上動して前記第１ロツドレバー９は
第１図示の状態、即ち始動時の状態に復し、前記
第２ロツドレバー７は当接用ストツパー１４に当
接してその回動を停止するとともに前記ラベル吸
着体４は連結ロツド１１によりその吸着口部５を
上方へ回動し、ラベル貯蔵函１の下端、即ち前記
ラベル貯蔵函１内に積重ねられたラベル３の下面
に位置し、以下上記と同様の動作を繰返すもので
ある。

（実施例） 以下図面について本発明の実施例を説明する。
第１図において１は機枠２に取付けた周知のラベ
ル貯蔵函であつて、その内部には多数枚のラベル
３が積重ねてあり、その上面および下面は開放し
ている。４はラベル吸着体であつて、先端部に吸
着口部５を有するとともにその基端部は前記機枠
２に設けた固定ピン６に上端を回動自在に枢着し
た第２ロツドレバー７の下端に、枢着ピン８によ
り回動自在に枢着されている。なお前記吸着口部
５は、第４図示のように直角に側方に延長し、ラ
ベル貯蔵函１の下端開放面を覆い、最低位置の積
重ねラベルの下面に常時接している。また前記ラ
ベル吸着体４の吸引手段は図示してないが周知の
エアー吸引作用によるものであり、その吸引作用
のタイミングも例えば電磁弁等従来周知の切換手
段により前記ラベル吸着体の作動タイミングに同
調して行われるように構成されている。９は前記
固定ピン６に先端部を固定した第１ロツドレバー
であつてその後端部には駆動ロツド１０の上端が
枢着されている。１１は連結ロツドであつて、そ
の上下端を前記第１ロツドレバー９と第２ロツド
レバー７に枢着し、両レバーを一体に連結してい
る。１２は前記第１ロツドレバー９に設けた第２
ロツドレバー当接用突子であつて、第１図示の状
態から第２図示の状態となつた時に第２ロツドレ
バー７に当接するようになつている。１３は前記
固定ピン６に巻着したスプリングであつて、前記
第２ロツドレバー７を常時、機枠２に取付けた第
２ロツドレバー当接用ストツパー１４に当接せし
めるようバネ力を働かせている。１５は固定ピン
６の取付用ネジ部、１６は第２ロツドレバー当接
用ストツパー１４の取付用ネジ部である。１７は
周知のチユーブホルダーであつて、前記チユーブ
ホルダー１７はコンベア１８に所定間隔毎に取付
けられ、所定のタイミングをもつて間欠駆動され
るように構成されている。１９は前記チユーブホ
ルダー１７上に倒立状態で保持された周知の押出
チユーブ、２０は前記押出チユーブ１９の下端折
込部である。２１は前記チユーブホルダー１７に
並設された周知の折込器であつて、ラベル吸着体
４の作動に同期して圧着封緘動作を行い前記押出
チユーブ１９の下端折込部２０にラベル３を折込
取付けるものである。なお駆動ロツド１０の駆動
は、図示してないがカム等、周知の駆動手段によ
り、所定の駆動が行われるように構成されてい
る。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、機枠に固
定したラベル貯蔵函の下面からラベルを吸着取出
し、これをチユーブホルダー上に倒立状態で保持
されている押出チユーブの下端折込部へ供給する
ようにしたラベル自動給紙装置において、ラベル
吸着体の基端を、機枠の固定ピンに上端を回動自
在に枢着した第２ロツドレバーの下端に枢着ピン
にて回動自在に枢着するとともに、前記ラベル吸
着体と前記固定ピンに先端を固定した第１ロツド
レバーを連結ロツドにて一体に連結し、前記第１
ロツドレバーに第２ロツドレバー当接用突子を設
けるとともに機枠に前記第２ロツドレバー当接用
ストツパーを設け、さらに前記固定ピンにスプリ
ングを巻着して前記スプリングにより前記第２ロ
ツドレバーを前記ストツパーに常時当接せしめる
とともに前記第１ロツドレバーの後端に駆動ロツ
ドの上端を枢着したものであるから、ラベル貯蔵
函から押出チユーブの下端折込部までの距離を短
かくし、しかもラベルの移動状態を従来装置のよ
うなスイング状でなく直線的な移動となすことが
でき、その結果ラベルの給紙を迅速に行うことが
できるとともにラベル先端側の空気抵抗を小とな
し、腰の弱いラベルでもこれを彎曲することな
く、常に正確、かつ安定的に押出チユーブの下端
折込部へ供給することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示すも
ので、第１図〜第３図はラベル吸着体の作動状態
を示す正面図、第４図は第１図の一部切欠右側面
図、第５図は従来のラベル自動給紙装置の一部切
欠正面図、第６図は同一部切欠左側面図、第７図
は同作動状態を示す一部切欠正面図である。 １……ラベル貯蔵函、２……機枠、３……ラベ
ル、４……ラベル吸着体、５……吸着口部、６…
…固定ピン、７……第２ロツドレバー、８……枢
着ピン、９……第１ロツドレバー、１０……駆動
ロツド、１１……連結ロツド、１２……第２ロツ
ドレバー当接用突子、１３……スプリング、１４
……第２ロツドレバー当接用ストツパー、１５，
１６……取付用ネジ部、１７……チユーブホルダ
ー、１８……コンベア、１９……押出チユーブ、
２０……下端折込部、２１……折込器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機枠に固定したラベル貯蔵函の下面からラベ
   ルを吸着取出し、これをチユーブホルダー上に倒
   立状態で保持されている押出チユーブの下端折込
   部へ供給するようにしたラベル自動給紙装置にお
   いて、ラベル吸着体の基端を、機枠の固定ピンに
   上端を回動自在に枢着した第２ロツドレバーの下
   端に枢着ピンにて回動自在に枢着するとともに前
   記ラベル吸着体と前記固定ピン先端を固定した第
   １ロツドレバーを連結ロツドにて一体に連結し、
   前記第１ロツドレバーに第２ロツドレバー当接用
   突子を設けるとともに機枠に前記第２ロツドレバ
   ー当接用ストツパーを設け、さらに前記固定ピン
   にスプリングを巻着して前記スプリングにより前
   記第２ロツドレバーを前記ストツパーに常時当接
   せしめるとともに前記第１ロツドレバーの後端に
   駆動ロツドの上端を枢着したことを特徴とするラ
   ベル自動給紙装置。