JPH04248598A - 複合音声情報の編集装置および方法 - Google Patents

複合音声情報の編集装置および方法

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JPH04248598A
JPH04248598A JP3222457A JP22245791A JPH04248598A JP H04248598 A JPH04248598 A JP H04248598A JP 3222457 A JP3222457 A JP 3222457A JP 22245791 A JP22245791 A JP 22245791A JP H04248598 A JPH04248598 A JP H04248598A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声メッセージ処理の
改良に関するものであり、具体的には、原音声情報の忠
実度に影響を与えずに音声情報を編集する。
【0002】
【従来の技術】音声生成能力を有する情報処理システム
は、現在、アンサリング・マシン、音声メッセージ・シ
ステム、音声応答装置として利用され、一般にインテリ
ジェント周辺装置として利用されている。音声信号は、
オーディオ・テープに事前に録音してもよく、またデジ
タル化し圧縮した後にたとえば磁気ディスクに記録する
こともできる。
【0003】典型的な応用例では、情報処理システムを
1本または複数の電話回線に結合して、呼信号の発生を
検出させ、その電話に応答させる。標準のプロンプト音
声メッセージを電話回線に送出する場合が多い。システ
ムのタイプによっては、発呼者が押しボタン式ダイヤル
電話機のボタンを押して、ユーザが希望する特定の種類
の処置についてシステムに知らせることができる。たと
えば、メッセージを聞いた後に、情報処理システムが、
株式相場を含むデータ・ベースなど、大きなデータ・ベ
ースにアクセスすることができる。発呼者が、データ・
ベースから1つまたは複数の相場にアクセスするようシ
ステムに指示し、その後、システムが、相場をオーディ
オ音声信号に変換して、発呼者の電話回線に出力するこ
とができる。
【0004】このようなシステムでは、発呼者とシステ
ムの間の対話が非常に複雑になる可能性のあることが理
解されよう。比較的簡単な例を挙げると、発呼者向けに
記憶されている音声メッセージがあるか否かを発呼者が
知りたいと望む場合、システムは、“you have
 three new voice messages
(あなた宛の新しい音声メッセージが3件あります)”
などの音声信号を用いて応答すればよい。この応答を生
成する際、数値“three(3)”は、発呼者がこの
システムに接続された時に決定される変数である。
【0005】さらに、単語“messages”も、保
留中のメッセージが1つだけの場合には、複数形ではな
く単数形の“message”を返すべきなので、変数
である。したがって、入り呼に対する一連のシステム応
答を正確に定義できることが、このような音声応答シス
テムの重要な態様であることが理解できよう。
【0006】また、音声アプリケーション作成者が、比
較的複雑でなく、時間効率のよい形で、システム応答を
生成でき、修正できることが好ましい。すなわち、シス
テム提供業者やプログラミングに熟練した職員の直接の
援助を受ける必要のない形で、システムの操作員が、音
声応答システムと対話して、音声応答の作成と修正を行
なえなければならない。
【0007】多くのビジネス適用業務が、音声処理技術
を用いて自動化することができる。企業は、音声処理装
置を使って、顧客に電話をかけ、情報を提供または請求
することができる。また、顧客が、ある企業の音声処理
装置を呼び出して、情報の取得、発注、サービス係また
は他の応答装置への転送を行なうこともできる。他の適
用業務では、音声処理装置を利用して、人間の介入なし
に他の呼処理装置と情報を交換することができる。
【0008】ほとんどの場合、自動発呼装置または自動
転送装置は、ユーザが入力した動的な情報に基づいて、
ユーザに対して情報を通信できなければならない。本発
明を組み込むと利益が得られる従来技術の呼処理システ
ムの一例が、米国特許出願第4627001号明細書で
開示された、録音済みのスピーチの編集用に表示システ
ムを使用する音声編集データ・システムである。米国特
許出願第4779209号明細書には、別の音声データ
編集システムが開示されている。米国特許出願第485
3952号明細書には、録音済み音声信号の編集用のも
う1つのテキスト編集システムが開示されている。米国
特許出願第4766604号明細書には、音声プロンプ
トを含むもう1つの音声メッセージ処理システムが開示
されている。最後に、米国特許出願第4920558号
明細書には、静的音声プロンプトを記録したスピーチ・
ファイル・ダウンロード・システムが開示されている。
【0009】前述のすべてのシステムには、共通の欠点
がある。これらには、動的音声プロンプト能力がない。 本発明は、動的音声プロンプトを提供することによって
、この制限を克服するものである。
【0010】
【発明の要旨】音声ベースのコンピュータ・アプリケー
ション・システムでは、しばしば、自然に聞こえる結果
を生ずるために、録音された音声プロンプトを編集する
必要が生ずる。しかし、この音声データは、システム内
のデータ・トラフィックおよび記憶域消費量を最少にす
るために、通常は圧縮した形で記憶される。さらに、同
一の音声情報を何度も編集すると、使用される圧縮技法
および圧縮解除技法での近似のために、編集結果に導入
される歪みが増加する。これらの歪みは、圧縮率が高い
とき特に激しい。
【0011】したがって、圧縮と圧縮解除のサイクルを
繰り返す必要のない編集方法を用いることが望ましい。 本発明は、音声アプリケーション生成プログラム(VA
G)に用いられ上記の方法を導入するものである。
【0012】ユーザ(すなわち、音声編集を実行する人
物)は、音声アプリケーション生成ツールを使用して、
音声生成画面を呼び出す。ユーザは、問題の分節を選択
し、“modify”(変更)オプションを選択する。 ウィンドウが開かれ、選択された音声分節のアナログ波
形が提示される。この波形は、選択された圧縮形の音声
分節を音声圧縮解除ハードウェア中でループさせ、クリ
ア・チャネル(すなわち、非圧縮)形で戻らせることに
よって生成される。圧縮された音声形と圧縮解除された
音声形の両方がメモリ内に保持される。
【0013】ユーザは、問題の部分を画面上でマークす
ることによって、表示された音声波形の編集に着手する
。マークしようとする位置を正確に識別するユーザの能
力を高めるため、ツール(ズームなど)が利用できる。 マークされた分節は、その後、たとえば削除するか、あ
るいは第2の音声編集ウィンドウ内の別の分節に複写す
ることができる。どちらの場合でも、表示された音声分
節の選択されたマーカ位置と、非圧縮形の音声分節の対
応する位置とにポインタが確立される。
【0014】音声データは、固定長の微小分節のストリ
ームとして扱われるが、圧縮されたデータの位置と非圧
縮データの位置の間には、予測可能な相関関係がある。 本実施態様では、これらの微小分節は、長さ20ミリ秒
である。編集は、圧縮された分節と非圧縮の分節の両方
の微小分節を同時に変更することによって行なわれる。
【0015】ユーザが結果に満足した時には、編集済み
の波形が画面上に再表示される。その後、ユーザは、そ
の結果をセーブすることができ、その場合、分節全体が
データベースに再書込みされ、以前のバージョンと置き
換わる。圧縮バージョンのみが書き込まれ、したがって
その後圧縮ハードウェアを通す必要がなくなり、それに
伴う歪みの激化もなくなる。
【0016】
【実施例】図1を参照すると、音声関連アプリケーショ
ンを実行するための装置は、様々なアプリケーションを
実行するための、オン・ボードRAMを備えたRISC
システム/6000  10を含み、システム10は、
AIXウィンドウ60、音声アプリケーション・イネー
ブラ(VAE)70およびデータ・ベース50を含んで
いる。データ・ベース50は、静的および動的音声情報
を記憶し、これをRISCシステム/6000のメモリ
に転送する。データ・ベース50には、音声情報の音声
化規則を記憶する手段も含まれる。この規則は、音声ア
プリケーション生成プログラム(VAG)80によって
解釈され、動的および静的音声メッセージを音声化して
、適当なユーザ・プロンプトにするのに使用される。
【0017】音声アプリケーション・イネーブラ(VA
E)は、標準のIBMハードウェアおよびオペレーティ
ング・システムを使用し、電話を対話式媒体として用い
て、発呼者をアプリケーション・サーバに接続し、この
セッションを管理する。このシステムの主要な要素は、
アプリケーション・サーバ・インターフェース(ASI
)、音声アプリケーション生成プログラム(VAG)お
よびホストであり、このホストは、データ・ベースへの
アクセスと記憶を行なうホスト・システムである。
【0018】VAEは、顧客が音声データ・アプリケー
ションを実施するための諸機能と接続性を提供する。こ
れは、電話回線を使って顧客構内または中央局の交換機
と接続し、最高水準の音声圧縮・圧縮解除用のデュアル
トーン・マルチフリケンシー(DTMF、2周波押しボ
タン・ダイヤル信号)信号の認識を可能にする。顧客は
、使い易く高水準のアプリケーション特有の言語または
グラフィック・インターフェースと他の開発ツールを用
いて、アプリケーション・スクリプトおよび音声プロン
プトを開発することができる。
【0019】本発明を実施するのに使用されるオペレー
ティング・システム・ツールは、次の出版物に記載され
ている。「パーソナル・システム/2用IBM拡張対話
式エグゼクティブ(AIX  PS/2)IBM  A
IXオペレーティング・システム・コマンド(IBM 
Advanced Interactive Exec
utive for Personal System
/2 (AIX PS/2) IBM AIX Ope
rating System Commands)」、
IBM資料番号SC23−2025−0、「IBM  
AIXオペレーティング・システム、技術解説書(IB
M AIX Operating System; T
echnical Reference)」、SC23
−2032−0、「IBM  AIXオペレーティング
・システム、ツールおよびインターフェース(IBM 
AIX Operating System; Too
ls and Interfaces)」、SC23−
2029−0。
【0020】音声アプリケーション・イネーブラ(VA
E)のプロトタイプは、対話式トランザクション処理を
サポートし、音声アプリケーションとデータ・アプリケ
ーションを統合するように設計されている。このVAE
の主な特徴は次のとおりである。 ・電話交換機とのインターフェース ・高度の音声圧縮 ・電話を対話式媒体として使用 ・アプリケーション・レベルで顧客がプログラミング可
【0021】音声−データ・アプリケーションは、2つ
の識別可能な環境に対処する。 ・中央局(CO)の電話会社が機能強化したサービス提
供装置 ・構内交換機(PBX)またはCO交換機を使用した、
顧客構内のコンピュータ援用式電話
【0022】VAEは、顧客が音声データ・アプリケー
ションを実施するための諸機能および接続性を提供する
。VAEは、電話回線を使って交換機と接続し、DTM
F交換機信号の認識と最高水準の音声圧縮・圧縮解除を
可能にする。VAEはさらに、音声認識が機能している
時、ダイアル式電話機をサポートする。ユーザは、使い
易く高水準のアプリケーション特有の言語またはグラフ
ィック・インターフェースと他の開発ツールを用いて、
アプリケーション・スクリプトおよび音声プロンプトを
開発することができる。また、ユーザは、電話を使って
ホスト・コンピュータとのアプリケーション・セッショ
ンを行なうこともできる。このようなアプリケーション
の例には、音声メッセージ処理、音声情報サービスおよ
びデータベース・アプリケーションが含まれる。
【0023】CO環境では、機能の一般性、スケーラビ
リティ、信頼性、および多数の交換機のサポートがクリ
ティカルな要件であるが、顧客構内環境では、参入コス
ト、広範囲の機能性、および複数の交換機に対する互換
性が最重要の要素である。どちらの環境でも、多重チャ
ネル動作、リアルタイム応答、最高水準の音声圧縮、お
よび電話チャネル信号の認識と制御などの技術を利用す
る。
【0024】VAEは、国内および国際の、二、三本の
アナログ音声チャネルから多数のT1および統合サービ
ス・データ・ネットワーク(ISDN)にまでわたる様
々な回線インターフェース・プロトコルに適合する。顧
客は、自分のアプリケーションに適合するように、VA
Eを簡単に変更することができる。
【0025】VAEは、多言語システムとして設計され
ている。左から右に綴る1バイト系の言語だけがサポー
トされている。右から左に綴るヘブライ語およびアラビ
ア語や、その他の1バイト系または2バイト系の言語な
ど、他の言語要件のための特別処置は、今後行なわれる
。VAEは、ハードウェア、ソフトウェアの両面で、メ
ッセージ、ヘルプ・パネル、ドキュメンテーション、専
門用語などの顧客情報およびサービス情報の変換のため
の言語機能および変換を使用可能にする。
【0026】典型的シナリオ 典型的シナリオでは、ユーザは、ある電話番号を呼び出
し、CO交換機によってVAEシステムにつながれる。 音声システムは、動的に組み立てられた音声プロンプト
および句を用いてユーザと対話し、ユーザは、音声と、
ユーザの電話機のDTMFボタンを用いて音声システム
と対話する。
【0027】VAEを使用すると、発呼者は、既存の顧
客データ・ベース・アプリケーションと対話することが
でき、必要な時には人間のオペレータに切り換えること
もできる。たとえば、音声メッセージ・アプリケーショ
ンでは、メッセージをそのまま残すか、または検索する
ように促すプロンプトをユーザに送ることができる。音
声応答アプリケーションでは、天気予報を開いたり、銀
行預金残高の照会や、ピザの注文を行なうことができる
【0028】どの場合でも、1秒以内の応答と途切れの
ない音声の流れによって、ユーザは、通話経路には関係
なく単一のイメージとしてシステムと対話できるように
なる。このようにして、各顧客がそれぞれシステムをプ
ログラミングすることができ、その結果、このシステム
は、ユーザ・フレンドリになり、実行中のアプリケーシ
ョンに適した形でユーザと対話できるようになる。
【0029】T1/CEPT信号 VAEは、様々なCO交換機とインターフェースする必
要がある。媒体は、米国内ではT1−D4、ヨーロッパ
ではCEPTであることが好ましい。
【0030】電話インターフェース・プロトコル回線情
報は、各実施態様で別々の簡略メッセージ・サービス・
インターフェース(SMSI)チャネルから与えられる
。この信号は、SMSIなど既存の有料通知サービスか
らの通話セットアップ情報からも得られる。
【0031】統合サービス・データ・ネットワーク(I
SDN)が発展し広く使用されるようになるにつれて、
VAEは、好ましい技術としてそのインターフェース・
プロトコルを採用しなければならない。CO交換機の中
には、デジタルT1サービスに関して必要なインターフ
ェース・プロトコル・サービスをサポートしないものが
ある。このような場合、個人専用の挨拶やメッセージ待
機中の表示は、実施できない可能性が大きい。アナログ
電話システムに適合させるためには、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するための1チャネル・バンクが必要
である。
【0032】トポロジーとスケーラビリティVAEは、
二、三本から千本以上にわたるチャネル数の音声チャネ
ルをサポートする。冗長度と容量の要件が緩い場合、シ
ステムは、単一の独立型ハードウェア・プラットフォー
ム上で動作するように設計される。要件が厳しい場合、
このシステムの設計は、n+1の冗長度と分散機能が可
能であり、従って非常に大規模な構成であるのに、ユー
ザにとって単一のシステム・イメージが保持される。
【0033】設計構造 VAEは、アプリケーション・システムであり、AIX
バージョン3のもとで完全に動作する。VAEは、IB
M  RISCモデル(RISCシステム/6000)
上で動作する。ユーザは、事前にプログラミングされた
プリミティブから構成される高水準アプリケーション言
語を使用してVAEと対話する。さらに、顧客は、アプ
リケーション・サーバを定義し、標準版で提供されるサ
ーバを補完するようにプログラミングする。
【0034】各VAEノードは、米国内では72本まで
、ヨーロッパでは90本までの音声チャネルをサポート
する。システムの全体性能は、アプリケーションに依存
する。限られた複数言語サポートが、この設計に本来備
わっており、今後のリリースにも備えられる。
【0035】システム体系 VAEシステム体系を図1に示す。このシステムは、3
つの論理構成要素からなる。 ・フロント・エンドのASI90 ・バック・エンドのホスト・データ・ベース・サーバ5
0 ・操作卓(VAG80、SAF、UAFおよびOAM)
【0036】最も一般的な形態のシステム体系では、複
数のASIおよびホスト・サーバが可能である。この一
般的な体系では、ASIとホスト・サーバの構成要素は
、1つまたは複数のローカル・エリア・ネットワークを
使って、またはデータ・ベース・ホストへの直接接続に
よってリンクされる。
【0037】本発明のハードウェアの基礎は、IBM 
 RISCシステム/6000  10である。オペレ
ーティング・システムは、UNIXの派生物であり、か
なりのリアルタイム・マルチタスク処理能力を備えた、
RISC/6000/AIXである。本発明では、フィ
ールド・レベルでアクセスされる1組の順次ファイルと
、フィールドまたはレコードのレベルでアクセスされる
索引順次ファイルとを利用するように設計されたバック
エンドのデータ・ベース・サーバ50を利用する。フィ
ールド・レベルのアクセスは、関係データ・ベース管理
システムの諸機能を提供する。データ・ベース・サーバ
の機能は、アプリケーション・スクリプト、システム・
パラメータ、音声データおよび加入者と情報を検索し記
憶することである。
【0038】データ・ベース・サーバ50は、ASIと
VAGに対して、要求時に知能データ・ベース・サービ
スを提供する。このデータ・ベース・サーバの機能は、
ASIアプリケーションと同一の物理ハードウェア・プ
ラットフォーム上で動作する。ASI機能とデータ・ベ
ース・サーバ機能の間の体系的インターフェースは、複
合構成および分散構成で共通に維持される。このデータ
・ベース機能は、IBMが提供する。カスタム・サーバ
体系によって、顧客は、VAEシステム・サーバが使用
するのと同じデータ・ベース管理サービスを使用して、
顧客自身の設計の諸機能を定義し、開発することができ
るようになる。しかし、ローカル・サーバ実施態様の特
殊性は、体系的インターフェースによって、ASIから
隔離される。
【0039】機能的特徴 図2に示されたVAEシステムの基本機能は、音声情報
サービス、音声メッセージ処理、およびIBMの音声応
答装置(VRU)に類似した音声対話型トランザクショ
ン処理を含む、エンドユーザ・アプリケーションに対す
るサポートを提供する。他の動作は、これらの基本機能
またはその変形の上に構築される。
【0040】通話トランザクション 通話トランザクションは、ASI側のCOとの活動状態
の電話接続の確立から始まる。被呼者の番号など、呼情
報を識別することによって、特定のタイプのトランザク
ションを記述し制御するスクリプトの選択が決定される
。ASIは、すべての加入者と発呼者に対するあらゆる
種類のトランザクションを処理することができる。発呼
者またはトランザクション・タイプが、特定のサーバま
たは中継線/チャネルに事前に束縛されることはない。
【0041】ASIの通話トランザクション制御機能は
、活動トランザクションの継続中、スクリプトに従う。 このスクリプトは、プロンプトの再生や数字の受取りな
ど行なうべき処置のリストと、リスト内の処置の条件付
き順序付けを含む。ASI内とこのスクリプト内に常駐
する処置ライブラリは、トランザクションまたは加入者
ごとにカスタマイズ可能であるが、ホスト・サーバを介
してデータ・ベースから取り出さなければならない。共
通プロンプトもASI内にキャッシュ記憶されるが、カ
スタマイズされたプロンプトと挨拶は、データ・ベース
内に存在する。
【0042】圧縮と圧縮解除 音声信号は、COから受け取った直後と、COに送り返
す前に、ASI内で圧縮され圧縮解除される。T1/C
EPTチャネルの多重化と多重化解除も、この時に行な
われる。したがって、COは、必ず通常の音声を知覚す
る。DTMF検出機能が回線ハードウェア・インターフ
ェースに組み込まれており、それによってユーザがシス
テムと対話できる。
【0043】数字情報は、制御機能によって情報から取
り除かれる。メッセージ処理の場合、圧縮された入りメ
ッセージが、記録時に分節の形でデータ・ベースに記憶
される。記録されたメッセージは、分節単位で検索され
、それぞれ圧縮解除された後に送出されるが、連続する
分節は、音声の滑らかな再生ができるように取り出され
る。プロンプト、挨拶その他の音声応答も、同様に再生
される。
【0044】圧縮された音声分節は、ASIとホスト・
サーバの間のリンクを流れる。このプロトタイプでは、
ASIとホストの間のリンクは、将来のリリースで互換
性と構成の柔軟性を保つように設計された論理構造であ
る。ホスト内の機能が、ユーザ・プロファイル情報の更
新など、ASIアプリケーションに必要なデータ・ベー
ス・アクセスその他のサポートを提供する。音声分節の
ほかに、制御情報も、このトランザクションの間にAS
Iとホスト・サーバの間を流れる。
【0045】ホストからのアプリケーション・サポート
は、このトランザクションを完了するため、トランザク
ションを解釈し、リモートのデータ・ベース・システム
に渡すなど、後の活動のスケジューリングを行なうこと
ができる。汎用サーバ内に設けられたインターフェース
を用いると、顧客アプリケーションがVAEと対話でき
るようになる。このインターフェースは、ASIからト
ランザクション情報を受け取り、アプリケーション・プ
ログラムに埋め込まれた機能を活動化し、結果をASI
に返す。
【0046】主な構成要素 図3は、VAEシステムの主な構成要素を示す図である
。 ・アプリケーション・サーバ・インターフェース200
・ホスト210 ・操作・管理・保守(OAM)機能220・システム管
理責任者ファシリティ(SAF)230・ユーザ管理フ
ァシリティ(UAF)240・音声アプリケーション生
成プログラム(VAG)250
【0047】本節では、これら構成要素のそれぞれを手
短に説明する。VAGの節に続く節では、VAGアプリ
ケーションの処置をリストし、説明する。
【0048】アプリケーション・サーバ・インターフェ
ース(ASI)電話システムは、図3のアプリケーショ
ン・サーバ・インターフェース(ASI)200を介し
てVAEに接続される。この接続は、呼を伝送する中継
線チャネルである。さらに、簡略メッセージ・サービス
・インターフェース(SMSI)205は、直列入出力
ポートを介する別個の信号リンクであり、発信元と宛先
の識別など呼に関連する情報を伝播する。ASI200
は、同時に複数の呼を処理し、すべてのロジックを実行
し、各呼に関するすべての状態を保持する。ASIシス
テム内に配置されるメッセージ・サービスの数は、接続
された中継線の数の関数である。各ASIは、最低1つ
の通信業者に接続することができ、この通信業者は、米
国内では24チャネルを備えるT1、ヨーロッパでは3
0チャネルを備えるCEPTである。
【0049】中継線チャネルとの間で音声トラフィック
の圧縮と圧縮解除も、ASI200内で行なわれる。A
SIは、音声メッセージ用のディスク記憶装置を備えて
いない。音声メッセージは、記憶のためにホストに送ら
れ、要求時にホスト210から検索される。ASIとホ
スト210の間での音声メッセージのやりとりは、必ず
5対1の圧縮比で無音声部圧縮を併用して圧縮された状
態で行なわれる。クリア・チャネル・モード(1)が、
VAE体系に含まれる。
【0050】ASIは、RISC/6000に基づいて
構築され、標準のIBM構成部品を使用し、交換機接続
と音声圧縮に必要なカードが追加される。ASIは、次
の要素から構成される。 ・  音声カード・セット260 ・  音声ドライバ270 ・  信号ドライバ280 ・  キャッシュ・マネジャ300 ・  ノード・マネジャ310 ・  状態テーブル・マネジャ320 ・  プロンプト・ディレクトリ・マネジャ330・ 
 データ・ベース・インターフェース・マネジャ340
【0051】音声カード・セット 音声カード・セットは、音声圧縮/圧縮解除と、多重化
電話チャネル上の信号管理を実行する。これは、下記の
カードから構成される。
【0052】音声サーバ・カード(VSC)音声信号処
理を実行し、RISCシステム/6000ホストをAS
Iにインターフェースする。これには、主信号プロセッ
サ(SPMまたはSP0)と、5つの従信号プロセッサ
(SPSまたはSP1ないしSP5)が含まれる。3つ
の従信号プロセッサは、ドータ・カード上にある。
【0053】中継線インターフェース・カード(TIC
) VSCと多重化デジタル電話回線の間のインターフェー
スを実行する、VSCのドータ・カードである。T1用
のバージョンとCEPT用のバージョンがある。TIC
は、Intel8751マイクロプロセッサを使用して
いる。
【0054】音声サーバ・カード・アダプタ(VSCA
) マイクロチャネル・バスに挿入され、ホスト210とV
SC260の間のインターフェースとして働く。VSC
Aには、プロセッサがない。これは、マイクロチャネル
・バスとVSCバス260の間の変換機構であると考え
てよい。VSC260とTICの組合せを、VPACK
と称する。VPACK(最高6つ)は、7866ラック
支持式モデム・パッケージ内に取り付けられる。
【0055】音声ドライバ 音声ドライバのコードは、AIXのデバイス・ドライバ
として記述される。これは、音声カード・セットと同期
して動作し、割り込みを処理し、音声カード・セットと
の間で、音声データと状況情報を移動する。割込みルー
チンは、下記の機能を実行する。 ・  各チャネルの状況を読み取る ・  適当なチャネルとの間で生の音声データを移動す
る・  適当なチャネルとの間でコード化された音声デ
ータを移動する ・  キャッシュ記憶されたプロンプトを再生するため
、キャッシュから音声信号を検索する ・  各音声チャネルの信号情報を受け取り、送出する
・  各音声チャネルの信号情報を処理する・  VP
ACKカード・レベルの状況とコマンドを読み取るまた
は書き込む ・  警報状態を処理し、通知する
【0056】信号ドライバ 信号ドライバ280は、中央局(CO)へのメッセージ
およびそこからのメッセージを処理するため、SMSI
205とインターフェースするコードである。SMSI
は、COへ送られるメッセージおよびCOから送られる
メッセージ用の、電話会社のプロトコルである。
【0057】COへ送られるメッセージおよびCOから
送られるメッセージには、次の4種類がある。
【0058】CALL  HISTORY(通話活動記
録) COからASIに送られる。呼が、COからT1回線を
介してASI200に入った時、その呼を識別する情報
である。
【0059】MESSAGE  WAITING  I
NDICATOR(MWI)(メッセージ待機中標識)
ASIからCOに送られる。これは、COにメッセージ
待機中ランプを点灯し、顧客の電話のスタッタ・トーン
を開始させ、あるいはメッセージ待機中ランプを消灯す
るよう信号で指示する。
【0060】NEGATIVE  MWI(否定メッセ
ージ待機中標識) COが対応するMWIメッセージを処理できないことを
知らせる、COからASIへの応答である。
【0061】UPDATE  SWITCH(更新スイ
ッチ) COからASIに送られる。ASIから入った未処理の
MWIメッセージを、すべて伝送するよう要求する。
【0062】チャネル・プロセス チャネル・プロセスは、ASIのアプリケーション論理
用の媒体であり、活動セッションごとに1つの活動チャ
ネル・プロセスがある。セッション・マネジャは、チャ
ネル・プロセスの主実行要素であり、ユーザのアプリケ
ーション・スクリプトを解釈してスクリプト・テーブル
にする責任を負う。VAGを使用して作成されるアプリ
ケーション・スクリプトは、処置、パラメータ、および
可能な様々なリターン・コードまたはエッジ用の条件付
きプログラム・フロー・パラメータのテーブルから構成
される。
【0063】エッジの例には、キーxが押された、発呼
者が電話を切った、タイムアウトになったなどがある。 状態機械とすべての処置用のコードは、再入可能であり
、すべてのチャネル・プロセスの間で共用される。バス
・スケジュール用の典型的な状態テーブルの一部を図4
に示す。
【0064】内部状態テーブル 最初に実行される状態テーブル(内部状態テーブル)は
、状態機械内にハード・コード化されている。これには
、下記の処置が含まれる。 IDLE(遊休)    ノード・マネジャからの通知
を待つ ANSWERCALL(応答)  ユーザ・プロファイ
ルを得、状態テーブルを得、          呼に
応答するPLACECALL(発呼)    ユーザ・
プロファイルを得、状態テーブルを得、       
             発呼する ENDCALL(通話終了)  回線がオン・フックで
あることを確認し、回線をノード・マネジャに再割り当
てし、他の必要なクリーン・アップ作業を行なう
【00
65】チャネル・プロセスの始動時に、状態機械が、ハ
ードコード式内部状態テーブルを指すポインタで呼び出
される。最初に実行されるエントリは、Idle処置で
ある。通知を受けると、Idleから覚醒状態に移り、
要求が呼に対する応答か、発呼かを検査し、その後、適
当なリターン・コードを返して、入り呼に対するAns
werCall処置に制御を渡す。後続の処置はすべて
、リターン・コードに依存する。これらのリターン・コ
ードは、処置が完了したか、または何らかの外部事象が
発生したことを示す。
【0066】トランザクション全体が完了した時、Cl
oseSession処置が実行される。これは、ある
状態テーブル内で実行される最後の処置であり、この時
、状態機械の内部状態テーブルに制御が返される。その
後、状態機械は、EndCall処置を実行し、もう一
度Idle処置を実行する。
【0067】状態機械はまた、入れ子式状態テーブルを
サポートしている。状態テーブルを定義することによっ
て、ユーザが、共通して使用される機能のライブラリを
開発し、これらを互いにリンクして、より大きく精巧な
アプリケーションを作成することができる。これは、状
態機械を再帰的にすること、およびCallState
Table処置およびExitStateTable処
置を使用することによって達成される。
【0068】キャッシュ・マネジャ キャッシュ・マネジャは、音声分節用のメモリの記憶と
マッピングを制御する。音声分節は、共用メモリ内に記
憶される。音声分節を記憶するのに必要なキャッシュの
量は、顧客アプリケーションの要件によって決まる。シ
ステム構成ファシリティを使用すると、キャッシュの量
が調整できる。
【0069】キャッシュ記憶は、トランスペアレントで
ある。要求を出している機能が、音声分節ポインタのリ
ストを示すポインタで提示される。音声分節が既にメモ
リ内にある場合、即座にリターンが行なわれる。音声分
節がメモリ内にない場合は、最初の分節がホストのデー
タ・ベースから検索され、それを指すポインタが、要求
を出している機能に渡される。キャッシュ・マネジャは
、要求を出している機能とは独立に、この音声分節の残
りの部分の読込みを続ける。
【0070】キャッシュ・マネジャは、4Kのバッファ
に音声データを記憶する。キャッシュ・マネジャは、2
つの制御ブロックを含む。第1の制御ブロックは、各音
声分節のメモリ内での位置を記述する一連のマップを含
むディレクトリである。第2の制御ブロックは、要求さ
れた分節とそれを要求した側との間の論理的接続を行な
うのに使用される、短期制御ブロックである。
【0071】compress  voice  se
gments(音声分節圧縮)と称する従属プロセスが
、断片化のために利用不能になっているメモリ空間を回
復するため、所定の時間間隔で走行して、キャッシュ・
メモリを再編成する。
【0072】ノード・マネジャ ノード・マネジャは、チャネル・プロセスを含めて、A
SI内で走行中の他のプロセスの親と考えられる。ノー
ド・マネジャは、システム全体のローディングと初期設
定、システム・テーブルからのパラメータの読取りと解
釈、および永続音声分節と状態テーブルとプロンプト・
ディレクトリのメモリへの読込みの責任を負う。ノード
・マネジャは、遊休状態の音声チャネル上で活動が示さ
れる時に、事象に対してチャネル・プロセスを割り当て
、ホストから来る非送信請求要求の受取り先として働く
。警報などの例外状態は、まずノード・マネジャによっ
て処理される。また、ノード・マネジャは、保守管理の
ため、選択されたチャネルに対して非活動状態の状況を
セットする。
【0073】ノード・マネジャによって管理されるバッ
ファ・プールは、他のシステム・マネジャおよびチャネ
ル・プロセスへの割振りに使用できる4Kバッファのプ
ールである。チャネル・プロセスなどのプロセスやシス
テム・マネジャは、どれも、機能呼出しを通じてバッフ
ァを要求する。その後、このプロセスまたはマネジャは
、その4Kバッファが不要になった時、別の機能呼出し
を用いてバッファを返却する。
【0074】状態テーブル・マネジャ 状態テーブル・マネジャは、状態テーブルへのアクセス
を提供し、所定の限界まで必要なだけ状態テーブルのコ
ピーを維持する。チャネル・プロセスは、発呼者と対話
するために状態テーブルにアクセスする。チャネル・プ
ロセスが現在メモリ内にない状態テーブルを要求する場
合、状態テーブル・マネジャが、データ・ベースからそ
の状態テーブルを要求し、それが利用可能になった時、
チャネル・プロセスに通知する。
【0075】状態テーブル・マネジャは、所定の数の状
態テーブルがメモリ内に読み取られるまで、状態テーブ
ルの読取りを続ける。この数に達した時、状態テーブル
・マネジャは、活動状態でないテーブルを新しいテーブ
ルで置換する。メモリ内にない状態テーブルを求める追
加の要求がある場合には、状態テーブル・マネジャは、
最も長い間使用されていない状態テーブルが現在使用中
でなければ、これを消去し、新しい状態テーブルの読取
りを要求する。チャネル・プロセスは、ある状態テーブ
ルをもはや使用しなくなった時、状態テーブル・マネジ
ャに通知する責任を負う。
【0076】状態テーブル・マネジャの他の特徴には、
状態テーブルがVAGによって更新されたことを意味す
る状態テーブル無効化要求の処理や、メモリ内に固定さ
れたテーブルとそうでないテーブルの区別が含まれる。
【0077】プロンプト・ディレクトリ・マネジャプロ
ンプト・ディレクトリ・マネジャは、プロンプト・ディ
レクトリと変数分節ディレクトリへのアクセスを提供し
、所定の限界まで必要なだけプロンプト・ディレクトリ
と変数分節ディレクトリのコピーを維持する。チャネル
・プロセスは、発呼者向けのプロンプトを再生するため
に、プロンプト・ディレクトリと変数分節ディレクトリ
にアクセスする。
【0078】チャネル・プロセスが、現在メモリ内にな
いプロンプト・ディレクトリおよび変数ディレクトリを
要求する場合、プロンプト・ディレクトリ・マネジャは
、データ・ベースからそれらを要求し、それらが所定の
位置に移された時にチャネル・プロセスに通知する。 プロンプト・ディレクトリ・マネジャは、所定の数のプ
ロンプト・ディレクトリおよび変数分節ディレクトリが
メモリ内に読み取られるまで、これらの読取りを続ける
。メモリ内にないプロンプト・ディレクトリまたは変数
分節ディレクトリを求める追加の要求がある場合、プロ
ンプト・ディレクトリ・マネジャは、最も長い間使用さ
れていないディレクトリが現在使用中でなければ、これ
を消去し、新しいディレクトリの読取りを要求する。
【0079】チャネル・プロセスは、あるプロンプト・
ディレクトリおよび変数分節ディレクトリをもはや使用
しなくなった時、プロンプト・ディレクトリ・マネジャ
に通知する責任を負う。プロンプト・ディレクトリが更
新される時には、必ずプロンプト・ディレクトリ・マネ
ジャが通知を受ける。プロンプト・ディレクトリがメモ
リ内にある場合、プロンプト・ディレクトリ・マネジャ
は、それが無効であることを示すフラグを立てる。その
後、チャネルからこのプロンプト・ディレクトリを求め
る要求が出されると、プロンプト・ディレクトリ・マネ
ジャは、更新済みのプロンプト・ディレクトリをデータ
・ベースから要求する。
【0080】プロンプト・ディレクトリは、メモリ内の
4Kバッファに保存される。あるプロンプト・ディレク
トリに必要な4Kバッファの数は、そのプロンプト・デ
ィレクトリ内のプロンプトの数と各プロンプトの長さに
依存する。1つのプロンプト・ディレクトリに含まれる
プロンプトの数には、制限がない。1つのプロンプト・
ディレクトリが占有できる4Kバッファの数は、使用可
能な4Kバッファの数によって制限される。
【0081】プロンプト・ディレクトリは、永続的であ
るか一時的であるかのいずれかである。いったんメモリ
に読み込まれると、永続的プロンプト・ディレクトリは
、メモリ内に固定されたままになる。一時的プロンプト
・ディレクトリは、他のプロンプト・ディレクトリ要求
を満足するためにそれが占有するメモリが必要になるま
で、またはプロンプト・ディレクトリ・マネジャが、4
Kバッファを解放しなければならないとノード・マネジ
ャから通知されるまで、メモリ内に残る。どちらの場合
でも、現在使用中でない一時的プロンプト・ディレクト
リだけが解放される。
【0082】データ・ベース・インターフェース・マネ
ジャ データ・ベース・インターフェース・マネジャは、AS
Iプロセスとデータ・ベース・サーバの間のインターフ
ェースを提供する。データ・ベース・サービスに対する
すべての要求とこれらの要求に対する応答を処理するた
めの共通プロトコルが、データ処理要求ブロック(DP
RB)である。
【0083】DPRBの構造 データ・ベース・インターフェース・マネジャは、デー
タ・ベース・サーバからの応答を必要とする未解決の要
求を追跡するため、制御テーブルを維持する。このテー
ブルに含まれる情報には、下記のものがある。 ・  要求元ID ・  DPRB番号 ・  要求時刻
【0084】要求元IDを用いると、データ・ベース・
インターフェース・マネジャがデータ・ベース・サーバ
から応答を得た後、システムがその要求を返すことがで
きる。要求と応答は、単一のDPRBまたは複数のDP
RBからなる。要求時刻を用いると、システムは、ある
要求がタイム・アウトになった時点を正確に決定するこ
とができる。データ・ベース・サーバからの応答を必要
としない要求もある。これらの要求は、制御テーブルに
記録せずにサーバに渡される。
【0085】制御テーブルのためにデータ・ベース・イ
ンターフェース・マネジャが必要とするメモリの量は、
応答を必要とする要求の最大数と、データ・ベース・イ
ンターフェース・マネジャが、タイム・アウトを宣言し
て要求元に要求を返す前に応答を待つ必要のある時間の
最大の長さの関数である。
【0086】ホスト・システム ホスト・システムは、下記の副構成要素からなる。 ・  データ・ベース管理システム ・  メッセージ経路指定プログラム ・  VAEデータ・ベース・サーバ ・  カスタム・サーバ
【0087】データ・ベース管理システムデータ・ベー
ス管理システムは、データ・ベース・サービス・マネジ
ャ機能と、索引順次ファイル構造および順次ファイル構
造からなる。データ・ベース・サービス・マネジャまた
はサーバは、データ・ベース・インターフェース・マネ
ジャからDPRBを受け取り、データ・ベース・インタ
ーフェース・マネジャにDPRBを送る。 データ・ベース・サーバは、ASIおよびVAGに様々
なデータ・ベース・サービスを提供する。これらのサー
ビスには、ファイル内のデータの検索、生成、削除、更
新、および様々なデータ・ベースのバックアップ機能と
回復機能の実行が含まれる。
【0088】データ・ベース・サービス・マネジャと、
索引順次ファイルおよび順次ファイル・アクセス方式が
、データ・アクセス機能を提供する。図5は、データ・
ベース・ファイルと、それら同士の関係の概要を示す図
である。
【0089】データ・ベース・ファイルの概要ファイル
は、そのファイルを実施するのに使用されるアクセス方
式に応じて、ファイル・レベル、レコード・レベルまた
はフィールド・レベルでのサービスのためにアクセスす
ることができる。たとえば、索引順次アクセス方式は、
主にレコード・レベルのファイル・アクセスに使用され
る。レコード・レベルでのファイル・アクセスが不要な
場合は、順次アクセス方式が使用される。ユーザ・プロ
ファイル・ファイルとメールボックス・ファイルは、フ
ィールド・レベルでアクセスされる。
【0090】メッセージ経路指定プログラムメッセージ
経路指定プログラムは、1つのAIX待ち行列として実
施され、このAIX待ち行列に、データ・ベース・イン
ターフェース・マネジャからメッセージが転送される。 ASIまたはVAGのいずれかからのサービス要求であ
るメッセージは、直接書式または間接書式のいずれかで
フォーマットされる。直接書式(または長書式)は、入
力パラメータがそのメッセージ自体に含まれる書式であ
る。間接書式(または短書式)は、入力パラメータがD
PRBに含まれる書式である。
【0091】いずれの場合でも、データ・ベース・サー
バは、その要求を、メッセージの形式に基づいて待ち行
列から探索し、タスク空間に受け取って処理する。
【0092】データ・ベース・サーバ VAEシステム内のデータ・ベース・サーバには、下記
の4つがある。 ・  状態テーブルおよびプロンプト・ディレクトリ・
サーバ ・  ユーザ・プロファイル/メールボックス・サーバ
・  SGAMサーバ ・  VAGサーバ
【0093】状態テーブルおよびプロンプト・ディレク
トリ・サーバ 状態テーブルおよびプロンプト・ディレクトリ・サーバ
は、状態テーブル、プロンプト・ディレクトリまたは変
数分節マッピング・ファイルをデータ・ベースから検索
し、データ・ベース・インターフェース・マネジャを介
してこれをASIに返す。このサーバは、順次ファイル
・アクセス方式を使用して、この作業を行なう。
【0094】ユーザ・プロファイル/メールボックス・
サーバ ユーザ・プロファイル・サーバは、データ・ベース・イ
ンターフェース・マネジャを介して、ASI用のユーザ
・プロファイル・ファイルのレコードの検索、更新また
は削除を行なう。ユーザ・プロファイル・ファイル内の
レコードは、フィールド・レベルで更新できる。検索以
外のすべての機能について、ASIは、完了の肯定応答
を返すようサーバに要求することができる。このサーバ
は、一義的なユーザIDを使用して、ユーザ・プロファ
イル・ファイル内のレコードを探索する。
【0095】メールボックス・サーバは、ユーザ・プロ
ファイル・ファイルとメッセージ・ファイルの間のリン
クを提供するメールボックス・データ・ベースを含む。 メールボックス・データ・ベースは、メールボックス・
エントリ、すなわちVAEに到着した各メッセージを記
述するメッセージ・ヘッダの集まりである。このメッセ
ージ・ヘッダに含まれる関連情報には、メッセージID
、送信元ID、受信側IDおよびメッセージ状況コード
が含まれる。
【0096】SGAMサーバ 分節/挨拶/音声名/メッセージ(SGAM)サーバは
、データ・ベース・インターフェース・マネジャを介し
て、ASI用のデータ・ユニットの検索、生成、更新、
削除、照会、名前変更または複写を行なう。データ・ユ
ニットは、分節、挨拶、音声名またはメッセージとする
ことができる。各音声分節、挨拶、音声名またはメッセ
ージは、それぞれ1組の音声レコードを含み、一義的な
キーによって探索できる。たとえば、音声分節用の一義
的なキーは、分節IDと順序番号からなる。
【0097】検索と照会を除き、ASIは、SGAMサ
ーバに、完了の肯定応答を返すよう要求する。このサー
バは、索引順次ファイル・アクセス方式を使用して、デ
ータ・ユニットを探索する。音声分節は、言語コードと
圧縮比に応じて異なるファイルに記憶され、挨拶と音声
名は、圧縮比に応じて異なるファイルに記憶され、メッ
セージは、記録日付と圧縮比に応じて異なるファイルに
記憶される。
【0098】VAGサーバ VAGサーバは、ファイル内のレコードまたはファイル
の検索、生成、更新または削除を行なう。ファイルの一
例は、状態テーブルまたはプロンプト・ディレクトリで
ある。ファイル・レコードの一例は、音声ファイル内の
音声分節またはユーザ・プロファイル内のレコードであ
る。検索を除くすべての機能について、VAGは、サー
バに、完了の肯定応答を返すよう要求する。サーバは、
主に、ファイル・アクセスには順次アクセス方式を使用
し、ファイル内のレコードのアクセスには索引順次アク
セス方式を使用する。
【0099】カスタム・サーバ 標準VAEデータ・ベース・サーバに加えて、下記の2
つの特殊なサーバが、顧客アプリケーションのVAEシ
ステムへの接続を可能にする。 ・  3270サーバ ・  汎用サーバ
【0100】3270サーバ IBM3270サーバは、3270タイプの表示装置を
使用する既存のホスト・ベースのアプリケーションとV
AEをインターフェースする、ターンキー式の方法であ
る。他の方法では、顧客がカスタム・インターフェース
・ルーチンを開発する必要がある。VAEは、AIXホ
スト接続プログラム(HCON)を使用して、3270
サーバの諸機能をサポートする。ホストとの通信は、A
IXのシステム・ネットワーク体系(SNA)サービス
の、RISC/6000トークン・リングおよび多重プ
ロトコル・アダプタを介するトークン・リングおよび同
期データ・リンク制御(SDLC)リンクによって提供
される。
【0101】26までの並行セッションが、トークン・
リングまたはSDLCリンクによってサポートされる。 AIX  HCONによってサポートされるどの327
0端末または制御装置でも、VAEは使用することがで
きる。アプリケーションを生成するには、顧客がVAG
を使って3270サーバとのASI対話をカスタマイズ
する。これを達成するために、顧客は、ホスト・セッシ
ョンのパラメータ、ログオン、予想されるホスト・シー
ケンス、エラー処理、およびデータ・フィールドの位置
とタイプなどのVAG機能を使用する。3270サーバ
を使用してVAEアプリケーションを生成するには、プ
ログラミングに熟練している必要はなく、コンパイラを
使用する必要もない。
【0102】汎用サーバ(GPS) 汎用サーバ(GPS)は、VAEの諸ファシリティに対
する開放式アクセスを提供するように設計された構造で
ある。これは、カスタム・サーバを使用したローカルお
よびリモートのデータ・ベース・アクセスをサポートす
るのに使用される。一般に、顧客は、カスタム・サーバ
・ユーザ・インターフェースを顧客自身のプログラミン
グ論理およびVAEアプリケーション生成プログラムと
共に使用して、必要なカスタム・サーバを生成する責任
を負う。
【0103】その結果として生成されるカスタム・サー
バは、ホスト内またはVAEの仮想ホスト構成要素内で
動作する。サーバの論理は、COBOL、FORTRA
N、CまたはPASCALなど、互換性のあるプログラ
ミング言語プロセッサを使用して、顧客が指定するソー
ス・モジュールまたはオブジェクト・モジュールの形で
提供される。その設計がアプリケーションの性能要件に
合致しなければならないという条件を満たすならば、ど
んなオペレーティング・システム・サービスやファシリ
ティでも使用できる。
【0104】VAE電話環境との対話は、作成されたサ
ーバの前処理プログラム段階を使用して、自動的に提供
される。サーバ開発セッション中に顧客の論理モジュー
ルが搬入され、ホストの対話がフロント・エンド・スク
リプトを用いて指定され、組み合わされた指定が作成プ
ロセスに渡される。
【0105】GPSの設計は、2つの部分、すなわちG
PS構成要素とGPS体系に分けて説明することができ
る。本節では、GPSの構成要素を簡単に説明し、その
後でGPS体系の概要を提示する。GPSの構成要素は
下記の通りである。 ・  アプリケーション・プログラム・インターフェー
ス(API) このインターフェース・モジュールは、VAEシステム
の一部であり、VAEシステム・データ・ベース内のラ
イブラリに記憶される。 ・  ユーザ・アプリケーション・モジュール群(UA
M) このインターフェース・モジュール群は、既存の顧客ア
プリケーション・システムへのアクセスを提供するため
に、顧客が提供するルーチンの集合である。 ・  GPS前処理プログラム これは、AWKプログラミング・ファイルから構成され
る、アプリケーション指定ファイルの構文解析プログラ
ムである。 ・  アプリケーション指定ファイル(ASF)これは
、カスタム・サーバを生成するのに必要なパラメータと
情報を定義し、指定するファイルである。このファイル
は、カスタム・サーバ・ユーザ・インターフェースを使
用して、顧客によって生成される。 ・  アプリケーション機能/副機能ファイル群(AS
F)、(AFF) これらのファイルは、顧客アプリケーション・システム
の機能IDと、ユーザ・アプリケーション・モジュール
を呼び出すための情報を含む。カスタム・サーバを生成
する時、顧客は、ユーザ・アプリケーション・モジュー
ルを提供し、アプリケーション指定ファイルを生成する
責任を負う。GPSは、残りの要素と、カスタム・サー
バを生成し実施するのに必要なすべての処理を提供する
【0106】GPSの設計体系を図6に示す。GPSは
、下記の4段階に分かれる。 ・  カスタム・サーバの開発 ・  スクリプト処理 ・  VAEシステムの初期設定 ・  実行時ファシリティ カスタム・サーバの開発は、アプリケーション指定ファ
イル(ASF)の生成と、それをVAEシステム・デー
タ・ベースに記憶することからなる。これは、カスタム
・サーバ・ユーザ・インターフェースを使用して実施さ
れる。アプリケーション指定ファイルは、その生成時に
、BUILD(作成)処理にかけられる。
【0107】BUILD処理の間に、GPS前処理プロ
グラムが、アプリケーション指定ファイル(ASF)を
読み取り、アプリケーション機能/副機能ファイル群と
アプリケーション制御プログラムを生成する。このアプ
リケーション制御プログラムは、Cコンパイラでコンパ
イルし、MAKEユーティリティでそれをユーザ・アプ
リケーション・モジュールとリンクして、カスタム・サ
ーバとしての実行可能ファイルを作成する。
【0108】スクリプト処理は、アプリケーションをカ
スタム・サーバとリンクするのに必要な処置パラメータ
を伴うスクリプトの生成からなる。主な処置パラメータ
は、SendData処置とReceiveData処
置である。また、スクリプト生成時に、スクリプトはア
プリケーション機能/副機能ファイル群を読み取り、カ
スタム・サーバ(バス・スケジューリング)と副機能名
(get−city、get−schedule)を使
用して、スクリプトを生成する。
【0109】アプリケーション機能/副機能ファイルは
、副機能の必要とする入力パラメータを与えるよう、ス
クリプト・プログラマに指示する。VAE初期設定時に
、システムは、システム・パラメータをセットアップし
、カスタム・サーバを実施するのに必要な資源を割り振
る。最後に、実行時に、アプリケーションが、スクリプ
ト・テーブルを実行し、カスタム・サーバ番号(機能I
D)、トランザクション番号(副機能ID)およびパラ
メータ・データを含むRB(要求ブロック)を、カスタ
ム・サーバに送る。その後、カスタム・サーバが、パラ
メータ・データを解析して入力パラメータに変換し、こ
の入力パラメータを顧客アプリケーション・システムに
渡す。
【0110】顧客アプリケーションが完了した時、カス
タム・サーバは、VAEアプリケーションにRBヘッダ
を渡し、パラメータを返す。
【0111】操作・管理・保守機能 VAEシステム用の操作・管理・保守(OAM)機能は
、構成管理、性能管理およびエラー管理の機能を含む。 OAMは、下記の機能を実行する。 ・  システム操作用およびコマンド実行用の操作卓イ
ンターフェースの提供 ・  統計の収集 ・  統計の報告 ・  エラーの管理
【0112】操作卓インターフェース OAMの操作卓インターフェースは、システム管理責任
者がVAEシステムの状況を連続的に監視するための環
境を提供する。また、このインターフェースを用いると
、システム管理責任者が、警報や警告に応答して、適当
な処置を行なうことができる。状況情報は、図形で表示
され、一定の間隔でリフレッシュされる。状況情報には
下記のものが含まれる。 ・  使用可能なバッファ・プールの割合・  使用中
のディスク空間の割合 ・  各VSC上で活動状態の回線の数と各回線の状況
・  音声分節キャッシュ・メモリの必要量などの、シ
ステム性能統計 ・  システム構成情報
【0113】OAMの操作卓インターフェースは、AI
Xウィンドウ(TM)環境で動作する。画面の制御とオ
プションは、機能と目的別にグループ化され、キーボー
ドまたはマウスからの入力によって活動化される。主画
面は、下記の3つの区域に分割される。 ・  メニュー・バー ・  システム状況表示域 ・  ユーザ選択状況表示域
【0114】システム管理責任者は、管理コマンドを実
行して、システムの構成または動作特性を変更すること
ができる。管理コマンドには下記のものが含まれる。 ・  チャネルの起動、停止またはブロック・  シス
テムの起動または遮断 ・  システム資源の使用の制御(バッファ解放要求)
・  報告要求 ・  システム・パラメータの変更 ・  ユーザ・プロファイルとメールボックスの追加、
変更および削除 ・  サービス・クラスの定義 ・  他の装置への操作卓表示の方向変更
【0115】
統計の収集 システムの動作と資源の利用に関する統計の収集は、周
期的に実行されるプロセスによって行なわれる。このプ
ロセスは、共用メモリ位置を読み取り、ノード・マネジ
ャや状態テーブル・マネジャなど、他のプロセスとイン
ターフェースする。
【0116】このプロセスによってアクセスされるデー
タには、下記のものが含まれる。 ・  バッファ・プール ・  ディスク空間 ・  音声分節キャッシュ完了の割合 ・  状態テーブルのヒット/ミス率 ・  プロンプト・ディレクトリのヒット/ミス率・ 
 中継線エラー性能
【0117】統計の報告 前述のエラー・ログ・プロセスに加えて、OAMは、事
象ログ内に事象を記録する。事象ログには、通話完了記
録、操作卓操作事象、および閾値侵害が含まれる。
【0118】エラーの管理 VAEのエラー管理システムは、システム内で検出され
るすべてのエラーを処理する。ハードウェアとソフトウ
ェアの各構成要素は、それぞれエラー状態を識別するよ
うに設計されている。たとえば、VSCは、中継線状況
を絶えず監視して、VAEソフトウェアに(警報の形で
)エラー状態を提示する。同様に、VAEのソフトウェ
アの各構成要素は、それぞれ無効な入力、システム関連
の障害、不正な要求または資源使用可能性の問題をテス
トする。この体系を用いると、VAEが、カスタム・サ
ーバ作成者に対するインターフェースとして変数err
_enrollを提供できるようになるが、プロトタイ
プでは、顧客がこのエラー回復サービスを使用すること
はできない。
【0119】VAEソフトウェア・エラー回復VAEソ
フトウェアの障害状態については、識別されたもの10
0%をカバーするのが目標である。すなわち、識別され
たエラー状態のすべてが検出され、回復処置が割り当て
られる。すべての回復処置は、下記の5種類の回復手順
に大別される。 ・  ロギング ・  プロセスのローカル回復 ・  多重プロセスの回復 ・  単一プロセスの再開 ・  システムの再開
【0120】あるソフトウェア・モジュールが無効な入
力を受け取った場合、VAEは、その問題を記録し、そ
のトランザクションを無視し、そのエラー状態について
要求元に通知することができる。データ・ベース照会の
失敗などの間欠的な障害は、プロセスのローカル回復手
段を開始させることができ、この場合、要求元のプロセ
スは、その問題をOAMに伝える前に再試行を行なうこ
とができる。
【0121】バッファ・プール内の共用バッファが不足
すると、多重プロセスの回復手順が必要となることがあ
る。この場合、要求元のプロセスが、ノード・マネジャ
などのシステム管理プロセスに通知し、このシステム管
理プロセスが、使用していないバッファを解放するよう
他のプロセスに要求して、このバッファを元の要求元が
使用できるようにする。
【0122】データ脱落、論理エラーまたは指定境界の
超過によって引き起こされたVAEソフトウェア障害か
ら回復するには、可能ならそのチャネル・プロセスを停
止させ、再初期設定する。これは、単一プロセスの再開
の例である。事象オーバーフローや誤った割込みによっ
て引き起こされた障害についても同様である。エラー管
理システムは、通常、障害を発生したのがシステム管理
VAEプロセス以外であれば、そのVAEプロセスを再
開することができる。システム管理プロセスの障害には
、システム全体の再開が必要である。
【0123】AIXとシステム・ハードウェアのエラー
回復 VAE以外の問題に対処する範囲は、AIXまたはハー
ドウェアによって検出されたエラーのみに限定される。 AIXおよびシステム・ハードウェアのエラーは、回復
可能なことも不可能なこともある。ディスクおよび制御
装置の障害、メモリ検査、バス検査その他のハード・エ
ラーは、ほとんど常に致命的である。致命的エラーには
、人間の介入が必要である。通常のソフトウェアの実行
中に間欠的なエラーが発生した時は、そのソフトウェア
は、その問題をOAMに伝える前に、少なくとも1回の
再試行を行なうことができる。
【0124】資源の不足によって引き起こされた障害は
、致命的である場合もそうでない場合もある。ディスク
の満杯状態など回復可能な状態では、音声の記録やユー
ザ・プロファイルの更新などの試みが、すべて失敗に帰
する。このような状態の下で、現在イネーブルされてい
るよりも多くの3270エミュレーション・セッション
が必要な時には、顧客スクリプトで指定されているなら
ばシステム使用中の報知が再生され、資源が使用可能に
なるまで入力が拒否される。
【0125】電話回線中継線インターフェース(VSC
)で発生するエラー状態は、分析され、レッド警報、イ
エロー警報または警報指示信号の決定が行なわれる。 レッド警報が発生すると、VAEシステムは、その装置
上のすべての呼の接続を断ち、その状態が継続している
間、発呼端側のすべてのチャネルを使用中にする。VA
Eシステムは、この警報が解除された後に、自動的にサ
ービスを復元する。
【0126】ある種の状態は、ロギング装置(またはホ
スト)が処理しきれないほどの大量のエラーを発生させ
る。エラー報告の閾値を設定するための手段が設けられ
ている。これらの閾値の設定は、可変式であり、リセッ
トすることができる。操作卓の操作員は、全チャネルの
状態とすべてのエラーについての通知を受ける。その後
、操作員は、そのエラーを診断し、適当なエラー回復処
置を開始する。
【0127】システム管理責任者ファシリティ(SAF
) SAFは、システム管理責任者が、下記のシステム機能
を確立し、保守し、サポートできるようにするVAEア
プリケーションである。 ・  アプリケーション・プロファイル・  管理責任
者プロファイル ・  国語サポート・セットアップ ・  システム構成 SAFは、メニュー駆動式であり、本質的には、設計の
基礎としてAIXウィンドウを使用する図形ワークステ
ーション・アプリケーションである。SAFへのアクセ
スは、VAEアプリケーション用のデフォルトの主ウィ
ンドウから行なう。
【0128】アプリケーション・プロファイルアプリケ
ーション・プロファイルは、電話に応答した後に実行さ
れる処置をセットアップするために、呼出し時に使用さ
れる。アプリケーション・プロファイルに記憶される最
も重要な情報は、状態テーブルID(実行すべきアプリ
ケーション)と、その状態テーブル内のエントリ・ポイ
ントである。アプリケーション・プロファイルは、ユー
ザ・プロファイルと同じファイルに記憶される。ユーザ
・プロファイルとは異なり、これにはユーザの記述がな
く、その代わりにアプリケーションが記述される。
【0129】アプリケーション・プロファイルのユーザ
・インターフェースは、システム管理責任者がプロファ
イル・データを入力するパネルからなる。このパネルは
、既存のアプリケーション・プロファイルのリストと、
処置、すなわちADD(追加)、DELETE(削除)
、MODIFY(変更)およびSEARCH(探索)か
らなる。このパネルの右側には、アプリケーション・プ
ロファイル情報の入力と表示が行なわれる作業域がある
。システム管理責任者は、リストから既存のアプリケー
ション・プロファイルを選択し、それに対してある処置
を実行することができ、またADD処置を使用して新し
いプロファイルを追加することができる。
【0130】各アプリケーション・プロファイルには、
下記のものが含まれる。 ・  電話番号 ・  アプリケーション名 ・  注釈フィールド ・  言語ID ・  そのアプリケーションと共に使用する状態テーブ
ル・  状態テーブルのリリース番号 ・  状態テーブルに入るエントリ・ポイント
【013
1】国語サポート(NLS)のセットアップVAEシス
テムは、複数の言語からなるアプリケーション群を同時
に処理する。このために、国語サポート(NLS)セッ
トアップ・プログラムが設計され、実施される。NLS
セットアップ・プログラムは、新しい言語でアプリケー
ションを複製した後、新しい言語を使用してそのアプリ
ケーションを更新するというオプションをシステム管理
責任者に提供する。NLSは、AIXウィンドウを使用
する他のSAFプログラムと同様に設計されている。
【0132】SAFメニューからNLSを選択した時、
システム管理責任者は、既存の言語用の画面を変更する
か、または新しい言語用の画面を生成することができる
。NLSプログラムに対して、2つの部分がある。第1
の部分では、システム管理責任者が、そのアプリケーシ
ョンのパネル・フィールド内に表示される言語を変更す
ることができる。NLSパネル上のNEXT(次)処置
を使用すると、変換可能なパネル・フィールドが、1つ
ずつ提示される。これらのフィールドの例は、MODI
FYとDELETEである。
【0133】NLSプログラムの第2の部分では、その
アプリケーションのテキストが新しい言語に変換される
。システム管理責任者は、そのアプリケーションのパネ
ルを1つずつ提示され、そこで各パネルのテキストの言
語を変更することができる。変換されるテキストの例は
、状態、目的、処置名およびエッジ名である。
【0134】アプリケーション用のテキストの言語の変
更に加えて、システム管理責任者は、選択された言語の
音声情報の再生特性を変更することもできる。
【0135】システム構成 システム構成は、システム管理責任者が構成パラメータ
を編集できるようにするメニュー・オプションである。 構成パラメータは、論理構成要素によってグループ化さ
れる。デフォルトの構成のグループは、下記の通りであ
る。 ・  VAE構成 ・  ASI構成 ・  VSC構成 ・  言語構成 構成パネルは、すべてのグループで同じである。画面の
左側には、選択すべきパラメータのリストがあり、右側
には、選択されたパラメータを変更するためのスペース
がある。
【0136】VAE構成 VAE構成は、VAEシステムの動作特性を定義するシ
ステム・パラメータからなる。VAE構成プログラムは
、これらのシステム・パラメータを記憶、表示し、その
結果、システム管理責任者が、システム構成の修正時に
これらのパラメータにアクセスできるようになる。
【0137】VAE構成プログラムを用いると、システ
ム管理責任者は、初期起動時にシステムを構成し、修正
があった時にシステムを再構成することができる。シス
テム構成には、メッセージの記録に使用されるディスク
空間を選択するタスクと、時限処置のタイム・アウトを
設定するタスクが含まれる。本節で論じる他のプログラ
ムと同じく、VAE構成は、図形パネルのユーザ・イン
ターフェースを使用するメニュー駆動式プログラムであ
る。
【0138】ASI構成 ASI構成は、ASIの動作特性を定義するパラメータ
からなる。ASI構成プログラムは、これらのパラメー
タを記憶、表示し、その結果、システム管理責任者が、
ASI構成の修正時にこれらのパラメータにアクセスで
きるようになる。
【0139】ASI構成プログラムを用いると、システ
ム管理責任者が、初期起動時にASIを構成し、修正が
あった時にASIを再構成することができるようになる
。ASI構成には、4Kバッファ・プールのサイズを指
定するタスク、キャッシュのサイズを決定するタスク、
および音声カードの枚数を選択するタスクが含まれる。 本節で論じる他のプログラムと同じく、ASI構成は、
図形パネルのユーザ・インターフェースを使用するメニ
ュー駆動式プログラムである。
【0140】VSC構成 VSC構成プログラムを用いると、システム管理責任者
が、初期起動時にVSCを構成し、修正があった時にV
SCを再構成することができるようになる。VSC構成
には、圧縮形式、中継線当たりの回線数、中継線の種類
など、電話接続に関する情報を設定するタスクが含まれ
る。本節で論じる他のプログラムと同じく、VSC構成
は、図形パネルのユーザ・インターフェースを使用する
メニュー駆動式プログラムである。
【0141】言語構成 言語構成とは、各言語に関するシステム構成パラメータ
を定義する方法を指す。英語が、基本言語として機能す
る。システム管理責任者は、この言語構成を使用して、
数値、日付、時刻、通貨単位、電話番号などの変数の再
生方法を記述する。たとえば、データ用の音声フォーマ
ットには、その変数のうちの再生される部分(曜日、日
、月、年)、ならびにその変数の修飾子(日は、序数か
基数か)が含まれる。さらに、変数マッピング・テーブ
ルを用いると、システム管理責任者が、変数の、最小の
または「プリミティブ」な要素(月や曜日など)を定義
できるようになる。
【0142】ユーティリティ・モジュールユーティリテ
ィ・モジュールは、ユーザ・プロファイル、アプリケー
ション・プロファイル、システム管理責任者プロファイ
ルなど、選択されたシステム・データ・ファイルのレポ
ート印刷を提供する。
【0143】ユーザ管理ファシリティ UAFは、システム管理責任者が下記のものを生成し、
維持できるようにする対話式プログラムである。 ・  ユーザ・プロファイル ・  送信済みメッセージ・リスト ・  受信済みメッセージ・リスト
【0144】ユーザ・プロファイル ユーザ・プロファイル機能を用いると、システム管理責
任者は、各ユーザを定義するデータを生成し、維持する
ことができるようになる。このデータは、ユーザ・プロ
ファイル内に保持される。各ユーザ・プロファイルは、
ユーザID(電話番号/内線)と1つまたは複数のメー
ルボックスID(1人のユーザが複数のメールボックス
を持つことができる)によって一義的に識別される。ユ
ーザ・プロファイル機能を使用して、システム管理責任
者は、下記のことを行なうことができる。 ・  ユーザ・プロファイル・リスト内でユーザ・プロ
ファイルを探索する ・  ユーザ・プロファイル・リストからユーザ・プロ
ファイルを選択する ・  ユーザ・プロファイルのデータ・フィールドの内
容を指定する ・  ユーザ・プロファイル・リストにユーザ・プロフ
ァイルを追加する ・  ユーザ・プロファイル・リスト内の既存のユーザ
・プロファイルを修正する ・  ユーザ・プロファイル・リストからユーザ・プロ
ファイルを削除する ・  メールボックス維持機能を選択する
【0145】
メールボックスから送られたメッセージこれは、VAE
システム内の各ユーザから送られたメッセージをリスト
する、メールボックス維持機能である。 送信済みメッセージ・リストを使用して、システム管理
責任者が、そのリスト内でメッセージを探索することが
できる。
【0146】メールボックスで受け取ったメッセージこ
れは、所与のメールボックス内で現在ユーザが受け取っ
ているメッセージをリストする、メールボックス維持機
能である。この機能を使用して、システム管理責任者は
、下記のことを行なうことができる。 ・  リスト内でメッセージを探索する・  メールボ
ックスから選択されたメッセージを削除する ・  メールボックスからすべてのメッセージを削除す
【0147】音声アプリケーション生成プログラム音
声アプリケーション生成プログラムは、音声アプリケー
ション・イネーブラ(VAE)アプリケーションの生成
に使用されるツールである。これは、通常、アプリケー
ション開発者が、音声アプリケーションの生成、修正お
よびカストマイズに使用する図形ワークステーションで
ある。VAGの主要な機能は下記の通りである。 ・  音声分節の生成と修正 ・  プロンプトとして知られる、事前に記録されたシ
ステム・メッセージの生成 ・  アプリケーションの流れを促進し、エッジおよび
デフォルトの状態を定義する、状態テーブルの生成・ 
 音声アプリケーションの維持と試験・  3270サ
ーバと他のホスト・ベースのアプリケーションの間のリ
ンクの提供 ・  カスタム・サーバの作成と実施
【0148】アプリケーション開発者は、VAEシステ
ムを最初に実施する時に、VAGファシリティを用いて
、元のデフォルト・スクリプトとプロンプトを生成する
。この機能によって、VAEシステムを、その多くの他
のアプリケーション能力のうちでも、アンサリング・マ
シン、音声メッセージ処理システム、および音声応答装
置として機能できるようにする、アプリケーションが生
成できるようになる。
【0149】VAGには、SEARCH(探索)機能と
オンラインHELP(ヘルプ)システムが組み込まれて
いる。SEARCH機能は、適当なすべてのVAGルー
チンに対して、リスト探索処置を提供する。HELP(
ヘルプ)システムは、下記のことを提供する。 ・  メニュー駆動式で、文脈に応じて変わる、各メニ
ュー用のヘルプ・パネル ・  各メニュー上で選択された項目用の、項目レベル
のヘルプ画面 ヘルプ・テキスト内で選択された単語を強調表示する表
示技法も提供される。表示されるヘルプ・テキストは、
言語に依存する。VAGは、多重言語、メニュー駆動式
であり、下記のものから構成される。 ・  アプリケーション・マネジャ ・  音声生成プログラム ・  プロンプト生成プログラム ・  状態生成プログラム
【0150】アプリケーション・マネジャアプリケーシ
ョン・マネジャは、VAEシステム内で使用可能なアプ
リケーションを維持する。これは、1アプリケーション
を定義する状態テーブル、プロンプト・ディレクトリお
よび音声分節をも維持する。アプリケーション生成プロ
グラムを用いると、ユーザは、下記の機能を実行するこ
とができる。 ・  アプリケーション・リストから1アプリケーショ
ンを選択する ・  既存のアプリケーションとその構成部品のすべて
を削除する ・  状態テーブルを削除する ・  プロンプト・ディレクトリを削除する・  状態
テーブルのデバッグを行なう・  カスタム・サーバ・
インターフェースを提供する・  完全なアプリケーシ
ョンを保存用媒体にセーブする・  保存用媒体から完
全なアプリケーションを復元する
【0151】状態テー
ブル・デバッガ 状態テーブル・デバッガは、システム管理責任者が、所
与の状態テーブルの機能性を検査し、所与の状態テーブ
ル内に問題が存在するか否かとその位置とを判定できる
ようにする機能を提供する。
【0152】カスタム・サーバ・ユーザ・インターフェ
ース カスタム・サーバ・ユーザ・インターフェース(CSU
I)は、カスタム・サーバの生成、作成および保守に使
用されるツールである。これは、通常、アプリケーショ
ン開発者が、アプリケーション指定ファイルの開発に使
用する図形ワークステーションである。このアプリケー
ション指定ファイルは、GPSがカスタム・サーバの作
成に使用するモジュールである。アプリケーション・プ
ログラマは、カスタム・サーバ・アプリケーションの主
画面から、既存のカスタム・サーバの走査または修正あ
るいは新規サーバの作成を選ぶことができる。
【0153】音声生成プログラム 音声生成プログラムは、音声の基本単位の生成/変更/
削除に使用される。この音声の基本単位とは、単語、句
、文または文の集合であり、これを音声分節と称する。 音声分節には、テキスト表現と音響表現の両方がある。 音声分節識別子は、テキスト音声分節と音響音声分節の
間のリンクである。
【0154】音声生成プログラムは、アプリケーション
開発者が、下記のことを行なえるようにする対話式プロ
グラムである。 ・  音声分節として記録される単語、句および文のテ
キスト表現の生成、修正、削除および表示・  デジタ
ル化された音声分節の生成、修正、削除および表示 音声生成プログラムは、テキスト編集と音声編集の2つ
の主要部分に分かれる。テキスト編集は、テキストの形
での音声分節の編集からなり、音声編集は、デジタル化
された音声信号の形での聴取可能な音声分節の編集から
なる。音声生成プログラムのユーザ・インターフェース
は、それぞれテキストの音声データとデジタル化された
音声データが入力される2つの作業パネルからなる。
【0155】図7に示された第1のパネルは、VAGプ
ロンプト分節エディタである。この表示は、音声分節の
テキスト表現をリストし維持するための、高度に視覚的
でユーザ・フレンドリな方法をユーザに提供する。ユー
ザは、マウスとキーボードを使用して、単純直裁な形で
音声分節のテキスト表現を入力し、修正することができ
る。その後、ユーザは、カーソルがMOD  VOIC
E上にある時にマウス・ボタンをクリックするだけで、
テキスト表現の音声分節のパネルからデジタル化された
音声信号のパネルに切り換えることができる。実際、こ
の音声生成プログラムの主な特徴は、音声分節のテキス
ト・バージョンからデジタル化バージョンに移って、両
方のバージョンに対して同時に作業を容易に行なえるこ
とである。
【0156】第2のパネルは、図7に示されたパネルに
類似した、VAGデジタル化音声エディタ・パネルであ
る。これを用いると、ユーザは下記のことを行なえるよ
うになる。 ・  1つまたは2つの音声分節を選択し表示する・ 
 ズーム処置を使って、デジタル化音声信号をクローズ
アップのため拡大した、ある音声分節の全体または選択
された部分を表示する ・  既存の音声分節から新規音声分節を生成する・ 
 音声分節の選択された部分を削除する・  音声分節
の選択された部分をその音声分節中の別の場所に複写す
る ・  ある音声分節の選択された部分を別の音声分節に
複写する ・  2つのウィンドウの間で切り換えを行なって、2
つの音声分節を同時に編集する ・  音声分節を再生し記録する
【0157】プロンプト生成プログラムプロンプト生成
プログラムは、プロンプトの生成/修正/削除に使用さ
れる。これらのプロンプトは、加入者がこの電話システ
ムと通信する時に、その加入者に提示される記録済みの
文または文の集合である。プロンプト生成プログラムは
、アプリケーション開発者が下記のことを行なえるよう
にする対話式プログラムである。 ・  プロンプト・ディレクトリの生成、修正、削除お
よび表示 ・  個々のプロンプトの生成、修正、削除および表示
【0158】プロンプト生成プログラムは、プロンプト
・ディレクトリの定義と、ディレクトリ内でリストされ
るプロンプトの定義という2つの主要プロセスに分かれ
る。プロンプト生成プログラムのユーザ・インターフェ
ースは、3つの主作業パネルからなり、そこに、プロン
プトとプロンプト・ディレクトリを定義するのに必要な
情報が入力される。
【0159】第1および第2のパネルは、VAGプロン
プト・ディレクトリ・エディタ・パネルとVAGプロン
プト・リスト・エディタ・パネルである。これらのユー
ザ・インターフェース・パネルは、プロンプト・ディレ
クトリとプロンプト自体の両方をリストし維持するため
の、高度に視覚的でユーザ・フレンドリな方法をユーザ
に提供する。ユーザは、マウスとキーボードを使用して
、単純直裁な形でプロンプトとプロンプト・ディレクト
リを入力し修正することができる。
【0160】第3のパネルは、図8に示されたプロンプ
ト・パネルである。これは、本質的には、プロンプトが
生成される作業域である。このパネルは、プロンプトの
作成が行なわれる音声分節のリスト510と、プロンプ
ト内での条件判定を生成するためのツールとを、アプリ
ケーション開発者に提供する。また、このパネルは、プ
ロンプト中で変数を再生しなければならない時には、変
数のリスト500も提供する。これらのツールは、必要
な情報を表示する対話ウィンドウとして提供される。ユ
ーザは、この対話ウィンドウから必要な情報を選択する
だけでよい。このユーザ・インターフェースの設計は、
音声分節、変数および条件判定からプロンプトを作成す
るための、非常に便利で効率的な方法を提供する。
【0161】状態生成プログラム 状態生成プログラムは、状態テーブルと状態の生成/修
正/削除に使用されるツールである。状態とは、電話ア
プリケーションを構成する処置の論理シーケンス中の1
つの段階またはステップである。状態テーブルとは、こ
れらの状態からなるテーブルである。状態テーブルは、
状態、処置、パラメータおよびエッジ値を用いてアプリ
ケーションを実行するための基本規則をVAEに提供す
る。
【0162】状態生成プログラムは、状態テーブルと状
態の生成と更新を行なう対話式プログラムである。これ
は、VAG状態テーブル・エディタ・パネルとVAG状
態エディタ・パネルからなる。VAG状態テーブル・エ
ディタ・パネルを図9に示す。これらのパネルを用いる
と、ユーザは、下記のことを行なえるようになる。 ・  状態番号と目的を含む完全な状態テーブルを見る
・  状態テーブルの生成、追加、修正または削除を行
なう ・  表示されたリストから番号によってある状態を選
択し、第2のパネル上でその詳細を見る ・  事前割り当てされたエッジ値などのデフォルト・
オプションを設定する。 ・  パラメータと必要なエッジとを含む必要な入力な
ど、処置とその規則の完全なリストを表示する。 ・  既存の状態を修正する ・  既存の状態を削除する ・  新規の状態を生成する
【0163】状態を修正または追加する時、ユーザは、
表示された処置のリストから選択するか、またはパネル
上に設けられたフィールド内に処置を入力することによ
って、処置を選択することができる。また、パラメータ
が必要な場合には、パネル上に表示されたリスト600
からそれを選択する。その後、状態生成プログラムは、
選択された処置に必要なエッジ610の入力を促すプロ
ンプトを出す。
【0164】このアプリケーションが完了する時、ch
eck  consistency(一貫性検査)と称
する機能がイネーブルされる。この機能は、下記のこと
を監視する。 ・  既存の状態を参照するエッジの妥当性・  パラ
メータが必要な場合には、その妥当性と存在。 各プロンプトに対して、定義されたすべての言語で試験
を行なって、そのプロンプトの存在を検証する。 ・  CloseSession処置の存在など、ある
状態に必要な最低限の論理
【0165】VAEアプリケーションの処置下記に、状
態テーブルの定義時に使用される処置をまとめる。 ・  Idle(遊休)(内部処置) ・  AnswerCall(応答)(内部処置)・ 
 EndCall(呼終了)(内部処置)・  Pla
yPrompt(プロンプト再生)・  GetKey
(キー取得) ・  GetData(データ取得) ・  GetText(テキスト取得)・  GetF
indName(名前検索取得)・  GetFind
Password(パスワード検索取得) ・  EvaluateData(データ評価)・  
AssignData(データ割当て)・  Play
Voice(音声再生)・  RecordVoice
(音声記録)・  SaveVoice(音声セーブ)
・  DeleteVoice(音声削除)・  Ch
eckStorage(記憶域検査)・  Check
Mailbox(メールボックス検査)・  Upda
teMailbox(メールボックス更新) ・  UpdateUserProfile(ユーザ・
プロファイル更新) ・  SendData(データ送信)・  Rece
iveData(データ受信)・  GetFindD
ata(データ検索取得)・  CallStateT
able(状態テーブル呼出し) ・  ExitStateTable(状態テーブル脱
出) ・  Disconnect(接続遮断)・  Clo
seSession(セッション・クローズ) これらの処置のそれぞれについて、各処置の名前を付し
た以下の各節で説明する。
【0166】Idle(遊休)(内部処置)Idle処
置は、内部状態テーブル専用に予約されている。この処
置は、チャネル・プロセスが行なうべきことがない時に
、チャネル・プロセスによって実行される。 この処置によって、プロセスは、ノード・マネジャから
セマフォが通知されるのを待機しながら休眠している状
態になる。通知を受けた時、Idleは、ノード・マネ
ジャがそのプロセスに呼に応答することを要求している
のか、それとも発呼を行なうことを要求しているのかを
判定し、その後、適当なエッジを状態機械に返す。 パラメータ  なし エッジ      0=AnswerCall1=Pl
aceCall HUP=EndCall
【0167】AnswerCall(応答)(内部処置
) AnswerCall処置は、内部状態テーブル専用に
予約されている。この処置は、チャネル・プロセスを、
入り呼を処理するように初期設定する。この処置は、ユ
ーザ・プロファイルで呼び出された電話番号を検索し、
そのユーザ・プロファイル内で定義された状態テーブル
を検索し、その状態テーブル内で定義されたプロンプト
・ディレクトリを検索する。その後、この処置は、電話
に応答し、状態機械を呼び出して、ユーザ・プロファイ
ル内で定義された状態テーブルと開始エッジを渡す。 パラメータ  なし エッジ      EndCall
【0168】EndCall(呼終了)(内部処置)E
ndCall処置は、内部状態テーブル専用に予約され
ている。この処置は、あるセッションが完了した時、ク
リーン・アップを行なう。この処置は、このセッション
で使用されたすべての回線がリセットされ(オン・フッ
クになっている)ように、それらの回線を回線テーブル
中で再割当てして、ノード・マネジャに返す。 パラメータ  なし エッジ      Idle
【0169】PlayPrompt(プロンプト再生)
この処置は、プロンプト・ディレクトリ内で定義された
音声分節の作成と再生を行なう。プロンプトは、アプリ
ケーション・プロファイル内で指定された言語で再生さ
れる。プロンプトは、下記のものからなる。 ・プロンプトID番号。この番号は、プロンプトを識別
し、PlayPromptのパラメータとして使用され
る。 ・強制再生オプション。この数は、あるプロンプトが強
制再生されるか否かを示す。 ・タイム・アウト・オプション。この数は、次のGet
Key処置またはGetData処置でユーザが応答し
なければならない秒数を指定する。 ・繰返しオプション。これは、T2タイム・アウトの前
にあるプロンプトを繰り返す回数を指定する。T2タイ
ム・アウトは、接続遮断を開始する。 ・セグメントID、システム変数および条件判定のリス
ト。条件判定は、実行時の条件に基づいて、特定のプロ
ンプトに対して再生される分節と変数を制御する。
【0170】たとえば、PlayPromptは、シス
テムがユーザと対話して、情報と指示を与える時、また
は質問に応える時にはいつでも使用される。例えば、音
声メッセージ・システムで、ユーザがLISTEN(聴
取)オプションを指定する場合、プロンプトは次のよう
になる。「新しいメッセージはありません。古いメッセ
ージは4つあります。最も古いメッセージは2週間前の
ものです。」 パラメータ PROMPT  NUMBER(プロンプト番号)  
これにはデフォ  ルトはない。FORCE  PLA
Y(強制再生)  再生を強制するとは、キー入力によ
って割り込まれた時でも完全にプロンプトを再生すると
いう意味である。強制再生は、音声記憶装置が満杯であ
るなど、重要なメッセージがある場合に使用される。こ
の場合、そのメッセージは割り込まれない。強制再生フ
ラグは、プロンプト・ディレクトリ内に存在する。この
場合、強制再生パラメータは、プロンプト・ディレクト
リ内で設定されたフラグを指定変更する。デフォルトは
、電話パッド上のキーが押された場合には強制しないこ
とである。 これは、ユーザがプロンプト全体を聞きたくない場合に
は、キー入力することによってそのプロンプトを中断で
きることを意味する。その後、このシステムは、自動的
にそのアプリケーションの次のステップに進む。 エッジ 0=プロンプトがキー入力によって割り込まれた場合を
除き、プロンプトが完全に再生された。割り込まれた場
合、そのプロンプトは完全には再生されない。 1=音声チャネルに問題がある HUP=発呼者が電話を切った
【0171】GetKey(キー取得)GetKeyは
、前のプロンプトでオプションの選択が与えられている
時に、発呼者からのキー入力を受け取るのに使用される
。前のプロンプトはまた、タイム・アウト発生前に待つ
べき秒数と、タイム・アウトの前にこのプロンプトを繰
り返す回数の最大値とをGetKeyに提供する。Ge
tKey処置は、単一のキー入力だけを認識する。
【0172】たとえば、プロンプトが、「記録したい時
は1、聞きたい時は3、個人オプションを変更したい時
は8、システムから出たい時には7を押し、その後、#
を押してください。」である場合、上記のPlayPr
ompt処置の後に処理される論理状態は、GetKe
y処置である。この例では、キー1を押すと記録セッシ
ョンが活動化され、キー3を押すと聴取セッションが活
動化され、キー8を押すと個人オプション・セッション
が活動化され、キー7を押すとこのシステムから出る。 これら以外のすべてのキーを押すと、「そのコマンドは
理解できません。やり直してください。」と述べるPl
ayPromptが実行される。 パラメータ BUFFER  NAME(バッファ名)  キー入力
が、後で使用できるようにこのバッファに記憶される。 デフォルトは、キーをエッジ値にだけ使用することであ
る。 エッジ      0=ユーザがキー0を押した1=ユ
ーザがキー1を押した 2=ユーザがキー2を押した 3=ユーザがキー3を押した 4=ユーザがキー4を押した 5=ユーザがキー5を押した 6=ユーザがキー6を押した 7=ユーザがキー7を押した 8=ユーザがキー8を押した 9=ユーザがキー9を押した *=ユーザがキー*を押した #=ユーザがキー#を押した T1=タイム・アウト T2=最後の繰返し HUP=発呼者が電話を切った
【0173】GetData(データ取得)GetKe
y処置が単一のキー入力に使用されるのに対して、Ge
tData処置を用いると、アプリケーションが、単一
の状態ステップで複数のキーを受け取れるようになる。 入力の完了時に、最後に押すキーは、#キーでなければ
ならない。この処置は、複数のキー入力を受諾し、これ
らを1変数中に記憶する。入力の状況を反映するエッジ
が返される。また前のプロンプトは、タイム・アウト発
生の前に待つべき秒数と、タイム・アウトの前にこのプ
ロンプトを繰り返す回数の最大値とをGetDataに
提供する。
【0174】たとえば、プロンプトが、「新しいパスワ
ードを入力してください。パスワードは、5文字から8
文字の長さでなければなりません。」である場合、Ge
tData処置には、最短で5文字から最長で8文字の
キー入力が必要である。発呼者は、5文字から8文字の
パスワードを入力した後に、#キーを押さなければなら
ない。 パラメータ PARM1  入力を記憶するバッファのバッファ名P
ARM2 バッファが文字列である場合は入力の最短の長さ、バッ
ファが数値である場合は入力の最小値。 PARM3 バッファが文字列である場合は入力の最長の長さ、バッ
ファが数値である場合は入力の最大値 エッジ      0=入力の長さまたは値が正しい1
=入力が短過ぎるか、値が小さ過ぎる2=入力が長過ぎ
るか、値が大き過ぎる3=入力が不完全、#キーが押さ
れなかったT1=タイム・アウト、何も入力されなかっ
たT2=最後の繰返し HUP=発呼者が電話を切った
【0175】GetText(テキスト取得)GetT
ext処置は、GetData処置とよく似た動作を行
なう。この処置を用いると、アプリケーションが、DT
MFキー・パッドからの入力としてASCIIテキスト
・データを受け取れるようになる。単一のASCIIキ
ャラクタを指定するために、発呼者は2つのDTMFキ
ーを押す。入力完了時に、発呼者は、#キーを押さなけ
ればならない。
【0176】この処置の間に入力されたASCIIテキ
ストは、文字列バッファに記憶される。入力の状況、す
なわち、短過ぎる、長過ぎる、または入力待機中のタイ
ム・アウト発生を反映するエッジが返される。 パラメータ PARM1  入力を記憶するバッファのバッファ名P
ARM2  入力の最短の長さ PARM3  入力の最長の長さ エッジ      0=入力成功 1=入力が短過ぎる 2=入力が長過ぎる 3=入力が不完全、タイム・アウト発生T1=タイム・
アウト、何も入力されなかったT2=最後の繰返し HUP=発呼者が電話を切った
【0177】GetFindName(名前検索取得)
この処置は、発呼者またはメッセージ受取人を、数字名
または内線番号で識別しなければならない時にはいつで
も使用される。数字名とは、電話機の英数字キー・パッ
ドを使用してユーザの姓を綴る時の姓の表現である。G
etFindNameが使用されるのは、発呼者がシス
テム・サービスにログ・オンする時、または発呼者がシ
ステム・サービスを介してメッセージを送る時である。
【0178】GetFindNameは、、発呼者のキ
ー入力(SMSI発呼者ID(00)、数字名、内線番
号)をホストから生成されたユーザIDのリストと突き
合わせることによって、識別を行なう。内線番号または
数字名が入力される時、チャネル・プロセスは、識別の
ためにキー入力の最小個数を受け取り、受諾する。チャ
ネル・プロセスは、そのキー入力を使用して、ユーザI
Dのリストをホストから検索する。その後、このプロセ
スは、このユーザIDのリストから一義的な一致を探索
する。
【0179】GetFindNameは、発呼者または
宛先を識別し終えた時、データ・ベースに記憶されたユ
ーザ・プロファイルを要求する。たとえば、システム・
サービスへのログ・オン時に、発呼者は、#か、自分の
内線番号または数字名をキー入力するというオプション
を与えられる。GetFindNameは、発呼者が#
のキー入力を入力する場合には、識別のためにSMSI
発呼者IDを使用し、発呼者が自分の名前または内線番
号を入力する場合には、そのキー入力を使用する。
【0180】いずれの場合でも、キー入力が入力される
時、GetFindNameは、ホストの提供するリス
トを使用して、内線番号または数字名を識別する。発呼
者が、他者にメッセージを送る時に、宛先として内線番
号または数字名を入力する時には、GetFindNa
meは、受取人を識別するため、ホストの提供するリス
トを使用し、その結果、そのメッセージは正しい宛先に
送られる。 パラメータ  CALLERS’  USER  ID
(発呼者のユーザID)  このパラメータは、Get
FindNameが発呼者の識別に使用されることを意
味する。 DESTINATION  USER  ID(宛先の
ユーザID) このパラメータは、GetFindNameが受取人の
識別に使用されることを意味する。 エッジ      0=見つかった 1=見つからなかった 2=入力が不完全、タイム・アウトが発生したT1=入
力なし、タイム・アウトが発生したT2=最終タイム・
アウトが発生した HUP=発呼者が電話を切った
【0181】GetFindPassword(パスワ
ード検索取得) GetFindPassword処置は、キー入力され
たパスワードを、ユーザ・プロファイル中で定義された
パスワードと比較する。最後に入力されるキーは、#キ
ーでなければならない。 パラメータ  不要 エッジ      0=パスワードが正しい1=パスワ
ードが誤っている 2=入力が不完全(タイム・アウト) *=キー入力の誤り、誤りの場合にはそのプロセスを停
止させる T1=タイム・アウト T2=最後の繰返し HUP=発呼者が電話を切った
【0182】EvaluateData(データ評価)
この処置は、他の変数または定数に対して、システム変
数の値を試験するのに使用される。その後、状態テーブ
ルの流れを、評価の結果に基づいて変更することができ
る。 パラメータ PARM1  試験する変数IDまたは定数PARM2
  変数IDまたは定数 エッジ      0=PARM1がPARM2よりも
小さい1=PARM1がPARM2と等しい 2=PARM1がPARM2よりも大きいHUP=発呼
者が電話を切った
【0183】AssignData(データ割当て)こ
の処置は、簡単な算術演算または文字列連結を実行する
ため、状態テーブル内で使用することができる。これを
使用して、変数をある処置で使用するか、または状態テ
ーブル内のカウンタとして使用する前に、その変数を特
定の値に事前設定することができる。
【0184】たとえば、AssignData処置は、
ループ処理に使用することができる。1つのパスワード
に対して3つのプロンプトがある場合、最初のプロンプ
トの後に、AssignData処置を使用して、最初
のプロンプトにループ・バックすることができる。As
signData処置はまた、別の処置を呼び出す前に
、ある変数に所与の値を事前代入するのにも使用できる
。 パラメータ PARM1  演算(1  加算、2  減算、3  
乗算、4  除算、5  代入のみ) PARM2  結果を記憶させるバッファの変数IDP
ARM3 第1オペランドの変数IDまたは定数、PARM1が5
でない場合はこのパラメータも使用するPARM4  
変数IDまたは定数 エッジ      0=割当て完了 1=割当ての結果、バッファがオーバーフローしたHU
P=発呼者が電話を切った
【0185】PlayVoice(音声再生)Play
Prompt処置と同じく、この処置は、デジタル化さ
れたデータを音声チャネル上で再生する。これは、ホス
ト・データ・ベースまたはRecordVoice作業
空間区域からの音声分節、音声名、ユーザ挨拶またはユ
ーザ・メッセージ(音声メール)を再生するのに使用さ
れる。この処置は、音声を記録した後に、ユーザが、記
録したものをセーブする前にそれを検査できるようにす
るために使用される。また、この処置は、ユーザ・メッ
セージの場合には、メッセージを宛先のメールボックス
に送る前に使用される。各ユーザ・メッセージには、活
動状態・メッセージ番号が割り当てられる。これは、検
査中の現メッセージのヘッダによって活動化されるポイ
ンタである。 パラメータ PARM1  音声タイプ 1 音声分節(PlayVoiceを音声分節の記録または
再生        に使用できるのは、管理責任者だ
けである) 2  音声名 3  ユーザ挨拶 4 ユーザ・メッセージ(PlayVoiceは、GetK
ey        によって指定される変数である活
動メッセージ番号           を使用する)
以下のパラメータは、音声タイプに応じて必要になるも
のである。 音声分節の場合 PARM2  音声分節IDを保持している数値バッフ
ァの名前 PARM3  言語コードを保持している数値バッファ
の名前 音声名の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 ユーザ挨拶の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 PARM3 挨拶のエントリ番号を保持している数値バッファの  
           名前 注意:どの音声タイプでも、PARM  2が作業空間
区域を提供することができる。作業空間区域とは、ユー
ザが、最近記録された音声データを、記録、セーブまた
は削除の決定を行なう前に、再生することのできる区域
である。 エッジ      0=音声化完了 1=音声チャネルの問題 2=音声レコードが見つからない HUP=発呼者が電話を切った
【0186】RecordVoice(音声記録)この
処置は、音声を、デジタル化された音声データとして、
システム・ディスク上の音声分節、音声名、ユーザ挨拶
またはユーザ・メッセージに記録するのに使用される。
【0187】音声データは、まず一時作業空間区域に記
録される。この区域からは、SaveVoice処置に
よって最終の宛先に記憶される前に、PlayVoic
e処置を用いて、音声データの再生と検査を行なうこと
ができる。 パラメータ PARM1  音声タイプ 1 音声分節(RecordVoiceを音声分節の記録ま
たは再生に使用できるのは、システム管理責任者だけで
ある) 2  音声名 3  ユーザ挨拶 4 ユーザ・メッセージ(RecordVoiceは、Ge
tKeyによって指定される変数である活動メッセージ
番号を使用する) エッジ      0=記録完了 1=音声チャネルの問題 2=音声が記録されなかった 3=ディスクが満杯 T1=タイム・アウト、最大時間に達する前に、xx秒
の記録可能時間が残っている、これは、システム管理責
任者が指定する T2=最大記録時間に達した HUP=発呼者が電話を切った
【0188】SaveVoice(音声セーブ)この処
置は、指定された形式で前に記録された音声データをセ
ーブする。音声 を記録する時には、そのデータは必ず、まず一時作業空
間に記録される。この処置は、音声データを、作業空間
区域からその宛先(たとえば、音声分節ID、音声名、
ユーザ挨拶)に複写する。 パラメータ PARM1  音声タイプ 1 音声分節(SaveVoiceを音声分節の記録または
再生        に使用できるのは、システム管理
責任者だけである) 2  音声名 3  ユーザ挨拶 4 ユーザ・メッセージ(SaveVoiceは、GetK
ey        によって指定される変数である活
動メッセージ番号を使用する) 以下のパラメータは、音声タイプに応じて必要になるも
のである。 音声分節の場合 PARM2  音声分節IDを保持している数値バッフ
ァの名前 PARM3  言語コードを保持している数値バッファ
の名前 音声名の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 ユーザ挨拶の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 PARM3 挨拶のエントリ番号を保持している数値バッファの  
          名前 ユーザ・メッセージの場合 PARM2  受取人IDを保持している数値バッファ
の名前 PARM3  メールボックスID エッジ      0=セーブ成功 1=セーブ失敗 HUP=発呼者が電話を切った
【0189】DeleteVoice(音声削除)この
処置は、前に記録された、指定された音声タイプの音声
データを削除する。 パラメータ PARM1  音声タイプ 1 音声分節(DeleteVoiceを音声分節の記録ま
たは        再生に使用できるのは、システム
管理責任者だけである) 2  音声名 3  ユーザ挨拶 4 ユーザ・メッセージ(DeleteVoiceは、Ge
tKeyによって指定される変数である活動メッセージ
番号を使用する) 以下のパラメータは、音声タイプに応じて必要になるも
のである。 音声分節の場合 PARM2  音声分節IDを保持している数値バッフ
ァの名前 PARM3  言語コードを保持している数値バッファ
の名前 音声名の場合 PARM2  文字バッファの名前 ユーザ挨拶の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 PARM3 挨拶のエントリ番号を保持している数値バッファの  
          名前 注意:  どの音声タイプの場合でも、パラメータ2は
、作業空間区域を提供する。 エッジ      0=削除成功 1=削除失敗 2=音声レコードが見つからない HUP=発呼者が電話を切った
【0190】CheckStorage(記憶域検査)
この処置は、使用可能な資源に基づいて、アプリケーシ
ョン中のもう1つの流れを可能にするため、システム資
源を検査するのに使用される。この処置は、通常、アプ
リケーションの開始時に、記憶域に問題があるか否かを
判定するのに使用される。この処置はまた、記録の前に
、使用可能な空間があるか否かと、その項目が既に存在
するか否かを判定するのにも使用される。 パラメータ 通話時のパラメータ PARM1  検査する資源または項目の状態1  音
声分節が存在する 2  音声名が存在する 3  ユーザ挨拶が存在する 4  メールボックスの空間が使用可能である5  シ
ステムのディスク記憶空間が使用可能である上記に指定
された状態に基づいて、下記のパラメータも必要になる
。 音声分節の場合 PARM2  音声分節IDを保持している数値バッフ
ァの名前 PARM3  言語コードを保持している数値バッファ
の名前 音声名の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 PARM3  言語コードを保持している数値バッファ
の名前 ユーザ挨拶の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
の名前 PARM3 アプリケーション・プロファイル内の挨拶のエントリ番
号を保持している数値バッファの名前 メールボックス空間の場合 PARM2  ユーザIDを保持している文字バッファ
のID PARM3  1  新規メッセージがあるかどうか空
間を検査する 2 セーブ済みのメッセージがあるかどうか空間を    
          検査する エッジ      0=条件は真である1=条件は偽で
ある HUP=発呼者が電話を切った
【0191】CheckMailbox(メールボック
ス検査) CheckMailbox処置は、入りメールまたは出
メール用があるかどうか指定されたユーザIDのメール
ボックスを検査する。これはたとえば、データ・ベース
に記憶されているメッセージのメッセージ・ヘッダに、
送出者のユーザID、そのメッセージの送られた日付と
時刻、およびメッセージのタイプと状況などのメッセー
ジ属性が含まれているか否かの検査である。ユーザが初
めてCheckMailboxを呼び出す時には、活動
メッセージ番号は検査中の現メッセージ・ヘッダを指す
ポインタとして機能する。ユーザがCheckMail
boxの呼出しを継続する場合、活動メッセージ番号は
、データ・ベース内の次のメッセージ・ヘッダを指すポ
インタとして機能する。この時、実際には、状態テーブ
ル内で定義されたパラメータCheck  first
  entry(最初のエントリの検査)とCheck
  next  entry(次のエントリの検査)が
呼び出され、最も新しいメッセージが最初に再生され、
古いメッセージがその後に続く。 パラメータ PARM1 1  最初のエントリの検査 2  次のエントリの検査 PARM2(パラメータ1=1の場合)1  新しい入
りメール 2  古い入りメール 3  新しい出メール エッジ      0=メッセージがない1=メッセー
ジが検索された 2=メールボックスが使用中である HUP=発呼者が電話を切った
【0192】UpdateMailbox(メールボッ
クス更新) この処置は、受け取ったメッセージを捨てるまたはセー
ブするため、メッセージを他のユーザIDに送るため、
またはメッセージの属性を更新するために、メッセージ
のメッセージ・ヘッダ・エントリを更新する。たとえば
、この処置を用いて、ユーザは、所与のメッセージの選
択タイプ(たとえば、通常、急用、緊急)の変更、所与
のメッセージのセキュリティ・レベルの変更、または受
取人IDの更新を行なえる。 パラメータ PARM1 更新しようとする属性フィールド。このフィールドを更
新するた      めのデータを含む。 エッジ      0=更新完了 1=更新失敗 HUP=発呼者が電話を切った
【0193】UpdateUserProfile(ユ
ーザ・プロファイル更新) この処置は、ユーザ・プロファイルの変更に使用される
。ユーザ・プロファイルのフィールドには、パスワード
や言語の選択など加入者が修正できるフィールドと、メ
ッセージの名前や数など変更できないフィールドがある
。UpdateUserProfileを用いると、パ
ラメータ・フィールドを使用して、更新しようとするフ
ィールドを選択できる。 パラメータ PARM1  更新しようとするユーザ・プロファイル
のフィールド PARM2  更新しようとするデータを保持している
バッファの名前 エッジ      0=更新完了 1=更新エラー
【0194】SendData(データ送信)この処置
は、汎用サーバを介してホスト・アプリケーションに、
データまたはコマンドあるいはその両方を送るのに使用
される。 パラメータ PARM1  ホスト・アプリケーションの機能IDP
ARM2  ホスト・アプリケーションの副機能IDP
ARM3  送ろうとする変数の個数PARM4−N 
 送ろうとする変数のIDのリストエッジ      
0=送信が首尾よく完了した1=送信エラー(ASIの
問題) HUP=発呼者が電話を切った
【0195】ReceiveData(データ受信)こ
の処置は、汎用サーバを介してホスト・アプリケーショ
ンから受け取ったデータの解析に使用される。 パラメータ PARM1  ホスト・アプリケーションの機能IDP
ARM2  ホスト・アプリケーションの副機能IDP
ARM3  タイム・アウト(秒) PARM4  受け取ろうとする変数の個数PARM5
−N  受け取ろうとする変数のIDのリストエッジ 
     0=受信が首尾よく完了した1=ホストの問
題 2=データが全く返されなかった T1=タイム・アウト(応答なし) HUP=発呼者が電話を切った
【0196】GetFindData(データ検索取得
) この処置は、ホスト・システム上のテーブルの表引きに
使用される。ユーザは、PlayPromptによって
入力を促され、その後、発呼者の入力を受け入れるため
にこの処置が呼び出される。指定された数のキーが入力
された時、この入力から始まるテーブル・エントリのリ
ストを求める要求が、ホストに送られる。このリストが
返された後、一義的な一致を求めてこのリスト内で探索
が行なわれる。発呼者は、さらにキー入力することがで
き、リスト内で一義的な一致が見つかるまで探索が繰り
返される。一義的な一致が見つかるとすぐに、完全なエ
ントリがバッファ内に入れられる。
【0197】たとえば、Santa  CruzとSa
nta  Claraを含む都市名のリストについて、
一義的な一致を得るため、発呼者は、これら2つの都市
名の最初の7つのキーを入力する。一義的な一致が見つ
かると、その都市名に対応するエントリ全体(Sant
a  Cruzの場合、エントリ全体で9キーである)
がバッファ内に入れられる。 パラメータ PARM1  ホスト・アプリケーションの機能IDP
ARM2 データ・リストの検索に使用するホスト・アプリケーシ
ョン副機      能のID PARM3  データを受け取る変数のID(GetD
ataと同様) PARM4  データ要求をホストに送る前に受け付け
る入力の最低限の長さ PARM5  データ要求に対する応答を待つ、ホスト
・タイム・アウト(秒) エッジ      0=入力に成功し、一致が見つかっ
た1=一致が見つからない 2=入力が不完全、DTMF入力を待つタイム・アウト
T1=タイム・アウト、入力なし T2=最後の繰返し HUP=発呼者が電話を切った
【0198】CallStateTable(状態テー
ブル呼出し) この処置は、ある状態テーブルから別の状態テーブルを
呼び出すのに使用される。この第2の状態テーブルは、
CloseSession処置またはExitStat
eTable処置が呼び出されるまで実行される。Ca
llStateTableは、複数の状態テーブルにま
たがる一連の処置を実施するのに使用される。たとえば
、一連の処置を含む1つの状態テーブルを生成した後に
、CallStateTableを使用して、他のアプ
リケーション状態テーブルからこれらの処置を実行する
ことができる。
【0199】CallStateTableを使用して
、実行するアプリケーションを発呼者が選択するための
メニューを実施することもできる。この場合、各アプリ
ケーションをそれぞれの状態テーブル内で記述して、メ
ニューの状態テーブルからこれらを呼び出すことができ
る。 パラメータ PARM1  実行する状態テーブルのIDを保持して
いる変数のID PARM2  状態テーブルのリリースを保持している
変数のID PARM3  状態テーブル・エントリのエッジを保持
している変数のID エッジ      0−12=ExitStateTa
ble処置が返される 13=状態テーブルが見つからない HUP=発呼者が電話を切った
【0200】ExitStateTable(状態テー
ブル脱出) この処置は、入れ子式の状態テーブルからそれを呼び出
した状態テーブルに戻るのに使用される。この処置のパ
ラメータは、CallStateTableがそのリタ
ーン・エッジとして使用するエッジ値を保持している変
数のIDである。ExitStateTableは、入
れ子式状態テーブルの現レベルの実行を終了させ、それ
を呼び出した状態テーブルに戻す。CloseSess
ion処置は、入れ子式状態テーブルのすべてのレベル
の実行を終了させ、セッションをクローズし、状態機械
をIdle状態に戻す。このExitStateTab
le処置が入れ子式でない状態テーブルから呼び出され
る場合には、その代わりにCloseSession処
置が実行される。 パラメータ PARM1 CallStateTable処置で使用されるリター
ン・エッ      ジを保持している変数のIDエッ
ジ      なし
【0201】Disconnect(接続遮断)この処
置は、発呼者との接続を断つのに使用される。発呼者が
電話を切った時には、通常のセッション終了が発生する
ので、Disconnectは、特定の目的にだけ使用
される。この処置の後に、CloseSession処
置または他の処置を続けることができる。 パラメータ  不要 エッジ      0=完了
【0202】CloseSession(セッション・
クローズ) この処置は、それまでのセッションで使用されたすべて
のバッファをクリアする。これは、あるセッションの最
後の処置として使用される。 パラメータ  不要 エッジ      0=完了 1=不可能。このプロセスは、非活動化される。
【0203】アプリケーションのシナリオ本節では、ア
プリケーションのシナリオを紹介する。第1部では、ア
プリケーション・シナリオの機能的特徴について論じる
。第2部では、これらのアプリケーションの使い方を示
す。
【0204】機能的特徴 VPACKが、ABCD信号ビットを音声カード・ドラ
イバに送る。音声カード・ドライバは、国別の信号変換
テーブルに基づいて、これらのビットを適当な状態に変
換し、この状態をチャネル・プロセスまたはノード・マ
ネジャに渡す。バンド外の呼情報信号には、少くとも被
呼番号が含まれる。この呼情報が到着するか、タイム・
アウト状態が発生する時に、そのチャネルがオフ・フッ
クになって、セッションが始まる。
【0205】信号情報が得られない場合、たとえば、呼
出し音が鳴り始めた後、所定の制限時間内にその情報が
到着しない場合、この呼に応答し、デフォルトの状態を
仮定する。この例としては、消耗品を注文しようとして
いる顧客が挙げられよう。この顧客は、特定の回線グル
ープにつながれ、その後、予備の音声メニューに進んで
、実行すべき特定のVISアプリケーションを選択する
。発呼者が自分のアプリケーションに接続される時、ア
プリケーション・スクリプトが、挨拶を提示し、パスワ
ードの入力を促すプロンプトを出す。このパスワードは
、アプリケーション・データ・ベース・サーバの照会に
よって検証され、その後、このスクリプトは、音声メニ
ューに進み、DTMF応答を促すプロンプトを出す。
【0206】ホストとの対話は、方向指示応答以外のす
べてコード化されたDTMF応答をデータ・ベース・サ
ーバに渡すことによって実行される。顧客が作成したデ
ータ・ベース・サーバは、要求を直接処理することも、
要求と応答をリモートのデータ・ベース・サーバに単に
渡すこともできる。このようにして、顧客は既存のデー
タ・ベース・アプリケーションとインターフェース・プ
ロトコルの使用を選ぶことができる。
【0207】アプリケーションの例 以下の諸節では、アプリケーション・シナリオの例とし
て、VISアプリケーション、電話サービス・アプリケ
ーションおよびワークステーション・アプリケーション
について述べる。
【0208】VISアプリケーション(バスの時間表と
運賃) このシナリオは、音声対話式データ・ベース・アプリケ
ーションの例である。このシナリオでは、消費者が、バ
スの時間表と運賃のサービスを受けるためリストされた
電話番号に電話をかける。被呼番号の識別に基づいて、
バス時間表のスクリプトがロードされる。以下のシステ
ム・スクリプトの応答中で、<>で挟まれた単語群は、
VAGから生成された変数である。
【0209】“Hello, this is Glo
bal Bus Lines route and f
are system.  You may back
up a step at any time by 
pressing the start key on
 your touch tone phone.(こ
んにちは、こちらはグローバル・バス路線運賃システム
です。押しボタン式電話機のスタート・キーを押せば、
いつでも1ステップ戻ることができます。)”“To 
begin, please turn to pag
e THREE of your phone boo
k for the bus terminal lo
cation codes.(まず、電話帳の<3>ペ
ージを開いて、バス・ターミナルの位置コードをお調べ
ください。)”“Using the touch t
one keypad onyour telepho
ne, please enter the THRE
E−digit terminal code for
 the citywhere your trave
l begins.(電話機の押しボタンを使って、出
発地の町の<3>桁のターミナル・コードを入力してく
ださい。)”(顧客が、3桁のターミナル・コードを入
力する。)“You are travelling 
from BOSTON.(出発点は<ボストン>です
。)”“Please enter the THRE
E−digit codefor the locat
ion where your travelwill
 terminate.(目的地の<3>桁のコードを
入力してください。)”(顧客が、3桁のターミナル・
コードを入力する。)“You will be tr
avelling to ATLANTA.(目的地は
<アトランタ>です。)”“Please enter
 the day you wish to trav
el.  One is Monday and se
ven is Sunday.(旅行なさりたい曜日を
入力してください。1が月曜日、7が日曜日です。)”
  (顧客が、1桁の曜日コードを入力する。)“Yo
u will be travelling on T
UESDAY.(<火曜日>にご旅行です。)”“Wh
at time of the day do you
 want to leave BOSTON?  P
lease enter up to four di
gits using the 24−hour cl
ock, followed by a # sign
.(その日の何時に<ボストン>を出発なさいますか。 24時間制で4桁までを入力し、最後に#記号を入力し
てください。)”(顧客が、出発時刻を入力する。)“
Departure time from BOSTO
N is EIGHT HUNDRED hours.
  Arrivaltime inATLANTA i
s TWENTY FIFTEEN hours.  
Fare is EIGHTY−FIVE dolla
rs andSIXTY−EIGHT cents.(
<ボストン>からの出発時刻は<0><8>時<00>
分です。<アトランタ>到着は、<20>時<15>分
です。運賃は<85>ドル<68>セントです。)”“
Press the pound sign for 
the next departure or the
 star key to respecify yo
ur trip.  If you need fur
ther help, press zero the
n the # sign, and you’ll 
be transferred to a live 
operator.(次の出発便を知りたい場合は#記
号、旅行の指定を変更したい場合はスタート・キーを押
してください。さらに情報がお入用の場合は、0に続け
て#記号を押してください。人間のオペレータに切り替
わります。)”
【0210】電話サービス・アプリケー
ション図10は、電話サービス・アプリケーションの進
行を示す流れ図である。顧客は、顧客設定のオプション
の選択肢の中から、その電話サービスをしばらくの間中
断することを要求しようとしている。機能ブロック70
0で、システムから歓迎を受けた後、ブロック710で
、顧客は、電話番号と、要求しようとしているタスクに
関連する情報の入力を促される。機能ブロック720で
、この情報が、検査および実施のためにホストに送られ
る。
【0211】無効な情報を入力した場合、機能ブロック
730で、顧客は、データを再入力するか、またはヘル
プ番号を呼び出すよう促される。有効な情報を入力した
場合、機能ブロック740で、顧客は、電話サービスを
中断または復元するようにとのメッセージを受け取る。
【0212】顧客のオプションが中断であることを確認
した後に、ブロック750で顧客は、2つの電話番号と
、サービスを中断したい日付を入力するよう促される。 一方の電話番号は、現在発呼中の電話番号であり、もう
一方の番号は、緊急の場合にその顧客を呼び出せる番号
である。
【0213】ブロック760で、このデータがホストに
送られ、ホストで処理と記憶が行なわれる。その後、機
能ブロック770で、顧客の要件を再述するメッセージ
が、確認の要求と共に顧客に送り返される。この時、顧
客は、中断の要件を確認するか、またはオペレータに切
り換えることができる。
【0214】ワークステーション・アプリケーション本
節では、応答とメッセージの取出し、メッセージの検索
、メッセージの記録、およびメッセージの引渡しという
ワークステーション・アプリケーションの例について述
べる。
【0215】応答とメッセージの取出し応答とVAEに
転送されたメッセージの取出しでは、加入者の挨拶が発
呼者に送られ、メッセージが記録され、加入者のメール
ボックスに記憶され、通話が終了する。
【0216】1  プロファイルに応じて、スクリプト
が、標準の挨拶または個人向けの挨拶を再生させる。個
人向けの場合、この挨拶は、データ・ベースから取り出
さなければならない。圧縮された挨拶は、分節の形で検
索され、圧縮解除された後、連続する分節がパイプライ
ン式に取り出されてアウトバウンド回路上に送られる。
【0217】2  挨拶が再生された後、インバウンド
回路がオープンされて、音声信号を受け取り、同時にオ
ン・フックとDTMFトーンを監視する。
【0218】3  発呼者の話したメッセージが到着す
ると、これが分節に圧縮されて、データ・ベースに記憶
される。各セグメントは、その完了時に、一義的な識別
子を割り当てられる。
【0219】4  キーが押される場合、その数字が、
ストリームから抽出され、スクリプトに照らして処理さ
れる。この処置は、話されたプロンプトによって、無視
または実行される。
【0220】5  発呼者が電話を切った場合、または
所定の制限時間に達した場合は、スクリプトが、ASI
に電話回路の接続を断たせる。最後のメッセージ分節が
記憶され、データ・ベースに記憶されている必須の指標
が、加入者のメールボックスにメッセージが追加された
ことを反映するように更新される。
【0221】6  このメッセージの到着に対して通知
が必要であるとこの加入者のサービス・クラスで指示さ
れている場合は、ASIが、ホスト内のアプリケーショ
ンに通知をスケジューリングするよう要求する制御メッ
セージを送る。
【0222】メッセージの検索 メッセージ検索アプリケーションでは、加入者は、メー
ルボックス・サービスへのアクセスを得るためにサービ
ス番号を呼び出す。最も一般的に使用されるサービスは
、メールボックスからのメッセージの検索である。
【0223】1  入り呼が、サービスを識別する被呼
番号と共に、ASIで受け取られる。適当なスクリプト
が選択され活動化される。
【0224】2  このスクリプトは、キー入力された
識別とパスワードを要求するプロンプトを、加入者に対
して再生させる。
【0225】3  ASI内のDTMF復号機能が数字
を抽出し、制御機能がそれを使用して、正しいステップ
に従って、関連情報が集められるようにする。必要な時
には訂正プロンプトが再生され、オン・フック・トーン
が監視される。
【0226】4  十分な情報が集まった時、仮定され
たプロファイルがデータ・ベースからアクセスされ、パ
スワードが検査される。検査時に、使用可能なサービス
のオプションを与えるプロンプトが再生される。そこで
、加入者がメールボックス検索を選択する。
【0227】5  ASIは、データ・ベースからメッ
セージを要求し、メッセージの数を与えるプロンプトを
作成する。このプロンプトは、サービス・オプションと
共に、加入者に対して再生される。
【0228】6  加入者のキー入力した応答によって
、このメッセージがデータ・ベースから検索される。加
入者は、2つの異なるオプションから選択することがで
きる。長い方のバージョンでは、メッセージ全体を聞く
ことができ、短い方のバージョンでは、聞きたいメッセ
ージを探してメールボックスを走査することができる。 それぞれのオプションの流れは、下記の通りである。 ・長いバージョン メッセージ・ヘッダを再生する メッセージを再生する このメッセージを削除する 次のメッセージに進む ・短いバージョン 4つまでのメッセージ・ヘッダを再生する聞きたいメッ
セージのメッセージ番号を選択するか、または順方向に
スキップして次の4つのメッセージ・ヘッダに進む
【0229】7  メッセージ情報を、分節の形で検索
し、復元し、再生する。この検索は、再生される音声が
中断しないように、再生速度より十分早めにスケジュー
リングされる。再生の間に、加入者は、キーによって呼
び出される、レビューとスペーシングのための、広範囲
の機能を与えられる。
【0230】8  各メッセージの再生後に、処理プロ
ンプトが与えられる。選択肢には、削除、保存および転
送が含まれる。各オプションで広範囲のプロンプトが使
用可能である。
【0231】9  メッセージを検索した後、加入者は
、キーで制御される方向指示によって、メイン・メニュ
ー上の別のオプションに進むことができる。これが行な
われるか、または接続遮断が発生する場合、この検索ト
ランザクションが終了する。メッセージ・データ・ベー
スが更新され、関連する指標と加入者に関する情報が、
取られた処置を反映するように変更される。
【0232】メッセージの記録 メッセージ記録トランザクションでは、加入者が、他の
加入者のメールボックスに置くべきメッセージを記録す
る。加入者は、サービス・アクセス番号を呼び出すこと
によって、このサービスへのアクセスを得る。
【0233】1  被呼番号がスクリプトを活動化する
。 加入者が、ログ・オンし、キーパッドを使用して、話さ
れたメニューから記録機能を選択する。
【0234】2  メッセージの受信、圧縮および記憶
に用いられるステップは、転送呼に対して用いられるス
テップと同一である。レビューおよび編集機能は、キー
パッドを用いて呼び出せる。この動作は、キー入力によ
る選択、または回線の切断によって、いつでも放棄する
ことができる。
【0235】3  メッセージの終りに達した時、宛先
を求めるプロンプトが再生される。これは、単一の目標
または目標リストとしてキー入力される。宛先は、明示
的な電話番号でも、所定のディレクトリを参照する別名
でもよい。リストでは、必ず別名が用いられる。ASI
は、必須のメッセージ指標エントリを作成し、ホスト・
サーバの更新をメール・データ・ベースに受け取らせる
【0236】4  このトランザクションも、キーパッ
ドを用いて他のメニュー・オプションに進むか、または
加入者がオン・フックにすることによって、終了する。
【0237】メッセージの引渡し 加入者は、直接アクセス・モードでVAEにアクセスす
る時、メッセージを記録することができる。そのとき、
加入者は、メッセージを送る時点と、メッセージの宛先
を指定しなければならない。
【0238】VAEには、即時式とスケジュール式の2
種類のメッセージ引渡しがある。即時引渡しタイプのデ
フォルト・オプションでは、メッセージは、送られると
すぐに受取人のメールボックスに引き渡される。スケジ
ュール式引渡しタイプの場合、VAEはメッセージを送
る日付(時刻、日、月)を指定するオプションを与える
。VAEは、2つの受取人タイプを許容する。第1のタ
イプは、ユーザID(電話番号)または氏名によって識
別される加入者である。第2のタイプは、加入者のリス
トを含む配布リストである。
【0239】VAE体系では、加入者以外へのメッセー
ジ引渡しが可能である。このシステムは、ダミーのユー
ザ・プロファイルとメールボックスを動的に生成して、
情報を記憶することができる。その後、将来のリリース
で実施されるアウトコール能力を用いて、VAEがこの
メッセージを受取人に引き渡すことができる。メッセー
ジ引渡しの後に、VAEは、ダミー情報を削除する。こ
の機能は、将来のリリースで実施される。
【0240】セッション・マネジャの設計セッション・
マネジャの設計には、下記の機能が含まれる。 ・  チャネル・プロセス ・  それ自体の内部処置を含む内部状態機械・  ア
プリケーション処置 ・  PlayPrompt処置に対する国語サポート
【0241】本節では、これらの機能の設計仕様を提供
する。システム起動時に、ノード・マネジャが、単一の
チャネル・プロセスをFORK()(子プロセス生成)
し、EXEC()(子プロセス実行)する。この最初の
チャネル・プロセスは、セッション・マネジャとして機
能する。
【0242】セッション・マネジャは、全チャネル・プ
ロセスに共通する初期設定ステップのすべてを実行し、
次に、これらのチャネル・プロセスをASIシステム全
体に対して実行し、その後に、チャネル・プロセスに戻
る。
【0243】セッション・マネジャの目的は、システム
の起動時間を短縮し、すべてのチャネル・プロセスでコ
ード空間を共用するための簡単な手段を提供することで
ある。これは、全チャネル・プロセスに共通する初期設
定コードのすべてを実行し、その後、FORK()関数
を使用して、必要な数のプロセスを生成することによっ
て行なわれる。
【0244】アプリケーション処置 本節では、セッション・マネジャのアプリケーション処
置について述べる。これらは、下記の通りである。 ・  PlayPrompt ・  GetKey ・  GetData ・  RecordVoice ・  PlayVoice ・  CheckStorage ・  Disconnect ・  CloseSession
【0245】ACTION_PLAY_PROMPTル
ーチン この処置は、プロンプト・ディレクトリ内で定義された
音声プロンプトの作成と再生を行なう。プロンプトは、
下記の項目からなる。 ・ユーザが次のGETDATA処置またはGETKEY
処置でプロンプトに応答する時間を秒単位で指定する、
タイムアウト ・GETDATA処置またはGETKEY処置がタイム
アウトを返す前にプロンプトを繰り返せる回数・分節I
D、システム変数および条件判定のリスト。条件判定を
用いると、実行時の条件に基づいて、特定のプロンプト
用に再生すべき分節と変数を制御できるようになる。
【0246】内部状態テーブル 状態機械の内部状態テーブルは、IDLE、ANSWE
RCALL、PLACECALLおよびENDCALL
処置を実行するための基本規則を状態機械に提供する。 このテーブルが、状態機械の基礎である。顧客定義の状
態テーブルはすべて、ANSWERCALLおよびPL
ACECALL処置によって呼び出される。図11に内
部状態テーブルを示す。
【0247】システム・パラメータ チャネル・プロセスのシステム・パラメータは、下記の
通りである。 ・  走行するチャネル・プロセスの数・  内部状態
テーブル ・  プロセス制御ブロック ・  音声入出力用4Kバッファのブロッキング番号・
  時間制限に達する前のタイムアウト秒数・  音声
メッセージ記録停止キー ・  DTMFキーのリーディング・エッジの記録終了
時に切り捨てるレコードの数
【0248】エラー回復 すべてのエラーがログされ、またはノード・マネジャに
通知され、あるいはその両方が行なわれる。要求された
UPは取得不能であり、SMSI以外の情報のための要
求UPも取得不能である。種々雑多なエラーに対して、
状態テーブルをほとんどのエラー状態を処理するように
定義することができ、コードを変更する必要なしに柔軟
性が提供されるはずである。
【0249】PlayPrompt処置に対する国語サ
ポート 国語サポート(NLS)セットアップは、地域の慣習に
応じた形で複合変数を再生する1組の規則およびプログ
ラムである。これは、複合変数が、いくつかの異なる形
で再生されることを意味する。したがって、多数の言語
と、異なる言語構文がサポートされる。
【0250】データ入出力のフォーマットは、地域の慣
習に依存する。このようなデータには、記数法、通貨、
日付フォーマット、時刻フォーマットおよび電話番号フ
ォーマットが含まれる。NLSは、テーブル駆動式の設
計を使用する。これによって、システムがサポートする
新しい言語または言語構文ごとに、新しいプログラムを
記述する必要がなくなる。
【0251】この手法を使用すると、コードが言語また
は構文から独立になり、新しいテーブルだけが必要にな
る。下記は、複合変数の例である。 ・  数字 ・  序数(第1、第2など) ・  日付 ・  時刻 ・  通貨 ・  電話番号
【0252】複合変数の再生方法 図12に複合変数の再生方法を示す。以下に、異なる言
語構文の例を示す。数値の場合、20は、国によって<
20>または<2><10>と表現される。日付の場合
、6/6/90は、<6><19><90>、<Jun
e><90>、<6><June><1990>、<t
he><6th><of><June><19><90
>、<年号の音声><その年号での年数>または<ye
ar><6><month><6><day>と表現さ
れる。 時刻の場合、12時間クロックまたは24時間クロック
通貨の場合、$5.25は、 ・  <5><dollars><25><cents
>・  <5><dollars><and><25>
<cents> ・  <5><yen><25><fen>電話番号の
場合、9861234は、 ・  <9><8><6><休止><1><2><3>
<4> ・  <98><61><234>
【0253】NLS規則 言語構文に対する依存性は、1組のNLS規則に基づい
ている。NLS規則は、システム管理責任者ファシリテ
ィ(SAF)によって生成され、ノード・マネジャによ
ってSYSPARM(システム・パラメータ)にロード
される。NLSルーチンは、これらの規則を使用して、
複合変数を、適当な音声分節を再生する断片に分解する
【0254】NLS規則の一般形は、<規則メタ文字>
<修飾子><オプションの音声分節>...という文字
アレイである。<オプションの音声分節>は、メタ文字
とその修飾子の間を除き、指定アレイのどこに使用して
もよい。複数の<オプションの音声分節>を順番に使用
することができる。
【0255】NLS規則は、SYSPARMに記憶され
、ノード・マネジャによってロードされる。各言語ごと
に1組が使用される。図13は、下記の規則に対応する
NLSパラメータ番号を示すテーブルである。
【0256】NLS規則の文字と修飾子下記は、日付、
時刻、通貨または電話番号のフォーマットを定義する際
に使用される基本要素である。NLS指定のすべての一
般形は、<規則メタ文字><修飾子><音声分節ID>
...である。 /  −  桁数を表す語のメタ文字 9  −  値1000,000,000を表す<bi
llion> 8  −  100,000,000を表す単語がある
場合7ないし1  −  その値を表す単語がある場合
のみd  −  日 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 3  −  PP_VARID_DAYSOFMONT
Hとして再生 m  −  月 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 3  −  PP_VARID_MONTHNAMES
として再生 y  −  年 1  −  単一の数字として再生 2  −  2桁づつに区切って再生 3  −  下2桁のみ再生   4  −  年号を使用 w  −  曜日、修飾子はdと同様 v<ULONG  Segment  Id>  − 
 Segment  Idの分節を再生 h  −  時 1  −  24時間制の数値 2  −  12時間制(AM/PM)の数値M  −
  分 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 s  −  秒 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 以下のメタ文字には、必ず修飾子‘0’を付ける。 $  −  基本通貨(ドル) c  −  下位通貨(セント) D  −  電話番号を1桁ずつ再生 g  −  電話番号をまとまった数字として再生
【0
257】変数マッピング・テーブル前述したように、番
号、日付、電話番号などの変数は、複合変数と見なされ
る。これらの変数は、プロンプトとして再生するために
、対応する音声化規則に基づいて、より小さな断片に分
解される。この処理は、PlayPrompt処置を使
用して行なわれる。これらのプリミティブな断片を識別
するために、変数マッピング・テーブルが使用される。
【0258】すべてのプリミティブ変数は、2つのキー
、var_idとvar_numを使用してその所在を
探す。var_idは、PP_VARID_NUMBE
RSやPP_VARID_MONTHNAMESなど、
主データ・タイプを定義する。var_numは通常、
そのタイプの中で数えた値である。たとえば、Janu
ary(1月)のvar_numの値は、1である。
【0259】この規則を、256種あり得る言語のすべ
てに適用するために、サポートされる各言語ごとに、N
LS変数マッピング・テーブルがホストのデータ・ベー
ス内に定義されている。このテーブルは、下記の3つの
欄を備える編成になっている。 ・  Var_id    PP_VARID_MON
THNAMESなど(short) ・  Var_num  Januaryなど、sho
rt型を用いて数える ・  segid      音声分節ID
【0260
】このテーブルは、使用される現言語用のプロンプト・
ディレクトリのローディングの一部として、チャネル・
プロセスによってロードされる。サポートされる変数タ
イプのすべてを下記のリストに示す。 VARID            項目の内容PP_
VARID_NUMBERS      1ないし20
、30、40、50、60、70、80、      
                90PP_VARI
D_HTMB         hund.(百)th
ou.(千)mill.(百万)bi        
              ll.(十億)PP_V
ARID_MONTHNAMES   Jan.(1月
)Feb.(2月)Mar.(3月)...PP_VA
RID_DAYSOFWEEK   Sun.(日曜)
Mon.(月曜)Tue.(火曜)Wed.     
                 (水曜)Thu.
(木曜)Fri.(金曜)Sat.(土曜) PP_VARID_DAYSOFMONTH  1st
(第1),2nd(第2),3rd(第3),4   
                   th(第4)
,...31st(第31)PP_VARID_TIM
EOFDAY    am(午前),pm(午後),o
’clock(時),               
       hours(時間)PP_VARID_
TIMEOFWEEK   yesterday(昨日
),today(今日),t            
          omorrow(明日)PP_V
ARID_ALPHABET     A,B,C,D
,...PP_VARID_NOISF       
 雑音タイプPP_VARID_SYS_MSGS  
   システム・エラー・メッセージ用の音声PP_V
ARID_ORDINAL      序数
【0261
】NLS設計の前提と制限 現在のNLS設計の特徴を下記のリストに示す。 ・数値(アメリカ英語の例) ・基数は10(基数12の場合のように24=2ダース
にはならない) ・NUMSPEC内の有効なエントリだけが許容される
(10ではない) ・プリミティブ数は、VARMAPテーブル内で完結す
る(0、1、...19、20、30、...、90な
ど) ・日付/時刻の入力はUNIXフォーマット・通貨の入
力は浮動小数点数 ・電話番号は必ず数値として再生される・VARMAP
テーブル ・完全であることがSAFから期待される・アメリカ英
語ではNUMSPECの10などの冗長性はない、イギ
リス英語の<1000><million>に対して<
billion>を使用しない・NLS規則テーブルに
誤りがあってはならない・<millionth>(百
万番目)と<billionth>(十億番目)に対応
する序数単位はない。VARMAPは<hundred
th>(百番目)と<thousandth>(千番目
)を有する
【0262】記数法 数値を分解して、分節として使用できるようにする動作
には、分割と減算の2つがある。VAGは、チャネル・
プロセスがこれらの動作を行なえるような数値を生成す
る。数値のフォーマットは、基数が10で、最上位桁が
左側にあることを前提としている。数値の範囲は、0か
ら4294967295(ULONGの大きさ)であり
、最大で10桁の有効桁がある。この内部データ構造(
charnumspec(60);)は、VAGユーザ
には見えない。
【0263】数値のフォーマットを定義する際に使用さ
れる基本要素は次のとおりである。 /  −  桁数を表す語のメタ文字 9  <billion>を表す 6  <million>を表す 3  <thousand>を表す 2  <hundred>を表す v  −  4バイトの音声分節IDが続く生成される
numspecの例 (1)アメリカ英語 /9v<billion>/6v<million>/
3v<thousand>/2v<hundred>(
2)イギリス英語 /6v<million>/3v<thousand>
/2v<hundred>
【0264】この記数法は、
基数系と序数系のどちらにも適用することができる。こ
れら2つの系の間の唯一の相違は、var_idを使用
して音声分節の位置を示すことである。基数系用と序数
系用の2組の構造体がある。
【0265】日付のフォーマット 年月日の順序が、それらの音声分節IDと共にこの構造
体で与えられる。日付の指定は次のとおりである。 −  datefmt  年月日の再生順序を指定する
。年号を使用する場合、SYSPARM’nation
al_year’に、元年の西暦年が保持されている。 d  −  日 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 3  −  PP_VARID_DAYSOFMONT
Hとして再生 m  −  月 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 3  −  PP_VARID_MONTHNAMES
として再生 y  −  年 1  −  単一の数字として再生  2  −  2
桁ずつに区切って再生 3  −  下2桁のみ再生 4  −  年号を使用 w  −  曜日  修飾子はdと同様v<ULONG
  Segment  Id>  −  Segmen
t  Idの分節を再生
【0266】下記に、日付、6/6/90がどう再生さ
れるかの例を示す。 指定                  再生音m3
d2y2                <June
><6th><19><90>m3d2y3     
           <June><6th><90
>d2m3y1                <6
th><June><1990><the>d2<of
>m3y2       <the><6th><of
><June><19><90><nsv>y4<ye
ar>m1<month>d1<day>は、<年号>
<年数><year><6><month><6><d
ay>と音声化される。
【0267】時刻のフォーマット 時間単位の再生順序とその音声分節IDは、この構造体
で与えられる。 時刻指定 char            timefmt(2
0);は、時刻の要素を再生する順序を指定するh  
−  時 1  −  24時間制の数値 2  −  12時間制(AM/PM)の数値M  −
  分 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 s  −  秒 1  −  PP_VARID_NUMBERS(数値
)として再生 2  −  PP_VARID_ORDINAL(序数
)として再生 v  − 時分秒の間に音声を挿入する必要がある場合、これに続
く4バイトが音声分節のIDを保持する
【0268】下
記に、時刻11:30:24がどう再生されるかの例を
示す。 指定                  再生音h1
M1<and>s1<second>   <11><
30><and><24><second>h2M1 
                 <11><30>
<am>
【0269】通貨の指定 2つの通貨単位が使用可能である。この値は、通貨を構
成する通貨単位の音声分節を伴う数値として再生される
。 通貨の指定 char  moneyfmt(20); /* ドル
/セントの再生の仕方 */short  dolla
r2cent;  /* 変換率 */−  mone
yfmt  このフィールドで、金額の再生順序と通貨
単位の音声を定義する $  ドル部分を再生する 0  修飾子なし、必ず数値として再生するc  セン
ト部分を再生する 0  修飾子なし、必ず数値として再生するv  間に
音声を挿入する。4バイトの分節IDが続く−doll
ar2cent  ドルからセントへの変換率。アメリ
カでは、1US$=100セントであるから、この値は
100である。これはSYSPARMである
【0270】下記に、金額$5.25がどう再生される
かの例を示す。 指定                      再
生音$<dollars>c<cents>     
   <5><dollars><25><cents
>$<dollars><and>c<cents> 
  <5><dollars><and><25><c
ents>$<yen>c<fen>        
      <5><yen><25><fen>通話
シーケンス:  short play_curren
cy(float money)再生に成功した場合は
真を返す VAGは、ドルとセントに対応する音声分節ID以外の
すべての情報を提供する。この2つのIDは、チャネル
・プロセッサが初期設定する。
【0271】電話の指定 電話番号を再生のためにグループ化する方法が、この構
造体で与えられる。グループ内では、電話番号が数値と
して再生される。 char phonespec(20) = ”D0D
0D0 D0D0D0D0D0D0D0”;通話シーケ
ンス  short play_phone_numb
er(char *phone) −  電話番号を音声化する規則の指定に使用する− 
 phonespec:  D、gまたはvD  − 
 1桁の数字として再生する、0個または追加の桁に対
応する追加のDが続く 0  修飾子なし g  −  まとめて再生する、0個または追加の桁に
対応する追加のgが続く 0  修飾子なし v  −  再生中に音声を挿入する、その後に4バイ
トの音声分節IDが続かなければならない ’  ’    −  分離記号として使用する電話番
号4085546888が与えられた場合指定    
                  再生音D0D0
D0 D0D0D0  D0D0D0D0  <4><
0><8><5><5><4><6><8><8><8
>g0g0g0 g0g0g0  g0g0g0g0 
 <408><554><6888>
【0272】状態
テーブル・マネジャの設計状態テーブル・マネジャの目
的は、通話の進行を制御するため、セッション・マネジ
ャ・プログラムに状態テーブルを提供することである。 状態テーブル・マネジャは、要求待ち行列からメッセー
ジを受け取り、DPRBをデータ・ベース・インターフ
ェース・マネジャに送って状態テーブルを要求し、状態
テーブルが到着したとの通知を受け取って、要求元にそ
の旨を通知するように設計されている。このプログラム
は、複数の要求を同時に処理するように設計されており
、無効な要求と検索できないテーブルを処理するように
構成されている。
【0273】状態テーブル・マネジャ・プログラムはま
た、4Kバッファの解放を求めるノード・マネジャから
の要求と、状態テーブル無効化の要求に応答する。本節
では、下記のことについて説明する。 ・  性能の考慮点 ・  資源 ・  状態テーブル要求元のためのインターフェース・
  状態テーブル・マネジャの設計を定義する擬似コー
【0274】状態テーブル・マネジャと・プロンプト・
ディレクトリ・マネジャは、共通のテーブル構造と制御
テーブルの設計を共有している。図14は、他のプロセ
スとのインターフェースと制御テーブルを含む、データ
の流れを示すブロック図である。
【0275】共通ルーチンの設計 制御テーブルの構造体が(エントリ制御構造体を除いて
)同一であるので、状態テーブル・マネジャとプロンプ
ト・ディレクトリ・マネジャの両方に必要な機能の多く
が、両方のマネジャから呼び出されるルーチンに統合さ
れている。
【0276】制御テーブルは、実行時に決定される数の
テーブルを同時にメモリ内に収容するのに十分なエント
リを含む、十分に大きなブロックのメモリからなる。こ
のテーブル用のメモリは、テーブルが連続メモリになる
ように、システム初期設定の間にAIXメモリ・プール
から割り振られる。セマフォ操作を使用して、複数のプ
ロセスが同時に制御テーブルを更新しないようにする。
【0277】VAG構成要素の設計指定本節には、VA
G内部構成要素の詳細な設計仕様が含まれている。図2
に示すように、これらの構成要素とその設計仕様には、
下記のものが含まれる。 ・  VAG性能の考慮点 ・  VAGの資源 ・  VAGサーバ・インターフェース仕様・  VA
GでのMotifとXウィンドウの使用・  VAGグ
ローバル・データ構造体・  VAG特有のグローバル
変数 ・  フロント・エンドの設計 ・  プロンプト生成プログラムの設計・  状態生成
プログラムの設計 ・  音声生成プログラムの設計 ・  アプリケーション・マネジャの設計・  VAG
システムの指定 ・  ユーティリティ
【0278】VAG構成要素の性能は、システムの呼処
理機能に支配される。このため、VAG構成要素は、呼
処理タスクよりも低い優先順位で動作しなければならず
、VAEシステムの残りの部分との間でのシステム資源
の争奪が制限される。VAG構成要素は、通常負荷の間
は、システム性能を低下させずに動作すると予想される
【0279】VAG資源 使用可能な全RAMメモリとCPU処理能力が、VAG
構成要素の性能に影響する。必要なメモリの大部分は、
MotifとXウィンドウのコードとデータ構造のため
に割り振られる。MotifとXウィンドウは、どちら
も、AIX用のウィンドウ・インターフェース・マネジ
ャである。これらの製品の将来のバージョンでは、各タ
スクのメモリ要件を軽減するために共用ライブラリを設
けることが予想される。
【0280】MotifとXウィンドウは、どちらも、
割り振られた記憶域を大量に利用する。個々のレコード
にアクセスする代わりに、完全なファイルをVAG構成
要素に転送するという設計判断と、Motifのスクロ
ール可能リスト機能のゆえに、アプリケーションによっ
て大量のメモリが動的に割り振られる。割り振られるメ
モリの量は、編集されるデータ・ベース・ファイルの実
際のサイズに依存する。
【0281】VAGプログラムは、呼処理タスクのよう
にロックされることは予想されていず、その代わりに、
標準デマンド・ページング式の仮想記憶プロセスとして
動作する。これによって、VAG構成要素の走行に必要
な、システムのRAMメモリに対する要求が少なくなる
。VAG構成要素は、たとえば4Kバッファ・ブロック
など、呼処理と共用される資源をできるだけ速く解放し
なければならない。
【0282】図形表示は、Xウィンドウの低水準図形関
数が浮動小数点計算を実行するので、CPUを酷使する
。したがって、目標プラットフォームの浮動小数点処理
性能が、表示速度に著しい影響を及ぼす。
【0283】フロント・エンドの設計 フロント・エンドの設計目的は、ユーザのIDとパスワ
ードに基づいて、セキュリティ・アクセス・レベルをイ
ネーブルまたはディスエーブルすることである。フロン
ト・エンド設計により、作業セッションの開始時に、V
AEのトップ・レベルのデフォルト画面からユーザがパ
スワードのポップアップ・ボックスだけを選択すること
が可能である。
【0284】ユーザが、自分のユーザIDとパスワード
をパスワード・ポップアップ・ボックスに入力してAP
PLY(適用)を選択した時、そのユーザは、フロント
・エンド設計により、管理責任者プロファイル内で自分
に割り当てられたメニューだけにアクセスできる。パス
ワードは、ユーザの入力時には表示されない。セキュリ
ティ・アクセス・レベルのイネーブルまたはディスエー
ブルは、特定のメニュー・ボタンの感知性を設定するこ
とによって制御される。この感知性によって、キースト
ロークまたはマウス・アクションでそのボタンに関連す
る機能を呼び出せるか否かも決定される。
【0285】プロンプト生成プログラムの設計プロンプ
ト生成プログラムの目的は、システム・ユーザが、チャ
ネル・プロセスによって実行されるプロンプトを生成し
、更新し、削除できるようにすることである。 プロンプト生成プログラムは、これらのタスクを達成す
るため、Motifを使って図形をユーザに提供する。 プロンプト生成プログラムは、データ・ベース・インタ
ーフェース・マネジャとのDPRBインターフェースを
介して、プロンプトの生成、更新および削除を行なう。
【0286】プロンプト生成プログラムは、3つのレベ
ルで機能する。第1のレベルでは、プロンプト・ディレ
クトリの生成と更新が行なわれる。各プロンプト・ディ
レクトリは、プロンプト・ディレクトリ・パラメータと
、プロンプトのリストからなる。第2のレベルでは、選
択された1つのプロンプト・ディレクトリ内の個々のプ
ロンプトの生成、更新および削除が行なわれる。各プロ
ンプトは、プロンプト・パラメータとプロンプト本体か
らなる。第3のレベルでは、選択された1つのプロンプ
トのプロンプト本体を定義する、音声分節の参照、プロ
ンプト変数および条件判定の、生成、更新および削除が
行なわれる。
【0287】音声分節の編集 音声分節を編集するには、図16の機能ブロック800
で、ユーザが音声エディタのテキスト・エディタ・パネ
ルを選択する。機能ブロック810で、ユーザが“vo
ices”(音声)を選択した後、データ・ベース機能
によって検索された音声分節のリストを提示される。機
能ブロック810で、ユーザは、探索またはスクロール
を使用して問題の分節を見つけ、マウスを使用して、問
題の分節をクリックし、機能ブロック830で、同一の
パネル上の選択区域上でクリックすることによって、“
Mod  Voice”(音声修正)を選択する。
【0288】音声アプリケーション・イネーブラは、編
集に備えて下記のステップを実行する。 a  音声エディタ・パネルを提示するb  音声ハー
ドウェア上で2つの音声チャネルを割り振るよう要求す
る cこれらのチャネルを折返しモードにする。一方は圧縮
解除用であり、他方は「クリア・チャネル」(すなわち
、非圧縮)モードである。 d圧縮された音声分節の位置を突き止め、圧縮解除モー
ドの音声チャネルに書き込み、クリア・チャネル・モー
ドの折り返されたチャネルから読み取る。圧縮された音
声分節と圧縮解除された音声分節は共に、メモリ(RA
M)に記憶される。 e圧縮解除プロセスから受け取った時、圧縮解除された
音声分節の波形を、音声エディタ・パネル内に表示する
。 f音声分節の再生に要する秒数を、その物理的な長さか
ら計算し、エディタ・パネル上に表示する。
【0289】図16の機能ブロック850で、ユーザは
、マウスを使って、エディタ・パネルから“Set”(
セット)処置を選択する。機能ブロック860および8
70で、やはりマウスを使って、デジタル化された音声
分節のうち修正しようとする部分の起点と終点を強調表
示とマークする。圧縮された音声分節と非圧縮の音声分
節の物理位置が計算され、マークされた部分が強調表示
される。これらの位置は、必ず最も近い20ミリ秒境界
に丸められる。この境界は、現在の実施態様では、それ
ぞれ32バイトおよび160バイトである。その後、ブ
ロック880および890で、ユーザは、マークされた
区域を解除することができ、機能ブロック900および
910で、その結果をセーブすることができる。
【0290】別法として、ユーザは、エディタ・パネル
の処置バー上の“Play”(再生)を選択することに
よって、マークされた部分を再生することができる。こ
の場合、その音声は、クリア・チャネル・モードの音声
ハードウェア・チャネルに書き込まれ、そこからヘッド
ホンまたはスピーカに転送される。音声情報を再生する
ことによって、ユーザは、分節の正しい部分が選択され
たことを検証できる。
【0291】マークされた部分は、マウスを用いて適当
な処置を選択することによって、別の分節に複写したり
、削除したりすることができる。マークされた部分を削
除する場合、音声エディタは、圧縮版と非圧縮版の音声
分節の内部バッファを書き直し、パネルに適合するよう
に時間軸の長さを変更して、デジタル化された波形をパ
ネルに再書込みする。
【0292】ユーザが、音声分節の全体またはその一部
を別の分節に複写したいと望む場合には、第1の分節を
マークし、“Other  Window”(他のウィ
ンドウ)に切り換え、複写部分を第2の分節のマークさ
れた位置に挿入する。その後、この分節は、当該のバッ
ファに再書込みされ、非圧縮形式のデータから波形パネ
ルが再生成される。
【0293】音声分節の編集を完了した時、ユーザは、
処置バーから“Save”(セーブ)を選択する。この
処置で、編集済みの圧縮形式の分節をファイルに書き込
み、それによって元の分節を置換することによって、そ
の分節がセーブされる。したがって、記憶された音声デ
ータを連続的に圧縮解除し再圧縮することなく、かつそ
の結果音声を連続的に歪ませることなく、編集が行なわ
れる。
【0294】音声プロンプトの再生 プロンプトの準備 音声プロンプトを準備するには、図17の機能ブロック
1000で、ユーザが、マウスを用いてMotifメニ
ュー・バー上で“VAG”を選択することによって、音
声アプリケーション生成プログラム(VAG)を起動す
る。“States”(状態)、“Prompts”(
プロンプト)および“Voices”(音声)の3つの
オプションを含むプルダウン・メニューがユーザに提示
される。次に、機能ブロック1010で、ユーザは、カ
ーソルを“Prompts”に合わせ、マウス・ボタン
を押して、音声アプリケーション用に使用したいプロン
プトの定義に使用する機能の選択を知らせる。
【0295】ユーザに、プロンプト・ディレクトリ・エ
ディタ・パネルが提示される。プロンプト・ディレクト
リ・エディタ・パネルに、現在定義されているプロンプ
ト・ディレクトリのすべてのエントリのリストが表示さ
れる。“Options”を選択することによって、ユ
ーザは、そのプロンプトの代替版を表示するか、または
それに対して作業することを選択できる。この代替版は
、他の言語で定義されていてもよい。その後、機能ブロ
ック1020で、ユーザは、プロンプト・エディタ・パ
ネルから“Add”(追加)を選択する。入力サブパネ
ルが、エディタ・パネルの右側に現われる。
【0296】機能ブロック1030で、ユーザが、入力
サブパネル上でプロンプトID番号と目的を入力した後
に、“Apply”をクリックする。その後、ユーザに
、使用可能な音声分節のリスト、そのリストの右側の拡
張プロンプト・リストおよび前述した関係演算子の選択
が提示される。機能ブロック1040で、ユーザは、音
声分節または変数と、オプションとして条件判定を選択
する。条件判定を用いると、定義された変数に含まれる
データの値(たとえば、その日の日付または時刻、発呼
者の入力した値など)に応じて、参照された分節を条件
付きで再生できるようになる。複合論理IF..THE
N..ELSE文もサポートされている。
【0297】選択された分節が変数である場合、その変
数に記憶されたデータの音声化方法(すなわち、PLA
Y  AS..)を定義するプルダウン・メニューが提
示される。機能ブロック1050で、ユーザは、その変
数(分節)の音声化方法(たとえば、1桁の数字、数字
、序数、通貨、日付、時刻など)を選択する。プロンプ
ト分節として使用される変数は、変数データを指すポイ
ンタと、そのデータの再生方法を定義するコードとの組
合せとして記憶される。
【0298】機能ブロック1060で、ユーザは、この
プロンプトが完了するまで、上述の処理を継続し、プロ
ンプト分節をつなぎ合わせることができる。その後、機
能ブロック1065および1075で、ユーザは、SA
VE(セーブ)をクリックして、アプリケーションで使
用できるようにプロンプトをセーブする。
【0299】複合変数を含むプロンプトの再生図18の
機能ブロック1080で、システムへの入り呼によって
アプリケーション・スクリプトが起動される。 機能ブロック1090で、このスクリプトは、アプリケ
ーション開発中に定義されたプロンプトを参照する。機
能ブロック1095で、このスクリプト内の“PLAY
  PROMPT”(プロンプト再生)処置を実行する
と、VAEセッション・マネジャが、そのプロンプトに
よって定義された分節のリストを走査する。各タイプの
分節(すなわち、静的音声または変数)は、その“Pl
ay  As”タイプ用に定義された関数に制御を渡す
ことにより、その“PLAY  AS”指定に従って再
生される。この処理の流れ図を、図15に示す。
【0300】実際の音声化は、機能ブロック1100な
いし1115に示すように、システム内で使用可能な各
言語について確立された規則から導出される、システム
・レベルの分節プリミティブ(たとえば、“hundr
ed”、“p.m.”など)を参照することによって行
なわれる。たとえば、通貨と時刻は、各国の慣習に従っ
て音声化される。これらのプリミティブは、実際には、
これらの規則に従って変数の値を解析することによって
選択される。1つのプロンプトが完了すると、次のスク
リプト処置に制御が移る。
【0301】言語に依存しない音声アプリケーション新
規アプリケーションを別の言語で定義するには、図19
の機能ブロック1200で、システム管理責任者が、メ
イン・メニューからNLSエディタを選択する。現在定
義されている言語のリストを伴うエディタ・パネルが提
示される。英語が、基本(デフォルト)言語である。
【0302】機能ブロック1220で、ユーザは、“O
ptions  −  New  Languages
”(オプション  −  新規言語)を選択し、ブロッ
ク1230で、定義しようとする新しい言語の名前を入
力し、“OK”をクリックする。次いで、システムは、
英語ベースの言語ファイルを陰のデータ・ベースに複写
する。次に、NLSエディタ・パネル上で“Keybo
ards”(キーボード)を選択することによって、シ
ステムがディスプレイ・キーボードをマッピングし直す
。使用可能なキーボード・マッピングのリストが、キー
ボード選択パネルに表示される。ユーザは、“Filt
er”(フィルタ)と、問題のキーボードの言語(たと
えばフランス語)を指定する2桁のコードとを選択する
ことによって、このリストを絞りこむことができる。
【0303】次に、ユーザは、機能ブロック1255な
いし1300に示すように、ユーザ(表示)インターフ
ェースに影響を与える言語ベースのファイル・グループ
を編集する。これらのファイル・グループには、下記の
ものが含まれる。 (a)アプリケーション開発者標準インターフェース用
語 (b)共通VAEユーザ・インターフェース用語(c)
VAGエディタ (d)管理責任者プロファイル (e)メールボックス用語 (f)ユーザ・プロファイル
【0304】次に、ユーザは、機能ブロック1310な
いし1320に示すように、システム構成パネル内の言
語構成パラメータ(NLS規則)を編集する。このパラ
メータには、下記のものが含まれる。 (a)変数マッピング・テーブル (b)数値のフォーマット (c)電話番号のフォーマット (d)通貨のフォーマット (e)日付のフォーマット
【0305】アプリケーション開発(VAG)言語の調
整が完了した後にアプリケーションを開発するには、図
20の機能ブロック1335で、ユーザが、VAEサイ
ンオン・パネルから“VAG”を選択する。その後、機
能ブロック1345で、ユーザは、プルダウン・メニュ
ーから、下記の3つの音声アプリケーション開発ツール
のうちの1つを選択する。 (1)  アプリケーション・スクリプトを定義するた
めの「状態生成プログラム」 (2)スクリプトによって呼び出されるプロンプトを定
義するための「プロンプト生成プログラム」(3)プロ
ンプトに使用する音声分節を記録、再生および編集する
ための「音声生成プログラム」
【0306】機能ブロッ
ク1355で、ユーザは、アプリケーション開発ツール
・メニューから、選択されたツールの“Options
”(オプション)を選択し、その後、機能ブロック13
65で、プルダウン・メニュー内の“Language
”(言語)を選択する。次に、ユーザは、プルダウン・
メニュー内の定義済み言語のリストから言語を選択する
。この開発セッション中は、ここで選択された言語が使
用される。機能ブロック1375で、ユーザは、スクリ
プト、プロンプト定義および音声プロンプト分節を含む
アプリケーションを、ユーザ選択の言語を使用して開発
することができる。
【0307】NLS実行 スクリプトは、上述のVAGを用いて準備され、適当な
信号(すなわち、DID、SMSI、専用チャネルなど
)インターフェースを使って呼び出される。このスクリ
プトは、NLSプロンプト音声化規則を使って実行され
る。この規則は、テーブル駆動式であり、上述のシステ
ム構成の節で定義されている。各言語に対してそれぞれ
1組の規則がある。使用される規則の組は、スクリプト
実行時に活動状態の言語に対応するものである。
【0308】上記で詳細に説明したように、NLSの一
般形は、 <規則メタ文字><修飾子><オプションの音声分節>
...である。規則メタ文字と修飾子には、下記のもの
などが含まれる(年、時刻および通貨用のメタ文字があ
る)。
【0309】したがって、上述したものなどの複合変数
は、NLS規則に従って、より小さな「プリミティブ」
断片に分解されて、個々の単語または句として再生され
る。これらのプリミティブは、変数マッピング・テーブ
ルに従って識別される。たとえば、 変数ID            変数の値    分
節IDMONTHNAME    1        
“January”を指すポインタ
【0310】NLS実行論理の流れ図を図21に示す。 機能ブロック1400で、入り呼が検出される。この検
出により、機能ブロック1410で、音声プロンプト再
生を生成する適当なスクリプトが呼び出される。このス
クリプトを実行するために、機能ブロック1420およ
び1425で、プロンプト定義とNLS規則を検索しな
ければならない。機能ブロック1435および1440
で、この情報によって、プロンプト生成プログラムは、
PLAY−AS指定をデコードし、複合音声情報をデコ
ードして、発呼者に対して再生可能なプリミティブにす
ることが可能になる。
【0311】以上、特定のシステム環境での好ましい実
施例に関して本発明を説明してきたが、本発明の特許請
求の範囲の趣旨と範囲を逸脱することなく、変更を加え
て、他の異なるハードウェアおよびソフトウェア環境内
で本発明を実践できることは、当業者の理解するところ
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声アプリケーション・イネーブ
ラ装置のシステム図である。
【図2】本発明による音声アプリケーション生成プログ
ラムの内部構成要素のシステム図である。
【図3】本発明による音声アプリケーション・イネーブ
ラの内部構成要素のシステム図である。
【図4】本発明による状態テーブルのブロック図である
【図5】本発明によるデータ・ベース・ファイルのブロ
ック図である。
【図6】本発明による汎用サーバ開発プロセスのシステ
ム図である。
【図7】本発明によるプロンプト分節エディタの表示画
面を示す図である。
【図8】本発明によるプロンプト・エディタ・パネルを
示す図である。
【図9】本発明による状態エディタ・パネルを示す図で
ある。
【図10】本発明による電話サービス・アプリケーショ
ンのブロック図である。
【図11】本発明による内部状態テーブルを示す図であ
る。
【図12】本発明による複合変数の再生方法を示すブロ
ック図である。
【図13】本発明による国語サポート・パラメータ番号
のブロック図である。
【図14】本発明による状態テーブル・マネジャのブロ
ック図である。
【図15】本発明による再生変数の流れ図である。
【図16】本発明による音声分節編集の流れ図である。
【図17】本発明による国語サポート・セットアップの
流れ図である。
【図18】本発明による国語サポート・アプリケーショ
ン開発の流れ図である。
【図19】本発明による国語サポート実行の流れ図であ
る。
【図20】本発明による複合変数再生の準備の流れ図で
ある。
【図21】本発明による複合変数再生の流れ図である。
【符号の説明】
10  RISCシステム/6000 50  データ・ベース 60  AIXウィンドウ 70  音声アプリケーション・イネーブラ(VAE)
80  音声アプリケーション生成プログラム(VAG
)90  フロント・エンドASI 200  アプリケーション・サーバ・インターフェー
ス(ASI) 205  簡略メッセージ・サービス・インターフェー
ス(SMSI) 210  ホスト 220  操作・管理・保守(OAM)機能230  
システム管理責任者ファシリティ(SAF)240  
ユーザ管理ファシリティ(UAF)250  音声アプ
リケーション生成プログラム(VAG) 260  音声カード・セット 270  音声ドライバ 280  信号ドライバ 300  キャッシュ・マネジャ 310  ノード・マネジャ 320  状態テーブル・マネジャ 330  プロンプト・ディレクトリ・マネジャ340
  データ・ベース・インターフェース・マネジャ50
0  変数のリスト 510  音声分節のリスト

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)圧縮された音声情報を固定長の分節
    の形で記憶する手段と、 (b)圧縮された音声情報を圧縮解除し、表示装置に表
    示する手段と、 (c)圧縮解除された音声情報を、元の圧縮された固定
    長の分節に対応する分節の形で編集する手段と、(d)
    圧縮解除された音声情報から、圧縮された音声情報へ、
    編集処置を相関させる手段と を含む、圧縮された音声情報を編集するための装置。
  2. 【請求項2】音声情報を圧縮解除することなく、音声関
    連アプリケーションを実行する手段を含む、請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】音声情報を新規音声プロンプトに複写する
    手段を含む、請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】後の編集操作のために、音声情報の一部を
    マークする手段を含む、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】音声情報の選択された部分を再生する手段
    を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】音声情報を永続媒体に記憶する手段を含む
    、請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】(a)圧縮された音声情報を固定長の分節
    の形で記憶するステップと、 (b)圧縮された音声情報を表示装置に表示するステッ
    プと、 (c)圧縮解除された音声情報を、元の圧縮された固定
    長の分節に対応する分節の形で編集するステップと、(
    d)圧縮解除された音声情報から、圧縮された音声情報
    へ、編集処置を相関させるステップとを含む、圧縮され
    た音声情報を編集するための方法。
  8. 【請求項8】音声情報を圧縮解除することなく、音声関
    連アプリケーションを実行するステップを含む、請求項
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】音声情報を新規の音声プロンプトに複写す
    るステップを含む、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】後の編集操作のために、音声情報の一部
    をマークするステップを含む、請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】音声情報の選択された部分を再生するス
    テップを含む、請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】音声情報を永続媒体に記憶するステップ
    を含む、請求項7に記載の方法。
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