JPH04244350A - 複合工作機械における制御方法 - Google Patents

複合工作機械における制御方法

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JPH04244350A
JPH04244350A JP2960691A JP2960691A JPH04244350A JP H04244350 A JPH04244350 A JP H04244350A JP 2960691 A JP2960691 A JP 2960691A JP 2960691 A JP2960691 A JP 2960691A JP H04244350 A JPH04244350 A JP H04244350A
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JP
Japan
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command
machining
hole
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master
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Application number
JP2960691A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Furuta
哲也 古田
Kenji Ito
健二 伊藤
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具回転機能を有する
刃物台を少なくとも2台具備した複合工作機械における
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、工具回転機能を有する刃物台を
少なくとも2台具備した数値制御工作機械における複合
加工方法の一例を示す図である。
【0003】図7に示すように工具回転機能を有する刃
物台を2つ以上具備する数値制御工作機械は、主軸台7
1を有しており、主軸台71には主軸72が回転可能と
なるように支持されており、更に主軸72の先端にはチ
ャック73が装着されている。チャック73には旋削加
工終了後のワーク74が保持されており、更に主軸台7
1の両側には工具回転機能を有する第1刃物台75と第
2刃物台76が設けられている。第1刃物台75と第2
刃物台76にはそれぞれホルダー77とホルダー78を
介して回転工具79と回転工具710が装着されている
【0004】工具回転機能を有する刃物台を2つ以上具
備する数値制御工作機械は以上のような構成を有するの
で、ワーク74の正面に穴加工を行なうような場合には
以下の3手順により加工を行なうことができる。
【0005】1)  ワーク74を固定させるために主
軸72の回転を制止させる; 2)  回転工具79,710をホルダー77,78を
介して回転させる; 3)  第1刃物台75と第2刃物台76をX軸方向あ
るいはZ軸方向に移動させる;複合加工には、図7に示
すようなワークの正面に穴加工を行なうような場合の他
にワークの側面に穴加工を行なうことも可能であり、そ
の穴加工には、ドリル加工,タップ加工,ボーリング加
工,リーマ加工等がある。
【0006】図4は、上述したような複合加工を行なう
従来の複合加工工作機械における制御方法を実現する一
例を示すブロック図である。
【0007】同図において、紙テープ41,フロッピー
ディスク42,通信43等の形態で加工プログラムPR
Oが加工プログラム入力部44に入力される。第1刃物
台プログラム/第2刃物台プログラム定義部45は、加
工プログラム入力部44からの加工プログラムPROに
基づいて第1刃物台プログラムPR1と第2刃物台プロ
グラムPR2とを作成し、それぞれ第1刃物台プログラ
ム格納部46と第2刃物台プログラム格納部47とに格
納する。第1刃物台等間隔穴加工指令解釈部48は、第
1刃物台プログラムPR1内に存在し、等間隔のm個の
穴を円周上に加工する第1刃物台等間隔穴加工指令PR
3から、m個の第1刃物台単独穴加工指令OPA(i)
を作成し、第1刃物台単独穴加工指令格納部410に格
納する。第2刃物台等間隔穴加工指令解釈部49は、第
2刃物台プログラムPR2内に存在し、等間隔のn個の
穴を円周上に加工する第2刃物台等間隔穴加工指令PR
4からn個の第2刃物台単独穴加工指令OPB(j)を
作成し、第2刃物台単独穴加工指令格納部411に格納
する。
【0008】第1刃物台送り軸指令生成部412は、第
1刃物台単独穴加工指令格納部410に格納された第1
刃物台単独穴加工指令OPA(i)に基づいて第1刃物
台送り軸指令PR5を生成する。第1刃物台M軸指令生
成部413は、第1刃物台単独穴加工指令格納部410
に格納された第1刃物台単独穴加工指令OPA(i)に
基づいて第1刃物台M軸指令PR6を生成する。第2刃
物台送り軸指令生成部414は、第2刃物台単独穴加工
指令格納部411に格納された第2刃物台単独穴加工指
令OPB(j)に基づいて第2刃物台送り軸指令PR7
を生成する。第2刃物台M軸指令生成部415は、第2
刃物台単独穴加工指令格納部411に格納された第2刃
物台単独穴加工指令OPB(j)に基づいて第2刃物台
M軸指令PR8を生成する。C軸指令生成部416は、
第1刃物台単独穴加工指令格納部410に格納された第
1刃物台単独穴加工指令OPA(i)と第2刃物台単独
穴加工指令格納部411に格納された第2刃物台単独穴
加工指令OPB(j)とに基づいてC軸指令PR9を生
成する。
【0009】第1刃物台送り軸制御部417は、入力さ
れる第1刃物台送り軸指令PR5に基づいて第1刃物台
送り軸モータ422,423を駆動する。第1刃物台M
軸制御部418は、入力される第1刃物台M軸指令PR
6に基づいて第1刃物台M軸モータ424を駆動する。 第2刃物台送り軸制御部419は、入力される第2刃物
台送り軸指令PR7に基づいて第2刃物台送り軸モータ
425,426を駆動する。第2刃物台M軸制御部42
0は、入力される第2刃物台M軸指令PR8に基づいて
第2刃物台M軸モータ427を駆動する。C軸制御部4
21は、入力されるC軸指令PR9に基づいて主軸モー
タ428を駆動する。
【0010】尚、第1刃物台等間隔穴加工指令PR3に
含まれるC軸プログラム指令は、第1刃物台プログラム
座標系における角度指令であり、そのC軸プログラム指
令は第1刃物台等間隔穴加工指令解釈部48においてC
軸オフセット角度を加味することによりC軸機械指令に
変換される。同様にして、第2刃物台等間隔穴加工指令
PR4に含まれるC軸プログラム指令は、第2刃物台プ
ログラム座標系における角度指令であり、そのC軸プロ
グラム指令は第2刃物台等間隔穴加工指令解釈部49に
おいてC軸オフセット角度を加味することによりC軸機
械指令に変換される。したがって、第1刃物台単独穴加
工指令OPA(i)及び第2刃物台単独穴加工指令OP
B(j)に含まれるC軸指令はすべてC軸機械指令とな
る。
【0011】図5は、一般的な等間隔穴加工指令の一例
を示す図であり、第1刃物台等間隔穴加工指令PR3に
基づいて第1刃物台が開始角度θ1から始めてm個の等
間隔穴を加工し、同時に第2刃物台等間隔穴加工指令P
R4に基づいて第2刃物台が開始角度θ2から始めてn
個の等間隔穴を加工するというものである。但し、同図
において第1刃物台C軸オフセット角度と第2刃物台C
軸オフセット角度は等しいとする。
【0012】第1刃物台等間隔穴加工指令解釈部48は
、第1刃物台等間隔穴加工指令PR3から、隣接する穴
を一方向に加工する順序でm個の第1刃物台単独穴加工
指令OPA(i)を作成する。ここで、第1刃物台単独
穴加工指令OPA(i)に含まれるC軸機械指令をde
g(OPA(i))とすると、それは数1に示すように
なる。
【0013】
【数1】   deg(OPA(i))=θ1+360°/m×(
i−1)  (1≦i≦m)尚、添字iは加工順序を表
わしている。
【0014】同様に、第2刃物台等間隔穴加工指令解釈
部49は、第2刃物台等間隔穴加工指令PR4から、隣
接する穴を一方向に加工する順序でn個の第2刃物台単
独穴加工指令OPB(j)を作成する。ここで、第2刃
物台単独穴加工指令OPB(j)に含まれるC軸機械指
令をdeg(OPB(j))とすると、それは数2に示
すようになる。
【0015】
【数2】   deg(OPB(j))=θ2+360°/n×(
j−1)  (1≦j≦n)尚、添字jは加工順序を表
わしている。
【0016】初期値はi=j=1であり、第1刃物台単
独穴加工指令OPA(i)と第2刃物台単独穴加工指令
OPB(j)は同時に次の単独穴加工指令に移るのでi
とjは同時に1ずつ増加する。ここで、第1刃物台C軸
オフセット角度と第2刃物台C軸オフセット角度が等し
い場合、(条件1):第1刃物台等間隔穴加工指令PR
3における穴の開始角度と第2刃物台等間隔穴加工指令
PR4における穴の開始角度が等しい;  (条件2)
:第1刃物台等間隔穴加工指令PR3における穴の数と
第2刃物台等間隔穴加工指令PR4における穴の数が等
しい;を満足するとして、θ1=θ2=θ,m=n,i
=jとすると、数3が常に成立し、第1刃物台等間隔穴
加工指令PR3と第2刃物台等間隔穴加工指令PR4の
同時加工が可能となる。
【0017】
【数3】 deg(OPA(i))=deg(OPB(j))
【0
018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の複合工作機械における制御方法においては、第1刃
物台C軸オフセット角度と第2刃物台C軸オフセット角
度が等しい場合、(条件1):第1刃物台等間隔穴加工
指令PR3における穴の開始角度と第2刃物台等間隔穴
加工指令PR4における穴の開始角度が等しい;  (
条件2):第1刃物台等間隔穴加工指令PR3における
穴の数と第2刃物台等間隔穴加工指令PR4における穴
の数が等しい;  という条件のいずれか一方でも満足
していないときに、第1刃物台等間隔穴加工指令PR3
と第2刃物台等間隔穴加工指令PR4を同時加工として
実行した場合には、同時に実行する第1刃物台単独穴加
工指令OPA(i)におけるC軸機械指令deg(OP
A(i))と第2刃物台単独穴加工指令OPB(j)に
おけるC軸機械指令deg(OPB(j))が異なるた
めに正常動作ができないという問題点があった。但し、
同時に実行されるためi=jである。
【0019】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、(条件1):第1刃物台等
間隔穴加工指令PR3における穴の開始角度と第2刃物
台等間隔穴加工指令PR4における穴の開始角度が等し
い;  (条件2):第1刃物台等間隔穴加工指令PR
3における穴の数と第2刃物台等間隔穴加工指令PR4
における穴の数が等しい;  という2つの条件を満足
していないときにおいても、第1刃物台等間隔穴加工指
令PR3と第2刃物台等間隔穴加工指令PR4を同時加
工として実行できるようにした複合工作機械における制
御方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具回転機能
を有する刃物台を少なくとも2台具備した複合工作機械
における制御方法に関するものであり、本発明の上記目
的は、工具回転機能を有する刃物台を少なくとも2台具
備した複合工作機械において、同時加工を行なうように
指令された2つの等間隔穴加工指令のうち、一方を等間
隔穴マスタ指令、他方を等間隔穴スレーブ指令とし、前
記等間隔穴マスタ指令に基づいて生成された穴の個数分
の単独穴マスタ指令と前記等間隔穴スレーブ指令に基づ
いて生成された穴の個数分の単独穴スレーブ指令につい
て、前記単独穴マスタ指令を順次実行する際に、前記単
独穴マスタ指令の個々について同時加工が可能な単独穴
スレーブ指令が存在するか否かを判断し、同時加工可能
と判断された単独穴スレーブ指令がある場合には同時加
工として実行し、すべての前記単独穴マスタ指令の実行
後に残りの単独穴スレーブ指令を単独加工することによ
って達成される。
【0021】
【作用】本発明にあっては、マスタ指令となった等間隔
穴加工指令を順次実行する際に、スレーブ指令となった
等間隔穴加工指令の中に同時加工が可能なものがあるか
否かを判断し、同時加工可能なものがあった場合そのス
レーブ加工となった等間隔穴加工指令を同時加工し、同
時加工可能なものがない場合には単独加工を行なう。す
べてのマスタ指令となった等間隔穴加工指令の実行後に
残りのスレーブ指令となった等間隔穴加工指令を単独加
工する。以上の手順により、2つの等間隔穴加工指令の
うち、同時加工が可能な加工を個々に判断して自動的に
同時加工を行なう。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の複合工作機械にお
ける制御方法を実現する一実施例のブロック図であり、
従来の複合工作機械における制御方法を実現するための
構成要素と同一処理を行なう構成要素は同符号を付して
その説明を省略する。
【0023】同図において、本発明では新たに、第1刃
物台プログラム格納部46に記憶されている第1刃物台
等間隔穴加工指令PR3及び第2刃物台プログラム格納
部47に記憶されている第2刃物台等間隔穴加工指令P
R4を参照して、どちらの等間隔穴指令がマスタ指令で
あるかを定義したマスタ・スレーブ定義指令DEFを作
成するマスタ/スレーブ定義部11と、第1刃物台単独
穴加工指令格納部410に記憶されている第1刃物台単
独穴加工指令OPA(i),第2刃物台単独穴加工指令
格納部411に記憶されている第2刃物台単独穴加工指
令OPB(j)及びマスタ・スレーブ定義指令DEFに
基づいて第1刃物台同時加工指令OPTA(k)及び第
2刃物台同時加工指令OPTB(k)を作成する単独加
工/同時加工管理部12が追加されている。
【0024】また、第1刃物台送り軸指令生成部15及
び第1刃物台M軸指令生成部16は、第1刃物台同時加
工指令OPTA(k)に基づいて第1刃物台送り軸指令
PR5及び第1刃物台M軸指令PR6を生成するため、
従来のものとは異なる参照番号を付している。また、第
2刃物台送り軸指令生成部18及び第2刃物台M軸指令
生成部19は、第2刃物台同時加工指令OPTB(k)
に基づいて第2刃物台送り軸指令PR7及び第2刃物台
M軸指令PR8を生成するため、従来のものとは異なる
参照番号を付している。更に、C軸指令生成部17は、
第1刃物台同時加工指令OPTA(k)及び第2刃物台
同時加工指令OPTB(k)に基づいてC軸指令PR9
を生成するため、従来のものとは異なる参照番号を付し
ている。
【0025】また、第1刃物台送り軸指令生成部15及
び第1刃物台M軸指令生成部16は、第1刃物台同時加
工指令OPTA(k)が0である場合には第1刃物台送
り軸指令PR5及び第1刃物台M軸指令PR6を生成し
ない。また、第2刃物台送り軸指令生成部18及び第2
刃物台M軸指令生成部19は、第2刃物台同時加工指令
OPTB(k)が0である場合には第2刃物台送り軸指
令PR7及び第2刃物台M軸指令PR8を生成しない。 更に、C軸指令生成部17は、第1刃物台同時加工指令
OPTA(k)と第2刃物台同時加工指令OPTB(k
)のどちらかが0である場合には0でないほうの同時加
工指令に基づいてC軸指令を生成する。
【0026】図5は、一般的な等間隔穴加工指令の一例
を示す図であり、開始角度θ1から始めてm個の穴を円
周上に加工する第1刃物台単独穴加工指令OPA(i)
と開始角度θ2から始めてn個の穴を円周上に加工する
第2刃物台単独穴加工指令OPB(j)が同時加工され
るときの加工である。ここで、添字i,jはそれぞれ第
1刃物台単独穴加工指令OPA(i)及び第2刃物台単
独穴加工指令OPB(j)内の加工順序を示している(
1≦i≦m,1≦j≦n)。
【0027】図2及び図3は、単独加工/同時加工管理
部12における第1刃物台同時加工指令OPTA(k)
及び第2刃物台同時加工指令OPTB(k)の作成手順
の一例を示したフローチャートであり、図2はマスタ・
スレーブ定義指令DEFにより第1刃物台等間隔穴加工
指令PR3がマスタ等間隔穴指令となった場合の手順を
示しており、図3はマスタ・スレーブ定義指令DEFに
より第2刃物台等間隔穴加工指令PR4がマスタ等間隔
穴指令となった場合の手順を示している。
【0028】図2において、先ず、加工順序カウンタk
及び第1刃物台単独穴カウンタiを初期化する(ステッ
プS1)。次に、1≦j≦nにおいて、数4を満たす第
2刃物台単独穴加工指令OPB(j)が存在するか否か
をチェックする(ステップS2)。
【0029】
【数4】 deg(OPA(i))=deg(OPB(j))ステ
ップS2において、存在すると判断された場合には第1
刃物台単独穴加工指令OPA(i)と第2刃物台単独穴
加工指令OPB(j)とが同時加工となるように第1刃
物台同時加工指令OPTA(k)及び第2刃物台同時加
工指令OPTB(k)を生成し(ステップS3)、一方
、存在しないと判断された場合には第1刃物台単独穴加
工指令OPA(i)が単独加工となるように第1刃物台
同時加工指令OPTA(k)及び第2刃物台同時加工指
令OPTB(k)を生成する(ステップS4)。
【0030】すなわち、第1刃物台単独穴加工指令OP
A(i)と第2刃物台単独穴加工指令OPB(j)とを
同時加工とする場合には数5及び数6が成立するように
する。
【0031】
【数5】第1刃物台同時加工指令OPTA(k)=第1
刃物台単独穴加工指令OPA(i)
【0032】
【数6】第2刃物台同時加工指令OPTB(k)=第2
刃物台単独穴加工指令OPB(j)一方、第1刃物台単
独穴加工指令OPA(i)を単独加工とする場合には数
7及び数8が成立するようにする。
【0033】
【数7】第1刃物台同時加工指令OPTA(k)=第1
刃物台単独穴加工指令OPA(i)
【0034】
【数8】第2刃物台同時加工指令OPTB(k)=0尚
、deg(OPA(i))及びdeg(OPB(j))
はそれぞれ数9及び数10のように算出される。
【0035】
【数9】   deg(OPA(i))=θ1+360°/m×(
i−1)  (1≦i≦m)
【0036】
【数10】   deg(OPB(j))=θ2+360°/n×(
j−1)  (1≦j≦n)加工順序カウンタk及び第
1刃物台単独穴カウンタiを更新し(ステップS5,ス
テップS6)、第1刃物台単独穴加工指令OPA(i)
がすべて加工されるまで上記ステップを繰り返す(ステ
ップS7)。
【0037】次に、第2刃物台単独穴カウンタjを初期
化する(ステップS8)。第2刃物台単独穴加工指令O
PB(j)が加工済みの指令であるか否かをチェックし
(ステップS9)、加工済みの指令である場合にはステ
ップS12にそのまま移行し、加工されていない指令で
ある場合には第2刃物台単独穴加工指令OPB(j)が
単独加工となるように第1刃物台同時加工指令OPTA
(k)及び第2刃物台同時加工指令OPTB(k)を生
成する(ステップS10)。
【0038】すなわち、第2刃物台単独穴加工指令OP
B(j)を単独加工とする場合には数11及び数12が
成立するようにする。
【0039】
【数11】第1刃物台同時加工指令OPTA(k)=0
【0040】
【数12】第2刃物台同時加工指令OPTB(k)=第
2刃物台単独穴加工指令OPB(j)加工順序カウンタ
k及び第2刃物台単独穴カウンタjを更新し(ステップ
S11,ステップS12)、第2刃物台単独穴加工指令
OPB(j)がすべて加工されるまで上記ステップを繰
り返す(ステップS13)。
【0041】図3はマスタ・スレーブ定義指令DEFに
より第2刃物台等間隔穴加工指令PR4がマスタ等間隔
穴指令となった場合の手順を示しており、第2刃物台等
間隔穴加工指令PR4に関する事項と第1刃物台等間隔
穴加工指令PR3に関する事項とを交換すれば図2に示
す場合と同様であるので説明を省略する。
【0042】図6は等間隔穴加工指令の具体例を示す図
であり、開始角度θ1(θ1=0°)から始めて4個の
穴を円周上に加工する第1刃物台単独穴加工指令OPA
(i)と開始角度θ2(θ2=90°)から始めて2個
の穴を円周上に加工する第2刃物台単独穴加工指令OP
B(j)が同時加工される加工を示している(1≦i≦
4,1≦j≦2)。このとき、数9及び数10よりde
g(OPA(i))及びdeg(OPB(j))は数1
3〜数18に示すようになる。
【0043】
【数13】deg(OPA(1))=0°
【数14】d
eg(OPA(2))=90°
【数15】deg(OP
A(3))=180°
【数16】deg(OPA(4)
)=270°
【数17】deg(OPB(1))=90
°
【数18】deg(OPB(2))=270°この具
体例においてマスタ等間隔穴指令は第1刃物台等間隔穴
加工指令となり、本発明の制御方法によると数19〜数
22に示すような加工を実行することになる。
【0044】
【数19】   (OPTA(1),OPTB(1))=(OPA(
1),          0)
【数20】   (OPTA(2),OPTB(2))=(OPA(
2),OPB(1))
【数21】   (OPTA(3),OPTB(3))=(OPA(
3),          0)
【数22】   (OPTA(4),OPTB(4))=(OPA(
4),OPB(2))尚、(OPA(1),     
     0)はOPA(1)が単独加工として実行さ
れていることを意味し、(OPA(2),OPB(1)
)はOPA(2)とOPB(1)が同時加工として実行
されることを意味している。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の複合工作機械にお
ける制御方法によれば、同時加工するように指令された
2つの等間隔穴加工指令のうち一方をマスタ指令、他方
をスレーブ指令と定義し、マスタ指令を順次実行する際
に、スレーブ指令の中から同時加工が可能である穴を自
動的に判別し、スレーブ指令の中に同時加工が可能であ
る穴が存在する場合にはマスタ指令とスレーブ指令を同
時加工し、スレーブ指令の中に同時加工が可能である穴
が存在しない場合にはマスタ指令を単独加工として実行
し、更にマスタ指令実行後に加工の行なわれていないス
レーブ指令を単独加工として実行するので、2つの等間
隔穴加工指令を同時加工とする場合には互いのC軸角度
及び穴個数を考慮せずに指令できるようになり、加工効
率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合工作機械における制御方法を実現
する一実施例のブロック図である。
【図2】第1刃物台等間隔穴加工指令PR3がマスタ等
間隔指令となった場合の単独加工/同時加工管理部12
における第1刃物台同時加工指令OPTA(k)及び第
2刃物台同時加工指令OPTB(k)の作成手順を示し
たフローチャートである。
【図3】第2刃物台等間隔穴加工指令PR4がマスタ等
間隔指令となった場合の単独加工/同時加工管理部12
における第1刃物台同時加工指令OPTA(k)及び第
2刃物台同時加工指令OPTB(k)の作成手順を示し
たフローチャートである。
【図4】複合加工を行なう従来の複合加工工作機械にお
ける制御方法を実現する一例を示すブロック図である。
【図5】一般的な等間隔穴加工指令の一例を示す図であ
る。
【図6】等間隔穴加工指令の具体例を示す図である。
【図7】工具回転機能を有する刃物台を少なくとも2台
具備した数値制御工作機械における複合加工方法の一例
を示す図である。
【符号の説明】
11  マスタ/スレーブ定義部 12  単独加工/同時加工管理部 15  第1刃物台送り軸指令生成部 16  第1刃物台M軸指令生成部 17  C軸指令生成部 18  第2刃物台送り軸指令生成部 19  第2刃物台M軸指令生成部 41  紙テープ 42  フロッピーディスク 43  通信 44  加工プログラム入力部 45  第1刃物台プログラム/第2刃物台プログラム
定義部 46  第1刃物台プログラム格納部 47  第2刃物台プログラム格納部 48  第1刃物台等間隔穴加工指令解釈部49  第
2刃物台等間隔穴加工指令解釈部410  第1刃物台
単独穴加工指令格納部411  第2刃物台単独穴加工
指令格納部412  第1刃物台送り軸指令生成部41
3  第1刃物台M軸指令生成部 414  第2刃物台送り軸指令生成部415  第2
刃物台M軸指令生成部 416  C軸指令生成部 417  第1刃物台送り軸制御部 418  第1刃物台M軸制御部 419  第2刃物台送り軸制御部 420  第2刃物台M軸制御部 421  C軸制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  工具回転機能を有する刃物台を少なく
    とも2台具備した複合工作機械において、同時加工を行
    なうように指令された2つの等間隔穴加工指令のうち、
    一方を等間隔穴マスタ指令、他方を等間隔穴スレーブ指
    令とし、前記等間隔穴マスタ指令に基づいて生成された
    穴の個数分の単独穴マスタ指令と前記等間隔穴スレーブ
    指令に基づいて生成された穴の個数分の単独穴スレーブ
    指令について、前記単独穴マスタ指令を順次実行する際
    に、前記単独穴マスタ指令の個々について同時加工が可
    能な単独穴スレーブ指令が存在するか否かを判断し、同
    時加工可能と判断された単独穴スレーブ指令がある場合
    には同時加工として実行し、すべての前記単独穴マスタ
    指令の実行後に残りの単独穴スレーブ指令を単独加工す
    るようにしたことを特徴とする複合工作機械における制
    御方法。
  2. 【請求項2】  C軸オフセット角度に基づいて前記単
    独穴マスタ指令に含まれるC軸プログラム指令をC軸機
    械指令に変換すると共に、C軸オフセット角度に基づい
    て前記単独穴スレーブ指令に含まれるC軸プログラム指
    令をC軸機械指令に変換し、前記単独穴マスタ指令に基
    づくC軸機械指令と等しいC軸機械指令を含む単独穴ス
    レーブ指令が存在するか否かに基づいて前記同時加工が
    可能か否かを判断するようにした請求項1に記載の複合
    工作機械における制御方法。
  3. 【請求項3】  前記同時加工を行なうように指令され
    た2つの等間隔穴加工指令のうち、穴数の多い等間隔穴
    加工指令を前記等間隔穴マスタ指令とするようにした請
    求項2に記載の複合工作機械における制御方法。
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