JPH04242646A - ジェット噴流装置の噴射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、風呂の浴槽等に設置し
て空気と水との混合流を噴出させ、マッサージ効果や筋
肉痛等の治療目的に使用するジェット噴流装置の噴射器
に関する。

【０００２】

【従来の技術】風呂の浴槽等で使用するジェット噴流装
置は、一般に図６に概略的に示すように、モータ１０６
、ポンプ室１０８、電源部１１０等を収容した本体１０
０に、モータ１０６によって浴槽内の水又は湯水（以下
、単に水と称する）を吸い込んでポンプ室１０８に導引
する吸込器１０２と、ポンプ室１０８で吸込器１０２か
らの水に圧力を加えた上で、水と空気との混合流を浴槽
内に噴出させる噴射器１０４とを取り付けたものである
。吸込器１０２はホース１１２、噴射器１０４は水ホー
ス１１４と空気ホース１１６をそれぞれ介してポンプ室
１０８に連結されている。使用に際しては、図７の如く
本体１００を浴室に設置し、吸込器１０２と噴射器１０
４を浴槽１５０内に配置する。

【０００３】ところで、噴射器１０４は水ホース１１４
から送られて来る圧力水と、空気ホース１１６から供給
される空気とを混合して泡流とし、これを噴射器に設け
たノズルから噴出させるものである。ノズルは通常或る
程度の範囲内を回動自在であり、ノズルの向きを変える
ことで噴流の放出方向を変更することができる。特に、
噴射器のノズルはジェット噴流装置として最終段階の部
品に相当し、水と空気との混合流の噴出作用を効果的に
行わせるために様々な工夫・改良が施されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】例えば、実開平２−１
０６２２６号公報「泡流吐出装置」では、吐出ノズル内
にノズル整流子を設けてある。この公報に開示されたノ
ズルを図８〜図１１に示す。図８、９は一例の断面及び
正面を、図１０、１１は他例の断面及び正面を示す。図
８、９のノズル２００内には略十字形のノズル整流子２
１０が架設され、図１０、１１のノズル２２０内には４
つの半円形状のノズル整流子２３０が等角度間隔を置い
て付設されている。

【０００５】これら整流子２１０、２３０はいずれも吐
出ノズル自体の長さを短くして、吐出装置からノズルが
できるだけ突出しないようにし、しかもノズルの操作に
よって泡流の吐出方向を確実に変えるためのものである
。しかしながら、上記公報に開示の吐出ノズルは、前記
作用効果を主眼とするため、吐出装置におけるノズル自
体の可変角度については余り配慮がなされておらず、上
記公報の第１図に示す吐出装置の構造からしてもノズル
の可動範囲は狭いことが分る。

【０００６】ノズルの可変角度が大きいと、浴槽内での
ジェット噴流の方向自由度が大きくなるため、使い勝手
が良くなることは当然である。しかし、上記公報に開示
の吐出装置に限らず、この種の一般的なジェット噴流装
置ではノズルの可変角度を大きくできないのが現状であ
る。これは、通常のノズルは圧力水流路の出口に対向す
る開口部を有する球状部を備えた形状が一般的であるが
、ノズルの噴出角度を大きく変える程、水流路からの吐
出水が球状部内の内周壁に直角に衝突するようになり、
言わば内周壁が水流抵抗となって吐出水の圧力が低下し
、その分ノズルからの噴流勢力も低減するからである。 このようなことは、ジェット噴流装置の使用目的からし
て甚だ好ましくない。

【０００７】従って、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、ノズルの噴出角度を大きくしてもノズルからの噴流
の勢力低下がを可及的に少ないノズルを備えたジェット
噴流装置の噴射器を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の噴射器は、圧力水を導く水流路と、空気を導く空気
流路と、水流路の出口に対向して回動自在に取り付けら
れ、水流路から吐出される圧力水と空気流路から供給さ
れる空気との混合流を噴出させる回転ノズルとを備える
噴射器であって、前記回転ノズルは、水流路の出口に対
向する開口を有する球状部と、球状部に連続する円筒状
部とを有し、球状部と円筒状部との接合部から球状部の
開口付近まで球状部の内周壁を部分的に覆う様態で延在
する水流反射板を球状部内に設けたことを特徴とする。

【０００９】本発明の噴射器においては、回転ノズルの
角度を大きく変えた場合でも、水流路から吐出される水
流はノズルの球状部内に設けた水流反射板に当たり、こ
の反射板が水流のガイドとして作用する結果、水流の勢
力は殆ど低下せずに球状部に連続する円筒状部に流れ、
水流はノズルの外方向に噴流として放出される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明のジェット噴流装置の噴射器を
実施例に基づいて説明する。図１は一実施例の縦断面を
、図２はその横断面を示す。本実施例の噴射器は、上ケ
ース１０と下ケース１１が嵌合され、且つ両ケース１０
、１１は噴射器の中心線（噴射ノズル２０と回転ノズル
５０との中心線）を軸として等角度間隔を置いた３つの
螺子１２（図面には１ヵ所のみ示す）によって結合され
ている。ケース１０、１１によって形成されるハウジン
グ内のほぼ中央には、円筒状の噴射ボックス１５が噴射
器の中心線を軸として等角度間隔を置いた２つの螺子１
７によって回転ノズル押え板３５に一体に取り付けられ
ている。

【００１１】ボックス１５内には、上方に開口する噴射
ノズル２０を設けてあり、ノズル２０は更にほぼ直角に
湾曲する水流導入路２２を有する。ノズル２０の側方付
近に連通するよう逆止弁キャップ２４がボックス１５に
付設され、キャップ２４内には逆止ボール２６が収容さ
れている。図６に示す如きジェット噴流装置本体１００
のポンプ室１０８に連通する水ホース１１４は水流導入
路２２に水ホース用クリップ３０によって、又空気ホー
ス１１６は逆止弁キャップ２４に空気ホース用クリップ
３２によってそれぞれ連結されている。

【００１２】ボックス１５の上端には環状の回転ノズル
押え板３５が嵌着されると共に、噴射器の中心線を軸と
して等角度間隔を置いた３つの螺子３７（図面には１ヵ
所のみ示す）によって上ケース１０に固定されている。 噴射器から突出する回転ノズル５０は回転ノズル押え板
３５によって回動自在に支持されるが、本発明では当該
ノズルの可変範囲が大きい。これは、ノズルの形状とノ
ズルの支持機構によって達成されるが、本実施例では下
記の如くである。即ち、支持機構は３点支持で構成され
、１つの支持点は、上ケース１０と回転ノズル押え板３
５とによって形成される矩形状間隙に、ラッチノブ４０
とバネ４２とを配し、バネ４２によってラッチノブ４０
を常時ノズル５０の方向に付勢する（図１参照）。残り
の２つの支持点は、先と同様に上ケース１０と回転ノズ
ル押え板３５とによって形成される矩形状間隙に、プッ
シャー４４とバネ４６を配し、バネ４６によってプッシ
ャー４４を常時ノズル５０の方向に付勢する（図２参照
）。

【００１３】ここで回転ノズル５０の断面及び斜視を図
３、４にそれぞれ示す。ノズル５０は、水流路の出口に
相当する噴射ノズル２０に対向する開口５３を持つ球状
部５２と、球状部５２に連続する円筒状部５５とを有す
る。円筒状部５５のほぼ半分は球状部５２内において該
球状部の内周壁のほぼ半分を覆う様態で開口５３から若
干突出して延在し、水流反射板５７を形成する。

【００１４】水流反射板５７を設けてある側の球状部５
２の外壁には、半球状凹部６０が形成され、この凹部６
０から約９０°の角度を置いた球状部５２の両側には、
それぞれスリット状溝６２が形成されている。この凹部
６０にラッチノブ４０が摺動可能に嵌合し（図１参照）
、溝６２にプッシャー４４が摺動可能に嵌合し（図２参
照）、ノズル５０の噴流角度を可変範囲内において自由
に調節できる。

【００１５】更に本例の噴射器には、図１、２からも分
かるように、円周上に二列に配置した多数の吸盤７２を
有する固定具７０が４つの螺子７４によって下ケース１
１に取り付けられている。この固定具７０は、噴射器を
浴槽の壁に吸着させるためのもので、噴射器を固定した
上で手を用いずにジェット噴流を利用することができ便
利である。

【００１６】かかる構造の噴射器は、図７の如き浴槽内
に浸漬して使用するものであるが、その際に固定具７０
を利用して浴槽の壁に吸着させておいてもよい。ここに
、回転ノズル５０が図１に示す如く噴射器の中心線に沿
う方向に向いている時、水ホース１１４からの圧力水は
水流導入路２２、噴射ノズル２０を経て、回転ノズル５
０内に噴出される。同時に、圧力水の負圧により逆止ボ
ール２６が開く方向に変位し、空気ホース１１６から空
気が供給され、水と空気との混合流となり、ノズル５０
から噴射される。ノズル５０を図示の如き方向に向けた
状態では、噴流はノズルの開口５３、球状部５２、円筒
状部５５を殆ど水流抵抗なく流れ、圧力水の勢力が噴射
流に十分に活用される。

【００１７】又、ノズルを図１に示す位置から前後左右
に或る程度傾斜させた場合も、噴流は殆ど抵抗を受けず
にノズル５０から吐出される。次に、ノズルの角度を大
きく変えた場合、例えば前方に可動範囲の限界近くまで
中心線に対して約５５°傾けた場合、ラッチノブ４０は
ノズル球状部５２の凹部６０から完全に外れ、図５のよ
うな状態になる。この時、噴射ノズル２０からの吐出流
は、まず直進して水流反射板５７に当たり、当該反射板
５７が半円筒状を呈するため、流路抵抗ができるだけ抑
制されながら水流が反射板５７によって円筒状部５５の
方向に案内される。水流抵抗が小さいから、圧力水の勢
力はそれ程弱くならずに水と空気との混合流をノズル５
０から噴出させることができる。

【００１８】仮に、水流反射板５７が設けられていない
とすると、噴射ノズル２０からの吐出流はノズル球状部
５２の内周壁にほぼ直角に衝突して乱流が発生するため
、圧力水の勢力が大きく低下し、しかも圧力低減により
空気供給が十分に行われ難くなる。この結果、ジェット
噴流としての効能が激減してしまう。このように、水流
反射板５７を設けることで回転ノズルの噴射角度が余り
大きくない時は勿論のこと、噴射角度を大きくした場合
でも圧力水の勢力低下は皆無に近く、噴流の放出角度範
囲を大きくすることができる訳である。

【００１９】

【発明の効果】本発明の噴射器は、以上説明したように
水流反射板を設けた回転ノズルを備えるので、回転ノズ
ルの噴流角度を大きくしても噴流の勢力が殆ど衰えない
。従って、ジェット噴流の放出範囲が広いため、浴槽内
での使用時に噴射器の使い勝手がすこぶる良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の噴射器の一実施例の縦断面図である。

【図２】図１に示す噴射器の横断面図である。

【図３】回転ノズルの断面図である。

【図４】回転ノズルの斜視図である。

【図５】図１に示す噴射器において回転ノズルを前方に
大きく傾けた状態の縦断面図である。

【図６】通常のジェット噴流装置の概略図である。

【図７】通常のジェット噴流装置の一般的使用法を示す
説明図である。

【図８】従来例の吐出ノズルの断面図である。

【図９】図８に示すノズルの正面図である。

【図１０】図８に示す従来例を変更した吐出ノズルの断
面図である。

【図１１】図１０に示すノズルの正面図である。

【符号の説明】

１０・１１　　上下ケース ２０　　噴射ノズル ５０　　回転ノズル ５２　　球状部 ５５　　円筒状部 ５７　　水流反射板 １１４　　水ホース（水流路） １１６　　空気ホース（空気流路）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧力水を導く水流路と、空気を導く空気流
   路と、水流路の出口に対向して回動自在に取り付けられ
   、水流路から吐出される圧力水と空気流路から供給され
   る空気との混合流を噴出させる回転ノズルとを備える噴
   射器であって、前記回転ノズルは、水流路の出口に対向
   する開口を有する球状部と、球状部に連続する円筒状部
   とを有し、球状部と円筒状部との接合部から球状部の開
   口付近まで球状部の内周壁を部分的に覆う様態で延在す
   る水流反射板を球状部内に設けたことを特徴とするジェ
   ット噴流装置の噴射器。