JPH04241256A - ディスクローディング機構 - Google Patents

ディスクローディング機構

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Publication number
JPH04241256A
JPH04241256A JP3002254A JP225491A JPH04241256A JP H04241256 A JPH04241256 A JP H04241256A JP 3002254 A JP3002254 A JP 3002254A JP 225491 A JP225491 A JP 225491A JP H04241256 A JPH04241256 A JP H04241256A
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JP
Japan
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plate
drive unit
lock
clamper
lock plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3002254A
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English (en)
Inventor
Yuji Teraguchi
寺口 祐司
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04241256A publication Critical patent/JPH04241256A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD或いはレーザディ
スクなどの円盤状記録媒体(ディスク)を、再生装置な
どの機器内にローディングし、イジェクトするためのデ
ィスクローディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスクの再生装置は、ユーザー
ニーズの多様化に伴い、従来の室内用機器としての用途
の他に、他の音響・映像機器と同様に、可搬型機器や車
載用機器としての用途も拡大しつつあり、これらの用途
に対応すべく、一層の開発が要求されている。
【0003】このような開発の要求に伴い、ディスクを
機器内にローディングし、またイジェクトするためのデ
ィスクローディング機構においても、その改良が望まれ
ている。
【0004】図13は、特に車載用のディスク再生装置
に使用されるディスクローディング機構の一例を示す図
であり、図中左側がディスク挿入口(前方)である。こ
の図13において、1はディスク、2はシャーシであり
、シャーシ2には、ディスク1を回転駆動するためのド
ライブユニット3が固定されている。
【0005】この場合、ドライブユニット3は、シャー
シ2に対して、図示していないダンパーを介して固定さ
れており、これによって、車両の振動の影響を受けない
振動絶縁構造とされている。このドライブユニット3上
には、ターンテーブル4が回転可能に取付けられており
、その上にローディングされたディスク1を回転させる
ようになっている。このターンテーブル4の上方には、
これと対向してクランパー5が配置されており、クラン
パーリンク6によって昇降するようになっている。
【0006】クランパーリンク6は、シャーシ2に対し
て傾斜(回動)可能に設けられており、軸7によって上
下方向に回動し、回動自由端に取付けられたクランパー
5を昇降させるようになっている。このクランパーリン
ク6は、その側面のアームの先端に設けられた係合ピン
6aによって、図示していない駆動側の部材に係合して
おり、この係合ピン6aを介して駆動され、上下方向に
回動するようになっている。
【0007】なお、図13は、クランパーリンク6が上
方に回動し、クランパー5が持上げられた状態、すなわ
ちローディング・イジェクト状態を示している。
【0008】一方、車載用のディスク再生装置において
は、一般に、ディスク挿入口を有する装置前面のみが露
出面となるため、トラックナンバー、演奏時間などの表
示を行うための表示部は、この装置前面におけるディス
ク挿入口の上方または下方にしか配置できない。この表
示部は、通常は、装置の薄型化の観点からディスク挿入
口の下方に配置されている。
【0009】すなわち、ドライブユニットなどの各種機
構が配置されるディスク挿入口の下方の上下寸法は、単
にクランパーを昇降させるだけのディスク挿入口の上方
の上下寸法よりもはるかに大きいため、このディスク挿
入口の下方に表示部を設ける方が、シャーシ全体の上下
寸法(厚み)が短縮され、装置が薄くなるからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような構成を有する従来のディスク再生装置において、
一層の小型・薄型化を実現することは困難であった。
【0011】すなわち、ディスク挿入位置より上方にお
いては、ディスク1をローディング・イジェクトする際
に、クランパー5を高く上昇させて、クランパー5とタ
ーンテーブル4との間に所定以上の間隔を空ける必要が
あるため、メカニズム上面からディスク挿入位置まで所
定以上の寸法が必要であり、この部分の寸法を短縮する
ことは不可能であった。
【0012】これに対し、ドライブユニットを傾斜可能
に設け、ローディング・イジェクト時に、ドライブユニ
ットを下方に傾斜させることにより、クランパーの上昇
距離を短縮して、ディスク挿入位置より上方の寸法を短
縮することが考えられる。このための具体的な構成とし
て、出願人は、先に、モータ駆動により前後動するロッ
クプレートのテーパによって、ドライブユニットに設け
た係合ピンを押圧駆動する構成(特願平3−917号)
を提案している。
【0013】しかしながら、このような構成とした場合
には、ロックプレートのテーパとドライブユニットの係
合ピンとの間の摺動抵抗が大きくなる。そのため、ドラ
イブユニットの傾斜の制御に大きな駆動力が必要となり
、この結果、装置が大型化してしまう。また、ロックプ
レートのテーパとドライブユニットの係合ピンとの間の
摺動抵抗を小さくするために、ロックプレートのテーパ
の角度を変えることも考えられるが、この場合には、ロ
ックプレート及びその動作ストロークが大きくなるため
、結局装置の大型化につながる。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、小
さな駆動力によってドライブユニットを傾斜させること
を可能とすることにより、小型・簡略で動作性能に優れ
たディスクローディング機構を提供することである。ま
た、より一般的な目的は、このような優れたディスクロ
ーディング機構を実現することによって、ディスク再生
装置の一層の小型・薄型化に貢献することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクロ
ーディング機構は、ドライブユニットを傾斜させ、傾斜
状態にロックするために、前後動可能な第1のロックプ
レートと、これに対して回動可能に支持された第2のロ
ックプレートを設けている。すなわち、第2のロックプ
レートを前後方向において直線的に移動させてドライブ
ユニットに係合させた後、同プレートの回動によりドラ
イブユニットを傾斜させるように構成するものである。
【0016】請求項1に記載のディスクローディング機
構は、本発明による最も基本的な構成を有する機構であ
り、  挿入されたディスクをクランパーとターンテー
ブルの間に移送するローディング、及び、クランパーと
ターンテーブルの間からディスクを外部に移送するイジ
ェクトを行うディスクローディング機構において;  
シャーシと;  シャーシに対して、上下方向に傾斜可
能に配置され、クランパーとターンテーブルの間にディ
スクを挟持した状態でターンテーブルを回転させるドラ
イブユニットと;  ドライブユニット上に、回転可能
に取付けられ、その上に載置されたディスクを回転させ
るターンテーブルと;  ターンテーブル上にこれと対
向して配置され且つ昇降可能とされ、下降した際にディ
スクを上面から押えてターンテーブル上に保持するクラ
ンパーと;  シャーシに対して、上下方向に傾斜可能
に配置され、ディスクをローディング・イジェクトする
際に傾斜してクランパーを上昇させるクランパーリンク
と;  駆動モータと;  前後動可能に設けられ、デ
ィスクをローディング・イジェクトする際に、駆動モー
タの駆動力により、前後に移動するスライドプレートと
;  回動可能に設けられ、スライドプレートの移動に
従って回動するリンクプレートと;  スライドプレー
トとリンクプレートとの間に設けられ、スライドプレー
トの所定の動作ストロークによってリンクプレートの回
動を駆動制御する第1のカム機構と;  前後動可能に
設けられ、リンクプレートの回動に従って前後に移動す
る第1のロックプレートと;第1のロックプレートに回
動可能に支持され、第1のロックプレートと共に前後に
移動し、前後方向の所定の位置においてドライブユニッ
トに係合し、係合状態における回動によってドライブユ
ニットを傾斜させ、所定の位置においてドライブユニッ
トを傾斜状態にロックする第2のロックプレートと; 
 スライドプレートと第2のロックプレートとの間に設
けられ、スライドプレートの所定の動作ストロークによ
って第2のロックプレートの回動を駆動制御する第2の
カム機構;及び、少なくともクランパーとターンテーブ
ルの間にディスクが挟持されている際には、ドライブユ
ニットを水平状態に保持する水平保持手段;  を有す
ることを特徴としている。
【0017】請求項2に記載の機構は、第1のカム機構
として、スライドプレートに第1のカム溝を設け、リン
クプレートにカムフォロワを設けるものである。
【0018】請求項3に記載の機構は、第2のカム機構
として、スライドプレートに第2のカム溝を設け、第2
のロックプレートにカムフォロワを設けるものである。
【0019】請求項4に記載の機構は、第1のロックプ
レートに、クランパーリンクに係合してこれを傾斜させ
る係合部を設けるものである。
【0020】請求項5に記載の機構は、リンクプレート
の回動に従って前後に移動する第3のロックプレートを
設けると共に、ドライブユニットの前方側端部及び後方
側端部に、係合部をそれぞれ設け、第2のロックプレー
トを、ドライブユニットの前方側端部の係合部に係合し
てこれを下降させ、所定の位置にロックするように設定
すると共に、第3のロックプレートを、ドライブユニッ
トの後方側端部の係合部を所定の位置にロックするよう
に設定するものである。
【0021】請求項6に記載の機構は、第2のカム溝に
、第1、第2の動作ストロークを持たせ、第1の動作ス
トロークによって、イジェクト時に、第2のロックプレ
ートを下方に回動し、ドライブユニットを傾斜させると
共に、第2の動作ストロークによって、イジェクト完了
後に、第2のロックプレートを上方に回動し、ドライブ
ユニットを水平状態に復帰させるように設定するもので
ある。
【0022】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。
【0023】請求項1に記載のディスクローディング機
構では、ローディング・イジェクト時に、駆動モータに
より、スライドプレートを前方または後方に移動させる
。この移動に従って、第1のカム機構によりリンクプレ
ートが回動し、第1のロックプレート及び第2のロック
プレートが前方または後方に移動する。この移動によっ
て、第2のロックプレートがドライブユニットに係合す
る。この係合状態で、スライドプレートをさらに移動さ
せる。この移動に従って、第2のカム機構により第2の
ロックプレートが回動し、ドライブユニットを傾斜させ
る。第2のロックプレートは、第2のカム機構により所
定の位置で停止し、ドライブユニットを傾斜状態にロッ
クする。これと同時に、適当な構成を使用してクランパ
ーリンクを上方に傾斜させ、クランパーを上昇させ、上
昇位置に保持する。
【0024】このように、請求項1の機構においては、
ローディング・イジェクト時に、クランパーを上昇させ
ることに加えて、ドライブユニットを下方に傾斜させる
ことができるため、クランパーの上昇のみによってクラ
ンパーとターンテーブルの間に所定の距離を空ける場合
に比べ、クランパーの上昇距離を短縮することができる
。従って、クランパーの上昇距離が短縮される分だけ、
メカニズム上面からディスク挿入口までの寸法を短縮で
き、この点で装置全体の小型・薄型化に貢献できる。
【0025】特に、第2のロックプレートとドライブユ
ニットを係合させた状態で、第2のロックプレートの回
動によってドライブユニットを傾斜させる構成であるた
め、両部材の間に大きな衝動抵抗が加わることがない。 従って、ドライブユニットを傾斜させるための駆動力を
小さくできるため、ディスクローディング機構を小型化
でき、装置全体の小型・薄型化に実質的に貢献できる。
【0026】請求項2に記載の機構では、スライドプレ
ートの第1のカム溝と、リンクプレートのカムフォロワ
からなる第1のカム機構により、スライドプレートの前
後動に従ってリンクプレートを確実に回動させることが
できる。
【0027】請求項3に記載の機構では、スライドプレ
ートの第2のカム溝と、第2のロックプレートのカムフ
ォロワからなる第2のカム機構により、スライドプレー
トの前後動に従って第2のロックプレートを確実に回動
させることができる。
【0028】請求項4に記載の機構では、クランパーリ
ンクを、第1のロックプレートの移動に従って傾斜させ
るように構成していることから、スライドプレートの移
動により、ドライブユニットとクランパーを同期して駆
動できるため、両部材の動作にずれを生じることがなく
、迅速且つ正確に、ローディング・イジェクト状態に移
行でき、動作性能を向上できる。また、クランパーを駆
動するための専用の部材或いは専用の機構を設ける必要
がないため、その分だけ装置全体の構成を小型・簡略化
できる。
【0029】請求項5に記載の機構では、第2のロック
プレートの回動により、ドライブユニットの前方側端部
の係合部を下降させることにより、ドライブユニットを
傾斜させた後、所定の位置にロックすると共に、第3の
ロックプレートの直線移動により、ドライブユニットの
後方側端部の係合部を所定の位置にロックすることによ
り、ドライブユニットを傾斜状態にロックすることがで
きる。
【0030】従って、ドライブユニットを前後端部の2
点にてロックしているため、所定の傾斜状態へのロック
を安定且つ高精度に実現できる。具体的には、第2、第
3のロックプレートのロック方向を、それぞれ前方側及
び後方側とすることが望ましい。
【0031】請求項6に記載の機構では、イジェクト時
に、第2のロックプレートを下方に回動し、ドライブユ
ニットを傾斜状態にロックした後において、第2のロッ
クプレートを再び上方に復帰し、ドライブユニットを水
平状態に復帰させることができる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明によるディスクローディング
機構の一実施例について、図1乃至図12を参照して具
体的に説明する。
【0033】なお、図1及び図2は、プレイ状態を示す
側面図、図3及び図4は、ローディング・イジェクト途
中状態を示す側面図、図5及び図6は、ローディング・
イジェクト状態を示す側面図、図7及び図8は、スタン
バイ状態を示す側面図であり、各図面共、図中左側がデ
ィスク挿入口(前方)である。この場合、同一の動作状
態をそれぞれ2枚の図面で示しているのは、図面を簡略
化して、動作の理解を容易にするためであり、図1、図
3、図5及び図7は、それぞれ、ドライブユニット以下
の動作側の構成を示す図、図2、図4、図6及び図8は
、それぞれ、駆動モータからロックプレートに至る駆動
制御側の構成を示す図である。
【0034】また、図9乃至図12は、図番順に、スラ
イドプレート、リンクプレート、第1のロックプレート
、及び第2のロックプレートをそれぞれ示す図である。 なお、図13に示した従来技術と同一部分には同一符号
を付し、説明を省略する。
【0035】まず、図1に示すように、ドライブユニッ
ト3は、その前方側端部の下方に第1の係合ピン3aを
、後方側端部の上方に第2の係合ピン3bを、後方側端
部の下方に第3の係合ピン3cをそれぞれ有している。 このうち、第1、第3の係合ピン3a,3cは、後述す
るように、対応するダンパーによって移動可能に保持さ
れており、また、第1、第2の係合ピン3a,3bは、
後述するように、駆動制御側の対応するロックプレート
に係合して駆動され、図5に示すような所定の傾斜位置
にロックされるようになっている。
【0036】すなわち、ドライブユニット3は、図1、
図3、及び図7に示すように、通常は、ダンパーにより
シャーシ2に対して水平位置に保持され、ローディング
・イジェクト時にのみ、第1、第2の係合ピン3a,3
bを介して駆動制御され、図5に示すような傾斜位置に
ロックされるようになっている。
【0037】クランパーリンク6は、ドライブユニット
3の第2の係合ピン3bによって回動可能に支持されて
おり、これによってシャーシ2に対して傾斜可能、すな
わち、上下方向に回動し、回動自由端に取付けられたク
ランパー5を昇降させるようになっている。また、クラ
ンパーリンク6の側面のアームの先端には、従来と同様
係合ピン6aが設けられ、後述するように、駆動制御側
の対応するロックプレートに係合し、図5に示すような
上昇位置に駆動され、同位置に保持されるようになって
いる。
【0038】次に、図2を参照して駆動制御側の構成を
説明する。この図2に示すように、シャーシ2の前方側
端部の下方には、ローディング・イジェクト用の駆動モ
ータ11が設けられ、図示していない減速機構を介して
駆動ギヤ12を回転させるようになっている。また、図
中13はスライドプレート、14はリンクプレート、1
5〜17は、第1乃至第3のロックプレート、18,1
9は、第1、第2のダンパーである。
【0039】スライドプレート13は、図9に示すよう
に、前後方向に長尺な部材であり、その後方に、第1の
カム溝13Aと第2のカム溝13Bを有し、その前方に
、ラック13cを有している。このスライドプレート1
3は、図2に示すように、前後動可能に設けられており
、ラック13aが駆動ギヤ12と常時噛合わされること
によって、駆動モータ11の駆動力により、駆動ギヤ1
2の回転方向に応じて前方または後方に駆動され、図2
に示すような後方のプレイ位置と、図6に示すような前
方のローディング・イジェクト位置、及び図8に示すよ
うな最前のスタンバイ位置の間を移動するようになって
いる。
【0040】また、図9に示すように、スライドプレー
ト13の第1のカム溝13Aは、上方側水平部と、駆動
用急傾斜部と、駆動用緩傾斜部、及び下方側水平部を連
続して有している。一方、第2のカム溝13Bは、上方
側水平部と、前方側駆動用傾斜部と、上方側水平部と、
後方側駆動用傾斜部、及び下方側水平部を連続して有し
ている。
【0041】そして、スライドプレート13は、第1の
カム溝13Aによってリンクプレート14を駆動制御す
ると共に、第2のカム溝13Bによって第2のロックプ
レート16を駆動制御するようになっている。なお、第
1、第2のカム溝13A,13Bとこれらの従動側のプ
レート14,16との駆動制御関係の詳細については、
従動側の各プレート14,16の説明と共に後述する。
【0042】リンクプレート14は、図10に示すよう
に、第1乃至第3の係合ピン14a〜14cを有してい
る。このリンクプレート14は、図2に示すように、シ
ャーシ2に固定された固定ピン20によって、シャーシ
2に対して回動可能に設けられており、その第1の係合
ピン(カムフォロワ)14aが、前述したスライドプレ
ート13の第1のカム溝13Aに挿入されることにより
、スライドプレート13の前後動に従って回動し、図2
に示すような反時計方向側の回動位置と、図6及び図8
に示すような時計方向側の回動位置との間を回動するよ
うになっている。
【0043】より詳細には、リンクプレート14は、図
2に示すように、スライドプレート13がプレイ位置に
ある際には、第1のカム溝13Aの上方側水平部によっ
て反時計方向側の回動位置に制御され、図6及び図8に
示すように、スライドプレート13がローディング・イ
ジェクト位置からスタンバイ位置の間にある際には、第
1のカム溝13Aの下方側水平部によって時計方向側の
回動位置に制御されるようになっている。そして、図4
に示すように、スライドプレート13がプレイ位置とロ
ーディング・イジェクト位置との間を移動する際には、
第1のカム溝13Aの駆動用急傾斜部及び駆動用緩傾斜
部によって駆動され、スライドプレート13の移動方向
に応じた側に回動するようになっている。
【0044】また、リンクプレート14は、第2の係合
ピン14bによって第1のロックプレート15を駆動制
御すると共に、第3の係合ピン14cによって第3のロ
ックプレート17を駆動制御するようになっている。な
お、リンクプレート14と、従動側のプレート15,1
7との駆動制御関係の詳細については、従動側の各プレ
ート15,17の説明と共に後述する。
【0045】第1のロックプレート15は、図11に示
すように、前後方向に長尺な部材であり、その前方側端
部の上方に第1の係合ピン15aを有し、中央部の下方
に第2の係合ピン15bを有し、後方側端部に上下方向
に延びる長孔15cを有し、更に、後方側端部の背面に
は、クランパーリンク6を傾斜させるためのテーパ15
dを有している。
【0046】この第1のロックプレート15は、図2に
示すように、シャーシ2の中央部下方に設けられ、その
第1、第2の係合ピン15a,15bが、シャーシ2に
設けられた前後方向に延びるガイド孔(図示していない
)に挿入されることにより、シャーシ2に対して前後動
可能となっている。また、第1のロックプレート15の
長孔15cには、リンクプレート14の第2の係合ピン
14bが挿入されている。すなわち、第1のロックプレ
ート15は、リンクプレート14の回動に従い、その回
動方向に応じて、前後いずれか一方に駆動され、後方の
解除位置(図2)と前方のロック位置(図6及び図8)
との間を移動するようになっている。
【0047】そして、第1のロックプレート15は、こ
のような前後動によって、その第1の係合ピン15aに
支持された第2のロックプレート16を一体に前後動さ
せるようになっている。さらに、第1のロックプレート
15は、その前進時に、テーパ15dによって、クラン
パーリンク6の係合ピン6aに係合してこれを上昇させ
、これによってクランパーリンク6を上方に傾斜させ、
クランパー5を、図5に示すような上昇位置に持ち上げ
るようになっている。
【0048】第2のロックプレート16は、図12に示
すように、前後方向に長尺な部材であり、その前方側端
部に、ドライブユニット3をガイドするテーパ16Aと
、これに連続するロック部16Bとを有し、後方側端部
に係合ピン(カムフォロワ)16cを有している。
【0049】この第2のロックプレート16は、図2に
示すように、シャーシ2の中央部下方における、第1の
ロックプレート15の前方に設けられ、その中央部にて
、第1のロックプレート15の第1の係合ピン15aに
回動可能に支持されている。また、第2のロックプレー
ト16の係合ピン16cは、スライドプレート13の第
2のカム溝13Bに挿入されており、スライドプレート
13の移動に従って、上下方向に回動するようになって
いる。
【0050】すなわち、第2のロックプレート16は、
第1のロックプレートの前後動に従って、図2に示すよ
うな後方の解除位置と図6及び図8に示すような前方の
ロック位置との間を移動すると共に、図2、図4、及び
図8に示すような上昇位置(解除位置、係合開始位置、
または水平ロック位置)と図6に示すような下降位置(
傾斜ロック位置)との間を回動するようになっている。
【0051】より詳細には、第2のロックプレート16
は、図2及び図4に示すように、スライドプレート13
がプレイ位置(図2)と所定のローディング・イジェク
ト途中位置(図4)の間にある際には、第2のカム溝1
3Bの前方の上方側水平部により係合ピン16cが下方
に保持されることで、水平な上昇位置に保持されると共
に、第1のロックプレート15の動作に従って、これと
一体に前後いずれか一方に駆動され、後方の解除位置(
図2)と前方の係合開始位置(図4)との間を移動する
ようになっている。
【0052】また、第2のロックプレート16は、図4
及び図6に示すように、スライドプレート13が所定の
ローディング・イジェクト途中位置(図4)とローディ
ング・イジェクト位置(図6)の間にある際には、その
係合ピン16cが、第2のカム溝13Bにおける前方の
上方側水平部と中央の上方側水平部との間で駆動制御さ
れる一方で、第1のロックプレート15が前後動するた
め、図4に示すような係合開始の上昇位置と、図6に示
すような傾斜ロック位置との間を移動するようになって
いる。
【0053】この場合、第2のロックプレート16は、
スライドプレート13が、ローディング・イジェクト位
置からさらに前方に移動すると、第2のカム溝13Bの
後方側駆動用傾斜部により係合ピン16cが下方に駆動
されることで、上方に回動し、さらに、図8に示すよう
に、スライドプレート13が最前のスタンバイ位置に達
した際には、第2のカム溝13Bの後方の下方側水平部
により係合ピン16cが下方に保持されることで、水平
ロック位置に保持されるようになっている。
【0054】そして、第2のロックプレート16は、図
2に示すような後方の解除位置から、前記のようにして
駆動され、前進した際において、そのロック部16Bに
よりドライブユニット3の第1の係合ピン3aに係合し
、回動によってこの係合ピン3aを下方に駆動し、ドラ
イブユニット3を傾斜させ、図6に示すような傾斜ロッ
ク位置において、ドライブユニット3を傾斜位置に保持
し、図8に示すような水平ロック位置において、ドライ
ブユニット3を水平位置に復帰させるようになっている
【0055】第3のロックプレート17は、図2に示す
ように、前後方向に長尺な部材であり、その後方側端部
に、ドライブユニット3をガイドするためのテーパ17
Aと、これに連続するロック部17Bとを有し、前方側
端部に、上下方向に延びる長孔17c及び第1の係合ピ
ン17dを有し、さらに、中央部には、第2の係合ピン
17eを有している。
【0056】この第3のロックプレート17は、図2に
示すように、シャーシ2の後方部上方に設けられ、その
第1、第2の係合ピン17d,17eが、シャーシ2に
設けられた前後方向に延びるガイド孔(図示していない
)に挿入されることにより、シャーシ2に対して前後動
可能となっている。また、第3のロックプレート17の
長孔17cには、リンクプレート14の第3の係合ピン
14cが挿入されている。すなわち、第3のロックプレ
ート17は、リンクプレート14の回動に従い、その回
動方向に応じて、前後いずれか一方に駆動され、前方の
解除位置(図2)と後方のロック位置(図6及び図8)
との間を移動するようになっている。
【0057】そして、第3のロックプレート17は、図
2に示すような前方の解除位置から、前記のようにして
駆動され、後退した際に、図6及び図8に示すような後
方のロック位置において、そのロック部17Bによりド
ライブユニット3の第2の係合ピン3bをロックし、前
記第2のロックプレート16と共に、ドライブユニット
3を傾斜位置に保持するようになっている。
【0058】なお、図2及び図4から明らかなように、
第2、第3のロックプレート16,17のテーパ16A
,17Aは、ドライブユニット3の第1、第2の係合ピ
ン3a,3bを上下方向に積極的に駆動するものではな
く、スライドプレート13の移動によって各係合ピン3
a,3bをロック部16B,17Bに係合させる際に、
係合ピン3a,4bを確実にガイドする機能のみを有し
ている。すなわち、スライドプレート13の移動によっ
て、各係合ピン3a,3bが、ロック部16B,17B
に係合するまでの間において、振動などによりドライブ
ユニット3が変位し、第1、第2の係合ピン3a,3b
に変位を生じた場合においても、テーパ16A,17A
によって、確実にこの係合ピン3a,3bをロック部1
6B,17Bにガイドするようになっている。
【0059】第1、第2のダンパー18,19は、ドラ
イブユニット3をシャーシ2に対して弾性的に(可動に
)水平位置に保持する水平保持手段である。この第1、
第2のダンパー18,19は、図2に示すように、シャ
ーシ2の中央部及び後部の下方に配置されており、ドラ
イブユニット3の第1、第3の係合ピン3a,3cを、
移動可能に保持している。なお、図2、図4、図6、及
び図8中18a,19aは、第1、第2のダンパー18
,19の固定中心であり、通常は、この位置にドライブ
ユニット3の第1、第3の係合ピン3a,3cを弾性的
に保持するようになっている。
【0060】続いて、以上説明したような本実施例のデ
ィスクローディング機構の作用を説明する。
【0061】まず、図1及び図2に示すようなプレイ状
態においては、スライドプレート13は、後方のプレイ
位置にある。この場合、リンクプレート14の第1の係
合ピン14aが第1のカム溝13Aの上方側水平部にあ
るため、リンクプレート14は、反時計方向側の回動位
置にある。従って、第1のロックプレート15及び第2
のロックプレート16は、後方の解除位置にある。そし
て、第2のロックプレート16の係合ピン16cは、第
2のカム溝13Bの前方の下方側水平部の後端部にある
【0062】このような図1及び図2のプレイ状態から
イジェクト指令がなされた場合には、駆動モータ11が
起動され、駆動ギヤ12を介してスライドプレート13
を図中左側に前進させる。このスライドプレート13の
前進に従って、その第1のカム溝13Aの駆動用急傾斜
部により、リンクプレート14が時計方向に回動するた
め、第1、第2のロックプレート15,16が図中左側
に前進すると共に、第3のロックプレート17が図中右
側に後退する。
【0063】そして、第1のロックプレート15の前進
に従って、そのテーパ15dによりクランパーリンク6
の係合ピン6aが上方に駆動され、クランパーリンク6
が上方に傾斜させられる。この時点では、スライドプレ
ート13の移動速度と、第1、第2のロックプレート1
5,16の移動速度、すなわち、第1のカム溝13Aの
駆動用急傾斜部によるリンクプレート14の駆動を介し
て第1、第2のロックプレート15,16が移動する速
度とが、ほぼ等しいため、スライドプレート13、及び
第1、第2のロックプレート15,16がほぼ同期して
前進する。
【0064】続いて、リンクプレート14の第1の係合
ピン14aが、第1のカム溝13Aの駆動用緩傾斜部に
移動すると、リンクプレート14の回動速度が遅くなり
、第1、第2のロックプレート15,16の移動速度が
、スライドプレート13の移動速度よりも遅くなる。 このため、第1、第2のロックプレート15,16は、
スライドプレート13に対して相対的に後方に移動する
【0065】この後、図4に示すように、スライドプレ
ート13が、所定のローディング・イジェクト途中位置
に達した時点では、ドライブユニット3の第1、第2の
係合ピン3a,3bが、それぞれ、第2のロックプレー
ト16のロック部16B及び第3のロックプレート17
のロック部17Bの一端に係合する。すなわち、第2、
第3のロックプレート16,17は、係合開始位置に達
する。
【0066】この状態では、図4に示すように、リンク
プレート14の第1の係合ピン14aが、第1のカム溝
13Aの駆動用緩傾斜部の途中にあり、第1のロックプ
レート15の第1の係合ピン15a及び第2のロックプ
レート16の係合ピン16cは、第2のカム溝13B内
において、図2の位置よりも後方にある。特に、第2の
ロックプレート16の係合ピン16cは、第2のカム溝
13Bの前方側駆動用傾斜部の先端に達している。
【0067】このような図3及び図4のローディング・
イジェクト途中状態から、さらにスライドプレート13
が前進すると、リンクプレート14がさらに時計方向に
回動し、第1、第2のロックプレート15,16が前進
すると共に、第3のロックプレート17が後退する。こ
の場合、第2のロックプレート16は、その係合ピン1
6cが、第2のカム溝13Bの前方側駆動用傾斜部によ
って駆動されることにより、下方に回動する。
【0068】そして、このような第2のロックプレート
16の前進及び回動に従って、ドライブユニット3の第
1の係合ピン3aは、ロック部16Bの奥部に移動する
と同時に、下方に駆動される。この第1の係合ピン3a
の移動により、ドライブユニット3が下方に傾斜する。 また、第3のロックプレート17の移動に従って、ドラ
イブユニット3の第2の係合ピン3bは、ロック部17
Bの奥部に移動する。この後、図6に示すように、スラ
イドプレート13がローディング・イジェクト位置に達
した時点では、リンクプレート14の第1の係合ピン1
4aが第1のカム溝13Aの下方側水平部に達し、リン
クプレート14は、最も時計方向側の回動位置に達して
いる。そして、第1、第2のロックプレート15,16
、及び第3のロックプレート17は、ロック位置に達し
ている。
【0069】この場合、第2のロックプレート16は、
その係合ピン16cが第2のカム溝13Bの上方側水平
部に達しているため、傾斜ロック位置にあり、そのロッ
ク部16Bによって、ドライブユニット3の第1の係合
ピン3aを下方の所定のロック位置に保持している。ま
た、第3のロックプレート17は、そのロック部17B
により、ドライブユニット3の第2の係合ピン3bを所
定の位置に保持している。そして、これらの2箇所の係
合ピン3a,3bのロックにより、図5に示すように、
ドライブユニット3が所定の傾斜位置に保持され、ター
ンテーブル4が下降位置に保持されている。
【0070】また、この時点では、クランパーリンク6
の係合ピン6aが、第1のロックプレート15のテーパ
15dの上部に乗り上げているため、図5に示すように
、クランパーリンク6は、上方の所定の傾斜位置に保持
され、これにより、クランパー5が上昇位置に保持され
、ローディング・イジェクト状態となっている。
【0071】なお、このようなローディング・イジェク
ト状態においては、図6に示すように、ドライブユニッ
ト3の第1、第3の係合ピン3a,3cは、対応するダ
ンパー18,19の固定中心からずれている。この場合
、第3の係合ピン3cのずれは、ほとんど問題とならな
い程度に小さいが、第1の係合ピン3aのずれは、かな
り大きいため、長時間この状態で放置されると、第1の
ダンパー18が変形して、その機能が損なわれてしまう
。これに対し、本実施例では、スライドプレート13の
ストロークを利用して、スタンバイ状態の間はドライブ
ユニット3を水平位置に復帰させるようにしている。
【0072】すなわち、図6に示すようなローディング
・イジェクト位置から、スライドプレート13をさらに
前進させた場合、リンクプレート14の第1の係合ピン
14aは、スライドプレート13の第1のカム溝13A
の下方側水平部内を移動するだけであり、リンクプレー
ト14は回動しない。
【0073】従って、第1、第2のロックプレート15
,16は、水平方向に移動することはないが、第2のロ
ックプレート16は、その係合ピン16cがスライドプ
レート13の第2のカム溝13Bの後方側駆動用傾斜部
によって下方位置に駆動されるため、上方に回動し、そ
のロック部16Bの位置が上昇する。そのため、このロ
ック部16Bによって下方に保持されていたドライブユ
ニット3の第1の係合ピン3aが上昇し、第1のダンパ
ー18の固定中心18aへの復帰を開始する。
【0074】そして、スライドプレート13が、最終的
に、図8に示すようなスタンバイ位置に達すると、第2
のロックプレート16は上昇位置(水平ロック位置)に
保持され、ドライブユニット3の第1の係合ピン3aが
第1のダンパー18の固定中心18aに復帰し、図7に
示すように、ドライブユニット3が水平位置に復帰する
【0075】以上の動作説明は、プレイ状態からイジェ
クトへの移行動作の説明であるが、ローディングからプ
レイ状態までの移行動作は、上記と逆の動作である。
【0076】すなわち、ディスクローディング時には、
図8に示すようなスタンバイ位置からスライドプレート
13を後退させることにより、スライドプレート13の
第2のカム溝13Bによって、第2のロックプレート1
6が下方に回動し、図6に示すような下降位置(傾斜ロ
ック位置)に到達する。この場合、スタンバイ状態にお
いて、図7に示すような水平位置に保持されていたドラ
イブユニット3は、その第1の係合ピン3aが第2のロ
ックプレート16のロック部16Bと係合しているため
、第2のロックプレート16の回動に従って、直ちに下
方に傾斜し、図5に示すような傾斜位置に保持され、こ
の結果、ターンテーブル4が下降位置に保持され、ロー
ディング・イジェクト状態となる。
【0077】続いて、図6のローディング・イジェクト
位置からスライドプレート13をさらに後退させること
により、リンクプレート14が反時計方向へ回動し、こ
れに伴い、第1、第2のロックプレート15,16が解
除方向である後方に移動すると共に、第3のロックプレ
ート17が解除方向である前方に移動する。この場合、
第2のロックプレート16は、第2のカム溝13Bによ
り上方に回動し、図4に示すような上昇位置(係合開始
位置)に到達する。このため、傾斜位置に保持されてい
たドライブユニット3は水平位置に復帰し、この結果、
ターンテーブル4が上昇位置に復帰する。この場合、第
1のロックプレート15の後退に従って、クランパーリ
ンク6も下降し、図5に示すようなローディング・イジ
ェクト途中状態となる。
【0078】この後、図4のローディング・イジェクト
途中位置からスライドプレート13をさらに後退させる
ことにより、リンクプレート14がさらに反時計方向へ
回動し、これに伴い、第1、第2のロックプレート15
,16がさらに後退すると共に、第3のロックプレート
17がさらに前進する。この結果、ドライブユニット3
の第1の係合ピン3a及び第2の係合ピン3bがそれぞ
れ解除されると同時に、クランパーリンク6がさらに下
降する。そして、最終的に図2に示すように、スライド
プレート13がプレイ位置まで後退した時点では、図1
に示すように、ドライブユニット3は、第2、第3のロ
ックプレート16,17に対して完全に解放され、第1
、第2のダンパー18,19により水平位置に保持され
、また、クランパーリンク6が下方の水平位置に移動し
、プレイ状態となる。
【0079】以上説明したように、本実施例においては
、スライドプレート13の移動に従って、リンクプレー
ト14を介して第1乃至第3のロックプレート15〜1
7を駆動するという構成により、ローディング・イジェ
クト時に、クランパー5を上昇させることに加えて、ド
ライブユニット3を下方に傾斜させることができる。 そのため、クランパー5の上昇のみによって、クランパ
ー5とターンテーブル4の間に所定の距離を空けていた
従来技術に比べ、クランパー5の上昇距離を短縮するこ
とができる。従って、クランパー5の上昇距離を短縮で
きる分だけ、メカニズム上面からディスク挿入口までの
寸法を短縮でき、装置全体の薄型化に貢献できる。
【0080】特に、第2のロックプレート16とドライ
ブユニット3を係合させた状態で、第2のロックプレー
ト16の回動によってドライブユニット3を傾斜させる
構成であることから、テーパによって係合ピンを押圧駆
動する構成に比べて、部材間に加わる衝動抵抗を格段に
小さくできるため、ディスクローディング機構を小型化
でき、装置全体の小型・薄型化に実質的に貢献できる。
【0081】また、本実施例においては、クランパーリ
ンク6を、第1のロックプレート15の移動に従って上
昇させるように構成していることから、スライドプレー
ト13の移動により、ドライブユニット3とクランパー
5を同期して駆動できるため、両部材の動作にずれを生
じることなく、迅速かつ正確にローディング・イジェク
ト状態に移行でき、動作性能に優れている。この場合、
クランパー5を駆動するための専用の部材或いは専用の
機構を設ける必要がないため、その分だけ装置全体の構
成を小型・簡略化できる利点もある。
【0082】さらに、本実施例においては、第2、第3
のロックプレート16,17にそれぞれ設けたロック部
16B,17Bにより、ドライブユニット3を所定の傾
斜位置にロックすることができる。この場合、特に、ド
ライブユニット3を前後端部の2点にて両側に引張る形
でロックしているため、所定の傾斜位置へのロックを安
定且つ高精度に実現できる。
【0083】一方、ドライブユニット3を傾斜状態に長
時間放置した場合には、ドライブユニット3の第1、第
3の係合ピン3a,3cを保持している第1、第2のダ
ンパー18,19が復元不可能に変形し、その機能が損
なわれ、ドライブユニット3を所定の水平位置に保持で
きなくなる恐れを生じる。
【0084】これに対し、本実施例においては、第2の
ロックプレート16を、上下方向に回動させる構成であ
るため、図7、図8に示すように、イジェクト完了後ま
たはローディング開始前のスタンバイ状態において、ド
ライブユニット3を水平状態に復帰させることができる
。従って、第1、第2のダンパー18,19は、ローデ
ィング時またはイジェクト時における極めて短時間の間
のみ変形させられるだけであるため、第1、第2のダン
パー18,19が復元不可能に変形する恐れはなく、長
期間の使用に渡って、その機能を維持することができる
【0085】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明を構成する各部材の具体的な配置
構成及び形状は適宜変更可能であり、例えば、第3のロ
ックプレートを使用しない構成も可能である。また、前
記実施例においては、ロックプレートとクランパーリン
クを係合させてクランパーを上昇させたが、リンクプレ
ートあるいはスライドプレートに直接クランパーリンク
を係合させてクランパーを上昇させる構成も同様に可能
であり、さらに、クランパーを駆動するための部材或い
は専用の機構を設ける構成も可能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
、ローディング・イジェクト時に、クランパーを上昇さ
せることに加えて、ドライブユニットを傾斜させ、ター
ンテーブルを下降させるように構成することにより、ク
ランパーの上昇のみによってクランパーとターンテーブ
ルの間に所定の距離を空けていた従来技術に比べ、クラ
ンパーの上昇距離を短縮できるため、ディスク再生装置
の一層の薄型化を実現し得るような、小型・簡略で動作
性能に優れたディスクローディング機構を提供すること
ができる。
【0087】特に、第2のロックプレートとドライブユ
ニットを係合させた状態で、第2のロックプレートの回
動によってドライブユニットを傾斜させる構成であるた
め、部材間に大きな衝動抵抗が加わることもなく、ドラ
イブユニットを傾斜させるための駆動力を小さくでき、
ディスクローディング機構をさらに小型化でき、装置全
体の小型・薄型化に実質的に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、ドライブユニット及びクランパ
ーリンクを中心とする動作側の構成のプレイ状態を示す
側面図である。
【図2】図2は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、駆動モータからロックプレート
に至る駆動制御側の構成のプレイ状態を示す側面図であ
る。
【図3】図3は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、ドライブユニット及びクランパ
ーリンクを中心とする動作側の構成の、所定のローディ
ング・イジェクト途中状態を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、駆動モータからロックプレート
に至る駆動制御側の構成の、所定のローディング・イジ
ェクト途中状態を示す側面図である。
【図5】図5は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、ドライブユニット及びクランパ
ーリンクを中心とする動作側の構成のローディング・イ
ジェクト状態を示す側面図である。
【図6】図6は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、駆動モータからロックプレート
に至る駆動制御側の構成のローディング・イジェクト状
態を示す側面図である。
【図7】図7は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、ドライブユニット及びクランパ
ーリンクを中心とする動作側の構成のスタンバイ状態を
示す側面図である。
【図8】図8は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構において、駆動モータからロックプレート
に至る駆動制御側の構成のスタンバイ状態を示す側面図
である。
【図9】図9は、本発明による一実施例のディスクロー
ディング機構に使用するスライドプレートを示す平面図
である。
【図10】図10は、本発明による一実施例のディスク
ローディング機構に使用するリンクプレートを示す平面
図である。
【図11】図11は、本発明による一実施例のディスク
ローディング機構に使用する第1のロックプレートを示
す平面図である。
【図12】図12は、本発明による一実施例のディスク
ローディング機構に使用する第2のロックプレートを示
す平面図である。
【図13】図13は、従来のディスクローディング機構
において、ドライブユニット及びクランパーリンクを中
心とする動作側の構成のローディング・イジェクト状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1  ディスク 2  シャーシ 3  ドライブユニット 3a  第1の係合ピン 3b  第2の係合ピン 3c  第3の係合ピン 4  ターンテーブル 5  クランパー 6  クランパーリンク 6a  係合ピン 7  軸 11  駆動モータ 12  駆動ギヤ 13  スライドプレート 13A  第1のカム溝 13B  第2のカム溝 13c  ラック 14  リンクプレート 14a  第1の係合ピン 14b  第2の係合ピン 14c  長孔 15  第1のロックプレート 15a  第1の係合ピン 15b  第2の係合ピン 15c  長孔 15d  テーパ 16  第2のロックプレート 16A  テーパ 16B  ロック部 16c  係合ピン 17  第3のロックプレート 17A  テーパ 17B  ロック部 17c  長孔 17d  第1の係合ピン 17e  第2の係合ピン 18  第1のダンパー 18a  固定中心 19  第2のダンパー 19a  固定中心

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  挿入されたディスクをクランパーとタ
    ーンテーブルの間に移送するローディング、及び、クラ
    ンパーとターンテーブルの間からディスクを外部に移送
    するイジェクトを行うディスクローディング機構におい
    て、 シャーシと、 シャーシに対して、上下方向に傾斜可能に配置され、ク
    ランパーとターンテーブルの間にディスクを挟持した状
    態でターンテーブルを回転させるドライブユニットと、
    ドライブユニット上に、回転可能に取付けられ、その上
    に載置されたディスクを回転させるターンテーブルと、
    ターンテーブル上にこれと対向して配置され且つ昇降可
    能とされ、下降した際にディスクを上面から押えてター
    ンテーブル上に保持するクランパーと、シャーシに対し
    て、上下方向に傾斜可能に配置され、ディスクをローデ
    ィング・イジェクトする際に傾斜してクランパーを上昇
    させるクランパーリンクと、駆動モータと、前後動可能
    に設けられ、ディスクをローディング・イジェクトする
    際に、駆動モータの駆動力により、前後に移動するスラ
    イドプレートと、回動可能に設けられ、スライドプレー
    トの移動に従って回動するリンクプレートと、スライド
    プレートとリンクプレートとの間に設けられ、スライド
    プレートの所定の動作ストロークによってリンクプレー
    トの回動を駆動制御する第1のカム機構と、前後動可能
    に設けられ、リンクプレートの回動に従って前後に移動
    する第1のロックプレートと、第1のロックプレートに
    回動可能に支持され、第1のロックプレートと共に前後
    に移動し、前後方向の所定の位置においてドライブユニ
    ットに係合し、係合状態における回動によってドライブ
    ユニットを傾斜させ、所定の位置においてドライブユニ
    ットを傾斜状態にロックする第2のロックプレートと、
    スライドプレートと第2のロックプレートとの間に設け
    られ、スライドプレートの所定の動作ストロークによっ
    て第2のロックプレートの回動を駆動制御する第2のカ
    ム機構、及び少なくともクランパーとターンテーブルの
    間にディスクが挟持されている際には、ドライブユニッ
    トを水平状態に保持する水平保持手段、を有することを
    特徴とするディスクローディング機構。
  2. 【請求項2】  スライドプレートとリンクプレートと
    の間に設けられる第1のカム機構が、スライドプレート
    に設けられた第1のカム溝と、リンクプレートに設けら
    れたカムフォロワとからなることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクローディング機構。
  3. 【請求項3】  スライドプレートと第2のロックプレ
    ートとの間に設けられる第2のカム機構が、スライドプ
    レートに設けられた第2のカム溝と、第2のロックプレ
    ートに設けられたカムフォロワとからなることを特徴と
    する請求項1に記載のディスクローディング機構。
  4. 【請求項4】  第1のロックプレートが、クランパー
    リンクに係合してこれを傾斜させ、クランパーを上昇さ
    せるための係合部を有することを特徴とする請求項1に
    記載のディスクローディング機構。
  5. 【請求項5】  ディスクローディング機構が、さらに
    、リンクプレートの回動に従って前後に移動する第3の
    ロックプレートを有し、ドライブユニットが、その前方
    側端部及び後方側端部に、係合部をそれぞれ有し、第2
    のロックプレートが、前後方向の所定の位置においてド
    ライブユニットの前方側端部の係合部に係合し、係合状
    態における回動によってこの係合部を下降させた後、所
    定の位置にロックするように設定され、第3のロックプ
    レートが、ドライブユニットの後方側端部の係合部を所
    定の位置にロックするように設定されることを特徴とす
    る請求項1に記載のディスクローディング機構。
  6. 【請求項6】  第2のカム溝が、第1、第2の動作ス
    トロークを有し、第1の動作ストロークによって、イジ
    ェクト時に、第2のロックプレートを下方に回動し、ド
    ライブユニットを傾斜させるように設定されると共に、
    第2の動作ストロークによって、イジェクト完了後に、
    第2のロックプレートを上方に回動し、ドライブユニッ
    トを水平状態に復帰させるように設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載のディスクローディング機構
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