JPH04241231A - 光学式情報記録再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の光学的
記録媒体に情報を記録・再生する光学式情報記録再生方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】光学的記録媒体は、大容量の情報を記録
することができるため広く使用されているが、情報を記
録・再生するには光ビ−ムを光学的記録媒体上に照射し
、光ビ−ムが適正なスポット状になるようにフォ−カス
サ−ボを行い、目標トラック上に光ビ−ムを追従させる
ようにトラッキングサ−ボを行う。上位コントローラか
らデータのリード／ライト等の命令がこない待期状態の
とき、装置はいわゆるキックバック（スパイラル状トラ
ックを有するディスク状記録媒体における１回転毎のト
ラックジャンプ）を行っている。

【０００３】上記キックバックを行うタイミングをとる
方法として、従来から種々の方法がとられている。例え
ば特開昭６１−１５４２３６　号公報には、光ビ−ムが
デ−タエリアを照射中であることを検出する手段と、こ
の検出手段からの検出信号のタイミングでトラックジャ
ンプ制御を開始する手段とを設け、光ビ−ムがデ−タエ
リアを照射中の比較的安定した状態でジャンプを開始さ
せるようにした内容が開示されている。

【０００４】また特開昭６１−１１９３８号公報には、
ディスクの各記録・再生トラックに対応した情報信号部
を検出し、情報信号区間はジャンピングのタイミングを
ずらすことにより、ディスクの偏芯、面振れによる番地
情報信号のフォ−カスおよびトラッキング信号への重畳
の影響を受けることなく安定した情報トラックの検索を
行うようにした内容が開示されている。

【０００５】上記従来技術は、いずれもキックバック後
のトラックサ−ボの整定時間中に光ビ−ムがいわゆるＩ
Ｄ部に位置していると、ＩＤ部におけるトラックエラ−
信号の質が悪いためトラックサ−ボの安定性に欠けるこ
とを改善するため、キックバック開始のタイミングをキ
ックバック終了時のトラックサ−ボ引き込み位置がＩＤ
領域にならないようにしたものである。つまり、ＩＤ部
はλ／４といった非常に深い穴で情報が書かれているた
め、トラックエラー信号が非常に乱れ易く、ジャンプ終
了時にＩＤ部でトラックサーボの引き込みを行うと、安
定したサーボの引き込みを行うことは困難であるためで
ある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように従来方式で
は、ＩＤ部のトラックエラー信号の乱れによりキックバ
ックが不安定になるのを避けるため、キックバックを行
うタイミングをセクタマークと同期をとるようにしてい
た。しかし、従来はどのセクタでキックバックを行うか
は不定であるため、例えば現在ビ−ムスポットが位置し
ているトラックのｉ番目のセクタからｊ番目のセクタに
デ−タを記録する場合、常に一度キックバックを停止し
てからデ−タの書き込みを行い、それから再びキックバ
ックを行うという動作をしていた。また、特にいわゆる
Ｚ−ＣＡＶ用のディスク（ディスク状記録媒体のうち内
周と外周のセクタ長が全て同一であるもの）ではゾ−ン
毎のセクタ数が異なるため、あるゾ−ンと隣のゾ−ンと
では必然的にＩＤ部の位置が異なる。そこで、Ｚ−ＣＡ
Ｖ用のディスクの場合、ゾ−ンの境界で従来方式のキッ
クバックを行うとキックバック終了時にビ−ムスポット
がＩＤ部に位置し、キックバックが不安定となってしま
う事態が生じかねないという不具合があった。

【０００７】図３に従い、Ｚ−ＣＡＶ用のディスク（図
２）でキックバックをした場合の不具合についてさらに
説明する。ここで最上に示したインデックス信号は、デ
ィスクが１回転する毎に１度だけハイレベルとなるよう
にしてあり、その下に表示されているのはそれぞれ内側
から数えてｉ−１番目のゾ−ンのトラックフォ−マット
、ｉ番目のゾ−ンのトラックフォ−マット、ｉ　＋１番
目のゾ−ンのトラックフォ−マットである。ここで、ｉ
番目ゾ−ンのトラックのａ点からキックバックを開始す
ることとし、目標とする隣のトラックも同一ゾ−ンのト
ラックであるとする。そして、ａ点から一定時間経過し
たｂ点でジャンプが終了するとする。キックバック開始
のトラックが、ｉ番目のゾ−ンの最内周トラックでｉ−
１番目のゾ−ンに接しているとすると、キックバックの
終了はｉ−１番目のゾ−ンのＩＤ部上のｂ′点となって
しまう。このように、Ｚ−ＣＡＶ用のディスクではゾ−
ン毎にＩＤ部の位置が異なるため、任意のＩＤ部に同期
をとってキックバックを行うと、ゾ−ンの境界における
キックバックにおいてＩＤ部上でキックバックが終了し
キックバックが不安定となる事態が生じ得るのである。

【０００８】本発明は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、迅速なキックバック、また安定したキック
バックを行える光学式情報記録再生方法を提供すること
を目的としたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために複数の記録トラックを有する光学的記録媒
体に対して情報の記録・再生を行う光学ヘッドと、記録
・再生用の光ビ−ムスポットを光学的記録媒体上の目標
トラックに照射させるために光学ヘッドを移動させるア
クセス手段と、光学ヘッドからの再生信号により光学的
記録媒体からのアドレス情報を再生する手段と、光学的
記録媒体の回転に同期したインデックス信号を出力する
ようにした光学的記録媒体を回転させる手段と、前記イ
ンデックス信号から前記アドレス情報を再生する手段に
より再生されたセクタ番号中の特定セクタ番号のセクタ
までの時間を計測・記憶する手段とを設けた光学式情報
記録再生装置を用い、光学的記録媒体を装置に装着する
度に、先ずインデックス信号から特定セクタ番号のセク
タまでの時間を計測・記憶させ、次にインデックス信号
から記憶された時間が経過した後にキックバックさせる
ようにした光学式情報記録再生方法としたものである。

【００１０】

【作用】このような方法によりキックバックを行わせる
ので、あるセクタから他のセクタにデータを記録する場
合にキックバックを一旦停止させる必要はなく、またど
の位置でキックバックを行ってもビ−ムスポットがＩＤ
部に位置することなく安定性を損なうことはない。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の１実施例
を説明してゆく。図１は、光学式情報記録再生装置の概
要を示す図である。光ディスク１は、スピンドルモ−タ
等の光ディスク回転装置２によって定速回転されるよう
になっている。光ディスク１にはＩＤ部とデ−タ記録部
とが形成されており、ここに光ディスク１に対して移動
可能な光学ヘッド３の対物レンズを介して光ビ−ムを照
射し、情報の記録再生を行うようになっている。光学ヘ
ッド３は、リニアモ−タ等の光学ヘッド駆動装置４によ
り光ディスク１の半径方向に移動自在となっている。こ
の光学ヘッド３は、光源から発せられた光束が所要の光
学素子を経た後、対物レンズを介して光ディスク１に光
ビ−ムを照射し、反射された光は逆の経路を辿った後、
光検出器に入射されて記録されたピットまたは凹凸に応
じた読み取り電気信号として、さらにトラッキング制御
信号、フォ−カス制御信号として取り出されるようにな
っている。

【００１２】この場合、光学ヘッド３は光学ヘッド駆動
装置４により移動するのであるが、光学ヘッド駆動装置
４はコントロ−ル回路５によって制御され、対物レンズ
からの光ビ−ムスポットを目標トラックに位置決めし、
デ−タ記録・再生回路６からの信号を供給された光学ヘ
ッド３を介してデ−タの記録・再生を行うようになって
いる。このようにしてデ−タの記録・再生してゆく過程
で、キックバックをする際はコントロ−ル回路５からの
指令により光学ヘッド駆動装置４を動作させ、目標トラ
ックへ移動させるのである。

【００１３】本実施例ではコントロ−ル回路５とデ−タ
記録・再生回路６との間に時間記憶計測回路７を設け、
適正なキックバックを行わせるようにしている。コント
ロ−ル回路５は光ディスク１を装置に装着する際、その
イニシャル時に光学ヘッド３をホ−ムポジションに移動
させる。そして、光ディスク回転装置２が出力するイン
デックス信号から例えばセクタナンバ０といった特定の
セクタまでの時間間隔を計測・記憶させる。

【００１４】その後、キックバックを行う時はコントロ
−ル回路５は、インデックス信号が入ってきた後、時間
計測回路７が記憶した時間の経過した時点で、光学ヘッ
ド３にキックバック命令を出力する。キックバックを行
うセクタがある特定のセクタと決まっているので、上位
から現在ビームスポットが位置しているトラック中のセ
クタに対してリードあるいはライトの命令がきたとき、
そのリード、ライトを行うセクタがキックバックを行う
セクタではない場合、キックバックの停止命令を出すこ
となく、リード、ライトを行うことができる。また、光
ビ−ムは前記タイミングでキックバックを行えばジャン
プ終了時にＩＤ部に位置していることはないので、トラ
ックエラ−信号がＩＤ部によって乱されキックバックが
不安定となることはない。

【００１５】図２に示すようなＺ−ＣＡＶ用のディスク
を使用する場合を説明すると、このディスクではＬ点（
図３のｃ点位置に相当）で示されるように各ゾ−ンのセ
クタ位置が半径方向に１直線上に並ぶ所が、ディスク上
に１個所のみ存在する。このディスクが装置に装着され
ると、図３に示すようにＩＤ部が内周から外周までの各
ゾ−ンにわたり１直線に並んでいる個所（ｃ点）がある
ので、ｃ点でキックバックを開始するとｉゾ−ンではｄ
点でキックバックが終了し、ｉとｉ−１ゾーンの境界で
キックバックを行うと、ｉゾーンから隣のｉ−１ゾ−ン
にビ−ムスポットが飛び込んでもｄ′点でキックバック
が終了することとなり、常にキックバックはＩＤ部を避
けた位置で行えることとなり、迅速かつ安定した状態で
行えるのである。

【００１６】

【発明の効果】以上のごとく、本発明によればコントロ
−ル回路はどのセクタでキックバックを行っているのか
をわかっているので、現在ビ−ムスポットが位置してい
るトラックにデ−タを複数セクタにわたって記録・再生
する命令が入ってきても、それらのセクタが現在キック
バックしているセクタと異なる場合は、キックバックを
停止するという動作をせずにデ−タの記録・再生を行う
ことができる。また、Ｚ−ＣＡＶ用のディスクを使用す
る場合には、内周から外周までセクタのＩＤ部位置が揃
うセクタでキックバックを行うことにより、ゾ−ンの境
界位置でもキックバック終了時のトラックサ−ボが整定
する段階で、ビ−ムスポットがＩＤ部に存在することが
なくなりキックバックの安定性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に使用する光学式情報記録再生装置の概
要図である。

【図２】Ｚ−ＣＡＶ用のディスクの平面図である。

【図３】トラックの拡大説明図である。

【符号の説明】

１　　光ディスク ２　　光ディスク回転装置 ３　　光学ヘッド ４　　光学ヘッド駆動装置 ５　　コントロ−ル回路 ６　　デ−タ記録再生回路 ７　　時間計測記憶回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　複数の記録トラックを有する光学的記
   録媒体に対して情報の記録・再生を行う光学ヘッドと、
   記録・再生用の光ビ−ムスポットを光学的記録媒体上の
   目標トラックに照射させるために光学ヘッドを移動させ
   るアクセス手段と、光学ヘッドからの再生信号により光
   学的記録媒体からのアドレス情報を再生する手段と、光
   学的記録媒体の回転に同期したインデックス信号を出力
   するようにした光学的記録媒体を回転させる手段と、前
   記インデックス信号から前記アドレス情報を再生する手
   段により再生されたセクタ番号中の特定セクタ番号のセ
   クタまでの時間を計測・記憶する手段とを設けた光学式
   情報記録再生装置を用い、光学的記録媒体を装置に装着
   する度に、先ずインデックス信号から特定セクタ番号の
   セクタまでの時間を計測・記憶させ、次にインデックス
   信号から記憶された時間が経過した後にキックバックさ
   せるようにしたことを特徴とする光学式情報記録再生方
   法。