JPH04239447A - 衣類用収納容器及び衣類の収納方法 - Google Patents

衣類用収納容器及び衣類の収納方法

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JPH04239447A
JPH04239447A JP2052191A JP2052191A JPH04239447A JP H04239447 A JPH04239447 A JP H04239447A JP 2052191 A JP2052191 A JP 2052191A JP 2052191 A JP2052191 A JP 2052191A JP H04239447 A JPH04239447 A JP H04239447A
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JP
Japan
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container
aluminosilicate
clothing
antibacterial
film layer
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JP2052191A
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Shinji Uchida
眞志 内田
Yasuo Kurihara
靖夫 栗原
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SHINANEN NEW CERAMIC KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
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SHINANEN NEW CERAMIC KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類を長期間衛生的に
保存することができる衣類用収納容器、及び衣類の収納
方法に関する。さらに詳しくは、細菌類、カビ類及びダ
ニ類の衣類内での繁殖を長期間防止することができ、か
つ保存後に衣類に防菌剤等が残存して匂いが残ったり、
或いは人体に悪影響を与えることのない、衣類用収納容
器、及び衣類の収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば衣装ケース或いは布団袋等の収納
容器中で保存中の衣類に、細菌類、カビ類及びダニ類等
が繁殖することを防止するために、従来、ショウノウ等
の防虫剤や有機系抗菌抗カビ剤が使用さている。これら
防虫剤等は、いずれも、気化し、衣類内に拡散して細菌
類を死滅等させるものである。しかし、気化した防虫剤
等は、衣類内に残存するために匂いが残ったり、或いは
衣類内に残存し又は衣類の保存中に室内に漏れ出た防虫
剤等が人体に悪影響を与えることがあった。
【0003】一方、有機系抗菌抗カビ剤以外に、無機系
の抗菌剤として抗菌性ゼオライト等が知られている(例
えば、特公昭61−22977号)。抗菌性ゼオライト
等は、気化することがないために、上記の如き有機系抗
菌抗カビ剤等が有する問題は生じない。しかし、反面、
気化しないために、衣類内部の細菌類等の繁殖防止には
適していないと考えられている。事実、抗菌性ゼオライ
ト等は、材料自身に抗菌性を付与するために、その材料
に混合することで用いられている(例えば、ソックス等
に用いられる抗菌性繊維、或いは、食品の包装容器や食
品用容器として用いられる抗菌性樹脂がある)。しかし
、衣類内部の細菌類等の繁殖を防止する目的には、十分
な抗菌性を付与できないと考えられていることから現状
では使用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭64
−6031号には、抗菌性ゼオライト含有フィルムを衣
料用包材として用いることができる旨の記載がある。し
かし、衣類を長期間保存するための容器、例えば硬質或
いは軟質の衣装ケースや布団袋に、抗菌性ゼオライトを
含有する材料を使用した例はこれまでなかった。これは
、上記のように、衣類内部の細菌類等の繁殖を防止する
目的には、抗菌性ゼオライト等では十分な抗菌性を付与
できなかったからである。
【0005】そこで本発明者らは、有機系抗菌抗カビ剤
より安全かつ無臭という利点を有する抗菌性ゼオライト
等の無機系の抗菌剤を衣類用の収納容器に用いることを
種々検討してきた。
【0006】その結果、気密性を有する可撓性の容器内
に衣類を収納し、しかる後にこの容器内を減圧して体積
を減少させて用いる衣類用の収納容器の内面に、抗菌性
ゼオライト等を含有するフィルム層を設ければ、容器内
の衣類を長期間、菌類等の繁殖なしに衛生的に保存する
ことができることを見出して本発明を完成した。上記の
ような収納容器は、例えば特開昭63−138935号
及び特開平1−254554号に記載がある。しかし、
いずれも、容器の体積を減少させて、保存のスペースを
減少させることを目的としており、保存中に衣類内部の
細菌類等の繁殖防止が必要であること、及び従来の有機
系抗菌抗カビ剤等を使用することの問題点、さらに抗菌
性ゼオライト等の無機系の抗菌剤の問題点及び容器内を
減圧して体積を減少させて用いる衣類用の収納容器に抗
菌性ゼオライト等を用いることの利点等は記載されてい
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性気密性
シートで形成された衣類用収納容器であって、衣類を出
し入れ可能であり、かつ密封可能な開口部、及び容器内
の空気を排出し、かつ容器内の減圧を保持できる排気口
を有し、かつ、容器内面の一部又は全部に抗菌性アルミ
ノケイ酸塩を含有するフィルム層を設けたことを特徴と
する衣類用収納容器に関する。さらに、本発明は、上記
容器に衣類を収納し、開口部を密封し、容器内を排気す
ることを特徴とする、衛生的に保存可能な衣類の収納方
法に関する。
【0008】以下、本発明について説明する。本発明の
容器は、その内面の一部又は全部に抗菌性アルミノケイ
酸塩を含有するフィルム層を有する。本発明においてア
ルミノケイ酸塩としては一般にゼオライトと呼ばれる結
晶性アルミノケイ酸塩や無定形アルミノケイ酸塩を挙げ
ることができる。ここで「ゼオライト」としては、天然
ゼオライト及び合成ゼオライトのいずれも用いることが
できる。ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有する
アルミノケイ酸塩であり、一般式として XM2/nO
 ・Al2O3 ・YSiO2 ・ZH2Oで表示され
る。ここでMはイオン交換可能なイオンの金属イオンで
ある。nは(金属)イオンの原子価である。X及びYは
それぞれの金属酸化物、シリカ係数、Zは結晶水の数を
表示している。ゼオライトの具体例としては、例えばA
−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライト
、T−型ゼオライト、高シリカゼオライト、ソーダライ
ト、モルデナイト、アナルサイム、クリノプチロライト
、チャバサイト、エリオナイト等を挙げることができる
。ただしこれらに限定されるものではない。
【0009】本発明においては、無定形アルミノケイ酸
塩の含水物もアルミノケイ酸塩に包含される。無定形ア
ルミノケイ酸塩(以下AASという)は、一般に組成式
xM2O・Al2O3 ・ySiO2 ・zH2Oで表
示され、ここでMは一般にナトリウムやカリウムのアル
カリ金属元素である。 またx、y、zはそれぞれ金属酸化物、シリカ、結晶水
のモル比率を示している。AASはゼオライトと称され
ている結晶性アルミノケイ酸塩と異なり、X線回折分析
でも回折パターンが現れない非晶質の物質であり、その
合成工程にて数10オングストロームの極く微細なゼオ
ライト結晶が生成し、その表面にSiO2、Al2O3
 、M2O などが複雑に組合された非晶質物質が付着
した構造と考えられている。AASの製造は一般にはア
ルミニウム塩溶液、ケイ素化合物溶液及びアルカリ金属
塩溶液を所定の濃度で60℃以下の低温度域で反応させ
、結晶化が進行する前に水洗して製造される。このよう
な方法で製造されたAASは、ゼオライトとほぼ同様の
水吸着性能とイオン交換性能を有する。製造法としては
例えば特開昭53−30500号、特開昭61−174
111号などに記載された方法がある。
【0010】尚、本発明に用いるアルミノケイ酸塩の粒
子径には特に制限はないが、分散性良くフィルムに配合
する観点からは、粒子径は比較的小さいことが好ましい
。粉体の粒子径は、例えば0.04〜20μm、好まし
くは0.5〜5μmの範囲とすることが適当である。
【0011】本発明で用いるアルミノケイ酸塩は、上記
アルミノケイ酸塩中のイオン交換可能なイオン、例えば
ナトリウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン
、マグネシウムイオン、鉄イオン等の一部又は全部を抗
菌性金属イオンでイオン交換して調製される。尚、本明
細書において、%とは110℃乾燥基準の重量%をいう
【0012】以下本発明で用いる抗菌性金属イオン保持
ゼオライト(以下抗菌性ゼオライトという)の製造方法
について説明する。例えば本発明で用いる抗菌性ゼオラ
イトは、予め調製した銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン
又は錫イオン等の抗菌性金属イオンを含有する水溶液に
ゼオライトを接触させて、ゼオライト中のイオン交換可
能なイオンと上記イオンとを置換させる。接触は、10
〜70℃、好ましくは40〜60℃で3〜24時間、好
ましくは10〜24時間バッチ式又は連続式(例えばカ
ラム法)によって行うことができる。尚、上記水溶液の
pHは3〜10、好ましくは5〜7に調整することが適
当である。該調整により、銀の酸化物等のゼオライト表
面又は細孔内への析出を防止できるので好ましい。
【0013】又、水溶液中の各イオンは、通常いずれも
塩として供給される。例えば銀イオンは、硝酸銀、硫酸
塩、過塩素酸銀、酢酸銀、ジアミン銀硝酸塩、ジアンミ
ン銀硫酸塩等、銅イオンは、硝酸塩(II) 、硫酸銅
、過塩素酸銅、酢酸銅、テトラシアノ銅酸カリウム等、
亜鉛イオンは硝酸亜鉛(II) 、硫酸亜鉛、過塩素酸
亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等、錫イオンは、硫
酸錫、硝酸錫等を用いることができる。
【0014】ゼオライト中の銀イオン等の含有量は前記
水溶液中の各イオン(塩)濃度を調節することによって
、適宜制御することができる。例えば抗菌性ゼオライト
が銀イオン及び亜鉛イオンを含有する場合、混合水溶液
中の銀イオン濃度を0.2M/リットル〜3.7M/リ
ットル、亜鉛イオン濃度を0.01M/リットル〜2.
0M/リットルとすることによって、適宜、銀イオン含
有量1〜30%、亜鉛イオン含有量1〜15%の抗菌性
ゼオライトを得ることができる。
【0015】2種以上の金属イオンを含む混合水溶液を
用いる以外に各イオンを単独で含有する水溶液を用い、
各水溶液とゼオライトとを逐次接触させることによって
、2種以上の金属イオンとイオン交換することもできる
。各水溶液中の各イオンの濃度は、前記混合水溶液中の
各イオン濃度に準じて定めることができる。またイオン
交換の際に抗菌性金属イオンを安定化させる目的でアン
モニウムイオンをイオン交換用水溶液中に加えて反応さ
せることもできる。
【0016】イオン交換が終了したゼオライトは、充分
に水洗した後、乾燥する。乾燥は、常圧で105℃〜1
15℃、又は減圧(1〜30torr) 下70〜90
℃で行うことが好ましい。
【0017】尚、抗菌性金属イオン保持AASは、上記
抗菌性ゼオライトの方法に準じて調製することができる
【0018】抗菌性アルミノケイ酸塩を含有するフィル
ムに用いるポリマーは、フィルム化可能なものであれば
、特に制限はない。例えば、アイオノマー樹脂、エチレ
ンアクリレート(EEA)樹脂、エチレンビニルアセテ
ート(EVA)樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチ
レン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、熱可塑性ポリウレ
タンエラストマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
スルホン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリブ
タジエン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリ
レート、強化ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニリ
デン等を挙げることができる。
【0019】上記ポリマーと抗菌性アルミノケイ酸塩と
を常法により混合し、フィルム化する。フィルム化法と
しては、例えばキャスティング法、インフレーション法
、Tダイ法、カレンダー法、切削法等のエキストルージ
ョン法、延伸法を挙げることができる。例えば、キャス
ティング法では、原料樹脂フレークを水又は有機溶媒に
溶解し、得られる溶液に抗菌性アルミノケイ酸塩及び必
要により可塑剤等の樹脂添加剤を添加する。次いで、こ
の混合液をろ過し、脱泡した後、回転する平坦な金属支
持体上に流延してフィルムを得ることができる。
【0020】本発明においては抗菌性アルミノケイ酸塩
を含有するフィルムの膜厚は、15μm以下とすること
が適当である。これ以上厚くても、抗菌効果に大きな変
化はない。好ましくは2〜5μmである。また、フィル
ム中の抗菌性アルミノケイ酸塩の含有量は、フィルム1
m2 当たり10〜100mg、好ましくは20〜50
mgとすることが、適度な抗菌を与え、かつフィルムの
透明性を維持するという観点から適当である。
【0021】本発明の衣類用収納容器を形成する気密性
シートとしては、例えば、特開平1−254554号に
記載されているラミネートフィルム、或いはポリアミド
で形成したシートを挙げることができる。この気密性シ
ートの片面に、共押出し法やラミネート法等により抗菌
性アルミノケイ酸塩含有量フィルム層を設け、得られた
ラミネートシートを用いて、本発明の容器は形成される
【0022】本発明の衣類用収納容器10を図面に基い
てさらに説明する。本発明の容器は、図1に示すように
、衣類を出し入れ可能であり、かつ密封可能な開口部2
0、及び容器内の空気を排気し、かつ容器内の減圧を保
持できる排気口30を有する。
【0023】開口部20は、衣類を収納後に密封でき、
かつ容器内の減圧を維持できるものであれば、どのよう
な機構の物を用いてもよい。例えば、図2に断面図を示
すように、熱溶着性フィルム層12を開口部20の端部
付近の気密性シート11の内周面に設けたものであるこ
とができる。又、熱溶着性フィルム層12は、図3に示
すように気密性シート11上に設けた抗菌性アルミノケ
イ酸塩含有量フィルム層13上に設けてもよい。さらに
、図4に示すように、抗菌性アルミノケイ酸塩含有量フ
ィルム層14を熱溶着性の樹脂、例えばポリエチレン等
で形成することにより、抗菌性アルミノケイ酸塩含有量
フィルム層を熱溶着性フィルム層として機能させること
もできる。
【0024】排気口30は、容器内の空気を排気し、か
つ容器内の減圧を保持できるものであれば、その機構等
に制限はない。例えば、図5に断面図を示すように、容
器の外側方向にのみ開く開閉弁31を有するものである
ことができる。
【0025】本発明の収納容器は、衣類を収納し、排気
した後の高さが、20cm以下、好ましくは15cm以
下、さらに好ましくは10cm以下になる寸法を有する
ことが、収納中の衣類を十分衛生的に維持するという観
点から適当である。
【0026】本発明の衣類の収納方法では、上記容器1
0に衣類40を収納し、開口部20を密封し、容器内を
排気する。開口部20の密封は、開口部に熱溶着性フィ
ルム層12を設けた場合には、家庭用アイロン等を用い
て熱溶着性フィルム層を加熱して対向する熱溶着性フィ
ルム層を溶着させて行う。次いで、容器内の排気は、例
えば家庭用掃除機のホースの一端を排気口30に接続し
て行うことができる。排気の程度は、容器の容積が排気
前の約7割、好ましくは約5割、さらに好ましくは約3
割になるようにすることが、容器内に収納した衣類を衛
生的に維持保存するという観点から適当である。減圧度
としては、収納した衣類の量にもよるが、容器内が例え
ば約500Torr以下、好ましくは350Torr以
下、より好ましくは200Torr以下にすることが適
当である。
【0027】尚、衣類を収納した容器内には、既存の脱
酸素剤、乾燥剤、脱臭剤等を衣類と共に収納することも
できる。脱酸素剤としては、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、
亜二チオン酸塩、第一鉄塩、ヒドロキノン、カテコール
、レゾルシン、ピロガロール、没食子酸、ロンガリット
、アスコルビン酸塩、イソアスコルビン酸塩、ソルボー
ス、グルコース、リグニン、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、ジブチルヒドロキシアニソール、鉄粉等を挙げるこ
とができる。乾燥剤としては、シリカゲル、活性炭、活
性アルミナ、ゼオライト等を例示できる。脱臭剤として
は、活性炭、炭素繊維等を例示できる。
【0028】本発明の衣類用収納容器には、種々の繊維
製品を、繊維の種類や製品の形状にかかわりなく収納保
存することができる。例えば、毛皮、コート、セーター
等の衣類、布団、毛布等の寝具、さらに、絨毯、座蒲団
等が挙げられる。
【0029】
【発明の効果】本発明の衣類用収納容器では、種々の繊
維製品を長期間衛生的に保存することができる。さらに
、抗菌剤である抗菌性アルミノケイ酸塩が揮発性でない
ため、人体に対して安全であり、かつ保存後の繊維製品
に匂いが付着するという問題もない。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0031】参考例(抗菌性アルミノケイ酸塩の調製)
アルミノケイ酸塩は市販のA−型ゼオライト(Na2O
・Al2O3 ・2.1SiO2 ・XH2O:平均粒
径2.5 μm)及び特開昭55−162418号に記
載の方法で調製した無定形アルミノケイ酸塩(AAS)
(Na2O・Al2O3 ・2.8SiO2 ・XH2
O:平均粒径0.5μm)の2種類を使用した。イオン
交換の為の各イオンを提供するための塩としてAgNO
3 、Zn(NO3)2及びNH4NO3の3種類を使
用した。表1に各サンプル調製時に使用したアルミノケ
イ酸塩の種類と混合水溶液に含まれる塩の種類と濃度を
示した。No.1〜No.4の4種類の抗菌性アルミノ
ケイ酸塩のサンプルを得た。
【0032】各サンプルとも、110℃で加熱乾燥した
アルミノケイ酸塩粉末1kgに水を加え、1.3 リッ
トルのスラリーとした。その後攪拌して脱気し、さらに
適量の0.5Nの硝酸溶液と水を加えてpH値を5〜7
に調整し、全容を1.8 リットルのスラリーとした。 次いで該スラリーにイオン交換の為、所定濃度の抗菌性
金属塩の混合水溶液3リットルを加え、全容を4.8 
リットルとした。この溶液を40〜60℃にて10〜4
8時間撹拌し平衡状態に到達させた。
【0033】イオン交換終了後アルミノケイ酸塩相をろ
過し、室温の水又は温水でアルミノケイ酸塩相中の過剰
の銀イオン等がなくなる迄水洗した。次にサンプルを1
10℃で加熱乾燥し、4種類のサンプルを得た。No.
1〜No.4の4種類の抗菌性アルミノケイ酸塩のサン
プルに関するデータを表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1〜4及び比較例  (収納容器の
作製)参考例で得た抗菌性アルミノケイ酸塩を所定量配
合したポリエチレン(三菱化成、L320)(A材)、
ポリアミド(三菱化成、1010J)(B材)、及び熱
溶着ポリエチレン(三菱化成、F251)(C材)を共
押出し成膜機を用いて15μm(A材)−35μm(B
材)−15μm(C材)の3層のラミネートを4種類成
型した。これを1350x750x450mmの大きさ
になり、一方の面に開口部を有するように製袋した。さ
らに、この開口部の対面に弁機能付の排気口を設けた。 表2に、A材に使用した抗菌性アルミノケイ酸塩の種類
及び配合量を示す。比較例としてA材として抗菌性アル
ミノケイ酸塩を含まないポリエチレンを用いて同様の袋
を作製した。
【0036】試験例1  (保存試験)実施例1〜4及
び比較例の袋に布団を収納し、開口部を家庭用アイロン
で熱溶着して密封した。さらに、家庭用掃除機を排気口
に接続して、袋内の空気を排気して、排気前の約1/3
の容積とした。この袋を相対湿度80%、24〜28℃
の雰囲気下で6ヵ月間保存した。保存開始1ヵ月後、3
ヵ月後及び6ヵ月後の布団中の綿を10ヵ所から各約2
0グラム採取し、存在する一般細菌数及びカビ数を測定
し、平均値を求めた。一般細菌数及びカビ胞子数の測定
結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】試験例2  (保存試験)実施例1及び比
較例の袋に布団を収納し、開口部を家庭用アイロンで熱
溶着して密封した。さらに、家庭用掃除機を排気口に接
続して、袋内の空気を種々の割合で排気した。排気の割
合を排気前の容積を100として圧縮容積比で示した。 この袋を相対湿度80%、24〜28℃の雰囲気下で6
ヵ月間保存した。保存開始1ヵ月後、3ヵ月後及び6ヵ
月後の布団中の綿を5ヵ所から各約20グラム採取し、
存在するカビ胞子数を測定し、平均値を求めた。圧縮容
積比、排気後の袋の高さ及びカビ胞子数の測定結果を表
3に示す。
【0037】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】衣類を収納し、吸引機を取りつけた本発明の収
納容器の斜視図である。
【図2】開口部の拡大断面図である。
【図3】開口部の拡大断面図である。
【図4】開口部の拡大断面図である。
【図5】衣類を収納した本発明の収納容器の断面図であ
る。
【符号の説明】
10  収納容器 11  気密性シート 12  熱溶着性フィルム層 13  抗菌性アルミノケイ酸塩含有量フィルム層20
  開口部 30  排気口 31  開閉弁 40  衣類 50  吸引機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  可撓性気密性シートで形成された衣類
    用収納容器であって、衣類を出し入れ可能であり、かつ
    密封可能な開口部、及び容器内の空気を排出し、かつ容
    器内の減圧を保持できる排気口を有し、かつ、容器内面
    の一部又は全部に抗菌性アルミノケイ酸塩を含有するフ
    ィルム層を設けたことを特徴とする衣類用収納容器。
  2. 【請求項2】  密封可能な開口部が、この開口部の端
    部付近の内周面に熱溶着性フィルム層を有する請求項1
    記載の容器。
  3. 【請求項3】  排気口が、容器の外側方向にのみ開く
    開閉弁を有する請求項1記載の容器。
  4. 【請求項4】  フィルム層が、10〜100mg/m
    2 の抗菌性アルミノケイ酸塩を含有する請求項1記載
    の容器。
  5. 【請求項5】  請求項1記載の容器内に衣類を収納し
    、開口部を密封し、容器内を排気することを特徴とする
    、衛生的に保存可能な衣類の収納方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5544752A (en) * 1995-02-09 1996-08-13 Cox; Dean M. Evacuable storage bag
JP2011143955A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Mitsubishi Electric Corp 梱包装置

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