JPH04237894A - 複合ポンプ及びそれを使用した工作機械設備 - Google Patents

複合ポンプ及びそれを使用した工作機械設備

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Publication number
JPH04237894A
JPH04237894A JP2169591A JP2169591A JPH04237894A JP H04237894 A JPH04237894 A JP H04237894A JP 2169591 A JP2169591 A JP 2169591A JP 2169591 A JP2169591 A JP 2169591A JP H04237894 A JPH04237894 A JP H04237894A
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JP
Japan
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pressure
coolant
low
pump chamber
pressure pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP2169591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kanai
金井 英一
Sakae Hatano
羽田野 栄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
Application filed by Yamazaki Mazak Corp filed Critical Yamazaki Mazak Corp
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Publication of JPH04237894A publication Critical patent/JPH04237894A/ja
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  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械にクーラント
液を供給するのに好適な複合ポンプ、及びその複合ポン
プを利用した工作機械設備に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の工作機械設備を示す斜視
図である。
【0003】従来、工作機械1には、図3に示すように
、機体2にクーラント液が供給される形で、クーラント
機構9’が、設けられている。クーラント機構9’は、
主軸台7の内部から、若しくは主軸台7の外側から、工
具とワークの接触部にクーラント液が高圧状態で噴出す
る形で、吐出される高圧クーラント供給系90と、ワー
クが搭載されたテーブル3や機体2に低圧状態で大量に
吐出される低圧クーラント供給系91により構成されて
いる。クーラント液はタンク10に収容されており、タ
ンク10には、高圧吐出用のトロコイドポンプ、多段式
高揚程ポンプ等の高圧ポンプ40と、大容量低圧吐出用
のうず巻きポンプ等の低圧ポンプ41が並設されている
。そして、高圧ポンプ40を介して高圧クーラント供給
系90に、また、低圧ポンプ41を介して低圧クーラン
ト供給系91に、クーラント液がそれぞれ別途に供給さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記高圧ポンプ40と
前記低圧ポンプ41は、ポンプが所有している性能が相
反するものであるため、単一のポンプを兼用してクーラ
ント液が供給されることはあり得なかった。従って、前
記タンク10には2種類のポンプが設置されねばならず
、このため、該タンク10上に大きなポンプ設置スペー
スが必要であり、これに伴い、タンク10の容体が大ス
ペースを要するものになっていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、単一のモータ
ーにより高圧ポンプと低圧ポンプの両方を駆動して、工
作機械の高圧クーラント供給系と低圧クーラント供給系
に、クーラント液をそれぞれ供給することが出来る複合
ポンプ、及び、その複合ポンプを用いて、配管構造を複
雑化することなく、タンクのポンプ設置スペースを縮小
化することが出来る工作機械設備を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング(
12)を有し、前記ケーシング(12)に、高圧ポンプ
室(160)及び低圧ポンプ室(170)を設け、前記
ケーシング(12)に、前記高圧ポンプ室(160)及
び前記低圧ポンプ室(170)を貫通する形で、単一の
軸(15)を回転自在に設け、前記軸(15)の前記高
圧ポンプ室(160)部分には高圧回転羽根(162)
を設け、前記軸(15)の前記低圧ポンプ室(170)
部分には低圧回転羽根(172)を設け、前記高圧ポン
プ室(160)と前記低圧ポンプ室(170)に、吸込
口(163)、(173)と吐出口(164)、(17
4)をそれぞれ設け、前記軸(15)に動力手段(13
)を接続して、複合ポンプ(11)が構成される。そし
て、高圧クーラント供給系(90)と低圧クーラント供
給系(91)が設けられた工作機械設備(1)において
、前記複合ポンプ(11)を、前記高圧ポンプ室(16
0)を前記高圧クーラント供給系(90)に接続し、前
記低圧ポンプ室(170)を前記低圧クーラント供給系
(91)に接続して構成される。なお、(  )内の番
号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的なも
のであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束さ
れるものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、本発明による複合ポンプ
(11)は、軸(15)が、動力手段(13)により駆
動されて回転すると、高圧ポンプ室(160)と低圧ポ
ンプ室(170)のそれぞれにおいて、高圧回転羽根(
162)と低圧回転羽根(172)のそれぞれが、同一
の軸(15)を回転軸として、回転する。そして、被圧
送流体は、吸込口(163)から高圧ポンプ室(160
)に吸込まれて、高圧状態で吐出口(164)から吐出
されると共に、吸込口(173)から低圧ポンプ室(1
70)に吸込まれて、低圧状態で吐出口(174)から
吐出される。そして、工作機械設備(1)において、ク
ーラント液が、高圧ポンプ室(160)を介して高圧状
態で高圧クーラント供給系(90)に供給されると共に
、低圧ポンプ室(170)を介して低圧状態で低圧クー
ラント供給系(91)に供給される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明による複合ポンプの一実施例
を示す一部切欠き断側面図 図2は、図1に示す複合ポンプを用いた工作機械用設備
の斜視図である。
【0009】工作機械設備1は、図2に示すように、機
体2を有しており、機体2にはテーブル摺動部2bが、
図中矢印A、B方向に設けられており、テーブル摺動部
2bには、ワークが搭載され得るテーブル3が、テーブ
ル支持台3aを介して図中矢印A、B方向、即ちX軸方
向に移動自在な形で設けられている。テーブル摺動部2
bの図中矢印C、D方向両側部には、切削屑搬送溝2c
、2cが、テーブル摺動面2bを挟む形で形成されてい
る。切削屑搬送溝2cのそれぞれには、スクリューコン
ベア等の切削屑搬送手段2dが設けられている。テーブ
ル摺動部2bの図中矢印C方向側には、パレットチェン
ジャ格納部2eが設けられており、パレットチェンジャ
格納部2eには、ワークが搭載されるパレットをテーブ
ル3との間で交換するパレットチェンジャ33が格納さ
れている。
【0010】また、機体2には、テーブル摺動部2bの
図中矢印D方向側に、コラム支持面2aが設けられてお
り、コラム支持面2aには、一対のガイドレール5が、
図中Z軸方向にそれぞれ伸延する形で、間隔L1をもっ
て並んで設けられている。コラム支持面2aには、コラ
ム6が、前記一対のガイドレール5に脚部6aが図中Z
軸方向に移動自在に支持された形で、載設されている。 コラム6の図中矢印C方向側面には、主軸台摺動部6b
が設けられており、主軸台摺動部6bには、主軸台7が
、コラム6の側面から図中矢印C方向に突出する形で、
図中Y軸方向に移動自在に設けられている。主軸台7に
は、工具が装着され得る主軸が回転中心CT1を中心と
して回転自在な形で、内嵌されている。
【0011】さらに、機体2の内部には後記クーラント
機構9により吐出されたクーラント液を回収するための
オイルパン(図示せず)が設けられている。
【0012】また、工作機械設備1には、クーラント機
構9が、タンク10から機体2にクーラント液が吐出さ
れる形で、設けられており、クーラント機構9は、スル
ークーラント系21、フラッドクーラント系22からな
る高圧クーラント供給系90と、ナイアガラクーラント
系23、カバークーラント系25からなる低圧クーラン
ト供給系91により構成されている。クーラント機構9
には、クーラント液供給手段20が設けられている。
【0013】クーラント液供給手段20には、クーラン
ト液を収容し得るタンク10が、前記機体2と別体な形
で設けられており、タンク10の内部には、ワーク及び
該ワークの切削屑を冷却、潤滑、及び洗浄し得るクーラ
ント液が収容されている。クーラント液中には、サクシ
ョンフィルタ19が没しており、サクションフィルタ1
9には、汲上管11aが接続されている。汲上管11a
には分岐部11bが設けられており、分岐部11bを介
して、汲上管11aには、一方に高圧側送給部11a’
が、もう一方に低圧側送給部11a”が形成されている
。タンク10には、図中左方に、ポンプ設置部10aが
設けられており、ポンプ設置部10aには、タンク10
に収容されたクーラント液をクーラント機構9に送給す
るための複合ポンプ11が、設置されている。複合ポン
プ11の図中上部には、クーラント液を高圧クーラント
供給系90に送給する為の圧送パイプ30が装着されて
いる。圧送パイプ30には、複合ポンプ11に近接して
、分岐管301が設けられており、分岐管301の一方
はスルークーラント系21に連通しており、分岐管30
1の他方はフラッドクーラント系22に連通している。 また、複合ポンプ11の図中中央近傍には、クーラント
液を低圧クーラント供給系91に送給する為の流送パイ
プ32が装着されている。
【0014】スルークーラント系21は、前記主軸台7
に装着された工具の中空部に連通しており、該中空部の
開口端からクーラント液を高圧状態で噴出し得るように
、構成されている。スルークーラント系21には、ライ
ンフィルター26、ソレノイドバルブ27、チェックバ
ルブ29、スルークーラント吐出口21aが設けられて
おり、複合ポンプ11とラインフィルター26、ライン
フィルター26とソレノイドバルブ27、ソレノイドバ
ルブ27とチェックバルブ29、チェックバルブ29と
スルークーラント吐出口21aがそれぞれ圧送パイプ3
0により、接続されている。スルークーラント吐出口2
1aは、図中矢印C方向に開口する形で、前記主軸台7
の内部に配設されている。
【0015】フラッドクーラント系22は、前記主軸台
7に装着された工具の被加工物当接部にクーラント液を
高圧状態で、噴射し得るように、構成されている。フラ
ッドクーラント系22には、ソレノイドバルブ27’、
フラッドクーラント吐出口22aが設けられており、複
合ポンプ11とソレノイドバルブ27’、ソレノイドバ
ルブ27’とフラッドクーラント吐出口22aがそれぞ
れ圧送パイプ30により、接続されている。フラッドク
ーラント吐出口21aは、図中矢印C方向に開口する形
で、前記主軸台7の外側に、固定して配設されている。
【0016】ナイアガラクーラント系23は、前記テー
ブル3の上方左右から該テーブル上にクーラント液を低
圧状態で、大量に散布し得るように、構成されている。 ナイアガラクーラント系23には、マニホールド31、
ソレノイドバルブ27”、一対の散布用パイプ231が
設けられており、複合ポンプ11とマニホールド31、
マニホールド31とソレノイドバルブ27”、ソレノイ
ドバルブ27”と一対の散布用パイプ231がそれぞれ
流送パイプ32により、接続されている。ナイアガラク
ーラント系23の流送パイプ32には分岐管321が設
けられており、分岐管321は、ソレノイドバルブ27
”と一対の散布用パイプ231の間に、クーラント液を
該パイプ231に分配し得る形で、配設されている。 一対の散布用パイプ231は、前記テーブル3の上方左
右にそれぞれ、図中矢印A、B方向から該テーブル3を
挟む形で、配設されており、一対の散布用パイプ231
にはそれぞれ、図中矢印C、D方向に複数並ぶ吐出口2
31aが、前記テーブル3に向かって開口する形で、設
けられている。
【0017】カバークーラント系25は、前記コラム支
持面2aに、クーラント液を低圧状態で、大量に流出し
得るように構成されている。カバークーラント系25に
は、前記ナイアガラクーラント系23と兼用されるマニ
ホールド31、一対の流出用パイプ251が設けられて
おり、複合ポンプ11とマニホールド31、マニホール
ド31と一対の流出用パイプ251がそれぞれ流送パイ
プ32により、接続されている。カバークーラント系2
5の流送パイプ32と一対の流出用パイプ251の接続
部には、クーラント液を一対の流出用パイプ251に分
配し得る分岐管322が設けられており、分岐管322
は、コラム6の後方(図中矢印D方向側)に配設されて
いる。一対の流出用パイプ251は、前記一対のガイド
レール5を、図中矢印D方向から略コの字型に囲む形で
、配設されており、一対の流出用パイプ251の先端に
はそれぞれ、カバークーラント吐出口251aが、前記
コラム支持面2aにおいてガイドレール5の図中矢印A
、B方向両側にそれぞれ配置されて、図中矢印C方向に
向かって開口する形で、形成されている。
【0018】前記複合ポンプ11は、図1に示すように
、有底有蓋円筒状の一体化されたケーシング12を有し
ており、ケーシング12の図中中央には、高圧ポンプ室
160が形成されており、また、図中下部には、低圧ポ
ンプ室170が形成されている。また、ケーシング12
の図中上部には、高圧ポンプ室160の上方に配置され
る形で、モーター13が収容されており、モーター13
には、軸15が、前記高圧ポンプ室160と前記低圧ポ
ンプ室170を貫通する形で、回転中心CT2を中心と
して回転駆動自在に設けられている。
【0019】軸15には、図中中央近傍に多段インペラ
ー取付け部151が設けられており、また、軸15の図
中下方には単インペラー取付け部152が設けられてい
る。多段インペラー取付け部151には、多段インペラ
ー162が、前記高圧ポンプ室160に配設される形で
、嵌着されており、単インペラー取付け部152には、
単インペラー172が、前記低圧ポンプ室170に配設
される形で、嵌着されている。
【0020】前記高圧ポンプ室160には、内腔部16
1aを有するステーター161が、前記ケーシング12
の一部を構成する形で、設けられている。ステーター1
61には、前述の多段インペラー162が、軸15と共
に回転中心CT2を中心として回転自在な形で、組み込
まれている。多段インペラー162には、3段の羽根車
が、図中上下方向に並ぶ形で形成されており、多段イン
ペラー162とステーター161の内腔部161aとの
間隙には、クーラント液が流通し得る流路165が設け
られている。また、前記高圧ポンプ室160には、図中
左下に高圧吸込口163が設けられており、高圧ポンプ
室160の図中右上には高圧吐出口164が設けられて
いる。高圧吸込口163には、前記汲上管高圧側送給部
11a’が接続されており、高圧吐出口164には、前
記圧送パイプ30が接続されている。
【0021】低圧ポンプ室170には、内腔部を有する
ステーター171が、前記ケーシング12の一部を構成
する形で、設けられている。ステーター171には、前
述の単インペラー172が、軸15と共に回転中心CT
2を中心として回転自在な形で、組み込まれている。単
インペラー172には、1段の羽根車が形成されており
、単インペラー172とステーター171の内腔部との
間隙には、クーラント液が流通し得る流路175が設け
られている。また、前記低圧ポンプ室170には、図中
右下に低圧吸込口173が設けられており、低圧ポンプ
室170の図中右上には低圧吐出口174が設けられて
いる。低圧吸込口173には、前記汲上管低圧側送給部
11a”が接続されており、低圧吐出口174には、前
記流送パイプ32が接続されている。
【0022】工作機械設備1は、以上のような構成を有
するので、工作機械1に、どのようにクーラント液が循
環するかを説明する。ここで、テーブル3にはワークが
搭載され、パレットチェンジャ33には、テーブル3に
搭載されたワークの次に加工されるべき第2のワークが
搭載される。また、主軸台7には工具が、主軸に嵌合さ
れる形で、装着される。そして、図2に示すように、テ
ーブル支持台3aに支持されたテーブル3がテーブル摺
動部2b上を図中X軸方向に移動しつつ、コラム6がガ
イドレール5上を図中Y軸方向に移動し、また、主軸台
7が主軸台摺動部6bを図中Z軸方向に移動することに
より、工具とワークが当接して、加工が行われる。
【0023】複合ポンプ11は、図1に示すように、モ
ーター13が駆動することにより、軸15が回転すると
、多段インペラー162、及び単インペラー172は同
時に、それぞれステーター161、及びステーター17
1内で回転する。即ち、高圧ポンプ16と低圧ポンプ1
7が同時に起動する。すると、タンク10に収容された
クーラント液は、サクションフィルター19を介して汲
上管11aに濾過吸引される。汲上管11aに濾過吸引
されたクーラント液は、分岐部11bを経て、高圧吸込
口163及び低圧吸込口173へ同時に吸込まれる。
【0024】高圧吸込口163に吸込まれたクーラント
液は、吸込室160aから、流路165を経由する形で
、吐出室160bへと(即ち、図中下方から上方へと)
流通する。クーラント液は、多段インペラー162が回
転することにより、運動エネルギを享受し、流路165
を、図中下段である1段目流路Pから図中中段である2
段目流路Q、2段目流路Qから図中上段である3段目流
路Rへと流通していくので、該流通段階において次第に
加圧されて、図中右上方の高圧吐出口164から圧送パ
イプ30へ、高圧状態で、吐出される。また、低圧吸込
口173に吸込まれたクーラント液は、単インペラー1
72が回転することにより、運動エネルギを享受し、流
路175を図中上方に向かって、流通するが、運動エネ
ルギを享受する部分が1段だけであるので、図中右上方
の低圧吐出口174から流送パイプ32へ、低圧状態で
、吐出される。なお、ここで、流送パイプ32に吐出さ
れたクーラント液は、高圧吐出口164から圧送パイプ
30に吐出されたクーラント液に比して、低圧ではある
が、一対のナイアガラクーラント散布用パイプ吐出口2
31a、及び一対のカバークーラント流出用パイプ吐出
口251aに圧送され得るだけの圧力を有している。
【0025】圧送パイプ30に高圧吐出されたクーラン
ト液は、図2に示すように、分岐管301を介して、ス
ルークーラント系21又はフラッドクーラント系22、
若しくはその双方へ、ソレノイドバルブ27、27’を
駆動することにより、人為選択的に圧送される。スルー
クーラント系21へは、クーラント液は、分岐管301
からラインフィルター26に送られ、該フィルター26
により再濾過されて後、ソレノイドバルブ27を介して
圧送され、チェックバルブ29を通過して、吐出口21
aから図中矢印C方向に高圧吐出される。いま、主軸台
7に装着された工具には、クーラント液が流通し得る中
空部が設けられており、該中空部には開口端が形成され
ているものとする。吐出口21aから高圧吐出されたク
ーラント液は、該工具中空部を流通し、該開口端から高
圧状態で吐出される。従って、該クーラント液は、テー
ブル3上に搭載されたワークの工具当接部に高圧状態で
、噴出することになる。そして、該クーラント液は、ワ
ークの工具当接部を冷却しつつ、ワークから生じる切粉
に潤滑性を与えて、該切粉の工具当接部からの排出を容
易にする。そして、該クーラント液は該切粉と共にワー
クの工具当接部周囲に溢出する。また、フラッドクーラ
ント系22へは、クーラント液は、分岐管301からソ
レノイドバルブ27’を介して圧送されて、主軸台7の
外側に設けられた吐出口22aからテーブル3上に搭載
されたワークの工具当接部周囲に(図中矢印C方向に)
高圧状態で吐出される。高圧吐出されたクーラント液は
、ワークの工具当接部及び該当接部周囲を冷却しつつ、
ワークから生じる切粉を、クーラント液と共に図中矢印
C方向に吹き飛ばす形で、該当接部から速やかに排斥す
る。
【0026】また、前記低圧吐出口174から流送パイ
プ32へ吐出されたクーラント液は、図2に示すように
、マニホールド31を介して、ナイアガラクーラント系
23又はカバークーラント系25、若しくはその双方へ
、ソレノイドバルブ27”等により、人為選択的に圧送
される。ナイアガラクーラント系23へは、クーラント
液は、マニホールド31からソレノイドバルブ27”を
介して分岐管321に圧送され、分岐管321により2
分されて、テーブル3の上方左右にそれぞれ配設されて
いる一対の散布用パイプ231に分送される。一対の散
布用パイプ231に圧送されたクーラント液は、吐出口
151aからワークが搭載されたテーブル3に向かって
、低圧状態で、大量に散布される。吐出口231aから
散布されたクーラント液は、ワーク及び工具を冷却する
と共に、ワークから排出された切粉を洗い流す形で、ワ
ーク及びテーブルの洗浄を行い、そして、スルークーラ
ント系21及びフラッドクーラント系22により吐出さ
れたクーラント液と共に、切削屑搬送溝2cに流下する
。カバークーラント系25へは、クーラント液は、マニ
ホールド31から分岐管322に圧送され、分岐管32
1により2分されて、一対の流出用パイプ251に分送
される。一対の流出用パイプ251に圧送されたクーラ
ント液は、コラム支持面2aにおいてガイドレール5を
挟む形で開口している吐出口251aから、図中矢印C
方向に向かって大量に吐出される。コラム支持面2aに
吐出されたクーラント液は、機体2を冷却すると共にコ
ラム支持面2aを洗浄して、切削屑搬送溝2cに流下す
る。
【0027】こうして、タンク10に収容されたクーラ
ント液は、複合ポンプ11を介して、クーラント機構9
のそれぞれのクーラント系に供給されて、それぞれのク
ーラント吐出口から吐出される。そして、吐出された全
てのクーラント液は、ワークの切粉と共に切削屑搬送溝
2cに流下する。切削屑搬送溝2cに流下した切粉とク
ーラント液は、切削屑搬送手段2dにより、搬送されつ
つクーラント液と切粉が分離される。切粉が除去された
クーラント液は、機体2の内部に設けられたオイルパン
に回収される。オイルパンに回収されたクーラント液は
、図示されない濾過循環手段によりタンク10に戻され
て、再びクーラント機構9を循環する。
【0028】なお、上述した実施例においては、ケーシ
ング12に、高圧ポンプ室160と低圧ポンプ室170
が、上下に配置される形で形成されて、また、ケーシン
グ12に、モーター13が、高圧ポンプ室160の上方
に配置される形で収容されて、複合ポンプ11が構成さ
れている例を述べたが、高圧ポンプ室160と低圧ポン
プ室170とモーター13の構成及び配置は、単一の軸
15で多段インペラー162等の高圧回転羽根と単イン
ペラー172等の低圧回転羽根を駆動し得る限り本実施
例に限定されなくとも構わず、例えば、ケーシング12
に、高圧ポンプ室160と低圧ポンプ室170とモータ
ー13が、左右方向に配置される形で設けられても構わ
ず、また、モーター13がケーシング12と別体に設け
られても構わない。また、複合ポンプ11は、2種類の
吐出圧を有していれば、高圧ポンプ16と低圧ポンプ1
7がどのように構成されても構わず、例えば、低圧回転
羽根が単インペラー172に限定される必要はなく、多
段インペラーで構成されても差し支えない。また、本発
明による複合ポンプ11においては、回転駆動し得る軸
15に高圧回転羽根と低圧回転羽根が設けられていれば
良いのであって、軸15が必ずしもモーター軸である必
要はなく、軸15とモーター軸とが軸継手を介して連結
される形で、構成されていても構わない。さらに、工作
機械1には、高圧クーラント供給系90と低圧クーラン
ト供給系91が設けられていれば、機体2は、どのよう
に構成されても構わず、例えば、テーブル3が、固定さ
れていたり、若しくは傾斜し得るように構成されていて
も差し支えない。また、クーラント機構9を構成するス
ルークーラント系21やナイアガラクーラント系23等
のそれぞれのクーラント系は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、また、上述した実施例の全てのクー
ラント系が工作機械1に設けられている必要もない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ケーシング12を有し、前記ケーシング12に、高圧ポ
ンプ室160及び低圧ポンプ室170を設け、前記ケー
シング12に、前記高圧ポンプ室160及び前記低圧ポ
ンプ室170を貫通する形で、単一の軸15を回転自在
に設け、前記軸15の前記高圧ポンプ室160部分には
多段インペラー162等の高圧回転羽根を設け、前記軸
15の前記低圧ポンプ室170部分には単インペラー1
72等の低圧回転羽根を設け、前記高圧ポンプ室160
と前記低圧ポンプ室170に、高圧吸込口163、低圧
吸込口173等の吸込口と高圧吐出口164、低圧吐出
口174等の吐出口をそれぞれ設け、前記軸15にモー
ター13等の動力手段を接続して、複合ポンプ11を構
成したので、軸15が、動力手段により駆動されて、回
転すると、高圧ポンプ室160と低圧ポンプ室170の
それぞれにおいて、高圧回転羽根と低圧回転羽根のそれ
ぞれが、同一の軸15を回転軸として、回転する。そし
て、クーラント液等の被圧送流体は、吸込口から高圧ポ
ンプ室160に吸込まれて、高圧状態で吐出口から吐出
されると共に、吸込口から低圧ポンプ室170に吸込ま
れて、低圧状態で吐出口から吐出されることが出来る。 従って、本発明による複合ポンプ11は、単一の動力手
段により、高圧ポンプ16と低圧ポンプ17の両方を駆
動することが出来るので、高圧吐出と低圧吐出の両方が
必要とされるような機構において、1台のポンプを兼用
して用いて、ポンプの設置スペースを縮小化することが
出来る。即ち、複合ポンプ11は、工作機械設備1のク
ーラント機構9に、クーラント液を供給するのに好適で
ある。そして、高圧クーラント供給系90と低圧クーラ
ント供給系91が設けられた工作機械設備1において、
前記複合ポンプ11を、前記高圧ポンプ室160を前記
高圧クーラント供給系90に接続し、前記低圧ポンプ室
170を前記低圧クーラント供給系91に接続して構成
すると、クーラント液が、高圧ポンプ室160を介して
高圧状態で高圧クーラント供給系90に供給されると共
に、低圧ポンプ室170を介して低圧状態で低圧クーラ
ント供給系91に供給されることが出来る。従って、本
発明による複合ポンプ11を用いれば、工作機械設備1
の配管構造を何等複雑化することなく、タンク10にお
けるポンプ設置部10a等のポンプ設置スペースを縮小
化することが出来るので、延いては、タンク10の容体
の小型化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合ポンプの一実施例を示す一部
切欠き断側面図である。
【図2】図1に示す複合ポンプを用いた工作機械用設備
の斜視図である。
【図3】従来の工作機械設備を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……工作機械設備 11……複合ポンプ 12……ケーシング 13……モーター 15……軸 90……高圧クーラント供給系 91……低圧クーラント供給系 160……高圧ポンプ室 162……多段インペラー 163……高圧吸込口 164……高圧吐出口 170……低圧ポンプ室 172……単インペラー 173……低圧吸込口 174……低圧吐出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングを有し、前記ケーシングに高圧
    ポンプ室及び低圧ポンプ室を設け、前記ケーシングに、
    前記高圧ポンプ室及び前記低圧ポンプ室を貫通する形で
    、単一の軸を回転自在に設け、前記軸の前記高圧ポンプ
    室部分には高圧回転羽根を設け、前記軸の前記低圧ポン
    プ室部分には低圧回転羽根を設け、前記高圧ポンプ室と
    前記低圧ポンプ室に、吸込口と吐出口をそれぞれ設け、
    前記軸に動力手段を接続して、構成した複合ポンプ。
  2. 【請求項2】高圧クーラント供給系と低圧クーラント供
    給系が設けられた工作機械設備において、請求項1記載
    の複合ポンプを、前記高圧ポンプ室を前記高圧クーラン
    ト供給系に接続し、前記低圧ポンプ室を前記低圧クーラ
    ント供給系に接続して構成した工作機械設備。
JP2169591A 1991-01-22 1991-01-22 複合ポンプ及びそれを使用した工作機械設備 Pending JPH04237894A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10175140A (ja) * 1996-12-13 1998-06-30 Nissan Motor Co Ltd 工作機械のクーラント供給方法およびクーラント供給装置
JP2014012312A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Komatsu Ntc Ltd 工作機械
JP2018193902A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 靖 平田 ポンプ

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