JPH0423561Y2 - - Google Patents

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JPH0423561Y2
JPH0423561Y2 JP4150890U JP4150890U JPH0423561Y2 JP H0423561 Y2 JPH0423561 Y2 JP H0423561Y2 JP 4150890 U JP4150890 U JP 4150890U JP 4150890 U JP4150890 U JP 4150890U JP H0423561 Y2 JPH0423561 Y2 JP H0423561Y2
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sucker
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syringe
holder
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ポンプ作用を有するシリンジを使
用し、このシリンジの吸子をスライダにより移動
させて輸液を行うよう構成したシリンジ注入装置
に係り、このシリンジ注入装置における吸子を移
動するための移動装置に対し使用溶液の浸入によ
る駆動機構部の破損を防止するための防滴構造に
関する。
〔従来の技術〕
従来、シリンジ注入装置における吸子の移動装
置として、吸子の端部に設けたフランジ部を係止
してこれを移動させるスライダ部材を設け、この
スライダ部材を送りねじ機構により移動させるよ
う構成したものが知られている。しかるに、この
種の吸子移動装置において、前記スライダ部材の
移動方向にはこれと平行して送りねじが延在して
おり、従つてこの送りねじと前記スライダ部材と
を隔壁等によつて完全に仕切ることはできない。
そこで、この場合、吸子部分から漏出する液滴が
前記送りねじ機構等に浸入すると、これら駆動機
構部分を汚染ないしは腐蝕させて吸子移動装置の
故障ないしは破損を生じる惧れがある。
このため、従来より、この種の吸子移動装置に
おいて、例えば前記送りねじ部分の外周を防滴用
ベローズで囲繞し、このベローズの一端をスライ
ダ部材に固定して、前記スライダ部材の移動と共
に前記ベローズを伸張または圧縮させて、常に吸
子に面する部分を防滴保護する構成が提案され、
実施されている。代案として、送りねじとスライ
ダ部材との結合腕部に対し、送りねじと平行にそ
れぞれ長手方向両外側縁部を液密に固定し、相互
に対向する長手方向両側縁部を若干重なり合うよ
うに配置した2枚の防滴用シートからなる構成も
提案され、実施されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述した従来の吸子移動装置の
防滴構造において、前者の防滴用ベローズを使用
するものでは、送りねじを囲繞する構造のため、
このベローズが劣化し破損したような場合にこれ
を交換する際には、送りねじを取り外す等の駆動
機構部の分解組立作業が必要となり、交換作業が
著しく煩雑となる難点がある。また、後者の防滴
用シートを使用するものでは、スライダ部材の移
動に際して前記シートの重ね合せ部に若干の隙間
が生じるため、その設置に際して防滴方向性を考
慮する必要があり、従つて駆動機構部の構成が複
雑となると共に機構部のコンパクト化が困難とな
る難点がある。
そこで、本考案の目的は、送りねじの上方に吸
子の移動を行うスライダ部材として吸子の端部フ
ランジを保持するホルダを設けたシリンジ注入装
置において、前記ホルダと送りねじとを結合する
結合部材の位置に対応し、簡単な構成でしかも交
換作業が簡便であり、防滴効果に優れかつコンパ
クトに構成することができる吸子移動装置の防滴
構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るシリンジ注入装置における吸子移
動装置の防滴構造は、シリンジをシリンジ固定部
材に着脱自在に保持し、このシリンジの吸子の端
部を送りねじに結合したホルダで保持して前記吸
子を送りねじに沿つて移動するよう構成したシリ
ンジ注入装置において、 前記ホルダの送りねじとの結合部に対応して送
りねじの軸方向に伸縮自在に延在する軟質シート
を前記送りねじを被覆するよう配置し、この軟質
シートの両端を固定すると共にこの軟質シートの
中位部を前記結合部に係合することを特徴とす
る。
前記の吸子移動装置の防滴構造において、伸縮
自在に延在する軟質シートは、アコーデイオン形
蛇腹構造とすれば好適である。
また、伸縮自在に延在する軟質シートは、ホル
ダの送りねじとの結合部を挿通する開口部を備え
た保持ケースにその両端を着脱自在に取付け、さ
らに前記保持ケースをシリンジ注入装置のケーシ
ングに着脱自在に取付けるよう構成すれば好適で
ある。
〔作用〕
本考案に係るシリンジ注入装置における吸子移
動装置の防滴構造によれば、シリンジをシリンジ
固定部材に着脱自在に保持し、このシリンジの吸
子の端部を送りねじに結合したホルダで保持して
前記吸子を送りねじに沿つて移動するよう構成し
たシリンジ注入装置において、前記ホルダの送り
ねじとの結合部に対応して送りねじの軸方向に伸
縮自在に延在する軟質シートを前記送りねじを被
覆するよう配置し、この軟質シートの両端を固定
すると共にこの軟質シートの中位部を前記結合部
に係合することにより、前記軟質シートを送りね
じに直接設けることなく、従来のコンパクト構造
のシリンジ注入装置の吸子移動装置に対する簡便
かつ確実な防滴構造を容易に実現することができ
る。
〔実施例〕
次に、本考案に係るシリンジ注入装置における
吸子移動装置の防滴構造の実施例につき添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図は、本考案の吸子移動装置の防滴構造を
適用するシリンジ注入装置の一実施例を示す要部
切開側面図である。しかるに、第1図において、
参照符号10はシリンジ注入装置のケーシングを
示し、このケーシング10の一部にシリンジ固定
部材12が設けられている。このシリンジ固定部
材12には、シリンジ14のフランジ部16を嵌
入係止するための溝部18と前記シリンジ14を
着脱自在に固定するためのレバー部材20とが設
けられている。また、前記ケーシング10の内部
には、シリンジ14の吸子22を移動操作するた
めの吸子移動装置24の駆動機構部26が設けら
れている。一方、吸子22の端部フランジ28を
係合させてこれを保持し、前記吸子22を往復移
動させるホルダ30を設け、このホルダ30を前
記駆動機構部26と結合して吸子移動装置24を
構成している。なお、この場合、前記ホルダ30
と結合するための前記駆動機構部26の具体的手
段としては、例えば送りねじ機構が採用される。
そこで、本考案においては、前記駆動機構部2
6の送りねじ機構に対する防滴手段を提案するも
のである。すなわち、第2図ないし第4図に本考
案に係る防滴構造の一実施例を示す。第2図は、
吸子22を移動操作するためのホルダ30が移動
するケーシング10の要部平面図であり、第3図
は第2図の−線要部断面図である。しかる
に、第2図および第3図において、本考案の防滴
構造は、ケーシング10の一部にホルダ30が移
動可能な領域に亘つて開口部32を設け、この開
口部32にホルダ30の送りねじ機構(駆動機構
部26)と結合する結合部を案内するに適したガ
イド孔34を備えかつこのガイド孔34の内側に
アコーデイオン形蛇腹構造の軟質シート36を配
置した保持ケース38を着脱自在に取付けた構成
からなる。この場合、前記軟質シート36はホル
ダ30の移動方向すなわち送りねじ機構の軸方向
に伸縮自在であり、このためホルダ30は送りね
じ機構との結合部の一部を前記軟質シート36の
ほぼ中央部において貫通させて結合する。なお、
前記軟質シート36の両端は、保持ケース38の
内側に設けた固定部40,40にそれぞれねじ具
42,42により着脱交換可能に取付ける。ま
た、保持ケース38は、その長手方向両端縁部に
それぞれ外方へ若干突出する爪部44,44を設
け、これら爪部44,44をケーシング10の開
口部32の縁部に圧接係止するよう構成する。
このようにして、本考案に係る吸子移動装置の
防滴構造によれば、ホルダ30の駆動機構部26
との結合部に対し、ホルダ30の移動方向に伸縮
自在な軟質シート36を設け、しかもこの軟質シ
ート36を前記駆動機構部26を収納するケーシ
ング10の開口部32に着脱自在に設けた保持ケ
ース38に交換可能に取付けることにより、簡単
な構成でしかも防滴効果を向上することができる
と共に軟質シート36の交換も簡便に行うことが
できる。
〔考案の効果〕
前述した実施例から明らかな通り、本考案に係
るシリンジ注入装置における吸子移動装置の防滴
構造によれば、従来より使用されている送りねじ
機構からなる吸子移動装置に対し、ホルダの移動
方向に伸縮自在な防滴手段としての軟質シートを
保持ケースの両端に交換可能に取付け、この保持
ケースをケーシングに設けた開口部に着脱自在に
固定するよう構成したことにより、従来のように
吸子移動装置に対して直接防滴手段を施したり、
あるいは防滴手段の方向性から吸子移動装置の駆
動機構部を設計変更する等の必要なく、防滴手段
を前記吸子移動装置と独立して設けることができ
るため、前記軟質シートの取付け並びに交換作業
を簡便に達成することができる。また、防滴手段
としての軟質シートも、アコーデイオン形蛇腹構
造することにより、これがホルダの移動方向に伸
縮動作するに際し、駆動機構部に対して隙間等を
生じることなく、簡単な構成で防滴効果も著しく
向上することができる。
従つて、本考案の防滴構造によれば、吸子移動
装置に何等の変更も施すことなく、単にケーシン
グの一部を改変するだけで実現することができる
ため、シリンジ注入装置もコンパクトな構造を保
持したままで防滴効果の改善を達成することがで
き、その実用的効果は極めて大きい。
以上、本考案の好適な実施例について説明した
が、本考案は前述した実施例に限定されることな
く、本考案の精神を逸脱しない範囲内において
種々の改良変更をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る吸子移動装置の防滴構造
を適用するシリンジ注入装置の一実施例を示す要
部切開側面図、第2図は本考案に係る吸子移動装
置の防滴構造の一実施例を示すシリンジ注入装置
の吸子移動装置部分の要部平面図、第3図は第2
図に示す装置の−線要部断面図、第4図は第
3図に示す装置の右側面図である。 10……ケーシング、12……シリンジ固定部
材、14……シリンジ、16……フランジ部、1
8……溝部、20……レバー部材、22……吸
子、24……吸子移動装置、26……駆動機構
部、28……端部フランジ、30……ホルダ、3
2……開口部、34……ガイド孔、36……軟質
シート、38……保持ケース、40……固定部、
42……ねじ具、44……爪部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンジをシリンジ固定部材に着脱自在に保
    持し、このシリンジの吸子の端部を送りねじに
    結合したホルダで保持して前記吸子を送りねじ
    に沿つて移動するよう構成したシリンジ注入装
    置において、 前記ホルダの送りねじとの結合部に対応して
    送りねじの軸方向に伸縮自在に延在する軟質シ
    ートを前記送りねじを被覆するよう配置し、こ
    の軟質シートの両端を固定すると共にこの軟質
    シートの中位部を前記結合部に係合することを
    特徴とする吸子移動装置の防滴構造。 (2) 伸縮自在に延在する軟質シートは、アコーデ
    イオン形蛇腹構造からなる請求項1記載の吸子
    移動装置の防滴構造。 (3) 伸縮自在に延在する軟質シートは、ホルダの
    送りねじとの結合部を挿通する開口部を備えた
    保持ケースにその両端を着脱自在に取付け、さ
    らに前記保持ケースをシリンジ注入装置のケー
    シングに着脱自在に取付けてなる請求項1また
    は2記載の吸子移動装置の防滴構造。
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