JPH04235517A - 顕微鏡支持装置 - Google Patents
顕微鏡支持装置Info
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- JPH04235517A JPH04235517A JP3013836A JP1383691A JPH04235517A JP H04235517 A JPH04235517 A JP H04235517A JP 3013836 A JP3013836 A JP 3013836A JP 1383691 A JP1383691 A JP 1383691A JP H04235517 A JPH04235517 A JP H04235517A
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 12
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- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡部の自重を相殺
する調整可能なバランス機構を有していて、顕微鏡部を
その自重を相殺しつつ任意の位置に移動可能に支持した
顕微鏡支持装置に関するものである。
する調整可能なバランス機構を有していて、顕微鏡部を
その自重を相殺しつつ任意の位置に移動可能に支持した
顕微鏡支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡部を迅速に且つ充分な正確さを以
って所望の位置に移動して、しかる後にその位置に固定
保持できるような顕微鏡支持装置として、例えば特開昭
57−86806号公報に記載の如く、顕微鏡部の自重
を相殺するために、顕微鏡部を支持する平行四辺形リン
ク機構内にバランス機構として弾力調整可能なばねを配
置したことを特徴とする、光学的観察装置のための調整
可能な架台がある。
って所望の位置に移動して、しかる後にその位置に固定
保持できるような顕微鏡支持装置として、例えば特開昭
57−86806号公報に記載の如く、顕微鏡部の自重
を相殺するために、顕微鏡部を支持する平行四辺形リン
ク機構内にバランス機構として弾力調整可能なばねを配
置したことを特徴とする、光学的観察装置のための調整
可能な架台がある。
【0003】図7はその具体的内容を示している。35
は顕微鏡部36を上下動可能に支持する平行四辺形リン
クであって、これはリンク支持部39と各一端がリンク
支持部39に回転軸41,42を介して枢着された水平
リンク37,38と回転軸43,44を介して水平リン
ク37,38の各他端に枢着されたL字形アーム40と
から構成されている。45は平行四辺形リンク35と顕
微鏡部36の自重による回転軸41まわりの回転モーメ
ントを相殺するために水平リンク37とリンク支持部3
1との間に装架された座屈しない圧縮バネ、46は鏡体
部36の重量が変化した際の回転モーメントの増減量を
相殺するために圧縮バネ45の支点を図中矢印方向に動
かすことにより圧縮バネ45の反力Fの鉛直方向の分力
FV を調整するハンドルである。47は眼科手術の場
合顕微鏡部を水平面内で移動できるようにするXY駆動
装置又は脳外科手術などの場合顕微鏡部の左右への俯仰
を可能にし任意の角度で観察できるようにする傾斜アー
ムなどの各種アーム、48は眼科手術の場合光軸を中心
に回転可能にしたり、形成・整形手術の場合二人の術者
による観察を可能にしたりするなど使用目的に応じて形
状又は動きが異なる各種の顕微鏡部、49は助手が主術
者と同一の術野を観察して手術の介助を行うための側視
鏡や術技教育用として術野をTVモニタに写し出すため
のTV撮影鏡筒などの顕微鏡部48に取付けられる付属
ユニットである。尚、アーム47及び顕微鏡部48は手
術分野の違いにより組み合わせが選択され、また付属ユ
ニット49は手術毎に助手が必要な場合は側視鏡を見学
者に術技を見せる場合はTV撮影鏡筒をという具合に選
択され、これらは前記平行四辺形リンク35に交換可能
に取付けられるようになっている。
は顕微鏡部36を上下動可能に支持する平行四辺形リン
クであって、これはリンク支持部39と各一端がリンク
支持部39に回転軸41,42を介して枢着された水平
リンク37,38と回転軸43,44を介して水平リン
ク37,38の各他端に枢着されたL字形アーム40と
から構成されている。45は平行四辺形リンク35と顕
微鏡部36の自重による回転軸41まわりの回転モーメ
ントを相殺するために水平リンク37とリンク支持部3
1との間に装架された座屈しない圧縮バネ、46は鏡体
部36の重量が変化した際の回転モーメントの増減量を
相殺するために圧縮バネ45の支点を図中矢印方向に動
かすことにより圧縮バネ45の反力Fの鉛直方向の分力
FV を調整するハンドルである。47は眼科手術の場
合顕微鏡部を水平面内で移動できるようにするXY駆動
装置又は脳外科手術などの場合顕微鏡部の左右への俯仰
を可能にし任意の角度で観察できるようにする傾斜アー
ムなどの各種アーム、48は眼科手術の場合光軸を中心
に回転可能にしたり、形成・整形手術の場合二人の術者
による観察を可能にしたりするなど使用目的に応じて形
状又は動きが異なる各種の顕微鏡部、49は助手が主術
者と同一の術野を観察して手術の介助を行うための側視
鏡や術技教育用として術野をTVモニタに写し出すため
のTV撮影鏡筒などの顕微鏡部48に取付けられる付属
ユニットである。尚、アーム47及び顕微鏡部48は手
術分野の違いにより組み合わせが選択され、また付属ユ
ニット49は手術毎に助手が必要な場合は側視鏡を見学
者に術技を見せる場合はTV撮影鏡筒をという具合に選
択され、これらは前記平行四辺形リンク35に交換可能
に取付けられるようになっている。
【0004】次に、顕微鏡部交換の手順について説明す
る。まず、顕微鏡部36をL字形アーム40から取り外
すわけであるが、そのまま顕微鏡部36を取り外すとそ
の自重と圧縮バネ45の弾力とのつり合いがくずれて平
行四辺形リンク35とL字形アーム40が上方へ急回動
を始めてしまい危険なので、平行四辺形リンク35を固
定状態にしてから行う。
る。まず、顕微鏡部36をL字形アーム40から取り外
すわけであるが、そのまま顕微鏡部36を取り外すとそ
の自重と圧縮バネ45の弾力とのつり合いがくずれて平
行四辺形リンク35とL字形アーム40が上方へ急回動
を始めてしまい危険なので、平行四辺形リンク35を固
定状態にしてから行う。
【0005】図8は平行四辺形リンク35のための固定
機構を示している。50は水平リンク37に固定された
ストッパピン、51は水平リンク38に固定された板で
あって、板51には平行四辺形リンク35が下方へ回動
する際にストッパピン50がたどる軌跡上に穴52が設
けられている。ストッパピン50は水平リンク37に取
付けられたロックツマミ53(図7)を押すことにより
図示しないバネにより板51に押し付けられるようにな
っている。ロックツマミ53を押してストッパピン50
を板51に押し付けた状態で平行四辺形リンク35を下
方に回動させていくと、図9に示した如く所定位置でス
トッパピン50が穴52に入り込む。この時、平行四辺
形リンク35は固定された状態となる。この状態で顕微
鏡部36を取り外すと、平行四辺形リンク35に圧縮バ
ネ45の反力FVが作用するが、ストッパピン50が穴
52に入り込んでいるため平行四辺形リンク35は動か
ない。次に、使用目的に合わせた顕微鏡部48を選択し
てL字形アーム40に取付ける。そして、ロックツマミ
53を引っ張るとそれに連動してストッパピン50が穴
52から抜けることにより平行四辺形リンク35の固定
が解除され、顕微鏡部の交換は終了する。
機構を示している。50は水平リンク37に固定された
ストッパピン、51は水平リンク38に固定された板で
あって、板51には平行四辺形リンク35が下方へ回動
する際にストッパピン50がたどる軌跡上に穴52が設
けられている。ストッパピン50は水平リンク37に取
付けられたロックツマミ53(図7)を押すことにより
図示しないバネにより板51に押し付けられるようにな
っている。ロックツマミ53を押してストッパピン50
を板51に押し付けた状態で平行四辺形リンク35を下
方に回動させていくと、図9に示した如く所定位置でス
トッパピン50が穴52に入り込む。この時、平行四辺
形リンク35は固定された状態となる。この状態で顕微
鏡部36を取り外すと、平行四辺形リンク35に圧縮バ
ネ45の反力FVが作用するが、ストッパピン50が穴
52に入り込んでいるため平行四辺形リンク35は動か
ない。次に、使用目的に合わせた顕微鏡部48を選択し
てL字形アーム40に取付ける。そして、ロックツマミ
53を引っ張るとそれに連動してストッパピン50が穴
52から抜けることにより平行四辺形リンク35の固定
が解除され、顕微鏡部の交換は終了する。
【0006】ところで、交換された顕微鏡部36と顕微
鏡部48との重量が異なる場合は、その自重と圧縮バネ
45の弾力とのつり合いがくずれるため、顕微鏡部48
は上昇又は下降を始めてしまう。特に、顕微鏡部48が
顕微鏡部36に比べて重量が著しく軽い場合は、顕微鏡
部48が急激に上昇し危険であるため、顕微鏡部の交換
が終了したあとの平行四辺形リンク35の固定解除は、
顕微鏡部48やL字形アーム40などを手で押さえなが
ら行なっていた。
鏡部48との重量が異なる場合は、その自重と圧縮バネ
45の弾力とのつり合いがくずれるため、顕微鏡部48
は上昇又は下降を始めてしまう。特に、顕微鏡部48が
顕微鏡部36に比べて重量が著しく軽い場合は、顕微鏡
部48が急激に上昇し危険であるため、顕微鏡部の交換
が終了したあとの平行四辺形リンク35の固定解除は、
顕微鏡部48やL字形アーム40などを手で押さえなが
ら行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、顕微鏡部交
換時において、顕微鏡部の重さが変化しているのに固定
解除時に手で押さえるのを忘れると、顕微鏡部が上昇又
は下降してしまい、特に交換した顕微鏡部の重量差が大
きい場合には顕微鏡部は急激な移動をするため、操作者
に勢いよくぶつかるなど非常に危険であった。
換時において、顕微鏡部の重さが変化しているのに固定
解除時に手で押さえるのを忘れると、顕微鏡部が上昇又
は下降してしまい、特に交換した顕微鏡部の重量差が大
きい場合には顕微鏡部は急激な移動をするため、操作者
に勢いよくぶつかるなど非常に危険であった。
【0008】又、平行四辺形リンク35の回転軸41と
その軸受との間などに摩擦を発生させることにより顕微
鏡部の重量差による圧縮バネ45とのつり合いのくずれ
を減少させることも考えられるが、この場合は通常の使
用時においても顕微鏡部が重くて移動が困難になり、著
しい操作性の低下を伴う。そして、その結果手術中にお
いて術者が大変な疲労をきたすことになり、スムーズな
手術の続行が困難になるばかりか、一刻を争う手術にお
いては患者も危険にさらされることになる。
その軸受との間などに摩擦を発生させることにより顕微
鏡部の重量差による圧縮バネ45とのつり合いのくずれ
を減少させることも考えられるが、この場合は通常の使
用時においても顕微鏡部が重くて移動が困難になり、著
しい操作性の低下を伴う。そして、その結果手術中にお
いて術者が大変な疲労をきたすことになり、スムーズな
手術の続行が困難になるばかりか、一刻を争う手術にお
いては患者も危険にさらされることになる。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み、顕微鏡部の
自重を相殺する調整可能なバランス機構を有する顕微鏡
支持装置でありながら、バランスがくずれても顕微鏡部
の急激な移動が防止されると共に、通常の使用時におい
ては顕微鏡部を軽く動かすことができる、極めて安全性
の高い顕微鏡支持装置を提供することを目的としている
。
自重を相殺する調整可能なバランス機構を有する顕微鏡
支持装置でありながら、バランスがくずれても顕微鏡部
の急激な移動が防止されると共に、通常の使用時におい
ては顕微鏡部を軽く動かすことができる、極めて安全性
の高い顕微鏡支持装置を提供することを目的としている
。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による顕微鏡支持
装置は、顕微鏡部の移動に伴って相対移動する二つの部
材の一方に他方の部材の一部を液密的に囲むケース体を
設け、該ケース体内に粘性流体を封入したことを特徴と
している。
装置は、顕微鏡部の移動に伴って相対移動する二つの部
材の一方に他方の部材の一部を液密的に囲むケース体を
設け、該ケース体内に粘性流体を封入したことを特徴と
している。
【0011】
【作用】上記構成によれば、通常の使用時に顕微鏡部の
移動がゆっくり行なわれて上記二つの部材の相対移動速
度が遅い場合には粘性流体の抵抗が小さくて顕微鏡部を
軽く動かすことができ、顕微鏡部交換時に顕微鏡部の重
量差によりバランスがくずれて顕微鏡部が急激に移動し
ようとして上記二つの部材の相対速度が早くなった場合
には粘性流体の抵抗が大きくなって顕微鏡部の急激な移
動が防止される。
移動がゆっくり行なわれて上記二つの部材の相対移動速
度が遅い場合には粘性流体の抵抗が小さくて顕微鏡部を
軽く動かすことができ、顕微鏡部交換時に顕微鏡部の重
量差によりバランスがくずれて顕微鏡部が急激に移動し
ようとして上記二つの部材の相対速度が早くなった場合
には粘性流体の抵抗が大きくなって顕微鏡部の急激な移
動が防止される。
【0012】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細
に説明する。図1は第1実施例の概略図である。図中、
1は顕微鏡部2を上下動可能に支持する平行四辺形リン
クであって、これはリンク支持部5と各一端がリンク支
持部5に回転軸7,8を介して枢着された水平リンク3
,4と回転軸9,10を介して水平リンク3,4の各他
端に枢着されたL字形アーム6とから構成されている。 11は平行四辺形リンク1と顕微鏡部2の自重による回
転軸7のまわりの回転モーメントを相殺するために水平
リンク3とリンク支持部5との間に装架された座屈しな
い圧縮バネ、12は顕微鏡部2に付属装置である傾斜照
明灯13を取付けたり重量の異なる他の鏡体に付け替え
た時に起きる顕微鏡部2の重量変化に伴うモーメントの
増減量を相殺するために圧縮バネ11の支点を図中矢印
方向に動かすことにより圧縮バネ11の反力Fの鉛直方
向の分力FV を調整するためのハンドルである。
に説明する。図1は第1実施例の概略図である。図中、
1は顕微鏡部2を上下動可能に支持する平行四辺形リン
クであって、これはリンク支持部5と各一端がリンク支
持部5に回転軸7,8を介して枢着された水平リンク3
,4と回転軸9,10を介して水平リンク3,4の各他
端に枢着されたL字形アーム6とから構成されている。 11は平行四辺形リンク1と顕微鏡部2の自重による回
転軸7のまわりの回転モーメントを相殺するために水平
リンク3とリンク支持部5との間に装架された座屈しな
い圧縮バネ、12は顕微鏡部2に付属装置である傾斜照
明灯13を取付けたり重量の異なる他の鏡体に付け替え
た時に起きる顕微鏡部2の重量変化に伴うモーメントの
増減量を相殺するために圧縮バネ11の支点を図中矢印
方向に動かすことにより圧縮バネ11の反力Fの鉛直方
向の分力FV を調整するためのハンドルである。
【0013】図2は図1に示したリンク支持部5のA−
A線断面図であって、14は回転軸7を液密的に囲むよ
うにして水平リンク3の内側に固定された筒、15は回
転軸7と水平リンク3と筒14に囲まれた部分に封入さ
れたグリスである。ここで、回転軸7はリンク支軸部5
に固定されており、水平リンク3は回転軸7のまわりに
回動するようになっている。
A線断面図であって、14は回転軸7を液密的に囲むよ
うにして水平リンク3の内側に固定された筒、15は回
転軸7と水平リンク3と筒14に囲まれた部分に封入さ
れたグリスである。ここで、回転軸7はリンク支軸部5
に固定されており、水平リンク3は回転軸7のまわりに
回動するようになっている。
【0014】本実施例は上述の如く構成されており、通
常使用時顕微鏡部2と平行四辺形リンク1の自重による
回転モーメントは圧縮バネ11の反力Fの分力FV と
釣り合っている。そして、術部観察のための顕微鏡部の
上下動は主に術者が術野にピントを合わせるために行な
われるものであって、その速度は遅い。
常使用時顕微鏡部2と平行四辺形リンク1の自重による
回転モーメントは圧縮バネ11の反力Fの分力FV と
釣り合っている。そして、術部観察のための顕微鏡部の
上下動は主に術者が術野にピントを合わせるために行な
われるものであって、その速度は遅い。
【0015】ところで、回転軸7と筒14とグリス15
の関係はF′=μ・AV/hで表わされる。但し、F′
は筒14のグリス15に接した面に働く抵抗力、μはグ
リス15の粘性係数、Vは筒14の回転速度、hは回転
軸7の外周面から筒14の内周面までの距離である。顕
微鏡部2の移動速度が比較的遅い時には、グリス15の
粘性係数μが大きくてもVが微小であるためF′は小さ
くなる。一方、顕微鏡部2の移動速度が速い時にはVが
大きくなるためF′は大きくなる。従って、通常使用時
の上下動は前述したようにピントを合わさせるためのも
のであり、顕微鏡部2の移動速度は遅いため、顕微鏡部
2の移動はグリス15の抵抗を殆ど受けず、従来通りの
操作力量で行なえる。
の関係はF′=μ・AV/hで表わされる。但し、F′
は筒14のグリス15に接した面に働く抵抗力、μはグ
リス15の粘性係数、Vは筒14の回転速度、hは回転
軸7の外周面から筒14の内周面までの距離である。顕
微鏡部2の移動速度が比較的遅い時には、グリス15の
粘性係数μが大きくてもVが微小であるためF′は小さ
くなる。一方、顕微鏡部2の移動速度が速い時にはVが
大きくなるためF′は大きくなる。従って、通常使用時
の上下動は前述したようにピントを合わさせるためのも
のであり、顕微鏡部2の移動速度は遅いため、顕微鏡部
2の移動はグリス15の抵抗を殆ど受けず、従来通りの
操作力量で行なえる。
【0016】次に付属装置である傾斜照明灯13を従来
例の顕微鏡部の交換と同じ要領で顕微鏡部2に取付ける
と、顕微鏡部が重くなることにより顕微鏡部2の自重と
バネ11の弾力とのつり合いがくずれ、顕微鏡部2が急
激に下降しようとするが、顕微鏡部2の下降速度に比例
して筒14に対するグリス15の抵抗が増大するため、
筒14の回転速度は危険のない速度になる。
例の顕微鏡部の交換と同じ要領で顕微鏡部2に取付ける
と、顕微鏡部が重くなることにより顕微鏡部2の自重と
バネ11の弾力とのつり合いがくずれ、顕微鏡部2が急
激に下降しようとするが、顕微鏡部2の下降速度に比例
して筒14に対するグリス15の抵抗が増大するため、
筒14の回転速度は危険のない速度になる。
【0017】以上のように、本実施例によれば、通常使
用時における顕微鏡部2の移動に関しては、作用する抵
抗は小さくて顕微鏡部2を従来通りの軽い操作力量で動
かすことができるので、スムーズな手術が行なえ、患者
も安全である。又、傾斜照明灯13を取付けることによ
る顕微鏡部2の下降に対しては、作用する抵抗が大きく
なり、下降速度をやわらげるので、付属装置の顕微鏡部
2への取り付け取り外しを非常に安全に行える。
用時における顕微鏡部2の移動に関しては、作用する抵
抗は小さくて顕微鏡部2を従来通りの軽い操作力量で動
かすことができるので、スムーズな手術が行なえ、患者
も安全である。又、傾斜照明灯13を取付けることによ
る顕微鏡部2の下降に対しては、作用する抵抗が大きく
なり、下降速度をやわらげるので、付属装置の顕微鏡部
2への取り付け取り外しを非常に安全に行える。
【0018】図3は第2実施例の要部断面図であって、
これは第1実施例の図2に相当するものである。図中、
16は水平リンク3に固定された歯車、17はリンク支
持部5に固定された筒18に回動可能に支持され且つそ
の軸部の一部が筒18により液密的に囲まれた歯車であ
って、歯車17は歯車16よりも径が小さく且つ歯車1
6と噛み合っている。19は筒18内に封入されたシリ
コン・オイルである。回転軸7はリンク支持部5に固定
されており、水平リンク3は回転軸7のまわりに回動す
るようになっている。
これは第1実施例の図2に相当するものである。図中、
16は水平リンク3に固定された歯車、17はリンク支
持部5に固定された筒18に回動可能に支持され且つそ
の軸部の一部が筒18により液密的に囲まれた歯車であ
って、歯車17は歯車16よりも径が小さく且つ歯車1
6と噛み合っている。19は筒18内に封入されたシリ
コン・オイルである。回転軸7はリンク支持部5に固定
されており、水平リンク3は回転軸7のまわりに回動す
るようになっている。
【0019】本実施例は上述の如く構成されているから
、傾斜照明灯13を取付けることにより顕微鏡部2が下
降すると、水平リンク3に取付けられた歯車16が回転
を始める。それに同期して歯車17が増速されて回転す
る。ここで歯車17の軸部に対するシリコン・オイル1
9による抵抗は、第1実施例に比べ回転速度Vが大きい
ためより大きなものとなる。従って、第1実施例に比べ
て顕微鏡部2の重量変化が小さくて下降速度が小さなも
のについても、より大きな抵抗が得られる。
、傾斜照明灯13を取付けることにより顕微鏡部2が下
降すると、水平リンク3に取付けられた歯車16が回転
を始める。それに同期して歯車17が増速されて回転す
る。ここで歯車17の軸部に対するシリコン・オイル1
9による抵抗は、第1実施例に比べ回転速度Vが大きい
ためより大きなものとなる。従って、第1実施例に比べ
て顕微鏡部2の重量変化が小さくて下降速度が小さなも
のについても、より大きな抵抗が得られる。
【0020】図4は第3実施例の概略図である。図中、
20は顕微鏡部21を上下動可能に支持する平行四辺形
リンクであって、これはリンク支持部24と各一端がリ
ンク支持部24に回転軸26,27を介して枢着された
水平リンク22,23と回転軸28,29を介して水平
リンク22,23の各他端に枢着されたL字形アーム2
5とから構成されている。30は平行四辺形リンク20
と顕微鏡部21の自重による回転軸26のまわりの回転
モーメントを相殺するために水平リンク22の延長端部
上に矢印方向に移動可能に装着された錘、31は付属装
置である助手用顕微鏡である。
20は顕微鏡部21を上下動可能に支持する平行四辺形
リンクであって、これはリンク支持部24と各一端がリ
ンク支持部24に回転軸26,27を介して枢着された
水平リンク22,23と回転軸28,29を介して水平
リンク22,23の各他端に枢着されたL字形アーム2
5とから構成されている。30は平行四辺形リンク20
と顕微鏡部21の自重による回転軸26のまわりの回転
モーメントを相殺するために水平リンク22の延長端部
上に矢印方向に移動可能に装着された錘、31は付属装
置である助手用顕微鏡である。
【0021】図5は図4に示したリンク支持部24のB
−B線断面図であって、32は回転軸26を液密的に囲
むようにして水平リンク22の内側に溶接された筒、3
3は回転軸26と水平リンク22と筒32に囲まれた部
分に封入されたタールである。ここで、回転軸26はリ
ンク支持部24に固定されており、水平リンク22は回
転軸26のまわりを回動するようになっている。
−B線断面図であって、32は回転軸26を液密的に囲
むようにして水平リンク22の内側に溶接された筒、3
3は回転軸26と水平リンク22と筒32に囲まれた部
分に封入されたタールである。ここで、回転軸26はリ
ンク支持部24に固定されており、水平リンク22は回
転軸26のまわりを回動するようになっている。
【0022】図6は図5に示した筒32のC−C線断面
図であって、筒32の内壁には複数枚の羽根34が設け
られている。
図であって、筒32の内壁には複数枚の羽根34が設け
られている。
【0023】本実施例は上述の如く構成されており、通
常使用時において顕微鏡部21の自重によるモーメント
は錘30による回転軸26のまわりのモーメントと釣り
合っている。ここで付属装置である助手用顕微鏡31を
顕微鏡部21に取付けると、顕微鏡部21と錘30との
つり合いがくずれ、顕微鏡部21が下降を始める。この
時に、筒32は顕微鏡部21の下降速度に比例して増大
するタール33による抵抗を受けるため、筒21の回転
速度は遅くなり、筒32が固定されたリンク22,L字
形アーム25及び顕微鏡部21は危険のない速度で下降
する。その場合、本実施例は羽根34の存在により第1
実施例に比べて筒32のタール33に対する接触面積が
大きいので、顕微鏡部21の下降によるタール33の筒
32に対する抵抗が第1実施例に比べて大きくなる。一
方、構造は第2実施例に比べて簡単であるので、より安
価に構成できる。
常使用時において顕微鏡部21の自重によるモーメント
は錘30による回転軸26のまわりのモーメントと釣り
合っている。ここで付属装置である助手用顕微鏡31を
顕微鏡部21に取付けると、顕微鏡部21と錘30との
つり合いがくずれ、顕微鏡部21が下降を始める。この
時に、筒32は顕微鏡部21の下降速度に比例して増大
するタール33による抵抗を受けるため、筒21の回転
速度は遅くなり、筒32が固定されたリンク22,L字
形アーム25及び顕微鏡部21は危険のない速度で下降
する。その場合、本実施例は羽根34の存在により第1
実施例に比べて筒32のタール33に対する接触面積が
大きいので、顕微鏡部21の下降によるタール33の筒
32に対する抵抗が第1実施例に比べて大きくなる。一
方、構造は第2実施例に比べて簡単であるので、より安
価に構成できる。
【0024】
【発明の効果】上述の如く、本発明による顕微鏡支持装
置は、顕微鏡部の自重を相殺する調整可能なバランス機
構を有する顕微鏡支持装置でありながら、バランスがく
ずれても顕微鏡部の急激な移動が防止されると共に、通
常の使用時においては顕微鏡部を軽く動かすことができ
、その結果極めて安全性が高いという実用上重要な利点
を有している。
置は、顕微鏡部の自重を相殺する調整可能なバランス機
構を有する顕微鏡支持装置でありながら、バランスがく
ずれても顕微鏡部の急激な移動が防止されると共に、通
常の使用時においては顕微鏡部を軽く動かすことができ
、その結果極めて安全性が高いという実用上重要な利点
を有している。
【図1】第1実施例の概略図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第2実施例の要部断面図である。
【図4】第3実施例の概略図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図4のC−C線断面図である。
【図7】従来例の概略図である。
【図8】従来例の平行四辺形リンクのための固定機構を
示す図である。
示す図である。
【図9】上記固定機構の作用状態を示す図である。
1,20 平行四辺形リンク
2,21 顕微鏡部
3,4,22,23 水平リンク5,24
リンク支持部 6,25 L字形アーム 7,8,9,10,26,27,28,29 回
転軸11 圧縮バネ 12 ハンドル 13 傾斜照明灯 14,18,32 筒 15 グリス 16,17 歯車 19 シリコン・オイル 30 錘 31 助手用顕微鏡 33 タール
リンク支持部 6,25 L字形アーム 7,8,9,10,26,27,28,29 回
転軸11 圧縮バネ 12 ハンドル 13 傾斜照明灯 14,18,32 筒 15 グリス 16,17 歯車 19 シリコン・オイル 30 錘 31 助手用顕微鏡 33 タール
Claims (1)
- 【請求項1】 顕微鏡部の自重を相殺する調整可能な
バランス機構を有していて、顕微鏡部をその自重を相殺
しつつ任意の位置に移動可能に支持した顕微鏡支持装置
において、顕微鏡部の移動に伴って相対移動する二つの
部材の一方に他方の部材の一部を液密的に囲むケース体
を設け、該ケース体内に粘性流体を封入したことを特徴
とする顕微鏡支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3013836A JPH04235517A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 顕微鏡支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3013836A JPH04235517A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 顕微鏡支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235517A true JPH04235517A (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=11844364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3013836A Pending JPH04235517A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 顕微鏡支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04235517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6806406B1 (ja) * | 2020-05-26 | 2021-01-06 | リバーフィールド株式会社 | 手術具保持装置、手術支援装置 |
-
1991
- 1991-01-11 JP JP3013836A patent/JPH04235517A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6806406B1 (ja) * | 2020-05-26 | 2021-01-06 | リバーフィールド株式会社 | 手術具保持装置、手術支援装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990921 |