JPH04235128A - 化学的に誘発される腎障害のメチマゾールによる保護 - Google Patents

化学的に誘発される腎障害のメチマゾールによる保護

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JPH04235128A
JPH04235128A JP2412999A JP41299990A JPH04235128A JP H04235128 A JPH04235128 A JP H04235128A JP 2412999 A JP2412999 A JP 2412999A JP 41299990 A JP41299990 A JP 41299990A JP H04235128 A JPH04235128 A JP H04235128A
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JP
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methimazole
compound
kidney
kit
cisplatin
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JP2412999A
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Adnan A Elfarra
アドナン エイ. エルフアラ
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Wisconsin Alumni Research Foundation
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Publication date
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
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    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、腎臓障害
を引き起こす薬剤(ドラッグ)その他の化学薬品に関す
る。より詳細には、本発明は、かかる化学薬品の腎毒性
作用(nephrotoxic effects) を
低減させるためにかかる化学薬品と組合わせたメチマゾ
−ル(methimazole) の用途に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】種々
の薬剤およびその他の有用な化学薬品は、腎障害を引き
起こす副作用を有することが知られている。薬剤の場合
、かかる副作用により、使用することができる薬剤の量
および使用頻度が望ましくない制限を受けるとともに、
副作用に耐性がある患者に対してまで薬剤の使用を制限
することになる。短期間の薬剤使用による利益が副作用
による問題よりも勝っており、かつ、患者が副作用に対
して耐性がある場合でも、このような薬剤は患者の長期
間に亘る健康に悪影響を及ぼす。非薬剤化学薬品(例え
ば、作業場の化学薬品、放射線造影剤)の場合には、腎
毒性作用により、同じように、化学薬品に対する暴露が
制限されることになる。
【0003】化学的に誘起される腎毒性の化学的および
生物学的原因を明らかにするとともに、これらの作用を
防止しあるいは少なくするための手段を開発する種々の
試みが、これまでにもなされてきた。一般的には、バイ
オケミストリ−(Biochem.)第60巻、第96
1−965頁(1978年)に掲載のジェイ・バ−チェ
ナル(J.Burchenal)等の論文、サイエンス
(Science) 第204巻、第181−183頁
(1979年)に掲載のジェイ・フィリプスキ−(J.
 Filipski) 等の論文、キャン・トリ−ト・
レプ(Can. Treat. Rep) 第64巻、
第57−64頁(1980年)に掲載のジェイ・ユ−ハ
ス(J. Yuhas)等の論文、キャンサ−・リサ−
チ(Can. Res.) 第43巻、第1426−1
431頁(1983年)に掲載のエス・ハウエル(S.
 Howell) 等の論文、トクシコロジ−・アンド
・アプライド・ファ−マコロジ−(Tox. Ap. 
Pharm)第67巻、第78−88頁(1983年)
に掲載のシ−・クオ(C. Kuo)等の論文、バイオ
ケミカル・ファ−マコロジ−(Biochem. Ph
arm.) 第33巻、第3729−3722頁(19
84年)に掲載のエイ・エルファラ(A.Elfarr
a) 等の論文、ジャ−ナル・オブ・ファ−マコロジ−
・アンド・イクスペリメンタル・セラピュ−ティクス(
J. Pharm. Ex. Therap.) 第2
33巻、第512−516頁(1985年)に掲載のエ
イ・エルファラ(A. Elfarra) 等の論文、
バイオケミカル・ファ−マコロジ−(Biochem.
 Pharm.) 第34巻、第3895−3900頁
(1985年)に掲載のエル・ラムサミ−(L. Ra
msammy) 等の論文、ジャ−ナル・オブ・ファ−
マコロジ−・アンド・イクスペリメンタル・セラピュ−
ティクス(J. Pharm. Ex. Therap
.) 第237巻、第919−925頁(1986年)
に掲載のピ−・ウィリアムズ(P. Williams
) 等の論文、バイオケミカル・ファ−マコロジ−(B
iochem. Pharm.) 第36巻、第195
5−1964頁(1987年)に掲載のピ−・デドン(
P. Dedon)等の論文、ジャ−ナル・オブ・クリ
ニカル・インベスティゲイション(J. Clin. 
Invest.)第82巻、第401−412頁(19
88年)に掲載のエス・ヘイマン(S. Heyman
) 等の論文、ジャ−ナル・オブ・ザ・ナショナル・キ
ャンサ−・インスティテュ−ト(J. Natl. C
an. Ins.)第80巻、第1486−1488頁
(1988年)に掲載のクアジ(Qazi)等の論文、
バイオケミカル・ファ−マコロジ−(Biochem.
Pharm.) 第38巻、第795−802頁(19
89年)に掲載のチュ−ン(Tune)等の論文、ネフ
ロロジ−・フォ−ラム(Nephrology For
um)、キドニ−・インタ−ナショナル(Kidney
 International)第36巻、第730−
740頁(1989年)に掲載のバ−ンズ(Berns
) 等の論文があげられる。本明細書においては、これ
らの論文およびその他の本明細書に記載の論文の記載を
引用して、明細書中の記載に代える。しかしながら、腎
毒性を低下させる手段は、一般に有効ではなく、著しく
高価なものであり、および/またはそれ自身の副作用を
有する。
【0004】他方、メチマゾ−ル(1−メチル−2−メ
ルカプトイミダゾ−ル)が、甲状腺に関して1940年
代の初期以来使用されている。(一般的には、エンドク
リノロジ−(Endo.) 第91巻、第747−75
6頁(1972年)に掲載のマ−チャント(March
ant)等の論文を参照。)メチマゾ−ルは、プロスタ
グランジンHシンタ−ゼ依存酸化反応を抑制することも
報告されている。一般的には、ジャ−ナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリ−(J. Biol. Che
m.)第262巻、第14112−14118頁(19
87年)に掲載のティ−・ペトリ(T. Petry)
等の論文およびジャ−ナル・オブ・ファ−マコロジ−・
アンド・イクスペリメンタル・セラピュ−ティクス(J
. Pharm. Ex. Therap.) 第22
7巻、第545−550頁(1983年)に掲載のティ
−・ゼンサ−(T. Zenser) 等の論文を参照
されたい。
【0005】最近の幾つかのレポ−トには、腎小管また
はホモゲネートを使用した2−ブロモヒドロキノン(「
BHQ」)に対するメチマゾ−ルの影響が記載されてい
る。ドラグ・メト・ディスプ(Drug Met. D
isp.) 第15巻、第801−807頁(1987
年)に掲載のエス・ラウ(S. Lau)等の論文(B
HQ腎毒性はプロスタグランジン合成に関係がある可能
性がある)、ジャ−ナル・オブ・ファ−マコロジ−・ア
ンド・イクスペリメンタル・セラピュ−ティクス(J.
 Pharm. Ex. Therap.) 第237
巻、第456、459頁(1986年)に掲載のア−ル
・シュネルマン(R. Schnellmann)等の
論文(BHQに対し試験管毒性試験では保護を行なわな
い)、トクシコロジ−・アンド・アプライド・ファ−マ
コロジ−(Tox. Ap9. Pharm) 第99
巻、第11、12頁(1989年)の掲載のア−ル・シ
ュネルマン(R.Schnellmann)等の論文(
BHQ酸化はプロスタグランジン合成とは多分無関係で
ある。)を参照されたい。
【0006】メチマゾ−ルを使用した40年以上に亘る
経験にも拘らず、かつ、腎毒性の副作用を解決しようと
する長年に亘る試みにも拘らず、腎毒性化学薬品に対し
て腎臓を一層良好に保護するための改良された手段の開
発が依然として待望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施例によれ
ば、ほ乳動物に対して処置するための方法が提供されて
いる。患者は、化合物Aと化合物Bとにさらされる。化
合物Aは、抗生物質(antibiotic)、シスプ
ラチン(cisplatin) およびS−(1、2−
ジクロロビニル)−L−システインよりなる群から選ば
れる。化合物Bは、メチマゾ−ルおよびカルビマゾ−ル
(carbimazole) よりなる群から選ばれる
。化合物Bの抗生物質の好ましい群は、アミノグリコシ
ド抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、トブラマイシン
、アミカシン、ネチルミシン、カナマイシン、ストレプ
トマイシン、シソミシンおよびネオマイシン)である。 化合物Bの好ましい抗生物質の別の群は、セファロスポ
リン抗生物質(例えば、セファロリジン、セファロチン
、セファログリシン、セファゾリン、セファピリン、セ
ファレキシン、セフラジン、セファドロキシル、セファ
マンド−ル、セフォキシチン、セファクロ−ル、セフロ
キシム、セフォニシド、セフォラニド、セフォタキシム
、モクサラクタム、セフチゾキシム、セフトリアクソン
、セフォペラゾン)である。他の腎毒性抗生物質は、バ
ンコマイシン、アムフォテリシンBおよびイミペネムで
ある。
【0008】メチマゾ−ルはまた、放射線医学研究にお
いて使用されるシクロスポリンおよび/または造影剤か
らの腎毒性に対して腎臓を保護することができる。例え
ば、ナトリウムジアトリゾエ−ト、メグルミンイオタラ
メ−ト、ナトリウムメグルミンジアトリアゾエ−ト、ナ
トリウムイオタラメ−ト、メトリザミド、イオパミド−
ルおよびイオヘクソルのような造影剤は、該造影剤の有
効性を制限する腎毒性作用を有することが知られている
。更に、メチマゾ−ルは、(単なるシスプラチン以外の
)金属、例えば、水銀、鉛、クロムおよびウランを含む
化学薬品による腎毒性作用から腎臓を保護することがで
きる。
【0009】メチマゾ−ルは、生体内で、腎臓をある種
の化合物にさらす際に保護することがわかった。これは
、かかる化合物が毒性作用を引き起こすのにプロスタグ
ランジンによらない場合にも当てはまる。メチマゾ−ル
処置は、腎細胞膜に一体性を保持することにより、かつ
、腎毒性化学薬品による腎障害を更に悪化させる脂質過
剰酸化を防止することにより、腎障害を防ぐものと考え
られる。
【0010】幾つかの化学薬品の場合、所望の保護作用
は、メチマゾ−ルの少なくとも幾つかが腎毒性薬剤の後
に提供された場合にのみ達成することができる。この点
について、(シスプラチンのような)ある種の薬剤は、
有意の量が腎臓に到達する時間が、メチマゾ−ルが腎臓
に到達する時間よりも長くかかる。腎臓は、時間をかけ
てメチマゾ−ルを体内から除去する。かくして、シスプ
ラチンがメチマゾ−ルの後だけに投与されると、腎臓は
、シスプラチンが腎臓に到達する前にメチマゾ−ルの殆
んどを使い果たしてしまう可能性がある。本発明の更に
別の観点においては、化合物Aと化合物Bとの双方を含
むキット(kit) が提供されている。キットは、双
方の化合物を含む一本の注射(または錠剤)の形態とす
ることができ、あるいは化合物を別々に包装したキット
とすることができる。
【0011】従って、本発明の目的は、(a)ある種の
化学薬品にさらすことによる腎臓に対する腎毒性作用を
少なくし、 (b)高濃度のある種の薬剤にさらすことができかつ/
もしくはかかる薬剤に高頻度でさらすことができ、およ
び/または (c)広範囲の人間がある種の薬剤を使用することがで
きる上記した処置方法とキットとを提供することにある
【0012】
【実施例】本発明のこれらのおよび他の目的と利点は、
以下の説明から明らかになるものである。これらの実施
例は、本発明の全範囲を示すものではなく、本発明は、
他の実施例においても使用することができる。従って、
本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって解釈さ
れるものである。
【0013】材料 メチマゾ−ルは、エリ・リリ−(Eli Lilly)
 から市場に出されている抗甲状腺薬剤として入手する
ことができる。これは、一般には、錠剤の形態で人間に
経口投与され、投与量は、錠剤当たり5−50mgであ
る。これはまた、アルドリッチ(Aldrich) か
ら化学薬品の形態で入手することができる。カルビマゾ
−ル(ネオメルカゾ−ル)として知られているプロドラ
ッグ(prodrug) の形態をなすメチマゾ−ルも
また広く入手することができ(例えば、英国)、次式
【0014】
【化1】 を有している。これは、ほ乳動物の血漿において破壊さ
れてメチマゾ−ルを形成する。
【0015】実験手順 若い雄のおとなのスプラ−グ・ダウリ−(Spragu
e−Dawley)ラット(200−300g)を、尿
と糞便とを分離することができる代謝ケ−ジに別々に収
容した。12時間の光サイクルを保持し、水と餌を任意
の量与えた。腎毒性を、以下の腎機能試験の1つ以上を
行なうことにより評価した。試験の1つは血液尿素窒素
濃度試験であり、これは腎の糸球体ろ過速度を示すもの
であった。別の試験は尿グルコ−ス排出速度を測定する
ものであり、これは尿細管(tubular) 再吸収
速度を示すものであった。3番目の試験は尿組織の組織
病理学試験であった。第4の試験は、グルタチオン(g
lutathione) を定量するとともに、脂質過
剰酸化の過程を示すものとしてのグルタチオン比を測定
するものであった。
【0016】抗生物質 ラットに、アルカリ塩水に溶解した抗生物質セファロリ
ジン(1,000mg/kgi.p.)を一回投与した
。対照ラットには、アルカリ塩水(alkaline 
saline) だけを与えた。幾つかの非対照ラット
には、塩水に溶解したメチマゾ−ル(20mg/kgi
.p.)を一回投与することにより前もって30分間前
処置を施した。ラットは、セファロリジン処置の後24
時間で殺した。 (メチマゾ−ルではなく)セファロリジンで処置したラ
ットは、期待された腎毒性作用を呈した。メチマゾ−ル
で予め処置した動物は、この抗生物質の腎毒性作用から
有意に保護された。
【0017】金属 ラットに塩水に溶解したシスプラチン(5mg/kgi
.p.)を一回投与した(対照ラットには塩水だけを与
えた)。幾つかのラットには、シスプラチン処置に先立
ち30分間メチマゾ−ル(20mg/kgi.p.)を
一回投与し、その他のラットにはメチマゾ−ルは与えな
かった。全てのラットを、シスプラチン処置後5日で殺
した。腎毒性の評価を行なった。この実験により、シス
プラチンの前にメチマゾ−ルの投与しても保護は得られ
なかったが、シスプラチンの後30分でメチマゾ−ルを
投与すると有意の保護が得られることがわかった。従っ
て、シスプラチンに関しては、メチマゾ−ルへの暴露を
遅らせおよび/または繰返さなければならないものと考
えられる。
【0018】S−(1、2ジクロロビニル)−L−シス
テイン(「DCVC」)ラットに、アルカリ塩水に溶解
したDCVCを一回投与した(100mg/kgi.p
.)。DCVCは、トリクロロエチレンの腎毒性代謝産
物であり、幾つかの作業場所と幾つかの飲料水供給所に
存在する環境毒である。この場合にも、対照には塩水だ
けを与えた。幾つかのラットにはメチマゾ−ル(20m
g/kgi.p.)を一回投与して前処置を施し、DC
VC処置後24時間で殺した。20mg/kgよりも低
い投与量で別の試験を行なった。20mg/kgよりも
低い投与量ではラットをDCVCから有意に保護しなか
ったが、これよりも高い投与量では保護が行なわれた。
【0019】繰返し暴露 繰返し暴露の影響を研究した。特に、腎毒性アミノグリ
コシド抗生物質であるゲンタマイシンに対する保護の研
究を行なった。ラットに、ゲンタマイシン(200mg
/kgi.p.)の注射を毎日5日間行なうとともに、
ゲンタマイシンの投与後30分にメチマゾ−ルを毎日注
射した(20mg/kgi.p.)。繰返し暴露にも拘
らず腎毒性作用が低下することが期待される。
【0020】一般的な評価 人間その他の動物がさらされるべき特定の腎毒性化学薬
品は、メチマゾ−ルとカルビマゾ−ルの投与量を有する
とともに、上記した技術に類似する技術により確立され
た好ましい暴露パタ−ンを有することができる。ラット
および/またはさるの実験を行なった後に、人間に対す
る使用に関して既に証明されているレベルまで人間に種
々の投与量をもって投与することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の処理方法とキットによれば、(
a)ある種の化学薬品にさらすことによる腎臓に対する
腎毒性作用を少なくし、 (b)高濃度のある種の薬剤にさらすことができかつ/
もしくはかかる薬剤に高頻度でさらすことができ、およ
び/または (c)広範囲の人間がある種の薬剤を使用することがで
きる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ほ乳動物に投与される所定量の化合物
    Aの腎毒性を低減させる方法において、ほ乳動物に所定
    量の化合物Aとともに化合物Aの腎毒性を低減するのに
    十分な量の化合物Bを投与することを有し、化合物Aが
    抗生物質、シスプラチンおよびS−(1、2−ジクロロ
    ビニル)−L−システインよりなる群から選ばれ、化合
    物Bがメチマゾールおよびカルミマゾールよりなる群か
    ら選ばれることを特徴とする腎毒性低減方法。
  2. 【請求項2】  化合物Bがメチマゾールであり、化合
    物Bの投与の少なくとも幾つかは化合物Aの投与の後に
    行なわれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】  化合物Aがシスプラチンであることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】  化合物Bがメチマゾールであることを
    特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】  化合物Aが抗生物質であることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】  化合物Aがセファロスポリン抗生物質
    であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】  化合物Aがセファロリジンであること
    を特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】  化合物Bがメチマゾールであることを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】  化合物Aがアミノグリコシド抗生物質
    であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】  化合物Bがメチマゾールであること
    を特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】  化合物AがS−(1、2ジクロロビ
    ニル)−L−システインであることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  12. 【請求項12】  ほ乳動物に投与されるべき化合物A
    の腎毒性を低減させるキットにおいて、化合物Aと化合
    物Bを有し、化合物Bはメチマゾールとカルビマゾール
    とよりなる群から選ばれ、化合物Aは抗生物質、シスプ
    ラチンおよびS−(1、2ジクロロビニル)−L−シス
    テインよりなる群から選ばれることを特徴とする腎毒性
    低減キット。
  13. 【請求項13】  化合物Bがメチマゾールであること
    を特徴とする請求項12に記載のキット。
  14. 【請求項14】  化合物Aがシスプラチンであること
    を特徴とする請求項12に記載のキット。
  15. 【請求項15】  化合物Bがメチマゾールであること
    を特徴とする請求項14に記載のキット。
  16. 【請求項16】  化合物Aが抗生物質であることを特
    徴とする請求項12に記載のキット。
  17. 【請求項17】  化合物Aがセファロスポリン抗生物
    質であることを特徴とする請求項16に記載のキット。
  18. 【請求項18】  化合物Aがセファロリジンであるこ
    とを特徴とする請求項17に記載のキット。
  19. 【請求項19】  化合物Bがメチマゾールであること
    を特徴とする請求項18に記載のキット。
  20. 【請求項20】  化合物Aがアミノグリコシド抗生物
    質であることを特徴とする請求項16に記載のキット。
  21. 【請求項21】  化合物Bがメチマゾールであること
    を特徴とする請求項20に記載のキット。
  22. 【請求項22】  化合物AがS−(1、2ジクロロビ
    ニル)−L−システインであることを特徴とする請求項
    12に記載のキット。
JP2412999A 1989-12-22 1990-12-25 化学的に誘発される腎障害のメチマゾールによる保護 Pending JPH04235128A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/454,884 US5010092A (en) 1989-12-22 1989-12-22 Protection against chemically-induced kidney damage by methimazole
US454884 1989-12-22

Publications (1)

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JPH04235128A true JPH04235128A (ja) 1992-08-24

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ID=23806463

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2412999A Pending JPH04235128A (ja) 1989-12-22 1990-12-25 化学的に誘発される腎障害のメチマゾールによる保護

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US (1) US5010092A (ja)
EP (1) EP0434470B1 (ja)
JP (1) JPH04235128A (ja)
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