JPH0423430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は握り寿司自動成形機における寿司種の
保持機構に関するものである。

ロ 従来の技術 従来の握り寿司自動成形機は、間欠的に回転す
る搬送用のベルトコンベアの上面に寿司用シヤリ
の定量供給機構、シヤリを所定の形状に握る圧縮
成形機構、上面に寿司種を載せた成形シヤリを上
面から押す寿司種押圧機構が寿司用シヤリの進行
方向へ所定の間隔を置いて順次配設されているも
のである。

ハ 考案が解決しようとする問題点 上記の握り寿司自動成形機において、シヤリは
圧縮成形機構により機械的に握るが、寿司種は人
手でシヤリ上面に載せるため、シヤリと寿司種の
密着度が弱く形態が不自然であるばかりでなく、
少しの振動でも寿司種がシヤリの上面から落下す
るおそれがあつた。

このため前記の通り従来の成形機では種押圧機
構が設置されているが、寿司種として例えばイカ
を使つた場合イカの表面は周知の通り強い粘性を
有するため、種をシヤリ上面に押しつけた後種押
圧機構が上昇する時にその種押圧機構の接触面に
イカが付着してシヤリ上面より剥れてしまう不都
合を伴うものであつた。

ニ 問題点を解決するための手段 本考案は上記の不都合を解消するために、寿司
種押圧機構下方のベルトコンベア両側に、寿司種
を両端から押えるストツパーを前記種押圧機構に
接触しないように配置固定した握り寿司自動成形
機における寿司種の保持機構を提供するもので、 間欠回転するベルトコンベア上方にシヤリの定
量供給機構、圧縮成形機構、寿司種押圧機構を進
行方向に所定の間隔を置いて順次配設した握り寿
司自動成形機において、 前記寿司種押圧機構下方のベルトコンベア両側
に、寿司種が寿司種押圧機構へ付着してシヤリ上
面から剥れてしまうのを阻止する突片部を対向突
設した一対のストツパーを配置固定したことを特
徴とする握り寿司自動成形機における寿司種の保
持機構。

ホ 作用 定量供給機構２により定量のシヤリ４が搬送用
の間欠回転するベルトコンベア１上に落下供給さ
れ、圧縮成形された後、寿司種４ａが載せられ
る。この寿司種４ａを載せる作業は人手による
が、機械であつても勿論差し支えない。

次いで、寿司種押圧機構８の下方停止位置で該
機構８の押し具１０の降下、続く加圧作用により
寿司種４ａはシヤリ４に押圧される。

次いで、寿司種押圧機構８が上昇するが、この
際、寿司種４ａが押し具１０に付着してもベルト
コンベア１両側に配設されている一対のストツパ
ー１１，１１先端の突片部１１ｄ，１１ｄに寿司
種４ａの両端が押えられて上昇を阻止される。

したがつて、寿司種４ａが例えば表面に強い粘
性を有するイカのようなものであつてもシヤリ４
から剥されることがない。

ヘ 実施例 以下、図面に基づき本考案実施の１例を詳細に
説明する。

第１図において、１は間欠的に回転する搬送用
のベルトコンベア、２は前記ベルトコンベア１の
進行方向の始端側上方に配設された定量供給機構
で、上方のホツパー３へ投入したシヤリ４を左右
一対の押出しベルト５，５により下方に押出し、
左右一対のカツター６，６により定量に切断して
ベルトコンベア１上へ落下供給するものである。

７は前記定量供給機構２に隣接する上方位置に
配設された定量のシヤリ４を握り寿司の形状に握
る圧縮成形機構、８は前記ベルトコンベア１の進
行方向の終端側上方に配設された寿司種押圧機構
で、前記圧縮成形機構７と寿司種押圧機構８との
間で人手によりシヤリ４の上方へ寿司種４ａを載
せられるように両機構７と８の間隔をやゝあけて
ある。

前記圧縮成形機構７および種押圧機構８は概略
同構造であり、第３図に示すように左右一対の昇
降可能な加圧板９，９の下端に、弾性を有する断
面構造が略コ字型の押し具１０の両側立上り片１
０ａ，１０ａをビスにより一体的に固定したもの
で、前記押し具１０の内面上方にはシヤリ４の形
状に合せて弧状面１０ｂが形成してある。

尚、前記押し具１０の構造は圧縮成形機構７の
場合は全体を箱型とするが、寿司種押圧機構８で
は図示のように両側上部に切欠き１０ｃ，１０ｃ
を形成する。

次に、１１，１１は前記種押圧機構８の下方に
おいてベルトコンベア２の両側に配置した一対の
ストツパーである。

このストツパー１１は金属あるいはプラスチツ
ク材を使つてベルトコンベア２両側のコンベア枠
２ａ，２ａにビス止めした基板部１１ａと、垂直
な立上り板部１１ｂと、水平板部１１ｃとを一体
的に折曲げて構成したもので、前記水平板部１１
ｃの先端中央に突片部１１ｄが突設されている。

この突片部１１ｄが第２図に示すように寿司種
押圧機構８両側の切欠き１０ｃ，１０ｃへ無接触
状態で挿入され、前記押圧機構８の上昇に伴う寿
司種４ａの付着上昇を押える役割を果す。

ト 考案の効果 以上のように本考案に係る握り寿司自動成形機
における寿司種の保持機構は、寿司種４ａをシヤ
リ４の上面に密着させる寿司種押圧機構８の下方
に配設された一対のストツパー１１，１１先端の
突片部１１ｄ，１１ｄにより寿司種４ａ両端を押
えるようにしたもので、寿司種として例えばイカ
のように強い粘性を有するものを使つた場合であ
つても寿司種押圧機構８に伴つて付着上昇するの
を確実に阻止でき、したがつて、間欠回転するベ
ルトコンベア１上において寿司種４ａがシヤリ４
から落下するおそれがなく、握り寿司自動成形機
としての機能をいつそう向上させるのに役立つも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は握り寿司自動成形機の概略正面図、第
２図は本考案要部の平面図、第３図は同斜視図で
ある。 図中主要符号、１……ベルトコンベア、２……
定量供給機構、４……シヤリ、４ａ……寿司種、
７……圧縮成形機構、８……寿司種の押圧機構、
１１……ストツパー、１１ｄ……突片部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 間欠回転するベルトコンベア上方にシヤリの定
   量供給機構、圧縮成形機構、寿司種押圧機構を進
   行方向に所定の間隔を置いて順次配設した握り寿
   司自動成形機において、 前記寿司種押圧機構下方のベルトコンベア両側
   に、寿司種が寿司種押圧機構へ付着してシヤリ上
   面から剥れてしまうのを阻止する突片部を対向突
   設した一対のストツパーを配置固定したことを特
   徴とする握り寿司自動成形機における寿司種の保
   持機構。