JPH04233946A - 不飽和重合体の化学的架橋法 - Google Patents

不飽和重合体の化学的架橋法

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JPH04233946A
JPH04233946A JP3186580A JP18658091A JPH04233946A JP H04233946 A JPH04233946 A JP H04233946A JP 3186580 A JP3186580 A JP 3186580A JP 18658091 A JP18658091 A JP 18658091A JP H04233946 A JPH04233946 A JP H04233946A
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polymer
curing
acid
block
resins
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JP3186580A
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James R Erickson
ジエイムズ・ロバート・エリクソン
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J153/00Adhesives based on block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J153/02Vinyl aromatic monomers and conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials
    • C08L2666/14Macromolecular compounds according to C08L59/00 - C08L87/00; Derivatives thereof

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不飽和ブロック重合体
の新規な架橋法に関する。この重合体は第三級炭素原子
を含み、特に共役ジエンモノマーの重合体である。本発
明は更に、本発明の方法により製造した新規な重合体、
及びこの重合体を用いて製造した接着剤及び密閉剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】共役ジエン化合物の陰イオン重合により
、又はそれと有機アルカリ金属重合開始剤を用いた、他
のジエン又はアルケニル芳香族化合物との共重合により
、重合体が得られることが知られている。このようにし
て、単重合体、ランダム及びブロック共重合体を製造す
ることができる。一般式A−−B及びA−−B−−A 
(ここで、重合体ブロックAは、ポリスチレン等のアル
ケニル芳香族化合物の熱可塑性重合体ブロックからなり
、一方、ブロックBは、共役ジエンの重合体ブロックで
ある)を主に有する共重合体からなるブロック共重合体
が製造されてきた。ゴム状重合体ブロックに対する熱可
塑性ブロックの割合、及びこれらの各ブロックの相対分
子量を調整することによって独特の特性を有するゴムが
得られる。 アルケニル芳香族化合物の含量が小さい場合、製造され
るブロック共重合体は、いわゆる熱可塑性ゴムである。 このようなゴムに於て、ブロックAはブロックBと熱力
学的に相溶性がないことから、二つの相、即ち、連続弾
性相(ブロックB)及びドメインと呼ばれる基本的に不
連続な硬いガラス様塑性相(ブロックA)からなるゴム
ができる。A−B−A ブロック共重合体は、Bブロッ
クにより分けられた二個のAブロックを有することから
、ドメインが形成されると、Bブロック及びその固有の
からみあい構造をAブロックが効果的に固定し、網目構
造を形成する。
【0003】これらのドメインは、数多のブロック共重
合鎖の末端を連結する物理的架橋体として作用する。こ
のような現象により、A−B−A ゴムをビニル芳香族
ドメインのガラス転移温度以下の温度で通常の加硫ゴム
のように機能させることが可能であり、一方、該ドメイ
ンが破壊された場合、高温で、ブロック共重合を未硬化
状態に変換し溶融処理をすることができる。このような
ゴムは、種々の用途に応用可能である。例えば、これら
の網目形成重合体は、靴底の成形、ポリスチレン樹脂及
びエンジニアリングサーモプラスチックス用衝撃改質剤
、接着剤及びバインダー配合及びアスファルトの改良等
の用途に応用可能である。
【0004】対照的に、A−B ブロック共重合体は、
一個のAブロックを有するのみであることから、Aブロ
ックのドメイン形成は、Bブロック及びその固有のから
みあい構造を固定しない。更に、アルケニル芳香族化合
物含量が小さい場合、連続弾性B相を生じ、種々のBブ
ロックの固有のからみあい構造、及びさほど重要ではな
いがAブロックの固有の絡み合い構造から、このような
重合体の強度が主にもたらされる。他の非網目形成重合
体としては、共役ジエンの単重合体及び少なくとも二個
の共役ジエンの共重合体が例示される。
【0005】網目形成及び非網目形成重合体の両者は、
物理的に架橋される。光共有架橋は、このような重合体
に既に存在している物理的架橋を補強するために用いる
ことができ、こうして高温で又は溶媒及び可塑剤の存在
下で、これらの重合体の特性損失を受けにくくする。こ
れは、高温マスキングテープ、自動車用耐久性テープ及
び密閉剤及び耐久性積層接着剤等の広範囲の用途へのこ
れらの使用を可能にする。
【0006】このような補強架橋は、放射線硬化により
達成することができる。しかしながら、放射線硬化は、
EB処理又は光重合開始時の高価な装置の必要、及びU
V使用時のアクリル酸モノマーの必要があり、不利であ
る。もし化学的架橋が可能ならば、これらの不利のいく
つかは排除できる。アミノ樹脂は、種々の重合体及び樹
脂を架橋するために広く使用されている。しかし、今日
まで、化学的架橋は、カルボキシル基又は他の官能基を
含有する重合体及び樹脂に於てのみ達成することができ
ると考えられてきた。例えば、本発明に有用であるアミ
ノ樹脂の全シリーズについて詳細に記載のある、198
6年 American Cyanamid社発行Al
bert J. Kirsch編著の50 Years
 of Amino Coating Resinsを
参照されたし。この中の20ページに、骨格重合体、即
ち架橋されようとする重合体は、「アミノ樹脂と作用す
る上記、水酸基、カルボキシル基、アミド基等の官能基
を一個又はそれ以上含有しなければならない」と述べら
れている。研究及び実験の結果、予想に反して、非官能
性不飽和重合体の架橋は、このようなアミノ樹脂を用い
て行うことができることを見いだした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有意量の官
能基を含有しない、アミノ樹脂と架橋反応が可能であり
、第三級炭素原子と他の炭素原子の間に二重結合を有す
る不飽和重合体、特に少なくとも一種の共役ジオレフィ
ンモノマーからなる特定の重合体、の硬化法である。 この重合体は、プロトン供与性酸触媒の存在下、アミノ
樹脂と混合される。好適な重合体は、少なくとも一個の
ブロックA、及び少なくとも一個のブロックBからなり
、ブロックAは主としてモノアルケニル芳香族炭化水素
モノマー単位からなり、ブロックBは主として共役ジオ
レフィンモノマー単位からなる。
【0008】通常用いるアミノ樹脂の量は、重合体の0
.5 から40重量% の範囲であり、本発明で用いる
好適なアミノ樹脂は、グリコールウリルホルムアルデヒ
ド樹脂及び尿素ホルムアルデヒド樹脂である。通常用い
る酸触媒の量は、重合体の0.1 から4重量% の範
囲である。又、本発明は、前記の方法により製造した硬
化重合体に関する。又、本発明は、このような硬化重合
体で製造した接着剤又は密閉剤に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】第三級炭素原子及び他の
炭素原子の間に二重結合を含有する重合体は、本発明に
より架橋することができる。このような重合体は、アミ
ノ樹脂架橋のために必要であると考えられた多数の官能
基、即ち水酸基、カルボキシル基、メルカプタン基、ア
ミド基等を含有する重合体を含まない。下記構造特性の
一個又はそれ以上を有する特定の重合体を用いることが
できる。
【0010】
【化1】
【0011】(ここで、Xは、二重に結合した炭素原子
に結合し、R,OR,SR,NR,OSiR 又は S
iZ3 からなる群から選ばれる成分を表し、Rは、ア
ルキル、アルケニル又はアリールを表し、Zは、アルキ
ル又はアルコキシを表す。 R1 ,R2 ,R3 及
び R5 は、水素、アルキル、アルケニル又はアリー
ルを表し、 R4 は、アルキレン、アルケニレン又は
アリーレンのいずれかを表す。)具体例として1,4−
イソプレン単位が生産されるような1,3−イソプレン
モノマーから製造した重合体が挙げられる。1,4−イ
ソプレン単位は、XがCH3 である構造(1) を含
む。
【0012】他には3,4−イソプレンモノマー単位が
生じるイソプレン系重合体が挙げられる。これはXがC
H3 で R1 =R2 =R3 =R5 = 水素で
ある構造2 の例である。
【0013】ミルセンから製造した重合体は、いくつか
の構造を有することができる。ミルセン(2−メチル−
6− メチレン−2,7− オクタジエン)モノマー

0014】
【化2】
【0015】 の両者の例である。
【0016】構造1 の別の例は8,10− ミルセン
(ここでXはアルケニル基 −CH2 − CH2 −
CH=C(CH3 ) 2 である)により形成される
【0017】上記重合体は、アミノ樹脂との架橋が可能
であるとは考えられなかった。しかし驚くべきことに、
特定の非官能性重合体がアミノ樹脂との架橋が可能であ
ることが見いだされた。これらの重合体は、それ自体と
、又はここで述べる型の別の重合体と架橋することがで
きる。これらは、ポリエステル樹脂類、エポキシ樹脂類
、アクリル樹脂類、アルキド樹脂類、ポリウレタン樹脂
類等の通常アミノ樹脂類と架橋可能な重合体とも架橋で
きる。このような例はこれまでに知られていない。
【0018】重合体が有意量の官能基を含まない場合、
重合体は非官能性になる。構成物である有意量の官能基
の定量は、種々のアミノ樹脂、酸、重合体、配合体に於
るこれらの量、官能基の型、硬化条件等が異なることか
ら困難である。又、事を複雑にしているのは、最終用途
が必要とする硬化度である。高い重合体ゲル含量のみが
、必要とされる性質を供与するために必要とされ得る。 または良溶媒による感知可能な膨潤を防ぐのに十分な高
い架橋密度及び高いゲル含量の両者が必要とされる。
【0019】従って、本発明は、第三級炭素原子と他の
炭素原子の間に二重結合を有し、アミノ樹脂と架橋反応
が可能であり、制限された量の官能基を含有する不飽和
重合体の硬化法であって、該官能基の量が下記(a)又
は(b)未満であり、 (a)下記式Fで与えられる値以上の、重合体100g
当り官能性(官能基)のミリ当量(meq /100g
)の数F=k * 10 meq/100g  /  
 Mw * 10−5(ここでkは1から3の間の値で
あり、非常に大きいか又は小さい分子量(Mw)の重合
体に於て高い重合体ゲル含量が必要な場合に限って広い
範囲内で変動することが可能)、又は (b)高いゲル含量及び有意の架橋密度の両者が必要な
場合は、F値又は10meq/100g のいずれか大
きい方の値以上の、重合体100g当り官能性のミリ当
量の数、そして、プロトン供与性酸触媒の存在下、高温
で、アミノ樹脂と前記重合体を混合することを特徴とす
る、不飽和重合体の硬化法に関する。
【0020】エチレン性不飽和体を含有する重合体は、
一個以上のポリオレフィン類、好ましくはジオレフィン
類をそれ自体又は一個以上のアルケニル芳香族炭化水素
モノマーと重合させることにより調製することができる
。これらの重合体は、ランダム、テーパー、ブロック又
はこれらの組み合わせであることが可能である。ポリオ
レフィン中の二重結合が三個以上の炭素原子により離間
している場合、重合体中に含まれるエチレン性不飽和体
は、重合体の主鎖から外に伸びた側鎖中に含まれるが、
ポリオレフィンが共役している場合は、重合体に含まれ
るエチレン性不飽和体の少なくとも一部が主鎖に含まれ
る。
【0021】よく知られているように、エチレン性不飽
和体を含む、又は芳香性及びエチレン性不飽和体の両者
を含む重合体は、遊離基、陽イオンおよび陰イオン重合
開始剤、又は重合触媒を用いて調製することができる。 このような重合体は、塊状、溶液又は乳化重合法を用い
て調製することができる。いずれの場合、重合体は、ク
ラム、粉末、ペレット又は類似の固体として回収するこ
とができる。エチレン性不飽和体を含む重合体、また芳
香性及びエチレン性不飽和体の両者を含む重合体は、い
くつかの業者から市販され、入手可能である。
【0022】共役ジオレフィン類の重合体、及び一個以
上の共役ジオレフィン類及び一個以上のアルケニル芳香
族炭化水素モノマーの共重合体は、しばしば、陰イオン
重合法、例えば米国特許第3,150,209 、第3
,135,716 、第3,496,154 、第3,
398,960、第4,077,893 及び第4,4
44,953 に記載の方法を用いて溶液中で調製され
る。
【0023】しかしながら、望ましいエチレン性不飽和
体のみ、又は芳香性及びエチレン性不飽和体の両者を含
む重合体は、本発明の方法により加工することが好まし
い。
【0024】通常、従来技術に於てこのような重合体の
調製に有用であることが知られている溶媒を用いること
ができる。好適な溶媒は、例えば米国特許第3,496
,154 、第3,498,960 、第4,077,
893 、第4,444,953 及び第4,391,
949 に記載の物を含む。ハロゲン化炭化水素、直鎖
及び環状エーテル類並びにケトン類も好適である。
【0025】陰イオン重合することができる共役ジオレ
フィン類は、4 から24個の炭素原子を含有する共役
ジオレフィン類を含む。本発明で用いることのできる共
役ジオレフィン類は、第三級炭素原子と他の炭素の間に
二重結合が位置する重合体を形成するものである。用い
ることができる例として、イソプレン(2−メチル−1
,3− ブタジエン)、2−エチル−1,3− ブタジ
エン、2−プロピル−1,3− ブタジエン、2−ブチ
ル−1,3− ブタジエン、2−ペンチル−1,3− 
ブタジエン(2−アミル−1,3− ブタジエン)、2
−ヘキシル−1,3− ブタジエン、2−ヘプチル−1
,3− ブタジエン、2−オクチル−1,3− ブタジ
エン、2−ノニル−1,3− ブタジエン、2−デシル
−1,3− ブタジエン、2−ドデシル−1,3− ブ
タジエン、2−テトラデシル−1,3− ブタジエン、
2−ヘキサデシル−1,3− ブタジエン、2−イソア
ミル−1,3− ブタジエン、2−フェニル−1,3−
 ブタジエン、2−メチル−1,3− ペンタジエン、
2−メチル−1,3− ヘキサジエン、2−メチル−1
,3−ヘプタジエン、2−メチル−1,3− オクタジ
エン、2−メチル−6− メチレン−2,7− オクタ
ジエン(ミルセン)、2−メチル−1,3− ノニルジ
エン、2−メチル−1,3− デシルジエン、2−メチ
ル−1,3− ドデシルジエン、及び2−エチル、2−
プロピル、2−ブチル、2−ペンチル、2−ヘキシル、
2−ヘプチル、2−オクチル、2−ノニル、2−デシル
、2−ドデシル、2−テトラデシル、2−ヘキサデシル
、2−イソアミル及び2−フェニルこれらすべてのジエ
ンの誘導体が挙げられる。 共重合しうるアルケニル芳香族炭化水素には、スチレン
、種々のアルキル置換スチレン、アルコキシ置換スチレ
ン、ビニルナフタレン、アルキル置換ビニルナフタレン
及び類似物等のビニルアリール化合物が含まれる。
【0026】本発明に於て架橋しうる共役ジオレフィン
− アルケニル芳香族共重合体及び共役ジオレフィン重
合体としては、ポリイソプレン、天然ゴム、スチレン−
 イソプレン共重合体、スチレン− イソプレン− ス
チレン共重合体、ポリミルセン、前記のモノマーの重合
体、これらのモノマーとスチレン又は同じパラグラフで
挙げた他のアルケニル芳香族炭化水素との共重合体、及
び米国特許第3,135,716 、第3,150,2
09 、第3,496,154 、第3,498,96
0 、第4,145,298 及び第4,238,20
2 に記載の不飽和共重合体のいくつかを含む。
【0027】本発明により架橋しうる共役ジオレフィン
− アルケニル芳香族炭化水素共重合体は、米国特許第
3,231,635 、第3,265,765 及び第
3,322,856 に記載のいくつかの不飽和重合体
のようなブロック共重合体も含む。 通常、本発明により架橋しうる直鎖及び分枝重合体は、
一般式 Az −(B−A)y −Bx  (ここで、Aは、主にモノアルケニル芳香族炭化水素モ
ノマー単位からなる直鎖又は分枝の高分子ブロックを表
し、Bは、第三級炭素及び他の炭素の間に二重結合が位
置する重合体ブロックを形成する共役ジオレフィンモノ
マー単位を主に含む直鎖又は分枝高分子ブロックを表し
、x及びzは、それぞれ独立して0または1を表し、y
は、0から15までの範囲の全ての数を表し、x+z+
y≧2である)で表されるものを含む。
【0028】本発明により処理することができる重合体
は、米国特許第4,033,888 、第4,077,
893 、第4,141,847 、第4,391,9
49 及び第4,444,953 に記載のいくつかの
不飽和体のようなカップリングした共重合体、及びラジ
アルブロック共重合体も含む。
【0029】本発明により処理することができる被カッ
プリング及びラジアルブロック共重合体は、一般式[B
x −(A−B)y −Az ] n −C−P n′
[ここで、A,B,x,y及びzは、前記と同じ意味を
表し、x+y+z≧1でありn及びn′は、独立に1か
ら100 までの数を表し、n+n′≧3でありCは、
多官能性カップリング剤を用いて形成される被カップリ
ング又はラジアル重合体のコアを表し、各Pは、同じ又
は異なる重合体ブロック、又は一般式B′ x′− (
A′−B″ ) y′−A″ z′または B″ x″
− (A′−B′) y′−A′ Z′(ここで、A″
は、主にモノアルケニル芳香族炭化水素モノマー単位を
含有する重合体ブロックを表し、B′は、上記Bと同じ
意味を表し、A′−B″は、モノアルケニル芳香族炭化
水素モノマー単位(A′)及び共役ジオレフィンモノマ
ー単位(B″)を含む重合体ブロックを表し、A′−B
″モノマー単位はランダム、テーパー又はブロックであ
ることが可能であり、A′−B″がブロックである場合
、A′ブロックはA″と同じでも良いし異なっても良く
B″はB′と同じでも良いし異なっても良く、x′及び
z′は、独立に0または1を表し、y′は、0から15
までの数を表す、但しx′+y′+z′≧1である)を
有する重合体断片を表す]で表されるものを含む。従っ
てラジアル重合体は、対称形又は非対称形である。
【0030】本発明に於て有用な架橋剤は、アミノ樹脂
である。アミノ型架橋樹脂は、長年工業的被覆分野に於
て、水酸基、アミド基、メルカプタン基及びカルボキシ
ル基のような官能性基を含有するアクリル酸樹脂、ポリ
エステル樹脂及びエポキシ樹脂を硬化させるために通常
使用されてきた。前述のように予想外にも、アミノ架橋
樹脂が、不飽和非官能化重合体の硬化に有用であること
が見いだされた。
【0031】本発明の目的によると、アミノ樹脂は、N
H基を有する物質と、カルボニル化合物及びアルコール
との反応により製造される樹脂である。NHを有する物
質としては、通常、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン
、グリコールウリル、環式尿素類、チオウレア類、グア
ニジン、ウレタン、シアナミド等が挙げられる。最も一
般的なカルボニル成分はホルムアルデヒドであり、他の
カルボニル化合物は高級アルデヒド類及びケトン類等で
ある。最も一般的に用いられるアルコール類は、メタノ
ール、エタノール及びブタノールである。他のアルコー
ル類としてはプロパノール、ヘキサノール等が挙げられ
る。American Cyanamid 社は、種々
のこれらのアミノ樹脂を販売しており、他の製造元も同
様である。American Cyanamid 社が
販売しているアミノ樹脂の説明書に、三つの種類又は型
のアミノ樹脂についての記載がある。
【0032】
【化3】
【0033】ここで、YはNH基を有する物質を表し、
カルボニル源はホルムアルデヒドであり、Rはアルキル
化のために用いたアルコールから生じたアルキル基を表
す。このような記載はアミノ樹脂を一種類の純粋な型の
みの単量体のように示しているが、市販の樹脂は、単量
体、二量体、三量体等の混合物として存在することから
、これらの樹脂は他の型の特性を合わせ持つ。二量体、
三量体等は、メチレン又はエーテル橋状結合も含有する
。概ね、タイプ1のアミノ樹脂は、本発明に好適である
【0034】例えば、次のタイプ1のアミノ樹脂、即ち
 CYMEL 303(RがCH3 であるヘキサメチ
オキシメチルメラミン樹脂)、CYMEL 1116(
RがCH3 及び C2  H5 の混合物であるメラ
ミンホルムアルデヒド樹脂)、CYMEL 1156(
Rが C4  H9 であるメラミンホルムアルデヒド
樹脂)、CYMEL 1123(RがCH3 及び C
2  H5の混合物であるベンゾグアナミンホルムアル
デヒド樹脂)、CYMEL 1170(R が C4 
 H9 であるグリコールウリルホルムアルデヒド樹脂
)、CYMEL 1171(RがCH3 及び C2 
 H5 の混合物であるグリコールウリルホルムアルデ
ヒド樹脂)、 CYMEL 1141 (RがCH3 
及びi− C4  H9 の混合物であるカルボキシ変
性アミノ樹脂)、BEETLE 80 (Rが C4 
 H9 である尿素ホルムアルデヒド樹脂)、 BEE
TLE 65(RがCH3 である尿素ホルムアルデヒ
ド樹脂)は、本発明の目的を達成するために用いること
ができる。CYMEL 及び BEETLE は商標で
あり、これら全ての製品は、American Cya
namid社により製造されており、本発明に有用な他
のアミノ樹脂と共に前記刊行物中に記載されている。
【0035】本発明に於る使用に最も好適なアミノ樹脂
の一つは、R がC4  H9 であるCYMEL 1
170グリコールウリル− ホルムアルデヒド樹脂であ
る:
【0036】
【化4】
【0037】本発明に於る使用に最も好適な他のアミノ
樹脂は、Rが C4 H9 でありその典型的な単量体
構造が下記式で表されるBEETLE 80 尿素− 
ホルムアルデヒド樹脂である:
【0038】
【化5】
【0039】本発明により硬化される不飽和重合体中に
水酸基、アミド基、メルカプタン基又はカルボキシル基
のような官能性基がないことから、これらのアミノ樹脂
が官能化重合体を硬化する普通のメカニズムを用いて本
システムの反応を説明することはできない。
【0040】アミノ樹脂が、全ての非官能性不飽和重合
体、または全ての共役ジエン重合体を硬化するわけでな
いことを見いだした。例えば、実施例に示すように、イ
ソプレン重合体はこの方法で架橋しうるが、ブタジエン
重合体はできない。これらのアミノ樹脂が、二重結合を
第三級炭素原子及び他の炭素の間に有する重合体又は重
合体ブロックにのみ効果的に架橋することを見いだした
【0041】前述のように、入手が容易でかつ市販の重
合体に広範に用いることができることから、イソプレン
は本発明に於る使用に好適な共役ジエンモノマーである
【0042】完全に硬化させたい場合、アミノ樹脂の量
は、重合体の0.5 から40重量% の範囲で用いる
ことが好ましい。重合体の外観上の問題や弾性に於る目
立った変化を最小限にすることが望ましいことから、さ
らに好ましい量は、1 から20% であり、最も好ま
しいのは2 から10% である。
【0043】プロトン供与性酸触媒は、本発明の目的、
即ち前述のアミノ樹脂を用いた重合体の架橋を達成する
ために必要とされる。通常、これが行われる温度は、9
3℃から204 ℃の範囲であるが、低い温度ほど硬化
時間をより長くする。用いる酸触媒の量は、十分な量の
酸が必要であるが過剰すぎても望ましくないことから、
重合体の0.1 から4 重量% の範囲であることが
好ましい。重合体の0.5 から2 重量%が最も好ま
しく用いられる。純粋な重合体が用いられる場合、これ
らの比率は十分である。しかしながら、重合体が希釈さ
れている場合は、さらに酸が必要とされるであろう。強
酸度のプロトン供与性酸の存在が、通常、本発明に有用
である多数のアミノ樹脂の架橋反応を触媒するために必
要とされる。しかしながら、中位の強度及び比較的弱い
酸であっても、用いるアミノ樹脂によっては効果的であ
る。概して、最も活性な触媒は、最も低いpka 値を
有する。本発明で用いることができる酸触媒を以下にp
ka 値が大きくなる順に従ってリストした:鉱酸、C
ycat 4040触媒(p−トルエンスルホン酸)、
Cycat 500 触媒(ジノニルナフタレンジスル
ホン酸)、Cycat 600 触媒(ドデシルベンゼ
ンスルホン酸)、修酸、マレイン酸、ヘキサミン酸、リ
ン酸、Cycat 296−9 触媒(ジメチル酸ピロ
リン酸)、フタル酸及びアクリル酸(重合体に共重合化
)。(Cycat は商標である)。用いることのでき
る他の酸は、前述のAmerican Cyanami
d社の刊行物に記載されている。又、3M Brand
 Resin Catalyst FC−520(トリ
フルオロメタンスルホン酸のジエチルアンモニウム塩)
も用いることができる(3Mは商標)。
【0044】ブロッキング剤は、通常早期の触媒活性を
防ぐために用いられる。トリイソプロパノールアミン及
びジメチルエタノールアミンのようなアミン類は、酸の
影響を緩衝することにより作用し、これが重合体及びア
ミノ樹脂間の反応を触媒するのをブロックする。他のブ
ロッキング剤としては、トリエチルアミン、メチルジエ
タノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モルホリン
、及び2−アミノ−2− メチル−1− プロパノール
、水、一級、2級及び三級アルコール類及び前述のAm
erican Cyanamide社の刊行物に記載の
ものが挙げられる。
【0045】通常、ブロック共重合体の架橋を行う方法
は次の通りである。ブロック共重合体と他の組成分を混
合し、望ましいアミノ樹脂を加えて混合する。組成分を
基質に加える直前に酸共重合開始剤を加える。硬化を効
果的にするために、基質と組成物を適切な手段により9
3℃〜 204℃に加熱する。熱溶融組成物の場合、長
時間のパッケージ貯蔵寿命、またはかなりの容器保存時
間を維持するために、適切なアミン、アルコール又は水
をこの組成物に加え酸及び硬化反応をブロックする。加
熱によりブロッキング剤が除去され、硬化反応が始まる
【0046】本発明は多くの有利な点がある。その一つ
は、放射線硬化のような架橋に必要とされる高価な装置
及び組成分の費用が主な問題である放射線硬化の問題を
避けられることである。この種の化学的架橋は、溶媒を
除去するために重合体をオーブンに入れる必要があるが
、同時に硬化または架橋も達成することができることか
ら、溶媒を使用する重合体形成系にとって良い架橋系で
ある。本発明は、重合体が放射線硬化で不完全に硬化す
る放射線硬化と組み合わせることができ、本発明の適用
により硬化は直ちに又はごく短時間で終了する。本発明
の最も重要な有利な点の一つは、組成物の調製後しばら
くしてからの重合体の架橋が可能なことである。例えば
、重合体に全成分を混ぜこんだ後、除々に分解または蒸
発するブロック剤を加えることができる。酸触媒は、ブ
ロッキング剤が分解または蒸発するまで反応を触媒しな
い。材料の適切な組み合わせが選択された場合、硬化は
何ケ月も続く。これは、実用温度に達した後で、即ち全
ての応力が解除された後で、硬化が起こることが望まし
い用途に有利である(例えば自動車用及び電気製品用接
着剤)。
【0047】本発明の架橋した物質は、接着剤(圧力感
受性接着剤、密着用接着剤、積層用接着剤及び組立用接
着剤を含む)、密閉剤、被覆剤、フィルム(熱及び溶媒
耐性のもの等)等に有用である。接着剤の用途には、重
合体と相溶性のある接着推進用樹脂または粘着用樹脂を
加える必要がある。通常の粘着用樹脂は、軟化点が約9
5℃の2−メチル−2− ブテン及びピペリレンのジエ
ン− オレフィン共重合体である。この樹脂は、米国特
許第3,577,398 に開示されるように、60%
 ピペリレン、10% イソプレン、5%シクロペンタ
ジエン、15% 2−メチル−2− ブテン及び10%
 二量体の陽イオン重合により調製されており、Win
gtack 95 の商標名で市販されており入手可能
である。同様の普通の型の他の粘着用樹脂としては、2
0−80 重量パーセントのピペリレン及び80−20
 重量パーセントの2−メチル−2− ブテンからなる
樹脂様共重合体を用いることができる。このような樹脂
は、通常80℃から115 ℃の軟化点(環球法)を有
する。
【0048】本発明の組成物に有用である他の接着推進
用樹脂は、水素化樹脂、樹脂のエステル類、ポリテルペ
ン類、テルペンフェノール樹脂及び重合化混合オレフィ
ン類、低軟化点樹脂及び液状樹脂等が挙げられる。液状
樹脂の例としてはHercules社のAdtac L
Vがある。良好な熱酸化安定性及び色安定性を得るため
に、粘着用樹脂は飽和樹脂、例えばExxon 社製の
Escorez 5000 (Escorez は商標
)シリーズの樹脂のような水素化ジサイクロペンタジエ
ン樹脂、又はHercules社製のRegalrez
 (Regalrezは商標)のような水素化ポリスチ
レン又はポリアルファメチルスチレン樹脂であることが
好ましい。用いる接着推進用樹脂の量は、100 重量
部のゴム当り(phr) 20 から400 重量部ま
で変えることができるが、好ましくは70から350p
hr である。個々の粘着剤量の選択は主としてそれぞ
れの接着組成物中で用いた個々の重合体に依存する。
【0049】本発明の接着組成物は、ゴム伸張可塑剤の
ような可塑剤、配合油又は有機もしくは無機の顔料及び
染料を含むことができる。ゴム配合油は、当業界で良く
知られており、飽和物高含有油及び芳香族化合物高含有
油の両者を含む。好ましい可塑剤は、例えばArco社
製のTufflo 6056 油(Tuffloは商標
)のような高度飽和油、及びShellflex 37
1 油(Shellflexは商標)のような加工油で
ある。本発明の組成物に用いるゴム配合油の量は、0 
から100 phr まで変えることができるが、好ま
しくは0 から60 phrである。
【0050】本発明に任意に加えられる組成分は、熱分
解、酸化、表皮形成及び着色を阻害又は遅延する安定化
剤である。安定化剤は、接着組成物の調製、使用及び高
温貯蔵中の熱分解及び酸化から重合体を保護するために
市販されている化合物に典型的に添加される。
【0051】一次及び二次酸化防止剤の組み合わせが好
ましい。このような組み合わせとしては、立体障害フェ
ノール樹脂類と亜リン酸塩又はチオエーテル類、例えば
ヒドロキシフェニールプロピオン酸塩類とリン酸アリー
ル類もしくはチオエーテル類、又はアミノフェノール類
とリン酸アリール類との組み合わせを含む。有用な酸化
防止剤の具体的な組み合わせとしては、3−(3,5−
 ジ−t− ブチル−4− ヒドロキシフェニール)プ
ロピオネート)メタン(Ciba−Geigy社のIr
ganox 1010) (Irganoxは商標)と
トリス(ノニルフェニール)亜リン酸塩(Uniroy
al社のPolygard) (Polygard は
商標)、Irganox 1010とビス(2,4−ジ
−t−t− ブチル)ペンタエリスリトールジ亜リン酸
塩(Borg Warner 社の Ultranox
 626) (Ultranoxは商標)、4−((4
,6−ビス(オクチル− チオ)−s− トリアジン−
2− イル)アミノ)−2,6− ジ−t−ブチルフェ
ノール(Irganox 565)と Polygar
d HR、及びIrganox 565 とUltra
nox626が挙げられる。
【0052】当業界で知られている付加的な安定化剤も
接着組成物に加えることができる。これらは、製品の寿
命がある間、例えば酸素、オゾン及び紫外線照射から保
護するために用いられる。しかしながら、これらの付加
的安定化剤は、これまでに述べた必須の安定化剤及びこ
こで教示した意図する機能と相溶性があるべきである。
【0053】本発明の接着組成物は、典型的には、組成
分を、高温で好ましくは 130℃及び200 ℃の間
で、均質な配合物が得られるまで通常3 時間未満、配
合することにより調製する。種々の配合法が当業界に知
られており、均質な配合物が生産できるものであれば、
いずれの方法も満足できるものである。この結果できた
接着剤は、広範な生産物組立に好ましく用いることがで
きる。 その他に組成分を溶媒中に配合することができる。
【0054】
【実施例】以下の実施例は本発明を具体的に示すための
ものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0055】実施例1 この実施例及び以下の実施例には、三種類の異なるブロ
ック共重合体を用いた。ブロック共重合体Aは、不飽和
の高分子量(120 万)イソプレン系S−I−S ス
ター重合体(KRATON D1320X) (KAR
ATON は商標である)。ブロック共重合体Bは不飽
和スター重合体と非常に類似している。ブロック共重合
体Hは、第三級炭素原子を有する1,2−ブタジエンを
約 40%含有する分子量約 50,000 の直鎖S
−B−S 水素化重合体(KRATON G1652)
 である。いずれの場合に於ても用いた触媒は、イソプ
ロパノールに溶解させたドデシルベンゼンスルホン酸の
70% 溶液である強プロトン酸触媒であるCYCAT
 600 (CYCATは商標)である。 二つの異なる架橋剤、CYMEL1170グリコールウ
リルホルムアルデヒド樹脂及び BEETLE 80尿
素ホルムアルデヒド樹脂を用いた。上記アミノ樹脂及び
酸触媒の両者はAmerican Cyanamid 
社で製造されている。この実施例では、90重量% の
上記重合体、9 重量% の上記アミノ樹脂及び 1重
量% の上記触媒を、固形物として 20−30重量%
 になるようにトルエン溶液に配合した。
【0056】全部の溶液を一晩撹拌した後、25ミクロ
ンMylar (Mylarは商標)上に塗布し乾燥時
で約75ミクロンのフィルムを生じさせた。このフィル
ムをフード中で2 時間、次に40℃の真空オーブン中
で4 時間乾燥させた。 このフィルムをシリコン離型紙で覆い、焼成前に23℃
及び相対湿度 50%で一晩貯蔵した。この離型紙は、
オーブン内で起こり得る酸化分解及びほこりの付着を減
少させるために用いた。フィルムは焼成中アルミニウム
パネルに乗せた。全てのフィルムを同時に高速回収電気
式強制循環空気乾燥器で硬化させた。焼成は、177 
℃で20分間続けた。
【0057】各試料で得られた共有結合性硬化の度合い
は、1985年6月TAPPI 1985 Hot M
elt Symposium Proceedings
 に“Experimental Thermopla
stic Rubbers for Enhanced
 Radiation Crosslinking o
f Hot Melt PSA’s ”と題した論文に
記載されている放射線硬化用標準重合体ゲル含量試験法
を用いて測定した。ブロック共重合体及び架橋剤の両者
が網目構造の一部になることから、重合体ゲル含量の計
算に用いた重合因子は0.99であった。純粋な重合体
フィルムのこの因子は 1.00 である。 相溶性は、硬化前後の乾燥フィルムの肉眼観察により判
定した。0 から10までの等級スケール、“澄明”が
 10 、“かすんだ”又は“やや濁った”が 8、“
濁った”が 6、“非常に濁った”が 4、及び“非常
に濁って茶色”が 2を用いた。ゲル含量及び相溶性試
験の結果を以下に表1 及び 2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】これらの架橋剤についてのこれまでに入手
可能な情報からは、重合体は官能基なしにこれらのアミ
ノ樹脂と架橋できないと考えられていたことから、当業
者はせいぜい9 % のゲルが焼成により架橋した重合
体中に存在し、これは用いた9 %のアミノ樹脂の自己
架橋によるものであると考えるであろう。重合体A及び
Bに実際起きた架橋は、ゲル含量が 9% よりはるか
に過剰であることから、予想したものよりはるかに過剰
であることがわかる。これは、水素化ブタジエン重合体
が第三級の炭素を有していたとしても架橋しないことを
示す。二重結合がないので架橋もしない。ほとんどの相
溶性の結果は、良好であり、重合体の肉眼的観察による
相溶性に硬化がなんら影響しないことを示している。
【0061】実施例2 この実験は、二つの異なる焼成温度、二つの異なる量の
触媒を用い、二つの異なる酸化防止剤を二つの異なる量
で加えたことを除いては、実施例1と同じ手法に従って
実施した。これらの実験は、Ethyl 社製の An
tioxidant 330 (Antioxidan
t は商標)、Uniroyal社製の Polyga
rd HR Antioxidant、CYCAT 6
00 触媒、CYMEL 1170樹脂、ブロック共重
合体Aを用いて行った。
【0062】種々の組成を表3に示す。その結果は表4
に示す。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】上記の結果は、酸触媒を含まない組成 4
.1, 4.3, 4.5及び 4.7が全く架橋しな
いことから、架橋を達成するために酸触媒が絶対的に必
要であることを証明している。他の組成の架橋は、ゲル
含量及び相溶性等級から明らかなようにかなり良好に行
われた。これは、低焼成温度及び酸化防止剤の存在が架
橋に不利に影響しないことを示している。
【0066】実施例3 全ての試料に、二種類の酸化防止剤、Polygard
 HR 及び Ciba−Geigy 社製のIrga
nox 1010酸化防止剤を含有させた。アミノ樹脂
の量、酸触媒の量、焼成温度及び焼成時間を変えた。
【0067】この実施例では、実施例1の手法を改変し
た。表5に示す組成物を酸触媒を除いて溶媒に溶解し一
晩撹拌した。組成物を塗布する約5分前に酸触媒のトル
エン溶液を混ぜ込んだ。組成物は、約3ミルの乾燥重合
体フィルムを提供するためにマイラーシート上に溶媒鋳
込みした。このフィルムを真空オーブンではなくフード
中で1時間乾燥し、焼成のための一定の温度及び湿度で
の一夜熟成及びフィルム保護のための被覆は行なわなか
った。高速回収電気式強制循環空気乾燥器で焼成する間
、このフィルムを 1/4インチ厚さのパイレックスガ
ラスパネルの上に乗せた。121 ℃の試料全部が同時
に硬化し、149℃の試料全部は別の時間に硬化した。 得られたゲル含量は表6に示す。
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】この結果は、ゲル含量により測定されたよ
うに、アミノ樹脂の量及び焼成時間が共有結合性網目構
造形成(架橋)の度合いに目だって影響しないことを示
している。高・低含量の両者が良好に硬化した。しかし
ながら、触媒量及び焼成温度はいくらか影響していた。 0.5%酸触媒及び 121℃の焼成温度の組み合わせ
では硬化しなかった。その理由は、用いた少量の触媒に
とって温度が低すぎたからである。
【0071】実施例4 組成A,B及びC(表7)を調製するため、CYCAT
 600 触媒を除いた全ての成分の重量を計ってガラ
スびんに入れ、均質な溶液にするために24時間びんを
回転させた。 しかる後CYCAT 600 触媒を加え、2.5 分
間混合した後、薄フィルム形成前に30分間静置させた
。フィルムをバードアプリケーターを用いてシリコン離
型紙に貼り付けた。このフィルムをフード中で24時間
乾燥させた。この乾燥フィルムの厚さは1.5 ミルで
ある。各フィルムを100%綿紙のシートで覆った後、
綿紙及び接着剤をシリコン離型紙からはがした。各接着
フィルムを二枚目の綿紙シートで覆い、中間層として接
着フィルムを有する積層体を作製した。積層体の各シー
トを半分に切断した。半分の一方は、12トンカルバー
プレスモデルC中で1トンの圧力をかけて121 ℃で
10分間硬化させ、もう一方は、同じ圧力で149 ℃
で10分間硬化させた。各積層体から直径1インチの円
盤を切りだし、4オンスのびんに100 mlのトルエ
ンを入れた中に移した。積層体を含むびんを室温で24
時間回転させた。イソプレン系ブロック重合体A及び 
CYMEL 1170 樹脂を含む組成A及びBは、こ
の積層体の状態を保持し、一方CYMEL 1170樹
脂を含まない組成Cはトルエン中に完全に溶解し、二枚
の紙の層を相互に完全に分離させた。表8参照。
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】実施例5 本発明の方法を以下に示した手法に従い何種類かの異な
る重合体を用いて行い、架橋した試料はそのゲル含量を
測定した。組成は表9に、実験の結果は表10に示した
。 ブロック共重合体Cは、分子量 200,000のラジ
アルブタジエン S−B−Sブロック共重合体(KRA
TON D1184) であり、主に、二重結合を有す
るが第三級の炭素は有しない 1,4− ブタジエンモ
ノマー単位からなる。ブロック共重合体D樹脂は、分子
量 150,000の直鎖イソプレン S−I−Sブロ
ック共重合体(KRATON D1107)である。ブ
ロック共重合体Eは、 6〜7%の非水素化イソプレン
単位を含む部分水素化ブタジエンイソプレン(S−B/
I−S) ブロック共重合体であり、 主に分子量 5
0,000 の 1,4− イソプレンからなる。CY
MEL 303 樹脂はヘキサメトキシメチルメラミン
樹脂である。
【0075】
【表9】
【0076】手法:試験用組成物は、CYCAT 60
0 触媒を除く全成分をガラスの容器に入れ、混合物を
溶解させるために一晩回転させることにより調製した。 触媒は、試験用フィルムを形成する直前に5%トルエン
溶液として加えた。詳しくは、触媒を5分間溶液中に混
合した後、この溶液を1ミルのマイラーシートに塗布す
る前に10分間静置させた。このフィルムを焼成前にフ
ード中で1時間不完全に乾燥させた。高分子フィルムの
最終的に焼成したフィルムの厚さは、75ミクロンであ
った。焼成条件は強制通気電気オーブンを用いて149
 ℃で20分である。
【0077】
【表10】
【0078】この結果によると、不飽和イソプレン重合
体は、好適なアミノ樹脂、Cymel 1170及び 
Beetle 80樹脂(A及びC)とかなり十分硬化
するが、Cymel 303 樹脂はこれらの条件下で
は(組成C)効果がなかった。 又、直鎖不飽和イソプレン重合体Dが、好適なアミノ樹
脂 Cymel 1170 樹脂(組成E)と非常に十
分硬化したことは明白である。反対に、第三級の炭素を
有するが第三級の炭素に結合した二重結合を含まないラ
ジアルブタジエン重合体は、好適なアミノ樹脂であって
も全く硬化しない(組成D)。部分水素化重合体(組成
F)は、少量の非水素化イソプレンしか含まないことか
ら全く硬化しない。アミノ樹脂を含まない組成Gは硬化
するのに効果がなかった。よって、イソプレン重合体は
非常に良く硬化するが、水素化重合体及びブタジエン重
合体は、全く硬化しないことが見いだされた。又、十分
硬化したこれらの組成も、溶液組成物が幾回もゲル化し
たことから長期間室温保存安定性に欠けていた。これは
、硬化が室温で時間を十分かけて起こることを示してい
る。この特性は、これらを密着組立用接着剤に於て有用
にする。
【0079】実施例6 この実施例に於て、ブロック共重合体Aは種々のアミノ
樹脂及び数種の異なる触媒と共に架橋させた。多くの場
合、ジイソプロパノールアミンは触媒をブロックした。 これらのほとんどの実験に於てこのブロッキング剤が触
媒の活性を効果的にブロックした。このブロッキング剤
が非常に高い沸点を有するので実験中にあまり速く蒸発
しなかったことが結果から明らかである。組成を表11
に、実験の結果を表12に示す。手法を以下に示す。
【0080】
【表11】
【0081】手法:試料の調製、被覆形成及び硬化は、
実施例5と同じ方法で行った。トルエンに溶解させたC
ycat 600 の 5% 溶液にジイソプロパノー
ルアミンを加えた。1:1 の化学量論比を用いた。焼
成条件は140 ℃、20分のままである。
【0082】
【表12】
【0083】ブロッキング剤の添加は予期した通りの、
溶液組成物への効果を示した。25℃で99日間保存し
た場合、全ての溶液は液状のままであった。ブロックさ
れなかった試料Hはゲル含量の限界に関して非常に良好
な結果を示す。試料I,J,L,N,O,Q,R,U,
V及びXはすべてブロックされた触媒を用いた。結果は
非常に劣悪である。試料P及びSは、ブロッキング剤の
部分的除去が原因であると思われる部分ゲル化を示す。 試料 Wはブロッキング剤を用いた。結果は、この場合
、ほとんどのブロッキング剤がアミノ樹脂との反応の前
に追い出され、かなり良好であった。組成K,M及びT
は、比較的弱酸性触媒 Cycat−269−9樹脂を
用いた。不首尾の原因の一つはこの比較的弱酸性触媒の
使用によるものと思われる。しかしながら、比較的弱酸
性触媒は、本発明の遂行に於て非常に有用である場合も
ある(例えば、後述の実施例9参照)。
【0084】実施例7 この一連の実施例に於て、数種の異なる重合体を数種の
異なるアミノ樹脂との組み合わせで試験した。これらの
試験では、触媒をブロックしなかった。組成は表13に
、実験結果は表14に示す。調製、被覆形成及び焼成条
件はすべて実施例5と同じである。焼成温度は149 
℃、20分のままである。
【0085】
【表13】
【0086】
【表14】
【0087】ブタジエン重合体(組成 KK 及び L
L )は、再度、本発明に従って処理した場合、架橋し
ないことを示した。さらに、用いたアミノ樹脂のほとん
どがイソプレンスター(星型)重合体と十分に作用し、
直鎖イソプレン重合体がかなり十分架橋したことがわか
った。
【0088】実施例8 実施例8は、ブロッキング剤としてアルコールを用いる
効果、及び共同開始剤として機能すべき弱酸の効果につ
いての情報を証明するべくなされた。
【0089】表 15 に示す特定の重合体/アミノ樹
脂組成物を調製し実験した。試料調製、被覆形成及び硬
化は、実施例5と同じ方法で行った。実験の結果を表 
16 に示す。
【0090】
【表15】
【0091】
【表16】
【0092】溶媒系(組成B)へのブタノールの添加は
、硬化を妨げることなくパッケージ内に於るゲル化を防
ぐ。弱酸 CYCAT 296〜9 は、1% の添加
(組成C)では硬化反応を共同開始することはできない
が、2% 添加(組成D)した場合は開始することがで
きる。しかしながら、硬化は、一般的に CYCAT 
600を用いたものほど良好ではない。
【0093】実施例9 SIS 系熱溶融感圧接着剤(PSA)は、使用者の施
設内の開放撹拌タンクで177 ℃で 24 から48
  時間保つ必要がある。これは、SIS 重合体の鎖
切断によりかなり粘度を減少させる。これらの粘度の変
化がおこらないことが望ましい。好適な範囲の温度及び
時間にわたって、鎖切断反応とほぼ同じ比率で十分な鎖
形成または架橋反応を起こすことができるならば、少な
くとも粘度の著しい変化は現れない。この実験は、少量
のアミノ樹脂がこの点に関する可能性があるかどうかを
決定するために実施した。
【0094】表 17 に示した PSA組成物をシグ
マブレードミキサー中で調製し、177 ℃のオーブン
で 24 時間熟成させ、粘度を測定した。多くの試料
を完全に同じ条件で二対作成した。Polygard 
HR 酸化防止剤の代わりに Polygard 酸化
防止剤を故意に用いた。亜リン酸である Polyga
rd 酸化防止剤は、オーブン熟成中にリン酸を生成し
、必要とする樹脂架橋反応を触媒するであろうと想定さ
れた。オーブン熟成のために新たに調製した熱溶融物(
100 グラム)を 200 ml の縦長のガラスビ
ーカーに流し込み、アルミホイルをかぶせて電気式強制
循環空気乾燥器に入れた。177 ℃に於る熱溶融物粘
度測定を、ブルックフィールドサーモセルビスコメータ
ーを用いて、低 rpmで29 番のスピンドルを使用
して行った。
【0095】
【表17】
【0096】
【表18】
【0097】粘度測定の結果を表18に示す。Cyme
l 303 及び Cymel 1156 樹脂は驚く
ほど活性であり、接着剤をゲル化した。このことから、
先に述べた短時間試験で十分機能しなかった Cyme
l303が、高温熟成試験に於て架橋(ゲルを形成)す
るために機能することが分かった。 更に、この実験に比較的弱酸であるリン酸を用いたこと
から、弱酸を本発明に用いることができることが分かっ
た。
【0098】実施例 10 − トリフリック酸塩の使
用この実験の目的は、アミノ樹脂/重合体の硬化反応の
共同開始剤としての FC−520 の効果を決定する
ことである。FC−520は、3M社製の、トリフルオ
ロメタンスルホン(トリフリック)酸のジエチルアンモ
ニウム塩の 60 % 水及びジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル溶液である。FC−520は、アミノ
樹脂と縮合硬化を行う一般的官能性重合体及びエポキシ
樹脂の両者を含有する被覆組成用に推奨されている。F
C−520は、必要とされる二重硬化を活性化すること
ができることが報告されている。これは、エポキシ基を
通じて陽イオン性連鎖反応を開始し、アミノ樹脂及び水
酸基形成重合体との間の反応をも触媒する。
【0099】試験した組成を表 19 に示す。FC−
520は、FC−520の硬化促進力を試験するために
組成9Bの成分であるアミノ樹脂を用いることなく使用
した。組成9Cに於て、これを CYMEL 1170
 との共同開始剤として試験した。FC−520は、C
YCAT 600より極性があり CYCAT 600
より高価である。このために、用いた溶媒系は、25/
75の n− ブタノール/トルエン溶媒系であり、F
C−520は、固形分として0.5%に制限した。表 
20 に結果を示す。
【0100】
【表19】
【0101】
【表20】
【0102】このように、弱酸性触媒(FC−520)
及びアミノ樹脂の組み合わせは、重合体の架橋にかなり
効果的であることを示している。
【0103】
【発明の効果】本発明の方法によって、高価な装置や添
加物を必要とする従来の放射線硬化に固有の問題点を解
決することができる。又、硬化または架橋反応が、溶媒
除去と同時にできる。
【0104】本発明の方法によれば、成分調製後しばら
くしてからでも架橋反応を起こさせることができる。即
ち、徐々に分解または蒸発するブロッキング剤を加える
ことによって、組成物中の酸触媒はブロッキング剤が分
解または蒸発するまで機能しないので、硬化反応を数ケ
月にわたって続けることができる。
【0105】本発明の架橋生産物は、接着剤、密閉剤、
コーティング、フィルム等に広く応用することができる

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第三級炭素原子と他の炭素原子の間に
    二重結合を有し、アミノ樹脂と架橋反応が可能であり、
    制限された量の官能基を含有する不飽和重合体の硬化法
    であって、該官能基の量が下記(a)又は(b)未満で
    あり、 (a)下記式Fで与えられる値以上の、重合体100g
    当り官能性のミリ当量(meq/100g)の数F=k
     * 10 meq/100g  /   Mw * 
    10−5(ここでkは1から3の間の値であり、非常に
    大きいか又は小さい分子量(Mw)の重合体に於て高い
    重合体ゲル含量が必要な場合に限って広い範囲内で変動
    することが可能)、又は (b)高いゲル含量及び有意の架橋密度の両者が必要な
    場合は、F値又は10meq/100g のいずれか大
    きい方の値以上の、重合体100g当り官能性のミリ当
    量の数そして、プロトン供与性酸触媒の存在下、高温で
    、アミノ樹脂と前記重合体を混合することを特徴とする
    、不飽和重合体の硬化法。
  2. 【請求項2】  上記重合体が、少なくとも一個の重合
    体ブロックAと少なくとも一個の重合体ブロックBから
    なるブロック共重合体であり、該ブロックAは主として
    モノアルケニル芳香族炭化水素モノマー単位からなり、
    該ブロックBは第三級炭素原子を含む炭素−炭素二重結
    合を含有する共役ジオレフィンモノマー単位から主とし
    てなることを特徴とする、請求項1に記載の不飽和重合
    体の硬化法。
  3. 【請求項3】  上記重合体が、共役ジオレフィン類の
    単独重合体又は共重合体からなる群から選ばれる重合体
    であり、ただし、その共役ジオレフィン類は、少なくと
    も一種のジオレフィンが第三級炭素原子を含む炭素−炭
    素二重結合を含有することを特徴とする、請求項1に記
    載の不飽和重合体の硬化法。
  4. 【請求項4】  上記アミノ樹脂が、少なくとも一個の
    置換アミノホルムアルデヒド基を含有することを特徴と
    する、請求項1,2又は3に記載の不飽和重合体の硬化
    法。
  5. 【請求項5】  上記アミノ樹脂が、グリコールウリル
    ホルムアルデヒド樹脂及び尿素ホルムアルデヒド樹脂か
    らなる群より選ばれることを特徴とする請求項4に記載
    の不飽和重合体の硬化法。
  6. 【請求項6】  用いるアミノ樹脂の量が、重合体の量
    の0.5 から40% の範囲であることを特徴とする
    、請求項1,2又は3に記載の不飽和重合体の硬化法。
  7. 【請求項7】  上記アミノ樹脂の量が、1%から20
    % の範囲であることを特徴とする、請求項6に記載の
    不飽和重合体の硬化法。
  8. 【請求項8】  上記アミノ樹脂の量が、2%から10
    % の範囲であることを特徴とする、請求項7に記載の
    不飽和重合体の硬化法。
  9. 【請求項9】  用いる酸触媒の量が、重合体の量の0
    .1 から4%の範囲であることを特徴とする、請求項
    1,2又は3に記載の不飽和重合体の硬化法。
  10. 【請求項10】  上記酸触媒が、鉱酸、p−トルエン
    スルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、ドデシ
    ルベンゼンスルホン酸、修酸、マレイン酸、ヘキサミン
    酸、リン酸、ジメチル酸、ピロリン酸、フタル酸、アク
    リル酸及びトリフルオロメタンスルホン酸からなる群よ
    り選ばれることを特徴とする、請求項9に記載の不飽和
    重合体の硬化法。
  11. 【請求項11】  不飽和重合体が、イソプレンを含有
    することを特徴とする、請求項1,2又は3に記載の不
    飽和重合体の硬化法。
  12. 【請求項12】  アミノ樹脂が、第三級炭素原子に隣
    接する炭素原子と結合していることを特徴とする、化学
    的に架橋した第三級炭素原子含有重合体。
  13. 【請求項13】  少なくとも一個のブロックAと、少
    なくとも一個のブロックBからなり、該ブロックAは主
    としてモノアルケニル芳香族炭化水素単位からなり、該
    ブロックBは第三級炭素原子に隣接する炭素原子に結合
    したアミノ樹脂を含有する共役ジオレフィンモノマー単
    位からなることを特徴とする、化学的に架橋したブロッ
    ク共重合体。
  14. 【請求項14】  ジオレフィンが、第三級炭素原子に
    隣接する炭素原子に結合したアミノ樹脂を含有する共役
    ジオレフィンモノマー単位からなることを特徴とする、
    化学的に架橋した重合体。
  15. 【請求項15】  請求項1,2又は3に記載の方法に
    より製造した硬化重合体。
  16. 【請求項16】  請求項12,13又は14に記載の
    化学的に架橋した重合体を用いた接着剤。
  17. 【請求項17】  有意量の官能基を含有しない上記の
    重合体を、ポリエステル樹脂類、エポキシ樹脂類、アク
    リル樹脂類、アルキド樹脂類及びポリウレタン樹脂類か
    らなる群から選択される、有意量の官能基を含有する重
    合体と架橋することを特徴とする、請求項1に記載の不
    飽和重合体の硬化法。
  18. 【請求項18】  請求項17に記載の方法により製造
    した硬化重合体。
  19. 【請求項19】  請求項15,16又は17に記載の
    重合体を用いた接着剤、密閉剤、被覆物又はフィルム。
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