JPH04232865A - 自動生化学分析装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は生化学反応や免疫反応な
どの分析に用いられる自動生化学分析装置に関し、特に
反応部でのキュベットがウォーターバス方式の恒温槽に
より一定温度に保たれる方式の自動生化学分析装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】キュベットをウォーターバス方式で一定
温度に保つ自動生化学分析装置では、反応部、試料供給
部、試薬供給部、洗浄部及び測定部を備え、反応部では
キュベットがウォーターバス方式の恒温槽に浸されてお
り、恒温槽も移動する。恒温槽の恒温水はリザーバに排
出され、一定温度に調節されてリザーバから再び恒温槽
に戻される循環流路が設けられている。恒温槽に恒温水
を供給する供給チューブと、恒温槽から恒温水を吸い込
んで排出する吸込みチューブはともに恒温槽に取りつけ
られている。

【０００３】図３は従来の自動生化学分析装置の反応部
における恒温槽の構造を表わしたものである。２は反応
部で、その反応ディスク４の周囲にはキュベット６が保
持され、キュベット６は反応ディスク４の回転により移
動させられる。キュベット６はリング状の恒温槽８内の
恒温水１０に浸されて一定温度に保持される。恒温槽８
にはリザーバ１２から恒温水を供給する給水チューブ１
４が取りつけられ、また恒温槽８の恒温水をリザーバ１
２へ排出する吸込みチューブ１６も取りつけられている
。

【０００４】キュベット６に入れられた試料と試薬の反
応を測定するために、測定部としてフォトメータが恒温
槽８に設けられており、恒温槽８より内側には光源１８
が配置され、外側には検出器２０が配置されている。光
源１８からの測定光２２を通すために、恒温槽８には透
明窓が設けられており、測定光２２は恒温槽８の一方の
窓から入射してキュベット６内の反応液を透過し、恒温
槽８の他方の窓から出て検出器２０に受光される。恒温
槽８と測定部のフォトメータは軸２４を中心として往復
方向に回転しながら測定を行なう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】リザーバ１２は固定さ
れているが、恒温槽８が往復方向に回転するために、チ
ューブ１４，１６が捩じれる。そのため、チューブ１４
，１６の耐久性が悪くなる。

【０００６】また、チューブ１４，１６が捩じれること
により恒温槽８を回転させるのに大きなトルクが必要に
なる問題もある。

【０００７】本発明は恒温槽が回転しても給水チューブ
と吸込みチューブが恒温槽とともに移動するのを防いで
チューブの捩れをなくすことにより、恒温水用のチュー
ブの耐久性を向上させ、恒温槽を回転させるのに必要な
トルクを小さくすることを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明では、恒温槽に恒
温水を供給する給水チューブを恒温槽には取りつけず、
恒温槽の上側から恒温水を供給する如く固定し、恒温槽
から恒温水を吸い込んで排出する吸込みチューブも恒温
槽には取りつけず、恒温槽の上側から恒温水を吸い込む
如く固定する。

【０００９】

【作用】恒温水を供給する給水チューブと、恒温槽から
恒温水を排出する吸込みチューブは恒温槽には取りつけ
られていないために、恒温槽が回転してもそれらのチュ
ーブは捩じれることがない。

【００１０】

【実施例】図１は一実施例における反応部の主要部を示
す概略垂直断面図を表わし、図２は一実施例の自動生化
学分析装置の概略平面図を表わしている。図３と同一の
部分には同一の記号を用いる。

【００１１】反応部２の反応ディスク４の周囲にはキュ
ベット６が保持されており、キュベット６内の反応液を
一定温度に保つためにリング状に形成された恒温槽８が
キュベット６の底部と側部を取り囲むように配置されて
いる。恒温槽８に入れられた恒温水１０によってキュベ
ット６内の反応液が一定温度に保たれる。測定部のフォ
トメータ１７が恒温槽８とともに往復方向に回転できる
ように恒温槽８に取りつけられている。フォトメータ１
７では、図１に示されるように、光源１８からの光が恒
温槽８の透明窓を通ってキュベット６内の反応液を透過
し、恒温槽８の他方の窓から出て検出器２０へ入射して
受光されるようになっている。

【００１２】恒温槽８へリザーバ１２から恒温水を供給
する給水チューブ１４ａは恒温槽８には直接取りつけら
れてはおらず、恒温槽８の上部から恒温水を供給する如
く分析装置本体のシャーシなどの部分に固定されている
。恒温槽８から恒温水を吸い込みリザーバ１２へ排出す
る吸込みチューブ１６ａも恒温槽８には直接取りつけら
れてはおらず、恒温槽８の上部から恒温水を吸い込む如
く分析装置本体のシャーシなどの部分に固定されている
。吸込みチューブ１６ａの恒温水吸込み口は恒温槽８内
の所定の水面位置に固定されている。

【００１３】反応部２以外の部分としては、図２に示さ
れるように、試料の検体を保持しターンテーブルの回転
により試料供給位置へ移動させるサンプラー３０と、サ
ンプラー３０に保持されて試料供給位置へ位置決めされ
た検体を反応部のキュベットに分注するピペッター３２
が配置され、検体が分注されたキュベットに試薬を供給
する試薬供給部としてターンテーブル式の第１試薬庫３
４と第２試薬庫３６、それに各試薬庫３４，３６から試
薬をキュベットに分注するそれぞれのディスペンサー３
８，４０が配置されている。反応終了後のキュベットを
洗浄したり、免疫反応では反応途中のキュベットや反応
終了後のキュベットを洗浄するために、洗浄ユニット４
２も配置されている。

【００１４】図２の自動生化学分析装置では、キュベッ
ト６が恒温槽の恒温水に浸っており、温度調節されてい
る。ピペッター３２がサンプラー３０から検体をキュベ
ットに分注し、その後ディスペンサー３８，４０が必要
な試薬をキュベットに分注する。フォトメータ１７がキ
ュベット列の周りを回転して測定を行ない、測定の終わ
ったキュベットは洗浄ユニット４２で洗浄される。

【００１５】恒温槽８においては、恒温水１０はリザー
バ１２から給水チューブ１４ａを経て恒温槽８の上部か
ら供給され、恒温槽８から吸込みチューブ１６ａで吸い
込まれてリザーバ１２へ排出される循環流路を構成して
いる。吸込みチューブ１６ａの吸込み口が恒温槽８内の
一定高さに固定されているため、吸込みチューブ１６ａ
の吸込み口の高さが恒温槽８の水面となり、恒温水１０
がその水面以上になると給水チューブ１６ａで吸い込ま
れてリザーバ１２へ戻される。そのため、吸込みチュー
ブ１６ａはオーバーフロー防止の役目も果たしている。

【００１６】チューブ１４ａ，１６ａは恒温槽８には直
接取りつけられていないため、恒温槽８が往復方向に回
転してもチューブ１４ａ，１６ａは何ら力を受けない。

【００１７】図１の実施例では、給水チューブ１４ａの
給水口は水面よりも高くなるように固定されているが、
水面と同じ高さでもよく、水面より低い位置でもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明の自動生化学分析装置では、恒温
槽へ恒温水を供給する給水チューブと恒温槽から恒温水
を排出する吸込みチューブが恒温槽に直接取りつけられ
てはいないため、恒温槽が回転してもチューブが捩れる
ことがなくなり、チューブの耐久性が向上して恒温水の
水漏れのトラブルが起こることが少なくなる。

【００１９】また、恒温槽とフォトメータを往復方向に
回転させるトルクが小さくなるため、恒温槽とフォトメ
ータの動きが軽くなり、フォトメータと恒温槽の動きに
関するトラブルが起こりにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例における反応部の主要部を示す垂直断
面図である。

【図２】一実施例の全体を示す概略平面図である。

【図３】従来の自動生化学分析装置における反応部の主
要部を示す垂直断面図である。

【符号の説明】

２　　反応部 ４　　反応ディスク ６　　キュベット ８　　恒温槽 １０　　恒温水 １２　　リザーバ １４ａ　　給水チューブ １６ａ　　吸込みチューブ １７　　フォトメータ ２４　　回転軸 ３０　　サンプラー ３２　　ピペッター ３４，３６　　試薬庫 ３８，４０　　ディスペンサー ４２　　洗浄ユニット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　反応部、試料供給部、試薬供給部、洗
   浄部及び測定部を備え、反応部ではキュベットがウォー
   ターバス方式の恒温槽に浸され、恒温槽も移動する自動
   生化学分析装置において、恒温槽に恒温水を供給する給
   水チューブは恒温槽には取りつけられておらず、恒温槽
   の上側から恒温水を供給する如く固定されており、恒温
   槽から恒温水を吸い込んで排出する吸込みチューブも恒
   温槽には取りつけられておらず、恒温槽の上側から恒温
   水を吸い込む如く固定されていることを特徴とする自動
   生化学分析装置。