JPH04230845A - 種子のハイブリッド品質を決定する方法 - Google Patents

種子のハイブリッド品質を決定する方法

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JPH04230845A
JPH04230845A JP3097474A JP9747491A JPH04230845A JP H04230845 A JPH04230845 A JP H04230845A JP 3097474 A JP3097474 A JP 3097474A JP 9747491 A JP9747491 A JP 9747491A JP H04230845 A JPH04230845 A JP H04230845A
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JP
Japan
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hybrid
protein
prs
proteins
seeds
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JP3097474A
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English (en)
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Marinus Van Den Burke Bartel
バーテル マリナス ヴァン デン バーグ
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Royal Sluis BV
Original Assignee
Royal Sluis BV
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
    • A01C1/00Apparatus, or methods of use thereof, for testing or treating seed, roots, or the like, prior to sowing or planting

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両性電解質又はインモ
ビリンにより形成された適当なpH勾配における種子の
蛋白質が等電集束法により互いに分離され、その後かく
分離された蛋白質は着色されて目視検査が可能になるよ
うにする、種子のハイブリッド品質を決定する方法に係
る。
【0002】
【従来の技術】種子のハイブリッド品質は、種子の取引
にとって非常に重要な大量の種子における特徴である。 ハイブリッド種子の使用は、過去10年、20年間にお
いて多大な割合を占めてきた。開放受粉品種の種子から
すると、F1ハイブリッド品種のこれら種子は特に利点
を有する。これはハイブリッド品種の生成の方法に結び
ついている。最も単純な場合には、組換、選択、及び同
系交配により得られた2つの異なった親の系統(花粉を
与える雄親と受粉する雌親であり、これから種が収穫さ
れる)から始まる。同系交配又は自家受精の処理により
、ハイブリッドの親はほとんどの特性につき同型接合体
である。自家受精処理によりハイブリッド種を作るのに
用いられる両親は、非常に均一であり、最終的に収穫さ
れたハイブリッド種は遺伝子構成において極めて均一で
ある。ハイブリッド種子から成長した植物はかくて、形
態、産出高、収穫時期、栽培方法等のような特性につき
非常に均一である。均一さのほかに、ハイブリッド種子
は開放受粉種に比して、産出高が余分にでることが多い
。ハイブリッド品種のこれら利点は、ハイブリッド種子
の買い手にとって極めて重要である(例えば、植物の均
一さにより、機械による収穫が可能となる)。これはま
た、植物のハイブリッド品種の重要性を示す。ハイブリ
ッドの母系系統が何らかの理由で自家受精になると、こ
れによりハイブリッド種子でなく、母系種子ができる。 また、父系系統の自家受精も起こりえ、状況によっては
、父系からの種子も収穫される。母系系統の自家受精は
ハイブリッド種子における同系交配種子につながる。ハ
イブリッド種子の買い手にとってこれの許容範囲はほん
のわずかな程度でしかない。従って、実際上、種子のハ
イブリッド品質は無作為検査により決定される。 これは、種子を一定数撒き、果実を生じる段階まで成長
するまで、適性な条件下において植物を成長させ、ハイ
ブリッド植物の全ての特性につき詳細な分析を加える過
程からなる。ハイブリッドは両親の「総和」であり、両
親はたいてい特性において異なっているので、かかる分
析の結果は信頼性がある。しかし、この方法は時間と費
用がかかる。種子のハイブリッド品質に関するデータは
、それを得るのに長い期間(数カ月)を要するので、種
子は収穫の後すぐには販売できない。これは、多くの場
合、種子は1年を越える長期間にわたって保存が必要で
あり、そのための費用を伴うということを意味する。 これは保存そのものからだけでなく品質の劣化によって
も余分の費用を生じさせ、また販売可能性を失い、その
後の生産計画を困難にすることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】等電集束を用いて種子
のハイブリッド品質決定を行うという、より近代化され
た方法は、J. natn. Inst. agric
. Bot. 1983 年第16号 173−181
頁掲載の、R.J.クークとS.R.ドレイパーによる
論文から知られる。この論文では、種子に特徴を与える
のに極薄層等電集束法を用いた方法が示され、それによ
ると、個々の種子は押しつぶされ、その後にその押しつ
ぶされた種子は、ポリプロピレン遠心分離管中の2体積
百分率の2.メルカプトエタノール(種類にかかわらず
)を場合によってはともなった、少量(100〜260
μl)の1,0M尿素中に取り出される。
【0004】最終的に滑りをなくした後、尿素溶液はア
ンバーライトMB−1で処理され、その後、最終的に得
られた上澄み液が集束に用いられる。
【0005】小麦、エンバク、アルファルファ、菜種等
のほかに、エンドウや豆の種子蛋白質も決定することが
できる。
【0006】通常の技術は、ゲル中にpH勾配をつくり
出すのに両性電解質を用いて、蛋白質に分解を高めてい
る。
【0007】この論文によると、この方法は、従来のゲ
ル電気泳動技術の場合に比べて、より速く種子蛋白質の
優れた分解が得られるという利点を有する。
【0008】この論文は、トマト、キャベツ、メロン、
胡椒のような園芸植物の種子のハイブリッド品質を決定
するための等電集束方法の使用については言及していな
い。
【0009】驚くべきことに、トマト、キャベツ、メロ
ン、シシトウガラシ、胡椒等の種子蛋白質につき等電集
束技術を用いると、このような方法は、かかる品種のF
1ハイブリッド純度を決定するのに有効な方法たりうる
ということがわかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、両性
電解質又はインモビリンにより形成された適当なpH勾
配における種子の蛋白質が等電集束法により互いに分離
され、その後かく分離された蛋白質は着色されて目視検
査が可能になるようにする、種子のハイブリッド品質を
決定する方法であって、園芸植物のF1ハイブリッド種
子のハイブリッド品質を母系及び父系種子蛋白質の等電
点間の差を用いて決定することを特徴とする種子のハイ
ブリッド品質を決定する方法からなる。
【0011】本発明は、園芸植物の通常は高価なハイブ
リッド種子のハイブリッド品質の決定が、迅速かつ安価
にできる方法を提供する。本発明の方法は、ハイブリッ
ド種子からの種子蛋白質の分析に基づいている。ハイブ
リッド種子は両親の特性の総和であるような特性を有す
るため、ハイブリッド種子は母系及び父系蛋白質を含む
。この分析は迅速に実行でき、従来のように成長した植
物を用いる方法に比べて非常に安価に行いうる。さらに
、方法はより信頼性が高い。父系蛋白質が欠けた場合(
母系種子のみが収穫された場合)、母系の自家受精が起
こることを示す。  本発明の方法は、所望の種子のF
1ハイブリッド品質をより速く決定でき、従ってより経
済的に行いうるため、種子取引にとっては経済的に非常
に利点が多い。
【0012】特に適切なのは、トマトのハイブリッド品
質が、等電点がPRS−1+ 及びPRS−1につきそ
れぞれ7.1及び6.1であるような母系及び父系蛋白
質を用いて決定される等電集束法である。
【0013】トマトについては、その他に2つの方法が
あり、これはいわゆるエンチームポリモーフィー、すな
わち木の葉の細胞から得られた酸ホスタファーゼについ
てのものであり、また、吸収された種子から得られたア
ルコールデヒドロゲナーゼである。
【0014】これらの2つの既知の方法に対して、本発
明は第3の方法を付け加えた。ソレハ、トマト種子の迅
速かつ信頼性の高いハイブリッド品質決定ができるとい
う点である。
【0015】キャベツのハイブリッド品質の決定につい
ては、等電点がPRS−1+ 及びPRS−1につきそ
れぞれ6.4及び7.4である母系及び父系蛋白質が用
いられる。
【0016】キャベツの場合には、トマトのように、本
発明は、現存する方法に対して迅速かつ信頼性の高いハ
イブリッド品質決定方法を付け加えるものである。
【0017】メロンや胡椒の場合には、種子のハイブリ
ッド品質を決定する方法はこれまでなかった。
【0018】驚くべきことに、本発明の方法はメロン及
び胡椒のハイブリッド品質の決定についても適切なもの
である。
【0019】メロンのハイブリッド品質決定においては
、等電点5.7、5.8、5.9、6.0、7.0、8
.5、8.6、8.7の水溶性蛋白質であり、等電点5
.3、5.4、5.5、5.6、6.1、6.5、8.
9、9.0、9.7、9.9である8M尿素に可溶性の
蛋白質であるような母系及び父系PRS蛋白質が用いら
れる。
【0020】胡椒のハイブリッド品質決定においては、
等電点がPRS−1+ 及びPRS−1につきそれぞれ
4.0及び5.2である8M尿素に可溶性のPRS−1
蛋白質である母系及び父系蛋白質が用いられる。
【0021】一般的に、本発明の方法の手順は、ハイブ
リッド品質を決定したい多数の種子からの種子を押しつ
ぶして均一にし、水が主たる要素である水溶液に入れ、
蛋白質が溶かされる。液体の一部分がゲル上にもたらさ
れ、その後に蛋白質の分離が等電集束法によりなされる
。分離の後、父系及び母系蛋白質の検出が、適当な着色
剤又は硝酸カリを用いてなされる。ゲル中の母系及び父
系蛋白質の位置は実験的に決定される。例えば、トマト
種子の場合には、両方、即ち種子抽出物から母系及び父
系蛋白質の等電集束から得られた母系及び父系蛋白質が
存在すると、母系及び父系の特性が存在するF1ハイブ
リッドを扱わなければならないということになる。
【0022】例えば、トマトについては、対立遺伝子P
rs−1+ 及びPRS−11 によりそれぞれエンコ
ードされた等電点7.1及び6.1の2つの蛋白質が用
いられる。
【0023】この方法は、遺伝子Prs−1についての
遺伝変異に基づいている。この遺伝子は、従って、2つ
の蛋白質PRS−1+ 及びPRS−11 をエンコー
ドする。
【0024】同系交配の決定についての等電集束法の長
所は、検出が環境条件に左右されないことである。その
後の世代においても、遺伝子は親の系統にとどまる。
【0025】上述のように、本発明の方法は、例えば、
上述のトマト、メロン、胡椒、キャベツ、ナス、ガーキ
ン、クルゼット、キュウリ、ダイコン等のような園芸植
物の種子のハイブリッド品質の決定にも適している。
【0026】等電集束においては、以下のように説明さ
れるゲル電気泳動パターンが生じる。そのパターンによ
り、どれがF1ハイブリッド純粋であり、どれがそうで
ないかを調べる。F1ハイブリッドでは、母系及び父系
特性バンドが探り当てられなければならない。基準パタ
ーンにおいて父系バンドが欠けると、種子はハイブリッ
ド純粋とはいえない。等電集束パターンとともに取り出
された100個の種子が検査されたとして、トマトでは
、その全てが純粋でなければならない。種子の価格は一
般に、ハイブリッド純度により決定される。ハイブリッ
ド純度の所望の程度及び価格との関係は植物によってこ
となる。トマトでは、例えば、ハイブリッド純度には要
求が高い。キャベツでは、その許容範囲は広く、キャベ
ツについて数パーセントのハイブリッド不純度は許容さ
れる。さらに、カリフラワー等についても問題があるこ
とも重要である。
【0027】
【実施例】図1において、等電集束により得られたトマ
トボーニアについてのF1ハイブリッドパターンが示さ
れ、そこで父系蛋白質についての帯3と母系蛋白質につ
いての帯2が示されている。
【0028】図2では、父系帯6と母系帯4が存在する
等電集束により得られたカリフラワープラナについての
F1ハイブリッドパターンが示されている。
【0029】図3では、等電集束による多数の種子の、
別名同系交配決定とも呼ばれるハイブリッド品質の決定
が、概略的に示されている。正電極8と負電極9を備え
たゲルプレート7が使用される。正電極の丁度上には、
窪み11を備えたゴム製のサンプル収集帯10がある。 さらに、母系及び父系蛋白質帯それぞれ12及び13が
、母系及び父系蛋白質帯が存在するF1ハイブリッドパ
ターン14とともに示される。
【0030】多数の種子の同系交配決定においては、多
数の種子から1度に1つの種子の蛋白質水溶液が、サン
プル収集帯10の窪み11に移される。
【0031】次に、母系蛋白質のみが存在する種子と、
父系蛋白質のみが存在する種子と、両者の蛋白質が存在
するF1ハイブリッド種子の蛋白質溶液がとられる。正
及び負電極8及び9間の所望の電位差を一定のpH勾配
で印加し、適当な着色剤又は硝酸カリで着色された後、
図3に示されるような蛋白質のパターンが得られる。左
から右へ向かって3つの窪みには、母系、F1ハイブリ
ッド及び父系蛋白質溶液がそれぞれ配置され、他の窪み
中には、決定さるべきハイブリッド品質、即ち同系交配
の種子の蛋白質溶液が配置されている。母系及び父系種
蛋白質はまた、指標蛋白質と呼ばれる。指標蛋白質のう
ちの一つが、例えば15のように、欠けると(15では
父系蛋白質が欠けている)、同系交配の問題となる。
【0032】このようにして、園芸植物のF1ハイブリ
ッド種子の全ての種類のハイブリッド品質が決定され、
その中にはトマト、キャベツ、胡椒、メロン等が品質が
含まれる。
【0033】本発明の方法では、通常、ミリ−Qシステ
ム(米国,ベッドフォード,ミリポア)により精製され
た水が用いられる。
【0034】さらに、以下が用いられる:アクリルアミ
ド、ビスアクリルアミド、カソードリキッド10(アル
ギニン、リジン、エチレンジアミンを基礎とする)、両
性電解質(servalyt  pH6−9)、クマジ
ー・ブリリアント・ブルーR−250(サルバ・ブルー
R)、ケロシン及びpI蛋白質キット、(範囲3.6−
9.6)、以上サルバ(ドイツ連邦共和国ハイデルベル
ク);酢酸、グリシン、グリセリン、pI蛋白質キット
(範囲5.65−8.3)及びTCA、以上BDH(英
国プール)。
【0035】本発明に従って被覆に用いられるゲル固定
及びPAGE(265×193mm)用のゲル固定及び
電極帯(300×6×1mm)はサルバ製(ドイツ連邦
共和国ハイデルベルク)である。96個の窪みを有する
平らな底部ミクロティッタープレートはコスター(Co
star)製である。粘着テープ(テサ、100μm)
は、ベウン・デ・ロンド(オランダ,アブコード)製で
あった。
【0036】本発明に従って用いられる極薄層等電集束
法、略してUTLIEFは、このようにして行われる既
知の方法である。まず、ゲルが用意される。
【0037】UTLIFFゲルはラドーラ(Radol
a)により示された「フラップ」技術により調製された
。粘着テープはゲル固定フィルム(265mm×193
mm)の各側に沿った間隔帯として用いられる。3つの
電極を用いることにより、寸法250×90mmのゲル
2つが一度に動作可能になった。ゲル固定と被覆フィル
ムはガラス板上に広げられ、ガラス板とフィルムの間に
は数滴の水がある。重合混合は1.32mlのアクリル
アミド(30%1原子重量v,3%2原子重量v);5
.72mlの16%グリセリン;所望のpH範囲を有す
る0.6mlの両性電解質;0.4mlの1.5%アン
モニウム過硫酸塩を含んでいた。最終アクリルアミド濃
度は5%であった。この混合物は3分間真空の導管で強
力にガス抜きされた。「フラップ」及び重合の後に、ゲ
ルは(少なくとも1時間後に)直接用いられ、又は1週
間以下の間4°Cで保存された。
【0038】本発明を以下の非限定的な実施例により示
す。
【0039】例1 トマトの種子は、(380μLの容量で96の窪みを有
し、窪み1つに種子1つの)ミクロティッタープレート
に移され、窪みは80μL5mMの食塩水(4°C)で
満たされた。種子は穴開け機に取り付けられた自己製の
装置を用いて均一化された。かく得られた均一蛋白質溶
液のうち一定量が、多数の窪みが設けられたサンプル収
集帯を用いたゲル表面に、マイクロピペットを用いても
たらされた。収集帯はアノードから約5mmの距離にあ
る。そして、等電集束が以下のように行われる。
【0040】ファーマシア定電流供給ECPS3000
/150に接続された200×265×1mmの冷却プ
レートを備えたデサガ電気泳動装置(DESAPHOR
  HE  200)及びローダRC3冷却装置(温度
10°Cで)が用いられた。ゲルは冷却プレート上に載
せられ、接触を良くするために数滴のケロシンが用いら
れた。電極帯は0.5Mグリシン(アノード帯)及びカ
ソードリキッド10に浸された。電極は帯の上に配置さ
れ、その後ガラス板により覆われて電気接触を良くした
。予備集束が10W,2000V,12mAの設定で行
われた。予備集束は240V及び3.5Wで始められ、
張力が800Vになるまで行われた(15〜20分間)
。サンプルを印加した後、集束は同じ設定で3000V
h(80〜90分)続行された。そして、蛋白質着色が
以下のように行われた。
【0041】集束の後、ゲルは20%TCAに5分間浸
された。引続き、10分間ゲルは着色溶液(脱色溶液中
の0.05%サルバ・ブルーR;サルバ・ブルーRがま
ず10mLのメタノールに溶解された)中で培養された
。ゲルは脱色溶液(10%酢酸;40%メタノール;5
0%水;v/v/v)を用いて、背景の色が完全に除去
されるまで脱色された。水で流した後、ゲルは空気中で
乾燥され、保存された。
【0042】命名法 この研究の蛋白質についての記号はトマト・ジェネティ
ック・コーパラティブの規則に従って選択される。蛋白
質は3つの大文字と1つの数字で表される:PRS−1
は種子の蛋白質(protein for seed)
を意味する。この数字は、他の種子蛋白質の遺伝子変異
がみられるため、与えられる(その結果には公表されて
いない)。参考として選ばれた変種マーグローブは対立
遺伝子Prs−1+ (大文字と小文字の続け書きで表
される)を含み、これは蛋白質PRS−1+ (pI=
7.1の蛋白質)についてのコードである。他の対立遺
伝子及びそれらのコード化された蛋白質には数字がつけ
られる。開放受粉変種マネーメーカーは対立遺伝子Pr
s−11 を有し、これは蛋白質PRS−11 (pI
=6.1の蛋白質)についてのコードである。
【0043】結果 PRS−1蛋白質の検出と等電集束変異。
【0044】開放受粉トマト変種の種子の水溶性蛋白質
のUTLIEFによるpH6−9の範囲における等電集
束法の研究は、他の多くのバンドの他に、2つの変異蛋
白質バンドを示した。表された変種マーグローブにおけ
る変異蛋白質はPRS−1+ と呼ばれ(命名法を参照
)、他の変種は開放受粉変種マネーメーカーにおいてみ
られ、ナポリはPRS−11 で表される。
【0045】等電点、すなわち両蛋白質のpIは、標準
電気泳動状態下の既知のpIの基準蛋白質を用いて評価
される。PRS−1+ とPRS−11 についてのp
Iは、それぞれ7.1及び6.1である。
【0046】トマト種子の抽出物のUTLIEF分析の
結果としてのPRS−1バンドの強度はPRS−1の変
種の定期的検出にとっては低すぎた。これは、両PRS
−1変種を含む植物の場合には一層あてはまる。さらに
、PRS−11 蛋白質はその等電点近くで沈澱する傾
向がある。従って、PRS−1+ 蛋白質の信頼性の高
い検出を補償するために、幾つかの可能性が調べられた
。 サンプルバッファにおける尿素と高塩分濃度はゲルにお
ける多くの蛋白質の出現をもたらし、PRS−I蛋白質
の明瞭な識別を不可能にした。低イオン強度のサンプル
バッファを使用すると、PRS−1蛋白質の可溶性が増
し、等電集束中のそのpIの周辺でのPRS−1+ の
安定度がよくなる。
【0047】例2 例1の手順をとると、等電点がそれぞれ6.7、7.4
の母系及び父系蛋白質を用いて、キャベツのF1ハイブ
リッド品質が決定された。種子はその大きさに従って、
80〜150μlの水の中で磨り潰された。pH勾配は
6−9であった。硝酸カリを用いた着色はメリルにより
示された。
【0048】例3 例1の手順を用いて、メロンのハイブリッド品質が決定
された。ここで、等電点が5.7、5.8、5.9、6
.0、7.0、8.5、8.6、8.7の水溶性の母系
及び父系PRS蛋白質が用いられた。さらに、等電点5
.3、5.4、5.5、5.6、6.1、6.5、8.
9、9.0、9.7、9.9である8M尿素に可溶性の
蛋白質が用いられた。種子は、8M尿素において平底の
ミクロティッタープレート(26の窪みと3.8mlの
容量)において1mlの液体中で磨り潰された。様々な
pH勾配が用いられた。
【0049】例4 例1の手順をとり、PRS−1+ 及びPRS−11 
についての等電点4.0及び5.2を有する8M尿素中
で母系及び父系蛋白質を用いて、胡椒のハイブリッド品
質が決定された。種子は、8M尿素100μl中ですり
つぶされた。pH勾配は3−6であった。着色はクマジ
ーでなされた。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記の例に限定されることなく
、例1の手順を用いて、ナス、ガーキン、クルゼット、
キュウリ、ダイコン等のような他の園芸植物のハイブリ
ッド品質も迅速かつ正しく決定されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トマトのF1ハイブリッドボーニアについての
等電集束パターンを示す。
【図2】カリフラワーのF1ハイブリッドプラナについ
ての等電集束パターンを示す。
【図3】等電集束法による種子のハイブリッド品質決定
又は同系交配決定の概略を示す。
【符号の説明】
2,3,4,6                  
          帯7             
                         
  ゲルプレート 10                       
               サンプル収集帯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両性電解質又はインモビリンにより形成さ
    れた適当なpH勾配における種子の蛋白質が等電集束法
    により互いに分離され、その後かく分離された蛋白質は
    着色されて目視検査が可能になるようにする、種子のハ
    イブリッド品質を決定する方法であって、園芸植物のF
    1ハイブリッド種子のハイブリッド品質を母系及び父系
    種子蛋白質の等電点間の差を用いて決定することを特徴
    とする種子のハイブリッド品質を決定する方法。
  2. 【請求項2】母系及び父系蛋白質の等電点がPRS−1
    + 及びPRS−1につきそれぞれ7.1及び6.1と
    いう条件下でトマトのハイブリッド品質を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】母系及び父系蛋白質の等電点がPRS−1
    + 及びPRS−1につきそれぞれ6.4及び7.4と
    いう条件下でキャベツのハイブリッド品質を決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】母系及び父系PRS蛋白質が等電点が5.
    7、5.8、5.9、6.0、7.0、8.5、8.6
    、8.7の水溶性蛋白質、及び等電点が5.3、5.4
    、5.5、5.6、6.1、6.5、8.9、9.0、
    9.7、9.9である8M尿素に可溶性の蛋白質であり
    、またその等電点がさらに正確に決定される別の蛋白質
    という条件下でメロンのハイブリッド品質を決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】母系及び父系蛋白質が等電点がPRS−1
    + 及びPRS−1につきそれぞれ4.0及び5.2で
    ある8M尿素に可溶性のPRS−1蛋白質であり、母系
    及び父系蛋白質は等電点5.75、5.30、5.20
    、4.8という条件下で胡椒のハイブリッド品質を決定
    することを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】母系及び父系蛋白質が等電点5.2及び5
    .3である8M尿素に可溶性の蛋白質という条件下でク
    ルゼットのハイブリッド品質を決定することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
JP3097474A 1990-04-26 1991-04-26 種子のハイブリッド品質を決定する方法 Pending JPH04230845A (ja)

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