JPH04230842A - 固体電解質を用いたガスセンサ - Google Patents

固体電解質を用いたガスセンサ

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JPH04230842A
JPH04230842A JP3104317A JP10431791A JPH04230842A JP H04230842 A JPH04230842 A JP H04230842A JP 3104317 A JP3104317 A JP 3104317A JP 10431791 A JP10431791 A JP 10431791A JP H04230842 A JPH04230842 A JP H04230842A
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JP
Japan
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piece
solid electrolyte
gas sensor
electrode
sensor
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JP3104317A
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English (en)
Inventor
Toshio Maruyama
俊夫 丸山
Katsuhiko Watabe
克彦 渡部
Tatsuya Sasaki
達也 佐々木
Takahiro Ono
小野 高弘
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気相中におけるCO2 
、SOx およびNOx 等のガス濃度を検出するため
の、固体電解質を用いたガスセンサに関する。より詳し
くは、実在大気中での安定したガス濃度検出が可能な上
記ガスセンサに関する。
【0002】このようなCO2 センサは、例えば植物
工場等におけるCO2 濃度を制御する手段として、或
いは火山活動の予知手段として有用である。また、SO
x センサおよびNOx センサは、公害対策において
極めて有用である。
【0003】
【従来の技術】ナトリウムイオン導電性の固体電解質と
炭酸ナトリウムとを組み合わせて電池を構成し、該電池
の起電力によって気相中のCO2 濃度を測定するよう
にしたCO2 センサが従来提案されている(Tosh
io MARUYAMA et al.,Solid 
State Ionics,23,107−112(1
987))。 また、本件出願人はこの従来のCO2 センサを改良し
、長期に亘って安定した起電力特性が得られるCO2 
センサを先に提案した(特願平1−271839)。但
し、この先願は、本特許出願の優先権主張の基礎出願が
出願された時点では未公開である。
【0004】何れの場合にも、ナトリウムイオン導電性
固体電解質としては例えば Na−β−アルミナや、 
NASICON(Na super ionic co
nductor)と称されるNa1+X Zr2P3−
x Six O12(0≦x≦3)等、公知のものを用
いることができる。以下、上記従来のCO2 センサの
原理と、出願人が先に提案した改良型CO2センサにつ
いて説明する。
【0005】図10は、上記従来のCO2 センサを示
している。同図において、1は NASICON焼結体
である。該 NASICON焼結体1の両端には、Au
ペーストを塗布し焼き付けることによって、多孔質Au
電極2a,2bが形成されている。夫々のAu電極2a
,2bには、リード3a,3bが夫々接続されている。 また、一方の多孔質Au電極2aの表面には、Na2 
CO3 の飽和水溶液を塗布し、乾燥させることによっ
て、Na2 CO3 層4が形成されている。
【0006】図11は、図10において○で囲んだ部分
を拡大して示す図である。図示のように、多孔質Au電
極2aは多数のAu粒子2…で構成されており、Na2
 CO3 層4がAu粒子2…の間隙に侵入している。 上記の構成によって、次式で示されるように、Au電極
2aをアノードとし、Au電極2bをカソードとする電
池が形成される。 CO2 ,O2 ,Au /Na2 CO3 //NA
SICON/Au,O2  この電池のアノードおよび
カソードでは、夫々次式で示される電極反応が生じる。     <アノード>         Na2 CO3 →2Na+ +2e
− +CO2 + 1/2 O2     …(1) 
    <カソード>         2Na+ +2e− + 1/2 O
2 →Na2 O                …
(2)  従って、全体の電池反応は次式で示される。               Na2 CO3   →
  CO2 +Na2 O             
 …(3) また、ネルンストの式に従えば、上記電池の起電力Eは
次式(4) および(5) で与えられる。       E=C−RT・ln(aNa2OPCO2
 )/2F              …(4)  
    C=−(ΔG°CO2 +ΔG°Na2O−Δ
G°Na2CO3)/2F  …(5)            但し、R:気体定数T:絶対温度 F:ファラデー定数 aNa2O: NASICON中のNa2 O分圧PC
O2 :CO2 分圧 ΔG°i :物質iの標準生成自由エネルギー
【000
7】式(4) の右辺において、未知量はaNa2Oお
よびPCO2 の二つであるから、もしaNa2Oが一
定であればPCO2 はEの関数となる。その結果、E
を測定することによってPCO2 を求めることが可能
となる。そこで、PCO2 が既知である種々のガスを
流したときのEを測定し、その測定値からaNa2Oの
値を逆算したところ、aNa2OはPCO2 に依存せ
ず、常に一定の値をとることが分かった。これについて
は、既に Solid State Ionics,2
3,107−112(1987)に記載されている通り
である。従って、予めPCO2 既知の雰囲気下に上記
従来のCO2 センサを置き、その起電力からaNa2
Oを求めておけば、PCO2 が未知の雰囲気下に上記
従来のCO2 センサを置いて起電力Eを測定すること
により、雰囲気中のPCO2 を検出することができる
【0008】なお、上述したところから明らかなように
、 NASICONに要求される条件は、aNa2Oが
一定であることのみである。従って、この条件が満足さ
れる限り、 Na−β− アルミナ等のような NAS
ICON以外のナトリウムイオン導電性固体電解質を用
いてもよい。
【0009】一方、出願人が先に提案したCO2 セン
サは、図12に示した構成を有している。同図において
、11はNa2 CO3 片である。該Na2 CO3
 片11の片側には金属電極12およびリード13が設
けられており、これがアノードを形成している。なお、
Na2 CO3 片11は、Na2 CO3 の加圧成
形体またはその焼結体からなっている。一方、14は 
NASICON等のナトリウムイオン導電性固体電解質
片である。この片側には金属電極15およびリード16
が設けられ、これらによってカソードが形成されている
。そして、図示のようにNa2 CO3 片11および
固体電解質片14の露出面を接触させることにより、両
者の間のイオン導電性が確保されている。
【0010】従来のCO2 センサと比較すれば明らか
なように、出願人の提案になる上記のCO2 センサの
改良点は、アノード部分の構造にある。この特徴によっ
て得られる効果を説明すれば次の通りである。
【0011】従来のCO2 センサを長期間作用させる
と、雰囲気中のPCO2 は一定であるにも拘らず、セ
ンサの起電力Eは徐々に変化してしまう。この現象はド
リフトと称されるもので、正確なCO2 濃度の測定を
妨げるため実用化の大きな障害となる。その原因は、図
11に示したアノードの構造にある。即ち、従来のCO
2 ガスセンサのNa2 CO3 層4のうちでアノー
ドとして有効な部分は、多孔質Au電極2aの間隙に侵
入して NASICON1に接触している部分のみであ
る。センサを動作させると、両者の接触界面近傍には化
学反応によってある種の反応層が形成される。このとき
、従来のCO2 ガスセンサではNa2 CO3 層4
の有効部分自体が極めて薄いから、この反応層が大きく
影響して起電力特性を変化させる。 これがドリフトを生じる第一の原因と思われる。
【0012】また、従来のCO2 ガスセンサではNa
2 CO3 層4と NASICON1との接合以外に
、Au粒子2と NASICON1との接合が形成され
ている。この両者の界面近傍にも、 NASICON1
側に前記反応層が形成される。このため、目的とする既
述の電池に加えて、この反応層およびAu粒子2をアノ
ードとする第二の電池が並列に形成されることになる。 従って、従来のCO2 ガスセンサを長期に亘って動作
させると、この第二の電池による起電力が発生する。こ
れがドリフトを生じる第二の原因と思われる。
【0013】これに対して、出願人の提案になる図12
のCO2 センサでは、独立に形成したNa2 CO3
 片11を使い、これをNASICON片14と機械的
に接合することによって、ドリフトを生じる上記二つの
原因を解消したものである。即ち、出願人の上記提案で
はアノードを構成するNa2 CO3 片11の厚さが
大きいから、前記反応層の影響を小さく抑えることがで
きる。また、アノード側のAu電極12は NASIC
ON片14に接触していないから、Na2 CO3 片
11と NASICON片14との界面に反応層が形成
されても、前記第二の電池による起電力が発生すること
はない。
【0014】しかし、従来は上記のようなアノード側の
原因ではなく、カソード側の別の原因によってドリフト
が生じると考えられていた。即ち、従来の考え方による
と、既述の電池反応の進行に伴い、カソード側の NA
SICON1とAu電極2bとの界面で NASICO
N1のNa2 O 活量が変化することが原因と考えら
れていた。従って、出願人の上記提案は、従来の考え方
とは全く別の観点から改良を加えたものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記出願人の提案によ
って、従来のCO2センサで問題になっていた起電力E
の経時的なドリフトは大幅に低減され、長期に亘って安
定な起電力特性を得ることが可能になった。しかし、出
願人が先に提案したCO2 センサは、次のような問題
を有することが明らかになった。
【0016】確かに、CO2 濃度既知の標準ガスを用
いた実験では、経時変化を生じることなくNernst
の式に従って安定に動作する。しかし、大気中ではもは
やこの安定性は維持されず、同一環境下で実験を継続し
ているにも拘らず、出力は経時的に大きく変化してしま
う。なお、「標準ガス」とは窒素79%および酸素21
%からなる混合ガスをベースとし、これに所定濃度のC
O2 ガスを添加したものである。
【0017】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、その直接の課題は、出願人が先に提案したCO2 
センサを更に改良し、大気中においても出力の経時変化
を生じることなく、安定した起電力特性を得ることであ
る。
【0018】この課題を達成するための研究の過程にお
いて、新たな知見が見出だされた。この知見はCO2 
センサのみならず、アルカリ金属イオン導電性またはア
ルカリ土類金属イオン導電性の固体電解質を用いた他の
ガスセンサにも適用可能な一般性を有するものである。
【0019】従って、本発明の一般的な課題は、この新
たな知見に基づき、CO2 、SOxまたはNOx 等
の濃度を大気中において安定に測定することが可能な、
アルカリ金属イオン導電性またはアルカリ土類金属イオ
ン導電性の固体電解質を用いたガスセンサを提供するこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の上記直接の課題
は、出願人が先に提案した図12のCO2 センサにお
けるカソード部を、図1に示したように改良することに
よって達成される。図1において、図12と同じ部分に
は同一の参照番号を付して説明を省略する。
【0021】図1から明らかなように、このCO2 セ
ンサでは、 NASICON等のナトリウムイオン導電
性固体電解質片14に金属電極15を直接設けるのでは
なく、両者の間にYSZ(イットリア安定化ジルコニア
)等の酸素イオン導電性固体電解質片17を介在させた
ものである。この場合、カソードの金属電極15および
リード16を酸素イオン導電体17の片側に設ける。そ
して、該酸素イオン導電体の露出表面をナトリウムイオ
ン導電体16の露出表面に接触させて両者間のイオン導
電性を確保する。本発明において、Na2CO3 片1
1としては、加圧成形品やその焼成体等、加工上適当な
強度を有するものを用いることができる。
【0022】一方、ナトリウムイオン導電性固体電解質
14としては、 NASICON、Na− β−アルミ
ナ等、公知のものを用いることができる。これらは、例
えば sol−gel法、機械的ミル調製法のような公
知の方法によって製造することができる。 NASIC
ONの製造には、Na3 PO4 ・12 H2 O 
及び ZrSiO4 を原料とした簡便法を用いてもよ
い。
【0023】酸素イオン導電性固体電解質17としては
、既述のYSZ(例えばイットリア含量 8 mol%
)の外、カルシア安定化ジルコニア(例えばカルシア含
量  5.3  mol%)等の公知のものを用いるこ
とができる。これらの酸素イオン導電性固体電解質も、
例えば  sol−gel法、機械的ミル調製法のよう
な公知の方法によって製造することができる。
【0024】Na2 CO3 片11および固体電解質
片14,17の何れについても、上記のようにして製造
されたブロック状の塊から、適当な大きさに切り出した
ものを用いればよい。
【0025】金属電極12としてはAu、金属電極15
としてはAuまたはPtを用いることが望ましく、また
アノード及びカソードにおいてガスとの電気化学反応が
十分に行われるように、多孔質電極とするのが望ましい
。このような多孔質電極は、前記金属のペーストを塗布
し、焼成することにより形成することができる。金属電
極12の変わりに、例えば LaSrMnO3 ,La
CoO3 等からなる公知の無機系電極を用いてもよい
【0026】また、金属電極12を設けたNa2 CO
3 片11と、ナトリウムイオン導電性固体電解質片1
4と、金属電極15を設けた酸素イオン導電性固体電解
質片17とを図1に示すように接触させ、両者の間に十
分安定したイオン導電性を生じさせるためには、夫々が
破壊されない範囲の圧力で両者を圧接するのが望ましい
。また、接触面積を大きくするために、両者の接触面を
研磨しておくのが望ましい。
【0027】上記のようにして構成されたセンサ素子は
、適当な加熱装置と組み合わせることにより、望ましく
は 500℃以上乃至Na2 CO3 の融点未満の温
度範囲内で稼働させることによって、経時変化を生じる
ことなく、炭酸ガス濃度に対応した安定した出力が得ら
れる。しかも、この安定性は実在大気中での測定におい
ても損なわれることはない。
【0028】このような安定性が得られる理由の詳細は
以下で説明するが、結論的にいえば、図1の酸素イオン
導電性固体電解質片17を設けたカソード構造によって
、大気中に微量に存在するSOx とナトリウムイオン
導電性固体電解質片14との間の有害反応が回避される
ことによるものである。
【0029】従って、本発明における上記カソード構造
は、図1のナトリウム導電性固体電解質片を用いたCO
2 センサに限らず、ナトリウムイオン導電性固体電解
質片14をカソード側に用いた種々のガスセンサに適用
した場合にも、その特有の効果を奏する。更に、ナトリ
ウムイオン導電性固体電解質の代りに、他のアルカリ金
属イオン導電性またはアルカリ土類金属イオン導電性の
固体電解質片をカソード側に用いた場合にも、同様の効
果を奏する。その結果、本発明は次のような一般的な形
で特定することが可能である。
【0030】即ち、本発明は、夫々独立に形成されたア
ノード部およびカソード部を組み合わせた電池からなり
、所定の温度条件下で動作されることによって気相中の
特定のガス成分を検出するガスセンサであって、
【00
31】前記カソード部が、前記アノード部に接触されて
アノード部との間でイオン伝導を生じるアルカリ金属イ
オン導電性またはアルカリ土類金属イオン導電性の第一
の固体電解質片と、該第一の固体電解質片中のアルカリ
金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンと前記気相中
に含まれるSOx との反応を防止するために、この第
一の固体電解質片に接触して設けられた酸素イオン導電
性の第二の固体電解質片と、該第二の固体電解質片の表
面に形成された電極とを具備したことを特徴とするガス
センサである。本発明においては、検出対象ガスに応じ
て以下のように種々のアノード部が用いられる。 <CO2 の検出>Li2 CO3 、Na2 CO3
 、 K2 CO3 、CaCO3 、BaCO3 、
MgCO3 、SrCO3 、<SOx の検出>Li
2 SO4 、Na2 SO4 、 K2 SO4 、
CaSO4 、BaSO4 、MgSO4 、SrSO
4 、<NOx の検出>LiNO3 、NaNO3 
、 KNO3 、 Ca(NO3 ) 2 、 Ba(
NO3 ) 2 、 Mg(NO3 ) 2     
  Sr(NO3 ) 2 、本発明におけるアルカリ
金属イオン導電体としては、例えば次のものを用いるこ
とができる。 NASICON         :Na+ 導電性β
− アルミナ    :Na+ 導電性LISICON
         :Li+ 導電性K+ β− アル
ミナ: K+ 導電性Li+ β− アルミナ:Li+
 導電性本発明における酸素イオン導電体としては、例
えば次のものを用いることができる。 YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、CSZ(カル
シア安定化ジルコニア)、MSZ(マグネシア安定化ジ
ルコニア)、
【0032】
【作用および効果】出願人が先に提案した図12のCO
2 センサを大気中で使用し、経時変化を生じた後に該
センサをEPMAで詳細に分析したところ、カソード部
分でNa2 SO4の生成が検出された。このNa2 
SO4 は、大気中に存在するSOx が、 NASI
CON片14における既述のカソード電極反応(2) 
に関与して生成したものと思われる。その生成反応は次
式(6) で示される。       2Na+ +2e− + 1/2 O2 
+SO3 →Na2 SO4     …(6) この反応では、カソード電極におけるNa+ イオンが
重要な役割を果たしている。
【0033】これに対し、本発明に従って構成された図
1のCO2 センサでは、 NASICON片14がY
SZ片17に接触している。そして、金属電極15はY
SZ片17上に形成されているから、カソード電極反応
は次式(7) で示されるようになる。 1/2 O2 +2e− →O2−…(7)この結果、
カソードにおいてNa+  イオンは全く関与しないた
め、Na2 SO4 は形成されない。また、 NAS
ICON片14とYSZ片17との界面では、 NAS
ICON中のNa+ イオンとYSZ中の酸素イオンと
により、次式(8) で示される反応が生じる。 2Na+ +O2−  →  Na2 O      
…(8)一方、アノード電極反応は、従来のCO2 セ
ンサのアノード電極反応(2) と全く同じである。
【0034】従って、本発明のCO2 センサにおける
全電池反応は、従来のCO2 センサにおける全電池反
応(3) と全く同じになり、その起電力も既述の式(
4) (5) で与えられる。
【0035】このように、本発明に従って構成された図
1のCO2 センサは、SOx が存在する大気中で動
作させた場合でも、SOxが電池反応に関与するのを防
止できる。このため、実在大気中で長期間に亘って連続
的に動作させた場合でも、出力に経時変化を生じること
なく、正確かつ安定した測定を行なうことができる。
【0036】以上、カソード部の第一の固体電解質片と
してナトリウムイオン導電性固体電解質を用いた場合の
作用を説明したが、他のアルカリ金属イオン導電性また
はアルカリ土類金属イオン導電性の固体電解質を用いた
場合の作用も上記と同様である。
【0037】上記のように、本発明における特有の作用
効果は、アルカリ金属イオン導電性またはアルカリ土類
金属イオン導電性の第一の固体電解質片と、該第一の固
体電解質片の一面に接触して設けられた酸素イオン導電
体からなる第二の固体電解質片と、該第二の固体電解質
片の他面に設けられた電極とからなるカソード構造に起
因するものである。従って、本発明の範囲は図1のCO
2 センサに限定されることなく、このアノード構造が
適用できる限り、どのようなガスセンサをも包含するも
のである。即ち、SOx またはNOx 等のようなC
O2 以外のガスを検出対象とすることを目的として、
Na2 CO3 以外のものをアノードに用いたガスセ
ンサも本願発明の範囲に含まれるものである。
【0038】なお、本願発明に類似したカソード構造を
有する図13のガスセンサが、第11回固体イオニクス
討論会講演要旨集(1984年)の第7頁〜第8頁に記
載されている。図から明らかなように、このガスセンサ
は図10,11の従来例にYSZを組み合わせたもので
ある。 しかし、この場合のYSZはCO2 およびO2 の同
時測定を可能とするために用いられたものであり、本発
明のようにSOx による妨害反応を排除する目的で用
いられたものではない。事実、YSZのそのような作用
については全く示唆されていない。
【0039】
【実施例】以下、具体的な製造例に基づいて、本発明の
実施例を説明する。 実施例1 <Na2 CO3 片11の作製>
【0040】原料のNa2 CO3 を予め 200℃
で1時間乾燥し、これを遊星型メノウミルで約5分間粉
砕した。この粉砕原料に約3t/cm2 の圧力を加え
ることにより、直径20mm、厚さ約3mmの形状に加
圧成形した。この成形品をアルミナボード上に載置し、
大気雰囲気下において 740℃で5時間焼成すること
により、焼結体を得た。
【0041】上記で得られた焼結体から、直径約8mm
、厚さ約3mmのNa2 CO3 片11を切り出した
。この上下両面をサンドペーパー 800番で粗削りし
た後、サンドペーパー1200番を用いて仕上げ研磨し
、更に表面の汚れを拭き取った。 <NASICON 片14の作製>
【0042】Na3 PO4 ・12 H2 O と 
ZrSiO4 とを1:2のモル比で秤量し、これをエ
ンジニアリングプラスチック製の乳鉢で約15分間混合
した。この混合物をアルミナ坩堝に入れ、200 ℃で
6時間乾燥した後、遊星型メノウミルを用いて約5分間
粉砕した。この原料粉末を、約3t/cm2 の圧力を
加えることにより直径20mm、厚さ約5mmの形状に
加圧成形した。この成形品をPtシート上に載置し、大
気雰囲気下において1147℃で50時間仮焼した。こ
の仮焼体をメノウ製乳鉢で再度粗砕し、続いて遊星型メ
ノウミルで約5分間粉砕した。得られた粉末に約3t/
cm2 以上の圧力を加え、直径20mm、厚さ約2m
mの形状に加圧成形した。得られた成形品をPtシート
上に載置し、大気雰囲気下において1247℃で12時
間焼成することにより、 NASICONの焼結体片を
得た。
【0043】上記で得られた直径約20mm、厚さ約2
mmの NASICON片の両面をサンドペーパー80
0 番で粗削りした後、サンドペーパー1200番を用
いて仕上げ研磨した。更に、蒸留水で1分間の超音波洗
浄を行った。 <YSZ片の作製>
【0044】YSZとしては市販品(日本化学陶業社製
;商品名 ZR−8Y)を用いた。直径約30mm、厚
さ約3mmのペレットから、直径約20mm、厚さ約2
mmのYSZ片を切り出した。このYSZ片の両面をサ
ンドペーパー 800番で粗削りした後、サンドペーパ
ー1200番を用いて仕上げ研磨した。更に、蒸留水で
1分間の超音波洗浄を行った。 <電極12,15の形成>
【0045】アノードの電極12およびリード線13は
次のようにして形成した。まず、上記で作製したNa2
 CO3 片11の片面にAuペーストを塗布し、その
上にAuリード線13を載置し、次いで700 ℃以上
で焼結した。 これによってAuリード線13は焼き固められ、多孔質
Au電極12とこれに接続固定されたAuリード線13
が形成された。
【0046】一方、カソードの電極15およびリード線
16は次のようにして形成した。まず、上記で作製した
YSZ片17の片面にPtペーストを塗布し、その上に
Ptリード線16を載置し、次いで 700℃以上で焼
結した。これによりアノードと同様、多孔質Pt電極1
5と、これに接続固定されたPtリード線16が形成さ
れた。 <センサの組み立て>
【0047】NASICON片14と、多孔質Pt電極
15およびPtリード線16を設けたYSZ片17とを
、図2に示すように、Auリング24a,24bを介し
て外径17mm、内径13mmのアルミナ管21a,2
1bで挟み込んだ。このとき、両片14,17の良好な
接触を得るために、アルミナ管21a,21bの両端か
ら機械的に押圧力を加えた。
【0048】一方、多孔質Au電極12およびAuリー
ド線13を設けたNa2 CO3 片11を、外径6m
m、内径4mmのアルミナ管22bを介して NASI
CON片14の露出表面上に押圧した。これにより両者
を機械的に圧着させ、図1と同じ電池構造を有する炭酸
ガスセンサを構成した。
【0049】更に、特性試験の便宜のために、アルミナ
管22bと同じアルミナ管22aをアルミナ管21aの
内部に挿入した。これら内側のアルミナ管22a,22
bには、ガスを流通させるための透孔が設けられている
。また、温度を測定するための熱電対23a,23bを
、夫々内側のアルミナ管22a,22bの外側に沿って
挿入した。上記実施例1で作製されたCO2 センサに
ついて、次のような特性試験を行った。 特性試験1 <試験方法>
【0050】上記実施例1のセンサ部を、管状炉を用い
て加熱した。その際、熱電対23a,23bでセンサ温
度を測定した。加熱温度はYSZの酸素イオン導電性が
発現し、且つ安定な電極反応が生じる温度(この試験で
は613 ℃)とした。
【0051】図2中に矢印で示したように、内側のアル
ミナ管22a,22bからサンプルガスを導入し、外側
のアルミナ管21a,21bから排気した。このとき、
センサのアノード12とカソード15の間には、サンプ
ルガス中の炭酸ガス濃度に対応した起電力が発生する。 この起電力を、リード線13,16から取り出して測定
した。 <サンプルガスの導入順序>導入したサンプルガスの種
類および順序は次の通りである。 (1) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス(導
入速度; 200ml/min ) (2) 室内空気(導入速度; 200ml/min 
)(3) シリンダ空気(ボンベに充填された高圧の大
気ガス;市販品) (4) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス(導
入速度; 200ml/min ) <試験結果>
【0052】上記特性試験の結果は、図3に示した通り
である。この結果から明らかなように、上記実施例のC
O2 センサは標準ガス、シリンダ空気および室内空気
の何れのサンプルガスを導入したときにも、経時変化を
生じることなく安定した起電力特性値を示した。また、
室内空気を導入した後に再度標準ガスを導入したときに
は、最初に標準ガスを導入したときと同じ起電力値を示
した。上記の結果から、この実施例のCO2 センサは
大気中での測定を行っても変質等の変化を生じないこと
が分かる。
【0053】更に、上記のデータから室内空気導入時の
起電力の絶対値について検討した。大気導入に先立って
導入された標準ガスのデータ(Pco2 =993pp
m,E=0.5840V)に基づいてNa2 Oの活量
(aNa2 O )を逆算し、その値および室内空気導
入時の起電力(0.6230V)からCO2 濃度を計
算した。こうして求められたCO2濃度は 358pp
m で、一般的な大気中でのCO2 濃度である 34
0ppm に略一致した。 <特性試験2>
【0054】特性試験1を経たセンサについて、その起
電力EのCO2 濃度に対する依存性を調べるために、
CO2 濃度の異なる標準ガスを導入して起電力を測定
した。その結果を図4に示す。
【0055】図4の結果から明らかなように、このとき
の起電力Eは log(Pco2 )に対して良好な直
線性を示している。従って、上記実施例のCO2 セン
サは大気中での使用後も良好な検出性能を保持している
。また、図4の結果は、CO2 濃度20%までの広い
範囲において直線性に優れた測定が可能であることを示
している。このような特性は、火山活動の予知を目的と
したCO2 測定において特に望ましいものであり、こ
の用途への適用を可能とするものである。次に、比較の
ため出願人が先に提案した図12のCO2 センサと、
図13の公知のガスセンサについて、次のような特性試
験を行った。 <対照特性試験1>
【0056】図5に示すCO2 検出装置を組み立てた
。 同図において、図12および図2と同じ部分には同一の
参照番号を付して示した。このCO2 センサ部は N
ASICON片14の両側にNa2 CO3 層11が
形成され、アノード部が二つになっているが、基本的に
は図12と同じ電池構造を有している。図中の電圧 (
I)〜(III) は夫々次のものに対応する。 (I)   :センサの起電力、 (II)  :絶対基準極に対するカソードのポテンシ
ャル(III) :絶対基準極に対するアノードのポテ
ンシャル特性試験1の場合と同様に、次の順序でサンプ
ルガスを導入し、起電力Eを測定したところ、図6に示
す結果が得られた。 (1) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス(2
) シリンダ空気 (3) 室内空気 (4) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス
【0
057】図6に示されるように、起電力 (I)はシリ
ンダ空気導入後に徐々に上昇し、室内空気導入時には原
因不明の減少を生じている。しかも、再度標準ガスに切
替えても起電力は元に戻らず、経時変化は依然として残
ったままである。
【0058】また、カソードポテンシャル(II)が起
電力(I) に完全に同調した変化を示しているのに対
して、アノードポテンシャル(III) は雰囲気に関
係なく常に安定している。そして、起電力(I) は両
電極ポテンシャル(II)および(III) の和であ
る。従って、大気による上記センサ特性の劣化の原因は
、既述したようにカソード部分にあることが分かる。
【0059】上記のように、この比較例のCO2 セン
サは、シリンダ空気および室内空気中での動作によって
大きな経時変化を生じ、これによって測定精度は著しく
低下する。例えば、サンプルガスを標準ガスからシリン
ダ空気に切替えたときの起電力は0.5825Vである
のに対し、170 時間(約1週間)後における起電力
は0.5900Vである。サンプルガス切替え時の起電
力が正確にCO2 濃度を表していたとして、この17
0 時間後における値の相対誤差は −18%にも達す
る。この相対誤差は次式により求めたものである。 ΔP=(P´−P)/P =exp{2F(E−E´)/RT}−1但し、上記式
において、 ΔP;CO2 濃度の相対誤差 P;ガス切替え時のCO2 濃度 P´;170 時間経過後のCO2 濃度E;ガス切替
え時の起電力 E´;170 時間経過後の起電力 を夫々表す。 <対照特性試験2>
【0060】図13のガスセンサを特性試験1の場合と
略同様の条件下で作動させることにより、サンプルガス
中のCO2 濃度を測定した。その結果を図7に示す。 なお、サンプルガスの導入順序は次の通りである。 (1) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス(2
) CO2 濃度1%の標準ガス (3) CO2 濃度 1000ppmの標準ガス(4
) シリンダ空気 図7の結果から明らかなように、経時的に安定した出力
特性は得られなかった。 実施例2 <Na2 SO4 片の作製>Na2 SO4 を原料
に用い、焼成条件を 780℃、6時間とした点を除き
、それ以外は実施例1でNa2 CO3 片11を作成
したのと同様の方法で、を作成した。 <SOx センサの組み立て>実施例1で用いたNa2
 CO3 片11の代りに、上記で作成したNa2 S
O4 片を用いた。 それ以外は実施例1と全く同様の方法で、SOx セン
サを組み立てた。
【0061】従って、この実施例のSOx センサは、
Na2 CO3 片11の代りにNa2 SO4 片が
用いられている点を除き、図2のCO2 センサと全く
同じ構成を有している。こうして構成されたSOx セ
ンサは、下記の電池式で表される。 SO3 ,AU /Na2 SO4 //Na2 O 
in NASICON//YSZ/Pt この電池のアノードおよびカソードでは、夫々次式で示
される電極反応が生じる。 <カソード> ・Pt/YSZ界面 1/2 O2 +2e− →O2−         ・ NASICON/YSZ界面2N
a+ +O2−  →  Na2 O<アノード> ・Na2 SO4 /SO3 ,AU 界面Na2 S
O4 →2Na+ +2e−+SO3 + 1/2 O
2  従って、全体の電池反応は次式で示される。 Na2 SO4   →  SO3 +Na2 O上記
電池の起電力Eは次式で与えられる。 E=C+RT・ln(aNa2O・PSO3 )/2F
特性試験3 <試験方法>
【0062】上記実施例2のセンサ部を、管状炉を用い
て加熱した。その際、熱電対23a,23bでセンサ温
度を測定した。加熱温度はYSZの酸素イオン導電性が
発現し、且つ安定な電極反応が生じる温度(この試験で
は700 ℃)とした。この加熱温度が特性試験1での
加熱温度(613 ℃)よりも高いのは、Na2 SO
4 の融点が高いからである。
【0063】特性試験1の場合と同様、図2に矢印で示
したように、内側のアルミナ管22a,22bからサン
プルガスを導入し、外側のアルミナ管21a,21bか
ら排気した。このとき、センサのアノード12とカソー
ド15の間には、サンプルガス中のSOx 濃度に対応
した起電力が発生する。この起電力を、リード線13,
16から取り出して測定した。なお、この試験で導入し
たサンプルガスは、 10.7ppmのSO2 ガスを
含む標準ガス(O2 ;70%,N2 ;21%)であ
る。 <試験結果>
【0064】上記特性試験の結果は、図8に示した通り
である。この結果から明らかなように、実施例2のSO
x センサは、経時変化を生じることなく安定した起電
力特性値を示した。従って、SO2 の影響を受けて変
質、劣化する問題を生じないことが分かる。 特性試験4
【0065】特性試験3を経た実施例2のセンサについ
て、起電力EのSO2 濃度に対する依存性を調べるた
めに、SO2 濃度の異なる標準ガスを導入して起電力
を測定した。その結果を図9に示す。
【0066】図9の結果から明らかなように、このとき
の起電力Eは log(PSOx )に対して良好な直
線性を示している。従って、上記実施例のSO2 セン
サは長期間に亘って良好な検出性能を保持している。ま
た、図9の結果は、SO2 濃度 1000ppmの高
濃度域まで極めて直線性に優れた測定が可能であること
を示している。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によるガス
センサのカソード部は、アルカリ金属イオンもしくはア
ルカリ土類金属イオン導電性の固体電解質片と酸素イオ
ン導電性固体電解質片とを接合し、且つ酸素イオン導電
性固体電解質片にカソード電極を形成して構成されてい
るため、実在大気中での測定においてもSOx による
影響を排除でき、経時的に安定した測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したCO2 センサを概念的に示
す図。
【図2】本発明のよるCO2 センサの一実施例を示す
図。
【図3】図2のCO2 センサについて行った特性試験
の結果を示すグラフ。
【図4】図2のCO2 センサについて行った特性試験
の結果を示すグラフ。
【図5】比較例について行った対照特性試験と、その結
果を示す図。
【図6】比較例について行った対照特性試験と、その結
果を示す図。
【図7】比較例について行った対照特性試験と、その結
果を示す図。
【図8】本発明を適用したSOx センサについて、経
時安定性を調べた特性試験の結果を示す図。
【図9】本発明を適用したSOx センサについて、出
力の濃度異存性を調べた特性試験の結果を示す図。
【図10】従来のCO2 センサを示す図。
【図11】従来のCO2 センサの要部を拡大して示す
図。
【図12】出願人の先願になるCO2 センサを示す図
【図13】CO2 及びO2 の同時測定を目的とした
従来のガスセンサを示す図。
【符号の説明】
11…Na2 CO3 片、12…多孔質Au電極、1
3…Auリード線、14… NASICON片、15…
多孔質Pt電極、16…Ptリード線、17…YSZ片
、21a,21b,22a,22b,23a,23b…
熱電対、24…Auリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  夫々独立に形成されたアノード部およ
    びカソード部を組み合わせた電池からなり、所定の温度
    条件下で動作されることにより、気相中の特定ガス成分
    を検出するガスセンサであって、前記カソード部が、前
    記アノード部に接触されてアノード部との間でイオン伝
    導を生じるアルカリ金属イオン導電性またはアルカリ土
    類金属イオン導電性の第一の固体電解質片と、該第一の
    固体電解質片中のアルカリ金属イオンまたはアルカリ土
    類金属イオンと前記気相中に含まれるSOx との反応
    を防止するために、この第一の固体電解質片に接触して
    設けられた酸素イオン導電性の第二の固体電解質片と、
    該第二の固体電解質片の表面に形成された電極とを具備
    していることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】  前記電極が多孔質電極である請求項1
    に記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】  前記第一および第二の固体電解質片の
    接触面を研磨し、且つ両者を機械的に圧接した請求項1
    または1の何れか1項に記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】  前記第一の固体電解質片がナトリウム
    イオン導電性である請求項1〜3の何れか1項に記載の
    ガスセンサ。
  5. 【請求項5】  前記第一の固体電解質片が NASI
    CON片であり、前記第二の固体電解質片がYSZ片で
    ある請求項1〜3の何れか1項に記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】  CO2 を測定するために、前記アノ
    ード部が固体炭酸ナトリウム片の一部表面に電極を形成
    して構成されており、この固体炭酸ナトリウム片の露出
    表面が前記第一の固体電解質片の露出表面と接触されて
    いる請求項1〜5の何れか1項に記載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】  SOx を測定するために、前記アノ
    ード部が固体硫酸ナトリウム片の一部表面に電極を形成
    して構成されており、この固体硫酸ナトリウム片の露出
    表面が前記第一の固体電解質片の露出表面と接触されて
    いる請求項1〜5の何れか1項に記載のガスセンサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994028403A1 (en) * 1993-06-02 1994-12-08 Les Capteurs Capco R. & D. Inc. Thin film gas sensor and method of fabrication thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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