JPH0422741Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、健康促進具の１つで、人間の体内に
ある諸器官と密接につながつている経路のうち、
健康維持、生命維持に重要な脾経、胃経、膀胱
経、腎経、肝経、胆経といつた多くの器官経路が
集中している足の裏で、それら器官経路上に点在
する、例えば湧泉、然谷、通谷、失眠、足心等々
といつた所謂ツボを刺激することによつて、筋肉
の働きを活発にして血行を良くし各器官の活動を
活発化するといつた効用が得られるところの足裏
指圧器に関する。

〈従来の技術〉 足裏の刺激による健康器具として従来から知ら
れているものには、青竹を半分に割砕したもの、
表面に多数のイボ状突起を有する状態でかまぼこ
形状又は半割筒状に樹脂成形したもの或いはマツ
ト表面に多数のイボ状突起を付けたもの、等があ
る。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記した足裏刺激器具であつても、その上に載
つて体重をかけ、足先、土踏まず、かがとといつ
た部位を順次指圧し刺激することによつて効果が
現われるものの、これらは何れも常温下での刺激
であるため、効果の程度も薄く、実行の継続性が
必要である。

そこで最も効果の高い方法として、最初に足全
体を温めた上で足裏を刺激する温熱刺激法が考え
られるが、従来ではその方法として例えばタバコ
粂をすえたのち、足裏を刺激するといつた具合
に、足裏刺激器具とは無関係の温熱剤や温熱器具
を使用する手段が採られていたが、これでは効果
の程は解つていても実行が面倒で手軽に実行しに
くいものであつた。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、健康促進効果の高い既述の温熱刺激
法を非常に手軽に実行できる器具を提供する点に
目的を有し、かかる目的を達成するために案出し
た本考案に係る遠赤外線利用の足温指圧器は、耐
熱性、電気絶縁性に優れた樹脂成形により、表面
に足裏指圧用の突起を有する載足体を構成し、こ
の載足体の少なくとも表面には遠赤外線放射部が
形成されているとともに、加熱源が設けられてい
るという構成に特徴を有するものである。

〈作用〉 上記のような特徴構成を有する本考案に係る遠
赤外線利用の足温指圧器は、前記載足体を床面上
に置いて加熱源を作動させることにより、前記載
足体の少なくとも表面から遠赤外線を放射させ
る。この状態で足裏を載足体表面上に載せ付けて
自重をかけて踏みつける、或いは、こすりつける
と、前記の放射遠赤外線の深達作用により足全体
が内部から温められるとともに、足裏のツボが突
起群によつて指圧刺激されるといつた温熱刺激に
よつて、筋肉が程良くほぐされ血行が良くなり、
体内の各器官の機能が活発になつて、健康が促進
されるに至るのである。

〈実施例〉 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。

第１図及び第２図において、２は、ポリカーボ
ネート、ABSなど耐熱性、電気絶縁性に優れた
樹脂ペレツトにジルコニア、アルミナなどのセラ
ミツク粉末を混合した成形材料の射出成形によつ
て略かまぼこ形に形成した載足体であつて、約50
〜80cm位の長さのものであるとともに、その円弧
状に彎曲した表面には足裏指圧用のイボ状突起１
が多数突出形成され、かつ、点在する前記の混合
セラミツク粉末をもつて、遠赤外線放射部３を構
成してある。４は、加熱源の一例で、前記載足体
２の成形時において、その一方の木口に開口する
状態で載足体２内部に形成の孔空間２Ａ内に差込
まれた面状の電気ヒーターエレメントである。７
は前記載足体２を上面に固定した矩形状の床面載
置盤であつて、この載置盤７にはブラケツト８を
介して前記載足体２の上方に位置して載足体２上
に載せた足を覆う状態と載足体２の上方から後方
側に離反して足覆いを解放した状態とに揺動切替
自在なカバー６が枢着されている。このカバー６
の内面には、電気ヒーターエレメント９を介して
遠赤外線放射面５をもつたセラミツク板１０が固
着されている。図中１１は前記両電気ヒーターエ
レメント４，９を個別にオン・オフ操作可能なス
イツチであり、１２は反射板である。

上記の如き構成の足温指圧器は、例えば椅子に
座して執務する場合、机下の床面上に載置した状
態で両足（素足の状態又は靴下をはいた状態）を
前記載足体２上にのせる又はこすりつけることに
よつて、載足体２表面から放射される遠赤外線に
より皮膚組織下の内部から足を温め（温熱効果）
ながら、同時に突起１群の指圧により足裏のツボ
を刺激し、筋肉をほぐすとともに血行を良くし健
康促進を図るべく使用される。そして、足元が冷
える冬期等においては、前記カバー６は第２図実
線で示すように足覆い状態として、該カバー６内
面からも遠赤外線を放射させて足温効果を高める
べく用いることができるものである。

次に、別の実施例について列記する。

〔１〕 第３図は前記載足体２を略判割筒状体に
成形して、その内部空間２Ａ内に彎曲姿勢でヒ
ーターエレメント４を添設したものである。

〈考案の効果〉 以上詳述したことからも明らかなように本考案
による時は、前記載足体２に足裏をのせ付けて足
裏の指圧刺激による筋肉のほぐし作用、血行改良
（血液循環の円滑化）作用を行なう際にその載足
体２から放射される遠赤外線を被射体である人体
（足）に直接吸収させて人体内の分子振動に伴な
う熱作用をもつて足を皮下組織から温めることが
可能で、このような足に対する温熱刺激によつて
前述の血行改良作用を極めて効率的に行なえて健
康促進効果を非常に高め得るのである。しかも、
温熱と足裏刺激とを単一器具でもつて同時併行で
きるので、前述の健康促進効果のある使用が非常
に手軽であり、誰でも簡単に温熱刺激による健康
法を実行できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の実施例を示し、第
１図は全体斜視図、第２図は縦断側面図、第３図
乃至第５図は夫々別の実施例を示し、第３図は別
の実施例の要部の拡大縦断側面図である。 １は足裏指圧用突起、２は載足体、３さ遠赤外
線放射部、４は加熱源、５は遠赤外線放射面、６
はカバーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 耐熱性、電気絶縁性に優れた樹脂成形により、
   表面に足裏指圧用の突起１を有する、略半割筒状
   体の載足体２を構成し、前記載足体２成形用樹脂
   には、セラミツク粉末がコンパウンドされ、前記
   載足体２には加熱源４が内蔵されている遠赤外線
   利用の足温指圧器。