JP3098233B1 - 椅子、車椅子用のクッション材 - Google Patents

椅子、車椅子用のクッション材

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JP3098233B1 JP11191557A JP19155799A JP3098233B1 JP 3098233 B1 JP3098233 B1 JP 3098233B1 JP 11191557 A JP11191557 A JP 11191557A JP 19155799 A JP19155799 A JP 19155799A JP 3098233 B1 JP3098233 B1 JP 3098233B1
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Abstract

【要約】 【課題】 下半身、下肢部が不自由な身障者や老人、車
椅子生活者が切望する前記生理的課題を解決する実効性
のある椅子、車椅子用のクッション材を提供する。 【解決手段】 表皮a内に羊毛からなるクッション層3
を充填した座部1と背凭れ部2とを折曲可能に連設し、
前記座部1及び背凭れ部2のそのクッション層3内に遠
赤外線放射体5を相互に離間させて内蔵し、前記座部1
への安座時において尾骨部位に相対する部分に尾骨部位
との接触圧を緩和する所望深さの尾骨対応用凹部6を凹
設し、その凹部底のクッション層3内に遠赤外線放射体
5を配設し、遠赤外線放射体5は、9.5 〜10.5μmを頂
点とし、4〜25μmの間を常温下で黒体放射に極めて近
似したパターンで遠赤外線を分布放射し、且つ吸水、吸
湿性を有するものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子、車椅子用の
クッション材、更に詳しくは身障者や老人等に有用な椅
子、車椅子用のクッション材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、身障者や老人等を対象とする
椅子、車椅子用のクッション材は、様々あれど、共に表
皮内にウレタン、テトロン等の弾性材やそれらのチップ
を充填した健常者を対象としたものと同様な構造のもの
であった。
【0003】ところで、下半身、下肢部が不自由な身障
者や老人等、特に車椅子生活者は、下半身運動機能不全
のため、健常者に比べて身体機能の面で大別して下記す
る3つの生理的課題をもつと言われている。 (1)下半身血行不良による下半身部、下肢部の冷えで
あり、それが身体機能に及ぼす生理的影響。 (2)生活上、局部的圧迫部位が多くなり、それによっ
て生じる皮膚組織の障害や褥瘡。 (3)尾骨部位への圧迫負担。
【0004】従来、椅子、車椅子用のクッション材に
は、前記する(1)(2)(3)の課題を解決する手段
が施されてないのが実状である。前記(1)は、身体の
生理機能と共に新陳代謝を鈍化させる。前記(2)は、
特に腹筋の弱化による背中部の湾曲現象や、長時間の安
座によって発生するもので、前記湾曲現象は、背中部
を、また長時間の安座は、座臀部を、各々局部的に圧迫
し、それによって血行障害、皮膚組織の障害、褥瘡を起
こす。ここで、褥瘡とは、局所の血管圧迫で血液循環が
妨げられて、酸素や栄養が行かなくなることに起因する
圧迫壊死による皮膚障害であり、一般には局部的圧迫と
共に、摩擦、湿潤、不潔もその誘因とされている。前記
(3)は、座臀部及びその近傍の筋肉の痩せによって生
じるもので、安座時に尾骨部位を圧迫して痛みを伴わせ
る。等の問題を惹起させる。前記(1)(2)(3)の
生理的課題が解決されなければ、不快感は受感させるば
かりでなく、椅子利用者、特に車椅子生活者を疾病へと
進行させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、下半
身、下肢部が不自由な身障者や老人、車椅子生活者が切
望する前記生理的課題を解決する実効性のある椅子、車
椅子用のクッション材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を解決するため
に講じた技術的手段として、請求項1は、 表皮内に天
然繊維からなるクッション層を充填するとともに、クッ
ション層のその中間部分に天然繊維からなる通気性を有
する中芯を介在してなる座部に、遠赤外線放射体を相互
に離間させて内蔵し、この座部への安座時において尾骨
部位に相対する部分に同尾骨部位との接触圧を緩和する
所望深さの尾骨対応用凹部を凹設し、その凹部底のクッ
ション層内に遠赤外線放射体を配設し、この尾骨対応用
凹部底の遠赤外線放射体は、前記中芯のくり貫きによっ
て形成される中芯孔に収容され、他の遠赤外線放射体
は、中芯の上面に支持させてあることを特徴とする。請
求項2は、 表皮内に天然繊維からなるクッション層を
充填するとともに、クッション層のその中間部分に天然
繊維からなる通気性を有する中芯を介在した座部と、表
皮内に天然繊維からなるクッション層を充填した背凭れ
部とを折曲可能に連設し、この座部及び背凭れ部のその
クッション層内に遠赤外線放射体を相互に離間させて内
蔵し、前記座部への安座時において尾骨部位に相対する
部分に尾骨部位との接触圧を緩和する所望深さの尾骨対
応用凹部を凹設し、その凹部底のクッション層内に遠赤
外線放射体を配設し、この尾骨対応用凹部底の遠赤外線
放射体は、前記中芯のくり貫きによって形成される中芯
孔に収容され、他の遠赤外線放射体は、中芯の上面に支
持させてあることを特徴とする。
【0007】請求項1は、座部のみを有する椅子、車椅
子用のクッション材を、請求項2は、座部と背凭れ部を
有する椅子、車椅子用のクッション材を各々対象とし、
座部及び背凭れ部内に散在している各遠赤外線放射体か
ら座臀部や背中部に向けて輻射される遠赤外線が人体に
吸収されて血行と共に新陳代謝を促進する。そして、尾
骨部位が、所望深さの尾骨対応用凹部内に収められ、接
触圧が緩和されて筋肉の痩せによる安座時の痛みを軽減
し、併せてその凹部底の遠赤外線放射体から輻射される
遠赤外線でその尾骨を効果的に温熱する。さらに、尾骨
対応用凹部底の遠赤外線放射体は、その中芯のくり貫き
による中芯孔内にセットされた状態でクッション層(例
えば羊毛からなる)で移動不能に固定される。尾骨部位
への温熱効果は、前記痛みの軽減のみならず、尾骨部位
を含むその近傍の細胞組織をマッサージ(マイクロマッ
サージ)する。このマイクロマッサージは、下腹部全体
を温めるに効果的であり、特に骨盤内臓の生理的機能を
活性化し、新陳代謝を促進する以上に、その温熱効果
は、尾骨から背柱への影響を与える。尾骨、特に仙骨
(尾骨の上に位置し、無名骨間にある)を温熱すること
は身体機能に2つの生理的作用を及ぼす。その一つは、
前記マイクロマッサージの影響を骨髄液、リンパ液を介
して仙骨、腰椎、胸椎、頚椎へと背柱に及ぼし、それは
背柱から派生している神経系統の活性化にリンクする作
用にもなる。その二つは尾骨と仙骨とは骨盤を構成して
おり、特に仙骨を温熱することは、骨盤全体を温めるこ
とになる。そのことに座臀部を各遠赤外線放射体で全域
に亘る温熱効果が加わり、骨盤内臓の生理機能をより活
発化させる。このように、尾骨、仙骨を温熱すること
は、生体にとって、最も重要な構造躯体である背柱、骨
盤に効果的な生理的作用を与えることができる。
【0008】上記クッション層を構成する天然繊維は羊
毛が望ましい。羊毛は、比熱が小さく接触すると即熱し
て身体を温め、熱を保持して逃さない。それ故、冷えを
防止する上で効果的である。
【0009】羊毛は、天然繊維として優れた特徴を持つ
有機化合物であり、クリンプにより優れた弾力性と嵩高
さ性を作り、含気率を高め(含気率60%)、保温性能を
高める。
【0010】
【0011】
【0012】上記遠赤外線放射体は、9.5 〜10.5μmを
頂点とし、4〜25μmの間を常温下で黒体放射に極めて
近似したパターンで遠赤外線を分布放射し、且つ吸水、
吸湿性を有するものが好適である。
【0013】 そしてその遠赤外線放射体としては、陶
土、蛙目粘度、アルミナ、ケイ酸ジルコニューム、水を
混練して成形し、乾燥した後に焼成温度600℃位から
1200℃位まで段階的に昇温させながら、還元雰囲気
中で焼成した陶器を使用する(特許登録番号第2506537
号)。これにより、発汗などによる臭気をその遠赤外線
放射体が吸収し、更にその遠赤外線の機能である蒸散乾
燥が、油脂、バクテリアを分解蒸散させるから、椅子利
用者、車椅子生活者の身体を清潔に維持することができ
る。遠赤外線放射体(下記では陶器と称する)は、所望
な大きさの円板状に形成し、これを前記座部、座部と背
凭れ部内に各々離間させて内蔵し、尾骨対応用凹部底に
も同様に前記のように内蔵する。
【0014】この遠赤外線放射体の波長帯域は、水及び
有機物の多原子分子の共振励起領域といわれ、電磁波の
吸収により水や有機物の多原子分子は共鳴、振動励起作
用を起こし、活性化する。水及び有機物のその非熱効果
領域は、人体が放射する波長9.4 μm前後の波長であっ
て、生体の欲しがるスペクトルであり、人体に放射して
熱エネルギーに変換し、人体組織の温度が適度に上昇し
たとき得られる温熱感覚を生じさせる。すなわち、遠赤
外線放射体が生体に有益な作用を特に及ぼす非熱効果領
域の遠赤外線を常温で放射し、また優れた吸水、吸湿性
を有るので、遠赤外線の非熱効果領域波長による身体へ
の効用を椅子着座時や車椅子生活時に恒久的に発揮し、
前記する請求項1、2の効果をより有効に高めることが
できると共に、吸水、吸湿性を有することから、羊毛の
撥水性成分をその遠赤外線放射体が効果的に吸収して、
羊毛の吸湿性能を高めた上に遠赤外線放射体自体が持つ
吸湿性が相乗して、羊毛の湿潤熱を高め、椅子、車椅子
用クッション材として保温性を高め、その上遠赤外線放
射体が放射する遠赤外線による羊毛水分の自己発熱現象
により、保温性能を一層向上させることができるし、発
汗水分を十分吸収して、身体を常に乾燥状態(清潔)に
保持し、皮膚組織を保護することができる。このことに
よって、一方では羊毛の撥水性成分を遠赤外線放射体が
吸収して羊毛の吸湿性を高め、他方では羊毛の持つ湿潤
熱の機能効率を向上させて、優れた保温性能を維持する
場を提供することになり、それにより遠赤外線放射体の
遠赤外線放射を持続させて蒸散乾燥も持続し、これらが
椅子、車椅子用のクッション材の湿気吸収と、発散呼吸
作用を高めて通気性を向上させ、椅子、車椅子用のクッ
ション材として、湿気を帯びない特性を付与させること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明椅子、車椅
子用のクッション材の第1の実施の形態を、図3は同第
2の実施の形態を各々示している。
【0016】椅子、車椅子用のクッション材Aは、座部
1と背凭れ部2とからなり、その座部1と背凭れ部2は
折曲可能に連設されており、共に表皮a内に充填される
クッション層3、中芯4、遠赤外線放射体5等から構成
されている。
【0017】表皮aは、布帛等である。この表皮aは、
座部1と背凭れ部2とを構成する程度の平面積をもって
その周囲を縫着して、内部中空状とされ、その内部空間
を偏平状の収容空間a1としている。
【0018】中芯4は、天然繊維からなる通気性を有す
る肉薄なものであり、座部1、背凭れ部2共に前記収容
空間a1の中間部位もしくは若干下位の部分に介在して
ある。
【0019】クッション層3は、動物繊維、植物繊維等
の有機物天然繊維であれば、どのような繊維を用いるこ
とも可能ではあるが、羊毛が最適であり、前記中芯4で
二分される上位の収容空間a1’と、下位の収容空間a
1”に各々充填されている。
【0020】この羊毛の熱伝導率は0.9cal/cm,sec と低
いにも拘らず、比熱が小さく接触するとすぐ温度が上が
る。従って、体温ですぐ暖まり、しかも熱は保持されて
逃げない。つまり、接触温感に優れ、保温性が極めて高
い性質がある。また、この羊毛は吸湿性が大きく、2O℃
で湿度65% のとき、吸湿率15〜16% とあらゆる繊維中で
抜群に高い吸湿率を有する。そして、羊毛には本体部分
と表皮部分に機能区分があり、この組み合わせにより外
気の変化に伴い湿気を吸収したり、繊維内部の湿気を放
散したりする呼吸作用のメカニズムを有し、それにより
優れた通気性を発揮する。
【0021】また、加えて羊毛は水溶性の汚れに強い特
徴がある。これは羊毛繊維の表皮部における水を撥く性
質(撥水性)によるものである。羊毛繊維の表皮は鱗状
のスケールであり、その表面はエピキューティクルとい
う薄い膜で覆われており、これが水を撥く性質を持つ。
この撥水性が羊毛繊維を水溶性の汚れから守る。その内
側のエンドキューティクル、エキソキューティクルは親
水性の膜でエピキューティクルの細い孔を通過した湿
気、気化した水分を羊毛本体であるコルテックス(皮質
部)に伝える。また、羊毛は水分含有率が高いため静電
気の発生も少なく、塵、埃の付着による汚れも少ない。
このように羊毛は吸湿性が高いと同時に撥水性が強いと
いう矛盾した性質を併有する。
【0022】遠赤外線放射体5は、本実施の形態では所
望な直径のものを使用してなり、図示するように座部1
と背凭れ部2に散在して前記中芯4上面に固定して、
体厚のほぼ中間部位に配設してある。
【0023】また、前記中芯4は、図示するように椅
子、車椅子用のクッション材A全体に亘って設けても良
いが、背凭れ部2においては、遠赤外線放射体5の配置
に応じて複数帯状に設けても良いものであるし、椅子、
車椅子用のクッション材Aをキルティングして多数の桝
目に区画し、その区画内に一つずつ遠赤外線放射体5を
クッション層3に埋め込んで収容するようにすれば、遠
赤外線放射体5を殆ど移動不能に固定することが可能で
ある。本実施の形態では、背凭れ部3を図示するように
3つの帯状部に縫着によって区画し、また、座部1と背
凭れ部2とは連設部の縫着で折曲可能にしてある。
【0024】どちらにしても、遠赤外線放射体5を羊毛
からなるクッション層3内に埋め込み状に配置すること
によって、椅子、車椅子用のクッション材Aの使用に際
して、遠赤外線放射体5の違和感を回避することができ
ると共に、遠赤外線放射体5によるクッション層3の撥
水性水分を吸収、蒸発乾燥を良くすることができる。
【0025】前記遠赤外線放射体5の配置場所は、背中
部、腰部、後背臀部、座臀部、尾骨部分に対応する個所
である。そして、様々な直径のものを適度な配置密度で
散在して配置することによって、遠赤外線放射体5の違
和感をより軽減することは可能である。
【0026】本実施の形態では、座部1においては、安
座時の座臀部全体に亘って遠赤外線を放射可能にすべ
く、図示するように同一円周上に等間隔をおいて配置し
てある。
【0027】本発明では、安座時の尾骨部位に相対する
部分に尾骨部分との接触圧を緩和する尾骨対応用凹部6
を凹設形成している。この尾骨対応用凹部6は、中芯4
をくり貫いて隔たりを無くすることによって座部1の他
の部分や背凭れ部1の上面レベルよりも底部が一段低く
してあり、その凹部底のクッション層3内にも遠赤外線
放射体5を配設している。詳細には、安座時の尾骨部位
に相対する中芯4を部分的にくり貫くと共に、そのくり
貫き部分及びその上下部分に充填される羊毛を若干他の
部分よりも少量とし、くり貫き部である中芯孔14に前
記遠赤外線放射体5を収容して中芯孔14の孔縁を上下
から縫着することによって図示するように平面視円形状
の尾骨対応用凹部6を凹設している。その平面視形態は
円形状に限るものではなく、平面視楕円形、矩形等でも
勿論良いものである。この尾骨対応用凹部6の深さは、
クッション性と尾骨の圧迫負担の兼ね合いと共に椅子利
用者や車椅子生活者個体の使用感、健康状態等を勘案し
て決定する。
【0028】前記遠赤外線放射体5は、前記するように
9.5 〜10.5μmを頂点とし、4〜25μmの間を常温下で
黒体放射に極めて近似したパターンで遠赤外線を分布放
射し、且つ吸水、吸湿性を有する陶器である。この遠赤
外線放射体5は、まず常温下において陶土38重量%、
蛙目粘度16重量%、アルミナ8重量%を混合し、次い
で水32重量%及びケイ酸ジルコニューム6重量%を混
合して全体を良くかき混ぜながら練り、得られた混練物
の適量を所望の成形手段で成形した後、120時間程度
室内で自然乾燥する。ついで、乾燥成形品の焼成工程に
移るが焼成温度600℃位に設定して2時間位焼成した
後、その焼成温度を2時間位かけて1200℃位まで昇
温させて行く、そして、1200℃位で1時間焼成す
る。この焼成工程は、還元雰囲気で行う。上記製造法に
基づいて本発明者が陶土、蛙目粘度、アルミナ、ケイ酸
ジルコニューム、水の配合比及び焼成工程を種々試行実
験し、研究を繰り返した結果、ケイ酸ジルコニュームの
配合と、焼成温度を段階的に昇温させながら、還元雰囲
気で焼成することによって、焼成温度がアルミナの変態
点に達すると、アルミナには加熱による変態が起こり、
500℃まで加熱されると結晶水が失われて、γアルミ
ナ、所謂活性アルミナが得られ、この活性アルミナの結
晶粒径の微細化が促進された多孔質となり、微細化され
たアルミナ基調の金属元素による新たな結晶構造が形成
された効率の良い遠赤外線の吸収と放射とを可能とする
緻密性の高い多孔質が得られる。この遠赤外線放射体5
は、ウイーンの変位則u=ν3 f(ν/T)及びブラン
ク定数h=(E/ν)に基づく30℃における放射エネル
ギーの測定値が、10〜11μmを頂点として、4〜25μm
の間を常温下で黒体放射に極めて接近したパターンで分
布放射する。そのため、水及び有機物の振動励起領域で
ある非熱効果領域を実現し、尚且つ蛙目粘度を含めて含
有するアルミナを活性化させて、アルミナ基調の金属元
素による新たな結晶構造を形成し、より緻密性の高い多
孔質構造を達成し、その物理特性は、吸水率17.2
%、吸湿率0.8%、比重2.81、比熱0.213
(40℃)であり、アンモニアに対して優れた吸着性も
有しており、下記表1の通りである。
【0029】
【表1】
【0030】この遠赤外線放射体5は、ある程度の大き
さを有する板状に形成して用いると、粉体、流体、微小
片体として用いる場合に比べて、熱容量が大きい、畜熱
性が高い、温められるとレベルの高い放射エネルギーが
長時間持続することができる。
【0031】ちなみに、遠赤外線の波長帯域は水及び有
機物の多原子分子の共振励起領域といわれ、それらの分
子がその物質に固有な遠赤外線波長を吸収する領域であ
る。常温において前記陶器(遠赤外線放射体)が放射す
る遠赤外線の波長帯域は、水及び有機物の多原子分子の
共振励起領域にあたり、この波長の電磁波の吸収により
水や有機物の多原子分子は共鳴、振動励起作用を起こ
し、活性化する。以下、非熱効果領域波長の生体への作
用を説明すると、生体は、遠赤外線の吸収体であり、放
射体でもある。また人体が放射する波長は9.4 μm前後
の波長であり、それは生体の欲しがるスペクトルである
といわれている。
【0032】遠赤外線が人体に照射されると、熱エネル
ギーに変換され、この変換された熱エネルギーはその周
辺組織の温度を上昇させる。人体組織の温度が適度に上
昇したとき得られる感覚を温熱感覚というが、この温熱
感覚を生じさせる放射照度は赤外線波長により異なり、
波長の長い遠赤外線(非熱効果領域)の方が近赤外線に
比し、低い放射照度で高い温熱感覚を生じさせる。
【0033】有機化合物の遠赤外線の吸収スペクトルは
6〜12μmである。生体にとって有機化合物の主たるも
のは蛋白質であり、生体の管理とは水と蛋白質の管理に
集約できるが、水の吸収波長は3μmと6〜11μmであ
りこの両者の合致する波長域(非熱効果領域)が生命を
育んできた育成波長領域といわれている。
【0034】人体への遠赤外線の吸収は皮膚を通して浸
透し、体表面の筋肉層、血管、リンパ管、神経等、細胞
にむらなく温熱効果作用を及ぼし、振動的分子運動の共
鳴作用を起こし、細胞組織へのマイクロマッサージと細
胞内化学物質の活性化に作用する。この結果、生体反応
として体内部から暖め、毛細血管、微細動静脈の拡張、
全身の血流循環の活性化、つまり代謝の強化、体液循環
障害の除去と組織再生力を高める。また血液に対する働
きかけとしては水分子の共鳴振動により分子運動に電気
的共振を起こし、自己発熱現象を起こして低温部分の温
度を上昇させる。この自己発熱は比較的低温部の腰部、
下肢部分の温度を体の中心温度まで上昇させ、その結果
抹消血管に血液が早く送られるようになる。
【0035】また、自己発汗作用を活発にし、代謝活動
を促進させる。発汗作用の促進はエクリン腺(体温調
節)とアポクリ腺(脂質老廃物排出)共に汗腺機能を高
め、皮膚と皮膚組織の洗浄をなし、人体の恒常性の維持
能力を高める。更に発汗作用の促進は老廃物の皮膚面よ
りの体外排泄を促進し、体内老廃物排泄のための臓器負
担を軽減する。
【0036】以上のように、本発明においては遠赤外線
放射体5が非熱効果領域波長の遠赤外線を放出するもの
であることは極めて重要な点であるが、同時に遠赤外線
放射体5が多孔質で吸水、吸湿性を有する陶器からなる
こと、及びその遠赤外線放射体5がクッション層3であ
る羊毛内に埋設されていること、座部1に、尾骨部位と
の接触圧を緩和する所望深さの尾骨対応用凹部を凹設
し、その凹部底のクッション層内に遠赤外線放射体を配
設していることも、等しく重要なことである。
【0037】尾骨対応凹部6の形成によって、特に車椅
子生活者の臀部及びその近傍の筋肉の痩せによる安座時
の尾骨部位の痛みを軽減すると共に、その凹部底の遠赤
外線放射体5から輻射される遠赤外線でその尾骨部分を
効果的に温熱して、尾骨部位を含むその近傍の細胞組織
をマッサージ(マイクロマッサージ)する。このマイク
ロマッサージは、下腹部全体を温めるに効果的であり、
特に骨盤内臓の生理的機能を活性化し、尾骨から背柱へ
の影響を与える。尾骨、特に仙骨(尾骨の上に位置し、
無名骨間にある)を温熱することは骨髄液、リンパ液を
介して仙骨、腰椎、胸椎、頚椎へと背柱に及ぼし、それ
は背柱から派生している神経系統の活性化にリンクす
る。そして仙骨を温熱することは、骨盤全体を温めるこ
とと座臀部を各遠赤外線放射体5で全域に亘る温熱効果
が加わり、骨盤内臓の生理機能をより活発化させる。こ
のように、尾骨、仙骨を温熱することは、生体にとっ
て、最も重要な構造躯体である背柱、骨盤に効果的な生
理的作用を与えることができる。また、遠赤外線放射体
5が羊毛の撥水性水分を吸収する作用を果たし、それに
よって、羊毛の吸湿効果を高め、通気性を恒久的に良好
に維持することができる。そして、吸湿の際、気化した
水分は液化するものの、羊毛の発熱量(湿潤熱)が大き
く、遠赤外線放射体5との組み合わせにおいて、羊毛の
持つその湿潤熱の機能効率は羊毛単体がなすその作用に
比べて一層高められる。吸湿による発熱量が大きいと、
大気の温度が低くなった時に優れた保温性を発揮する
が、遠赤外線放射体5から放射する遠赤外線は羊毛の水
分に自己発熱現象を起こし、その保温性能を一層高め
る。
【0038】また、前記遠赤外線放射体5は羊毛の発す
る湿潤熱を遠赤外線放射の入力エネルギーの一部として
受け入れ、非熱効果領域の波長の放射(輻射)として機
能するが、その際熱伝達において伝導や対流の場合には
熱の移動量が双方の物体の温度差の関数であるのに対
し、輻射の場合は絶対温度の4乗の差になるので、湿潤
熱の微妙な変化は輻射量(放射エネルギー)に大きな影
響を及ぼすことになる。
【0039】発汗はエクリン腺(体温調節)とアポクリ
腺(脂質等、老廃物排出)があるが、本実施例の椅子、
車椅子用クッション材における遠赤外線放射体5には前
述せるようにアンモニア吸着による消臭作用があり、ア
ポクリ腺発汗にかかわる臭気面でこの遠赤外線放射体5
の持つ消臭機能が作用する。またその遠赤外線放射体5
の放射する遠赤外線の乾燥機能も共にこれに作用するの
で、遠赤外線放射で水分子は均一に蒸散し、その蒸散に
よる乾燥で油脂、バクテリアの分解蒸散と臭気除去が平
行して進捗する。このことは、安座中に体臭の除去、消
臭作用が極めて効果的に行われることを意味する。
【0040】また前述のように羊毛は含気率が高く、熱
伝導率が低いため、その保温性は通常でも極めて高い。
一方、前記遠赤外線放射体5は比重が2.81、比熱は0.21
3 で、陶器5の熱容量は0.6 であり、これは水の熱容量
の60%である。従って、羊毛に組み込まれた遠赤外線放
射体5は冷え難く、そのため椅子、車椅子用のクッショ
ン材Aの保温性は長時間保たれると共に遠赤外線放射が
そのレベルでその間持続されることになる。このことは
遠赤外線放射による蒸散乾燥がその間持続していること
を意味しており、その間に外気温に合わせての湿気放散
が継続して行われる。これは空気中の温度差と湿度とに
より生じる分圧現象であり、それがその間行われるので
ある。通気性、即ち吸湿、放出の呼吸作用が極めて豊か
に行われることになり、これによりこの椅子、車椅子用
クッション材Aは日常生活で湿気を帯び難い、健康上極
めて優れた椅子、車椅子用クッション材Aとなる。
【0041】また、この椅子、車椅子用クッション材A
は、その背凭れ部2に車椅子や、椅子に結束するための
バンド7を有し、そのバンド7で固定できるようにして
ある。
【0042】図3は、座部1のみで構成される椅子、車
椅子用クッション材Aを示し、背凭れ部2の機能を除い
て第1の実施の形態と同様な作用を奏することができ
る。
【0043】
【発明の効果】 本発明は以上のように構成したので、
下記の利点ある。(請求項1)(請求項2)座部、座部
と背凭れ部に散在して埋設した遠赤外線放射体の人体へ
の輻射浸透作用が身体の生理機能と新陳代謝を促進さ
せ、腹筋の弱化によって湾曲する背中部や、長時間の安
座による座臀部の局部的な圧迫による血行障害、皮膚組
織の障害、褥瘡、冷え等を防止することができると共
に、特に車椅子生活者の臀部の筋肉の痩せによって生じ
る尾骨部位の圧迫による痛みを防止して、快適な着座感
を満喫することができる。しかも、尾骨対応用凹部底の
遠赤外線放射体は、中芯をくり貫いて収容する構造であ
るから構造簡単であるし、クッション層内に固定されて
いるからずれがなく安定性がよい。その上、尾骨部位の
温熱効果は、尾骨部位を含むその近傍の細胞組織をマッ
サージ(マイクロマッサージ)して、下腹部全体、特に
骨盤内臓の生理的機能を活性化し、新陳代謝を更に促進
すると共に、尾骨と共に尾骨の上に位置し無名骨間にあ
る仙骨をマッサージして、骨髄液、リンパ液を介して仙
骨、腰椎、胸椎、頚椎へと背柱に及ぼして背柱から派生
している神経系統を活性化し、また仙骨を温熱して骨盤
全体を温め、それに各遠赤外線放射体での座臀部全域に
亘る温熱効果が相乗して、骨盤内臓の生理機能をより活
発化させ、ひいては、生体にとって、最も重要な構造躯
体である背柱、骨盤に効果的な生理的作用を与え、疾病
を誘因させない好適な椅子、車椅子用のクッション材の
提供が可能となる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】以上のように、本発明は、安座時において
尾骨部位に相対する部分に同尾骨部位との接触圧を緩和
する所望深さの尾骨対応用凹部を凹設し、その凹部底の
クッション層内に遠赤外線放射体を配設して、特に車椅
子生活者の臀部の筋肉の痩せによって生じる尾骨部位の
圧迫による痛みを防止した上にその温熱作用によって尾
骨部位を含むその近傍の細胞組織をマッサージ(マイク
ロマッサージ)して、特に骨盤内臓の生理的機能を活性
化して新陳代謝を更に促進すると共に、骨髄液、リンパ
液を介して仙骨、腰椎、胸椎、頚椎へと背柱に及ぼして
背柱から派生している神経系統を活性化するように工夫
して、最も重要な構造躯体である背柱、骨盤に効果的な
生理的作用を与えて疾病を誘因させず、その上、身体を
温熱して特に下半身の冷えを防止し、更には身体を乾燥
状態に保持して清潔に保持し、しかも高い通気状態に維
持し、下半身、下肢部が不自由な身障者や老人、特に車
椅子生活者が利用する最適な椅子、車椅子用のクッショ
ン材を新規に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の斜視図で一部切欠して示す。
【図2】同使用状態を示す縦断面図。
【図3】請求項1の使用状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1:座部 5:遠赤外線放
射体 3:クッション層 6:尾骨対応用
凹部 2:背凭れ部 a:表皮 4:中芯 14:中芯孔 A:椅子、車椅子用のクッション材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮内に天然繊維からなるクッション層
    を充填するとともに、クッション層のその中間部分に天
    然繊維からなる通気性を有する中芯を介在してなる座部
    に、遠赤外線放射体を相互に離間させて内蔵し、 この座部への安座時において尾骨部位に相対する部分に
    同尾骨部位との接触圧を緩和する所望深さの尾骨対応用
    凹部を凹設し、その凹部底のクッション層内に遠赤外線
    放射体を配設し、 この尾骨対応用凹部底の遠赤外線放射体は、前記中芯の
    くり貫きによって形成される中芯孔に収容され、他の遠
    赤外線放射体は、中芯の上面に支持させてあることを特
    徴とする椅子、車椅子用クッション材。
  2. 【請求項2】 表皮内に天然繊維からなるクッション層
    を充填するとともに、クッション層のその中間部分に天
    然繊維からなる通気性を有する中芯を介在した座部と、
    表皮内に天然繊維からなるクッション層を充填した背凭
    れ部とを折曲可能に連設し、この座部及び背凭れ部のそ
    のクッション層内に遠赤外線放射体を相互に離間させて
    内蔵し、 前記座部への安座時において尾骨部位に相対する部分に
    尾骨部位との接触圧を緩和する所望深さの尾骨対応用凹
    部を凹設し、その凹部底のクッション層内に遠赤外線放
    射体を配設し、 この尾骨対応用凹部底の遠赤外線放射体は、前記中芯の
    くり貫きによって形成される中芯孔に収容され、他の遠
    赤外線放射体は、中芯の上面に支持させてあることを特
    徴とする椅子、車椅子用クッション材。
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