JPH04227240A - 音響信号受信装置 - Google Patents
音響信号受信装置Info
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- JPH04227240A JPH04227240A JP3104844A JP10484491A JPH04227240A JP H04227240 A JPH04227240 A JP H04227240A JP 3104844 A JP3104844 A JP 3104844A JP 10484491 A JP10484491 A JP 10484491A JP H04227240 A JPH04227240 A JP H04227240A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S7/00—Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
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- G01S7/52017—Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
- G01S7/52046—Techniques for image enhancement involving transmitter or receiver
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10K—SOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10K11/00—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
- G10K11/18—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
- G10K11/26—Sound-focusing or directing, e.g. scanning
- G10K11/34—Sound-focusing or directing, e.g. scanning using electrical steering of transducer arrays, e.g. beam steering
- G10K11/341—Circuits therefor
- G10K11/346—Circuits therefor using phase variation
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の受信器で受ける音
響信号の処理と各受信器間でこの信号を受ける際の時間
のずれの補償に関する。
響信号の処理と各受信器間でこの信号を受ける際の時間
のずれの補償に関する。
【0002】
【従来の技術】音響的画像化には一般に1〜10MHz
の範囲の周波数を有する超音波信号を用いて、隣接する
物体から反射される波、あるいはかかる物体を透過した
あるいはかかる物体から回折した波を受け取ることによ
って、かかる物体の画像を提供する。このような結像法
の1つに2次元超音波心臓検査法があり、これには、送
出された波の通路内にある各物体から反射され物体と間
隔を置いて隣接して配置された受信器アレーによって受
信されるエコー波からの物体の再構成が用いられる。
の範囲の周波数を有する超音波信号を用いて、隣接する
物体から反射される波、あるいはかかる物体を透過した
あるいはかかる物体から回折した波を受け取ることによ
って、かかる物体の画像を提供する。このような結像法
の1つに2次元超音波心臓検査法があり、これには、送
出された波の通路内にある各物体から反射され物体と間
隔を置いて隣接して配置された受信器アレーによって受
信されるエコー波からの物体の再構成が用いられる。
【0003】音響インピーダンスZ1 =ρ1 v1
(ρ1 およびv1 はそれぞれ第1媒体中の質量密度
および伝搬速度である)を有する第1の媒体中の波が第
2の媒体に垂直入射するとき、その入射波はこの面から
r=(Z2 −Z1 )/(Z2 +Z1 )で与えら
れる振幅反射係数で部分的に反射される。この反射は入
射角によって変わる。人体の柔軟な組織内では、この反
射係数は−10dB(脂肪−筋肉間)から約−23dB
(腎臓−ひ臓間)までのばらつきがある。これは1%以
下の低レベル反射に対応し、したがって音響エネルギー
の大半は界面を透過し、その透過する物体のさらに先に
ある構造物の画像化に利用可能である。骨と筋肉の界面
では約40%(−4dB)の反射係数を有する比較的大
きな反射が起こり得る。この場合、エネルギーの約半分
だけが透過し、より深部にある構造物の画像化に利用可
能である。
(ρ1 およびv1 はそれぞれ第1媒体中の質量密度
および伝搬速度である)を有する第1の媒体中の波が第
2の媒体に垂直入射するとき、その入射波はこの面から
r=(Z2 −Z1 )/(Z2 +Z1 )で与えら
れる振幅反射係数で部分的に反射される。この反射は入
射角によって変わる。人体の柔軟な組織内では、この反
射係数は−10dB(脂肪−筋肉間)から約−23dB
(腎臓−ひ臓間)までのばらつきがある。これは1%以
下の低レベル反射に対応し、したがって音響エネルギー
の大半は界面を透過し、その透過する物体のさらに先に
ある構造物の画像化に利用可能である。骨と筋肉の界面
では約40%(−4dB)の反射係数を有する比較的大
きな反射が起こり得る。この場合、エネルギーの約半分
だけが透過し、より深部にある構造物の画像化に利用可
能である。
【0004】人体の器官、組織等の比較的柔軟な構造物
の音響結像におけるもう1つの問題点は、特定の人体組
織中の波の伝搬には周波数に強く依存する減衰係数を有
する減衰が伴うことである。すなわち、波がかかる媒体
中を伝搬するとき、その強さIは、伝搬距離Zが増大す
るにつれて、 I=I0 exp[−2αz] (1)の関係に
したがって初期値I0 から減少していく。ここで、減
衰係数αは波の周波数fでほぼ線形に増大する。 すなわち、α(f)=α0 +α1 f、ここで、α1
=0.1〜1dB/cm−MHzである。したがって
、たとえば、柔軟な組織中を20cm進んだ後の3MH
zの音響波の強さはその初期の強さのレベルより60d
B(10−6の係数)低い。また、この強さがf=10
MHzに増大した場合、この音響ビームはその初期の強
さのレベルを200dB下回る。このため、1〜5MH
z程度のさらに低い周波数の音響波が人体の深部にある
構造物の画像化に用いられ、f=10MHzのより高い
周波数の音響波が人体の表面に近い構造物の画像化に用
いられる。
の音響結像におけるもう1つの問題点は、特定の人体組
織中の波の伝搬には周波数に強く依存する減衰係数を有
する減衰が伴うことである。すなわち、波がかかる媒体
中を伝搬するとき、その強さIは、伝搬距離Zが増大す
るにつれて、 I=I0 exp[−2αz] (1)の関係に
したがって初期値I0 から減少していく。ここで、減
衰係数αは波の周波数fでほぼ線形に増大する。 すなわち、α(f)=α0 +α1 f、ここで、α1
=0.1〜1dB/cm−MHzである。したがって
、たとえば、柔軟な組織中を20cm進んだ後の3MH
zの音響波の強さはその初期の強さのレベルより60d
B(10−6の係数)低い。また、この強さがf=10
MHzに増大した場合、この音響ビームはその初期の強
さのレベルを200dB下回る。このため、1〜5MH
z程度のさらに低い周波数の音響波が人体の深部にある
構造物の画像化に用いられ、f=10MHzのより高い
周波数の音響波が人体の表面に近い構造物の画像化に用
いられる。
【0005】1〜10MHzの公称周波数を有する波の
人体中の伝搬速度は様々な人体の器官に対して、1.4
1×105 から1.59×105 cm/秒の範囲に
あり、この範囲内では、周波数には強く依存しない。1
.54×105 cm/秒の、人体中の波の伝搬速度v
b の平均値がモデリングの目的に用いられることが多
い。 4.08×105 cm/秒の伝般速度と人体中の柔軟
な器官や組織のものの約5倍の特性インピーダンスを有
する骨が、この平均値の使用に対する例外である。
人体中の伝搬速度は様々な人体の器官に対して、1.4
1×105 から1.59×105 cm/秒の範囲に
あり、この範囲内では、周波数には強く依存しない。1
.54×105 cm/秒の、人体中の波の伝搬速度v
b の平均値がモデリングの目的に用いられることが多
い。 4.08×105 cm/秒の伝般速度と人体中の柔軟
な器官や組織のものの約5倍の特性インピーダンスを有
する骨が、この平均値の使用に対する例外である。
【0006】2つあるいはそれ以上の器官あるいは組織
の界面が人体内で音響的に画像化されるとき、これらの
物体の、波の発生源あるいは送出装置からの距離が異な
る場合、反射された波は異なる時間に、また信号受信機
のアレーの向きを規定する中央線に対して異なる方向で
受信器に到達する。これは少なくとも2つの結果をもた
らす。まず、任意の1つの物体から入ってくる波は平面
状ではなく、受信器のアレーに対して非ゼロの入射角を
なす方向から到達する可能性がある。次に、2つの離れ
た物体から発生する2つの入射波は一般に異なる時間に
、異なる入射角、異なる形状で到達する。当該分野の他
の研究者は動的集束を用いて、受信器アレー中の各受信
器に、ある入射波の到達する方向に相当する可変の時間
遅延を与えることが多い。2つのこのような波が時間的
に十分分離されている場合、1つの受信器アレーに関す
る1組の時間遅延は、第1の入射波の到着と第2の入射
波の到着との間の時間に第2の時間遅延の組に替えるこ
とができる。このことは、BrooknerがScie
ntific American(1985年1月)
94−102ページの“Phased Array
Radar”で論じている。
の界面が人体内で音響的に画像化されるとき、これらの
物体の、波の発生源あるいは送出装置からの距離が異な
る場合、反射された波は異なる時間に、また信号受信機
のアレーの向きを規定する中央線に対して異なる方向で
受信器に到達する。これは少なくとも2つの結果をもた
らす。まず、任意の1つの物体から入ってくる波は平面
状ではなく、受信器のアレーに対して非ゼロの入射角を
なす方向から到達する可能性がある。次に、2つの離れ
た物体から発生する2つの入射波は一般に異なる時間に
、異なる入射角、異なる形状で到達する。当該分野の他
の研究者は動的集束を用いて、受信器アレー中の各受信
器に、ある入射波の到達する方向に相当する可変の時間
遅延を与えることが多い。2つのこのような波が時間的
に十分分離されている場合、1つの受信器アレーに関す
る1組の時間遅延は、第1の入射波の到着と第2の入射
波の到着との間の時間に第2の時間遅延の組に替えるこ
とができる。このことは、BrooknerがScie
ntific American(1985年1月)
94−102ページの“Phased Array
Radar”で論じている。
【0007】この方法の1例が音響的画像化装置に関し
Peringに発行された米国特許第4,116,22
9号に開示されている。ある与えられた受信器あるいは
トランシーバあるいは変換器に関わる時間遅延はマスタ
ー遅延線のタップによって設定される第1の大きな時間
遅延要因と、1組の制御可能なスイッチによって制御さ
れる第2のより小さな漸増する時間遅延とに分解される
。総時間遅延には第1および第2の時間遅延要因が含ま
れ、漸増的な時間遅延はスイッチを用いて所定の時間に
変えることができる。同様な考え方がMaslakに発
行された米国特許第4,140,022号に開示されて
おり、ここでは波の位相を調整することによって集束を
行う。局部発振器の位相を変化させるミクサーが信号中
の集束位相変化を行う。
Peringに発行された米国特許第4,116,22
9号に開示されている。ある与えられた受信器あるいは
トランシーバあるいは変換器に関わる時間遅延はマスタ
ー遅延線のタップによって設定される第1の大きな時間
遅延要因と、1組の制御可能なスイッチによって制御さ
れる第2のより小さな漸増する時間遅延とに分解される
。総時間遅延には第1および第2の時間遅延要因が含ま
れ、漸増的な時間遅延はスイッチを用いて所定の時間に
変えることができる。同様な考え方がMaslakに発
行された米国特許第4,140,022号に開示されて
おり、ここでは波の位相を調整することによって集束を
行う。局部発振器の位相を変化させるミクサーが信号中
の集束位相変化を行う。
【0008】米国特許第3,869,693号でJon
esが変換器の線形のアレーに対して非ゼロの入射角(
垂直と仮定する)で到達する平面波用のビームスキャナ
を開示している。変換器は波先の到着を異なる時間に個
々に感知する。各変換器には次のものを含む複数構成遅
延線が設けられる。(1)最上部の変換器から最下部の
変換器に線形のアレーに沿って1つ移動するとき、累進
的に増大する固定時間遅延Δt1 を導入する第1の成
分、(2)それぞれが上から下へ1つ移動するとき、減
少する同じ時間遅延Δt’2 を導入する、Δt’2
Δt1 を備えた7つの時間遅延成分からなる第1
のグループ、(3)それぞれΔt”2 /2、Δt”2
/4、およびΔt”2 /8の時間遅延を導入する3
つの時間遅延成分からなる第2のグループ。第1および
第2の時間遅延成分のグループは、変換器に到達する信
号に対して、和Δtc =MΔt’2 +(m1 /2
+m2 /4+m3 /8)Δt”2 (M=0,1,
2,・・・,7;m1 ,m2 ,m3は独立にそれぞ
れ0あるいは1)によって与えられる量の結合時間遅延
を提供するのに用いられる。ある変換器に導入される正
味時間遅延を得るには、結合時間遅延Δtc に固定時
間遅延Δt1 を結合しなければならない。ある変換器
に導入される正味時間遅延は連続的ではなく、結合時間
遅延Δtc の4つの整係数M,m1 ,m2 ,m3
の選択に対応する64の別個の値を有する。
esが変換器の線形のアレーに対して非ゼロの入射角(
垂直と仮定する)で到達する平面波用のビームスキャナ
を開示している。変換器は波先の到着を異なる時間に個
々に感知する。各変換器には次のものを含む複数構成遅
延線が設けられる。(1)最上部の変換器から最下部の
変換器に線形のアレーに沿って1つ移動するとき、累進
的に増大する固定時間遅延Δt1 を導入する第1の成
分、(2)それぞれが上から下へ1つ移動するとき、減
少する同じ時間遅延Δt’2 を導入する、Δt’2
Δt1 を備えた7つの時間遅延成分からなる第1
のグループ、(3)それぞれΔt”2 /2、Δt”2
/4、およびΔt”2 /8の時間遅延を導入する3
つの時間遅延成分からなる第2のグループ。第1および
第2の時間遅延成分のグループは、変換器に到達する信
号に対して、和Δtc =MΔt’2 +(m1 /2
+m2 /4+m3 /8)Δt”2 (M=0,1,
2,・・・,7;m1 ,m2 ,m3は独立にそれぞ
れ0あるいは1)によって与えられる量の結合時間遅延
を提供するのに用いられる。ある変換器に導入される正
味時間遅延を得るには、結合時間遅延Δtc に固定時
間遅延Δt1 を結合しなければならない。ある変換器
に導入される正味時間遅延は連続的ではなく、結合時間
遅延Δtc の4つの整係数M,m1 ,m2 ,m3
の選択に対応する64の別個の値を有する。
【0009】第1の変換器から送出され、第2の変換器
で受け取られる信号の時間遅延は、この2つの変換器の
間に伸長する圧電要素の挿入によって導入することがで
きる。Schafftに発行された米国特許第3,53
7,039号では、電界を横方向に加えて第1の変換器
から第2の変換器へ信号を搬送する圧電材料のねじり振
動の時間遅延を制御している。
で受け取られる信号の時間遅延は、この2つの変換器の
間に伸長する圧電要素の挿入によって導入することがで
きる。Schafftに発行された米国特許第3,53
7,039号では、電界を横方向に加えて第1の変換器
から第2の変換器へ信号を搬送する圧電材料のねじり振
動の時間遅延を制御している。
【0010】Alterに発行された米国特許第4,3
42,971号では、横方向電界を加えることによって
、第1および第2の変換器の間に挿入された圧電要素の
長さを変え、2つの変換器の間で送出される信号に対す
る制御可能な時間遅延を提供している。この方法はJo
shiに発行された米国特許第4,401,956号で
も開示されている。これらの特許のすべてにおいて、圧
電要素に加えられた電界によって導入される可変時間遅
延は、最大でも電界の加えられていない圧電要素による
時間遅延の数パーセントである。
42,971号では、横方向電界を加えることによって
、第1および第2の変換器の間に挿入された圧電要素の
長さを変え、2つの変換器の間で送出される信号に対す
る制御可能な時間遅延を提供している。この方法はJo
shiに発行された米国特許第4,401,956号で
も開示されている。これらの特許のすべてにおいて、圧
電要素に加えられた電界によって導入される可変時間遅
延は、最大でも電界の加えられていない圧電要素による
時間遅延の数パーセントである。
【0011】従来技術で時間遅延を提供する手段が明確
に開示される場合、これらの装置はかなり大型で電子的
に複雑であり、したがって可変時間遅延を提供すること
のできる受信器の数はあまり多くない。このような可変
時間遅延を提供する手段は開示されないことが多い。
に開示される場合、これらの装置はかなり大型で電子的
に複雑であり、したがって可変時間遅延を提供すること
のできる受信器の数はあまり多くない。このような可変
時間遅延を提供する手段は開示されないことが多い。
【0012】0°から90°までの入射角について、入
射波の適切なサンプリングを提供するためには、アレー
中の受信器には、(アンダー)サンプリングのナイキス
ト理論によれば、入射波の中心周波数に対応する波長の
半分以下の間隔をおかなければならない。中心周波数と
してf=5MHzが選択され、伝搬速度をv=1.54
×105 と仮定すると、受信器の間隔はλ/2=v/
2f=154μm以下でなければならない。適度な数N
=100のこのような受信器を有する1次元のアレーに
は、これらの受信器がすべてほぼリニアに配列され、約
1.5cmの距離で均一に間隔をおいて配置されること
が必要である。N=104 のこのような受信器を有す
る2次元アレーについては、この多数の受信器を面積約
2.25cm2 の矩形、あるいは同様の形状の中に位
置させなければならない。これは先の論文で論じた可変
時間遅延を有する受信器には実施不可能と思われる。
射波の適切なサンプリングを提供するためには、アレー
中の受信器には、(アンダー)サンプリングのナイキス
ト理論によれば、入射波の中心周波数に対応する波長の
半分以下の間隔をおかなければならない。中心周波数と
してf=5MHzが選択され、伝搬速度をv=1.54
×105 と仮定すると、受信器の間隔はλ/2=v/
2f=154μm以下でなければならない。適度な数N
=100のこのような受信器を有する1次元のアレーに
は、これらの受信器がすべてほぼリニアに配列され、約
1.5cmの距離で均一に間隔をおいて配置されること
が必要である。N=104 のこのような受信器を有す
る2次元アレーについては、この多数の受信器を面積約
2.25cm2 の矩形、あるいは同様の形状の中に位
置させなければならない。これは先の論文で論じた可変
時間遅延を有する受信器には実施不可能と思われる。
【0013】各受信器で生成された信号中に制御可能な
可変の時間遅延を導入することを可能とし、多数のこの
ような受信器を受信器アレーを表す非常に短い長さある
いは狭い領域内に配置することを可能にする音響画像化
装置が必要とされる。このような受信器はまた、この装
置によって画像化される2つの異なる物体に対応する2
つの入射音響波を適切に識別しうるようにするために、
好適にはある任意の1つの受信器における時間遅延をマ
イクロ秒以下のオーダーの時間内に変えることを可能に
しなければならない。
可変の時間遅延を導入することを可能とし、多数のこの
ような受信器を受信器アレーを表す非常に短い長さある
いは狭い領域内に配置することを可能にする音響画像化
装置が必要とされる。このような受信器はまた、この装
置によって画像化される2つの異なる物体に対応する2
つの入射音響波を適切に識別しうるようにするために、
好適にはある任意の1つの受信器における時間遅延をマ
イクロ秒以下のオーダーの時間内に変えることを可能に
しなければならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、音響
信号受信器のアレーが入射音響波を受け取る時間の差異
を補償する装置及び方法を提供することである。
信号受信器のアレーが入射音響波を受け取る時間の差異
を補償する装置及び方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの要望は、複数の
非常に小さな信号受信器からなり、その受信器で受け取
った信号に個別に決定された時間遅延を導入し、その時
間遅延を所定時間に1マイクロ秒以下の時間間隔で変え
る、各受信器に接続された時間遅延手段を有する装置に
よって満足される。この時間遅延は大きな、あるいは大
まかな時間遅延要素と細かい時間遅延要素を含み、1つ
の大まかな時間遅延は複数の受信器に作用し、所定の時
間で変えることができる。各細かな時間遅延は1つ、あ
るいは2、3の受信器に固有のものであり、大まかな時
間遅延要素が変更される時間と無関係に所定の時間に変
更することもできる。受信器からの時間遅延された信号
は、かかる信号の和を形成するための信号加算手段に受
け取られ、信号検出器がこの和を受け取り、たとえば陰
極線ターミナルのスクリーン上のグラフといったなんら
かの形の電気信号として提供する。ある与えられた受信
器での細かな時間遅延は、そこで受け取った信号を、変
換器の2つの縦方向の端部に配置した1対の電気/機械
エネルギー変換器を有する1つの長さの圧電結晶を介し
て伝搬することによって発生することができる。
非常に小さな信号受信器からなり、その受信器で受け取
った信号に個別に決定された時間遅延を導入し、その時
間遅延を所定時間に1マイクロ秒以下の時間間隔で変え
る、各受信器に接続された時間遅延手段を有する装置に
よって満足される。この時間遅延は大きな、あるいは大
まかな時間遅延要素と細かい時間遅延要素を含み、1つ
の大まかな時間遅延は複数の受信器に作用し、所定の時
間で変えることができる。各細かな時間遅延は1つ、あ
るいは2、3の受信器に固有のものであり、大まかな時
間遅延要素が変更される時間と無関係に所定の時間に変
更することもできる。受信器からの時間遅延された信号
は、かかる信号の和を形成するための信号加算手段に受
け取られ、信号検出器がこの和を受け取り、たとえば陰
極線ターミナルのスクリーン上のグラフといったなんら
かの形の電気信号として提供する。ある与えられた受信
器での細かな時間遅延は、そこで受け取った信号を、変
換器の2つの縦方向の端部に配置した1対の電気/機械
エネルギー変換器を有する1つの長さの圧電結晶を介し
て伝搬することによって発生することができる。
【0016】2つの平行な電極がこの結晶の1対の側面
に配置され、横方向の電界を提供しており、その瞬時横
方向電界の強度によって、1つの変換器から他の変換器
に向かう、圧電効果によって生成された機械的な波の伝
搬速度が決定される。この2つの電極によつて発生する
電界の強度は1マイクロ秒のオーダーの時間で変えるこ
とができ、したがってこの受信器で受け取った信号に導
入される細かな時間遅延を素早くかつ制御可能に変更す
ることができる。各圧電結晶は2つの電極の間で200
マイクロメータ以下のオーダーの横方向の幅、あるいは
距離を付し、したがって、結晶中の新しい電界強度の確
立を1マイクロ秒のオーダーの時間間隔で容易に得るこ
とができる。隣接する受信器の間隔は、配列が1次元ア
レーであるか2次元アレーであるかを問わず、λ/2以
下である。ここで、λは入射音響波の中心周波数に関す
る波長である。
に配置され、横方向の電界を提供しており、その瞬時横
方向電界の強度によって、1つの変換器から他の変換器
に向かう、圧電効果によって生成された機械的な波の伝
搬速度が決定される。この2つの電極によつて発生する
電界の強度は1マイクロ秒のオーダーの時間で変えるこ
とができ、したがってこの受信器で受け取った信号に導
入される細かな時間遅延を素早くかつ制御可能に変更す
ることができる。各圧電結晶は2つの電極の間で200
マイクロメータ以下のオーダーの横方向の幅、あるいは
距離を付し、したがって、結晶中の新しい電界強度の確
立を1マイクロ秒のオーダーの時間間隔で容易に得るこ
とができる。隣接する受信器の間隔は、配列が1次元ア
レーであるか2次元アレーであるかを問わず、λ/2以
下である。ここで、λは入射音響波の中心周波数に関す
る波長である。
【0017】
【実施例】図1では、平面波10が受信器13−i(i
=1,2,3,…,N)の1次元アレーを含む平面に対
して入射角θで受信器装置11に到達する。受信器13
−iの1次元アレーはリニアに配列する、あるいは平面
上の曲線に沿って配列することができる。各受信器13
−iはまず、時刻t1 に入射音響波が存在することを
示す信号を受け取る。個々で到着時間は、t1 <t2
<t3 <tN である。受信器13−iで受け取っ
た信号は第1の搬送線15−i上を、到達する信号にΔ
Td =tN −t1 の時間遅延を導入することので
きる時間遅延モジュール17−iに送られる。最大時間
遅延ΔTd は各時間遅延モジュール17−iに対して
同じである。
=1,2,3,…,N)の1次元アレーを含む平面に対
して入射角θで受信器装置11に到達する。受信器13
−iの1次元アレーはリニアに配列する、あるいは平面
上の曲線に沿って配列することができる。各受信器13
−iはまず、時刻t1 に入射音響波が存在することを
示す信号を受け取る。個々で到着時間は、t1 <t2
<t3 <tN である。受信器13−iで受け取っ
た信号は第1の搬送線15−i上を、到達する信号にΔ
Td =tN −t1 の時間遅延を導入することので
きる時間遅延モジュール17−iに送られる。最大時間
遅延ΔTd は各時間遅延モジュール17−iに対して
同じである。
【0018】各時間遅延モジュール17−iは0<Δt
<ΔTd を満たす独立した時間遅延Δtを導入するこ
とができる。時間遅延モジュール17−iで導入された
時間遅延は各時間遅延モジュールによって発せられた受
信信号がほぼ同時に発するようにして、初期の時間差t
j −ti (i<j)が時間遅延モジュール17−i
および17−jによって導入されるそれぞれの時間遅延
によって正確に補償されるようにすることができる。適
当な時間遅延を導入されて時間遅延モジュール17−i
によって受け取られた信号は、その後第2の搬送線19
−i上に発せられる。搬送線19−1、19−2、19
−3、…、19−N上を搬送される信号の集合は、これ
らの信号を加算し、この和を表す電気信号を生成する信
号加算/検出装置21によって受け取られる。この和信
号は次に後続の処理のため、あるいは図形的あるいは数
値的に表現するために第3の搬送線23上に発せられる
。
<ΔTd を満たす独立した時間遅延Δtを導入するこ
とができる。時間遅延モジュール17−iで導入された
時間遅延は各時間遅延モジュールによって発せられた受
信信号がほぼ同時に発するようにして、初期の時間差t
j −ti (i<j)が時間遅延モジュール17−i
および17−jによって導入されるそれぞれの時間遅延
によって正確に補償されるようにすることができる。適
当な時間遅延を導入されて時間遅延モジュール17−i
によって受け取られた信号は、その後第2の搬送線19
−i上に発せられる。搬送線19−1、19−2、19
−3、…、19−N上を搬送される信号の集合は、これ
らの信号を加算し、この和を表す電気信号を生成する信
号加算/検出装置21によって受け取られる。この和信
号は次に後続の処理のため、あるいは図形的あるいは数
値的に表現するために第3の搬送線23上に発せられる
。
【0019】図1の各時間遅延モジュール17−i(i
=1,2,3,…,N)は本発明によれば、大まかな、
あるいは大きな増分の時間遅延ΔtL および細かな、
あるいは小さな増分の時間遅延ΔtS を導入する。こ
こでΔtL はほぼ50nsecの倍数であり、ΔtS
は連続体(値の連続的な範囲を仮定する)上に定義さ
れる、あるいはほぼ1nsecといった小さな時間単位
の倍数である。
=1,2,3,…,N)は本発明によれば、大まかな、
あるいは大きな増分の時間遅延ΔtL および細かな、
あるいは小さな増分の時間遅延ΔtS を導入する。こ
こでΔtL はほぼ50nsecの倍数であり、ΔtS
は連続体(値の連続的な範囲を仮定する)上に定義さ
れる、あるいはほぼ1nsecといった小さな時間単位
の倍数である。
【0020】図2は、3つの時間遅延モジュール17−
1、17−2および17−3の一実施例を示す。時間遅
延モジュール17−1は好適には縦の長さLと横の幅W
の矩形である圧電結晶31−1を含み、2つの信号電極
33−1および35−1が結晶31−1の2つの縦方向
の端部に配置されている。2つの制御電極37−1およ
び39−1が結晶の2つの横の面に配置され、これらの
電極が隔離され、ほぼ平行であり、互いに対向するよう
になっている。2つの制御電極37−1および39−1
は可変電圧源41−1によって結合されており、2つの
電極の電圧差(300ボルトまで)が1マイクロ秒のオ
ーダーの時間間隔で高速に変更され、一定の時間間隔の
間、一定電圧差レベルに保持されて所定の時間遅延を発
生するようになっている。第1の信号電極33−1は接
地されており、第2の信号電極35−1は一端が内部搬
送線40−1に接続され、線40−1の他端で第1のス
イッチ51−1に接続されている。圧電結晶31−1、
信号電極33−1および35−1、2つの制御電極37
−1および39−1、可変電圧源41−1、および出力
線40−1によって時間遅延モジュール17−1の、細
かな、あるいは小さな漸増時間遅延を提供する部分を構
成する。他の時間遅延モジュール17−2、17−3、
…、17−Nも同様に構成されている。非ゼロの電界が
結晶31−1に横方向に加わえられている場合、その結
晶内の音響波の縦方向の伝搬速度は電界の極性を含む横
方向電界の強度にほぼ比例する量だけ変えられる。表1
には、現在入手可能な異なる圧電結晶の関連する圧電パ
ラメータのいくつかを挙げる。適切な材料としては、電
圧依存性の音速を有する圧電気を示す、当業者には周知
のジルコンチタン酸鉛、チタン酸鉛、およびその他の強
誘電性セラミック材料がある。
1、17−2および17−3の一実施例を示す。時間遅
延モジュール17−1は好適には縦の長さLと横の幅W
の矩形である圧電結晶31−1を含み、2つの信号電極
33−1および35−1が結晶31−1の2つの縦方向
の端部に配置されている。2つの制御電極37−1およ
び39−1が結晶の2つの横の面に配置され、これらの
電極が隔離され、ほぼ平行であり、互いに対向するよう
になっている。2つの制御電極37−1および39−1
は可変電圧源41−1によって結合されており、2つの
電極の電圧差(300ボルトまで)が1マイクロ秒のオ
ーダーの時間間隔で高速に変更され、一定の時間間隔の
間、一定電圧差レベルに保持されて所定の時間遅延を発
生するようになっている。第1の信号電極33−1は接
地されており、第2の信号電極35−1は一端が内部搬
送線40−1に接続され、線40−1の他端で第1のス
イッチ51−1に接続されている。圧電結晶31−1、
信号電極33−1および35−1、2つの制御電極37
−1および39−1、可変電圧源41−1、および出力
線40−1によって時間遅延モジュール17−1の、細
かな、あるいは小さな漸増時間遅延を提供する部分を構
成する。他の時間遅延モジュール17−2、17−3、
…、17−Nも同様に構成されている。非ゼロの電界が
結晶31−1に横方向に加わえられている場合、その結
晶内の音響波の縦方向の伝搬速度は電界の極性を含む横
方向電界の強度にほぼ比例する量だけ変えられる。表1
には、現在入手可能な異なる圧電結晶の関連する圧電パ
ラメータのいくつかを挙げる。適切な材料としては、電
圧依存性の音速を有する圧電気を示す、当業者には周知
のジルコンチタン酸鉛、チタン酸鉛、およびその他の強
誘電性セラミック材料がある。
【0021】
【表1】
【0022】横方向の極性を有する圧電結晶中の縦方向
の波の伝搬速度は次の式で与えられる。 v=(ρS11E )−1/2 (
2)波が結晶中を距離Lだけ縦方向に伝搬するときの周
波数fでの位相ずれはφ(度)=−360°(fL/v
)によって与えられる。波および結晶の変数f、Lおよ
びvの変化による位相ずれのわずかな変化は次のように
なる。 Δφ/φ=Δf/f+ΔL/L−Δv/v (3
)約v=3km/secのPZT−5Aセラミック中の
公称伝搬速度、0.176cm(固定と仮定する)のバ
ーの長さ、およびf=5MHzの信号周波数に対して、
p=1000psiの媒体中の波の伝搬は、φ=105
6o の全位相を経験する。圧力変化Δp=2000p
siは−0.17のわずかなバルクコンプライアンスず
れを発生する。このずれは、 Δφ/φ=−Δv/v=S11E /2S11E
=0.085 (4)のわずかな位相ずれの変化
に対応する。
の波の伝搬速度は次の式で与えられる。 v=(ρS11E )−1/2 (
2)波が結晶中を距離Lだけ縦方向に伝搬するときの周
波数fでの位相ずれはφ(度)=−360°(fL/v
)によって与えられる。波および結晶の変数f、Lおよ
びvの変化による位相ずれのわずかな変化は次のように
なる。 Δφ/φ=Δf/f+ΔL/L−Δv/v (3
)約v=3km/secのPZT−5Aセラミック中の
公称伝搬速度、0.176cm(固定と仮定する)のバ
ーの長さ、およびf=5MHzの信号周波数に対して、
p=1000psiの媒体中の波の伝搬は、φ=105
6o の全位相を経験する。圧力変化Δp=2000p
siは−0.17のわずかなバルクコンプライアンスず
れを発生する。このずれは、 Δφ/φ=−Δv/v=S11E /2S11E
=0.085 (4)のわずかな位相ずれの変化
に対応する。
【0023】必要な変化S11E を発生するために必
要な応力TはT=1.38×108 ニュートン/M2
である。S11E の必要な変化を発生するために必
要な電界の強度は次の通りである。 E1 =S11E T/d31 =−(18.8×10−12 )(1.3
8×107 )/
(1.71×10−10 )
=1.51×104 ボルト/cm
(5)幅W=.01
27cmの結晶の対応する電圧差は次のようになる。 V=E1 W=193ボルト
(6)これ
は位相ずれの90°の変化と次の電圧感度係数に対応す
る。 Δφ/Δv=0.47°/ボルト
(7)1つの圧電結
晶中を進む波に導入される位相ずれの変化、あるいは時
間遅延は、このように2つの電極間の印加電圧差を用い
て制御することができる。193ボルトの電圧差のとき
のV=3×105 cm/secの概算伝搬速度、長さ
L=0.176cmに対する最大時間遅延は次の通りで
ある。 (Δt)max =(L/v)(−Δv/v)/(1+
Δv/v)=52nsec(8) 実際の時間遅延Δtは電極間の電圧差を変えることによ
って、連続的に0から50nsecまでほぼリニアに変
えることができる。
要な応力TはT=1.38×108 ニュートン/M2
である。S11E の必要な変化を発生するために必
要な電界の強度は次の通りである。 E1 =S11E T/d31 =−(18.8×10−12 )(1.3
8×107 )/
(1.71×10−10 )
=1.51×104 ボルト/cm
(5)幅W=.01
27cmの結晶の対応する電圧差は次のようになる。 V=E1 W=193ボルト
(6)これ
は位相ずれの90°の変化と次の電圧感度係数に対応す
る。 Δφ/Δv=0.47°/ボルト
(7)1つの圧電結
晶中を進む波に導入される位相ずれの変化、あるいは時
間遅延は、このように2つの電極間の印加電圧差を用い
て制御することができる。193ボルトの電圧差のとき
のV=3×105 cm/secの概算伝搬速度、長さ
L=0.176cmに対する最大時間遅延は次の通りで
ある。 (Δt)max =(L/v)(−Δv/v)/(1+
Δv/v)=52nsec(8) 実際の時間遅延Δtは電極間の電圧差を変えることによ
って、連続的に0から50nsecまでほぼリニアに変
えることができる。
【0024】モジュール17の全時間遅延は細かなスケ
ール、あるいは小さな要素ΔtS (0≦ΔtS <5
0nsec)と大まかなスケール、あるいは大きな要素
ΔtL からなり、ΔtL は25nsecあるいは5
0nseeといった、ある便利な大きさの時間遅延Δt
c の整倍数MΔtc (M=0、1、2、…)である
。ΔtSの上限は、結晶材料(したがって伝搬速度v)
と結晶の長さLの適当な選定によって、無理のない任意
の時間間隔とすることができる。細かなスケールの時間
遅延の分解能は1nsecとすることができ、また必要
であればさらに小さくすることができる。
ール、あるいは小さな要素ΔtS (0≦ΔtS <5
0nsec)と大まかなスケール、あるいは大きな要素
ΔtL からなり、ΔtL は25nsecあるいは5
0nseeといった、ある便利な大きさの時間遅延Δt
c の整倍数MΔtc (M=0、1、2、…)である
。ΔtSの上限は、結晶材料(したがって伝搬速度v)
と結晶の長さLの適当な選定によって、無理のない任意
の時間間隔とすることができる。細かなスケールの時間
遅延の分解能は1nsecとすることができ、また必要
であればさらに小さくすることができる。
【0025】人体中の波の伝搬速度をVb =1.54
×105cm/secとすると、f=5MHzの周波数
によって上述のようにλ=308μmの波長が発生する
。 受信器のアレー中の要素間隔がa=λ/2=154μm
である場合、受信器のアレーを含む平面とほぼ平行に移
動する波先には、1つの受信器から隣接する受信器に移
動するのに約、 (Δtsp)max =a/v=1/2f=100
nsec (9)の時間間隔を
要し、この向きは図3に示すように90°の波の入射角
に対応する。より一般的には、θ(0≦θ≦90°)の
入射角に対して、時間間隔の長さΔtspは次のように
なる。 Δtsp=(1/2f)sinθ
(
10)したがって、θ=30°を選択するとΔtsp=
50nseeの時間間隔が発生する。
×105cm/secとすると、f=5MHzの周波数
によって上述のようにλ=308μmの波長が発生する
。 受信器のアレー中の要素間隔がa=λ/2=154μm
である場合、受信器のアレーを含む平面とほぼ平行に移
動する波先には、1つの受信器から隣接する受信器に移
動するのに約、 (Δtsp)max =a/v=1/2f=100
nsec (9)の時間間隔を
要し、この向きは図3に示すように90°の波の入射角
に対応する。より一般的には、θ(0≦θ≦90°)の
入射角に対して、時間間隔の長さΔtspは次のように
なる。 Δtsp=(1/2f)sinθ
(
10)したがって、θ=30°を選択するとΔtsp=
50nseeの時間間隔が発生する。
【0026】横方向の極性ではなく縦方向の極性を圧電
結晶に用いる場合、波の伝搬速度は次のようになる。 v=(ρS33E )−1/2
(11)式(4)で与えられる圧力変化Δ
p=2000psiに対する端数の位相ずれは変わらず
、S33E の変化を生成するのに要する電界強度E1
は次のようになる。E1 =S33E T/d31=
1.32×104 ボルト/cm (12)
横方向の極性状態に対して、結晶の対応する電圧差Vお
よび電圧感度は次のようになる。 V=E1 W=167ボルト
(13) Δφ/ΔV=0.54O /ボルト
(14)式(9)で与えられる最大時間遅延(Δ
t)max は52nsecのまま変わらない。
結晶に用いる場合、波の伝搬速度は次のようになる。 v=(ρS33E )−1/2
(11)式(4)で与えられる圧力変化Δ
p=2000psiに対する端数の位相ずれは変わらず
、S33E の変化を生成するのに要する電界強度E1
は次のようになる。E1 =S33E T/d31=
1.32×104 ボルト/cm (12)
横方向の極性状態に対して、結晶の対応する電圧差Vお
よび電圧感度は次のようになる。 V=E1 W=167ボルト
(13) Δφ/ΔV=0.54O /ボルト
(14)式(9)で与えられる最大時間遅延(Δ
t)max は52nsecのまま変わらない。
【0027】Nの隣接する、あるいは連続する受信器の
小グループは、次のように表しうる時間遅延t1 、t
2 、…、tN を有する。 Δti =(ΔtS )i +(ΔtL )i ここで
、 (ΔtL )1 =(ΔtL )2 =…=(ΔtL
)N 言い換えれば、隣接する、あるいは連続する受信
器のグループは、大まかなスケールの時間遅延要素Δt
L がすべて同じであり、受信器の時間遅延が時間遅延
に対する小さなスケールの要素ΔtS においてのみ異
なるようなものを選択することができる。図2でN=3
のとき、これは次のような結合によって実施される。す
なわち、モジュール17−1のスイッチ51−1とモジ
ュール17−2および17−3の対応するスイッチ、モ
ジュール17−1のスイッチ53−1とモジュール17
−2および17−3の対応するスイッチ、モジュール1
7−1のスイッチ55−1とモジュール17−2および
17−3の対応するスイッチ、モジュール17−1のス
イッチ57−1とモジュール17−2および17−3の
対応するスイッチ、モジュール17−1のスイッチ59
−1とモジュール17−2および17−3の対応するス
イッチである。大まかな時間遅延装置43−1、45−
1、47−1および49−1はそれぞれ基本的な大まか
な時間遅延ΔtC を導入するよう配設することができ
、ΔtC は50nsec、100nsec、150n
secあるいはその他の適宜の数とすることができる。 大まかな時間遅延のトータルは、この基本的な大まかな
時間遅延ΔtC の整倍数NΔtC である。信号線1
9−1、19−2および19−3上を伝搬する信号の細
かな時間遅延ΔtS は、対応する圧電結晶31−1、
31−2および31−3、および関連の電極対によって
導入される。
小グループは、次のように表しうる時間遅延t1 、t
2 、…、tN を有する。 Δti =(ΔtS )i +(ΔtL )i ここで
、 (ΔtL )1 =(ΔtL )2 =…=(ΔtL
)N 言い換えれば、隣接する、あるいは連続する受信
器のグループは、大まかなスケールの時間遅延要素Δt
L がすべて同じであり、受信器の時間遅延が時間遅延
に対する小さなスケールの要素ΔtS においてのみ異
なるようなものを選択することができる。図2でN=3
のとき、これは次のような結合によって実施される。す
なわち、モジュール17−1のスイッチ51−1とモジ
ュール17−2および17−3の対応するスイッチ、モ
ジュール17−1のスイッチ53−1とモジュール17
−2および17−3の対応するスイッチ、モジュール1
7−1のスイッチ55−1とモジュール17−2および
17−3の対応するスイッチ、モジュール17−1のス
イッチ57−1とモジュール17−2および17−3の
対応するスイッチ、モジュール17−1のスイッチ59
−1とモジュール17−2および17−3の対応するス
イッチである。大まかな時間遅延装置43−1、45−
1、47−1および49−1はそれぞれ基本的な大まか
な時間遅延ΔtC を導入するよう配設することができ
、ΔtC は50nsec、100nsec、150n
secあるいはその他の適宜の数とすることができる。 大まかな時間遅延のトータルは、この基本的な大まかな
時間遅延ΔtC の整倍数NΔtC である。信号線1
9−1、19−2および19−3上を伝搬する信号の細
かな時間遅延ΔtS は、対応する圧電結晶31−1、
31−2および31−3、および関連の電極対によって
導入される。
【0028】また、図4に示すように、大まかな時間遅
延のサブモジュール61−1、63−1、65−1およ
び67−1は、ΔtC 、2ΔtC、4ΔtC および
8ΔtC のそれぞれの大まかな時間遅延を導入するこ
とができ、したがってこのシステムの大まかな時間遅延
のトータルは図4でN=4のとき次のようになる。 ΔtL =(n/2N )Δtc (n=0,1,
2,…,2N −1)
延のサブモジュール61−1、63−1、65−1およ
び67−1は、ΔtC 、2ΔtC、4ΔtC および
8ΔtC のそれぞれの大まかな時間遅延を導入するこ
とができ、したがってこのシステムの大まかな時間遅延
のトータルは図4でN=4のとき次のようになる。 ΔtL =(n/2N )Δtc (n=0,1,
2,…,2N −1)
【0029】印加される制御電圧
は2値の形態のデジタルステップに構成することができ
る、あるいは連続的なアナログ制御として印加すること
ができる。図2および図4に示す大まかな時間遅延モジ
ュールはそれぞれ、各端部に変換器を有する圧電要素と
することができる、あるいは信号伝搬に固定の時間遅延
を導入する他の装置とすることができる。
は2値の形態のデジタルステップに構成することができ
る、あるいは連続的なアナログ制御として印加すること
ができる。図2および図4に示す大まかな時間遅延モジ
ュールはそれぞれ、各端部に変換器を有する圧電要素と
することができる、あるいは信号伝搬に固定の時間遅延
を導入する他の装置とすることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、音響信号受信器のアレーが入射音響波を受け
取る時間の差異を1マイクロ秒以上の精度で補償するこ
とができる。また、本発明による受信器アレーは非常に
狭い領域内に配置することができる。
とにより、音響信号受信器のアレーが入射音響波を受け
取る時間の差異を1マイクロ秒以上の精度で補償するこ
とができる。また、本発明による受信器アレーは非常に
狭い領域内に配置することができる。
【図1】一次元に配置された本発明の全体的配置を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】本発明の一実施例による図1の時間遅延手段の
平面図である。
平面図である。
【図3】θ=90°に近い入射角で受信器の平面アレー
を横切る波掃引を示す概略図である。
を横切る波掃引を示す概略図である。
【図4】本発明の別の実施例による図1の時間遅延手段
の平面図である。
の平面図である。
13−1、13−2、…13−N:受信器17−1、1
7−2、…17−N:時間遅延モジュール21:信号加
算/検出装置
7−2、…17−N:時間遅延モジュール21:信号加
算/検出装置
Claims (1)
- 【請求項1】入射信号を受信する受信器のアレーと、前
記受信器の各々に接続され、前記各受信器で受信された
入射信号に、受信後の所定時刻に、前記受信器の相対位
置によって決定されるそれぞれ所定の時間遅延を施す時
間遅延手段と、前記時間遅延手段に接続され、該遅延手
段からの出力信号の和を形成する信号総和手段と、前記
信号総和手段に接続され、該総和手段からの出力を電気
信号として提供する信号検出器と、を備えて成る音響信
号受信装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US50802590A | 1990-04-11 | 1990-04-11 | |
US508025 | 1990-04-11 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04227240A true JPH04227240A (ja) | 1992-08-17 |
Family
ID=24021074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3104844A Pending JPH04227240A (ja) | 1990-04-11 | 1991-04-10 | 音響信号受信装置 |
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JP (1) | JPH04227240A (ja) |
DE (1) | DE69119136T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005204715A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置の遅延回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6293912B1 (en) | 1999-06-10 | 2001-09-25 | B-K Medical A/S | Ultrasound scanner with beam former |
DE102013218102A1 (de) | 2013-09-10 | 2015-03-12 | Thermoplast Composite Gmbh | Vorrichtung zur verdrillfreien Breitenänderung eines die Vorrichtung durchlaufenden Faserbandes sowie System mit mehreren derartigen Vorrichtungen |
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1991
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- 1991-03-12 DE DE1991619136 patent/DE69119136T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-04-10 JP JP3104844A patent/JPH04227240A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005204715A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置の遅延回路 |
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DE69119136T2 (de) | 1996-12-12 |
EP0451517A1 (en) | 1991-10-16 |
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