JPH04226566A - 芳香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホンとを含む組成物およびそれから得られた繊維類 - Google Patents

芳香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホンとを含む組成物およびそれから得られた繊維類

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JPH04226566A
JPH04226566A JP16597191A JP16597191A JPH04226566A JP H04226566 A JPH04226566 A JP H04226566A JP 16597191 A JP16597191 A JP 16597191A JP 16597191 A JP16597191 A JP 16597191A JP H04226566 A JPH04226566 A JP H04226566A
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Tai-Shung Chung
タイ−シュン・チュン
Arthur G Schlask
アーサー・ジー・シュラスク
Morton Glick
モートン・グリック
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Hoechst Celanese Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリスルホンと芳香族ポリベンゾ
イミダゾールとを含む新規な組成物に関する。この新規
な組成物は繊維、フィルム、熱可塑性成形材料等の製造
に適する。
【0002】厳しい環境条件下で有用である高性能ポリ
マーの公知の種類の数は限定される。さらに、公知の種
類のポリマーの一部は例えば物理的性質、耐溶剤性、耐
熱性及び加工性のような性質が不充分である。あるもの
は非常に高価でもある。
【0003】芳香族ポリベンゾイミダゾールは高度の熱
安定性と化学安定性とを特徴とする。これらを成形して
、繊維、フィルム、並びに熱、加水分解媒質及び酸化媒
質による分解に耐性を示す、有用性の大きい他の製品を
形成することができる。しかし、多くのポリベンゾイミ
ダゾールは望ましい、充分に低い温度及び圧力において
容易に熱加工されない。残念ながら、芳香族ポリベンゾ
イミダゾールは比較的高い水分率を有する、これは紡織
繊維にとっては望ましいが、エンジニアリングプラスチ
ックのためには望ましくない。さらに、これらはかなり
高価なポリマーである。
【0004】芳香族ポリベンゾイミダゾールの製造方法
は多くの米国特許、例えば第3,901,855号、第
4,002,679号、第3,433,772号、第3
,441,640号、第3,509,108号、第3,
526,693号、第3,549,603号、第3,5
52,389号、第3,619,453号、第3,67
1,491号、第3,969,430号及び第4,02
0,142号に述べられている。さらに、芳香族ポリベ
ンゾイミダゾールの製造方法の考察は、ジェイ.ピー.
クリッチレイ(J.P.Critchley)、ジー.
ジェイ.ナイト(G.J.Knight)及びダブリュ
.ダブリュ.ライト(W.W.Wright)による「
耐熱性ポリマー−工業的に有用な材料(Heat−Re
sistant  Polymers−Technol
ogically  UsefulMaterials
)」、プレナム  プレス(Plenum  Pres
s)、ニューヨーク(1983)、259〜322頁に
含まれている。
【0005】ポリスルホン樹脂は化学的及び熱的に最も
耐久性の熱可塑性合成ポリマーに含まれる。ポリスルホ
ンスルホネートも公知であり、用いられている;例えば
、米国特許第3,709,841号及び第4,273,
903号を参照されたい。
【0006】ここで用いる「ポリスルホン」なる用語は
、通常線状であるポリマー主鎖が実質的な数の二価−S
O2−ラジカルを含む結合基によって結合された芳香族
二価ラジカルを含む点で、本質的に完全に芳香族である
ポリマーを意味する。一般に、この種類のポリマーは次
式:
【0007】
【化14】
【0008】で表される反復ポリマー単位を含む構造を
特徴とする。
【0009】スルホン化ポリスルホンは、それらの製造
方法と同様に、周知である;例えばクエンチン(Que
ntin)が芳香環の一部がヒドロキシスルホニル  
ラジカル(−SO3H、スルホン基とも呼ばれる)によ
って置換されたポリマーの製造を述べている米国特許第
3,709,841号を参照のこと。この他には、米国
特許第4,273,903号と英国特許第1,350,
342号に述べられている。
【0010】ポリスルホンの製造に用いられる芳香族ジ
オールは典型的に、ヒドロキシ基が単離芳香環又は融合
芳香環の炭素原子に結合したジオールである。
【0011】適当な芳香族ジオールの代表的な例には、
ヒドロキノン、レゾルシノール、1,4−ナフタレンジ
オール、カテコール、4,4’−イソプロピリデンジフ
ェノール(ビスフェノールAとしても知られる)又はそ
の構造同族体、4,4’−スルホニルジフェノール、4
,4’−チオジフェノール、4,4’−オキシジフェノ
ール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−
スルホニルービス(2,6−ジブロモフェノール)、4
,4’−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、2,
6−ナフタレンジオール、4,4’−イソプロピリデン
ービス(2,6−ジクロロフェノール)がある。
【0012】ポリスルホンはエンジニアリング熱可塑性
樹脂の1系列である。ポリスルホンの1種類はアモコ 
 コーポレーション(Amoco  Corporat
ion)からウデル(UDEL)Rとラデル(Rade
l)Rの商品名で、またアイシーアイ(ICI)からヴ
ィクトレックス  ペス(Victrex  PES)
Rの商品名で入手可能である。これらは比較的安価なポ
リマーとして妥当な物理的性質(例えば、耐熱性、衝撃
強さ等)と良好な加工性とを有する。これらは、例えば
塩素化溶剤、エチレングリコール、N,N−ジメチルホ
ルムアミド及び無機酸のような一部の化学薬品を例外と
して、一般に良好な耐化学薬品性を有する。しかし、ポ
リスルホンの有用性は、塩化メチレンのような塗料剥離
剤に対する耐性が要求される宇宙産業では、厳しく限定
される。 特定の用途では、加水分解安定度の低いこともその使用
を限定する。
【0013】共通に譲渡された米国特許第3,441,
640号は0.1〜50デニール/フィラメントを有す
るポリベンゾイミダゾールフィラメントを製造するため
の湿式紡糸方法を広範に開示している。しかし、湿式紡
糸方法では極度に細いフィラメントを確実に製造するこ
とは容易ではない。ポリマーを溶液中に押し出す際に溶
液中に形成される不可避な流れがフィラメントを破壊す
ることがある。
【0014】ポリマー溶液を高温の乾燥ガス流中に垂直
下方に押し出す乾式紡糸方法も、ポリベンゾイミダゾー
ルフィラメントの製造方法として述べられている。しか
し、極細フィラメントでは、このようなプロセスに一般
に用いられる垂直距離(例えば、5〜8m)が制御要因
になる。この理由はフィラメントが底部まで団結性(i
ntegrity)を維持しうるほどの強度を有さない
からである。
【0015】ドライジェット(dry  jet)/紡
糸方法は共通に譲渡された米国特許第3,851,02
5号に開示されている。この特許は特殊な逆浸透用途に
有用である中空ポリベンゾイミダゾールの製造に関する
【0016】本発明の目的は、高強度ポリベンゾイミダ
ゾールフィラメントを安定に製造するための改良方法を
提供することである。
【0017】本発明のもう一つの目的は、望ましい引張
り特性を減ずることなく、ポリベンゾイミダゾールフィ
ラメントを製造するための商業的に実施可能なオンライ
ン連続方法を提供することである。
【0018】本発明のさらに他の目的は、芳香族ポリベ
ンゾイミダゾールよりも高価ではなく、ポリスルホンよ
りも高い熱安定性と良好な耐溶剤性とを有する、芳香族
ポリベンゾイミダゾールとポリスルホンとの組成物を提
供することである。
【0019】本発明のさらに他の目的は、成形、繊維又
はフィルム成形プロセスに有用な芳香族ポリベンゾイミ
ダゾールとポリスルホンとの組成物を提供することであ
る。上記、その他の目的は以下の説明と特許請求の範囲
から明らかになると思われる。
【0020】本発明はポリスルホン約5重量%〜約40
重量%と、芳香族ポリベンゾイミダゾール約95重量%
〜約60重量%とを含む新規な組成物を提供する。この
組成物は少なくとも約10〜30重量%のポリスルホン
を含むことが好ましい。
【0021】本発明の組成物は、(芳香族ポリベンゾイ
ミダゾール約60〜約95対ポリスルホン約40〜約5
の相対的重量比において)芳香族ポリベンゾイミダゾー
ルとポリスルホンとを相互溶剤に溶解し、次にこの溶液
を用いてフィルム又は繊維を製造するか、又はこの溶液
を非溶剤に加えて新規な組成物を沈殿させて、次に組成
物を乾燥することを含む方法によって製造される。
【0022】特にフィルム、繊維又はフィブレット(f
ibret)の形状の組成物は、熱及び/又は硫酸によ
って後処理して、次の加熱中の収縮を最小にし、溶剤及
び酸に対してさらに安定化することができる。
【0023】安定な高強度ポリベンゾイミダゾールフィ
ラメントの製造方法は、次の工程:(a)ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、濃硫酸及びN−メチルピロリジノンから成る群から
選択された溶剤中にLiCl約0.1〜5%と;ポリベ
ンゾイミダゾール約60〜約95重量%とポリスルホン
約40〜約5重量%とを含む組成物20〜35重量%と
を含む紡糸溶液を形成する工程;(b)前記紡糸溶液を
ガス雰囲気中に、直径20〜200ミクロンの複数のオ
リフィスをとおして垂直下方に押し出して、複数のフィ
ラメントを形成し、前記フィラメントを2:1から20
:1までの初期延伸比で同時に延伸する工程;(c)前
記フィラメントを洗浄して、残留溶剤を実質的に除去す
る工程;(d)前記フィラメントを乾燥する工程;及び
(e)前記フィラメントをおおよそ350〜500℃の
大体の範囲内の温度において約1.5:1から10:1
までの熱延伸比で延伸して、約0.5〜25のデニール
/フィラメントと少なくとも3g/デニールの強力を有
するポリベンゾイミダゾールフィラメントを製造する工
程を含む。
【0024】この熱延伸繊維を次に硫酸中に浸漬し、乾
燥し、さらに350〜500℃において0.95:1か
ら1:1までの延伸をもって安定化させることが好まし
い。先行技術に述べられた芳香族ポリベンゾイミダゾー
ルを用いることもできるが、本発明の新規なポリマーブ
レンドの製造の出発物質として用いられる、好ましい芳
香族ポリベンゾイミダゾールは反復単位式:
【0025
【化15】
【0026】[式中
【0027】
【化16】
【0028】は式:
【0029】
【化17】
【0030】(式中  R1はーO−、−SO2−、−
CH=CH−、−C(CF3)2−又は(−CH2−)
x  、xは1〜4の整数である)で表される四価の芳
香族部分を表し;−Ar2−は式:
【0031】
【化18】
【0032】(式中  R2はーO−、−SO2−、−
CH=CH−、−C(CF3)2−又は(−CH2−)
x  、xは1〜4の整数である)で表される二価の芳
香族部分を表す]を有する。
【0033】本発明の新規なポリマーブレンドに用いら
れる好ましい芳香族ポリベンゾイミダゾールの例を次に
挙げる:ポリー2,2’−(m−フェニレン)−5,5
’−ビベンゾイミダゾール;ポリー2,2’−(ピリジ
レンー3’,5’)−5,5’−ビベンゾイミダゾール
;ポリー2,2’−(フェリレンー2’,5’)−5,
5’−ビベンゾイミダゾール;ポリー2,2’−(ナフ
タレンー1’,6’)−5,5’−ビベンゾイミダゾー
ル;ポリー2,2’−(ビフェニレンー4’,4’)−
5,5’−ビベンゾイミダゾール;ポリー2,6’−(
m−フェニレン)−ジイミダゾベンゼン;ポリー2,2
’−(m−フェニレン)−5,5’−ジ(ベンゾイミダ
ゾール)エーテル;ポリー2,2’−(m−フェニレン
)−5,5’−ジ(ベンゾイミダゾール)スルフィド;
ポリー2,2’−(m−フェニレン)−5,5’−ジ(
ベンゾイミダゾール)スルホン;ポリー2,2’−(m
−フェニレン)−5,5’−ジ(ベンゾイミダゾール)
メタン;ポリー2,2’−(m−フェニレン)−5,5
’−ジ(ベンゾイミダゾール)ヘキサフルオロイソプロ
パン;ポリー2,2’−(m−フェニレン)−5,5’
−ジ(ベンゾイミダゾール)ープロパンー2,2;及び
ポリー2,2’−(m−フェニレン)−5,5’−ジ(
ベンゾイミダゾール)ーエチレンー1,2;これらでは
、最終ポリマーにおいてエチレン基の二重結合は完全で
ある。
【0034】式:
【0035】
【化19】
【0036】で表される反復単位を含むポリー2,2’
−(m−フェニレン)−5,5’−ビベンゾイミダゾー
ルが最も好ましい。この種類の芳香族ポリベンゾイミダ
ゾールはヘキスト  セラニーズ  コーポレーション
(Hoechst  Celanese  Corpo
ration)から商業的に入手可能である。これらの
ポリベンゾイミダゾールは、他のポリベンゾイミダゾー
ルよりも、熱に安定であり、N,N−ジメチルアセトア
ミド中に溶解性であるので、ポリマーブレンドの好まし
い成分である。この溶解性がこれらの加工を比較的容易
にする。
【0037】一般に、本発明に用いられるポリスルホン
は次の単位式:
【0038】
【化20】
【0039】[式中  Ar3、Ar4、Ar5及びA
r6は炭素数6〜18の二価の芳香族部分、又は次式:
【0040】
【化21】
【0041】(式中  R2はーC(CH3)2−、ー
SO2−、S、−O−又はこれらの混合物を表す)で表
される芳香族部分を表し;Rは炭素数6までの二価脂肪
族部分又はこれらの混合物を表し;aは0.5〜1の値
を有し、bは0の値もしくは0.5より小さい値を有し
、aとbの合計は1に等しい]を有する。
【0042】好ましいポリスルホンでは、他の全ての基
に対するスルホン結合基数が1/3より大きいことは稀
であり、1/2ほどになることは決してない。
【0043】アモコ  コーポレーションからのポリス
ルホン(ウデルR,ラデルR,例えばP1700とP3
500)と、ICIのヴィクトレックス  ペスRとが
最も好ましい。これらのポリスルホンは非晶質ポリマー
である。ポリスルホンの組み合わせを本発明の組成物に
ブレンドすることができる。
【0044】ポリスルホンはハロゲン化溶剤又は極性溶
剤に可溶である。例えば、ウデルR,ラデルR及びヴィ
クトレックス  ペスRポリスルホンは塩化メチレン、
クロロホルム、N−メチルピロリジノン、N,N−ジメ
チルホルムアミド及びN,N−ジメチルアセトアミドに
易溶である。しかし、ドープ(dope)(溶液)製造
プロセスを加速して、透明な溶液を得るためには、N−
メチルピロリジノン中の濃縮ポリスルホン(≧10%)
を加熱する必要がある(例えば、100℃において1/
2時間)。
【0045】新規な組成物は約60〜約95重量%のポ
リベンゾイミダゾールと、約40〜約5重量%の芳香族
ポリスルホンとを含む。好ましい組成物は約10〜約3
0%のポリスルホンを含むものである。
【0046】本発明の組成物は大部分がポリベンゾイミ
ダゾールから成るが、芳香族ポリベンゾイミダゾールを
より扱いやすく、加工可能でまた水分の影響を受けにく
くするために充分な、少量のポリスルホンが組成物中に
存在することが好ましい。
【0047】組成物が少なくとも約10重量%のポリス
ルホンを含むことが最も好ましい。少量のポリスルホン
がポリベンゾイミダゾールの弱点の性質、すなわち低い
熱可塑性と水分率を改良できることは意外である。同時
に、安価なポリスルホンは組成物のコストを減ずること
になる。
【0048】本発明の組成物は成形材料として用いるこ
とができる。これらの成形材料は、ポリマーマトリック
ス中に、約1〜40重量%、好ましくは約10〜30重
量%の固体充填剤及び/又は補強剤(reinforc
ing  agent)を含むことができる。補強用媒
質として役立つ典型的な繊維には、ガラス繊維、アスベ
スト、黒鉛炭素繊維、非晶質炭素繊維、合成ポリマー繊
維、アルミニウム繊維、アルミニウム  ケイ素繊維(
aluminium  silic  fiber)、
酸化アルミニウム繊維、チタン繊維、マグネシウム繊維
、ロックウール(rock  wool)繊維、スチー
ル繊維等がある。典型的な充填剤には、ケイ酸カルシウ
ム、シリカ、粘度、タルク、雲母、ポリテトラフルオロ
エチレン、黒鉛、アルミナ三水和物、炭酸アルミニウム
ナトリウム、バリウムフェライト等がある。本発明の方
法のための出発ポリマーは、問題を最小にするために、
2%以下のレベルに乾燥することが好ましい。
【0049】乾燥は、例えば約100℃〜約160℃の
ような高温、真空中で出発ポリマーを一晩乾燥させるよ
るような、簡単で効果的な方法で実施することができる
【0050】安定な組成物を製造するために、芳香族ポ
リベンゾイミダゾールとポリスルホンを最初に例えばN
,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメ
チルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)又は
濃硫酸のような相互溶剤中に溶解し、各ポリマーが生成
溶液中に好ましい相対的割合で存在し、それらの総濃度
が例えば重量/体積基準で約1%〜約30%、好ましく
は約10〜約30%であるようにする。溶液中の2種ポ
リマーの総濃度が、溶液の粘度をその後の加工のために
受容できる粘度にするような濃度であることが好ましい
。2種ポリマーを溶剤中に同時に溶解することも、又は
各ポリマーを別々の量の溶剤中に別々に溶解して、生成
する溶液の好ましい割合を一緒に混合して、2種ポリマ
ーの溶液を形成することができる。  溶液のフィルム
又は繊維を型成形する又は押し出しする場合には、溶剤
を低い相対湿度で、例えば乾燥窒素雰囲気中で、また適
度な温度において、例えば約≧140℃において蒸発さ
せるべきである。溶剤の実質的な部分(例えば、約85
%)が除去された後に、フィルム又は繊維を熱水で洗浄
することによって、残留溶剤を除去することができる。 組成物をキャストする、又は押し出す、又は沈殿させる
のいずれにしても、水分は溶剤の大部分が除去されるま
で、最初に排除すべきである。
【0051】収縮を最小にし、フィルム又は繊維を安定
化させるために熱及び/又は硫酸によって後処理するこ
とができる。組成物を2%硫酸中に浸漬した後、約35
0〜420℃において熱硬化させることが好ましい。
【0052】本発明の新規な組成物は予想されなかった
性質と利点とを有する。この組成物は厳しい環境条件下
で有用である。この組成物は良好な耐熱性、耐溶剤性、
改良された物理的性質及び良好な価格/性能特性を有す
る。芳香族ポリベンゾイミダゾールは一般に高い熱安定
性と良好な耐溶剤性を有するが、水分率の大きい、高価
なポリマーである。ポリスルホンは一般に比較的低いガ
ラス転移温度を有し、ある種の溶剤に対する耐性を有さ
ないが、扱いやすいポリマーであり、芳香族ポリベンゾ
イミダゾールよりも非常に安価である。
【0053】公知ブレンドの大部分は混合物の標準に従
った又は混合物の標準に満たない物理的性質を有する。 図1はPBI/PSフィルムの引張り弾性率が混合物の
標準によって予測される引張り弾性率を越えることを示
す。図2は数種のPBI/PSフィルムの強力が混合物
の標準を凌駕することを示す。これらのデータはPBI
とPSとのブレンドによって意外な相乗効果が得られる
ことを実証する。
【0054】他の成形材料製造方法は芳香族ポリベンゾ
イミダゾールとポリスルホンとを、芳香族ポリベンゾイ
ミダゾール約60〜約95対ポリスルホン約40〜約5
の相対的重量比において、固体粒子の直径が約100μ
m以下になるまで、一緒に粉砕することを含む。例えば
、固体PBI/PS(70/30)ブレンドはPBIと
PSポリマーの混合物を機械的に粉砕することによって
得られる。粉砕のためにフリーズミル(freese 
 mill)装置を用いることができ、粉砕は固体粒子
の直径が約37μm以下になるまで続けることができる
。これらの微細固体ブレンドは均一な目視外観を有し、
圧縮成形可能である(例えば、≧5000psiにおい
て410℃で30分間)。成形製品は暗色を有し、剛性
であり、良好な物理的団結性を示す。
【0055】適当な溶剤を用いて、PBI/PS紡糸溶
液を製造することができる。典型的な溶剤には、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド及び濃硫酸がある。ポリベンゾイミダゾールと
ポリスルホンのポリマーはそれぞれ、紡糸溶液中に総溶
液の重量を基準にして約20〜35重量%の濃度で、好
ましくは総溶液の重量を基準にして約22〜35重量%
の濃度で加えられる。紡糸溶液はまた塩化リチウムを約
0.1〜5重量%の濃度で、好ましくは約1〜4重量%
の濃度で含む。塩化リチウムはポリベンゾイミダゾール
ポリマーが長期間放置した場合に溶液から相分離するの
を防止する機能を果たす。
【0056】好ましい紡糸溶液は約22〜26重量%の
ポリマー、約1〜4%の塩化リチウム及び約70〜77
重量%のジメチルアセトアミドを含む。紡糸溶液は好ま
しくは30℃において測定して約40〜4000poi
seの粘度、最も好ましくは30℃において測定して約
1200〜2500poiseの粘度を有する。
【0057】ポリマーを溶剤に溶解する適切な手段は溶
剤の標準沸点より高い温度、例えばこのような沸点より
も約25〜120℃高い温度、2〜15気圧の圧力にお
いて1〜5時間、物質を混合することである。生ずる溶
液を次に濾過して、非溶解ポリマーを除去することが好
ましい。
【0058】ブレンドドープ(dope)は押し出し時
に約130〜150℃の温度において形成されるのが好
ましい。この溶液を複数の押し出しオリフィス(例えば
、5又は10個から数百個まで)から押し出す。これら
の押し出しオリフィスは一般に、50又は100孔を有
する紡糸口金の形状である。本発明のオリフィスは約2
0〜200ミクロン、好ましくは約30〜50ミクロン
の直径を有する。紡糸溶液を圧力容器又はボンベに入れ
、約120℃に加熱する。紡糸のために、この溶液を約
15psiの窒素圧下で、可変速度D.C.モーターに
よって駆動される計量ポンプに供給する。電子制御装置
によってポンプ速度と溶液流量を定常に維持する。粒状
物質の最後の痕跡量まで除去するために、溶液を高温キ
ャンドルフィルター(candle  filter)
に通し、最後に、紡糸口金に入る直前に、ステンレス鋼
焼結ディスクフィルターに通す。押し出し中、紡糸口金
の面は約130〜150℃に熱せられる。ポリマー溶液
は通常の湿式紡糸法又は乾式紡糸法によってガス雰囲気
中へ垂直下方に押し出される。
【0059】下記の非限定的実施例によって、本発明を
説明する。これらの実施例では、好ましい芳香族ポリベ
ンゾイミダゾールポリマーすなわちポリー2,2’−(
m−フェニレン)−5,5’−ビベンゾイミダゾールを
用いる。
【0060】実施例1 ドープ製造 ポリベンゾイミダゾール  ドープ(ジメチルアセトア
ミド中、25.6%固形分)に、ポリスルホン  ドー
プ(ジメチルアセトアミド中、25.6%固形分)をブ
レンドし、ブレンドを80〜100℃において種々な重
量比で製造する。2種ドープを充分に混合した、生じた
ドープはこの温度において透明であった。冷却後に、ド
ープは安定であり、静置時に透明であった。しかし、2
0/80及び40/60PBI/PSドープは数日間の
静置後に相分離することが観察された。60/40  
PBI/PSサンプルの分離は数週間後に生じた。80
/20ブレンドの相分離は数カ月後も生じなかった。こ
のことは、PBI含量が70〜100%の範囲内である
ならば、PBIが溶液中でPSと安定に混和することを
実証すると思われる。
【0061】実施例2 紡糸方法 湿式紡糸方法と乾式紡糸方法の両方を用いて、PBI/
PSポリマー23%とLiCl  2%を含むジメチル
アセトアミド溶液から初期繊維サンプルを製造した。P
BI/PS比は80/20であった。紡糸したまま(a
s−spun)の繊維は弱かった。これらの繊維の性質
を表1に示す。
【0062】表1 サンプル    デニール     密度      
初期弾性率     強力        伸び   
        (dpf)            
 (g/d)    (g/d)    (%)湿式紡
糸   30       1.283    30.
2    0.97      3.94乾式紡糸  
   4.46               43.
5    1.417  82.46  明らかに、乾
式紡糸繊維は湿式紡糸繊維よりも、特に破断点伸びに関
して、良好な性質を有する。
【0063】熱延伸方法 これらの繊維をさらに、高温において種々な延伸比で延
伸した。延伸した繊維は紡糸したままの繊維よりも非常
に強かった。表2にこれらの繊維の性質を示す。
【0064】表2 サンプル          デニール     延伸
比      初期弾性率    強力    伸び%
                 (dpf)PBI
対照          7.43         
2.0              66.0    
  3.61    47.74PBI/PS(80/
20) (湿式紡糸)       7.96        
 3.5@400℃        110.9   
   2.8      3.08PBI/PS(80
/20) (乾式紡糸)       1.98        
 4.0@420℃        112.1   
   3.6      7.3乾式紡糸した80/2
0  PBI/PS繊維は80/20湿式紡糸繊維と殆
ど同じ引張り弾性率を有する。しかし、乾式紡糸は湿式
紡糸よりもやや良好な引張り強さと破断点伸びとを生ず
る。
【0065】高デニール80/20  PBI/PS繊
維の引張り弾性率は、低デニール80/20  PBI
/PS繊維の引張り弾性率と殆ど同じであり、これらの
両引張り弾性率はPBIの引張り弾性率を凌駕する。I
RスペクトルはPBI/PSブレンドにおける1244
エーテル帯の低周波数への4cm−1シフトを示し、こ
のことはNHとOとの間の相互作用を示唆すると考えら
れる。
【0066】図3は80/20乾式紡糸繊維の引張り弾
性率に対する延伸温度と延伸比との影響を示し、図4は
80/20乾式紡糸繊維の引張り強さに対する延伸温度
と延伸比との影響を示す。
【0067】実施例3 酸処理と安定化実施例2と同様に製造した繊維を用いて
、酸処理し、安定化した80/20PBI/PS繊維が
、表3に示すように、安定化PBI繊維よりも良好な弾
性率を有することを発見した。
【0068】表3 性質                       
   安定化PBI/PS    安定化PBIデニー
ル/フィラメント          1.337  
            1.5弾性率(g/d)  
            71.5         
       45 強力(g/d)        
          2.24           
     2.7破断伸び(%)          
        5.9              
  30実施例4実施例2のPBI/PS繊維の極限酸
素指数(LOI)をPBI繊維のLOIに比較した。表
4に示すように、これらのLOIは同じであり、このこ
とはPBI/PS繊維がPBI繊維と同様に難燃性であ
ることを示唆した。この試験は非標準方法を用い、ある
長さのプライドヤーン(plied  yarn)にヤ
ーンを巻きつけ、試験体が試験装置内で直立できるよう
にした。
【0069】表4はこれらの繊維の火炎収縮(flam
e  shrinkage)挙動をも示す。
【0070】表4                          
     結合ヤーン束のLOI    火炎収縮(%
)延伸スルホン化PBI              
35                 10.0延伸
スルホン化PBI/PS(80/20)       
37                 10.2実施
例5PBI繊維とPBI/PS(80/20)繊維とを
140℃のスチームに4時間暴露させた。表5に示すよ
うに、スチーム処理がPBI/PS繊維に化学的影響を
及ぼすことが意外にも判明した。スルホン化繊維はスチ
ーム処理によって強化されたが、非スルホン化繊維は同
じ条件下で弱くなった。
【0071】表5 相対的変化(%) 試験回数  引張り強さ  伸び    デニール延伸
スルホン化PBI              20 
        ー4.4    +13.6    
 +7.5延伸スルホン化PBI/PS       
    20         +23      +
58      +36延伸非スルホン化PBI/PS
         20        ー20   
  ー20     ー12当業者は本発明の要旨から
逸脱せずに多くの変更がなされることを認識するであろ
う。本発明は上述し、説明した実施態様に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の全ての主題を含むもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はポリスルホンの割合の変化による本発明
の繊維の引張り弾性率の変動を示す。
【図2】図2は本発明の繊維の強力がポリスルホン含量
の増加に伴って低下することを示す。
【図3】図3は本発明の繊維の引張り弾性率に対する延
伸比と温度との効果を示す。
【図4】図4は本発明の繊維の引張り強さに対する延伸
比と温度との効果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  ポリスルホン5重量%〜40重量%と
    、芳香族ポリベンゾイミダゾール95重量%〜60重量
    %とを含む組成物。 【請求項2】  芳香族ポリベンゾイミダゾールが次式
    :【化1】 [式中 【化2】 は式: 【化3】 (式中  R1はーO−、−SO2−、−CH=CH−
    、−C(CF3)2−又は(−CH2−)x  、xは
    1〜4の整数である)で表される四価の芳香族部分を表
    し;−Ar2−は式: 【化4】 (式中  R2はーO−、−SO2−、−CH=CH−
    、−C(CF3)2−又は(−CH2−)x  、xは
    1〜4の整数である)で表される二価の芳香族部分を表
    す]で表される単位を含む請求項1記載の組成物。 【請求項3】  ポリスルホンが次の単位式:【化5】 [式中  Ar3、Ar4、Ar5及びAr6は炭素数
    6〜18の二価の芳香族部分、又は次式: 【化6】 (式中  R2はーC(CH3)2−、ーSO2−、S
    、−O−又はこれらの混合物を表す)で表される芳香族
    部分を表し;Rは炭素数6までの二価脂肪族部分又はこ
    れらの混合物を表し;aは0.5より大きく1以下の値
    を有し、bは0の値もしくは0.5より小さい値を有し
    、aとbの合計は1に等しい]で表される請求項1記載
    の組成物。 【請求項4】  芳香族ポリベンゾイミダゾールが式:
    【化7】 [式中 【化8】 は式: 【化9】 (式中  R1はーO−、−SO2−、−CH=CH−
    、−C(CF3)2−又は(−CH2−)x  、xは
    1〜4の整数である)で表される四価の芳香族部分を表
    し;−Ar2−は式: 【化10】 (式中  R2はーO−、−SO2−、−CH=CH−
    、−C(CF3)2−又は(−CH2−)x  、xは
    1〜4の整数である)で表される二価の芳香族部分を表
    す]で表される単位を含む請求項3記載の組成物。 【請求項5】  少なくとも10重量%のポリスルホン
    を含む請求項1記載の組成物。 【請求項6】  芳香族ポリベンゾイミダゾールがポリ
    ー2,2’−(m−フェニレン)5,5’−ビベンゾイ
    ミダゾールである請求項1記載の組成物。 【請求項7】  ポリスルホンが式: 【化11】 [式中  ビスフェノール部分中のRはーC(CH3)
    2−、ーSO2−又は−O−を表す]で表される単位を
    含む請求項1記載の組成物。 【請求項8】  相分離した請求項1記載の組成物。 【請求項9】  芳香族ポリベンゾイミダゾール60〜
    95対ポリスルホン40〜5の相対的重量比において芳
    香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホンとを含む、
    溶液中の混和性組成物から製造されるフィルム、繊維又
    はフィブレット。 【請求項10】  ポリスルホンが次の単位式:【化1
    2】 [式中  Ar3、Ar4、Ar5及びAr6は炭素数
    6〜18の二価の芳香族部分、又は次式: 【化13】 (式中  R2はーC(CH3)2−、ーSO2−、−
    O−又はこれらの混合物を表す)で表される芳香族部分
    を表し;Rは炭素数6までの二価脂肪族部分又はこれら
    の混合物を表し;aは0.5より大きく1以下の値を有
    し、bは0の値もしくは0.5より小さい値を有し、a
    とbの合計は1に等しい]で表される請求項8記載のフ
    ィルム、繊維又はフィブレット。 【請求項11】  少なくとも10重量%のポリスルホ
    ンが存在する請求項8記載のフィルム、繊維又はフィブ
    レット。 【請求項12】  ポリスルホンが式:[式中  ビス
    フェノール部分中のRはーC(CH3)2−、ーSO2
    −又は−O−を表す]で表される単位を含む請求項8記
    載のフィルム、繊維又はフィブレット。 【請求項13】  芳香族ポリベンゾイミダゾールがポ
    リー2,2’−(m−フェニレン)5,5’−ビベンゾ
    イミダゾールである請求項8記載のフィルム、繊維又は
    フィブレット。 【請求項14】  後に熱にさらされた時に生ずる収縮
    を減じ、溶剤及び酸に対するその耐性を高めるために充
    分に、熱又はスルホン化剤によって処理された請求項8
    記載のフィルム、繊維又はフィブレット。 【請求項15】  前記処理が、後に熱にさらされた時
    に生ずる収縮を減じ、溶剤及び酸に対するその耐性を高
    めるために充分な時間、200℃〜500℃の温度に加
    熱することを含む請求項13記載のフィルム、繊維又は
    フィブレット。 【請求項16】  前記処理が350℃〜400℃の温
    度において実施される請求項14記載のフィルム、繊維
    又はフィブレット。 【請求項17】  スルホン化剤によって処理し、次い
    で、充分な時間、200℃〜500℃の温度において熱
    硬化することにより、後に熱にさらされた時に生ずる収
    縮を減じ、溶剤及び酸に対するその耐性を高めた請求項
    9記載のフィルム、繊維又はフィブレット。 【請求項18】  前記スルホン化剤が硫酸、三酸化硫
    黄、トルエンスルホン酸又はナフタレンスルホン酸であ
    る請求項16記載のフィルム、繊維又はフィブレット。                          
            【請求項19】  前記スルホン化剤
    が2%硫酸であり、前記熱硬化が380℃において行わ
    れる請求項16記載のフィルム、繊維又はフィブレット
    。 【請求項20】  次の工程:芳香族ポリベンゾイミダ
    ゾール60〜95対ポリスルホン40〜5の相対的重量
    比において芳香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホ
    ンを相互溶剤に溶解する工程;前記溶液を非溶媒に加え
    て、前記組成物を沈殿させる工程;及び続いて前記組成
    物を乾燥する工程を含む混和性ポリマー組成物の製造方
    法。 【請求項21】  ポリスルホンが次の単位式:で表さ
    れる請求項20記載の方法。 【請求項22】  相互溶剤がN,N−ジメチルホルム
    アミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル
    ピロリジノンである請求項19記載の方法。 【請求項23】  非溶媒が炭素数1〜4のアルコール
    又は水である請求項19記載の方法。 【請求項24】  ポリスルホンの前記重量%が少なく
    とも10重量%である請求項19記載の方法。 【請求項25】  芳香族ポリベンゾイミダゾールがポ
    リー2,2’−(m−フェニレン)5,5’−ビベンゾ
    イミダゾールである請求項19記載の方法。 【請求項26】  芳香族ポリベンゾイミダゾール60
    〜95対ポリスルホン40〜5の相対的重量比において
    芳香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホンを、固体
    粒子の直径が100μm以下に、一緒に粉砕することを
    含む成形可能な組成物の製造方法。 【請求項27】  次の工程:芳香族ポリベンゾイミダ
    ゾール60〜95対ポリスルホン40〜5の相対的重量
    比において芳香族ポリベンゾイミダゾールとポリスルホ
    ンを相互溶剤に溶解する工程;前記溶液から実質的に水
    分の無い条件下でフィルム、繊維又はフィブレット製品
    を製造する工程;前記製品から前記溶剤を蒸発させる工
    程;前記製品を非溶媒で洗浄する工程;及び前記組成物
    を200℃未満の温度において乾燥する工程を含む混和
    性ポリマー組成物からフィルム、繊維又はフィブレット
    を製造する方法。 【請求項28】  相互溶剤がN,N−ジメチルホルム
    アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
    ロリジノン又はジメチルスルホキシドである請求項25
    記載の方法。 【請求項29】  ポリスルホンが少なくとも10重量
    %存在する請求項25記載の方法。 【請求項30】  芳香族ポリベンゾイミダゾールがポ
    リー2,2’−(m−フェニレン)5,5’−ビベンゾ
    イミダゾールである請求項25記載の方法。 【請求項31】  後に熱にさらされた時に生ずる収縮
    を減じ、溶剤及び酸に対するその耐性を高めるために充
    分な、熱又はスルホン化剤による前記製品の後処理をさ
    らに含む請求項25記載の方法。 【請求項32】  前記後処理が200℃〜500℃の
    温度における加熱を含む請求項30記載の方法。 【請求項33】  前記後処理が350℃〜400℃の
    温度における加熱を含む請求項30記載の方法。   
                      【請求項34】  前記後処理がスルホン化剤による処
    理とその後の200℃〜500℃の温度における加熱を
    含む請求項30記載の方法。        【請求項
    35】  前記スルホン化剤が硫酸、三酸化硫黄、トル
    エンスルホン酸又はナフタレンスルホン酸である請求項
    33記載の方法。 【請求項36】  前記後処理が2%硫酸中への浸漬と
    その後の350℃〜420℃の温度における熱硬化を含
    む請求項33記載の方法。 【請求項37】  次の工程:(a)ジメチルアセトア
    ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
      濃硫酸及びN−メチルピロリジノンから成る群から
    選択された溶剤中にLiC  l  0.1〜5%とポ
    リベンゾイミダゾール20〜35重量%とを含み、前 
     記混合物が60/40〜95/5の範囲内のPBI/
    PS比を有する紡糸溶液  を形成する工程;(b)前
    記紡糸溶液をガス雰囲気中に、直径20〜200ミクロ
    ンの複数のオリフィスをとおして垂直下方に押し出して
    、複数のフィラメントを形成し、前記フィラメントを2
    :1から20:1までの初期延伸比で同時に延伸する工
    程(c)前記フィラメントを洗浄して、残留溶剤を実質
    的に除去する工程;(d)前記フィラメントを乾燥する
    工程;及び(e)前記フィラメントを400〜500℃
    において1.5:1から10:1までの熱延伸比で延伸
    して、0.05〜0.5のデニール/フィラメントと少
    なくとも4g/デニールの強力を有するポリベンゾイミ
    ダゾールフィラメントを製造する工程を含む高強度ポリ
    ベンゾイミダゾールフィラメントの安定な製造方法。 【請求項38】  工程(b)において、前記溶液が1
    30℃〜150℃の温度において押し出される請求項3
    7記載の方法。 【請求項39】  前記押し出しオリフィスが30〜5
    0ミクロンの直径を有する請求項37記載の方法。 【請求項40】  前記初期延伸比が2:1から10:
    1までの範囲である請求項37記載の方法。 【請求項41】  前記熱延伸比が3:1から6:1ま
    での範囲である請求項37記載の方法。 【請求項42】  次の工程:(a)10〜30%ポリ
    スルホンを含むポリベンゾイミダゾール混合物22〜2
    6重量%、塩化リチウム1〜4重量%及びジメチルアセ
    トアミド70〜77重量%を含む紡糸溶液を形成する工
    程;(b)前記紡糸溶液を空気含有ガス雰囲気中に、直
    径30〜50ミクロンの複数の押し出しオリフィスをと
    おして垂直下方に押し出して、複数のフィラメントを形
    成し、前記フィラメントを2:1から10:1までの初
    期延伸比で同時に延伸する工程;(c)前記フィラメン
    トを水によって洗浄して、残留溶剤を実質的に除去する
    工程;(d)前記フィラメントを乾燥する工程;(e)
    前記フィラメントを400〜500℃において3:1か
    ら6:1までの熱延伸比で延伸して、0.05〜0.5
    のデニール/フィラメントと少なくとも4g/デニール
    の強力を有するポリベンゾイミダゾールフィラメントを
    製造する工程;及び(f)前記フィラメントを硫酸中に
    浸漬し、乾燥し、300〜500℃において0.95:
    1から1:1までの延伸比で処理することによってさら
    に安定化させる工程を含む高強度ポリベンゾイミダゾー
    ルフィラメントの製造方法。
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