JPH0422319Y2 - - Google Patents

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JPH0422319Y2
JPH0422319Y2 JP1985198528U JP19852885U JPH0422319Y2 JP H0422319 Y2 JPH0422319 Y2 JP H0422319Y2 JP 1985198528 U JP1985198528 U JP 1985198528U JP 19852885 U JP19852885 U JP 19852885U JP H0422319 Y2 JPH0422319 Y2 JP H0422319Y2
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infrared
pyroelectric
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optical system
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、物体の放射する赤外線エネルギーを
検出し、人間等の移動物体を検知する受動型赤外
線式移動物体検知器に関するものである。特に屋
外等の地面(床面)の状態が、太陽光等により急
激に変化するような場所にて使用する場合を考慮
したものである。
【従来の技術及びその問題点】
従来、この種の検知装置は、赤外線検知素子と
して、いわゆるツインタイプの焦電型赤外線検知
素子を使用している。これは、赤外線の変化にと
もない互いに逆極性の出力を生ずる2つのエレメ
ントを内蔵し、これらを直列または並列に接続し
たもので、その他FET等の部品とともに構成さ
れた素子である。この焦電型検知素子と、光学系
を組み合わせ、特定方向からの赤外線放射エネル
ギーを常時入射するように設定しておく。尚、こ
の限定された方向を検知エリアと呼ぶことにし、
また、この検知エリアと床面等の交差する面を検
知対象面と呼ぶことにする。光学系としては、表
面をアルミ蒸着等の方法により反射率を増すよう
に処理した放物面反射鏡等を利用し、これを多数
に分割して検知エリア数を増しているのが一般的
である。光学系を3分割したときの検知エリアの
状態を示したのが第2図である。X1,X2とY1
Y2、及びZ1,Z2はそれぞれ別の反射鏡によつて
構成されるエリアに対応する検知対象面である。
この状態では、それぞれの検知対象面からの赤外
線エネルギーがツインタイプの焦電型赤外線セン
サーに集められ、平衡状態を保つている。ここに
図の矢印方向に人間が歩行すると、Y1,Y2の順
に検知対象面上を歩くことになり、Y1及びY2
ら発せられる赤外線エネルギーは、人間によつて
さえぎられ、代りに人間の頭部や肩から発せられ
る赤外線エネルギーが、検知素子に入射する。検
知対象面から発せられるエネルギーと、人間の着
衣や皮膚から発せられるエネルギーには差がある
ため、Y1からY2へ人間が移動することにより、
焦電型赤外線検出器の2つのエレメントには時間
的にずれた赤外線入力が入射することになり、こ
のエネルギーの変動を検出することができる。一
方、Y1とY2の表面の温度が同時に同じだけ変化
する場合には、ツインタイプの焦電型赤外線検出
器に入射されるエネルギーによる出力は、この素
子内でキヤンセルされるようになるが、Y1とY2
が異なつた温度変化をする場合には、人間が歩行
しなくても検知動作をしてしまう場合があつた。 本考案では、従来のひとつのツインタイプの焦
電型検知素子ではキヤンセルすることのできない
検知対象面上の均一でない温度変化に対して出力
を生じさせないような検知器を提供しようとする
ものである。従来のこの種の検知器は、例えば、
自動ドアの起動用の信号を出力させる働きをする
ものとして多用されており、その設置場所は、完
全な室内だけに限定されておらず、太陽光の影響
を受けやすい半屋外といつた場所でも多く使用さ
れる。このため、従来のツインタイプの焦電型検
知素子をひとつ使用し、それに光学系によつて多
方向からの赤外線エネルギーを集束させる方式で
は、検知エリア相互間での集束エネルギーのバラ
ツキが、太陽光の検知対象面への直射により拡大
し、ツインエレメント間のバランスを10%以下に
保つてもキヤンセルしきれない場合が生ずる。
【問題を解決するための手段】
上述の問題点を踏まえ、本考案では2個のツイ
ンタイプの焦電型検知素子を用い、それぞれ独立
した光学系及び増幅部を設け、検知対象面での急
激なエネルギー変化を電気的信号の状態にて処理
し、2系統の電気信号が時間的にずれた場合に検
知信号を出力するようにし、上述の問題点を一挙
に解消したものである。
【作用】
本考案の構成に係る受動型赤外線式移動物体検
知装置は、検知対象面から生ずる赤外線エネルギ
ー変化を2つの別の経路により、異なつた焦電素
子に集束するようにし、これによつて得られる2
系統の信号を処理し、同時に生ずる信号に対して
は、検知動作を行わず、この2系統の信号の発生
タイミングがずれた時のみ検知出力を発するよう
にするものである。これにより検知対象面の温度
変化は検知せず、検知対象面と検知素子の間にお
ける異なつたエネルギー集束経路(検知エリア)
を横断して、焦電素子に入射するエネルギー変化
を与えるような物体の動きに対してのみ、検知出
力を得ることができるといつた作用を奏するもの
である。
【実施例】
以下、本考案の受動型赤外線式移動物体検知装
置を図面に示すひとつの実施例に基づいて、更に
具体的に述べる。第1図において1,2は、ツイ
ンタイプの焦電型赤外線検知器であり、3,4
は、放物面反射鏡である。A,A′,B,B′は前
記焦電型赤外線検知器と反射鏡とにより形成され
る検知エリアであり、X,Yは検知対象面であ
る。検知エリアAとBが交差する面Xと、A′と
B′が交差す面Yを床面(地面)と一致させる。
床面Xから発するエネルギーの変動に対し、検知
エリアA,Bに対応する焦電型検知器のエレメン
トa,bからは、それぞれ互いに反対の極性を示
す出力を出すようにする。2つの焦電型検知器の
感度が同じで、光学系の効率も等しければ、これ
ら2つの出力の信号力を単純に加算すると出力は
ゼロとなる。また床面Yから発するエネルギーの
変動分に対しても同様に、検知エリアA′,B′に
対応する焦電型検知器のエレメントa′,b′から
は、それぞれ互いに反対の極性を示す出力を出す
ようにする。このときツインタイプの焦電電子の
内部では、aとa′は逆極性の特性を示すようにな
つているため、a′とb′の出力極性関係はaとbの
それとは逆になるのはいうまでもない。この設定
の時、検知器と検知対象面との間を第1図の方
向に通過する物体イがあるときには、検知エリア
A,B,A′,B′の順にこの物体イが通過かする
ことになり、焦電素子内部にはそれぞれX面と物
体イの放射エネルギーの差による変化分が検出さ
れ、この物体イの通過を検知することができる。
このように検知対象面と検知器の間では、どこを
通過しても検知可能となる。また、検知対象面X
の温度変化と検知対象面Yでの温度変化が等しく
ない場合、従来のツインタイプの方式では出力が
出てしまつたが、この構成をとることにより、全
く出力が出ないようにすることができる。焦電型
赤外線検知素子相互間や、ツインエレメントのそ
れぞれのペア間での感度差は、増幅器の利得を調
整することにより補正可能である。また、処理回
路は、単純に加算する方法以外でも、同時に発生
する逆極性の変動分をキヤンセルさせるような処
理をするのであれば、他の方法でもよい。光学系
を分割して、複数の検知エリアにしても同様の構
成か可能である。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、受動型赤外線式
移動物体検知装置の検知対象面における不均一な
温度変化による誤動作が防止でき、移動する物体
に対する検知感度は従来以上に上げることがで
き、その結果、検知性能の向上及び機器の安定性
の増大に多大効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す。第2図は、従
来のツインタイプの焦電型赤外線検知器を用いた
検知器の検知エリア図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 物体が放射する赤外線エネルギーを検出し、
    検知出力を発する受動型赤外線式移動物体検知
    装置において、赤外線の幅射線をそれぞれ検出
    した時に、互いに異符号の出力信号を発生する
    ように接続された一対のセンサー素子a,a′を
    備えた焦電型赤外線検知器1と、光学系とによ
    り設定される一対の検知エリアA,A′と、前
    記センサー素子a,a′と同様な他のセンサー素
    子b,b′を備えた焦電型赤外線検知器2と、他
    の光学系により設定される、前記検知エリア
    A,A′と同様な一対の検知エリアB,B′とを
    備え、背景となる床面において、検知エリアA
    とB、A′とB′がそれぞれ一致するように設定
    し、焦電型赤外線検知器1の出力と焦電型赤外
    線検知器2の出力とを処理し、2つの検知器の
    出力が同時に変化した時には、検知信号を出さ
    ないようにしたことを特徴とする受動型赤外線
    式移動物体検知装置。 (2) 前記光学系が、複数の検知エリアを作るため
    に分割されていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の検知装置。
JP1985198528U 1985-12-23 1985-12-23 Expired JPH0422319Y2 (ja)

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JP1985198528U JPH0422319Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

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JPS62106175U JPS62106175U (ja) 1987-07-07
JPH0422319Y2 true JPH0422319Y2 (ja) 1992-05-21

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ID=31159297

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JP1985198528U Expired JPH0422319Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

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JP (1) JPH0422319Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161626A (en) * 1981-03-31 1982-10-05 Matsushita Electric Works Ltd Infrared detector

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161626A (en) * 1981-03-31 1982-10-05 Matsushita Electric Works Ltd Infrared detector

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Publication number Publication date
JPS62106175U (ja) 1987-07-07

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