JPH04219029A - ダイバーシチ回路およびフレーム位相推定を行うダイバーシチ回路 - Google Patents

ダイバーシチ回路およびフレーム位相推定を行うダイバーシチ回路

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JPH04219029A
JPH04219029A JP3072103A JP7210391A JPH04219029A JP H04219029 A JPH04219029 A JP H04219029A JP 3072103 A JP3072103 A JP 3072103A JP 7210391 A JP7210391 A JP 7210391A JP H04219029 A JPH04219029 A JP H04219029A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル無線伝送
に用いられるダイバーシチ回路およびフレーム位相推定
を行うダイバーシチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10はフェージングのある伝送路をモ
デル化したものである。ここで、受信波は、送信波が直
接受信されたものである先行波と周囲物で反射された後
受信される遅延波とが合成された合成波であるとする。 よって、モデル化された伝送とにおいて、先行波と遅延
波との時間差は遅延回路51で与えられる。また、合成
波は、先行波係数器52で所定の係数が掛け合わされた
後の先行波と遅延波係数器53で所定の係数が掛け合わ
された後の遅延波とが合成回路54で合成されることに
よって得られる。さらに、合成波は、雑音が加算されて
受信信号となる。
【0003】図11は、先行波、遅延波、合成波および
受信信号の波形例を示したものである。このように、受
信信号は、フェージングによって大きく歪むために、符
号間干渉が生ずることになる。また、遅延波の遅延量に
よっては、受信信号が消失してしまうことがある。一般
に、フェージングの影響を防止するために、ダイバーシ
チが採用される。なお、以下の説明において、簡単のた
めに、雑音を無視して合成波を受信信号とみなすことが
ある。
【0004】図12は一般的なダイバーシチの概念を説
明するための受信系を示すブロック図である。図におい
て、61,62がそれぞれアンテナ、63,64はそれ
ぞれアンテナ61,62が出力する信号の復調を行う復
調器、65はアンテナ61,62のいずれの出力を選択
するか決めるアンテナ選択回路、66は復調出力のいず
れか一方を選択するスイッチ、67は受信信号の信号判
定を行う判定回路、68は判定出力の出力端子である。
【0005】次にダイバーシチの概念について説明する
。上述のように、受信信号は、フェージングによりある
確率で消失する。しかし、消失する時刻はアンテナ位置
によって異なっている。よって、複数のアンテナ61,
62を用意しておいて、受信信号が失なわれていない方
のアンテナ61,62を選択し、選択された方のアンテ
ナ61,62が出力する受信信号を取り扱うようにする
アンテナ選択ダイバーシチが採用される。
【0006】すなわち、各アンテナ61,62の出力が
各復調器63,64に入力する。そして、各復調器63
,64の出力にもとづいていずれの復調出力を受信信号
として選択すべきかを、アンテナ選択回路65が決定す
る。アンテナ選択回路65の選択に応じて、スイッチ6
6は、いずれかの復調器63,64の出力を選択し、そ
れを判定回路67に供給する。判定回路(例えば最尤系
列推定回路)67は、入力された受信信号の信号判定を
行う。なお、以下、アンテナ選択回路65およびスイッ
チ66に相当するものをダイバーシチ回路という。
【0007】次に、判定回路67の一例となる最尤系列
推定部について説明する。図13は例えば「マキシマム
  ライクリフッド  シーケンス  エスティメイシ
ョン  オブディジタル  シーケンス  イン  ザ
  プレゼンス  オブ  インタシンボル  インタ
フェレンス(Maximum  likelihood
  SequenceEstimation  of 
 Digital  Sequence  inthe
  Presence  of  Intersymb
ol  Interference)」,アイイ−イ−
イ−  トランザクションズ  オン  インフォメー
ションセオリ  (IEEE  Trans.Info
rm.Theory),第IT−19巻、1972年5
月発行に示された最尤系列推定部を示すブロック図であ
る。
【0008】この最尤系列推定部において、まず、一般
にオーバサンプリングされた受信信号が、入力端子75
からS/Nを最大にするための整合フィルタ71に入力
する。整合フィルタ71から出力されたシンボルレート
に応じた整合フィルタ出力は、雑音白色化フィルタ72
に入力する。すると、雑音白色化フィルタ72は、整合
フィルタ出力中の雑音成分を白色化(ランダム化)する
ように動作し、シンボルレートに応じた雑音白色化フィ
ルタ出力を出力する。そして、タイミング検出およびタ
ップ係数設定回路73は、受信信号から受信信号の先頭
位相と整合フィルタ回路71および雑音白色化フィルタ
72の係数を推定する。それらの係数は、整合フィルタ
回路71および雑音白色化フィルタ72に設定される。
【0009】最尤系列推定回路74は、ビタビアルゴリ
ズムを用いて最も確からしい送信された系列を推定する
。すなわち、シンボルレートに応じた各時点において、
現在の入力信号として生起する可能性があるデータの組
合せである各ステートの確かからしさを算出し、さらに
、過去の入力信号系列から算出済の前時点の生き残り系
列と現時点の各ステートの確からしさとから現時点の生
き残り系列を決定する。そして、入力信号系列の全てを
入力した後最終的に残った生き残り系列(最尤系列)を
、実際に送信された信号系列であると決定し、それを出
力端子76から出力する。
【0010】ここで、整合フィルタ71および雑音白色
化フィルタ72には多数の乗算器が必要で、そのために
回路規模が大きくなる。また、タイミング検出およびタ
ップ系数設定回路73が整合フィルタ71および雑音白
色化フィルタ72の係数を定める処理が難しくなる。そ
こで、図13に示す最適の構成を、やや簡略化した構成
が提示されている。
【0011】図14は簡略化した最尤系列推定部を示す
ブロック図である。この最尤系列推定部において、オー
バサンプリングされた受信信号が、シンボルレート受信
信号出力回路77およびフレーム位相推定回路78に入
力する。すると、フレーム位相推定回路78は、先頭位
相(先頭位相については後で詳しく述べる。)の情報を
出力する。シンボルレート受信信号出力回路77は、先
頭位相の情報を得て、その情報にもとづいて、オーバサ
ンプリングされた受信信号を間引いてシンボルレートに
応じた受信信号を作成し、それを出力する。すなわち、
この場合には、最尤系列推定回路74は、雑音白色化フ
ィルタ72の出力ではなくシンボルレート受信信号出力
回路77の出力にもとづいて信号系列の推定を行う。
【0012】図14に示す最尤系列推定部は、整合フィ
ルタ71および雑音白色化フィルタ72を必要とせず、
シンボルレート受信信号出力回路77が単なる間引き操
作を行っている。よって、構成を簡略化したことによる
特性の劣化の程度が小さく、かつ、フレーム位相推定回
路78の構成が簡単であれば、この最尤系列推定部は十
分実用的である。
【0013】ここで、最尤系列推定回路74の特性に触
れておく。最尤系列推定回路74には、処理できる範囲
というものがあり、その範囲の単位はシンボル数である
。そして、その設定は自由である。ただし、最尤系列推
定回路74の回路規模は、処理できる範囲の増加に伴っ
て指数関数的に増加するので、一般に、その範囲は数シ
ンボル以下に設定される。ここで、最尤系列推定回路7
4の処理できる範囲と符号間干渉とは以下の関係と有す
ることが望ましい。 (i)    処理できる範囲内の符号間干渉成分が大
きい。 (ii)  処理できる範囲外の符号間干渉成分が小さ
い。
【0014】次に、オーバサンプリングの概念について
説明する。連続時間系の受信信号が(r)tで表現され
、r(t)をサンプリング間隔T/αでオーバサンプリ
ングしたものをz(m)で表わす。ここで、Tはシンボ
ル周期、α(≧1,通常は自然数)はオーバサンプリン
グの割合である。なお、α=1の場合がシンボルレート
サンプリングに相当する。r(t)をz(m)に変換す
る場合のmに相当するサンプリング時刻をt(m)とす
ると、 t(m)=m(T/α)+t0  なる関係が成立する。ここで、mは整数、t0 はサン
プリングに依存する値である。
【0015】次にフレーム位相推定の概念について説明
する。オーバサンプリングした受信信号z(m)からシ
ンボルレートに応じた受信信号z〔n〕へ間引く際に、
nに相当するサンプリング時刻をt〔n〕とすると、t
〔n〕=nT+τ0  なる関係が成立する。ただし、nは0以上の整数、τ0
 は以下の条件を満たす。 τ0 =k0 T/α+t0  ここで、k0 は整数であり、シンボルレートに応じた
受信信号z〔n〕はk0 というパラメータを有するた
め、以後、z〔n;k0〕と表現する。なおτ0 のこ
とを先頭位相とよび、τ0 の推定がフレーム位相推定
となる。 また、フレーム位相推定として、τ0の推定からk0 
の推定に置き換えることが可能である。これは、t0 
は受信側では推定できないため、通常受信側ではサンプ
リング誤差とみなして無視するためである。図15に受
信信号とそれをサンプリングした結果を示す。本例では
α=4(4倍オーバサンプリング)であるとする。これ
をシンボルレートに応じた受信信号に変換するためには
、4サンプルごとに3サンプルデータの間引きを行う必
要がある。例えば、先頭位相k0 として(15−3)
を選択した場合、シンボルレートに応じた受信信号系列
は(15−3),(15−7),(15−11),(1
5−15),…とサンプルごとの値を採った系列となる
【0016】続いて、フレーム位相推定も含んだアンテ
ナ選択ダイバーシチの概念について説明する。前述のシ
ンボルレートに応じた受信信号z〔n;k0 〕は、先
頭位相k0 というパラメータを含んでいる。ここでは
更に、アンテナの番号を示すp0 なるパラメータを導
入して、受信信号をz〔n;k0 ;p0 〕として表
現する。 図12に示した例においては、アンテナ1が選択された
場合は受信信号はz〔n;k0 ,1〕となり、アンテ
ナ2が選択された場合は、受信信号はz〔n;k0 ,
2〕となる。このk0 とp0 は同時に推定すること
が可能であるため、ダイバーシチとフレーム位相推定を
同時に取り扱うことが可能となる。すなわち、図12に
おけるダイバーシチ回路と図14に示すフレーム位相推
定回路78およびシンボルレート受信信号出力回路77
とを合わせたフレーム位相推定を行うダイバーシチ回路
を取り扱うことができる。
【0017】さらに、伝送路特性の推定についても触れ
ておく。既知系列(トレーニング系列)をx(n)(n
=0,1,…,N−1)で表現するときに、既知系列と
先頭位相がk0 でアンテナがp0 のシンボルレート
に応じた受信信号z〔n;k0 ,p0 〕との相互相
関をP〔k0 ,p0 〕とすると、相互関数は数1で
表わされる。
【0018】
【数1】
【0019】このP〔k0 ,p0 〕は、x(n)の
自己相関がインパルスに近ければ、近似的に伝送路特性
(伝送路インパルス応答;CIR)に一致する。なお、
x(n)の自己相関がインパルスでない場合、ウィーナ
ーホッフの方程式を解くか、その近似解を求めるアルゴ
リズム(LMSアルゴリズム、RLSアルゴリズム等)
により求めることが可能である。
【0020】次に、ダイバーシチ回路の動作を具体的な
回路例について説明する。図16は例えば「MLSEに
適した新検波後選択ダイバーシティ」1989年電子情
報通信学会秋季全国大会、B−502,P.2−172
)に示された従来のダイバーシチ回路を示すブロック図
である。図において、10は電力比を比較する比較回路
、11は最適の受信信号および伝送路特性推定値(以下
、CIR推定値という。)を選択受信信号の出力端子1
5および選択CIR推定値の出力端子16する選択回路
、81,82は入力端子12,13に入力した受信信号
と既知である送信パターン(既知系列)からCIRを推
定する第1のCIR推定回路、第2のCIR推定回路、
83,84は推定したCIRの電力比を求める第1の電
力比計算回路、第2の電力比計算回路である。
【0021】次に動作について図17のフローチャート
を参照して説明する。互いに離れた地点に設置されたア
ンテナ(図示せず)で受信された信号は、それぞれ検波
回路(図示せず)で検波された後、受信信号として入力
端子12,13に入力する。第1のCIR推定回路81
および第2のCIR推定回路82は、それぞれ受信信号
を入力して、入力系列に対するCIR推定値を算出し、
これを出力する(ステップST51,ST52)そして
、第1の電力比計算回路83および第2の電力比計算回
路84は、それぞれCIR推定値を入力して、後段の最
尤系列推定回路(MLSE、図示せず)で用いられる成
分の電力(処理範囲内の電力)の、MLSE等化の範囲
外の電力(処理範囲外の電力)に対する電力比を算出す
る(ステップST53、ST54)。比較回路10は各
電力比を入力して、最も大きい電力比に対応した受信信
号、つまり、最も等価S/Nが大きいと思われる受信信
号を指定する選択信号を出力する(ステップST55)
。そして、選択回路11はこの選択信号に対応した受信
信号およびCIR推定値を出力する(ステップST56
)。
【0022】図18は、推定CIRと実際のCIRとの
関係の一例を示した説明図である。図において、実線は
推定CIR、破線は実際のCIRを示している。図18
(A)  において、処理範囲内におけるCIR電力の
処理範囲外におけるCIR電力に対する電力比を算出し
て、処理範囲内に最も電力が集中したものが選択される
ことになる。ここで、2つの入力端子12,13から入
力してくる受信信号に対するCIR推定値が全く等しい
が、雑音電力が異なる場合を考える。この場合には、雑
音電力が小さい方に対応した受信信号を選択すべきであ
るが、上述したダイバーシチ回路における電力比の比較
方法によれば、これが選択される確率は0.5である。 また、CIR推定値が全く等しいが、実際のCIRとの
関係が図1(A)と図18(B)に示すようになってい
る場合を考える。この場合には、図18(A)に示すC
IR推定誤差が小さい方に対応した受信信号を選択すべ
きであるが、これが選択される確率は0.5である。
【0023】続いて、フレーム位相推定を行うダイバー
シチ回路の動作を具体的な回路例について説明する。図
19は例えば「デザイン  アンド  パーフォーマン
ス  オブシンクロナイゼイション  テクニック  
アンド  ビタビ  アダプティブ  イコライザ  
フォー  ナローバンド  ティ−ディ−エムエイ  
モバイル  レイディオ(Design  and  
Performance  of  Synchoro
nization  Technique  and 
 Viterbi  Adaptive  Equal
izer  for  Narrowband  TD
MAMobile  Radio)」、エヌエス  オ
ン  ディーエルエムアールシー  会報3(Proc
.3  NS  on  DLMRC)、1988年9
月発行)、p.279〜p.286に示された従来のフ
レーム位相推定を行うダイバーシチ回路を示すブロック
図である。
【0024】図において、91は既知系列が入力される
既知系列入力端子、92は入力された既知系列と受信信
号との相互相関を算出し、その大きさを出力する相互相
関値作成回路、93は最大の相互相関値を検出した時点
で先頭位相を出力する最大相互相関値検出回路、94は
最大相互相関検出回路93が出力するタイミングに従っ
て受信信号を出力する受信信号出力回路である。
【0025】次に動作について説明する。相互相関値作
成回路92は、常時受信信号と既知系列との相互相関の
大きさを作成し、これを常時出力する。最大相互相関値
検出回路93は、相互相関の大きさを常時監視し、最大
(ピーク)とみなした時刻に先頭位相タイミングを出力
する。受信信号出力回路31は、その先頭位相タイミン
グに従って受信信号を出力する。
【0026】図20〜図23はフレーム位相推定の処理
結果を説明するための説明図であり、先行波、遅延波お
よび合成波を遅延量および振幅を変化させて示したもの
である。なお、ここでは、α=2(2倍オーバサンプリ
ング)としている。図20において、最尤系列推定回路
の処理できる範囲(先頭位相から先の数シンボル分)に
かかわらず、時点(20−4)が先頭位相として選択さ
れる。しかし、時点(20−2)の符号間干渉は処理で
きる範囲外にあることになり特性に悪影響を与える。
【0027】また、図21において、先頭位相として時
点(21−4)が選択されるが、やはり時点(21−2
)の符号間干渉は処理できる範囲外にあることになる。 図22においては、先頭位相として時点(22−5)が
選択されるが、時点(22−1)および(22−3)の
符号間干渉は処理できる範囲外にあることになる。そし
て、図23においては、処理できる範囲にかかわらず先
頭位相として時点(23−5)が選択されるが、処理で
きる範囲が2シンボルならば、先頭位相は(23−4)
とする方が望ましい。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイバーシチ回
路は以上のように構成されているので、受信信号を選択
する際に雑音電力やCIR推定誤差が考慮されていない
ため、雑音電力やCIR推定誤差が大きい場合には適切
な選択が行われない可能性があるという課題があった。 また、従来のフレーム位相推定を行うダイバーシチ回路
は以上のように構成されているので、オーバサンプリン
グされた受信信号を整合フィルタや雑音白色化フィルタ
で処理する場合には回路規模が増大し、また、最尤系列
推定回路の処理できる範囲、雑音および伝送路特性推定
誤差などが選択基準(フレーム先頭位相の決定基準、ア
ンテナ選択基準)に十分に反映されず、その結果、特性
が劣化するなどの課題があった。
【0029】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、雑音電力やCIR推定誤差が大き
い場合であっても適切な受信信号を選択しうるダイバー
シチ回路およびこの回路を用いたフレーム位相推定回路
を得ることを目的とする。また、最尤系列推定回路の処
理できる範囲や伝送特性推定誤差等が選択基準に十分に
反映され、小回路規模で実現しうるフレーム位相推定回
路を得ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のダイバー
シチ回路は、互いに異なる信号経路を伝搬してきた複数
の受信信号を各入力端子から入力して、それぞれ、各受
信信号にもとづいてCIRを推定し、CIR推定値を出
力するCIR推定回路と、これらCIR推定回路が出力
したCIR推定値から推定CIR電力を算出するととも
に、CIR推定値と既知系列とから受信信号を再生し、
再生された受信信号と実際に受信した受信信号との誤差
電力に対する推定CIR電力の電力比を算出する誤差計
算回路と、これら電力比を入力し、各電力比を比較して
適切な信号経路を推定する選択信号を出力する比較回路
と、選択信号で指定された信号経路に対応した受信信号
およびCIR推定値を出力する選択回路とを備えたもの
である。
【0031】また、請求項2記載のフレーム位相推定を
行うダイバーシチ回路は、請求項1記載のダイバーシチ
回路と同一の回路の前段に、受信信号に対してそれぞれ
異なる複数の遅延量の遅延を与える遅延回路を設け、こ
の遅延回路から出力された各遅延受信信号をダイバーシ
チ回路と同一の回路の各入力端子に導入し、各遅延受信
信号をダイバーシチ回路における各受信信号として扱う
ようにしたものである。
【0032】そして、請求項3記載のフレーム位相推定
を行うダイバーシチ回路は、互いに異なる信号経路を伝
搬してそれぞれの入力端子から入力した各受信信号から
入力端子の数以上の系統の受信信号を作成する受信信号
保持出力回路と、この受信信号保持出力回路に対して、
各系統の受信信号を作成する際の基準となる先頭位相情
報および入力端子選択情報すなわちアンテナ選択情報を
含む設定値を出力する設定値設定回路と、それぞれの系
統の受信信号について、伝送路特性を推定し、推定され
た伝送路特性、雑音および後段の最尤系列推定回路が処
理しうる範囲を加味した値であってS/Nに相当する評
価関数値を算出し、これらの評価関数値のうち最大のも
のに対応した系統の受信信号および伝送路特性を出力す
る総合演算回路とを備えたものである。
【0033】
【作用】請求項1および請求項2記載の発明に係る誤差
計算回路は、CIR推定値から、例えばCIR推定値の
自乗値を求めることにより推定CIR電力を算出し、一
方、CIR推定値と既知系列とから受信信号を再生する
とともに、実際の受信信号と再生された受信信号との誤
差電力を算出し、この誤差電力に対する推定CIR電力
の電力比を算出することによって、雑音電力およびCI
R推定誤差を考慮した電力比を出力する。
【0034】また、請求項3記載の発明に係る総合演算
回路は、設定値設定回路が出力した複数の設定値(アン
テナ選択情報および先頭位相情報)のそれぞれに従って
出力された受信信号について、伝送路特性の推定値、既
知系列およびその受信信号等から評価関数値を作成し、
それらの評価関数値にもとづいて最適の設定値を選択し
、その設定値に対応した受信信号を後段に出力する。
【0035】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、7,8,9はCIR推定値および
誤差電力に対する推定CIR電力の電力比を出力する第
1の演算回路、第2の演算回路、第3の演算回路、14
は受信信号の入力端子、91は既知系列入力端子であり
、その他のものは同一符号を付して図16に示したもの
と同一のものである。
【0036】また、図2は第1の演算回路7の構成を示
すブロック図であり、図において、1はCIR推定値を
出力端子5および誤差計算回路2に出力するCIR推定
回路、2は電力比を出力端子4に出力する誤差計算回路
である。なお、第2の演算回路8および第3の演算回路
9も図2に示したものと同一の構成である。また、図3
は各演算回路7,8,9の動作を示すフローチャートで
ある。
【0037】次に動作について図3のフローチャートを
参照して説明する。まず、第1の演算回路7のCIR推
定回路1は、入力端子12に入力した受信信号から、従
来の場合と同様にCIRを推定し、CIR推定値を出力
する(ステップST11)。次に、誤差計算回路2は、
CIR推定値を自乗した値を推定CIR電力として算出
する(ステップST12)。また、受信信号と既知系列
、例えばトレーニング系列とから受信信号を再生する(
ステップST13)。そして、実際の受信信号と再生さ
れた受信信号との差の自乗値を誤差電力として算出する
(ステップST14)。さらに、推定CIR電力の誤差
電力に対する電力比を算出し(ステップST15)、こ
の電力比を出力端子4を介して比較回路10に出力する
。第2の演算回路8および第3の演算回路9も、各入力
端子13、14から受信信号を入力して、第1の演算回
路7と同様に動作し、それぞれ電力比とCIR推定値と
を出力する。
【0038】そして、比較回路10は、各電力比を比較
して、最も大きいものに対応した受信信号を指定する選
択信号を、選択回路11に出力する。すると、選択回路
11は、この選択信号が示す受信信号とこの受信信号か
ら得られたCIR推定値とを選択して出力端子15、1
6に出力する。図4は、推定CIRと実際のCIRとの
関係の一例を示した説明図である。図4(A)において
、上記ダイバーシチ回路の動作によれば、処理範囲内の
CIRのみが推定CIRとなり、処理範囲外のCIRは
誤差電力に寄与する。ここで、例えば2つの入力端子1
2、13から入力してくる受信信号に対するCIR推定
値が全く等しいが、雑音電力が異なる場合を考える。 この場合には、誤差電力が小さくなる受信信号が選択さ
れるので、雑音電力が小さい受信信号が選択されること
になる。また、CIR推定値が全く等しいが、実際のC
IRとの関係が図4(A)と図4(B)とに示すように
なっている場合を考える。この場合にも、図4(A)に
示すように、誤差電力が小さくなる方に対応した、CI
R推定誤差が小さい受信信号が選択されることになる。
【0039】図5はこの発明の一実施例によるフレーム
位相推定を行うダイバーシチ回路を示すブロック図であ
る。図において、20は受信信号の入力端子、21は受
信信号に順次遅延を与える、シフトレジスタのような遅
延回路であり、その他のものは図1に示したものと同一
のものである。この場合には、入力端子12、13、1
4には、遅延回路21の各タップから出力される遅延受
信信号が入力される。
【0040】ここで、入力端子14に入力される遅延受
信信号に比べて、入力端子13に入力される遅延受信信
号はΔT遅延し、入力端子12に入力される遅延受信信
号は2ΔT遅延している。遅延量ΔTとしては、例えば
、伝送される信号のシンボルレートの逆数が設定される
。そして、各遅延受信信号を入力した各演算回路7、8
、9、比較回路10および選択回路11は、図1に示し
た場合と同様に動作して、最適な遅延受信信号とCIR
推定値とを出力端子15、16に出力する。そして、後
段の回路(図示せず)では、選択された遅延受信信号を
復調すれば、フレークの先頭から受信できることになる
【0041】なお、上記各実施例では入力端子12、1
3、14を3つとした場合について説明したが、この数
を増やしてもよく、その場合には、ダイバーシチの効果
をより向上させ、また、フレーム先頭位相の推定範囲を
より拡大させることができる。
【0042】図6はこの発明の他の実施例によるフレー
ム位相推定を行うダイバーシチ回路を示すブロック図で
ある。図において、31は第1のアンテナ(図示せず)
からの受信信号に対し位相回転を与える第1の位相回転
回路、32は第2のアンテナからの受信信号に対し位相
回転を与える第2の位相回転回路、33は第Kのアンテ
ナからの受信信号に対し位相回転を与える第Kの位相回
転回路、34は受信信号を一旦保持する受信信号保持出
力回路、35は演算処理を行う総合演算回路、36は先
頭位相情報とアンテナ情報の設定値を出力する設定値設
定回路である。
【0043】また、図7は総合演算回路35の構成例を
示すもので、図において、37は受信信号と既知系列と
を入力し演算処理を行う第1の演算回路、38は第1の
演算回路37と同様の機能を有する第2の演算回路、3
9は第1の演算回路37と同様の機能を有する第Kの演
算回路、45は評価関数の値を入力し選択すべき受信信
号に関する情報を出力する評価関数値比較回路、46は
受信信号およびCIRを選択して出力する選択回路、4
2〜43はそれぞれ受信信号保持出力回路34からの入
力端子である。そして、図8は第1の演算回路37の構
成例を示すもので、図において、47は受信信号と既知
系列からCIRを推定するCIR推定回路、48はCI
R、受信信号および既知系列から評価関数の値を作成す
る評価関数値算出回路、49は評価関数値出力端子、5
0はCIR出力端子である。なお、第2の演算回路38
から第Mの演算回路39も同一構成である。
【0044】次に動作について図9のフローチャートを
参照して説明する。第1の位相回転回路31は、入力端
子12から入力される受信信号に対して位相回転を施し
て出力する。第2の位相回転回路32および第Kの位相
回転回路33も同様の操作を行う(ステップST21〜
ST23)。受信信号保持出力回路34は、K系統の位
相回転を受けた受信信号をすべて入力してこれらを一旦
保持する(ステップST24)。ここで、受信信号保持
出力回路34はRAMやシフトレジスタ等をはじめとす
る記憶素子も含んだものとする。設定値設定回路36は
、M個のアンテナ選択情報および先頭位相の設定値を出
力する(ステップST25〜ST27)。
【0045】受信信号保持出力回路34は、K系統の位
相回転を受けた受信信号からM系統(M≧K)の受信信
号を作成する。つまり、ここで、設定値設定回路36か
ら出力された各設定値は、K系統の受信信号からM系統
の受信信号を作成するための情報であり、例えば、K系
統中の第1系統(第1の位相回転回路31の出力)の受
信信号から、先頭位相のタイミングを所定シンボル数だ
け離した2つの受信信号を作成し、それらをM系統中の
第1系統および第2系統の受信信号とすべきことを示し
ている。
【0046】総合演算回路35は、M系統の受信信号を
それらに対応した設定値とともに入力する。そして、総
合演算回路35中の各演算回路37〜39は、M系統の
受信信号についてCIRと評価関数値とを算出する(ス
テップST28〜ST30)。すなわち、各演算回路3
7〜39において、CIR推定回路1は、従来の場合と
同様にCIRを推定する。また、誤差関数値算出回路4
8は、数2の演算により評価関数値を算出する。
【0047】
【数2】
【0048】数2において、S〔k0 ,p0 〕およ
びE〔k0 ,p0 〕は以上のように表わされる。
【0049】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
【0050】なお、S〔k0 ,p0 〕は一種の信号
電力に相当し、E〔k0 ,p0 〕は一種の雑音電力
相当するので、Q〔k0 ,p0 〕は一種のS/Nに
相当する。また、Lは、一般に最尤系列推定回路が処理
できる範囲に相当するシンボル数−1であり、fi 〔
k0 ,p0 〕は推定されたCIRである。βi は
任意の実数である。
【0051】そして、評価関数値比較回路45は、各演
算回路37〜39が算出した評価関数値を比較し、最大
のものを選定する。すなわち、この最大のものを出力し
た演算回路に入力した系列に対応した設定値(アンテナ
選択情報、先頭位相情報)を最適の情報とする(ステッ
プST31)。評価関数値比較回路45は、その最大の
ものを出力した演算回路が出力が出力した受信信号およ
びCIRを選択するように、選択回路46に指示を与え
る。選択回路46は、その指示に応じて、その演算回路
が出力した受信信号およびCIRを出力端子15、16
に出力する(ステップST32)。出力端子15、16
に出力されたものは最適の設定値に対応したものである
から、それらは、最適の先頭位相をもった最適の受信信
号となっている。
【0052】ここで、図20〜図23について、評価関
数値比較回路45で選定される先頭位相情報の説明を行
う。Q〔k0 ,p0 〕は、L+1時点のCIR自乗
値(|fi 〔k0 ,p0 〕|2 )の和の項を含
み、CIRは各図における矢印の長さ(値)に対応して
いるので、図20については、処理できる範囲が2シン
ボル(L=1)であれば、先頭位相として時点(20−
3)が選定され((20−3)における値と(20−5
)における値との和が最大となるから)、処理できる範
囲が3シンボル(L=2)であれば、先頭位相として時
点(20−2)が選定される((20−2)、(20−
4)、(20−6)における各値の和が最大となるから
)。
【0053】同様に、図21については、処理できる範
囲が2シンボルであれば先頭位相が時点(21−3)と
して選ばれ、3シンボルであれば先頭位相が時点(21
−1)もしくは時点(21−3)として選ばれる。この
先頭位相が時点(21−1)もしくは時点(21−3)
が選択されるという曖昧さはβi に異なった重みを与
えることにより解消できる。図22については、処理で
きる範囲が2シンボルであれば先頭位相が時点(22−
4)として選ばれる。ただし、βi に異なった重みを
与えることにより、先頭位相時点(22−5)として選
ばれる場合もある。図23については、処理できる範囲
が2シンボルであれば先頭位相時点(23−4)として
選ばれ、3シンボルであれば先頭位相が時点(23−2
)として選ばれる。βi に異なった重みを与えること
によりその選択はかなりの自由度を持つ。つまり、パラ
メータβi を調整することにより最尤系列推定装置の
特性にあった先頭位相の選択が可能となる。
【0054】次に、CIR推定誤差について図18を参
照して説明する。図18に示した例では、CIR推定誤
差が小さい方がに対応した受信信号(図18(A)に示
した信号)が選択されるべきであるが、従来の場合には
、いずれが選択されるかは不定であった。しかし、本実
施例によれば、各演算回路37〜39の評価関数値の演
算において、Q〔k0 ,p0 〕は分母にE〔k0 
,p0 〕(すなわち、e〔n;k0 ,p0 〕)を
含み、かつ、雑音およびCIR推定誤差はe〔n;k0
,p0 〕に反映されているので、雑音およびCIR推
定誤差の増加により評価関数値は小さくなり、その評価
関数値に対応した演算回路は、評価関数値比較回路45
で選定されなくなる。すなわち、雑音およびCIR推定
誤差が大きい受信信号は選択されなくなり、より適切な
受信信号が選択されることになる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項2
記載の発明によれば、ダイバーシチ回路およびフレーム
位相推定を行うダイバーシチ回路を、CIR推定値から
入力信号を再生し、再生された入力信号と実際の入力信
号との誤差電力に対する推定CIR電力の電力比を用い
て最適の入力信号を選択するように構成したので、雑音
電力やCIR推定誤差が大きい場合であっても、適切な
入力信号を選択しうるものが得られる効果がある。
【0056】また、請求項3記載の発明によれば、フレ
ーム位相推定を行うダイバーシチ回路を、複数の入力受
信信号に対して、あらかじめ設定された範囲を先頭位相
と仮定した複数の受信信号を作成し、それぞれについて
伝送路特性を推定し、その伝送路特性、既知系列および
その受信信号等から最適のアンテナ選択情報および先頭
位相を決定し、それらに対応した受信信号を出力するよ
うに構成したので、小回路規模で、最尤系列推定回路に
おける符号系列の打切りや雑音および伝送路特性推定誤
差による特性劣化を押さえるものが得られる効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるダイバーシチ回路を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す演算回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】演算回路の動作を示すフローチャートである。
【図4】推定CIRと実際のCIRとの関係を示す説明
図である。
【図5】この発明の一実施例によるフレーム位相推定を
行うダイバーシチ回路を示すブロック図である。
【図6】この発明の他の実施例によるフレーム位相推定
を行うダイバーシチ回路を示すブロック図である。
【図7】総合演算回路の構成を示すブロック図である。
【図8】演算回路の構成を示すブロック図である。
【図9】図6に示すダイバーシチ回路の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】伝送路モデルの一例を示す説明図である。
【図11】フェージングを受けた受信信号の波形例を示
す説明図である。
【図12】従来の受信系を示すブロック図である。
【図13】最適構成の最尤系列推定部を示すブロック図
である。
【図14】簡略化された最尤系列推定部を示すブロック
図である。
【図15】受信信号のサンプリングの様子を説明するた
めの説明図である。
【図16】従来のダイバーシチ回路を示すブロック図で
ある。
【図17】図16に示すダイバーシチ回路の動作を示す
フローチャートである。
【図18】推定CIRと実際のCIRとの関係を示す説
明図である。
【図19】従来のフレーム位相推定回路を示すブロック
図である。
【図20】フレーム位相推定の様子を説明するための説
明図である。
【図21】フレーム位相推定の様子を説明するための説
明図である。
【図22】フレーム位相推定の様子を説明するための説
明図である。
【図23】フレーム位相推定の様子を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
1    伝送路特性推定回路(CIR推定回路)2 
   誤差計算回路 7    第1の演算回路 8    第2の演算回路 9    第3の演算回路 10  比較回路 11  選択回路 21  遅延回路 31  第1の位相回転回路 32  第2の位相回転回路 33  第Kの位相回転回路 34  受信信号保持出力回路 35  総合演算回路 36  設定値設定回路 37  第1の演算回路 38  第2の演算回路 39  第Mの演算回路 45  評価関数値比較回路 46  選択回路 48  評価関数値算出回路 71  整合フィルタ 72  雑音白色化フィルタ 73  タイミング検出およびタップ係数設定回路74
  最尤系列推定回路 77  シンボルレート受信信号出力回路78  フレ
ーム位相推定回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の入力端子に対応して設けられ、
    互いに異なる信号経路を伝搬してそれぞれの入力端子か
    ら入力した受信信号にもとづいて前記各信号経路の伝送
    路特性を推定し、伝送路特性推定値を出力する伝送路特
    性推定回路と、これら伝送路特性推定回路のそれぞれに
    対応して設けられ、対応した前記伝送路特性推定回路が
    出力した前記伝送路特性推定値から推定伝送路特性電力
    を算出するとともに、前記伝送路特性推定値およびあら
    かじめ知らされている既知系列から受信信号を再生し、
    再生された受信信号と前記受信信号との誤差電力に対す
    る前記推定伝送路特性電力の電力比を算出する誤差計算
    回路と、これら誤差計算回路が出力した電力比を比較し
    て、最大の電力比に対応した前記信号経路を指定する選
    択信号を出力する比較回路と、前記各受信信号および前
    記各伝送路特性推定値のうち、前記選択信号で指定され
    た前記信号経路に対応した受信信号および伝送路特性推
    定値を出力する選択回路とを備えたダイバーシチ回路。
  2. 【請求項2】  受信信号に対して複数の異なる遅延量
    を与える遅延回路と、この遅延回路から出力された複数
    の遅延受信信号を入力して、これら遅延受信信号から伝
    送路特性を推定し伝送路特性推定値を出力する伝送路特
    性推定回路と、これら伝送路特性推定回路のそれぞれに
    対応して設けられ、対応した前記伝送路特性推定回路が
    出力した前記伝送路特性推定値から推定伝送路特性電力
    を算出するとともに、対応した前記遅延受信信号および
    あらかじめ知らされている既知系列から受信信号を更生
    し、再生された受信信号と前記遅延受信信号との誤差電
    力に対する前記推定伝送路特性電力の電力比を算出する
    誤差計算回路と、これら誤差計算回路が出力した電力比
    を比較して、最大の電力比に対応した前記遅延量を指定
    する選択信号を出力する比較回路と、前記各遅延受信信
    号および前記各伝送路特性推定値のうち、前記選択信号
    で指定された前記遅延量に対応した遅延受信信号および
    伝送路特性推定値を出力する選択回路とを備えたフレー
    ム位相推定を行うダイバーシチ回路。
  3. 【請求項3】  互いに異なる信号経路を伝搬してそれ
    ぞれの入力端子から入力した各受信信号にもとづいて前
    記入力端子の数以上の系統の受信信号を作成する受信信
    号保持出力回路と、この受信信号保持出力回路に対して
    、前記各系統の受信信号を作成する際の基準となる先頭
    位相情報および入力端子選択情報を含む設定値を出力す
    る設定値設定回路と、前記各系統の受信信号について、
    伝送路特性を推定し、推定された伝送路特性、雑音およ
    び後段の最尤系列推定回路が処理しうる範囲を加味した
    値であってS/Nに相当する評価関数値を算出し、これ
    らの評価関数値のうち最大のものに対応した系統の受信
    信号および前記伝送路特性を出力する総合演算回路とを
    備えたフレーム位相推定を行うダイバーシチ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173106A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Mitsubishi Electric Corp 受信装置

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