JPH04217686A - 光学活性なチアゼトキノリン―3―カルボン酸誘導体 - Google Patents

光学活性なチアゼトキノリン―3―カルボン酸誘導体

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JPH04217686A
JPH04217686A JP2323219A JP32321990A JPH04217686A JP H04217686 A JPH04217686 A JP H04217686A JP 2323219 A JP2323219 A JP 2323219A JP 32321990 A JP32321990 A JP 32321990A JP H04217686 A JPH04217686 A JP H04217686A
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JP
Japan
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methyl
oxo
thiazeto
quinoline
pyrrolidinyl
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Application number
JP2323219A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ito
伊藤 安夫
Hideo Kato
日出男 加藤
Eiichi Ecchu
越中 栄一
Nobuo Ogawa
小川 信男
Noriyuki Yagi
八木 典幸
Toshihiko Yoshida
敏彦 吉田
Tomio Suzuki
鈴木 登美雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は優れた抗菌作用、抗腫瘍作用及び抗エイズウィ
ルス作用を有し、抗菌剤、抗腫瘍剤及びエイズ治療剤と
して有用である新規な光学活性なチアゼトキノリン−3
−カルボン酸誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩に
関するものである。
従来の技術 ナリジクス酸の発見以来抗菌作用を有する合成化学療法
剤としては、ピリドンカルボン酸系抗菌剤がその主流を
占め、尿路感染症、腸管感染症、胆道感染症等の治療剤
として臨床に供されてきた。
近年、従来の合成抗菌剤に比べ飛躍的に抗菌力の増強及
び抗菌スペクトルが拡大されたノルフロキサシン〔メル
クインデックス(The Merck Index)。
11版、6617〕、オフロキサシン〔メルクインデッ
クス(The Merck Index)、11版、6
688〕及び次式 で示される一般名シプロフロキサシン〔メルクインデッ
クス(The Merck Index)、11版、2
315〕が相次いで合成され、従来の疾病の他に耳鼻咽
喉科、内科、眼科及び歯科領域の感染症の治療剤として
市販されている。
又、本発明の類似化合物としては、次式で示される6−
フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(1−ピペラ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸(特開昭63−1079
90号)、次式 で示される6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキ
ソ−7−(1−ピペラジニル)−1H,4H−〔1,3
〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(
特開平1−230584号)、次式 で示される7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−6
−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔
1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボ
ン酸(特開昭63−107990号)及び次式 で示される7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−6
,8−ジフルオロ−4−オキソ−1H,4H−〔1,3
〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(
特開平1−230584号)等が知られている。
しかしながら、本発明に係るチアゼトキノリン骨格の1
位にメチル基、7位にアミノピロリジニル基及び8位に
ハロゲン原子を同時に併せ持つ化合物は全く知られてお
らず、さらに、チアゼトキノリン骨格の1位及び7位ア
ミノピロリジニル基上の不斉炭素原子に基づくジアステ
レオマーを分離した化合物も、これまで全く知られてい
ない。
発明が解決しようとする課題 ピリドンカルボン酸系合成抗菌剤は、ノルフロキサシン
の発見以来、画期的な進歩を遂げ、その適応症は尿路感
染症にとどまらず多種の感染症に有効であることが示さ
れている。又、その作用機序は、DNA立体化酵素であ
るDNAジャイレースの阻害作用であり、抗生物質の如
きプラスミドによる耐性の伝達が起こらないことも知ら
れている。
しかしながら、近年臨床の場では、これらの薬剤にも非
感受性菌が増加しつつあり、しかも難治性疾患である慢
性緑膿菌感染症やグラム陽性菌感染症の治療に対しては
これら薬剤は満足すべきものとは言い難い。又、ピリド
ンカルボン酸系合成抗菌剤の中には、ある種の抗炎症剤
との併用により痙攣を誘発する化合物も知られている。
これらのことから、既存の合成抗菌剤が完成された薬物
であるとは言い難く、臨床から単離された非感受性菌に
優れた効力を有し、かつ安全性の高い合成抗菌剤の登場
が強く望まれていた。
課題を解決するための手段 本発明者らは、新しいピリドンカルボン酸系抗菌剤の研
究に際し、標準菌だけではなく特に臨床分離菌に優れた
抗菌作用を示し、かつ抗炎症剤との併用においても痙攣
等の副作用を示さない化合物の探索を最重点に研究を進
めた。その結果、チアゼトキノリン骨格の1位にメチル
基、7位にアミノピロリジニル基、8位にハロゲン原子
を同時に導入し、かつ1位及び7位アミノピロリジニル
基上の不斉炭素原子に基づくジアステレオマーを分離し
た光学活性なチアゼトキノリン−3−カルボン酸誘導体
に、従来この骨格で知られている化合物に比べ抗菌力、
特に臨床分離菌での抗菌力が飛躍的に増強し、かつ抗炎
症剤との併用による痙攣誘発作用も認められないことを
見い出した。さらに、これら化合物は優れた抗腫瘍活性
及び抗エイズウィルス活性を有することをも見い出し、
本発明を完成させた。
即ち、本発明は次の一般式(I) (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
R2はフッ素原子又は塩素原子を表わし、R3は水素原
子、低級アルカノイル基、ハロゲノ低級アルカノイル基
又はカルボン酸エステル残基を表わし、*印が付いてい
る炭素原子はR又はSの絶対配置を有する不斉炭素原子
を表わす。)で示される新規な光学活性なチアゼトキノ
リン−3−カルボン酸誘導体及びその薬理学的に許容し
うる塩に関するものである。
本発明の前記一般式(I)中、R1で示される低級アル
キル基としては、たとえば、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、R3で示
される低級アルカノイル基としては、たとえば、ホルミ
ル基、アセチル基、プロパノイル基、プチロイル基、ト
リメチルアセチル基等が、ハロゲノ低級アルカノイル基
としては、たとえば、フルオロアセチル基、ジフルオロ
アセチル基、トリフルオロアセチル基、クロルアセチル
基、ジクロルアセチル基、トリクロルアセチル基等が、
カルボン酸エステル残基としては、たとえば、ベンジル
オキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、メトキシ
カルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が挙
げられる。
本発明の特に好ましい化合物としては、以下の様な化合
物が挙げられる。
(1S,3′S)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸(1R,3′S)−7−(3−アミ
ノ−1−ピロリジニル)−6,8−ジフルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔
3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(1S,3′R
)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,8−
ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔
1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボ
ン酸(1R,3′R)−7−(3−アミノ−1−ピロリ
ジニル)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキ
ソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸(1S,3′S)−7−(3−
アミノ−1−ピロリジニル)−8−クロロ−6−フルオ
ロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕
チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(1
R,3′S)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)
−8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ
−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノ
リン−3−カルボン酸(1S,3′R)−7−(3−ア
ミノ−1−ピロリジニル)−8−クロロ−6−フルオロ
−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(1R
,3′R)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−
8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸(1S,3′S)−6,8−ジフル
オロ−1−メチル−4−オキソ−7−(3−トリフルオ
ロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−
〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カル
ボン酸エチル (1R,3′S)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1S,3′R)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1R,3′R)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1S,3′S)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1R,3′S)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1S,3′R)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1R,3′R)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (1S,3′S)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1R,3′S)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1S,3′R)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1R,3′R)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−
4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルアミノ−
1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト
〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1S,3′S)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1R,3′S)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1S,3′R)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1R,3′R)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メ
チル−4−オキソ−7−(3−トリフルオロアセチルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸 (1S,3′S)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸エチル(1R,3′S)−7−(3
−アミノ−1−ピロリジニル)−6,8−ジフルオロ−
1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チア
ゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(
1S,3′R)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニル
)−6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル(1R,3′R)−7−(3−
アミノ−1−ピロリジニル)−6,8−ジフルオロ−1
−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼ
ト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(1
S,3′S)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)
−8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ
−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノ
リン−3−カルボン酸エチル (1R,3′S)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕
キノリン−3−カルボン酸エチル (1S,3′R)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕
キノリン−3−カルボン酸エチル (1R,3′R)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕
キノリン−3−カルボン酸エチル 本発明の前記一般式(I)で示される化合物の薬理学的
に許容しうる塩としては、酸付加塩又はアルカリ付加塩
が挙げられ、酸付加塩としては、たとえば、塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、燐酸等の鉱酸塩、
あるいは、酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シ
ュウ酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸、マンデル酸、10−カンファースルホン酸、
酒石酸等の有機酸塩が、アルカリ付加塩としては、たと
えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銀、亜鉛、
鉛、アンモニウム等の無機アルカリ塩、あるいは、エタ
ノールアミン、N,N−ジアルキルエタノールアミン等
の有機塩基の塩等が挙げられる。
本発明の前記一般式(I)で示される新規な光学活性な
チアゼトキノリン−3−カルボン酸誘導体は次の方法に
より製造することができる。
前記一般式(I)で示される光学活性な化合物は、前記
一般式(I)で示される化合物の7位アミノピロリジニ
ル基上の不斉炭素がR又はSの絶対配置を有し、1位の
炭素原子の絶対配置がR及びSの混合物であるジアステ
レオマーを必要に応じて塩に導いた後、分別再結晶又は
カラムクロマトグラフィーにより分割し、必要ならば加
水分解することにより製造することができる。
本製造方法において使用される塩としては、酸付加塩又
はアルカリ付加塩が挙げられ、酸付加塩としては、たと
えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、
燐酸等の鉱酸塩、あるいは、酢酸、マレイン酸、フマル
酸、クエン酸、シュウ酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸
、p−トルエンスルホン酸、マンデル酸、10−カンフ
ァースルホン酸、酒石酸等の有機酸塩が、アルカリ付加
塩としては、たとえば、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、銀、亜鉛、鉛、アンモニウム等の無機アルカリ塩
、あるいは、エタノールアミン、N,N−ジアルキルエ
タノールアミン等の有機塩基の塩等が挙げられる。又、
分別再結晶に使用される溶媒としては、たとえば、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルフォスホリックトリアミド等
の非プロトン性極性溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素系溶媒、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コ
リジン等の有機塩基、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル等の
エーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,
2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ギ
酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等の
エステル系溶媒及び水等が挙げられる。
又、カラムクロマトグラフィーの担体としては、たとえ
ば、シリカゲル、アルミナ等が挙げられる。
使用される流出溶媒としては、たとえば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n
−ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等の非プロトン性極性
溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、
ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジン等の有機塩基
、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチルエ
ーテル、イソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒、ジ
クロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ギ酸エチル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル系溶媒、n
−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロペン
タン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒及び水等が挙
げられ、単一溶媒もしくは混合溶媒として使用される。
又、加水分解はそれ自体公知の方法で、酸又はアルカリ
を用いて行われ、酸性加水分解には塩酸、硫酸、発煙硫
酸等の酸を、アルカリ性加水分解には水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム等のアルカリを用い、これら酸又はア
ルカリは水溶液、もしくは、メタノール、エタノール、
n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタ
ノール等の溶液、あるいは含水有機溶媒による溶液とし
て反応に用いることができ、反応は室温から溶媒の加熱
還流温度下において行われる。
尚、本製造方法において使用される前記一般式(I)で
示されるチアゼトキノリン−3−カルボン酸誘導体のジ
アステレオマー混合物は、次の一般式(II) (式中、R1及びR2は前述と同意義を表わし、Xはハ
ロゲン原子を表わす。) で示される7−ハロゲノチアゼトキノリン−3−カルボ
ン酸誘導体と、次の一般式(III)(式中、R3及び
*は前述と同意義を表わす。)で示される3−アミノピ
ロリジン誘導体とを縮合し、必要に応じて加水分解させ
るか、もしくは次の一般式(IV) (式中、R1,R3及び*印は前述と同意義を表わす。
) で示される化合物に塩素化剤を作用させ、必要に応じて
加水分解させることにより製造することができる。
尚、一般式(II)で示される化合物は以下の様にして
製造することができる。
(式中、X、R1及びR2は前述と同意義を表わし、Y
はハロゲン原子を表わす。) この様にして製造される前記一般式(I)で示される新
規な光学活性なチアゼトキノリン−3−カルボン酸誘導
体、及びその薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする
医薬は、通常、カプセル剤、錠剤、細粒剤、顆粒剤、散
剤、シロップ剤等の経口投与剤、あるいは注射剤、坐剤
、点眼剤、眼軟膏、点耳剤又は外皮用剤として投与され
る。これらの製剤は、薬理学的、製剤学的に許容しうる
添加物を加え、常法により製造できる。すなわち経口剤
および坐剤にあっては、賦形剤(乳糖、D−マンニトー
ル、トウモロコシデンプン、結晶セルロース等)、崩壊
剤(カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム等)、結合剤(ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネ
シウム、タルク等)、コーティング剤(ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、白糖、酸化チタン等)、基剤(
ポリエチレングリコール、ハードファット等)等の製剤
用成分が、注射剤あるいは点眼、点耳剤にあっては水性
あるいは用時溶解型剤型を構成しうる溶解剤ないし溶解
補助剤(注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコ
ール等)、pH調節剤(無機又は有機の酸あるいは塩基
)、等張化剤(食塩、ブドウ糖、グリセリン等)、安定
化剤等の製剤成分が、又、眼軟膏剤、外皮用剤にあって
は、軟膏剤、クリーム剤、貼付剤として適切な製剤成分
(白色ワセリン、マクロゴール、グリセリン、綿布等)
が使用される。
本剤の治療患者への投与量は、患者の症状にもよるが、
通常成人の場合、一日量として、経口投与で10〜10
00mg程度、非経口投与で1〜500mg程度である
作用 以下、本発明により見い出された優れた作用を試験例に
より説明する。
尚、対照薬物は以下の化合物を使用した。
対照薬物A:塩酸シプロフロキサシン 対照薬物B:次式 で示される、6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−(1−ピペラジニル)−1H,4H−〔1,3〕チ
アゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸(特開
昭63−107990号)対照薬物C:次式 で示される、6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−7−(1−ピペラジニル)−1H,4H−〔1,
3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸
(特開平1−230584号)対照薬物D:次式 で示される、7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−
6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−
〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カル
ボン酸(特開昭63−107990号) 対照薬物E:次式 で示される、7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−
6,8−ジフルオロ−4−オキソ−1H,4H−〔1,
3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸
(特開平1−230584号)対照薬物F:Etopo
side 試験例1 抗菌スペクトル 抗菌試験は、日本化学療法学会指定の方法(日本化学療
法学会雑誌、29(1)、76(1981)に準じて実
施した。
結果を表1に示す。
本発明化合物は、対照薬物に比べ、特に臨床分離菌で優
れた抗菌作用を示した。
試験例2 痙攣誘発作用 ddY系雄性マウス(5週齢、体重21〜25g)に、
0.5%カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁した
フェンブフェン100mg/kgを経口投与し、30分
後に0.5%カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁
した被験化合物を腹腔内投与した。
結果を表2に示す。
試験例3 抗腫瘍作用 各種培養腫瘍細胞(2×102個)および被験化合物を
含む培養液を96穴プレート(NUNC.01−670
08)の各穴に200μlになるように加え、37℃、
5%Co2−95%空気下で72時間培養した。培養後
、MTT〔3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イ
ル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムプロマイド〕
溶液(2mg/ml)を200μlずつ各穴に添加し、
さらに4時間37℃、5%Co2−95%空気下で培養
した。培養液除去後、200μlのジメチルスルホキシ
ドを各穴に加えて形成したMTT−フォルマザンを溶解
しマイクロプレート光度計を用いて540nmにおける
吸光度を測定し、細胞数の指標とした。以下の式より抑
制率を算出し、50%抑制する被験化合物の濃度(IC
50)を求めた。
PMI1640培地(日水製薬)で培養した。
得られたIC50値(μg/ml)を表3に示す。
表3から明らかなように、本発明化合物は各種培養腫瘍
細胞に対し、優れた増殖抑制効果を示した。
試験例4 抗エイズウィルス作用 第1図及び第2図に示した濃度の被験化合物を含む培養
液に、HPB−Ma細胞を106細胞/mlの濃度に懸
濁した。細胞懸濁液を、24ウェルプレートに1ウェル
あたり0.5ml植え込み、1時間培養した。
適度に希釈したHIV−1(BRU株またはNDK株)
0.5mlで、細胞を感染させた。翌日、各ウェルに1
mlの培養液を加えた。
尚、培養液には、7%牛胎仔血清を添加したRPMI6
42を使用した。
感染7〜10日後に、プラークを数えた。
結果を第1図〜第4図に示す。
本発明化合物(実施例15及び18)は、各々、8μg
/ml(第1図)及び16μg/ml(第2図)の濃度
で、プラーク形成を1/10に減少させた。
さらに、感染細胞におけるHIV産生を検討するため、
各ウェルの培養上清を用いて、HIV数を調べたところ
、各々、プラーク形成の減少曲線と同様の曲線が得られ
た(第3図、第4図)。
以上より、本発明化合物は、HPB−ALL細胞由来H
PB−Ma細胞を用いたHIV−1プラーク形成に対し
、優れた阻害効果を示すことが明らかとなった。
試験例5 急性毒性 生後5週齢のICR系雄性マウスを実験に供した。
被験化合物は蒸留水あるいは5%アラビアゴム水溶液に
懸濁後、胃ゾンデを用いて単回強制経口投与した。
結果を表4に示す。
本発明化合物の毒性は、非常に低いものであった。
実施例 以下、本発明を参考例及び実施例によって説明するが、
本発明はこれらの例の特定の細部に限定されるものでは
ない。
参考例1 2−クロロ−3,4−ジフルオロフェニルイソチオシア
ネート 2−クロロ−3,4−ジフルオロアニリン170gのト
リエチルアミン434ml溶液に室温撹拌下、二硫化炭
素86.3gを滴下し、2週間室温で撹拌した。析出結
晶を吸引ろ取し、エーテルで洗浄し、黄色結晶234g
を得た。この結晶156g及びトリエチルアミン70g
のジクロロメタン400ml懸濁液に、内温−5〜5℃
でクロロ炭酸エチル48mlを滴下した。30分間攪拌
し、反応液に氷水を加え、0〜10℃で濃塩酸60ml
を滴下した。塩化メチレン層を分取し、水、飽和食塩水
で順次洗浄後、脱水し、溶媒を留去した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、n−ヘキサン)にて
精製後、減圧蒸留し、沸点113〜117℃(22mm
Hg)の無色液体58gを得た。
NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:6.90
−7.27(2H,m) 参考例1の方法に準拠して、参考例2及び3の化合物を
得た。
参考例2 2,3,4−トリフルオロフェニルイソチオシアネート 性状 無色液体 沸点 70〜93℃/25mmHg NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:6.73
−7.15(2H,m) 参考例3 3,4−ジフルオロフェニルイソチオシアネート 性状 無色液体 沸点 107〜110℃/35mmHgNMRスペクト
ル δ(CDCl2)ppm:6.67−7.33(3
H,m) 参考例4 8−クロロ−6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2
−(メトキシメチルチオ)キノリン−3−カルボン酸エ
チル マロン酸ジエチル45gの無水テトラヒドロフラン50
0ml溶液に、氷冷攪拌下、60%水素化ナトリウム1
1.2gを加え15分間攪拌した。
室温下、2−クロロ−3,4−ジフルオロフェニルイソ
チオシアネート57gを加え、15分間攪拌した。さら
に同温下、クロロメチルメチルエーテル22.5gを加
え、15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水
を加えクロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水、
飽和食塩水で順次洗浄し、脱水後、溶媒を留去し、淡黄
色粗液体115gを得た。この液体を、減圧下、外温1
70〜175℃で15分間加熱攪拌した。冷後、得られ
た結晶をエタノールで洗浄し、エタノールから再結晶し
て、融点105〜108℃の無色針状晶60gを得た。
NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.55
(3H,t,J=7Hz),3.48(3H,s),4
.56(2H,q,J=7Hz),5.54(2H,s
),7.85(1H,dd.J=10.8Hz)参考例
4の方法に準拠して、参考例5及び6の化合物を得た。
参考例5 6,7,8−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−2−(メ
トキシメチルチオ)キノリン−3−カルボン酸エチル 性状 淡黄色針状晶(Et0H) 融点 91〜94℃ NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
35(3H,t,J=7Hz),3.32(3H,s)
,4.38(2H,q,J=7Hz),5.44(2H
,s),7.92(1H,ddd,J=10.5,8.
2Hz) 参考例6 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2−(メトキシ
メチルチオ)キノリン−3−カルボン酸エチル 性状 無色結晶(Ac0Et) 融点 123〜127℃ NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.54
(3H,t,J=7Hz),3.46(3H,s),4
.56(2H,q,J=7Hz),5.45(2H,s
),7.55(1H,dd,J=11.7Hz),7.
91(1H,dd,J=10.5,8.5Hz)参考例
7 8−クロロ−6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2
−メルカプトキノリン−3−カルボン酸エチル 8−クロロ−6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2
−(メトキシメチルチオ)キノリン−3−カルボン酸エ
チル15.7gの1,4−ジオキサン125ml液に、
40℃で攪拌下、濃塩酸95mlを滴下した。同温で1
時間攪拌後、反応液を水500ml中に注ぎ込み、析出
結晶を吸引ろ取した。結晶を水洗後、アセトニトリルか
ら再結晶し、融点125〜130℃(分解)の淡黄色針
状晶11.2gを得た。
NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.54
(3H,t,J=7Hz),4.56(2H,q,J=
7Hz),5.30(2H,s)、7.91(1H,d
d,J=10.8Hz)参考例7の方法に準拠して、参
考例8及び9の化合物を得た。
参考例8 6,7,8−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−2−メル
カプトキノリン−3−カルボン酸エチル性状 黄色結晶
(DMF−Et0H) 融点 188〜190℃(分解) NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
28(3H,t,J=7Hz)、4.26(2H,q,
J=7Hz)、7.83(1H,ddd,J=11,7
.5,2.5Hz)参考例9 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2−メルカプト
キノリン−3−カルボン酸エチル性状 黄色針状晶(D
MF−Et0H)融点 201〜203℃(分解) NNRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
29(3H,t,J=7.5Hz),4.27(2H,
q,J=7.5Hz),7.53(1H,dd,J=1
1.5,7.5Hz),8.00(1H,dd,J=1
1,8.5Hz) 参考例10 8−クロロ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕
キノリン−3−カルボン酸エチル1,1−ジプロモエタ
ン13.7g、炭酸カリウム9.5g及びヨウ化カリウ
ム5.7gのN,N−ジメチルホルムアミド60ml懸
濁液に110〜115℃で加熱攪拌下、8−クロロ−6
,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−2−メルカプトキ
ノリン−3−カルボン酸エチル11.1gのN,N−ジ
メチルホルムアミド240ml溶液を2時間かけて滴下
した。同温で30分間攪拌し、溶媒を減圧留去した。残
渣に水を加え析出結晶を吸引濾取した。得られた結晶を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム
)にて精製し、クロロホルム−ジエチルエーテルの混液
から再結晶して、融点191〜194℃の無色針状晶を
得た。
NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.41
(3H,t,J=7Hz),2.27(3H,d,J=
6Hz),4.39(2H,q,J=7Hz),6.3
3(1H,q,J=6Hz),8.22(1H,dd,
J=10.8Hz) 参考例10の方法に準拠して、参考例11及び12の化
合物を得た。
参考例11 6,7,8−トリフルオロ−1−メチル−4−オキソ−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸エチル性状 無色針状晶(DMF) 融点 206〜210℃ NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
27(3H,t,J=7Hz),2.06(3H,dd
,J=6.3Hz),4.21(2H,q,J=7Hz
),6.26(1H,qd,J=6.2Hz),7.8
4(1H,ddd,J=10.5,7.5,2.5Hz
)参考例12 6,7−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,
4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3
−カルボン酸エチル 性状 無色針状晶(DMF) 融点 197〜199℃ NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
27(3H,t,J=7.5Hz),2.08(3H,
d,J=6.5Hz),4.19(2H,q,J=7.
5Hz),6.12(1H,q,J=6.5Hz),7
.67(1H,dd,J=11,6.5Hz)、7.9
4(1H,dd,J=11,8.5Hz) 参考例13 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((R)
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル
)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸エチル 6,7−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,
4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3
−カルボン酸エチル30.0g、(R)−3−トリフル
オロアセチルアミノピロリジン塩酸塩〔〔α〕20D+
26.6゜(c=1,MeOH)〕25.3g、1,8
−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン32
.3g及びN,N−ジメチルホルムアミド240mlの
混合物を室温で63時間攪拌した。反応溶媒を減圧留去
し、残渣に水500mlを加えた。析出結晶を濾取し、
N,N−ジメチルホルムアミド−エタノール混液から再
結晶して、融点262〜2650℃の無色針状晶32.
0gを得た。
NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
25(3H,t,J=7Hz),1.81−2.45(
2H,m),2.04(3H,d,J=6Hz),3.
36−4.00(4H,m),4.17(2H,q,J
=7Hz)、4.32−4.69(1H,m)、6.1
1(1H,q,J=6Hz),6.31(1H,d,J
=7.5Hz),7.61(1H,d,J=15Hz)
、9.44−9.76(1H,m)参考例13の方法に
準拠して、参考例14〜16の化合物を得た。
参考例14 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル
)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸エチル (S)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D−28.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
性状 淡灰色結晶(CHCl3−EtOH)融点 25
9〜261℃(分解) NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
25(3H,t,J=7Hz),1.87−2.45(
2H,m),2.04(3H,d,J=6Hz),3.
36−4.64(5H,m),4.17(2H,q,J
=7Hz),6.12(1H,q,J=6Hz),6.
33(1H,d,J=7.5Hz)、7.62(1H,
d,J=15Hz)、9.47−9.73(1H,m)
参考例15 7−〔(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−6−フルオロ−1−メチ
ル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D−21.6゜(c=1,Et
OH)〕を用い、標記化合物を得た。
性状 無色プリズム晶(CH3CN) 融点 242〜245℃(分解) NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
25(3H,t,J=7Hz),1.40(9H,s)
,1.80−2.20(2H,m),2.04(3H,
d,J=6Hz),3.10−3.84(5H,m),
4.17(2H,q,J=7Hz),6.12(1H,
q,J=6Hz),6.29(1H,d,J=8Hz)
,7.00(1H,br),7.60(1H,d,J=
15Hz) 参考例16 7−〔(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−6−フルオロ−1−メチ
ル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D+21.4゜(c=1,Et
OH)〕を用い、標記化合物を得た。
性状 淡赤色針状晶(CH3CN) 融点 242〜245℃(分解) NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
25(3H,t,J=7Hz),1.40(9H,s)
,1.80−2.20(2H,m),2.03(3H,
d,J=6Hz),3.10−3.85(5H,m),
4.17(2H,q,J=7Hz),6.12(1H,
q,J=6Hz),6.28(1H,d,J=7.5H
z),6.98(1H,br),7.60(1H,d,
J=15Hz) 参考例17 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル
)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸エチル3.81gのジクロロメ
タン150ml懸濁液に室温攪拌下、スルフリルクロリ
ド0.72mlを滴下し、10分間攪拌した。反応液を
4回水洗し、乾燥後溶媒を留去した。残渣をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム:メタノー
ル=30:1)に付し、標記化合物2.77gを得た。
酢酸エチル−イソプロピルエーテルの混液から再結晶し
て、融点153〜156℃の淡黄色結晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)Cm−1:1710,1
602 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.40
(3H,t,J=7Hz),1.88−2.60(2H
,m),2.21,2.22(total 3H,ea
ch d,J=6Hz)、3.16−4.82(5H,
m),4.36,4.37(total 3H,eac
h q,J=7Hz)。
6.34,6.35(total 1H,each q
,J=6Hz),7.00−7.52(1H,m)、7
.90,7.97(total 1H,each d,
J=13Hz) 本化合物は、ジアステレオマーの混合物であり、異性体
A(保持時間:15.4分)と異性体B(保持時間:1
7.5分)の混合比は、以下のHPLC条件で約53:
47であった。
カラム:SUMIPAX OA−3100φ4.6mm
×250mm移動相:メタノール 流 速:0.5ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)参考例18 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル
)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸エチル1.50gのクロルスル
ホン酸4.0ml溶液にヨウ素片を加え、氷冷攪拌下塩
素ガスを1時間通じた。反応液を、氷水中に注ぎクロロ
ホルムで抽出した。抽出液を炭酸カリウム水溶液及び水
で洗浄し、乾燥後溶媒を留去した。残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル、クロロホルム:メタノール
:50:1)に付し、1.61gの標記化合物を得た。
本結晶を酢酸エチル−イソプロピルエーテルの混液から
再結晶し、淡黄色結晶を得た。本化合物は参考例17で
得られた化合物と各種スペクトルデータ及び融点が一致
した。
参考例17及び18の方法に準拠し、参考例19〜20
の化合物を得た。
参考例19 7−〔(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−8−クロロ−6−フルオ
ロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕
チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチ
ル 性状 無色針状晶(CH3CN) 融点 115〜118℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716,1
602 NMRスペクトル δ(DMSO−d■)ppm:1.
26(3H,t,J=7Hz),1.40(9H,s)
,1.58−2.44(2H,m),2.11(3H,
d,J=6Hz),3.14−3.99(5H,m),
4.20(2H,q,J=7Hz),6.46(1H,
q,J=6Hz),6.90−7.11(1H,br)
、7.73(1H,d,J=14Hz)比旋光度〔α〕
2D0+240.6゜(c=0.1,CHCl2)参考
例20 7−〔(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−8−クロロ−6−フルオ
ロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕
チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチ
ル 性状 無色結晶(AcOEt−Et2O)融点 174
〜177℃(分解) IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1710,1
600 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.41
(3H,t,J=7Hz)、1.46,1.47(to
tal 9H,each s),1.60−2.55(
2H,m),2.21(3H,d,J=6Hz),3.
02−4.93(5H,m),4.38(2H,q,J
=7Hz),6.36(1H,q,J=6Hz)、8.
01(1H,d,J=13Hz)参考例21 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル 6,7,8−トリフルオロ−1−メチル−4−オキソ−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸エチル1.34g,(S)−3−ト
リフルオロアセチルアミノピロリジン塩酸塩〔〔α〕2
0D−28.6゜(c=1,MeOH)〕2.66g,
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセ
ン1.80g及びN,N−ジメチルホルムアミド30m
lの混合物を5時間室温にて撹拌した。溶媒を減圧留去
し、残渣に水を加え、析出結晶を濾取後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
8:2)に付した。流出物を減圧留去し、メタノールか
ら再結晶して、融点219〜224℃の淡黄色針状晶0
.80gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1722,1
602 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
26(3H,t,J=7Hz),1.84−2.40(
2H,m),2.03(3H,dd,J=6.3Hz)
,3.46−4.60(5H,m),4.18(2H,
q,J=7Hz),6.14(1H,dd,J=6,2
.5Hz),7.48(1H,dd,J=14.5,1
.5Hz),9.42−9.68(1H,br)比旋光
度〔α〕20D−121.5゜(c=0.1,CHCl
3)参考例21の方法に準拠し、参考例22〜30の化
合物を得た。
参考例22 7−〔(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−6,8−ジフルオロ−1
−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼ
ト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D−21.6゜(c=1,Et
OH)〕を用い、標記化合物を得た。
性状 淡黄色結晶(CHCl3−Et2O)融点 17
9〜180℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1714,1
610 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.39
(3H,t,J=7Hz),1.46(9H,s),1
.70−2.32(2H,m),2.09(3H,dd
,J=6.3Hz),3.40−4.40(5H,m)
,4.36(2H,q,J=7Hz),4.90−5.
20(1H,br),5.80−6.10(1H,m)
,7.69(1H,dd,J=14.5,2Hz) 比旋光度〔α〕20D+81.7゜(c=0.1,CH
Cl3)参考例23 7−〔(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−6,8−ジフルオロ−1
−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕チアゼ
ト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D +21.4゜(c=1,E
tOH)〕を用い、標記化合物を得た。
性状 淡黄色結晶(CHCl3−Et2O)融点 17
4〜176℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1714,1
608 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.39
(3H,t,J=7Hz),1.46(9H,s),1
.76−2.34(2H,m),2.10(3H,dd
,J=6.3Hz),3.40−4.40(5H,m)
,4.36(2H,q,J=7Hz),4.80−5.
10(1H,br),5.80−6.10(1H,m)
,773(1H,dd,J=14.5,2Hz) 参考例24 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (S)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D−28.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
ここで得られた化合物は参考例17の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
参考例25 7−〔(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−8−クロロ−6−フルオ
ロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕
チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチ
ル (S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D−21.6゜(c=1,Et
OH)〕を用い、標記化合物を得た。
ここで得られた化合物は参考例19の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
参考例26 7−〔(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−ピロリジニル〕−8−クロロ−6−フルオ
ロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H−〔1,3〕
チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチ
ル (R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
ピロリジン〔〔α〕20D+21.4゜(c=1,Et
OH)〕を用い、標記化合物を得た。
ここで得られた化合物は参考例20の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
参考例27 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル (R)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D+26.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
性状 無色針状晶(1,4−dioxane)融点 2
19〜224℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1722,1
674,1636 NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.36
,1.38(total 3H,each d,J=7
Hz),1.86−2.30(2H,m),2.02,
2.04(total 3H,d,J=6Hz),3.
51−4.17(4H,m),4.29,4.32(t
otal 2H,eachq,J=7Hz),4.60
,4.73(total 1H,br−s),5.70
−6.07(1H,m),7.41,7.51(tot
al 1H,each d,J=14Hz)、8.57
、8.88(total 1H,br−s)参考例28 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸プロピル (S)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D−28.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
性状 無色結晶(EtOH) 融点 208〜211℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1718、1
636 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.03
(3H,t,J=7Hz),1.45−2.40(7H
,m),3.30−4.90(7H,m),5.60−
6.10(1H,m),7.39,7.49(tota
l 1H,each dd,J=14.2Hz)参考例
29 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸イソプロピル (S)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D−28.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
性状 無色プリズム晶(EtOH) 融点 235〜236.5℃(分解) IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1718、1
664、1638 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.32
、1.36(total 6H,each d,J=6
.5Hz)、1.99,2.01(total 3H,
each dd,J=6,2.5Hz〕,2.05−2
.33(2H,m),3.49−4.14(4H,m)
,4.53−4.78(1H,m)、5.17、5.1
9(total 1H,each、heptet,J=
6.5Hz)、5.76、5.92(total 1H
,eachqd,J=6.3,5Hz),7.30,7
.42(total 1H,each dd,J=14
.5,1.5Hz),9.01,9.31(total
 1H,each d,J=7Hz)参考例30 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸ブチル (S)−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩
酸塩〔〔α〕20D−28.6゜(c=1,MeOH)
〕を用い、標記化合物を得た。
性状 無色針状晶(iso−PrOH)融点 111〜
112℃ IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
636 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:0.97
、0.98(total 3H,each t,J=7
.5Hz)、1.38−1.58(2H,m),1.6
0−1.86(2H,m),2.00,2.04(to
tal 2H,each dd,J=6.5,2.5H
z),2.09−2.34(2H,m),3.52−4
.40(6H,m),4.53−4.79(1H,m)
,5.80,5.98(total 1H,each 
qd,J=6.5,4Hz),7.44,7.49(t
otal 1H,each dd,J=14.5,1.
5Hz),8.68、8.77(total 1H,e
ach d,J=7.5Hz)参考例31 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((R)
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル
)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キ
ノリン−3−カルボン酸エチル47.3gのジクロロメ
タン237ml懸濁液に室温攪拌下、スルフリルクロリ
ド9.64mlを滴下し、10分間攪拌した。反応液を
4回水洗し、乾燥後溶媒を留去した。残渣をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン:酢酸エ
チル=2:1)に付し、標記化合物49.1gを得た。
イソプロパノールから再結晶して、融点152〜156
℃の淡黄色結晶を得た。
NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.38
(3H,t,J=7Hz)、2.18、2.21(to
tal 3H,each d,J=6Hz)、1.89
−2.69(2H,m)、3.19−4.87(5H,
m)、4.33.4.35(total 2H,eac
hq,J=7Hz)、6.32、6.34(total
 1H,each q,J=6Hz)、7.74、7.
89(total 1H,each d,J=13.5
Hz) 実施例1 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体A
) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である8
−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7
−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピ
ロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,
2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル129gをイ
ソプロパノール400mlに加温溶解させ、不溶物を濾
去後、濾液を45分間氷冷し析出結晶を濾取して、異性
体Aの含有率の高い淡黄色結晶20.3gを得た。
さらに、濾液をそのまま放置して析出した結晶を濾取し
、得られた黄色結晶93.7gをイソプロパノール35
0mlに加温溶解した後、氷冷した。
析出した結晶を濾取し無色結晶30.5gを得た。
先に得られた結晶と合せ、イソプロパノール350ml
から再結晶して、融点193〜194℃の異性体Aの無
色針状晶36.6gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1712、1
672、1602 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.38
(3H,t,J=7Hz)、205−2.60(2H,
m)、2.19(3H,d,J=6Hz)、3.15−
3.50(2H,m)、3.80−4.15(2H,m
)、4.34(2H,q,J=7Hz)、4.50−4
.80(1H,m)、6.34(1H,q,J=6Hz
)、7.55−7.80(1H,m)、7.84(1H
,d,J=13.5Hz)比旋光度〔α〕20D−29
4.1゜(c=0.1,CHCl3)本化合物は、以下
のHPLC条件で保持時間15.4分であった。
カラム:SUMIPAX OA−3100φ4.6mm
×250mm移動相:メタノール 流速:0.5ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例2 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体B
) ジアステレオマ−(異性体A及びB)の混合物である8
−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7
−((S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピ
ロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,
2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル129gをイ
ソプロパノール400ml加温溶解させ、不溶物を除き
、濾液を45分間氷冷し、淡黄色の析出結晶を濾去した
さらに、濾液をそのまま放置し、析出結晶を濾取して、
黄色結晶93.7gを得た。又、濾液を濃縮し褐色粘性
液体を得た。先に得られた黄色結晶をイソプロパノール
350mlに加温溶解後、氷冷して得られた析出結晶を
濾去し、濾液を濃縮した。
残渣を先に得られた褐色粘性液体と合せ酢酸エチルに加
温溶解し、冷後析出結晶を濾去し、濾液を濃縮した。残
渣をイソプロパノールから2回再結晶して、融点161
〜164.5℃の異性体Bの無色針状晶2.43gを得
た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
678、1602 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.39
(3H,t,J=7Hz)、1.90−2.68(2H
,m)、2.22(3H,d,J=6Hz)、3.36
−3.88(4H,m)、4.36(2H,q,J=7
Hz)、4.18−4.80(1H,m)、6.34(
1H,q,J=6Hz)、7.12−7.44(1H,
m),7.93(1H,d,J=13Hz) 比旋光度〔α〕20D+219.1゜(c=0.1,C
HCl3)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間
17.5分であった。
カラム:SUMIPAX OA−3100φ4.6mm
×250mm移動相:メタノール 流速:0.5ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例3 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体A
) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である8
−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7
−((R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピ
ロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,
2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル30.2gを
酢酸エチルに加温溶解し、冷後析出結晶を濾去した。濾
液を濃縮し、残渣をイソプロパノールから3回再結晶し
て、融点192〜193.5℃の異性体Aの無色針状晶
6.91gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1712、1
672、1602 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.39
(3H,t,J=7Hz)、1.92−2.60(2H
,m)、2.20(3H,d,J=6Hz)、3.13
−3.60(2H,m)、3.72−4.16(2H,
m)、4.35(2H,q,J=7Hz)、4.48−
4.80(1H,m)、6.35(1H,q,J=6H
z)、7.48−7.76(1H,m)、7.86(1
H,d,J=13Hz)比旋光度〔α〕20D+293
.7゜(c=0.1,CHCl3)本化合物は、以下の
HPLC条件で保持時間17.5分であった。
カラム:SUMIPAX OA−3100φ4.6mm
×250mm移動相:メタノール 流速:0.5ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例4 8−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−
7−((R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−
ピロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3
,2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体B
) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である8
−クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7
−((R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピ
ロリジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,
2−a〕キノリン−3−カルボン酸エチル45.5gを
酢酸エチルに加温溶解し、冷後析出結晶を濾取した。得
られた結晶をイソプロパノールから3回再結晶して、融
点161−165℃の異性体Bの無色針状晶8.70g
を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
676、1604 NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.39
(3H,t,J=7Hz)、1.81−2.70(2H
,m)、2.22(3H,d,J=6Hz)、3.35
−3.94(4H,m)、4.36(2H,q,J=7
Hz)、4.19−4.81(1H,m)、6.34(
1H,q,J=6Hz)、7.18−7.43(1H,
m)、7.92(1H,d,J=13Hz) 比旋光度〔α〕20D−213.2゜(c=0.1,C
HCl3)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間
15.4分であった。
カラム:SUMIPAX OA−3100φ4.6mm
×250mm移動相:メタノール 流速:0.5ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例5 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体A) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル68gをジクロロメ
タンとイソプロパノールの混液(1:4)から再結晶し
て異性体Aの含有率の高い淡褐色針状晶24.8gを得
た。
得られた結晶をジクロロメタンとイソプロパノールの混
液(1:4)から5回、更にアセトニトリルから1回、
順次再結晶を行い、融点239〜242℃の異性体Aの
無色板状晶1.1gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
672、1636、1604NMRスペクトル δ(C
DCl3)ppm:1.35(3H,t,J=7Hz)
、1.64−2.47(2H,m)、2.00(3H,
dd,J=6.2Hz),3.23−5.02(5H,
m),4.31(2H,q,J=7Hz),5.91(
1H,qd,J=6.2.5Hz),7.21(1H,
dd,J=14.5.2Hz),9.44−9.97(
1H,m)比旋光度〔α〕20D−394.0゜(c=
0.1,CHCl3)本化合物は、以下のHPLC条件
で保持時間8.2分であった。
カラム:CHIRALPAK ASφ4.6mm×25
0mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)流
速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例6 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体B) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル68gをジクロロメ
タンとイソプロパノールの混液(1:4)から再結晶し
、析出結晶を濾去した。濾液の溶媒を減圧留去し、異性
体Bの含有率の高い淡褐色結晶40gを得た。得られた
結晶を1,2−ジクロロエタンから5回、アセトニトリ
ルから1回、順次再結晶を行い、融点249〜251℃
の異性体Bの無色針状晶0.35gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1732、1
712、1636、1606NMRスペクトル δ(C
DCl3)ppm:1.35(3H,t,J=7Hz)
、1.79−2.45(2H,m)、2.05(3H,
dd,J=7,2.5Hz),3.61−4.17(4
H,m),4.32(2H,q,J=7Hz)、4.5
2−4.78(1H,m)、5.86(1H,qd,J
=7,2.5Hz)、7.37(1H,dd,14.5
,2Hz)、8.68−8.96(1H,m)比旋光度
〔α〕20D+153.6゜(c=0.1,CHCl3
)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間13.0
分であった。
カラム:CHIRALPAK ASφ4.6mm×25
0mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)流
速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例7 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体A) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル70gをジクロロメ
タンとイソプロパノールの混液(1:4)から10回再
結晶を行い融点236〜239℃の異性体Aの無色針状
晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
670、1636 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:1.35
(3H,t,J=7Hz),2.01(3H,dd,J
=6.2.5Hz),2.07−2.27(2H,m)
,3.52−3.67(1H,m),3.75−3.8
6(1H,m),3.91−4.19(2H,m),4
.32(2H,q,J=7Hz),4.74(1H,b
r−s),5.92(1H,qd,J=6,2.5Hz
),7.26(1H,dd,J=14,1.5Hz),
9.58(1H,d,J=7.5Hz) 比旋光度〔α〕20D+392.6゜(c=0.1、C
HCl3)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間
15.4分であった。
カラム:CHIRALPAK ASφ4.6mm×25
0mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)流
速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例8 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体B) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル70gを1,2−ジ
クロロエタンから6回再結晶を行い融点247〜249
℃の異性体Bの無色結晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1732、1
712、1636 NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.35
(3H,t,J=7Hz)、2.00−2.38(2H
,m)dd,J=6,2.5Hz)、3.70−4.0
7(■J=7Hz)、4.58(1H,br−sHz)
、7.34(1H,d,J・14.50比旋光度〔α〕
20D−160.8 本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間10.7分
であった。
カラム:CHIRALPAK AS φ4.6mm×2
50mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)
流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例9 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体A) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル20gをカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=2:1)に付し、標記化合物4.7gを得た。アセ
トニトリルから再結晶して、融点239〜242℃の無
色板状晶を得た。本化合物は実施例5で得られた化合物
と各種スペクトルデータ及び融点が一致した。
実施例10 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル(異性体B) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸エチル20gをカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=2:1)に付し、標記化合物3.9gを得た。アセ
トニトリルから再結晶して、融点249〜251℃の無
色針状晶を得た。本化合物は実施例6で得られた化合物
と各種スペクトルデータ及び融点が一致した。
実施例11 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3、2−
a〕キノリン−3−カルボン酸プロピル(異性体A) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸プロピル6.9gをカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘ
キサン=2:3)に付し、標記化合物2.4gを得た。
エタノールから再結晶して、融点242〜243℃(分
解)の無色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1722、1
670、1638 NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.02
(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,sest
et,J=7Hz),2.01(3H,dd,J=6.
2.5Hz),2.08−2.28(2H,m),3.
48−4.29(6H,m),4.65−4.78(1
H,m),5.93(1H,qd,J=6,2.5Hz
),7.27(1H,dd,J=14,1.5Hz),
9.52(1H,d,J=7.5Hz) 比旋光度〔α〕20D−367゜(c=0.1,CHC
l3)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間10
.3分であった。
カラム:CHIRALPAK AS φ4.6mm×2
50mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)
流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例12 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸イソプロピル(異性体A
) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸イソプロピル17.1gを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:
n−ヘキサン=1:2)に付し、標記化合物1.4gを
得た。
エタノールから再結晶して、融点250〜252℃(分
解)の無色プリズム晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1716、1
666、1638 NMRスペクトル δ(CDCl2)ppm:1.33
(6H,d,J=6Hz),2.00(3H,dd,J
=6.5,2.5Hz),2.06−2.28(2H,
m),3.49−4.18(4H,m),4.67−4
.78(1H,m),5.21(1H,heptet,
J=6Hz),5.90(1H,qd,J=6.5,3
Hz),7.23(1H,dd,J=14,1.5Hz
),9.70(1H,d,J=7.5Hz) 比旋光度〔α〕20D−424゜(c=0.1,CHC
l3)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間14
.9分であった。
カラム:ULTRON ES OVM φ4.6mm×
150mm移動相:アセトニトリル:pH3.5リン酸
緩衝液(15:85) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例13 6,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸ブチル(異性体A) ジアステレオマー(異性体A及びB)の混合物である6
,8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((
S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a
〕キノリン−3−カルボン酸ブチル18.6gをカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:2)に付し、標記化合物2.8gを得た。
イソプロパノールから再結晶して、融点222〜223
.5℃の無色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1722、1
670、1638 NMRスペクトル δ(CDCl3)ppm:0.98
(3H,t,J=7.5Hz),1.45(2H,se
stet,J=7.5Hz),1.58−1.82(2
H,m),2.01(2H,dd,J=6,2.5Hz
),2.08−2.29(2H,m),3.48−4.
18(4H,m),4.18−4.34(2H,m),
4.65−4.80(1H,m),5.92(1H,q
d,J=6,2.5Hz),7.27(1H,d,J=
14Hz)、9.48(1H,d,J=7Hz)比旋光
度〔α〕20D−353゜(c=0.1,CHCl2)
本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間10.1分
であった。
カラム:CHIRALPAK AS φ4.6mm×2
50mm移動相:n−ヘキサン:エタノール(7:3)
流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(288nm)実施例14 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−8−
クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H
,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−
3−カルボン酸(異性体A)実施例2で得られた8−ク
ロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル〔異性体B,〔α
〕20D+219.1゜(c=0.1,CHCl3)〕
0.50g、水酸化カリウム0.28g、tert−ブ
タノール1ml及び水3mlの混合物を60℃で1時間
攪拌した。
反応液に氷冷攪拌下10%酢酸水を加えてpH8とし析
出結晶を濾取して、無色結晶0.38gを得た。得られ
た結晶を常法に従いp−トルエンスルホン酸塩とし、メ
タノールから再結晶して融点179〜182℃の無色針
状晶0.12gを得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1704、1
618 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
80−2.68(2H,m)、2.18(3H,d,J
=6Hz)、2.28(3H,s)、3.32−4.1
7(5H,m)、6.69(1H,q,J=6Hz),
7.09(2H,d,J=8Hz),7.51(2H,
d,J=8Hz)、7.83(1H,d,J=13.5
Hz)比旋光度〔α〕20D+283.3゜(c=0.
1,MeOH)本化合物は、以下のHPLC条件で保持
時間14.2分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TM φ4.6m
m×150mm移動相:アセトニトリル:pH2.5リ
ン酸緩衝液(1:4) (0.005Mの1−ペンタンスルホン酸ナトリウムを
含む) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例15 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−8−
クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H
,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−
3−カルボン酸(異性体B)実施例1で得られた8−ク
ロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(S)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル〔異性体A,〔α
〕20D−294.1゜(c=0.1、CHCl2)〕
24.0g、水酸化カリウム13.3g、tert−ブ
タノール48ml及び水144mlの混合物を60℃で
1時間撹拌した。反応液に氷冷攪拌下10%酢酸水を加
えてpH8とし析出結晶を濾取して、融点300℃以上
の淡黄色結晶を18.8g得た。常法に従いp−トルエ
ンスルホン酸塩とし、メタノールから再結晶して融点1
84〜187℃の淡黄色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1692、1
620 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:1.
91−2.40(2H,m)、2.18(3H,d,J
=6Hz)、2.28(3H,s)、2.66−4.2
1(5H,m)、6.69(1H,q,J=6Hz),
7.09(2H,d,J=8Hz),7.51(2H,
d,J=8Hz)、7.83(1H,d,J=13Hz
)比旋光度〔α〕20D−236.4゜(c=0.1,
MeOH)本化合物は、以下のHPLC条件で保持時間
16.0分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TM φ4.6m
m×150mm移動相:アセトニトリル:pH2.5リ
ン酸緩衝液(1:4) (0.005Mの1−ペンタンスルホン酸ナトリウムを
含む) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例16 7−((R)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−8−
クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H
,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−
3−カルボン酸(異性体A)実施例3で得られた8−ク
ロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル〔異性体A,〔α
〕20D+293.7゜(c=0.1,CHCl3)〕
2.00g、水酸化カリウム1.10g、tert−ブ
タノール4−及び水12mlの混合物を60℃で1時間
攪拌した。反応液に氷冷攪拌下10%酢酸水を加えてp
H8とし、析出結晶を濾取して淡黄色結晶を1.47g
得た。得られた結晶を常法に従いp−トルエンスルホン
酸塩とし、メタノールから再結晶して融点184〜18
5.5℃の淡黄色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1690、1
620 NMRスペクトル δ(DMDO−d4)ppm:1.
82−2.64(2H,m)、2.18(3H,d,J
=6Hz)、2.28(3H,s)、2.86−4.2
2(5H,m)、6.68(1H,q,J=6Hz),
7.10(2H,d,J=8Hz),7.51(2H,
d,J=8Hz)、7.81(1H,d,J=13.5
Hz)比旋光度〔α〕20D+237.4゜(c=0.
1,MeOH)本化合物は、以下のHPLC条件で保持
時間16.0分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TM φ4.6m
m×150mm移動相:アセトニトリル:pH2.5リ
ン酸緩衝液(1:4) (0.005Mの1−ペンタンスルホン酸ナトリウムを
含む) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例17 7−((R)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−8−
クロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H
,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−
3−カルボン酸(異性体B)実施例4で得られた8−ク
ロロ−6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−(
(R)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−
a〕キノリン−3−カルボン酸エチル〔異性体B,〔α
〕20D−213.2゜(c=0.1,CHCl3)〕
5.00g、水酸化カリウム2.76g、tert−ブ
タノール10ml及び水30mlの混合物を、60℃で
1.5時間攪拌した。反応液に氷冷攪拌下10%酢酸水
を加えてpH8とし、析出結晶を濾取して、無色結晶2
.17gを得た。得られた結晶を常法に従いp−トルエ
ンスルホン酸塩とし、メタノールから再結晶して融点2
22〜226℃(分解)の淡黄色結晶1.28gを得た
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1712、1
616 NMRスペクトル δ(DMSO−d4)ppm:1.
74−4.11(7H,m)、2.18(3H,d,J
=6Hz)、2.28(3H,s)、6.70(1H,
q,J=6Hz)、7.09(2H,d,J=8Hz)
、7.50(2H,d,J=8Hz)、7.85(1H
,d,J=13.5Hz)比旋光度〔α〕20D−27
7.3゜(c=0.1,MeOH)本化合物は、以下の
HPLC条件で保持時間14.2分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TM φ4.6m
m×150mm移動相:アセトニトリル:pH2.5リ
ン酸緩衝液(1:4) (0.005Mの1−ペンタンスルホン酸ナトリウムを
含む) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例18 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例5で得られた6,8−ジフ
ルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル〔異性体A,〔α〕20D−3
94.0゜(c=0.1,CHCl3)〕7.0g、水
酸化カリウム4.7g、tert−ブタノール25ml
及び水73mlの混合物を、55℃で1.5時間攪拌し
た。反応液に氷冷攪拌下、10%塩酸を加えてpH8と
した。析出結晶を濾取し、淡褐色結晶5.2gを得た。
得られた結晶を常法に従いp−トルエンスルホン酸塩と
し、N,N−ジメチルホルムアミドとエタノールの混液
(1:1)から再結晶して融点218〜220℃(分解
)の淡褐色結晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1700、1
634 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:2.
09(3H,dd,J=6,3Hz),2.27(3H
,s),1.81−2.40(2H,m)、3.43−
4.19(5H,m)、6.38(1H,qd,J=6
,2Hz)、7.08(2H,d,J=8Hz)、7.
49(2H,d,J=8Hz)、7.59(1H,dd
,J=14.2Hz)比旋光度〔α〕20D−149.
6゜(c=0,1,DMF)常法により塩酸塩とした。
性状 淡褐色針状晶(MeOH) 融点  233〜235℃(分解) IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1668、1
632 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:2.
10(3H,dd,J=6.3Hz),1.84−2.
36(2H,m),2.65−4.30(5H,m),
6.41(1H,qd,J=6,2.5Hz),7.6
2(1H,dd,J=14.5,2Hz)比旋光度〔α
〕20D−272.0℃(c=0.1,H2O)本化合
物は、以下のHPLC条件で保持時間14.0分であっ
た。
カラム:TSKgel ODS−80TMφ4.6mm
×150mm移動相:6mMのL−イソロイシン及び3
mMの硫酸銅水溶液:メタノール(4:1) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例18の方
法に準拠して、実施例19〜22の化合物を得た。
実施例19 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例9で得られた6,8−ジフ
ルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル〔異性体A,〔α〕20D−3
94.0゜(c=0.1,CHCl3)〕を用い、標記
化合物を得た。
ここで得られた化合物は実施例18の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
実施例20 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例11で得られた6,8−ジ
フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3
−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸プロピル〔異性体A,〔α〕20D
−367゜(c=0.1,CHCl2)〕を用い、標記
化合物を得た。
ここで得られた化合物は実施例18の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
実施例21 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例12で得られた6,8−ジ
フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3
−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸イソプロピル〔異性体A,〔α〕2
0D−424゜(c=0.1,CHCl3)〕を用い,
標記化合物を得た。
ここで得られた化合物は実施例18の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
実施例22 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例13で得られた6,8−ジ
フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3
−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸ブチル〔異性体A,〔α〕20D−
353゜(c=0.1,CHCl3)〕を用い、標記化
合物を得た。
ここで得られた化合物は実施例18の化合物と各種スペ
クトルデータ及び融点が一致した。
実施例23 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体B)実施例6で得られた6,8−ジフ
ルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル〔異性体B,〔α〕20D+1
53.6゜(c=0.1,CHCl3)〕5.0g,水
酸化カリウム3.4g,tert−ブタノール18ml
及び水52mlの混合物を、55℃で1.5時間攪拌し
た。反応液に氷冷攪拌下、10%塩酸を加えてpH8と
した。析出結晶を濾取し、淡褐色結晶3.7gを得た。
得られた結晶を常法に従いp−トルエンスルホン酸塩と
し、エタノールと水の混液(2:1)から再結晶して融
点217〜219℃(分解)の淡黄色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1694、1
634 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:2.
08(3H,dd,J=6.3Hz),2.27(3H
,s),1.81−2.40(2H,m),3.53−
4.19(5H,m),6.39(1H,qd,J=6
.2Hz),7.08(2H,d,J=8Hz),7.
50(2H,d,J=8Hz),7.58(1H,dd
,J=14,2Hz)比旋光度〔α〕20D+109.
1゜(c=0.1,DMF)本化合物は,以下のHPL
C条件で保持時間16.6分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TMφ4.6mm
×150mm移動相:6mMのL−イソロイシン及び3
mMの硫酸銅水溶液:メタノール(4:1) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例23の方
法に準拠して、実施例24の化合物を得た。
実施例24 7−((S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体B)実施例10で得られた6,8−ジ
フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((S)−3
−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−
1H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリ
ン−3−カルボン酸エチル〔異性体B,〔α〕20D+
153.6゜(c=0.1,CHCl2)〕を用い、標
記化合物を得た。
ここで得られた化合物は実施例23の化合物と各種スペ
クトルデ−タ及び融点が一致した。
実施例25 7−((R)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体A)実施例7で得られた6,8−ジフ
ルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((R)−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル〔異性体A,〔α〕20D+3
92.6゜(c=0.1,CHCl3)〕3.0g、水
酸化カリウム2.0g、tert−ブタノール10.5
ml及び水31.5mlの混合物を、55℃で1.5時
間撹拌した。反応液に氷冷攪拌下、10%酢酸を加えて
pH8とした。析出結晶を濾取し、淡褐色結晶2.3g
を得た。得られた結晶を常法に従いp−トルエンスルホ
ン酸塩とし、N,N−ジメチルホルムアミドから再結晶
して融点218〜220℃(分解)の淡黄色結晶を得た
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1704、1
634 NMRスペクトル δ(DMSO−d4)ppm:2.
09(3H,dd,J=6,3Hz),2.28(3H
,s),2.43−2.54(2H,m),3.64−
4.05(5H,m),6.40(1H,qd,J=6
,2.5Hz),7.09(2H,d,J=8Hz),
7.48(2H,d,J=8Hz),7.65(1H,
dd,J=14.5,2Hz)比旋光度〔α〕20D+
151゜(c=0.1,DMF)本化合物は,以下のH
PLC条件で保持時間18.7分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TMφ4.6mm
×150mm移動相:6mMのL−イソロイシン及び3
mMの硫酸銅水溶液:メタノール(4:1) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例26 7−((R)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1H,4H
−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン−3−カ
ルボン酸(異性体B)実施例8で得られた6,8−ジフ
ルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−((R)−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
H,4H−〔1,3〕チアゼト〔3,2−a〕キノリン
−3−カルボン酸エチル〔異性体B,〔α〕20D−1
60.8゜(c=0.1,CHCl3)〕2.0g、水
酸化カリウム1.34g,tert−ブタノール7ml
及び水21mlの混合物を、55℃で1.5時間攪拌し
た。反応液に氷冷撹拌下、10%酢酸を加えてpH8と
した。析出結晶を濾取し,淡褐色結晶1.55gを得た
。得られた結晶を常法に従いp−トルエンスルホン酸塩
とし、N,N−ジメチルホルムアミドから再結晶して融
点218〜220℃(分解)の淡黄色針状晶を得た。
IRスペクトル ν(KBr)cm−1:1698、1
634 NMRスペクトル δ(DMSO−d6)ppm:2.
09(3H,dd,J=6.3Hz),2.28(3H
,s),2.50(2H,br−s),3.64−4.
06(5H,m),6.41(1H,qd,J=6,2
Hz),7.09(2H,d,J=8Hz),7.49
(2H,d,J=8Hz),7.63(1H,dd,J
=14.5,0.5Hz)比旋光度〔α〕20D−10
3.8゜(c=0.1,DMF)本化合物は,以下のH
PLC条件で保持時間24.0分であった。
カラム:TSKgel ODS−80TMφ4.6mm
×150mm移動相:6mMのL−イソロイシン及び3
mMの硫酸銅水溶液:メタノール(4:1) 流速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光光度計(287nm)実施例27:錠
剤 発明の効果 この様にして製造される前記一般式(I)で示される新
規な光学活性なチアゼトキノリン−3−カルボン酸誘導
体及びその薬理学的に許容しうる塩は、グラム陽性菌、
グラム陰性菌に対して広い抗菌作用を有し、また抗腫瘍
作用及び抗エイズウィルス作用を持つことから医薬とし
て極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、各々、実施例15及び18で得ら
れた化合物のHIV−1感染細胞におけるHIV−1プ
ラーク形成に及ぼす効果を、化合物を含まない培養液で
得られた結果を1として表わしたものである。 また、第3図及び第4図は、各々、実施例15及び18
で得られた化合物のHIV−1感染細胞培養上清中のH
IV−1数に及ぼす効果を、化合物を含まない培養液で
得られた結果を1として表わしたものである。 特許出願人 北陸製薬株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
    R2はフッ素原子又は塩素原子を表わし、R3は水素原
    子、低級アルカノイル基、ハロゲノ低級アルカノイル基
    又はカルボン酸エステル残基を表わし、*印が付いてい
    る炭素原子はR又はSの絶対配置を有する不斉炭素原子
    を表わす。)で示される光学活性なチアゼトキノリン−
    3−カルボン酸誘導体、及びその薬理学的に許容しうる
    塩。
JP2323219A 1990-07-10 1990-11-28 光学活性なチアゼトキノリン―3―カルボン酸誘導体 Pending JPH04217686A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994014819A1 (en) * 1992-12-28 1994-07-07 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Quinolinecarboxylic acid derivative and process for producing the same

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WO1994014819A1 (en) * 1992-12-28 1994-07-07 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Quinolinecarboxylic acid derivative and process for producing the same

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