JPH04213553A - カウンタエジエクタにおけるカウントミスおよびジヤムアツプの防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカウンタエジエクタにお
いて、製凾機からのシートのカウントミスおよびジヤム
アツプ（カウンタエジエクタの入口部に余分の紙が喰い
込み機械が停止する状態）を防止するための運転制御方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】カウンタエジエクタの概略構造を図１に
示し、プツシヤの作動状態を図２，図３に示す。このカ
ウンタエジエクタは、両側のフレーム１，このフレーム
１の間に設けられた第１コンベア２，第２コンベア３，
及び第３コンベア４，第１コンベア２と第２コンベア３
との間に配置されたシートをカウントする光電子スイツ
チ５，反射鏡５ａ　，第２コンベア３と第３コンベア４
との間に取付けられたストツパ６，長いストロークを有
するエアシリンダ７のピストン軸７ａ　に椄手８を介し
て連結されたブラケツト９，ブラケツト９に取付けられ
たエアシリンダ１０と１５（但しエアシリンダ１５はプ
ツシヤ１２の上昇用）にて傾斜面１６に沿って上昇しつ
つ移動するプツシヤ１２，プツシヤ１２の下端に設けた
レツジ１１により構成されている。よつてこのプツシヤ
１２はこれらエアシリンダ７，１０と１５により、定位
置Ｐ，エアシリンダ１０と１５の前進及び上昇作動にて
第２コンベア３上のシートをレツジ１１にて仕切る仕切
位置Ｑ，エアシリンダ７の前進動作にて仕切位置Ｑより
バツチを第３コンベア４にのせる出限位置Ｒ，を取り、
それぞれの位置を検出するため、近接センサ１３Ｐ，１
３Ｑ及び１３Ｒがフレーム１に設けられていて、プツシ
ヤ１２に取付けられた近接片１４にて各位置を検出する
。 製凾機の速度Ｎ（枚／分）より増速（増速係数ｋ）され
ている第１コンベア２上を間隔ｄをへだてて搬送されて
来たシートは、その先端を光電子スイツチ５にて検知さ
れシートの枚数が計数される。第１コンベア２から第２
コンベア３に移送されたシートはストツパ６に当り止ま
る。この第２コンベアに直に接し最下位置にあるシート
と第２コンベア３のベルトとの間に次のシートが挿入さ
れ、最下位置にあるシートは持ち上げられ順次挿入され
たシートにより上方に積み上げられ、設定したバツチ枚
数ｍに残留枚数ｎを加えた枚数になると、エアシリンダ
１０と１５により、レツジ１１の先端が円弧上に上昇し
、レツジ１１により、バツチ数ｍに仕切られ、次にエア
シリンダ７によりプツシヤ１２が更に前進し第３コンベ
ア上にバツチが移送される。ｎ枚はストツパ６の高さと
ダンボール紙フルート（Ａ，Ｂ，ＡＢ）とによって定ま
る枚数で、バツチが排出された時ストツパ６に残留する
枚数である。

【０００３】従来は、プツシヤ１２の前進指令を、光電
子スイツチ５にてバツチ枚数ｍに１枚を加えた（ｍ＋１
）枚目のシートの先端を検出したのち、タイマ（図示せ
ず）にて設定された一定時間Ｔα′（　図７）経過後出
している。この前進指令にてプツシヤ１２は定位置Ｐよ
り仕切り位置Ｑまで進み、前述のようにレツジ１１をバ
ツチの上からｍ枚目のシートと（ｍ＋１）枚目のシート
との間に入れ、バツチ枚数をｍ枚に仕切る。（図７にお
ける位置Ｐ，Ｑ，Ｒは近接スイツチで検知するタイミン
グを示す）次に（ｍ＋ｎ）枚目のシートの先端を検出し
たのち、タイマにて設定された一定時間Ｔβ′（　図７
）経過後、プツシヤ１２に対し出限位置Ｒまで前進する
ように指示を出し、バツチ（ｍ枚）を第２コンベア３よ
り第３コンベア４に移動させる。

【０００４】またカウンタエジエクタの最高作動速度（
第１コンベア２の速度Ｕによりきまる）および今のバツ
チのｎ枚目を検知してから、次のバツチｍ枚目が来る前
に、プツシヤ１２は仕切位置Ｑからシリンダ７によりシ
ートを第３コンベア４上移送し（出限位置Ｒ）、定位置
Ｐまで復帰せねばならないが、この間に要する時間のプ
ツシヤサイクルタイムには制限があり、これらの値は製
凾機の最高運転速度に比して低い。

【０００５】よって従来のカウンタスタツカではこの第
１コンベア２の最高速度およびプツシヤサイクルタイム
に応じて製凾機の運転速度を制限せねばならない。この
制限表をアクリル銘板にしてフレーム１に貼り付けてオ
ペレータの注意を喚起している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。１．（ｍ＋１）枚目のシートの
先端を検出して一定時間後に、プツシヤの前進指令を出
しレツジにてバツチ枚数をｍ枚に仕切るので、製凾機の
速度が上がり高速となると、この製凾機の速度と連動し
て第２コンベアの速度が増速し（但し最高限あり）、シ
ート速度の高速となりプツシヤのサイクルタイムが追付
かず、仕切がおくれ仕切ミスを生じミスカウントする。 即ち（ｍ＋１）番目のシートを検出してから一定時間経
過する間に一枚の余分シートが入りバツチ枚数ｍが１枚
ふえる。これに反し製凾機の速度が低速となると、シー
ト速度が低速となり、プツシヤのサイクルタイムが先行
し、仕切が早くなり前記（ｍ＋１）番目のシートを検出
して経過する一定時間内ではシートの積まれる数が１枚
少なくなるので、バツチ枚数ｍが１枚へる。２．製凾機
の運転速度は、カウンタエジエクタの最高処理速度には
無関係に上げることが出来るが、このカウンタエジエク
タの最高処理速度は、第１コンベアの最高速度およびブ
ツシヤのサイクルタイムにて制限され、製凾機の最高運
転速度より低いため、カウンタエジエクタの最高処理速
度以上の速度にてカウンタエジエクタを運転すると、製
凾機よりのシートが第１コンベア他に溜りすぎジヤムア
ツプする。

【０００７】本発明は、上記従来技術におけるような、
プツシヤ前進指令を（ｍ＋１）枚目の先端を光電スイツ
チにて検出してから一定の時間を経過させて出すことに
よって起きるミスカウントと第１コンベア速度とプツシ
ヤサイクルタイムにて制限されるカウンタエジエクタの
最高速度以上の高速にて製凾機をミス運転することによ
り起きるジヤムアツプとを防止する方法を提供すること
を目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】１．制御装置（マイコン
）にて製凾機の速度に比例して、速くプツシヤ指令を出
す。即ちｍ枚目のシートの先端を光電子にて検知してか
らプツシヤ前進指令を出すタイミングを製凾機の速度に
応じて、例えば製凾機の速度が高速になれば前記タイミ
ングを短くするように、加減する。２．第１コンベアの
最高速度とプツシヤサイクルタイムとにより決定される
カウンタエジエクタの最高速度以上に、製凾機の運転速
度がならないように、制御装置（マイコンにて演算）に
て制御する。

【０００９】

【作用】１．プツシヤ前進指令を、製凾機の速度に比例
して出すことにより、一定のタイミング即ちストツパよ
り（ｍ＋１）枚目のシートの先端がストツパよりシート
の長さの　１／３　手前の位置に来た時点で、常にプツ
シヤのレツジにて仕切りが行われる。２．制御装置（マ
イコン）により、第１コンベアの最高速度およびプツシ
ヤサイクルタイムに応じて、製凾機の運転速度を自動的
に押えることが出来る。

【００１０】

【実施例】図１，図２，図３に示したカウンタエジエク
タを用いて、本発明によるカウンタエジエクタにおける
カウントミスおよびジヤムアツプの防止方法の実施例を
説明する。カウントミスを防止するプツシヤ作動のタイ
ミングチヤートを図４に示し、第１ベルト速度およびプ
ツシヤサイクルタイム（復帰時間）による製凾機の速度
制限グラフを図５，図６に示す。

【００１１】製凾機のシート送り速度をＮ枚／分，シー
トの長さをＬ，第１コンベア２の速度をｖ　ｍ／ｓ　，
光電子スイツチ５の検知位置からシート後端までの距離
をｄ，シートと第１コンベア２のベルトとの間のすべり
をＳ（１＞ｓ≧０）とすると、第１コンベアの速度ｖと
製凾機の速度Ｖ＝ＮＬの関係は次の式で表はされる。

【００１２】

【数１】

【００１３】ここでｋは第１コンベア２の増速係数とす
る。次に光電子スイツチ５がｍ枚目のシートの先端を検
知してから（ｍ＋１）枚目がストツパ６からＬ／３　前
の位置（図３）（レツジ１１にて仕切る位置Ｑ）にまで
達する時間をＴ１　とすると

【００１４】

【数２】

【００１５】（１）　と　（２）　式より製凾機の速度
Ｖが第１コンベア２の最高速度以下で同調している時は

【００１６】

【数３】

【００１７】よって、　　（３）　式で表わされる時間
でレツジ１１を有するプツシヤ１２が、光電子スイツチ
５がｍ枚目のシートの先端を検知（定位置Ｐ）してから
、仕切り位置Ｑまで移動するように制御する。次に前記
Ｔ１　時間内で定位置Ｐから仕切り位置Ｑまでプツシヤ
１２が移動する時間はシリンダ１０および１５内のエア
圧の立ち上りによるので、エアの条件がきまれば一定Ｔ
Ｐ　１　〔Ｓ〕と考えてよいので、ｍ枚目のシートを検
知してからプツシヤ１２の前進指令を出す時間（タイミ
ング）Ｔαは

【００１８】

【数４】

【００１９】ここでＣ１　，Ｃ２　は常数、但し、Ｌ，
ｄ，ｓは一定とみなす。よってタイミングＴαは　（１
）　と　（４）式より製凾機のシート送り速度Ｎが速く
なれば，短くなる。次に、プツシヤ１２による第２コン
ベア３上のｍ枚のバツチを排出するタイミングは、（ｍ
＋ｎ）枚目のシートが光電子スイツチ５にて検出されの
ち、この（ｍ＋ｎ）枚目のシートがストツパ６に達する
時間で、このｎ枚は前述のようにストツパ６により残留
するシートの枚数で、ストツパ６の高さは一定であるの
で、シートのフルートの種類（高さ）によってきまる定
数でＡフルートで３枚、Ｂフルートで５枚、ＡＢフルー
トで２枚となる。よって光電子スイツチに（ｍ＋ｎ）枚
目のシートの先端が検知されてからストツパ６に達する
時間Ｔ２　は

【００２０】

【数５】

【００２１】前記プツシヤ１２の前進指令を出すタイミ
ングＴαの時と同様な考え方で、エアシリンダ７がブツ
シヤ１２を移動するための時間をＴＰ　２　（一定）と
すると、（ｍ＋ｎ）枚目を検知してからプツシヤ１２の
前進指令を出すタイミングＴβは

【００２２】

【数６】

【００２３】ここでＣ３　，Ｃ４　は定数、但しＬ，ｄ
，ｓは一定とみなす。よってタイミングＴβは　（１）
　と　（６）　式より製凾機のシート送り速度Ｎが遅く
なれば長くなる。（タイミングＴα参照）これらのタイ
ミングＴαとＴβとを使用したタイミングチヤート（図
４）と従来の前記ＴαとＴβに相当する（ｍ＋１）枚目
および（ｍ＋ｎ）枚目のシートの先端を検知してからの
一定タイミングＴα′とＴβ′を入れたタイミングチヤ
ート（第５図）とを併示した。

【００２４】次に前記　（１）　で増速係数ｋは第１コ
ンベア２とシートとの間のすべりｓを考慮して第１コン
ベア２上で先のシートが後のシートに突き当らないよう
に間隔ｄをあけるため、第１コンベア２の速度を製凾機
より送られるシートの速度より速するための係数である
。よってｋＬ＝Ｌ＋ｄとすると（１）　式は

【００２５
】

【数７】

【００２６】となる。したがって第１コンベア２の最高
速度を　２００　ｍ／分，製凾機の紙送り速度を　３０
０　枚／分とすると　（７）　式より（Ｌ＋ｄ）は６６
７　ｍｍ　となり、すべりによるシート間隔を考慮する
と、紙送り速度　３００　枚／分で処理出来るシート長
は６５０　ｍｍ　前後となる。この状態をグラフに表わ
したものが図５で、制御装置にこのグラフがインプツト
されていて、第１コンベア２の最高速度ｖ，シート長Ｌ
により製凾機のシート送り速度Ｎを制限する。

【００２７】次にバツチ枚数ｍ枚，排出タイミングをｎ
枚即ちストツパ６にシートがｎ枚溜ったとすると、まず
正常に仕切る為には、今のバツチのｎ枚目を検知してか
ら次のバツチのｍ枚目が来る前にプツシヤ１２は仕切位
置Ｑからシリンダ７によりシートを第３コンベア４に排
出し（出限位置Ｒ）、定位置Ｐまで復帰しなければなら
ない。プツシヤ復帰時間（プツシヤサイクルタイム）を
ｔ秒とすると

【００２８】

【数８】

【００２９】の条件が成立しなければならない。製凾機
のシート送り速度とプツシヤに要求される復帰時間との
関係を第４図に示す。このグラフによるとＡフルート５
枚バツチでは８０枚／分以上のシート送り速度Ｎにして
はならないことがわかる。このグラフも制限装置にイン
プツトされプツシヤのサイクルタイムにより、製凾機の
紙送り速度を制限する。

【００３０】

【発明の効果】本発明によるカウンタエジエクタにおけ
るカウントミスおよびジヤムアツプの防止方法は、製凾
機から送り出されるダンボール箱シートの枚数をカウン
トし、積重ねバツチを作り、設定されたバツチ枚数にな
ると、このバツチを排出するカウンタエジエクタにおい
て、前記製凾機の速度に比例してプツシヤ前進指令を出
すと共に、前記製凾機の運転速度を前記カウンタエジエ
クタのコンベアベルトの速度及び前記プツシヤのサイク
ルタイムにより制限することにより、次の効果を有する
。

【００３１】制御装置のマンコンにて演算し製凾機の速
度に比例して速くプツシヤ指令を出すので、常にタイミ
ングにて製凾機の速度に関係なくプツシヤのレツジにて
仕切りが行われるためシートのミスカウントがなく安定
したバツチ制御が可能となる。またコンベアの最高速度
とプツシヤサイクルタイムにより決定されるカウンタエ
ジエクタの最高速度以上に製凾機の運転速度がならない
ように制御装置にて自動制御するのでミスオペレーショ
ンによるジヤムアツプはなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るカウンタエジエクタの概
略側面図である。

【図２】図１に示したプツシヤの作動を示す側面図であ
る。

【図３】図２におけるプツシヤの作動説明図である。

【図４】本発明によるプツシヤ作動のタイミングチヤー
トである。

【図５】第１ベルト速度による製凾機の速度制限グラフ
である。

【図６】プツシヤサイクルによる製凾機の速度制限グラ
フである。

【図７】従来のプツシヤタイミングチヤートである。

【符号の説明】

２　　　　コンベア ３　　　　コンベア ４　　　　コンベア ５　　　　光電子スイツチ ７　　　　エアシリンダ １０　　エアシリンダ １１　　レツジ １２　　プツシヤ １５　　エアシリンダ Ｐ　　　　定位置 Ｑ　　　　仕切位置 Ｒ　　　　出限位置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　製凾機から送り出されるダンボール箱
   シートの枚数をカウントし、積重ねバツチを作り、設定
   されたバツチ枚数になると、このバツチを排出するカウ
   ンタエジエクタにおいて、前記製凾機の速度に比例して
   プツシヤ前進指令を出すと共に、前記製凾機の運転速度
   を前記カウンタエジエクタのコンベアベルトの速度及び
   前記プツシヤのサイクルタイムにより制限することを特
   徴とするカウンタエジエクタにおけるカウントミスおよ
   びジヤムアツプの防止方法。