JPH04213322A - 特別なふつ素含有ビスフエノール成分を含有する芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 - Google Patents

特別なふつ素含有ビスフエノール成分を含有する芳香族ポリカーボネート及びその製造方法

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JPH04213322A
JPH04213322A JP3016887A JP1688791A JPH04213322A JP H04213322 A JPH04213322 A JP H04213322A JP 3016887 A JP3016887 A JP 3016887A JP 1688791 A JP1688791 A JP 1688791A JP H04213322 A JPH04213322 A JP H04213322A
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bisphenol
mol
bis
hydroxyphenyl
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JP3016887A
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Wolfgang Ebert
ボルフガング・エーベルト
Michael Negele
ミヒヤエル・ネゲレ
Gerhard Fennhoff
ゲルハルト・フエンホフ
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Original Assignee
Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/04Aromatic polycarbonates
    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/14Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing a chain-terminating or -crosslinking agent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
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    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/08Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/045Light guides

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は特殊なふっ素含有ビスフェノール
成分を含有する新規芳香族ポリカーボネート、その製造
と使用に関する。
【0002】ビスフェノール成分として2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパンを含有するホモポリカーボネ
ート(クリストファー及びフォックス、ポリカーボネー
ト、ラインホルト出版、ニューヨーク、1962、16
3頁及びソ連特許第132,403号参照)及び相当す
るコポリカーボネート(ヨーロッパ特許公開第29,1
11号参照)は公知である。芳香族カーボネート構造単
位と脂肪族ポリエーテル、ポリエステル、ポリウレタン
又はポリオレフィン構造単位から成るブロックコポリカ
ーボネートもまた公知である。芳香族カーボネート構造
単位はふっ素化ジフェノールアルカンから成ることがで
きる(ドイツ特許公告第1,162,559号参照)。 英国特許第1,141,716号はふっ素化ビスフェノ
ール成分を含有する芳香族ポリカーボネートを記してお
り、その中で、特に2,2−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−ヘキサフルオロプロパンをふっ素化ビスフェ
ノールとして挙げている。この種のポリカーボネートは
光学的分野における応用のためには高すぎる屈折率を有
していることが多い。
【0003】ここに、式(I)
【0004】
【化4】
【0005】式中でlは2〜600の整数を表わし、n
、o及びpは特定成分のモル数を表わし且つ下記条件:
【0006】
【数5】n+o=p及び
【0007】
【数6】o:(n+o)=0.01〜1を満足し、mは
ゼロ又は1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、
それぞれ水素、C1〜C5−アルキル又はハロゲンを表
わし、Yは単結合、酸素、硫黄、SO2又はC1〜C8
−アルキレン、C2〜C8−アルキリデン、C3〜C1
2−シクロアルキレンアルキリデン、C7〜C18アラ
ルキレン又はC7〜C18−アラルキリデン基を表わし
、X1及びX2は、相互に無関係に、ふっ素又は塩素を
表わし、且つ R5〜R8は、相互に無関係に、それぞれ水素、C1〜
C5−アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜C5−ア
ルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキシ又はハロゲンを
表わす、を有する新規芳香族ポリカーボネートが見出さ
れた。
【0008】好適な式(I)の芳香族ポリカーボネート
は、式(I)中でlは4〜400の整数を表わし、n、
o及びpは下記条件
【0009】
【数7】n+o=p 及び
【0010】
【数8】o:(n+o)=0.05〜1を満足し、mは
1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、それぞれ
水素、メチル、塩素又は臭素を表わし、Yは硫黄、SO
2又はC1〜C8−アルキレン、C2〜C8−アルキリ
デン、C5〜C6−シクロアルキレン、C5〜C6−シ
クロヘキシリデン、C7〜C15−アラルキレン又はC
7〜C15−アラルキリデン基を表わし、X1及びX2
は、ふっ素を表わし且つ R5〜R8は、相互に無関係に、水素、メチル、メトキ
シ、塩素又は臭素を表わすことを特徴とする。
【0011】特に好適な式(I)の芳香族ポリカーボネ
ートは、式(I)中でlは24〜300の整数を表わし
、n、o及びpは下記の条件
【0012】
【数9】n+o=p 及び
【0013】
【数10】o:(n+o)=0.1〜1を満足し、mは
1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、水素又は
メチルを表わし、Yは硫黄、SO2又はC1〜C5−ア
ルキレン、C2〜C5−アルキリデン、シクロヘキシレ
ン、シクロヘキシリデン、C7〜C13−アラルキレン
又はC7〜C13−アラルキリデン基を表わし、X1及
びX2はふっ素を表わし且つ R5〜R8は相互に無関係に水素又はメチルを表わすこ
とを特徴とする。
【0014】本発明によるポリカーボネートは、それが
複数のビスフェノールから成っている場合には、異なる
ビスフェノール単位をブロックの形態で又は統計的な分
布で含有することができる。
【0015】本発明によるポリカーボネートの本質的な
特徴は、そのビスフェノール成分の少なくとも一部が1
,1−ビスヒドロキシフェニルヘキサフルオロジクロロ
シクロペンタン又は1,1−ビスヒドロキシフェニルヘ
プタフルオロモノクロロシクロペンタン又は1,1−ビ
スヒドロキシフェニルオクタフルオロシクロペンタンの
種類のビスフェノールに基づいていることである。
【0016】本発明はさらにOモルの式(II)
【00
17】
【化5】
【0018】式中で使用した記号は特許請求の範囲第1
項記載の意味を有する、のビスフェノールを、必要に応
じ、nモルの式(III)
【0019】
【化6】
【0020】式中で使用した記号は特許請求の範囲第1
項記載の意味を有する、のビスフェノールの添加と共に
、少なくともpモルのホスゲン、COBr2及び/又は
ビスクロロ炭酸エステルと、必要に応じ触媒、連鎖停止
剤及び/又は枝分れ剤の添加のもとで、反応させ且つそ
の際に条件
【0021】
【数11】n+o>p 及び
【0022】
【数12】o:(n+o)=0.01〜1を保持するこ
とを特徴とする式(I)のポリカーボネートの製造方法
に関する。好適な式(II)のビスフェノールは、式(
II)中で使用した記号が式(I)において好適である
として記した意味を有しているものである。
【0023】特に好適な式(II)のビスフェノールは
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−オクタフ
ルオロシクロペンタン及び1,1−ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−オクタフルオロシ
クロペンタンである。
【0024】式(II)のビスフェノールは式(IIa
【0025】
【化7】
【0026】式中でX1及びX2は相互に無関係にふっ
素又は塩素を表わす、のふっ素含有シクロペンタノンと
2倍のモル量の一つ以上の式
【0027】
【化8】
【0028】式中でR5及びR6は式(I)中に示した
意味を有する、のアリール化合物を、無水ふっ化水素酸
の存在で、反応させることによって取得することができ
る。
【0029】式(II)のふっ素含有シクロペンタノン
は、たとえば、ジャーナルオブオルガニックケミストリ
ー、33、2693(1968)又は米国特許第3,1
29,248号、3,341,602号及び3,321
,515号に従って取得することができる。
【0030】式(II)のビスフェノール及びその製造
方法は、彼ら自身の別の特許明細書中に記されている。
【0031】式(III)のビスフェノールは公知であ
る。例として以下のものを挙げることができる:ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス−(
4−ヒドロキシフェニル)−ブタン、2,2−ビス−(
4−ヒドロキシフェニル)−ペンタン、3,3−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−ペンタン、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘキサン、3,3−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘキサン、2,2−
ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)
−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−
ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−プロパン
及び2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ジフ
ェニルメタン。
【0032】以下のものは特に好適な式(III)のビ
スフェノールである:2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−シクロヘキサン、2,2−ビス−(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−プロパン、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ジフェニ
ルメタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド及びビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルホン。
【0033】本発明の方法において、場合によっては使
用する、適当な触媒は、ポリカーボネートの製造におい
て一般的なもの、たとえば、第三アミン及び第四アンモ
ニウム塩である。触媒は、たとえば、式(II)及び(
III)のビスフェノールに対して、0.1〜10モル
%の割合で使用することができる。この割合は0.5〜
5モル%の範囲内であることが好ましい。
【0034】場合によっては使用する、適当な連鎖停止
剤は、ポリカーボネートの製造において一般的なもの、
たとえば、フェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クレゾール、p−クロロフェノール及びp−ブ
ロモフェノールのような、モノフェノールである。連鎖
停止剤は、たとえば、使用するビスフェノールに対して
、0.5〜8モル%、好ましくは2〜6モル%の割合で
使用することができる。
【0035】場合によっては使用する、適当な枝分れ剤
は、ポリカーボネートの製造において一般的なもの、た
とえば、トリフェノール及びテトラフェノール、且つま
たトリカルボン酸トリクロリド及びテトラカルボン酸テ
トラクロリドである。枝分れ剤は、たとえば、使用する
ビスフェノールに対して、0.05〜3.5モル%、好
ましくは0.1〜1.5モル%の割合で使用することが
できる。
【0036】本発明による新規芳香族ポリカーボネート
の製造においては、ポリカーボネートの製造において一
般的な方法(たとえば、ウルマン、工業化学の百科事典
)、第4版、第19巻、55〜57頁参照)、たとえば
、相界面法、ピリジン法又はエステル交換法を用いるこ
とができる。
【0037】好適な相界面法に従がう手順は、たとえば
、先ず式(II)及び、必要ならば、式(III)のビ
スフェノール又はビスフェノール類をアルカリ水溶液と
混合し、次いでポリカーボネートに対する溶剤を加えた
のち、撹拌と共に、たとえば、0〜100℃の温度にお
いて反応混合物のpHを10以上の値に保ちながら、ホ
スゲン、COBr2又はビスクロロ炭酸エステルを添加
し、且つ、必要ならば、有機相を洗浄したのち、生成し
たポリカーボネートを、有機相から沈殿させるか又は溶
剤を完全に又は部分的に蒸発又はストリッピングするこ
とによって、単離する。
【0038】アルカリ水溶液は、たとえば、アルカリ金
属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属水酸化物を用い
て調製することができる。ポリカーボネートのための適
当な溶剤の例は、たとえば、塩化メチレン、クロロホル
ム、塩化エチレン及びクロロベンゼンのような塩素化炭
化水素、並びにそれらの混合物である。ホスゲンの使用
はCOBr2及びビスクロロ炭酸エステルの使用よりも
好適である。pHは、相当する過剰量、すなわち、ビス
フェノラートの生成のために理論的に必要とする量より
も多量のアルカリ水溶液を用いることによって、もっと
も簡単に10の値に保ことができる。
【0039】ピリジン法に従うプロセスは、たとえば、
式(II)及び、必要ならば、式(III)のビスフェ
ノール又はビスフェノール類を溶剤中に溶解し、理論的
に必要な量又は過剰の第三アミンを添加し、たとえば、
0〜50℃の温度において、撹拌と共に、この均一溶液
中にホスゲンを通じ、次いで生成した第三アミンの塩酸
塩を除去したのち、かくして得たポリカーボネートを、
沈殿させるか又は溶剤を部分的に又は完全に蒸発又はス
トリッピングすることによって、残留する有機相から単
離することにより行なうことができる。適当な溶剤は相
界面法においても用いることができるものである。第三
アミンとしてはピリジンを使用することが好ましいが、
その他の第三アミン、たとえば、N,N−ジメチルアニ
リン又はN,N−ジメチルシクロヘキシルアミンをもち
用いることができる。
【0040】エステル交換法に従う手順は、たとえば、
式(II)及び、必要ならば、式(III)のビスフェ
ノール又はビスフェノール類を、炭酸ジアリール及びエ
ステル交換触媒と共に、オートクレーブ中で溶融し且つ
炭酸ジアリールから遊離したヒドロキシアリール化合物
を減圧下に高温で留去することによって、行なうことが
できる。使用する炭酸ジアリールは炭酸ジフェニルであ
ることが好ましく、のちにそれから遊離するフェノール
は、たとえば、0.5ミリバールまでの減圧下に300
℃に至るまでの温度で除去することができる。
【0041】本発明によるポリカーボネートは、たとえ
ば、塩化メチレン中の濃度5%の溶液について25℃に
おいて測定したηrelによって決定するときに500
〜250,000の平均分子量Mwを有することができ
る。Mwは1,000〜170,000であることが好
ましく、10,000〜80,000であることが特に
好ましい。
【0042】本発明による芳香族ポリカーボネートは、
驚くべきことに、低い屈折率と高いガラス転移点によっ
て特徴的であり、それが、本発明のポリカーボネートを
光学的分野における応用に対して特に適当なものとする
。本発明の芳香族ポリカーボネートの熱変形温度は、他
のポリカーボネート、たとえば、ビスフェノールAに基
づくものの場合とほぼ同様である。
【0043】それ故、本発明は光学的装置の製造、たと
えば、コンパクトディスク及び光導波路の製造における
式(I)の芳香族ポリカーボネートの使用に関するもの
である。本発明のポリカーボネートによる光導波路の製
造においては、特にクラッディングとして、ポリカーボ
ネートを使用することができ、その際、コア材料として
は公知のポリカーボネート(比較的高い屈折率を有して
いる)を使用することが可能である。
【0044】本発明による芳香族ポリカーボネートは強
くはっ水性であり、それ故、低い吸水と高い寸法安定性
が重要である場合に、たとえば、自動車製造又はフィル
ムにおいても、有利に使用することができる。
【0045】意図する用途に依存して、種々の添加剤を
本発明のポリカーボネートに添加することができる。た
とえば、不透明色の成形材料を取得するために顔料を添
加することができる。適当な顔料の例は二酸化チタン、
クロム黄クロム橙及びクロム緑である。油溶性染料をも
混合することができる。安定剤、たとえば、熱及び/又
は光の作用に対して有効なもの(たとえば、ヨーロッパ
特許公告第143,906号及びドイツ特許公開第2,
255,639号参照)及び/又は充填剤、たとえば、
ガラス繊維を添加することもできる。
【0046】本発明のポリカーボネートは、必要ならば
、他の熱可塑性プラスチック、たとえば、他のポリカー
ボネート又はABS重合体と混合することができる。
【0047】本発明の芳香族ポリカーボネート又はそれ
を含有する混合物は、他の熱可塑性プラスチックと共に
、成形製品及びフィルムを与えるための公知の方法で加
工することができる。
【0048】
【実施例】以下のそれぞれの場合に記した相対粘度ηr
elは、いずれも、100mlの塩化メチレン中の0.
5gの重合体の溶液について25℃において測定した。 同じく以下に記した溶融粘度ηmeltは300℃で測
定した。
【0049】 実施例1   還流凝縮器、撹拌機、温度計及び導入管を備えた1
lのガラスフラスコ中に最初に18℃において19.9
g(0.05モル)の1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−オクタフルオロシクロペンタン(純度98
%)、10g(0.25モル)の水酸化ナトリウム、2
00mlの蒸留水及び200mlの塩化メチレンを入れ
、7.5g(0.075モル)のホスゲンを20分かけ
て通じた。次いで1モル%(ビスフェノールに対して)
のN−エチルピリジンを触媒として加え、20℃で1時
間の撹拌を続けた。次いで混合物をりん酸で酸性化し、
有期相を中性となるまで蒸留水で洗浄した。有期相を乾
燥したのち濃縮した(60℃、10ミリバールにおいて
12時間)。このようにして16.1gのポリカーボネ
ートを取得した。生成物は下記の特性値を有していた: ηrel=1.157 ηmelt=210Pa・s Tg=155.5℃ 屈折率ηD20=1.540 実施例2   手順は実施例1と同様であったが、99.9%の高
純度の1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−オ
クタフルオロシクロペンタンを使用した。ηrel=2
.335を有する14.7gのポリカーボネートを取得
した。
【0050】 実施例3   実施例1におけると同様な手順に従ったが、19.
9g(0.05モル)の1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−オクタフルオロシクロペンタン、11.
4g(0.05モル)の2,2−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン、20gの水酸化ナトリウム、
400mlの蒸留水、400mlの塩化メチレン、30
0mgのp−tert−ブチルフェノール、15g(0
.15モル)のホスゲン及び1モル%のN−エチルピペ
リジンを使用した。下記の特性値を有する27.5gの
ポリカーボネートを取得した。
【0051】 ηrel=1.207 ηmelt=120Pa・s Tg=151.5℃ 屈折率ηD20=1.507 実施例4   実施例3におけると同様な手順に従ったが、連鎖停
止剤として450mgのp−tert−ブチルフェノー
ルを用いた。下記の特性値を有する33.4gのポリカ
ーボネートを取得した: ηrel=1.152 ηmelt=82.2Pa・s Tg=154℃ 屈折率ηD20=1.510。
【0052】 実施例5   1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−オク
タフルオロシクロペンタンの製造(本発明によるもので
はない)。
【0053】容量5lのV4A鋼製耐圧撹拌器中に5℃
において(氷冷)1700mlの無水ふっ化水素酸中の
684g(3.0モル)のオクタフルオロシクロペンタ
ノンを最初に入れた。次いで575g(6.1モル)の
フェノールを加え、反応物の温度を25〜40℃に上げ
、混合物を6時間撹拌した。次いでふっ化水素酸を10
0ミリバール以下で50℃において留去し、黄白色の残
留物(約1200g)を実質的に酸を含有しなくなるま
で水で洗浄した。乾燥後に、粗生成物は164〜167
℃の融点を有していた。
【0054】乾燥物を2000mlの濃度5%の水酸化
ナトリウム水溶液中に溶解し、濃度10%の塩酸中で撹
拌することによって再沈殿させることにより、さらに精
製した。吸引濾過と乾燥後に、168〜170℃の融点
を有する1140g(2.86モル)の分析的に純粋な
物質を得た。再沈殿後の収率は、使用したオクタフルオ
ロシクロペンタノンに対して95.3%であった。
【0055】本発明の主な特徴および態様を記すと次の
とおりである。
【0056】1.式(I)
【0057】
【化9】
【0058】式中で lは2〜600の整数を表わし、n、o及びpは特定成
分のモル数を表わし且つ下記条件:
【0059】
【数13】n+o=p 及び
【0060】
【数14】o:(n+o)=0.01〜1を満足し、m
はゼロ又は1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に
、それぞれ水素、C1〜C5−アルキル又はハロゲンを
表わし、Yは単結合、酸素、硫黄、SO2又はC1〜C
8−アルキレン、C2〜C8−アルキリデン、C3〜C
12−シクロアルキレンアルキリデン、C7〜C18ア
ラルキレン又はC7〜C18−アラルキリデン基を表わ
し、X1及びX2は、相互に無関係に、ふっ素又は塩素
を表わし、且つ R5〜R8は、相互に無関係に、それぞれ水素、C1〜
C5−アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜C5−ア
ルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキシ又はハロゲンを
表わす、の芳香族ポリカーボネート。
【0061】2.式(I)中において lは4〜400の整数を表わし、n、o及びpは下記条
【0062】
【数15】n+o=p 及び
【0063】
【数16】o:(n+o)=0.05〜1を満足し、m
は1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、それぞ
れ水素、メチル、塩素又は臭素を表わし、Yは硫黄、S
O2又はC1〜C8−アルキレン、C2〜C8−アルキ
リデン、C5〜C6−シクロアルキレン、C5〜C6−
シクロヘキシリデン、C7〜C15−アラルキレン又は
C7〜C15−アラルキリデン基を表わし、X1及びX
2は、ふっ素を表わし且つR5〜R8は、相互に無関係
に、水素、メチル、メトキシ、塩素又は臭素を表わすこ
とを特徴とする上記第1項記載の芳香族ポリカーボネー
ト。
【0064】3.式(I)中においてlは24〜300
の整数を表わし、n、o及びpは下記の条件
【0065
【数17】n+o=p及び
【0066】
【数18】o:(n+o)=0.1〜1を満足し、mは
1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、水素又は
メチルを表わし、Yは硫黄、SO2又はC1〜C5−ア
ルキレン、C2〜C5−アルキリデン、シクロヘキシレ
ン、シクロヘキシリデン、C7〜C13−アラルキレン
又はC7〜C13−アラルキリデン基を表わし、X1及
びX2はふっ素を表わし且つR5〜R8は相互に無関係
に水素又はメチルを表わすことを特徴とする上記第1項
記載の芳香族ポリカーボネート。
【0067】4.Oモルの式(II)
【0068】
【化10】
【0069】式中で使用した記号は上記第1項記載の意
味を有する、のビスフェノールを、必要に応じ、nモル
の式(III)
【0070】
【化11】
【0071】式中で使用した記号は上記の第1項記載の
意味を有する、のビスフェノールの添加と共に、少なく
ともpモルのホスゲン、COBr2及び/又はビスクロ
ロ炭酸エステルと、必要に応じ触媒、連鎖停止剤及び/
又は枝分れ剤の添加のもとで、反応させ且つその際に条
【0072】
【数19】n+o>p 及び
【0073】
【数20】o:(n+o)=0.01〜1を保持するこ
とを特徴とする上記第1項記載のポリカーボネートの製
造方法。
【0074】5.第三アミン又は第四アンモニウム塩を
触媒として使用することを特徴とする上記第4項記載の
方法。
【0075】6.連鎖停止剤としてモノフェノールを使
用することを特徴とする上記第4項記載の方法。
【0076】7.枝分れ剤としてトリフェノール及びテ
トラフェノール又はトリカルボン酸クロリド及びテトラ
カルボン酸クロリドを使用することを特徴とする上記第
4項記載の方法。
【0077】8.式(II)及び、必要ならば、式(I
II)のビスフェノール又はビスフェノール類を先ずア
ルカリ水溶液と混合し、次いでポリカーボネートに対す
る溶剤を加え、次いで0〜100℃の温度で撹拌しなが
らホスゲン、COBr2又はビスクロロ炭酸エステルを
加え、その間は反応混合物のpHを10以上の値に保持
し、且つ必要ならば有機相の洗浄後に、生成したポリカ
ーボネートを、有機相からのその沈殿によって又は完全
に又は部分的に溶剤を蒸発又はストリッピングすること
によって、単離することを特徴とする、上記第4〜7項
のいずれかに記載の方法。
【0078】9.光学装置の製造における上記第1項記
載のポリカーボネートの使用。
【0079】10.上記第1項記載のポリカーボネート
及びその他の熱可塑性プラスチックを含有する混合物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(I) 【化1】 式中でlは2〜600の整数を表わし、n、o及びpは
    特定成分のモル数を表わし且つ下記条件:【数1】n+
    o=p 及び 【数2】o:(n+o)=0.01〜1を満足し、mは
    ゼロ又は1を表わし、R1〜R4は、相互に無関係に、
    それぞれ水素、C1〜C5−アルキル又はハロゲンを表
    わし、Yは単結合、酸素、硫黄、SO2又はC1〜C8
    −アルキレン、C2〜C8−アルキリデン、C3〜C1
    2−シクロアルキレンアルキリデン、C7〜C18アラ
    ルキレン又はC7〜C18−アラルキリデン基を表わし
    、X1及びX2は、相互に無関係に、ふっ素又は塩素を
    表わし、且つ R5〜R8は、相互に無関係に、それぞれ水素、C1〜
    C5−アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜C5−ア
    ルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキシ又はハロゲンを
    表わす、の芳香族ポリカーボネート。
  2. 【請求項2】  Oモルの式(II) 【化2】 式中で使用した記号は特許請求の範囲第1項記載の意味
    を有する、のビスフェノールを、必要に応じ、nモルの
    式(III) 【化3】 式中で使用した記号は特許請求の範囲第1項記載の意味
    を有する、のビスフェノールの添加と共に、少なくとも
    pモルのホスゲン、COBr2及び/又はビスクロロ炭
    酸エステルと、必要に応じ触媒、連鎖停止剤及び/又は
    枝分れ剤の添加のもとで、反応させ且つその際に条件【
    数3】n+o>p 及び 【数4】o:(n+o)=0.01〜1を保持すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリカーボネ
    ートの製造方法。
JP3016887A 1990-01-24 1991-01-18 特別なふつ素含有ビスフエノール成分を含有する芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 Pending JPH04213322A (ja)

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DE4001933.0 1990-01-24

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