JPH04212971A - 電子写真用液体トナー - Google Patents

電子写真用液体トナー

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JPH04212971A
JPH04212971A JP3004339A JP433991A JPH04212971A JP H04212971 A JPH04212971 A JP H04212971A JP 3004339 A JP3004339 A JP 3004339A JP 433991 A JP433991 A JP 433991A JP H04212971 A JPH04212971 A JP H04212971A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高品質のカラリメトリー
特性と鮮鋭特性が要求される多色調電子写真像に関し、
それは液体トナーを使用して得られる。特に、本発明は
2つまたはそれ以上のトナー像を重ね合わせてから一緒
に受容体表面に転写する現像方式に関する。ハーフトー
ン色校正などに応用される。
【0002】
【従来の技術】MetcalfeとWright(米国
特許第2,907,674号)は重ね合わされたカラー
像を得るために初期の乾式トナーではなく液体トナーを
使用することを推奨している。これら液体トナーは高い
抵抗率たとえば109 Ω・cm以上のキャリヤ液体と
、この液体中に分散された着色剤粒子と、好ましくは、
さらに、この着色剤粒子によって担持される電荷を高め
ることを意図した添加剤とから構成されていた。Mat
kan(米国特許第3,337,340号)は、或るト
ナーが最初に堆積されるとき、それは後続の帯電工程を
妨害しないように十分に導電性であってもよいというこ
とを開示している;しかし、彼は各着色粒子を覆う低誘
電率の絶縁性樹脂(109 Ω・cmより大きい抵抗率
)の使用を請求している。York(米国特許第3,1
35,695号)は、絶縁性脂肪族液体中に安定的に分
散されたトナー粒子を開示しており、このトナー粒子は
少量のアリール−アルキル物質で処理された芳香族可溶
性樹脂のバインダーによってカプセル化された帯電着色
剤コアからなる。このトナー分散物に分散剤添加物を使
用することは米国特許第3,669,886号に開示さ
れている。
【0003】電荷制御剤として、マレイン酸、こはく酸
、ジイソブチレン酸、安息香酸、フマル酸、アクリル酸
、メタクリル酸などの誘導体のような様々な材料から選
択された単量体からなる共重合体を使用することが知ら
れている(米国特許第3,753,760号、第3,7
72,199号、第4,062,789号、第4,57
9,803号、第4,634,651号、第4,665
,002号、第4,690,881号、第4,764,
447号、および英国特許第1,223,343号)。 しかしながら、様々な理由から、共重合体の使用は上記
特許では電荷制御剤に限定されている傾向がある。
【0004】液体トナーに対する、電荷制御および安定
化のための添加剤として金属石鹸を使用することは多数
の特許に開示されている(たとえば、米国特許第3,9
00,412号、第3,417,019号、第3,77
9,924号、第3,788,995号、および第4,
062,789号)。他方、電荷を制御する添加剤また
はその他の帯電した添加剤がトナー粒子からキャリヤ液
体中に移行したときに経験する不十分な作用に関する考
察が示されており、そしてそのための救済が提示されて
いる(米国特許第3,900,413号、第3,954
,640号、第3,977,983号、第4,081,
391号および第4,264,699号)。英国特許第
2,023,860号には、液体トナーからトナー粒子
を遠心分離し、そしてそれらを新たな液体に再分散する
ことが、液体自体の導電率を減少させる方法として開示
されている。
【0005】幾つかの特許には、液体トナー内の遊離電
荷のレベルはトナー粒子の質量の関数として現像プロセ
スの効率に重要であるという思想が提唱されている(米
国特許第4,547,449号および第4,606,9
89号)。米国特許第4,525,446号では、トナ
ーの老化を存在する電荷によって測定しており、そして
それを一般に個々の粒子のζ電位に関連させている。同
一譲受人の関連特許、米国特許第4,564,574号
には、電荷支配性塩(chargedirector 
 salt)が重合体上の特別に導入された成分によっ
て重合体バインダー上にキレート化されているものが開
示されている。この特許はさらに、トナー粒子上のζ電
位の測定値を開示している。250nmおよび400n
mの粒子直径と共に33mVおよび26.2mVの値が
与えられている。この特許の開示対象は液体トナーの改
善された安定性である。重合体鎖にキレート化塩を直接
結合させるには、重合体から無作為に配向した電荷の存
在を必要とする。電荷は一般に、重合体の内部および表
面全体に分布されている。最後に、米国特許第4,15
5,862号では、トナーの単位質量当たりの電荷が、
異なる着色トナーの数層の重ね合わせにおける初期の技
術で体験した困難性に関連付けられている。
【0006】この最後の問題は米国特許第4,275,
136号では異なる方法で対処されている。そこでは、
一つのトナー層の、他のトナー層への付着はトナー粒子
の表面上の水酸化アルミニウムまたは水酸化亜鉛の添加
物によって向上させられている。
【0007】オルガノゾル(時には両親媒性粒子として
記載される)からなるバインダーを使用することの利点
はフィリップAハントケミカル社に譲渡された特許(米
国特許第3,753,760号、第3,900,412
号、および第3,991,226号)に開示されている
。様々な利点の中には、液体トナーの分散安定性におけ
る実質的改善がある。オルガノゾルはグラフト共重合体
安定剤によって立体安定化されている。グラフト共重合
体安定剤を固定するための基はエポキシ(グリシジル)
官能基とエチレン性不飽和カルボン酸とのエステル化反
応によって導入される。エステル化のために使用される
触媒はラウリルジメチルアミンまたは第三アミンである
。同様の処理は富士写真フィルムに譲渡された米国特許
第4,618,557号に見出される。但し、この特許
は主要重合体と安定化用成分の不飽和結合との間の、よ
り長い連結鎖を請求している。ハントのトナーと比較し
た例は富士のトナーの方が像展着のせいでハントのトナ
ーに見られる劣った像品質を改善していることを示して
おり、その改善を、より長い連結鎖の使用に帰結せしめ
ている。
【0008】しかしながら、上記のハントおよび富士の
特許では、電荷支配性化合物を使用した場合、それら化
合物はトナー粒子に物理的に吸着されているに過ぎない
。従って、電荷支配性化合物はトナー粒子から脱着され
てキャリヤ液体中に移行することによって実質的にトナ
ーの有効性を低下せしめる可能性がある。
【0009】液体トナー中のトナー粒子の直径は米国特
許第3,900,412号における2.5〜25.0ミ
クロンの範囲から、米国特許第4,032,463号、
第4,081,391号、および第4,525,446
号におけるサブミクロン範囲の値まで多様であり、また
、V.M.Muller等の論文“Researchi
nto  the  Electrokinetic 
 Propertiesof  Electrogra
phic  Liquid  Developers”
,IEEE  Transactions  on  
Industry  Applications  第
IA−16巻第771〜776頁(1980)にはもっ
と小さなものさえある。米国特許第4,032,463
号には、0.1〜0.3μの範囲のサイズは低い像濃度
を与えることから好ましくないということが従来明らか
にされていると述べられている。
【0010】キャリヤ液体の除去後に室温で容易に自己
定着して平滑表面になるような現像像を提供する液体ト
ナーは米国特許第4,480,022号および第4,5
07,377号に開示されている。これらトナー像は基
体への付着性がより高く、かつ、より亀裂を生じにくい
と言われている。
【0011】
【発明の概要】本発明は単一分子中に多数の重要なトナ
ー特性を組合せて有する重合体の、無極性キャリヤ液体
中の分散物を基本にしたカラー液体現像剤を開示する。 分散粒子はグラフト共重合体立体安定剤に化学的に固定
された熱可塑性樹脂状コアを含む。かかる系はオルガノ
ゾルと通称されている。本発明は効率的なトナー現像プ
ロセスの邪魔になるキャリヤ液体中に可溶性の不要なイ
オン種を導入することなく、いかにして、かかるオルガ
ノゾル系を製造できるかを開示する。粒子のコア部分は
粒子が光導電性基体上に電気泳動的に付着した後に室温
で変形し融合して樹脂状フィルムになることができるよ
うに、好ましくは25℃以下のTgを有する。かかるフ
ィルム形成性粒子は90%より大きいトラッピングを有
するカラーの連続重ね合わせに有効であることが判明し
た。結果として、単一転写像形成プロセスが達成された
【0012】分散媒体中に可溶性の成分である本発明の
粒子の安定剤部分は4.5未満のpKaを有する有機酸
基を含有する共有結合した部分を含有する両親媒性共重
合体である。これら有機酸基の機能は4.5より大きい
pKaを有する有機酸から誘導された金属石鹸化合物と
十分に強い化学結合を形成することであり、そうなると
、両親媒性共重合体から出る有機酸基(4.5未満のp
Ka)と金属石鹸化合物によって含有されている酸基(
4.5より大きいpKa)との間に陰イオン交換反応が
起こり、それによって、電荷支配性金属は有機酸(4.
5未満のpKa)に化学的に結合するのでトナー粒子か
らの電荷制御性化合物の脱着が殆どまたは全く起こらな
い。
【0013】本発明によるトナー現像液の配合において
は、微細着色剤を上記キャリヤ液体(オルガノゾル)中
の重合体分散物と混合し、そして安定混合物を与えるた
めに更に高速ミキサー〔たとえば、シルバーソン(登録
商標)ミキサー〕による分散プロセスを受けさせる。オ
ルガノゾル粒子は各着色剤粒子のまわりに疑集して小さ
な粒子サイズの安定分散物をもたらすと考えられる。オ
ルガノゾルは電荷安定性、分散安定性、およびフィルム
形成性のようなそれ自身の性質を、組合わされた粒子に
持ち込む。
【0014】要約すると、本発明のトナーは顔料粒子と
、その外表面上に保有されている、前記顔料粒子より通
常小さな平均寸法の重合体粒子とを含む。前記重合体粒
子は4.5未満のpKaを有する有機酸含有部分によっ
て重合体粒子の表面に化学的に結合された4.5より大
きいpKaの有機酸から誘導された正電荷担持金属石鹸
化合物を有している。本発明の実施における重合体粒子
は液体、ゲル、または固体材料の明瞭な容積として規定
され、そしてラテックス、ヒドロゾル、またはオルガノ
ゾル製造のような様々な既知技術のいずれによって製造
されてもよい小球体、液滴などを包含する。
【0015】
【従来技術との比較】ハント特許(米国特許第3,75
3,760号、第3,900,412号、および第3,
991,226号)に開示されているトナーにおいては
、液体トナー媒体中の第三アミンの数ppmの存在は特
にトナーが金属石鹸によって帯電される場合には非常に
高い導電率を有するトナーを生成する。これは像形成中
のトナーの流動の原因になり、転じて像を劣化させる。 高い導電率は不飽和カルボン酸基による第三アミン基の
プロトン化に由来し、それは液体中にイオン性キャリヤ
を生じさせる。第三アミンの使用に関連した別の問題は
負帯電または非帯電粒子の結果である非画像部の高いカ
ブリである。グリシジル基とカルボキシル基とのエステ
ル化反応は通常、オルガノゾルを製造するための反応条
件下では完了するまでには至らない。これら特許の実施
例はカルボン酸基の25%〜50%がエステル化可能で
あったことを示している。すなわち、カルボン酸の約5
0%〜75%は分散媒体中にそのまま残る。ラテックス
製造のための分散重合反応中には、未反応の不飽和酸は
粒子のコア部分または安定剤共重合体のいずれかと、ま
たは同時に両方と共重合することができる。第三アミン
もまた、水素引き抜きによって重合体粒子上に結合する
であろう。粒子上のカルボン酸と液体媒体中または粒子
上の第三アミンとの存在は負電荷にとって良い源である
粒子上のカルボキシル陰イオンの形成を生じさせると予
想される。
【0016】これら問題は本発明のトナーでは、第三ア
ミン以外の適する触媒の使用によって、または第三アミ
ン以外の触媒で触媒されることができるその他の固定用
付加物の使用によって、解消されている。
【0017】米国特許第4,618,557号には、従
来(ハント)のトナーの劣った性能に注目し、それを連
結鎖中の炭素原子の数に関連させている。しかし、本発
明においては、連結基によって安定化用樹脂の主鎖に不
飽和基を結合させるために第三アミン触媒を使用するこ
とがハントの液体現像剤の劣った性能の主な理由である
ことを解明した。従って、米国特許第4,618,55
7号の液体現像剤は請求されている長い連結基を使用し
たせいではなく、第三アミン触媒を使用しなかったので
ハントのものに比べてより優れた品質の像を示したので
あると考えられる。その特許は本発明に関連するものを
何も開示し得ていない。
【0018】本発明によるトナーは次の理由から米国特
許第4,618,557号のトナーよりも優れている:
a)米国特許第4,618,557号はその液体トナー
のための電荷支配剤としてナフテン酸ジルコニウムを使
用している。金属陽イオンは分散粒子上に物理的に吸着
されている。この方法は通常、粒子からの金属石鹸の漸
次脱着のせいで時間と共に電荷減衰を生じさせる。本発
明によるトナーは樹脂粒子に化学的に結合した金属電荷
制御基によって帯電されているので電荷減衰に悩まされ
ない。b)米国特許第4,618,557号は固定化反
応のための触媒として酢酸水銀、テトラブトキシチタン
、または硫酸を使用している。かかる物質の中の或るも
の(たとえば、酢酸水銀)は毒性であり、トナーから除
去されなければならない。しかしながら、この特許は後
でアセトニトリルまたはメタノールのような非溶剤から
の沈澱によって触媒を除去する工程を使用している。 これら溶剤は安定化用重合体中にトラップされるかも知
れず、そして除去するには非常に困難である。本発明は
精製工程が不要であるように選択的に触媒および反応体
を選択している。
【0019】米国特許第4,579,803号はマレイ
ン酸の半アルキルアミドの単量体からなる共重合体を基
本にしている。このカルボン酸基は有機塩基または金属
陽イオンによって中和されるか、または第四級塩を生成
するように反応させられる。マレイン酸の半アルキルア
ミドの重合はこはく酸の半アルキルアミドの繰り返し単
位を有する重合体を生成するであろう。金属原子のカウ
ンターイオンは全て、同じpKa値のカルボン酸基から
誘導されている。
【0020】米国特許第4,062,789号は電荷制
御剤の劣化を防止するために有機酸添加物を使用する以
外は米国特許第4,579,803号に類似の、マレイ
ン酸の半アルキルアミドとジイソブチレンの共重合体を
使用する。添加物は安息香酸、こはく酸、クロロ酢酸、
およびそれより高い炭素数の脂肪酸から選択されてもよ
い。これら酸添加物の中の或るものの水中でのpKa値
は4.3未満であるが、それらは共有結合を生成するよ
うに化学反応によって重合体中に導入されているのでは
ない。
【0021】米国特許第3,772,199号は電荷制
御剤として1−ヒドロキシアルキル−2−高級アルキル
−2−イミダゾリンの可溶性有機塩基と共にマレイン酸
の半アルキルアミドとジイソブチレンの共重合体を使用
している。この特許はこれら重合体と共に金属塩を使用
することには言及していない。
【0022】米国特許第4,665,002号はトナー
粒子の性能を改善するために一様な粒子サイズの重合体
粒子を使用している。この資料の樹脂分散物は単量体A
を重合することによって製造される。単量体Aはキャリ
ヤ液体中に可溶性であるが、キャリヤ液体中に可溶性で
ある分散安定化用樹脂の存在下で重合したときに不溶性
になる。安定剤樹脂は下記に示されている式IとIIの
共重合体である。
【化8】
【化9】
【0023】式中、 X、Yはヘテロ原子、−O−、−S−、CO、−CO2
 −、SO2 、−CO2 −、−OCO−、−CON
H−、−CNR2−であってもよく;R2 は−NH−
CO−NH−であり、Lは−(CH2)n −であり;
nは1〜6であり、Zは−COOH、エポキシ、−CO
Cl、NH2 、−NCO、−NHRであり、R1 は
−(CH2)n −CH3 であり;nは4〜19であ
る。
【0024】化合物Iは安定化用重合体の可溶化用成分
であり、そして化合物IIは単量体Aの不溶性成分を固
定するための不飽和基をグラフト化するために使用され
る。ZがCOOHである場合、それはグリシジル基また
はアミノ基と反応して固定化成分になる。従って、安定
化用重合体は遊離カルボン酸基を有してはいない。単量
体Aは無水イタコン酸、無水マレイン酸、または下記の
式III の化合物から選択される。
【化10】
【0025】式中、 Lは−CH2 −、−CH2 −CH2 −であり、M
は−CO2 −、−OCO−、−O−であり、Nは炭化
水素基である。
【0026】単量体Aは粒子の不溶性部分(コア)を製
造するために使用される。式III の化合物のL、M
、およびNの組合せは末端カルボキシル基を有する化合
物を構成しない。また、不溶性コア中の導入された酸無
水物が金属石鹸と交換できる遊離酸基を生成するための
後続反応に使用されるわけでもない。
【0027】米国特許第4,690,881号はフミン
酸、フミン酸塩、またはフミン酸誘導体と、エチレン−
酢酸ビニルの共重合体とを被覆された顔料粒子を使用し
ている。この被覆された粒子はさらに樹脂状共重合体の
中に分散されている。この特許の実施例3および4は樹
脂状共重合体の部分としてイタコン酸およびフマル酸の
導入を示している。しかしながら、この特許はこれら樹
脂状共重合体と共に電荷制御剤としての金属石鹸を使用
するものではない。本発明は4.5より大きいpKa値
の脂肪酸から誘導されたカルボキシル陰イオンを有する
金属石鹸による、4.5未満のpKa値のカルボン酸基
のイオン交換を基本にしている。
【0028】米国特許第4,618,557号は安定剤
前駆体の末端−COOHが触媒の存在下で酢酸ビニルと
反応してグラフト共重合体安定剤を生成すること以外は
米国特許第4,665,002号と同じ化学に基づいて
いる。やはり、そこには金属石鹸によって交換されるべ
く安定剤重合体に結合した有効−COOH基は存在しな
い。
【0029】米国特許第4,634,651号は脂肪ア
ルコールの不飽和エステルの単量体と次の式の単量体と
の懸濁重合によって製造された非水性樹脂分散物を使用
している:
【化11】
【0030】但し、R2 はH、Na、K、Li、Ca
、Al、Co、Mn、Mgである。
【0031】上記単量体は少なくとも2つの不飽和部位
を有している。2個の二重結合は等しくラジカル重合に
寄与して高度に交叉結合した重合体の粒子をもたらす。 得られた懸濁粒子はキャリヤ液体中に完全に不溶性であ
る。結果として、カルボン酸基は金属石鹸によって交換
するためにキャリヤ液体中で利用できない。さらに、金
属原子のカウンターイオンは全て、不溶性懸濁重合体粒
子の部分である。従って、金属陽イオンまたはカルボキ
シレート陰イオンの解離は無視できよう。本発明のカル
ボン酸は分散粒子の可溶性成分の部分であり、従って、
それらは脂肪酸から誘導された金属石鹸によって容易に
交換可能であり、そして金属石鹸の置換されなかったカ
ルボキシル陰イオンはキャリヤ液体中でその溶解度を維
持して粒子上に高い正電荷をもたらす。
【0032】米国特許第4,634,651号の実施例
3、4、および6は負帯電重合体としての重合体粒子を
示しており、そして実施例5および7は重合体粒子が正
帯電することを示している。これら実施例の電着結果は
これらトナーの極性が予測不可能であることを意味して
いる。本発明の樹脂状塩は正帯電液体現像剤だけを生じ
る。本発明では、金属陽イオンは2つのタイプの有機酸
陰イオンを担持する;一方は重合体粒子に結合している
他方の不溶性カルボキシル陰イオンのpKa値より大き
いpKa値を有する脂肪酸の可溶性カルボキシレート陰
イオンから誘導される。米国特許第4,634,651
号には、金属陽イオンに結合した陰イオンは全て同じタ
イプのものであり、不溶性重合体酸基から誘導される。 解離度に差がない。
【0033】通常の市販の液体トナーはバインダーおよ
び電荷制御剤を併用した炭化水素液体中の顔料または染
料の分散物からなる。バインダーは液体システム中に可
溶性の樹脂状物質または不溶性重合体の分散物であって
もよい。電荷制御剤は通常、ポジトナー用の重金属の石
鹸、またはネガトナー用のOLOAのようなアミン基含
有オリゴマーである。これら金属石鹸の例は3,5−ジ
イソプロピルサリチル酸のAl、Zn、Cr、およびC
a塩;およびオクタン酸のような脂肪酸のAl、Cr、
Zn、Ca、Co、Fe、Mn、Va、およびSn塩で
ある。代表的には、非常に少量の、0.01〜0.1%
(重量/容量)の、電荷制御剤が液体トナー中に使用さ
れる。しかしながら、上記金属石鹸のいずれかによって
帯電したトナーの導電率および移動度の測定は1〜3週
間での導電率測定から誘導されたときの電荷/質量比の
減少を示していた。たとえば、キナクリドン顔料から製
造され、アイソパー(登録商標)G中のポリ酢酸ビニル
の重合体分散物によって安定化され、そしてAl(3,
5−ジイソプロピルサリチレート)3 によって帯電さ
れた、トナーは新たにアイソパーGによって0.3重量
%の濃度に希釈されたときに3×10−11(Ω・cm
)−1の導電率を示した。2週間放置したとき、導電率
は0.2×10−11(Ω・cm) −1に降下した。 また、このトナーは同じ配合の別のシアントナーの上に
重ねられないであろう。
【0034】従って、従来の液体トナーは色校正のため
の高品質のデジタル像形成システムの製造に使用するに
は適さない。これらトナーに関連した大きな問題の一つ
は像形成中のトナーの流動である。それは製造された像
の乱れを生じさせる。別の問題は時間の経過による、電
荷支配剤および樹脂状バインダーの脱着である。最後に
、市販のトナーは単一転写プロセスによる多色重ね合わ
せ印刷に使用するのに適さない。
【0035】
【発明の詳細】本発明は1011Ω・cmより大きい抵
抗率と3.5未満の誘電率を有する電気絶縁性キャリヤ
液体と、着色剤(顔料)と、イオン交換によって有機塩
の少なくとも一つの陰イオンを置き換えることができる
4.5未満のpKa値を有する有機酸基を含有する化学
的に結合した部分を有する電荷制御用樹脂状重合体とか
らなる。塩の陽イオンは1より大きい原子価の金属原子
から誘導され、そして陰イオンは4.5より大きい水中
測定pKa値を有する酸化合物から誘導される。本発明
に使用するのに好ましい金属塩は、キャリヤ液体のよう
な無極性溶剤中に良好な溶解度を有し、かつ、4.5よ
り大きい、好ましくは4.6〜4.9の範囲のpKa値
を有する有機脂肪酸から誘導されるものから選択される
【0036】樹脂状重合体の酸基は4.5未満、好まし
くは−1〜4.25のpKa値と、無極性溶媒中での低
い溶解度とを有するエチレン性不飽和酸化合物から選択
される。電荷制御性樹脂状重合体は垂下酸基を含有する
樹脂状重合体をキャリヤ液体のような無極性溶剤中の金
属石鹸と混合することによって製造される。2つの成分
を混合すると、樹脂状重合体の垂下酸化合物からの少な
くとも一つの陰イオンによって金属塩からの少なくとも
一つの陰イオンを置き換えることによって、イオン交換
が起こり、従って2つのタイプの陰イオンを有する重合
体塩が形成される。一方のタイプは可溶性金属塩から誘
導され、そして他方のタイプは2つのタイプの陰イオン
を有する重合体塩から誘導される。キャリヤ液体中での
2つのタイプの陰イオンの解離差によって、金属陽イオ
ンが重合体部分に結合されており、かつ、金属塩から誘
導された可溶性非重合体陰イオンからは解離されている
ところの重合体樹脂塩が生成される。導入された金属陽
イオンは樹脂状重合体粒子に永久的な正電荷を付与する
【0037】着色剤と、無極性キャリヤ液体中の重合体
分散物とから配合されており、陰イオン交換反応によっ
て粒子の重合体部分に金属石鹸基が化学的に結合されて
いる液体トナーは色校正のための高品質の像を提供する
。この、本発明のトナーは次の諸性質によって特徴付け
られる: 1.分散粒子の帯電は粒子から脱着されない電荷支配剤
によってなされる。 2.重合体ラテックス粒子は周囲温度でのフィルム形成
によって定着され、それによって重ね印刷が促進される
。 3.沈降に対して安定である分散粒子がトナー中に存在
する。 4.トナーは高い電気的移動度を示す。 5.最終像におけるトナーによって高い光学濃度が付与
され、そして(粒状形態の)トナーも高い光学濃度を示
す。 6.導電性の大部分は擬似イオン種とは対照的なもので
あるトナー粒子自体から誘導される。
【0038】本発明は従来トナーの多数の欠陥を軽減す
る新規トナーを提供する。トナー粒子の構成要素はキャ
リヤ液体に不溶性であるコア、可溶化成分と4.5未満
のpKaの有機酸基を含有する垂下部分とを含有してい
る安定剤、垂下有機酸基に化学的に結合している4.5
より大きいpKaを有する電荷支配性金属石鹸化合物、
および、着色剤である。それらについて以下に詳述する
【0039】コア これは重合体分散物の分散相である。これは好ましくは
25℃未満のTgを有する熱可塑性ラテックス重合体か
ら構成され、そして液体トナーのキャリヤ液体中に不溶
性であるか又は実質的に不溶性である。コア重合体は安
定剤モノマーとの共重合によってその場で製造される。 ここで使用される用語「実質的に不溶性」は、キャリヤ
液体に対していくらか微小な溶解度を有していてもよい
が、本発明の範囲外である溶液とは対照的に、キャリヤ
液体中の分散物を形成している熱可塑性ラテックス重合
体粒子を意味する。コア用に適する単量体の例は当業者
には周知であり、たとえば、エチルアクリレート、メチ
ルアクリレート、および酢酸ビニルなどである。ラテッ
クスの実質的不溶性粒子は1:1の粒子/分散剤比の分
散剤の下で6か月間は(25重量%より多く)溶解する
ことなく分散物の状態を維持する。
【0040】好ましくは25℃未満のTgを有するラテ
ックス重合体を使用する理由はかかるラテックスが室温
で融合して樹脂状フィルムになることができるというこ
とである。本発明によれば、トナーの重ね印刷能力はラ
テックス重合体粒子が電気泳動的に付着したトナー粒子
の自然乾燥サイクル中に変形し融合して樹脂状フィルム
になる能力に関係している。融合粒子は静電潜像が別の
像の重ね印刷を可能にするように像形成サイクル中に放
電することを許す。他方、従来の非融合粒子は光受容体
上で自然乾燥した後でさえ、その形状を維持する。それ
から、接触点は均質または連続フィルムを形成するラテ
ックスに比べて僅かであり、その結果、電荷の一部は未
定着粒子上に留まり、その結果、次のトナーを反発する
。さらに、Tgが25℃より大きいコアを有するラテッ
クスから製造されたトナー層は十分に高い安定剤/コア
比であれば室温でフィルム状に融合するように製造でき
る。従って、20重量%〜80重量%の範囲の安定剤/
(コア+安定剤)比の選択は対応して25℃〜105℃
の範囲のコアTg値を用いて室温での融合を与えること
ができる。25℃未満のコアTgでは、好ましい範囲の
安定剤/(コア+安定剤)比は10〜40重量%である
【0041】本発明によって製造されたカラー液体トナ
ーは現像で透明フィルムになり、その透明フィルムは入
射光を透過するので、光導電体層が放電するのを可能に
する。他方、非融合粒子は入射光の一部を散乱させる。 従って、非融合トナー粒子は後続の露光に対する光導電
体の感度を減少させ、そうして、重ね印刷像に干渉する
【0042】本発明のトナーは大抵の入手可能なトナー
材料に比べて低いTgを有している。これは本発明のト
ナーが室温でフィルムになることを可能にする。特別の
乾燥手順または加熱素子が装置中に存在することを何ら
必要としない。公称室温(19〜20℃)はフィルム形
成を可能にするのに十分であり、そして特別の加熱素子
を伴わない場合でさえもっと高い温度(たとえば25〜
40℃)になる傾向がある操作中の装置の周囲内部温度
はトナーをフィルムにする又はトナーがフィルムになる
のに十分である。従って、現像ステーションおよびその
直後の通常定着操作が配置されている所で40℃以下の
内部温度で装置を操作させることが可能である。
【0043】安定剤 これは少なくとも2つのコモノマーの重合反応によって
製造された共重合体である。これらコモノマーは固定化
基、有機酸基、および可溶化基を含有するものから選択
される。固定化基はさらにグラフト共重合体安定剤を形
成するためのエチレン性不飽和化合物の官能基と反応し
ている。それから、固定化基のエチレン性不飽和部分は
後に有機媒体中でのコア単量体との共重合反応に使用さ
れて安定な重合体分散物を提供する。製造された安定剤
は連続相中に可溶性の重合体成分と連続相中に不溶性の
別の成分を提供する2つの重合体成分から主として成る
。可溶性成分は安定剤の主要割合を構成する。その機能
は粒子の表面を完全に覆う親液性層を提供することであ
る。それは立体的に安定化されたコロイド分散物が達成
されるように粒子が互いに接近するのを防止することに
よって、分散物を疑集に抗して安定化させることに責を
負う。固定化基および有機酸基は不溶性成分を構成し、
そして、それらは分散物の少量割合を表わす。固定化基
の機能は粒子のコア部分と立体安定剤の可溶性成分との
間に共有結合を付与することである。有機酸基の機能は
粒子上に永続的正電荷を付与するための金属塩からの少
なくとも一つの陰イオンと置き換わることである。
【0044】好ましい官能基を含有する安定剤用コモノ
マー: 1.固定化基を含有するモノマー: a)ヒドロキシ、アミノ、またはメルカプタン基を含有
する不飽和求核物質によるアルケニルアズラクトンコモ
ノマーの付加物。前者の具体例は 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 3−ヒドロキシプロピルメタクリレート2−ヒドロキシ
エチルアクリレート ペンタエリトリトールトリアクリレート4−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル 9−オクタデセン−1−オール シンナミルアルコール アリルメルカプタン メタクリルアミンである。 アズラクトンは一般に次の構造の
【化12】
【0045】〔但し、R1 はHまたはC1 〜C5 
アルキル(好ましくはC1 )であり、R2 およびR
3 は各々独立に低級C1 〜C8 である〕の2−ア
ルケニル−4,4−ジアルキルアズラクトンであること
ができる。
【0046】b)アクリル酸またはメタクリル酸による
グリシジルメタクリレートコモノマ ーの付加物。c)アリルメタクリレート
【0047】2
.pKa値が4.5未満の有機酸基であって、安定剤か
ら垂下した有機成分中に含有されており、そして安定剤
の核の中に含まれた炭素や窒素のような原子に化学的に
結合している有機酸基の例は限定されるものではないが
、次の式
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【0048】によって表わされる有機酸官能基である〔
但し、R1 およびR2 は各々個別に、水素、アルキ
ル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトリル、ア
ミド、カルボニル、ニトロ、チオニル、フェノキシ、ス
ルホ、複素環、スルフェニル、メルカプト、またはカル
ボニルを表わし;R3 はニトロ、ニトリル、ハロゲン
、およびカルボニルから選択された電子吸引基であり;
n1 は1〜3の整数であり;そして zは−(CH2)n2 −であり、 n2 は1〜5の整数である〕。
【0049】最も好ましいのは
【化20】
【化21】
【化22】
【0050】である(但し、R1 およびR2 は個別
に、水素、メチル、またはヒドロキシのいずれかである
。)
【0051】安定剤から垂下しており、かつ4.5
未満のpKaを有する有機酸基を含有している単量体の
非限定的例は次の通りである: イタコン酸、 4−ビニル安息香酸、 2−メタクリロイルオキシエチル水素フタレート、モノ
−(2−メタクリロイルオキシエチル)−コハク酸、 2−スルホエチルメタクリレート、 4−メタクリルアミド安息香酸、 スルホエチルメタクリルアミド、
【0052】3.可溶化基を含有する単量体または重合
体具体例はラウリルメタクリレート、オクタデシルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ポリ(
12−ヒドメロキシステアリン酸)、PS429−ペト
ラーチシステムズ社製の、トリメチルシロキシ末端停止
した、0.5〜0.6モル%メタクリルオキシプロピル
メチル基を有する、ポリジメチルシロキサンである。
【0053】付加物反応 これら反応体を使用して安定剤を形成する具体的反応は
次の通りである:
【化23】
【化24】
【0054】アズラクトンによる付加物反応は次のよう
に例示されてもよい:
【化25】
【0055】触媒 本発明においては、共重合体安定剤の製造および次いで
コア+安定剤の分散共重合体の製造はキャリヤ液体中に
不要のイオン種をもたらさない触媒を使用する条件下で
行われる。一般に、酸性触媒が使用される。使用できる
適する触媒の例は次の通りである: ステアリル酸性ホスフェート、 メタンスルホン酸、 置換または非置換p−トルエンスルホン酸、ジブチル錫
酸化物、 カルシウム石鹸、たとえば、ナフテネート、オクタノエ
ート、 2−エチルヘキサノエート、 クロム石鹸、たとえば、ナフテネート、オクタノエート
、 トリフェニルホスフィン、 トリフェニルアンチモン、 ジブチルホスフェート。
【0056】アリルメタクリレートを固定するための好
ましい触媒は過酸化ベンゾイルのようなラジカル過酸化
物開始剤である。
【0057】金属石鹸 電荷支配剤として使用できる金属石鹸は1より大きい原
子価を有する金属と4.5より大きいpKa値を有する
有機酸化合物とから誘導されるべきである。金属塩は安
定剤の垂下酸基と反応するようにキャリヤ液体中に完全
に可溶性でなければならない。好ましい金属石鹸はAl
、Ca、Co、Cr、Fe、Zn、およびZrの群から
選択された金属による脂肪酸塩などである。好ましい金
属石鹸の例はジルコニウムネオデカノエート(ムーニー
社から12重量%の金属含分をもって得られる)。
【0058】金属石鹸によるカウンターイオン交換酸基
を含有する樹脂分散物の反応は次の式で示される。 代表例として垂下安息香酸基を含有する安定剤を使用し
た。
【化26】
【0059】(式中、nは2、3、または4を表わす)
【0060】粒子中の可溶性成分に結合した垂下酸基を
有する重合体分散物は脂肪族炭化水素液体中の重金属の
石鹸と反応して分散粒子の表面に化学的に結合している
重合体金属塩になる。
【0061】着色剤 広い範囲の顔料および染料が使用できる。唯一の基準は
それらがキャリヤ液体中に不溶性であり、かつ直径約1
ミクロン未満の粒子サイズで分散されることができるこ
とである。好ましい顔料の例は次の通りである:サンフ
ァストマゼンタ、 サンファストブルー(1282)、 ベンジジンイエロー(オールサン社)、キナクリドン、 カーボンブラック(ラベン1250)、カーボンブラッ
ク(リーガル300)、ペリレングリーン。
【0062】液体トナーの導電率 液体トナーの導電率は電子写真像を現像する際のトナー
の有効性の尺度として従来十分に確立されている。1.
0×10−11 Ω/cm〜10.0×10−11 Ω
/cmの値の範囲が有利であると米国特許第3,890
,240号に開示されている。高い導電率は一般にトナ
ー粒子上の付着電荷が不十分であることを意味しており
、そして電流密度と現像時の堆積トナーとの間の関係が
低いと見られている。低い導電率はトナー粒子が殆どま
たは全く帯電していないことを意味しており、そして非
常に低い現像速度につながる。各粒子によって十分な電
荷が携帯されることを確保するために電荷支配性化合物
を使用することは慣用されていることである。最近では
、電荷支配剤を使用した場合でさえキャリヤ液体中溶液
の中の帯電種の上に大きな不要電荷が置かれることがあ
ることが確認されている。かかる電荷は現像における非
効率、不安定性、および非一様性をもたらす。
【0063】トナー粒子上への電荷の局限化は電荷がこ
れら粒子から液体の中へ実質的に移動しないことを確実
化し、そして他の不要電荷成分が液体から排除されてい
ることが実質的改善を与えている。要求される諸性質の
尺度としては、本発明者らは液体トナー中でみせるキャ
リヤ液体の導電率と液体トナー全体としての導電率との
間の比を使用した。この比は0.6未満、好ましくは0
.4未満、最も好ましくは0.3未満でなければならな
い。試験した従来トナーはこれより遙かに大きい、0.
95の範囲の、比を示した。
【0064】キャリヤ液体 本発明の液体トナーのために使用されるキャリヤ液体は
少なくとも1011Ω−cm、好ましくは少なくとも1
013Ω−cmの抵抗率、3.5未満の誘電率、および
140℃〜220℃の範囲の沸点を有する無極性液体、
好ましくは炭化水素から選択される。ヘキサン、シクロ
ヘキサン、イソオクタン、ヘプタン、およびイソドデカ
ンのような脂肪族炭化水素、およびアイソパー(登録商
標)G、H、K、およびL(エクソンケミカル社)のよ
うな商業的に入手できる混合物が適する。しかしながら
、芳香族炭化水素、フルオロカーボン、およびシリコー
ン油が使用されてもよい。
【0065】次に非限定的な実施例によって本発明を例
証する。 〔実施例〕 4.5未満のpKa値を有する酸基を含有する電荷制御
性樹脂状分散物の製造1.pKa=4.2のビニル安息
香酸(VBA)の使用:A.ビニル安息香酸(VBA)
を含有する安定剤の製造:温度計と、N2 源に接続し
た還流冷却器とを装着した500mlの二口フラスコの
中に、3.5gの4−ビニル安息香酸(アルドリッチケ
ミカル社)と、3gのアリルメタクリレートと、150
mlのテトラヒドロフランと、150mlの酢酸エチル
との混合物を導入した。安息香酸化合物を溶解するため
に、混合物を攪拌した。次に、93.5gのラウリルメ
タクリレートを添加した。フラスコを窒素でパージし、
そして70℃で10分間加熱した。フラスコを窒素で再
度パージし、そして1gの2,2−アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)を一度に添加し、そして窒素ブラ
ンケット下で70℃で加熱した。これを8時間継続した
。得られた重合体溶液を室温に冷却し、そしてその容量
の2倍のアイソパーGで希釈し、そして濾過して不溶性
物質(濾紙上に残ったVBA酸の単独重合体約125m
g)を除去した。濾過された透明な重合体溶液をそれか
ら更にアイソパーGで4.1リットルに希釈し、そして
減圧下で蒸留を、受容フラスコ中に約500mlの留出
物が収集されるまで、行った。留出物は主に酢酸エチル
、テトラヒドロフラン、およびアイソパーGであった。
【0066】B.VBAを含有する樹脂状分散物の製造
上記1Aの安定剤溶液を窒素下で80℃で15分間加熱
した。窒素で10分間パージした後、10gのエチルア
クリレートと2gの過酸化ベンゾイルを添加し、そして
窒素下で80℃で3時間連続加熱した。それから、溶液
を70℃に冷却した。190gのエチルアクリレートを
、1.5gのAIBNを含有しながら、添加し、そして
この重合混合物を窒素下で70℃で20時間加熱した。 白色の樹脂分散物が得られた。それを減圧下で溶剤部分
を留出させることで15%(w/w)に濃縮した。粒子
のサイズは205nm±50nmの範囲にあった。粒子
サイズの測定のためにカウルターN4 サブミクロン粒
子サイズ分析器を使用した。
【0067】2.pKa=3の2−メタクリロイルオキ
シエチル水素フタレート(MHP)の使用A.MHPを
含有するグラフト安定剤前駆体の製造温度計と、窒素源
に接続した還流冷却器とを装着した500mlの二口フ
ラスコの中に、6gのMPHと、2gの2−ビニル−4
,4−ジメチルアズラクトン(VDM)(Journa
l  of  Polymer  Science, 
 Poly.Chem.Ed.第22巻第5号、198
4年5月、第1179−1186頁)と、92gのラウ
リルメタクリレートと、200gの酢酸エチルの混合物
を導入した。フラスコを窒素でパージし、そして70℃
で15分間加熱した。窒素で再度パージした後、1gの
AIBNを一度に添加し、そして70℃での加熱を8時
間継続した。透明な重合体溶液を得た。重合体溶液の乾
燥フィルムのIRスペクトルは5.4ミクロンのところ
にアズラクトンカルボニルを示した。
【0068】B.(MHP)を含有するグラフト共重合
体安定剤の製造;上記2Aと2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)との反応上記2Aの重合体溶液
を等容量のアイソパーGで希釈し、そして減圧下で酢酸
エチルを留出させることによって、2Aの重合体溶液か
ら酢酸エチルをアイソパーGで置き換えた。アイソパー
G中の透明な安定剤溶液に3gのHEMAおよび0.2
gのドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)を添加し
、そして混合物を室温で一晩攪拌した。重合体溶液の乾
燥フィルムのIRスペクトルはアズラクトンカルボニル
ピークの消滅を示した。それはアズラクトンとHEMA
との反応の完了を意味する。
【0069】C.MHPを含有する樹脂状分散物の製造
: 上記2Bの安定剤溶液をアイソパーGによって3.6リ
ットルに希釈し、そして窒素ブランケット下で70℃で
15分間加熱した。窒素によってパージした後、3.5
gのAIBNを含有する22gのエチルアクリレートの
溶液を添加し、そして攪拌分散重合混合物を窒素雰囲気
下で70℃で20時間加熱した。白色の樹脂分散物が得
られ、それを減圧下での蒸留によって15%(w/w)
に濃縮した。粒子サイズ分析は得られた樹脂分散物の粒
子サイズ範囲が135nm±29nmであることを示し
た。
【0070】3.pKa<4.2のモノ−(2−メタク
リロイルオキシエチル)−コハク酸(MSA)の使用:
A.(MSA)を含有するグラフト安定剤前駆体の製造
:温度計と、窒素源に接続した還流冷却器とを装着した
、500mlの二口フラスコの中に、5gの2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートと、95gのラウリルメタク
リレートと、240gの酢酸エチルとの混合物を導入し
た。溶液を窒素ブランケット下で70℃で15分間加熱
した。窒素によってパージした後、この溶液に1gのA
IBNを添加した。70℃で8時間攪拌しながら重合反
応を進行させた。酢酸エチルをアイソパーGで置き換え
ることを、減圧下での蒸留によって、行った。
【0071】B.上記3Aのヒドロキシ基と無水コハク
酸との反応: 上記3Aで得られた重合体溶液に、4gの無水コハク酸
と、200mgのp−トルエンスルホン酸一水和物と、
50mlのトルエンを添加した。攪拌反応混合物を12
5℃で5時間反応させた。室温に冷却してから、濾過し
て未反応無水コハク酸を除去した。未反応の過剰の無水
コハク酸に相当する0.35gの固体を回収した。濾過
された透明な重合体溶液を反応フラスコに戻した。
【0072】C.3Bのコハク酸基の部分とグリシジル
メタクリレート(GMA)との反応によるグラフト共重
合体安定剤の製造: 上記3Bの重合体溶液に100mgのp−トルエンスル
ホン酸と、2gのグリシジルメタクリレートと、25m
gのヒドロキノンを添加した。それから、反応混合物を
115℃で15時間攪拌した。酸値はGMAの約70%
が反応したことを示した。
【0073】D.モノ−アルキルコハク酸基を含有する
樹脂状分散物の製造 この実施例の樹脂分散物は上記実施例2Cの手順に従っ
て、但し2Bの安定剤の代わりに3Cの安定剤を使用し
て、製造された。固形分14.8%をもった、159n
m±45nmの粒子サイズを有する樹脂状分散物が得ら
れた。
【0074】4.pKa<1.0の2−スルホエチルメ
タクリレート(SM)の使用 A.(SM)を含有する安定剤の製造 温度計と、窒素源に接続した還流冷却器とを装着した5
00mlの二口フラスコの中に、4.5gの2−スルホ
エチルメタクリレート(ダウケミカル社)と、3gのア
リルメタクリレートと、92.5gのラウリルメタクリ
レートと、240gの酢酸エチルの混合物を導入した。 この反応混合物を70℃で加熱し、そしてフラスコを窒
素でパージした。それから1gのAIBNを添加し、そ
して70℃での加熱を窒素ブランケット下で8時間継続
した。透明でややコハク色に着色した重合体溶液が得ら
れた。この得られた重合体溶液を4リットルのアイソパ
ーGで希釈し、そして減圧下での蒸留を、約400ml
の留出物が受容フラスコに集められるまで、行った。
【0075】B.SMを含有する樹脂状分散物の製造実
施例1Aの安定剤の代わりに上記4Aの安定剤を使用し
た以外は、上記実施例1Bの手順に従った。やや着色し
た樹脂分散物が得られ、それを減圧下で溶剤の一部を留
出させることによって15%(w/w)に濃縮した。得
られた生成物の粒子サイズは201nm±31nmの範
囲にあった。
【0076】5.参考例: この実施例は4.5より大きいpKa値を有する垂下有
機酸基を含有する本発明外の樹脂状分散物の製造を説明
する。A.pKa=4.85の12−ヒドロキシステア
リン酸から誘導された酸基を含有する本発明外の安定剤
前駆体の製造 温度計と、窒素源に接続した還流冷却器とを装着した5
00mlの二口フラスコの中に、80gのラウリルメタ
クリレートと、8gのVDMと、220gのアイソパー
Gと、20gのn−ヘキサンとの混合物を導入した。フ
ラスコを窒素でパージし、そして窒素ブランケット下で
70℃で15分間加熱した。窒素で再度パージした後、
0.8gのAIBNを添加し、そして攪拌反応混合物を
窒素ブラケット下で8時間加熱した。透明な重合体溶液
が得られた。乾燥フィルムのIRスペクトルは5.4ミ
クロンのところにアズラクトンカルボニルを示した。
【0077】B.HEMAを含有する上記5Aを12−
ヒドロキシステアリン酸(HSA)と反応させることに
よるステアリン酸基含有グラスト共重合体安定剤の製造
こうして得られた上記5Aの重合体溶液に12gのHS
Aと、2gのHEMAと、0.3gのドデシルベンゼン
スルホン酸(DBSA)を添加した。攪拌反応混合物を
65℃で反応させた。6時間後、加熱素子を除去し、そ
して攪拌をさらに14時間継続した。透明な重合体溶液
が得られた。重合体溶液の乾燥フィルムのIRスペクト
ルはアズラクトンとHEMAおよびHSAとの反応が完
了したことを意味するアズラクトンカルボニルピークの
消滅を示した。
【0078】C.HSAを含有する樹脂状分散物の製造
この実施例の樹脂分散物は上記参考例5Bのグラフト安
定剤を使用して上記実施例2Cの手順に従って製造され
た。白色分散物が119nm±23nmの粒子サイズを
もって製造された。それを減圧下で14.6%(w/w
)固形分に濃縮した。
【0079】電荷制御性樹脂状分散物の電荷安定性電荷
制御性樹脂状分散物の安定性を調べるための実験を次の
ように行った:実施例1Bの0.5%樹脂分散物をジル
コニウムネオデカノエートで滴定し、そして導電率を混
合開始から2時間後、24時間後、および24日後に測
定した。アイソパーG中にジルコニウムネオデカノエー
トだけを使用した以外は同じ実験を繰り返した。導電率
測定の結果は高レベルのジルコニウムにおいてはジルコ
ネート化樹脂分散物の導電率が24時間中にかなり降下
することを示した。しかしながら、24時間後の導電率
はジルコニウムの全てのモル濃度において定常に維持さ
れた。アイソパーG中にZrだけの場合の導電率は時間
の経過と共に導電率の連続降下を示した。この実験から
、本発明の電荷制御性樹脂状分散物は非常に安定であり
、そして時間の経過によって劣化しないと結論付けるこ
とができる。もう一つの結論はキャリヤ液体中の単なる
金属石鹸は時間の経過と共に溶剤系から分離してミセル
になる傾向があるということである。その結果、電荷の
崩壊は明白である。
【0080】液体現像剤の製造: 市販の顔料をソックスレー抽出器によってエチルアルコ
ールで普通に精製して電荷制御性樹脂状分散物の極性に
干渉するであろう汚染物を除去した。このアルコールは
、顔料をアイソパーGによって希釈し、そして減圧下で
アルコールを留出させることによって、アイソパーGに
よって、置き換えられた。それから、アイソパーG中の
顔料と電荷制御性樹脂状分散物との混合物を既知の分散
技術によって分散させた。最も好ましい装置はイガラシ
製ミルであった。通常、5〜120分の機械的分散は0
.1〜1.0μの粒子サイズを得るのに十分であった。 顔料対樹脂状分散物の好ましい比は1:2〜1:5であ
り、最も好ましいのは1:2.5であった。広範囲の顔
料および染料が使用できる。唯一の基準はそれらがキャ
リヤ液体中に不溶性であり、そしてミクロン未満の直径
を有する粒子サイズに分散可能であることである。
【0081】好ましい顔料の例は次の通りである:サン
ファストマゼンタ、 サンファストブルー(1282)、 ベンジジンイエロー(オールサン社)、キナクリドン、 カーボンブラック(ラベン1250)、カーボンブラッ
ク(リーガル300)、ペリレングリーン。
【0082】各トナー用に下記成分をミル処理すること
によって4色の液体現像剤を一揃い製造した:アイソパ
ーG中の実施例1Bの15%(w/w)樹脂分散物30
0g、ミネラルオイル中の40%ジルコニウムネオデカ
ノエート7.56g、およびアイソパーG中の18%清
浄顔料100g。顔料と、生成された液体トナーサンプ
ルの粒子サイズ範囲は第1表にまとめられている。
【表1】
【0083】本発明外の比較トナー(サンプルE)の製
造樹脂重合体の酸基のpKa値=金属塩のpKa値4.
85比較のために本発明外の比較トナー(サンプルE)
を第1表のトナーサンプルAと同じように製造した。但
し、実施例1Bの樹脂分散物の代わりに比較例5Cの樹
脂分散物308.2gを使用した。こうして得られたト
ナーの粒子サイズ直径は818nm±296nmの範囲
であった。
【0084】第1表から、本発明のトナーサンプルA、
B、C、およびDの各々の平均粒子直径は本発明外の比
較トナーサンプルEの平均粒子直径より遙かに小さいこ
とがわかる。また、本発明のトナーサンプルの粒子サイ
ズ分布は本発明外のサンプルトナーの粒子サイズ分布よ
り小さかった。さらに、本発明外のトナーサンプルEは
1週間の貯蔵で沈降した。他方、第1表のトナーサンプ
ル(A〜D)は(試験期間である)3か月を越えて貯蔵
されたときに何ら沈降を示さなかった。本発明に従って
製造された液体トナーは小さくて均一な粒子サイズの直
径を有しており、そして沈降に対して安定であることが
わかる。
【0085】本発明のトナーサンプルFの製造:樹脂分
散物の酸基のpKa値=3: 実施例1Bの樹脂状分散物の代わりに実施例3Cの樹脂
状分散物300gを使用し、そしてZrネオデカノエー
トを7.56gの代わりに6.8g使用して、第1表の
トナーサンプルCにおけると同じようにして、黄色トナ
ーを製造した。この粒子サイズ直径は381nm±13
8nmの範囲であった。
【0086】本発明の液体現像剤の電気的性質の測定:
電気泳動分析によるコロイド粒子の特徴付けは液体現像
剤の品質の予測において重要な役割を果たす。導電率、
移動度(ζ電位)、および電荷を包含する重要な粒子パ
ラメーターは次のように実験で測定できる:
【0087
】1.導電率測定: 導電率は印加電場(ボルト/cm)当たりの電流密度(
クーロン/秒/cm2 として測定される)として定義
される。実験的に、初期導電率(k0 )は初期電流(
i0 )から次のように算出される:
【数1】
【0088】但し、E0 は印加電場であり、そしてA
は電極表面積である。
【0089】導電率は次の式によって与えられる:
【数
2】
【0090】但し、ni 、qi 、mi はi番目の
イオン種の数、電荷、および移動度である。
【0091】導電率は寄与するそれぞれの帯電種の濃度
と単位電場当たりのそれ等のそれぞれの速度との積の和
(sum)である。液体中に存在する何らかの帯電種の
高い移動度および/または濃度のせいで、トナー分散物
の導電率の値が高くなることがある。従って、信頼でき
る導電率測定は粒子の移動度または単位容積当たりの電
荷のような他の特性と組み合わされなければならない。
【0092】2.粒子移動度測定(ζ電位)液体トナー
粒子の移動度は平行プレートコンデンサー型装置を使用
して実験的に求めた。コンデンサープレートの面積は、
印加電圧が均一な電場(E)を生じてプレート間に置か
れた分散物に適用するように、プレート間隔に比べて大
きい。E=V/d、V=印加電圧、d=プレート間隔。 測定は堆積トナーの透過光学濃度(TOD)を堆積時間
の関数として監視することからなる。トナーはインジウ
ム錫酸化物を被覆したガラスの上に電着し、そしてTO
DはマクベスTR524光学濃度計によって測定される
。存在する全体トナーに対する堆積トナーの率(f)は
堆積時間と共に増加する。トナー堆積の速度または移動
度は時間に対してIog(1/1−f)をプロットする
ことによって求められる。得られた直線プロットは或る
勾配の時定数tc を与え、移動度mは次の式によって
求められる:
【数3】
【0093】ζ電位zは次のように移動度に比例する:
【数4】
【0094】但し、nは液体粘度であり(n=0.01
01ポアズ、於25℃)、e0 は真空誘電率であり、
そしてeはアイソパーGの誘電率である(e=2.00
3)。
【0095】使用濃度の液体現像剤(アイソパーG中の
0.5%固形分)をトナー製造の項の記載と同じように
製造し、これらトナーサンプルを、0.26cm間隔を
得るためにマイラ(登録商標)またはテフロンスペーサ
ーによって分離した2枚の平坦な平行電極からなる導電
率測定用セルを使用して評価した。電圧はケプコモデル
BOP1000M双極性操作性電源から誘導され、他方
、キースリー616デジタル電位計によって監視された
電流は次のデータ処理のためにアナログデバイシスマク
シム150電算機に記録された。透明な(インジウム錫
酸化物を被覆されたガラス)電極の上に堆積したトナー
の光学濃度はパーキンエルマーモデル330分光光度計
、または、より一般的には、マクベスモデルTR524
透過濃度計どちらかを使用して記録した。
【0096】第2表には、トナーサンプルA、B、C、
D、E、およびFの導電率、粒子移動度(ζ電位)、お
よび反射光学濃度(ROD)が列挙されている。ROD
はセル電極間の電場1000ボルトにおいて現像時間1
秒の後に測定された。
【表2】
【0097】第2表から、本発明のトナー(サンプルA
、B、C、D、およびF)のζ電位は本発明外のトナー
サンプルEのζ電位よりも遙かに高い100〜200m
Vの範囲にあることがわかる。本発明のトナーサンプル
は4.5未満のpKa値を有する酸基を含有する樹脂分
散物から誘導され、他方、本発明外の比較サンプルEの
トナーは4.85に等しいpKa値を有する酸基を含有
する樹脂分散物から誘導される。本発明のトナーによっ
て得られる高いζ電位は本発明外の液体トナーサンプル
Eに比べて遙かに高い反射光学濃度(ROD)値および
より優れた分散安定性をもたらした。
【0098】本発明のトナーを電子写真像形成に応用し
た例 本発明のトナーを米国特許第4,361,637号に開
示されているような有機光導電体の上の静電潜像を現像
するために使用した。この光受容体はヘプタン中のシル
−オフ(Syl−Off)(登録商標)23(ダウコー
ニング社から入手できるシリコーン重合体)の1.5%
溶液からなる剥離層をトップコートされ、そして乾燥さ
れている。
【0099】光受容体を正帯電し、適切な像形成用光に
よって第一のハーフトーン分解像に露出し、そして51
0μ間隔の電極を使用してマゼンタトナーAで500m
l/分のトナー流量で1秒間の滞留時間で現像した。電
極は認めうるカブリなしで必要な濃度を得るために30
0ボルトに電気的にバイアスされていた。トナー像から
過剰のキャリヤ液体を乾燥した。マゼンタ像形成済み光
受容体を帯電し、適切な像形成用光で第二のハーフトー
ン分解像に露出し、そして第一像の場合と同じ条件下で
黄色トナーCで現像し、乾燥した。再び、光受容体を帯
電し、適切な像形成用光源によって第三のハーフトーン
分解像に露出し、シアントナーBで現像し、そして乾燥
した。
【0100】3ミルのフォトタイプセッティング紙のシ
ートに、プリマコル(登録商標)4983中に分散され
た10%チタニア顔料を2ミルの厚さに塗布したものか
らなる受容体シートを、5ポンド/線インチのロール圧
で、そして表面温度110℃で、光受容体にラミネート
した。紙受容体を分離したとき、紙表面に完全な像が乱
れなしで転写され定着されていた。
【0101】最終完全色像は3%〜97%網点の150
線スクリーンでの優れたハーフトーン網点再現を示した
。黄色、シアン、およびマゼンタの各トナーは各色につ
き1.4の優れた像濃度を生じ、そして黒色トナーDは
1.95の像濃度を生じた。これらトナーはまた、個々
の網点の細部を喪失することなく85〜100%のトラ
ッピングをもった優れた重ね印刷をもたらした。背景部
は非常にきれいであり、そして先行現像領域に不要のト
ナー付着は認められなかった。最終像は耐磨耗性であり
、ブロッキングは無かった。
【0102】上記開示からは、特許請求の範囲に規定さ
れている本発明の思想および範囲を逸脱することなく妥
当な変更および変形が可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  無極性キャリヤ液体中に分散された共
    重合体粒子を含む静電像現像用液体トナーであって、前
    記共重合体粒子は前記キャリヤ液体中に実質的に不溶性
    である熱可塑性樹脂状コアと、前記コアに化学的に固定
    されており、前記キャリヤ液体中に可溶性であり、かつ
    、4.5未満のpKaの有機酸を含有する部分を化学的
    に結合して有している共重合体立体安定剤とを含み、前
    記有機酸には4.5より大きいpKaの有機酸から誘導
    された金属石鹸化合物が化学的に結合されており、前記
    金属石鹸化合物が前記液体トナーに正電荷を付与するこ
    とを特徴とする、前記液体トナー。
  2. 【請求項2】  4.5未満のpKaの有機酸を含有す
    る前記部分が、 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 からなる群から選択された酸性官能基(但し、R1 お
    よびR2 は各々個別に、水素、アルキル、ハロゲン、
    ヒドロキシ、アルコキシ、ニトリル、アミド、カルボキ
    シル、ニトロ、チオニル、フェノキシ、スルホ、複素環
    、スルフェニル、メルカプト、またはカルボニルを表わ
    し;R3 はニトロ、ニトリル、ハロゲン、およびカル
    ボニルから選択された電子吸引基であり;n1 は1〜
    3の整数であり; zは−(CH2 )n2 −であり、 n2 は1〜5の整数である) を含有している、請求項1に記載の液体トナー。
  3. 【請求項3】  液体トナーの製造方法であって、A.
    アルケニルアズラクトン、グリシジルメタクリレート、
    メタクリル酸、および、アリルメタクリレートからなる
    第一群;オクタデシルメタクリレート、ラウリルメタク
    リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ポリ(1
    2−ヒドロキシステアリン酸)、および、トリメチルシ
    ロキシで末端停止された、0.5〜0.6モル%メタク
    リロキシプロピルメチルポリジメチルシロキサンのモノ
    マーからなる第二群;および、4.5未満のpKaの有
    機酸を含有する成分からなる第三群の各群から各々選択
    された3種類のエチレン性不飽和単量体のラジカル触媒
    重合によってコモノマー安定剤前駆体を製造し、B.i
    )前記アズラクトン部分を、ヒドロキシ、アミノ、およ
    びメルカプタンから選択された反応性基を含有する群か
    ら選択されたエチレン性不飽和の求核性物質と縮合させ
    る;ii)前記グリシジル部分を、アクリル酸およびメ
    タクリル酸から選択された反応体と縮合させる;iii
    )前記アクリル酸部分をグリシジルメタクリレートと縮
    合させる;またはiv)前記アリルメタクリレートから
    誘導された部分とは反応を行わないから選択された、前
    記第一群コモノマーに対する反応を行い、C.前記工程
    Bの反応からの安定剤前駆体を、脂肪族炭化水素溶剤中
    で、エチルアクリレート、メチルアクリレート、および
    ビニルアセテートからなる群から選択されたコモノマー
    と共重合することによってラテックスを製造し、 D.上記工程Cのラテックスを、4.5より大きいpK
    aの脂肪酸と、Al、Ca、Co、Cr、Fe、Zn、
    およびZrからなる群から選択された金属との塩からな
    る群から選択された金属石鹸の、前記脂肪族炭化水素中
    の温溶液に添加し、そして E.工程Dのラテックス中に着色剤を分散させる工程か
    らなる、前記方法。
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