JPH0421255Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は屋内に配線する動力線、電灯線、電
話線などの電線・ケーブル類を配線図に従つて、
あらかじめ工場で接続、分岐し、その接続部を１
もしくは複数個に分け、それぞれを集中して適当
な容器に収納して成るプレハブ分岐に係るもので
ある。

（従来の技術） 従来のプレハブ分岐は天井設置タイプのものが
殆んどで、垂下タイプのものは非常に少なかつ
た。その理由は、垂下の方法が複雑であつたため
である。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は従来複雑であつた垂下の方法を簡単
化しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の実施の一例を示す図面にて詳説する。

６は硬質ビニル、ポリエチレンなどより成る中
空円筒体で、その外壁１には円周方向に適宜数の
溝２と軸方向に溝２′が設けられている。

また、上底４には適宜な孔を有するフツク５が
設けられ、内壁の下部にはねじ溝３が設けられて
いる。

この中空円筒体６の中に、配線図に従つて、電
線９をスリーブあるいは電気溶接により接続し、
その接続部７を収納したのち、エポキシ樹脂など
の絶縁性硬化樹脂を流し込み硬化させるのであ
る。

１０は電線の行先きを表示しているラベル、１
１は建物の天井を吊つている３分鉄筋、１２はス
テンレス、プラスチツクなどから成る結束バンド
である。

（作用） まず、実施に際して、第３図に示すように、軸
方向の溝２′を建物の天井を吊り下げている３分
鉄筋１１にはめ込み、ついで結束バンド１２を円
周方向の溝２にはめ込んで、３分鉄筋１１に中空
円筒体６を締結するのである。また必要に応じ
て、中空円筒体６をフツク５で吊すこともでき
る。

なお、ねじ溝３は硬化した絶縁性硬化樹脂が中
空円筒体６から落下しないようにストツパーとし
ての役目を果し、垂下支持を行う場合には必要で
ある。

（考案の効果） この考案は以上のように構成されているので、
次のような効果を有している。

１ プレハブ分岐を簡単に垂下支持できる。

２ 垂下支持しても、ねじ溝の作用で接続部や絶
縁性硬化樹脂が落下することがない。

３ 接続部は絶縁性硬化樹脂で完全に保護されて
いるので、経年劣化のおそれがない。

等の効果を有し、その実用性は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は中空円筒体の正面図、第２図は本考案
の一実施例を示す断面図、第３図は実施の態様を
示す斜視図である。 １……外壁、２，２′……溝、３……ねじ溝、
４……上底、５……フツク、６……中空円筒体、
７……接続部、８……絶縁性硬化樹脂、９……電
線、１０……行先きラベル、１１……３分鉄筋、
１２……結束バンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端が開口した中空状の円筒体において、その
   外壁１の円周方向と軸方向に溝２，２′、内壁の
   下部にねじ溝３、その上底４にフツク５を設けた
   中空円筒体６の中空部に収納した接続部７を絶縁
   性硬化樹脂８で該中空円筒体６に固定化したこと
   を特徴とするプレハブ分岐。