JPH04212044A - 濁度計 - Google Patents

濁度計

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JPH04212044A
JPH04212044A JP2523391A JP2523391A JPH04212044A JP H04212044 A JPH04212044 A JP H04212044A JP 2523391 A JP2523391 A JP 2523391A JP 2523391 A JP2523391 A JP 2523391A JP H04212044 A JPH04212044 A JP H04212044A
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semiconductor
laser diode
semiconductor laser
temperature
photodiode
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Isao Endo
遠藤 勲
Teruyuki Nagamune
輝行 長棟
Ichiro Inoue
一郎 井上
Kozo Inoue
浩三 井上
Tadashi Nohira
野平 正
Ikuzo Kagami
加賀美 幾三
Tatsuya Iwakura
達也 岩倉
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KOMATSUGAWA KAKOKI KK
Japan Science and Technology Agency
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Fuji Facom Corp
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KOMATSUGAWA KAKOKI KK
Research Development Corp of Japan
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Fuji Facom Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濁度計、特に発酵装置の
培養液の濁度を測定するのに好適な濁度計に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、工業的装置内における懸濁液の濁
度を測定する場合、光源としてはタングステンランプを
用いることが多かった。しかし、光源としてのタングス
テンランプは光量の変化が大きいこと、寿命が短いこと
、発熱すること、被測定液の色の影響を受けることなど
の多くの欠点があった。このような欠点を除去するため
に、例えば特公昭56−49551号公報に記載されて
いるように光源として発光ダイオードを用いる濁度計が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発光ダ
イオードから放射される出力光は弱いため10%程度の
高い濁度では測定できないこと、温度の影響を大きく受
けることなどの理由のため、直接装置内の被測定液に濁
度計を入れないで、フローセルに被測定液を手動でまた
はバイパス経路を経て導いて測定したり、稀釈して測定
する必要があり、装置が大型で複雑となり易い欠点があ
った。特に被測定液を稀釈して測定する場合には稀釈誤
差の影響で測定精度が悪くなる欠点もある。
【0004】さらに、「Applied Microb
iology」,Vol. 27, No. 5,19
74 May, 第 874〜877 頁や実開昭57
−201954 号公報には光源としてHe−Neガス
レーザを用い、受光器として光電子増倍管を用いた濁度
計が記載されている。この濁度計ではHe−Neガスレ
ーザから強力なレーザ光が得られるので相当濁度の大き
い被測定液を稀釈しないで測定することができる可能性
があるが、He−Neガスレーザ装置や光電子増倍管を
含む装置は大型となり、これらと検出部と一体化して工
業的装置に直接装着することは困難である。したがって
He−Neガスレーザ装置や光電子増倍管を含む装置は
被測定系における懸濁液が入った工業的装置から離れた
ところに設置し、これらを光ファイバを介して連結する
構成とする必要があるので、光ファイバ通過中でのレー
ザ光の損失や光ファイバ接合部における損失があるため
高出力のレーザ光を十分有効に利用することはできない
。また、装置全体は非常に大掛りなものとなると共に点
検、保守も非常に面倒となる欠点もある。
【0005】本発明の目的は、上述した従来の欠点を除
去し、広範囲の濁度を正確に測定することができると共
に被測定系に直接装着することができる程度に小型軽量
であり、しかも温度による影響を受けにくい濁度計を提
供しようとするものである。ここで非測定系に直接装着
するとは、懸濁液が入っている装置、例えば、発酵槽又
は発酵液(懸濁液)が流れているパイプ等に直接本発明
の濁度計を取りつけることで、それにより目的とする内
部の発酵液をサンプリングする等しないで、直ちに濁度
を測定するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による濁度計は、
駆動制御用の半導体フォトダイオードが一体的に組み込
まれている半導体レーザダイオードと、この半導体レー
ザダイオードから放射したレーザ光を、濁度を測定すべ
き試料に向けて投射する第1の光ガイドと、試料からの
透過光を伝送する第2の光ガイドと、第2の光ガイドか
らの光を受光して試料の濁度に対応した電気信号を発生
する半導体フォトダイオードと、これら半導体レーザダ
イオード、半導体フォトダイオード、並びに第1及び第
2の光ガイドを収納すると共に、下端に試料が流通する
開口部が形成されているハウジングとを具え、前記半導
体レーザダイオード及び半導体フォトダイオードを同一
支持部材で支持し、これら半導体レーザダイオード及び
半導体フォトダイオードがほぼ同一の温度に維持される
ように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明者等は種々の実験検討を行ない、光源と
して半導体レーザダイオードを用い、受光器として半導
体フォトダイオードを用い、これらを検出部と一体的に
組込むことにより小形軽量であると共に被測定系として
の工業的装置に直接装着することができる濁度計の開発
に成功したものである。半導体レーザダイオードの光出
力は非常に高く、寿命も長い。また被測定液の着色の影
響を受けにくい。したがって高濁度、高着色の懸濁液の
濁度をも正確に測定することができる。特に本発明では
、半導体レーザダイオードと半導体フォトダイオードと
を同一支持部材により支持しているので、これら半導体
レーザダイオードと半導体フォトダイオードとをほぼ同
一温度に維持することができる。この結果、半導体レー
ザダイオード及び半導体フォトダイオードの温度が変化
しても、温度補償を極めて容易に行なうことができる。 すなわち、本発明では、駆動制御用の半導体フォトダイ
オードが一体的に組み込まれている半導体レーザダイオ
ードを用いているから、半導体レーザダイオードの温度
が変化しても半導体レーザダイオードから放射されるレ
ーザ光の強度はほぼ一定に維持することができる。 また、駆動制御用の半導体フォトダイオードに温度ドリ
フトが生じても、受光部の半導体フォトダイオードの温
度もレーザダイオードを駆動制御用する半導体フォトダ
イオードとほぼ同一の温度に維持され、これらの2個の
フォトダイオードの温度ドリフトは互いに相殺され、温
度補償制御が一層簡単になる。また、半導体レーザダイ
オードと半導体フォトダイオードが互いに同一温度に維
持されることにより、これら素子の温度変化を補償する
ための温度補償回路の構成を一層簡単な構成とすること
ができる。
【0008】本発明の濁度計は種々の用途に用いること
ができるが、特に発酵装置における培養液の濁度測定に
用いるのに好適である。このような場合には測定濁度と
菌体濃度との相関性が大きいので、培養液を稀釈せずに
広い範囲に渡って菌体濃度を直接測定することができる
。また、このような発酵装置では高温殺菌が行なわれる
が、その都度濁度計を取出す必要はない。すなわち、半
導体レーザダイオードおよび半導体フォトダイオードの
通電時の許容最高温度は通常60〜70℃と低いが、こ
れらのダイオードに通電して濁度を測定するときの発酵
液の温度は通常50℃以下で上記の許容最高温度より低
く測定に支障はない。また、殺菌時の発酵槽温度は 1
20〜125 ℃と高温になるが、半導体レーザダイオ
ードや半導体フォトダイオードの非通電時の許容最高温
度は60〜125 ℃と高いので、非通電時の許容最高
温度が125℃と高いものを使用すればなんら問題はな
い。さらに後述する実施例によって示すように断熱部材
を設けることにより、これらダイオードの周囲温度を許
容最高温度以下に保持し、かつ殺菌時には半導体フォト
ダイオードを強制的に非通電状態とする回路を設けたり
することによって、これらダイオードが破壊するのを確
実に防止することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の濁度計の一実施例の要部を示
す断面図である。本実施例の濁度計においては、半導体
レーザダイオード1を含む発光部2と、半導体フォトダ
イオード3を含む受光部4とを並べて検出部Sと一体に
なるように配置する。また、半導体レーザダイオード1
から放射されるレーザ光を検出部Sの下端の開口部5ま
で導くプリズム6および拡散板7を配置すると共に開口
部5に存在する被測定液8を透過したレーザ光を半導体
フォトダイオード3へ導く拡散板9およびプリズム10
を配置する。拡散板7および9は、半透明石英(泡入り
水晶)、オパールグラスなどで構成することができ、プ
リズム6および10は石英、パイレックスガラス、水晶
などの材料で造ることができる。また、プリズム6およ
び10の入射面および出射面を除く側面はアルミニウム
を蒸着して鏡面11および12とすることができる。開
口部5の間隔Dは測定対象に応じて適切に選択できるが
、発酵培養液の場合には、例えば1mm〜2mmとする
ことができる。
【0010】発光部2の半導体レーザダイオード1から
放射される高出力のレーザ光はプリズム6内を透過し、
拡散板7で拡散され、開口部5に存在する被測定液8に
照射される。このとき、レーザ光は被測定液8中の粒子
によって散乱されるので被測定液を透過する光量は濁度
に反比例したものとなる。すなわち、被測定液8の濁度
が高い場合には透過光は減少し、濁度が低い場合には透
過光は増大する。この透過レーザ光を拡散板9およびプ
リズム10を経て半導体フォトダイオード3に入射させ
る。したがって、この半導体フォトダイオード3の出力
を処理することにより被測定液8の濁度を測定すること
ができる。
【0011】図2は本発明による濁度計を工業的装置で
ある発酵装置の壁面に取付けた状態を示す断面図である
。半導体レーザダイオードから半導体フォトダイオード
に到る光学系は図1に示したものと基本的に同一である
ので、同じ部分には同じ符号を付けて示す。本例では検
出部Sのハウジングを円筒部15と、支持部16とキャ
ップ部17とを以って構成し、これらをねじにより連結
する。半導体レーザダイオード1を含む発光部2と半導
体フォトダイオー3を含む受光部4とは支持部16の円
板16a の上面に取付け、プリズム6および10は、
この円板16a にあけた孔の中に嵌合保持する。また
、両プリズム6および10の間には、不透明なスペーサ
18を配置する。円筒部15の上部には袋ねじ15a 
を形成し、被測定液8を含む装置の壁19に形成した孔
を画成する円筒19a に形成したねじと螺合させて、
濁度計を壁19に装着する。このとき円筒部15の下端
が被測定液8中に浸入するようにする。この円筒部15
の下端には孔15b をあけると共に金属性のネット2
0を設ける。このネット20は細かい気泡が濁度計内に
侵入するのを防止する作用を有している。また、22は
液出口である。さらにキャップ部17にはコネクタを介
してコード21を連結し、発光部2および受光部4を外
部回路へ接続するように構成する。
【0012】図2に示すように、被測定液8を収容する
装置、例えば発酵装置の壁19に濁度計を装着すると、
半導体レーザダイオード1および半導体フォトダイオー
ド3は発酵装置の外部に配置されることになると共に被
測定液8である培養液と半導体レーザダイオード1およ
び半導体フォトダイオード3との間には熱伝導性の悪い
プリズム6および10が介在しているため、半導体レー
ザダイオード1や半導体フォトダイオード3が熱の影響
を受けるのを軽減することができる。すなわち、本例で
はプリズム6および10は断熱部材としても作用するこ
とになる。また、ハウジングを介して半導体レーザダイ
オード1や半導体フォトダイオード3に熱が伝導される
のを防止するために、これらダイオードを囲む空間に断
熱部材23を充填する。発酵装置においては、通常の発
酵を行なっているときの被測定液8の温度は約20〜5
0℃であり、この程度の温度では半導体レーザダイオー
ド1や半導体フォトダイオード3は通電中であっても破
壊されることはない。また発酵装置を高温殺菌するとき
には、120 〜125 ℃程度の蒸気を長時間に渡っ
て使用するが、特に本実施例では半導体レーザダイオー
ド1および半導体フォトダイオード3を装置外に配置す
るとともに、プリズム6,10、および断熱部材23に
よって断熱しているので、半導体レーザダイオード1や
半導体フォトダイオード3の周囲温度はそれらの非通電
時の許容最高温度に上昇することはなく、同時に高温殺
菌時には、半導体レーザダイオード1および半導体フォ
トダイオード3を不作動状態にすることにより、上述し
た破壊の問題はまったく生ぜず、濁度計を発酵装置から
取外す必要はない。このことは、発酵の自動制御、省力
化に対し、非常に有効である。
【0013】本例では、以下説明するように駆動回路に
工夫を施し、測定領域が所定の温度以上のときには装置
が不作動となるように構成する。
【0014】図3は上述したような温度保護回路を組込
んだ駆動回路の一例の構成を示すものである。電源入力
端子25a, 25bに印加される交流電力をパワース
イッチ26および変成器27を経て直流定電圧源28に
供給する。この定電圧源28から出力される電圧を半導
体レーザダイオード1および半導体フォトダイオード3
のオン・オフスイッチ29およびスイッチング回路30
を経て駆動回路31へ印加し得るように構成する。この
駆動回路31からの駆動信号を導線21a を経て半導
体レーザダイオード1に印加する。スイッチング回路3
0はリレーコイル30a とリレー接点30b を具え
ており、常時は図面に示すような状態となっているが、
リレーコイル30a が付勢されるとリレー接点30b
 が切替わり、定電圧源28と駆動回路31との接続を
断つようになっている。
【0015】本例では、このリレーコイル30a を測
定領域の温度によって制御し、温度がある設定温度以上
となったときには、リレーコイル30a を付勢し、半
導体レーザダイオード1を不作動とするものである。こ
の目的のために、測定領域の温度を検知するサーミスタ
32を設け、比較器33に接続する。この比較器には温
度設定用のポテンショメータ34をも接続し、サーミス
タ32により検知される温度が設定温度よりも高くなっ
たときに比較器33から出力信号が発生される。この信
号を増幅器35で増幅した後、リレーコイル駆動回路3
6に供給する。この駆動回路36はこの信号を受けると
、リレーコイル30a を付勢し、リレー接点30b 
を図面に示す状態から切換え、半導体レーザダイオード
1の駆動回路31への電源電圧の供給を遮断し、半導体
レーザダイオード1を不作動状態に維持する。このよう
にして、半導体レーザダイオード1を破壊から有効に保
護することができる。
【0016】一方、半導体フォトダイオード3の出力信
号は導線21b および増幅器37を経て中央処理装置
(CPU)38 に供給し、ここで適切に処理して濁度
を表わす信号を作成する。この信号を表示器39に供給
して測定した濁度を表示することができると共に出力端
子40を経て記憶装置のような外部装置へ供給すること
もできる。また、比較器33の出力を中央処理装置38
へも供給して半導体レーザダイオード1が不作動となっ
ていることを検知し、オペレータにこれを報知する手段
を駆動する。ここで増幅器37の電源は、スイッチング
回路30を経て印加されるように構成してあるので、温
度が上昇してリレー接点30b が開となったときには
半導体フォトダイオード3も不作動状態となる。
【0017】上述したように半導体レーザダイオードお
よび半導体フォトダイオードの温度による破壊は有効に
防止する手段を講じたが、半導体レーザダイオードの発
光出力は温度に応じて変動すると共に半導体フォトダイ
オードの動作特性も温度に依存するので、これらの素子
に対する温度補償手段を講ずるのが好適である。
【0018】図4は半導体レーザダイオードの光出力を
温度変動に拘らず一定に維持する手段を講じた発光部の
一例の構成を示す回路図である。発光部2には半導体レ
ーザダイオード1から放射されるレーザ光の一部を直接
受光するように半導体フォトダイオード41を配置する
。 この駆動制御用の半導体フォトダイオードのアノードを
分圧抵抗42および43を介して差動増幅器44の正側
入力端子に接続する。この差動増幅器44の負側入力端
子はポテンショメータ45の摺動タップに接続する。こ
の差動増幅器44の出力端子を、ダーリントン接続した
トランジスタ46および47に接続する。トランジスタ
47のエミッタを抵抗48を経て半導体レーザダイオー
ド1のカソードに接続する。半導体レーザダイオード1
のアノードおよび半導体フォトダイオード41のカソー
ドは共通に接地する。
【0019】今、半導体レーザダイオード1の周囲温度
が上昇し、レーザダイオード光出力が減少すると、半導
体フォトダイオード41に入射する光も減少し、差動増
幅器44の正側入力端子の電位は低下し、その出力電圧
も低下する。したがってトランジスタ46および47は
一層導通し、半導体レーザダイオード1には一層大きな
電流が流れ、その出力光は一層増大する。このようにし
て半導体レーザダイオード1から放射されるレーザ光強
度を周囲温度の変動に拘らず一定に維持することができ
る。本例では温度変動に対してレーザ光出力を一定に維
持するように構成したが、電源電圧の変動に対してもレ
ーザ光出力を安定に維持することもできる。
【0020】図5は、温度、電磁気、静電気などが、半
導体フォトダイオード3に与える影響を補償する回路を
設けた受光部4の一例の構成を示すものである。半導体
フォトダイオード3のアノードは端子4aを介してバイ
アス電圧電圧−VD に接続し、カソードは演算増幅器
50の負側入力端子に接続する。この演算増幅器50の
出力端子と負側入力端子との間には帰還抵抗51を接続
する。また、演算増幅器50の正側入力端子は、端子4
bを介して基準電圧VS に接続する。さらに電源端子
は端子4c,4dを介してそれぞれ+15Vおよび−1
5Vの電源電圧に接続する。演算増幅器50の出力端子
は端子4eに接続し、ここから外部回路へ光電変換され
た出力信号を供給できるように構成する。
【0021】本例の受光部4によれば帰還を施した演算
増幅器50を設けたため、ノイズが減少すると共に電磁
気や静電気の影響がなくなり、さらに温度変動に対して
も安定に動作することになり、高精度の測定を行なうこ
とができる。尚、受光部の半導体フォトダイオードは、
その温度ドリフト特性が、半導体レーザダイオードに内
蔵されている駆動制御用の半導体フォトダイオード41
の温度ドリフト特性に対してほぼ同様な特性を有するよ
うに選択することが望ましい。両方の温度ドリフト特性
が互いにほぼ同様な特性となるように設定することによ
り、半導体レーザダイオード側の温度ドリフトと受光部
の半導体フォトダイオードの温度ドリフトとが互いにキ
ャンセルされ、温度補償を一層容易に行なうことができ
る。
【0022】上述した本発明の濁度計で用いる半導体レ
ーザダイオードは、Al・Ga・As系、Ga・As・
P系、In・As・P系の半導体レーザダイオードを以
って構成し、半導体フォトダイオードはシリコンまたは
ゲルマニウム系のフォトダイオードを以って構成するこ
とができるが、特に、Al・Ga・As系の半導体レー
ザダイオードとシリコン系の半導体フォトダイオードと
の組合せが好適である。また、半導体フォトダイオード
としては、特に感度の高いPINフォトダイオードを用
いるのが好適である。
【0023】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形や変更を加えることができる
。例えば上述した実施例ではレーザ光の出射部および入
射部に拡散板を設けたが、これらの一方または双方を省
くこともできる。また、図1および図2に示した実施例
においてプリズムの代りに光学ファイバを用いることも
できる。さらに図4に示した温度補償回路において、温
度が非常に高くなり、半導体レーザダイオード1に流れ
る電流が非常に大きくなるのを検知し、これに応じて電
流を遮断する保護回路を組込むことができる。この場合
には図3に示したサーミスタを含む保護回路は省くこと
ができる。
【0024】
【発明の効果】上述した本発明の効果を要約すると次の
通りである。 (1) 光源として半導体レーザダイオードを用い、受
光器として半導体フォトダイオードを用い、これらを検
出部に一体的に取付けた構成としたため、小形軽量であ
ると共に取扱いの容易な濁度計を提供することができる
。 (2) 半導体レーザダイオードを用いるので高輝度の
光出力が得られ、広範囲の濁度を正確に測定することが
できる。 (3) 半導体レーザダイオードおよび半導体フォトダ
イオードは安価に入手できるので、濁度計のコストを下
げることができる。 (4) 光源としての半導体レーザダイオード及び受光
器としての半導体フォトダイオードを同一支持部材によ
り支持し、これらの素子がほぼ同一温度になるように構
成しているから、これら素子の温度変化に対する温度補
償を一層容易に行なうことができる。しかも、半導体レ
ーザダイオードおよび半導体フォトダイオードに対する
温度の影響を軽減するように構成したため、これらが破
壊されることがない。したがって発酵装置に適用した場
合、高温殺菌時にも濁度計を発酵装置から取外す必要が
なく、操作が簡単となる。 (5) 半導体レーザダイオードおよび半導体フォトダ
イオードに対して温度補償手段を講じたため、温度変動
にも拘らず正確かつ安定な測定を行なうことができる。 (6) 半導体フォトダイオードに対する電磁気、静電
気の影響を軽減できるので、マグネチックスターラを用
いる発酵槽に適用した場合でも正確な測定ができる。 (7) 測定領域の温度を検知し、所定温度以上のとき
には半導体レーザダイオードを強制的に不作動とするた
め、半導体レーザダイオードを破壊から有効に保護でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濁度計の要部の構成を示す断面図
【図
2】本発明の濁度計の一実施例の構成を示す断面図
【図
3】半導体レーザダイオードの駆動回路の一例の構成を
示す回路図
【図4】温度補償を施した発光部の一例の構成を示す回
路図
【図5】温度補償を施した受光部の一例の構成を示す回
路図
【符号の説明】
1  半導体レーザダイオード 2  発光部 3  半導体フォトダイオード 4  受光部 6,10  プリズム 7  拡散板 8  被測定液 19  工業的装置の壁 15, 16, 17, 63, 64  ハウジング
S  検出部 23  断熱部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.  駆動制御用の半導体フォトダイオードが一体的
    に組み込まれている半導体レーザダイオードと、この半
    導体レーザダイオードから放射したレーザ光を、濁度を
    測定すべき試料に向けて投射する第1の光ガイドと、試
    料からの透過光を伝送する第2の光ガイドと、第2の光
    ガイドからの光を受光して試料の濁度に対応した電気信
    号を発生する半導体フォトダイオードと、これら半導体
    レーザダイオード、半導体フォトダイオード、並びに第
    1及び第2の光ガイドを収納すると共に、下端に試料が
    流通する開口部が形成されているハウジングとを具え、
    前記半導体レーザダイオード及び半導体フォトダイオー
    ドを同一支持部材で支持し、これら半導体レーザダイオ
    ード及び半導体フォトダイオードがほぼ同一の温度に維
    持されるように構成したことを特徴とする濁度計。
  2. 2.  前記ハウジング内に、前記半導体レーザダイオ
    ード及び/又は半導体フォトダイオードの温度変化を補
    償する温度補償回路が組み込まれていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の濁度計。
JP2523391A 1991-01-28 1991-01-28 濁度計 Granted JPH04212044A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002517717A (ja) * 1998-06-01 2002-06-18 ハッチ カンパニー 濁度計の較正検定システム
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JP2017067719A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 ウシオ電機株式会社 光学測定器
WO2020009022A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 味の素株式会社 センサー用カバー及びそれを備えたセンサー装置、及び液体の特性の測定方法、通気培養における代謝生産物の製造方法

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