JPH04208987A - 放電型表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、放電を利用したプラズマデイスプレィ等の
放電型表示装置に関する。

〔従来の技術〕

第３図と第４図は電子情報通信学会学会誌（ＥＩＤ８７
−２０．　Ｐ２５〜３０．１９８７）に示された従来の
放電型表示装置の一例を示す分解斜視図と断面図であり
、各図において、（１）はガラスから成る背面基板で、
内面には互いに平行かつ等間隔に複数配置され、一定間
隔おきに突起部分が設けられたＷ電極（３）が抵抗加熱
法とフォトリソグラフィーを用いて形成され、上記Ｗ電
極（３）上面に、電子ビーム蒸着法によって一様に誘電
体層（２）が形成され、この誘電体層（２）の上面に、
上記Ｗｉｔ極（３）に直交するように互いに平行で等間
隔に複数配置され、かつ上記ＷＺ極（３）の突起部分に
対応するように一定間隔おきに凹形の突起部分が設けら
れたｘ′を極（４）と、そのＸ電極（４）と対向するよ
うに互いに平行で等間隔に複数配置され、かつＸ電極（
４）の凹形突起部分に対応するように凸形部分が設けら
れたＹ電極（５）が抵抗加熱法とフォトリソグラフィー
を用いて形成され、上記Ｘ電極（４）とＹ電極（５）の
上面に、電子ビーム蒸着法によって一様に誘電体膜（２
）が形成され、上面に電子ビーム蒸着法によってＭｇＯ
膜（８）が形成されている。

（７）はガラスから成り、上記背面基板（１）と対向状
態に例えば１００μｍ程度の距離を持フて位置される前
面基板で、内面には発光物質として蛍光体（８）が塗布
されている。上記背面基板（１）と前面基板（７）は重
ね合わされ、ペニング混合ガスとしてＮｅ＋　Ｘｅ、　
Ｈｅ＋　Ａｒ、　Ｈｅ＋　Ｘｅが密封されている。

次に動作について説明する６Ｗ電＆　（３）に、Ｘ電極
（４）に一定周期で印加されている負のパルス電圧のタ
イミングに合わせて、正のパルス電圧を加えることによ
り、選択されたドツトに放電を開始させ、荷電粒子を８
電体層（２）が持つ容量分たけＭｇＯ層（６）の表面に
蓄積する。その蓄積された電荷を利用して、Ｗ電極（３
）　、Ｘ電極（４）　、Ｙ電極（５）に負のパルス電圧
を加えることにより放電を持続させ、蛍光体（８）を、
放電により発生した紫外線により励起させ発光表示する
。この時、Ｗ電極（３）に正のパルス電圧が印加されな
い場合発光表示されない。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の放電型表示装置は以上のように構成されていて、
電子ビーム蒸着法などの薄膜技術を用いており、また、
放電型表示装置において、誘電体膜を厚膜印刷法で形成
することが上記先行技術特開平１−２５５１３０号、特
開昭６２−２２３５２号、特開昭６２−９８５３５号公
報にも開示され、特開昭６２−８４１７２号、特開昭５
５−９８８１８号、特開昭８２−２１３１９４号及び特
開昭５５−９８８１８号公報には、厚膜話電体ペースト
そのものとコンデンサ製造における誘電体厚膜製法につ
いての技術が、さらに、特開昭６３−１１６３４０号公
報には高誘電体層の製法が開示されているが、いずれの
場合も製造上の効率が悪く、また、誘電体膜表面に蓄積
される安定動作に必要な荷電粒子の量（１ｘ　ｔＱ１２
個／ｃ＋ｏ３以上）を決定している電極面積、誘電体材
料の誘電率、膜厚が十分制御されておらず、安定した表
示動作ができないといった問題点があった。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、誘電体膜を厚膜印刷法で形成することによ
って製造上効率良く、また、誘電体膜を高誘電率材料を
用い、膜厚、電極面積を制御することにより安定した表
示動作を得ることができる放電型表示装置を提供するこ
とを目的とする。

Ｃｉ！ＦＭを解決するための手段〕 この発明に係る放電型表示装置は、放電空間を介して対
向するガラス基板面上に直交するように設けられた電極
間の放電によりドツト選択し、発光表示を行う放電型表
示装置において、背面基板と、この背面基板の内面に形
成された陰極と、陰極に平行に形成された表示陽極と、
上記背面基板より一定間隔離れて位置された前面基板の
内面に、上記陰極及び表示陽極と直交する如く形成され
た補助陽極と、上記背面基板と前面基板との間に位置し
、上記陰極及び表示陽極と補助陽極との交差部分を含む
放電セル空間を画成する隔離体と、上記隔離体の補助陽
極か配置されている方向に設けられた連通路と、上記放
電空間の内面に被着された蛍光体等の発光物資と、上記
放電空間に封入された放電ガスとを備えた構造を有する
と共に、上記表示陽極を覆うように８電体膜を厚膜印刷
法で形成し、かつこの誘電体膜表面に隔離された１放電
セル内部で上記補助陽極と陰極との間で印加されるパル
ス電圧によって形成された荷電粒子をｌＸｌ０”個／ｃ
ｍ’以上蓄積できる容量値の高誘電率材料を用いたもの
である。

（作用） この発明における放電型表示装置においては、誘電体膜
を厚膜印刷法によって形成し、容量値を材料、膜厚、電
極面積を制御して電圧印加時に膜表面に１セル空間内Ｉ
　Ｘ　１０１２個／ｃｍ３以上の荷電粒子が蓄積できる
程度の値にすることによって、製造上効率よく、安定し
た表示動作を得る。

（実施例） 以下、この発明の一実施例−を第１図及び第２図に基づ
いて説明する。第１図は本実施例による放電型表示装置
の構造図、第２図はその断面図である。

第１図と第２図において、（１１）は透光性材料から成
る背面基板で、内面に互いに平行かつ等間隔に複数の金
属電極としての表示陽極（１３）が形成され、上記表示
陽極（１３）の上面に、例えは４０μｍ程度の厚さの高
誘電率話電体層（１２）が厚膜印刷によって形成され、
この誘電体層（２）の上面には、表示陽極（１３）に平
行に１対になるようにかつ互いに等間隔に陰極（１４）
が形成されるとともに、これら電極（１３）、　　（１
４）を囲むように隔離体としてのリブ（１６）が形成さ
れている。

このリブ（１６）は口字状の封着層（１６ｃ）　と、こ
の封着層（１６ｃ）の内側において互いに直交する如く
延長する複数本の横リブ（１８ｂ）及び縦リブ（１６ａ
）とから成りマトリクス状に形成されて、上記表示陽Ｖ
ｉ（１３）、陰極（１４）と後述の補助陽極との交差部
分を含む放電空間（１５）を画成し、横リブ（１６ｂ）
及び縦リブ（１６ａ）の段差より連通路としてのブライ
ミングパス（１７）を形成する。

（１８）は透光性材料から成り、上記背面基板（１１）
と対向状態に重ね合わされる前面基板で、内面には補助
陽極（２０）が上記表示陽極（１３）、陰極（１４）と
直交する方向で互いに平行かつ等間隔に形成され、上記
リブ（１６）が対向する部分に封着層（１９）が形成さ
れ、補助陽極（２０）と封着層（１９）とを除く内面上
には発光物質としての蛍光体（２１）が塗布されている
。なお、上記補助陽極（２０）は、上記表示陽極（１３
）及び陰＆　（１４）と直交する方向に平行かつ等間隔
に配設される本幹部と、この本幹部から各表示放電セル
毎に垂直に枝分かれして背面基板（１１）の陰極（１４
）と対向する面積を増やして放電の安定化を図るために
その対向位置に配設される分岐部てなり、各放電セルの
全ての補助陽極が同電位に保たれるへく構造を有する櫛
型にパターニングされている。そして、上記背面基板（
１１）と前面基板（１８）は重ね合わされ、放電ガスが
密封されている。

次に動作について説明する。この放電型表示装置は、陰
極（１４）に印加されるパルス電圧によって、１行ずつ
列方向に表示を行う線順次駆動方法が用いられ、１行前
の放電セルで形成された荷電粒子を利用し、放電セルに
引き込むことにより放電開始電圧を低下させ、ドライバ
回路の負荷を低減させている。陰極（１２）による負の
パルス電圧印加によって放電セルの放電空間（１５）に
荷電粒子が引き込まれ、表示陽極（１３）、補助陽極（
２０）に印加される負、正のパルス電圧によって、誘電
体層（１２）の表面に電荷が蓄積される。この時、蓄積
される電荷は放電が持続できるぐらいに十分でなければ
ならず、容量値は膜の厚さに依存するため、例えば４０
μｍ程度必要とされる厚膜において高誘電率材料が用い
られている。例えば、１セル当りの大きさＩ　Ｘ　Ｉ　
Ｘ　０．２ｍｍ３、表示陽極線幅２００μｍ、誘電体膜
の膜厚４０μｍ、９間に１００Ｖ程度の内部電位が形成
されると考えられるとすると、１セル内に、通常のグロ
ー放電を持続させるのに必要な荷電粒子の量（Ｉ　Ｘ　
１０′２個／ｃｍ３以上）を話電体膜表面に蓄積するに
は比誘電率εｒが７．５以上の材料を用いなければなら
ない。

蓄積された電荷は、陰極（１４）、陽極（１３）、補助
陽極（２０）に印加されるパルス電圧によって放電を持
続するために利用され、表示が行われる。この時、蓄積
された電荷量は８電体膜の容量値に依存し、十分に蓄積
されることによって内部電位に依存した広い動作マージ
ンを得ることができ安定した動作が可能となる。また、
陰極（１４）による電荷の引き込み後の補助陽極（２０
）と陽極（１３）に印加されるパルス電圧によって誘電
体層（１２）表面に蓄積される電荷を制御することによ
って点灯の有無を決定している。

（発明の効果〕 以上説明したように、この発明の放電型表示装置によれ
ば、誘電体膜を厚膜印刷法によって形成し、容量値を材
料、膜厚、電極面積を制御して電圧印加時に膜表面に１
放電セル空間内Ｉ　Ｘ　１０”個／Ｃｌｌｌ３以上の荷
電粒子が蓄積できる程度の値にするので、製造上効率よ
く、安定した表示動作を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明の放電型表示装置の一実施
例を示す分解斜視図及び断面図、第３図及び第４図は従
来の放電型表示装置の一例を示す分解斜視図及び断面図
である。 （１１）・・・背面基板、（１２）・・・誘電体層、（
１３）・・・陽極、（１４）・・・陰極、（１５）・・
・放電空間、（１６）・・・リブ、（１７）・・・ブラ
イミングバス、（１８）・・・前面基板、（１９）・・
・封着層、（２０）・・・補助陽極、（２１）・・・蛍
光体。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。 一一一一−１シ ＠２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放電空間を介して対向するガラス基板面上に直交するよ
   うに設けられた電極間の放電によりドット選択し、発光
   表示を行う放電型表示装置において、背面基板と、この
   背面基板の内面に形成された陰極と、陰極に平行に形成
   された表示陽極と、上記背面基板より一定間隔離れて位
   置された前面基板の内面に、上記陰極及び表示陽極と直
   交する如く形成された補助陽極と、上記背面基板と前面
   基板との間に位置し、上記陰極及び表示陽極と補助陽極
   との交差部分を含む放電セル空間を画成する隔離体と、
   上記隔離体の補助陽極が配置されている方向に設けられ
   た連通路と、上記放電空間の内面に被着された蛍光体等
   の発光物資と、上記放電空間に封入された放電ガスとを
   備えた構造を有すると共に、上記表示陽極を覆うように
   誘電体膜を厚膜印刷法で形成し、かつこの誘電体膜表面
   に隔離された１放電セル内部で上記補助陽極と陰極との
   間で印加されるパルス電圧によつて形成された荷電粒子
   を１×１０＾１＾２個／ｃｍ＾３以上蓄積できる容量値
   の高誘電率材料を用いたことを特徴とする放電型表示装
   置。