JPH04207001A - 磁性皮膜を有するセンサ - Google Patents
磁性皮膜を有するセンサInfo
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、磁性皮膜を有するセンサに関し、詳しくは、
軸状の基材等に加わるトルク、回転角及び回転速度など
を高精度で測定するようにしたものに関する。
軸状の基材等に加わるトルク、回転角及び回転速度など
を高精度で測定するようにしたものに関する。
(従来の技術)
一般に、軸状の基材に加わるトルクなどを測定する方法
としては、基材に磁歪金属を線爆溶射することによって
形成した磁歪膜に生ずる磁歪を測定する磁歪法と、基材
に磁気信号が記録可能な磁性皮膜を形成して該磁性皮膜
に加わるトルクをエンコーダにより測定するねじれ司法
の2種類が存在する。
としては、基材に磁歪金属を線爆溶射することによって
形成した磁歪膜に生ずる磁歪を測定する磁歪法と、基材
に磁気信号が記録可能な磁性皮膜を形成して該磁性皮膜
に加わるトルクをエンコーダにより測定するねじれ司法
の2種類が存在する。
このうち、磁歪法においては、磁歪材料自体がセンサ特
性に大きな影響を与えるため、温度依存性や経時変化が
問題となり、未だ実用化域に達していないのが現状であ
る。
性に大きな影響を与えるため、温度依存性や経時変化が
問題となり、未だ実用化域に達していないのが現状であ
る。
一方、ねじれ司法においては、システム自体が大型とな
り易いため、例えば、特開昭61−53504号公報示
すように、輪状の基材の表面に磁性材料をコートして磁
性皮膜を形成し、その磁性皮膜に磁気信号を記録するこ
とにより、磁気読取りヘッド(エンコーダ)を用いて基
材(磁性皮膜)に加わるトルク、回転角1回転速度など
を測定する方法が従来より知られている。
り易いため、例えば、特開昭61−53504号公報示
すように、輪状の基材の表面に磁性材料をコートして磁
性皮膜を形成し、その磁性皮膜に磁気信号を記録するこ
とにより、磁気読取りヘッド(エンコーダ)を用いて基
材(磁性皮膜)に加わるトルク、回転角1回転速度など
を測定する方法が従来より知られている。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記の如きねじれ司法に基づくセンサにおい
て、基材に作用するトルク、回転角及び回転速度などを
精度良く測定したいという要求がある。その場合、測定
時の再生出力電圧が高められるようにすれば良いのであ
るか、基材の表面に直に磁性皮膜が形成されていると、
測定時に磁気読取りヘッドにより磁気信号を読取る際に
磁束が基材の内部を通過してしまい、再生出力電圧が低
下するという問題を有している。
て、基材に作用するトルク、回転角及び回転速度などを
精度良く測定したいという要求がある。その場合、測定
時の再生出力電圧が高められるようにすれば良いのであ
るか、基材の表面に直に磁性皮膜が形成されていると、
測定時に磁気読取りヘッドにより磁気信号を読取る際に
磁束が基材の内部を通過してしまい、再生出力電圧が低
下するという問題を有している。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、基材の表面と磁性皮膜との間に、非磁性
材料よりなる非磁性皮膜を効果的に介在させることによ
り、測定時の再生出力電圧を向上させようとするもので
ある。
するところは、基材の表面と磁性皮膜との間に、非磁性
材料よりなる非磁性皮膜を効果的に介在させることによ
り、測定時の再生出力電圧を向上させようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、請求項(1)の発明が講じた
解決手段は、磁性皮膜を有するセンサとして、基材の表
面に非磁性材料からなる非磁性皮膜を形成し、該非磁性
皮膜の表面に磁気信号の記録可能な磁性材料からなる磁
性皮膜を形成する。さらに、上記非磁性皮膜を、所定の
気孔率を有してポーラスに形成する構成としたものであ
る。
解決手段は、磁性皮膜を有するセンサとして、基材の表
面に非磁性材料からなる非磁性皮膜を形成し、該非磁性
皮膜の表面に磁気信号の記録可能な磁性材料からなる磁
性皮膜を形成する。さらに、上記非磁性皮膜を、所定の
気孔率を有してポーラスに形成する構成としたものであ
る。
また、請求項(2)の発明が講した解決手段は、非磁性
皮膜の気孔率を5〜10%にする構成としたものである
。
皮膜の気孔率を5〜10%にする構成としたものである
。
(作用)
上記の構成により、請求項(1)に係る発明では、所定
の気孔率を有してポーラスに形成された非磁性皮膜か、
基材の表面と磁性皮膜との間に設けられているので、透
磁率か低い空気を非磁性皮膜に含んた空孔(気孔)ても
って、磁気信号を磁気読取りヘッドにより読取る測定時
に磁束か基材の内部側を通過することを防止して非磁性
皮膜の磁束密度を効果的に低下させることができる。
の気孔率を有してポーラスに形成された非磁性皮膜か、
基材の表面と磁性皮膜との間に設けられているので、透
磁率か低い空気を非磁性皮膜に含んた空孔(気孔)ても
って、磁気信号を磁気読取りヘッドにより読取る測定時
に磁束か基材の内部側を通過することを防止して非磁性
皮膜の磁束密度を効果的に低下させることができる。
また、請求項(2)に係る発明では、非磁性皮膜の気孔
率が5〜10%であるので、気孔により測定時における
磁性皮膜の再生出力電圧を高めつつ、非磁性皮膜の基材
に対する密着性、及び非磁性皮膜に対する磁性皮膜の密
着性が気孔を設けたことにより低下するのがそれぞれ抑
制される。
率が5〜10%であるので、気孔により測定時における
磁性皮膜の再生出力電圧を高めつつ、非磁性皮膜の基材
に対する密着性、及び非磁性皮膜に対する磁性皮膜の密
着性が気孔を設けたことにより低下するのがそれぞれ抑
制される。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
磁性皮膜を有するセンサを示す第1図および第2図にお
いて、1は周知の磁性皮膜を有するセンサで、このセン
サ1は、図示しないトルクコンバータ装置内の鉄製のタ
ービンシャフト2(基材)に適用したものである。上記
タービンシャフト2の表面略中央部には、軸方向に所定
間隔隔てて互いに全周に及ぶ非磁性材料よりなる非磁性
皮膜5゜5が溶射法などにより形成されている。また、
上記非磁性皮膜5,5の表面には、磁性材料よりなる磁
性皮膜3,3が溶射法などにより形成されている。さら
に、上記非磁性皮膜5,5は、5〜10%の気孔率を有
してポーラスに形成されている。
いて、1は周知の磁性皮膜を有するセンサで、このセン
サ1は、図示しないトルクコンバータ装置内の鉄製のタ
ービンシャフト2(基材)に適用したものである。上記
タービンシャフト2の表面略中央部には、軸方向に所定
間隔隔てて互いに全周に及ぶ非磁性材料よりなる非磁性
皮膜5゜5が溶射法などにより形成されている。また、
上記非磁性皮膜5,5の表面には、磁性材料よりなる磁
性皮膜3,3が溶射法などにより形成されている。さら
に、上記非磁性皮膜5,5は、5〜10%の気孔率を有
してポーラスに形成されている。
また、上記タービンシャフト2の外方には、磁性皮膜3
.3に対応する一対の磁気信号読取りヘッド4,4が配
置されている。この場合、磁性皮膜3.3への磁気信号
の書込みは、600 rpi、で回転するタービンシャ
フト2の磁性皮膜3,3に対応して接触する一対の磁気
信号記録ヘッド(図示せず)により、第3図に示すよう
な矩形パルス信号(記録信号A及び記録信号B)か全周
に亘って15Vて書込まれ、その後、磁気信号記録ヘッ
ドに代えて磁気信号読取りヘッド4,4か配置される。
.3に対応する一対の磁気信号読取りヘッド4,4が配
置されている。この場合、磁性皮膜3.3への磁気信号
の書込みは、600 rpi、で回転するタービンシャ
フト2の磁性皮膜3,3に対応して接触する一対の磁気
信号記録ヘッド(図示せず)により、第3図に示すよう
な矩形パルス信号(記録信号A及び記録信号B)か全周
に亘って15Vて書込まれ、その後、磁気信号記録ヘッ
ドに代えて磁気信号読取りヘッド4,4か配置される。
そして、タービンシャフト2にトルクか作用すると、第
4図に示すように、磁気信号読取りヘッド4,4により
検出されたそれぞれの検出信号(記録信号A、B)は、
信号処理部11に送られる。この信号処理部11内にお
いて、磁気信号読取りヘッド4,4の検出信号か個別の
信号処理手段12.12によりそれぞれ信号処理された
後、位相差演算手段13により磁気信号読取りヘッド4
.4間(磁性皮膜3,3間)の位相差信号が算出され、
次いで、トルク演算手段14によってトルクが検出され
る。
4図に示すように、磁気信号読取りヘッド4,4により
検出されたそれぞれの検出信号(記録信号A、B)は、
信号処理部11に送られる。この信号処理部11内にお
いて、磁気信号読取りヘッド4,4の検出信号か個別の
信号処理手段12.12によりそれぞれ信号処理された
後、位相差演算手段13により磁気信号読取りヘッド4
.4間(磁性皮膜3,3間)の位相差信号が算出され、
次いで、トルク演算手段14によってトルクが検出され
る。
ここで、上記磁性皮膜3,3の原材料としては、鉄、コ
バルト、ニッケル、酸化鉄(Fed、 γ−Fe2O
3、Fe304 ) 、酸化クロム、バリウムフェライ
ト、パーマロイなどの磁性機能を有する金属または金属
系酸化物の中から適宜選択され、特に、コバルト、酸化
鉄(γ−Fe2O3)が好ましく使用し得る。また、上
記非磁性材料5,5としては、アルミニウム、亜鉛、銅
、酸化アルミニウム(A1203)などの中から適宜選
択され、特に、製造の容易性からアルミニウムが好まし
く使用し得る。
バルト、ニッケル、酸化鉄(Fed、 γ−Fe2O
3、Fe304 ) 、酸化クロム、バリウムフェライ
ト、パーマロイなどの磁性機能を有する金属または金属
系酸化物の中から適宜選択され、特に、コバルト、酸化
鉄(γ−Fe2O3)が好ましく使用し得る。また、上
記非磁性材料5,5としては、アルミニウム、亜鉛、銅
、酸化アルミニウム(A1203)などの中から適宜選
択され、特に、製造の容易性からアルミニウムが好まし
く使用し得る。
また、上記非磁性皮膜5,5の形成法としては、上述し
た溶射法の他に、スプレー法、焼結法などが用いられ、
非磁性皮膜5,5をポーラスに形成する上で、非磁性材
料としては粒径の大きな粉末、又は有機バインダを混在
させた形で使用される。
た溶射法の他に、スプレー法、焼結法などが用いられ、
非磁性皮膜5,5をポーラスに形成する上で、非磁性材
料としては粒径の大きな粉末、又は有機バインダを混在
させた形で使用される。
また、磁性皮膜3.3の形成法としては、上述した溶射
法の他に、メツキ法、スプレー法などが用いられる。
法の他に、メツキ法、スプレー法などが用いられる。
その際、非磁性皮膜5,5の気孔率を5〜10%にした
のは、10%以上では空孔が多過ぎてタービンシャフト
及び磁性皮膜に対する非磁性皮膜の密着率か十分に発揮
できないからであり、一方、5%未満では非磁性材料の
磁束密度を十分に低くできないからである。
のは、10%以上では空孔が多過ぎてタービンシャフト
及び磁性皮膜に対する非磁性皮膜の密着率か十分に発揮
できないからであり、一方、5%未満では非磁性材料の
磁束密度を十分に低くできないからである。
また、上述した磁性皮膜3は、自動車、工作機械及び産
業用ロボットなとのメカトロニクス分野で幅広く用いら
れる。
業用ロボットなとのメカトロニクス分野で幅広く用いら
れる。
したかって、上記の如くセンサ1によれば、気孔率を5
〜10%有してポーラスに形成された非磁性皮膜5.5
か、タービンシャフト2の表面と磁性皮膜3,3との間
に設けられているので、透磁率が低い空気を非磁性皮膜
5,5に含んた空孔(気孔)でもって、磁気信号を磁気
読取りヘッド4.4により読取る測定時に磁束がタービ
ンシャフト2の内部側を通過することを防止して非磁性
皮膜5,5の透磁率を効果的に低下させることができ、
磁性皮膜3,3の再生出力電圧を向上させることができ
る。
〜10%有してポーラスに形成された非磁性皮膜5.5
か、タービンシャフト2の表面と磁性皮膜3,3との間
に設けられているので、透磁率が低い空気を非磁性皮膜
5,5に含んた空孔(気孔)でもって、磁気信号を磁気
読取りヘッド4.4により読取る測定時に磁束がタービ
ンシャフト2の内部側を通過することを防止して非磁性
皮膜5,5の透磁率を効果的に低下させることができ、
磁性皮膜3,3の再生出力電圧を向上させることができ
る。
しかも、非磁性皮膜5.5の気孔率が5〜10%である
ことから、上記の如く気孔により測定時における磁性皮
膜5,5の再生出力電圧を高めつつ、非磁性皮膜5.5
のタービンシャフト2に対する密着性、及び非磁性皮膜
5,5に対する磁性皮膜3,3の密着性か気孔を設けた
ことにより低下するのか効果的に抑制できる。
ことから、上記の如く気孔により測定時における磁性皮
膜5,5の再生出力電圧を高めつつ、非磁性皮膜5.5
のタービンシャフト2に対する密着性、及び非磁性皮膜
5,5に対する磁性皮膜3,3の密着性か気孔を設けた
ことにより低下するのか効果的に抑制できる。
次に、上記磁性皮膜3,3の効果を確認するために行っ
た試験について説明する。
た試験について説明する。
先ず、溶射粉末としてアルミニウム粉末などの非磁性原
料粉末を用いて、溶射条件Ar−H2/35kWに基づ
くプラズマ溶射法により、直径30mmの鉄製のシャフ
ト部材2の表面に、表1に示す試料S1〜S1の如く膜
厚及び気孔率を適宜変更した非磁性皮膜を形成する。次
いて、溶射粉末として酸化鉄粉末などの磁性原料粉末を
用いて、溶射条件A r −H2/ 35kWに基づく
プラズマ溶射法により、上記非磁性皮膜の表面に、同じ
く表1に示す試料S1〜S5の如く膜厚を適宜変更した
磁性皮膜を形成する。
料粉末を用いて、溶射条件Ar−H2/35kWに基づ
くプラズマ溶射法により、直径30mmの鉄製のシャフ
ト部材2の表面に、表1に示す試料S1〜S1の如く膜
厚及び気孔率を適宜変更した非磁性皮膜を形成する。次
いて、溶射粉末として酸化鉄粉末などの磁性原料粉末を
用いて、溶射条件A r −H2/ 35kWに基づく
プラズマ溶射法により、上記非磁性皮膜の表面に、同じ
く表1に示す試料S1〜S5の如く膜厚を適宜変更した
磁性皮膜を形成する。
また、比較例として、表1に示す試料86〜S8のよう
に、非磁性皮膜を形成しない試料S6、又は非磁性皮膜
の気孔率を5%未満(1%)とした試料S7、さらに非
磁性皮膜の気孔率を10%以上(12%)とした試料S
8をそれぞれシャフト部材と磁性皮膜との間に形成する
。
に、非磁性皮膜を形成しない試料S6、又は非磁性皮膜
の気孔率を5%未満(1%)とした試料S7、さらに非
磁性皮膜の気孔率を10%以上(12%)とした試料S
8をそれぞれシャフト部材と磁性皮膜との間に形成する
。
しかる後、ファンクションジェネレータを用1.1で、
磁気信号記録ヘッドを、毎分600 rpm、で回転す
るシャフト部材の磁性皮膜に接触させた状態で矩形波を
15Vにて書き込む。
磁気信号記録ヘッドを、毎分600 rpm、で回転す
るシャフト部材の磁性皮膜に接触させた状態で矩形波を
15Vにて書き込む。
そして、磁気信号記録ヘッドに代えて、磁気信号読取り
ヘッドを造隙材(磁性皮膜)に対応するよう、磁気信号
読取りへ・ソドと磁性皮膜との間(こ100μmのクリ
アランスを確保し°C配置し、この磁気信号読取りヘッ
ドにより、表2に示す測定条件に基づいて磁性皮膜の磁
気信号を測定し、表3に示す結果を得た。
ヘッドを造隙材(磁性皮膜)に対応するよう、磁気信号
読取りへ・ソドと磁性皮膜との間(こ100μmのクリ
アランスを確保し°C配置し、この磁気信号読取りヘッ
ドにより、表2に示す測定条件に基づいて磁性皮膜の磁
気信号を測定し、表3に示す結果を得た。
表2
表3
このように、気孔率を5〜10%とした非磁性皮膜をシ
ャフト部材と磁性皮膜との間に介在させた本発明の試料
81〜S5は、比較例の非磁性皮膜を設けない試料S6
、及び非磁性皮膜の気孔率を1%とした試料S7に比し
て、インピーダンスアナライザにより測定した非磁性皮
膜の透磁率が大巾に低下して磁性皮膜の再生出力電圧が
向上している。また、非磁性皮膜の気孔率による密着強
度は、比較例同士を比較した際に非磁性皮膜の気孔率を
12%とした試料S8が非磁性皮膜の気孔率を1%とし
た試料S7に比して大幅に低下しているが、本発明の試
料81〜S5と、非磁性皮膜の気孔率を1%とした試料
S7及び非磁性皮膜の気孔率を12%とした試料S8と
の比較では、本発明の試料81〜S5が非磁性皮膜の気
孔率を12%とした試料S8はど密゛着強度が低下して
いない。すなわち、本発明の試料81〜S5は、磁性皮
膜の再生出力電圧を目標とする3Vまで向上させつつ、
気孔率による密着高度が目標とするIKgl劇−2以下
に低下することを抑制していることが確認できた。
ャフト部材と磁性皮膜との間に介在させた本発明の試料
81〜S5は、比較例の非磁性皮膜を設けない試料S6
、及び非磁性皮膜の気孔率を1%とした試料S7に比し
て、インピーダンスアナライザにより測定した非磁性皮
膜の透磁率が大巾に低下して磁性皮膜の再生出力電圧が
向上している。また、非磁性皮膜の気孔率による密着強
度は、比較例同士を比較した際に非磁性皮膜の気孔率を
12%とした試料S8が非磁性皮膜の気孔率を1%とし
た試料S7に比して大幅に低下しているが、本発明の試
料81〜S5と、非磁性皮膜の気孔率を1%とした試料
S7及び非磁性皮膜の気孔率を12%とした試料S8と
の比較では、本発明の試料81〜S5が非磁性皮膜の気
孔率を12%とした試料S8はど密゛着強度が低下して
いない。すなわち、本発明の試料81〜S5は、磁性皮
膜の再生出力電圧を目標とする3Vまで向上させつつ、
気孔率による密着高度が目標とするIKgl劇−2以下
に低下することを抑制していることが確認できた。
また、非磁性皮膜の膜厚を比較すると、非磁性皮膜の膜
厚を100μmにした試料S3に比して非磁性皮膜の膜
厚を150μmにした試料S4の透磁率の方が若干低下
して磁性皮膜の再生出力電圧が上回っていることが確認
できたものの、両試料S3.S4の効果はほぼ同じとみ
なせる。また、磁性皮膜の膜厚を比較すると、磁性皮膜
の膜厚を100μmにした試料S3に比して磁性皮膜の
膜厚を50μmにした試料S5の透磁率の方か若干低下
しているものの、磁性皮膜に働く磁気モーメントの量か
減少して再生出力電圧としては下回っていることが確認
できた。
厚を100μmにした試料S3に比して非磁性皮膜の膜
厚を150μmにした試料S4の透磁率の方が若干低下
して磁性皮膜の再生出力電圧が上回っていることが確認
できたものの、両試料S3.S4の効果はほぼ同じとみ
なせる。また、磁性皮膜の膜厚を比較すると、磁性皮膜
の膜厚を100μmにした試料S3に比して磁性皮膜の
膜厚を50μmにした試料S5の透磁率の方か若干低下
しているものの、磁性皮膜に働く磁気モーメントの量か
減少して再生出力電圧としては下回っていることが確認
できた。
尚、上記実施例では、アルミニウム製のタービンシャフ
ト2を用いたか、鉄系などの磁性材料からなるタービン
シャフトを用いても良く、この場合には、表面に非磁性
皮膜層を形成した後、その非磁性皮膜層の上から磁性皮
膜が形成されることになる。また、上記試験例では、鉄
製のシャフト部材を用いたが、アルミニウムなどの非磁
性材料からなるシャフト部材を用いても良い。
ト2を用いたか、鉄系などの磁性材料からなるタービン
シャフトを用いても良く、この場合には、表面に非磁性
皮膜層を形成した後、その非磁性皮膜層の上から磁性皮
膜が形成されることになる。また、上記試験例では、鉄
製のシャフト部材を用いたが、アルミニウムなどの非磁
性材料からなるシャフト部材を用いても良い。
(発明の効果)
以上の如く、請求項(1)に係る発明の磁性皮膜を有す
るセンサによれば、基材の表面と磁性皮膜との間にポー
ラスな非磁性皮膜を介在させたので、透磁率か低い気孔
により透磁率を効果的に低下させた非磁性皮膜でもって
、測定時に磁束か基材の内部側を通過することを防止し
て、磁性皮膜の再生出力電圧を向上させることができる
。
るセンサによれば、基材の表面と磁性皮膜との間にポー
ラスな非磁性皮膜を介在させたので、透磁率か低い気孔
により透磁率を効果的に低下させた非磁性皮膜でもって
、測定時に磁束か基材の内部側を通過することを防止し
て、磁性皮膜の再生出力電圧を向上させることができる
。
また、請求項(2)に係る発明の磁性皮膜を有するセン
サによれば、非磁性皮膜の気孔率を5〜10%としたの
で、気孔による測定時の磁性皮膜の再生出力電圧を高め
つつ、非磁性皮膜の基材及び磁性皮膜に対する密着性の
低下を効果的に抑制することができる。
サによれば、非磁性皮膜の気孔率を5〜10%としたの
で、気孔による測定時の磁性皮膜の再生出力電圧を高め
つつ、非磁性皮膜の基材及び磁性皮膜に対する密着性の
低下を効果的に抑制することができる。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は磁性皮膜
を有するセンサのシステム説明図、第2図は実施例にお
ける磁性皮膜の断面図、第3図は一対の磁気信号記録ヘ
ッドにより記録した磁性皮膜の磁気信号を示す図、第4
図はトルク作用時に一対の磁気信号読取りヘッドにより
読取った磁性皮膜の磁気信号を示す図である。 1・・・センサ 2・・・タービンシャフト(基材) 3・・磁性皮膜 5・・非磁性皮膜 特 許 出 願 人 マツダ株式会社−丁′−
代 理 人 前 1) 弘
=。 ほか1名 1・・センサ 2・・・タービンシャフト(基材) 3・・磁性皮膜 5 非磁性皮膜 第1図 妃鈴イ言号A イ立オ目速【18号 第3図 第4図
を有するセンサのシステム説明図、第2図は実施例にお
ける磁性皮膜の断面図、第3図は一対の磁気信号記録ヘ
ッドにより記録した磁性皮膜の磁気信号を示す図、第4
図はトルク作用時に一対の磁気信号読取りヘッドにより
読取った磁性皮膜の磁気信号を示す図である。 1・・・センサ 2・・・タービンシャフト(基材) 3・・磁性皮膜 5・・非磁性皮膜 特 許 出 願 人 マツダ株式会社−丁′−
代 理 人 前 1) 弘
=。 ほか1名 1・・センサ 2・・・タービンシャフト(基材) 3・・磁性皮膜 5 非磁性皮膜 第1図 妃鈴イ言号A イ立オ目速【18号 第3図 第4図
Claims (2)
- (1)基材の表面に非磁性材料からなる非磁性皮膜が形
成され、該非磁性皮膜の表面に磁気信号の記録可能な磁
性材料からなる磁性皮膜が形成されており、該非磁性皮
膜は、所定の気孔率を有してポーラスに形成されている
ことを特徴とする磁性皮膜を有するセンサ。 - (2)非磁性皮膜の気孔率は5〜10%である請求項(
1)記載の磁性皮膜を有するセンサ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2340071A JPH04207001A (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 磁性皮膜を有するセンサ |
DE4120984A DE4120984A1 (de) | 1990-06-26 | 1991-06-25 | Sensor mit einem magnetfilm und verfahren zu dessen herstellung |
KR1019910010697A KR940001874B1 (ko) | 1990-06-26 | 1991-06-26 | 자성피막을 가진 센서 및 그의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2340071A JPH04207001A (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 磁性皮膜を有するセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04207001A true JPH04207001A (ja) | 1992-07-29 |
Family
ID=18333444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2340071A Pending JPH04207001A (ja) | 1990-06-26 | 1990-11-30 | 磁性皮膜を有するセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04207001A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539042A (zh) * | 2012-02-21 | 2012-07-04 | 武汉理工大学 | 船舶柴油机轴功率监测传感器 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2340071A patent/JPH04207001A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539042A (zh) * | 2012-02-21 | 2012-07-04 | 武汉理工大学 | 船舶柴油机轴功率监测传感器 |
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