JPH042049B2 - - Google Patents

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JPH042049B2
JPH042049B2 JP61156913A JP15691386A JPH042049B2 JP H042049 B2 JPH042049 B2 JP H042049B2 JP 61156913 A JP61156913 A JP 61156913A JP 15691386 A JP15691386 A JP 15691386A JP H042049 B2 JPH042049 B2 JP H042049B2
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、脳における血圧を定量的にまた血流
を定性的に測定するためのカフに関する。
(従来の技術) 従来は、腕の血圧が正常値内であれば、一般に
大部分の医師は頭や足の血圧もほぼ正常であると
の仮定のもとに、ほかの部位の血圧を考慮しない
のが一般であつた。このため患部が、「頭に重圧
感や痛みがある」「夜は眠りにくく、昼はイライ
ラして集中力がなく、最近のことをよく忘れ、肩
が凝りやすくなる」「足が冷えるような感じがす
る」「足がしびれる」等の漠然とした症状を訴え
た場合、腕以外の身体各部の循環障害という根本
的原因を究明しようともせず、外症療法のみが行
われてきた。
(発明が解決しようとする問題点) 発明者は、腕の血圧が正常でも脳の血圧が異常
であれば、比較的特徴のある次のような症状が現
われることを突き止めた。
たとえば、一側性の頭部収縮期血圧が150mmHg
以上になると頭蓋内の圧力増加感を感じるように
なり、また血圧が180mmHg以上になると、多くの
場合、頭痛に変り、さに220〜240mmHg以上の高
血圧になると、80%近くの人はかなり強く耐えが
たいような頭痛を訴えるようになる。この頭痛は
同じ側に現われ、もし両側性に非常に血圧が高い
と両側に頭痛が現われ、160〜220mmHgでも強い
頭痛が現われることが多い。
また、頭部低血圧症候群には、臨床的に典型的
な症状が、次のとおり7つあることを発見した。
これらの症状は、頭部両側の収縮期動脈血圧が40
mmHg前後、特に40mmHg以下になると現われる。
(1) 睡眠障害(不眠ないし過度の眠気) (2) 集中力低下 (3) 最近の事柄に関する健忘症 (4) イライラした態度 (5) 痛みに対する過度な感受性 (6) 筋肉の緊張、特に肩や頚部の凝り (7) 憂欝になりやすい さらに血圧が20mmHg以下になると、ふたつの
症状が加わり、低い側に耳鳴りが現われたり、目
まいを感じることが多くなる。任意に一般の40才
以上の人を調べてみると、約30%近くの人に頭部
低血圧とそれに伴う頭部低血圧症候群がみられ
る。また頭痛のある人達の半分近くに同側部に頭
部高血圧が見られ、その中でも耐えがたい強度の
頭痛のある人の多くは、頭部収縮期動脈血圧が
220mmHg以上の場合が多く、300mmHg以上になる
と注意をしないと脳溢血になる可能性が非常に高
い。
ところが、その人達の腕の血圧は正常あるいは
軽度の異常であることがほとんどなのである。
発明者は、このように従来、原因不明とされて
きた症状や治癒不可能とされてきた症状の根本原
因は、脳の血圧と循環の異常である場合が非常に
多いことを突き止め、これらの症状の診断法とし
て、脳の循環状態の非侵襲的(noninvasive)な
測定方法、つまり頭蓋骨を切開し脳の血管を露出
させないで、あるいは針や管などを体内に挿入し
ないで脳の血圧血流を測定する方法を開発した。
この測定法は、左右の眼窩上動脈(Supra−
orbital Artery)と滑車上動脈(Supra−
trochlear Artery)の両方またはそのいずれか一
方の血圧血流を測定することにより、脳血圧及び
脳循環を間接的に推定するものである。
眼窩上動脈及び滑車上動脈の外径は約1mm前後
で、眼動脈(Ophthalmic artery)より枝分かれ
し、眼窩上切痕(Supra−orbital Notch)若し
くは眼窩上孔(Supra−orbital Foramen)を通
じて眼窩上部へ出てくる。眼動脈は内頚動脈が脳
底の大脳動脈輪(大脳のウイリスWillisの動脈サ
ークル)につながる直前で枝分かれしたもので、
眼窩上動脈や滑車上動脈は顔面における外頚動脈
の分岐との吻合が非常に少なく、特に眼窩上動脈
では最小限である。このため、眼窩上動脈または
滑車上動脈の血圧血流を測定すれば、脳における
動脈の変化を間接的ながら高精度に推測できるわ
けである。
本発明のカフは、直接的には、このように脳動
脈の血圧血流を知るうえで有効な、眼窩上動脈な
いし滑車上動脈の血圧血流を適確に測定すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明のカフは、眉毛の上縁部で頭部を締め付
ける緊締バンドの内側面に、両眉毛の上縁部にわ
たりかつ額の下半部を覆うべき形状の空気袋を重
合し、この空気袋に血圧計の空気ポンプに連通す
るエアチユーブを接続すると共に、空気袋の上辺
に沿つて眼窩上動脈または滑車上動脈の血流状態
を検知する手段を配置してなる構成である。
(作用) このカフの使用法は次のとおりである。
先ず被検者を椅子に座らせ、カフの空気袋の下
辺を被検者の眉毛の上縁に沿つてその額の下部に
当て、空気袋の外側から緊締バンドを頭部全周に
巻いて締め、動かないように固定する。
そして血圧計の空気ポンプを作動して空気をエ
アチユーブから空気袋に充分供給し、空気袋の圧
力により眼窩上動脈や滑車上動脈の血流が止つた
ら、血圧計の圧抜き弁を開いて少量ずつ空気を放
出する。
このとき空気袋の上辺に沿つて、公知の超音波
ドツプラー流量計の検知杆(あるいは、極微小反
射型プレチスモグラフセンサー)を額の上に当
て、これにより眼窩上動脈または滑車上動脈の血
液が再び流れ始めることを確かめたら、そのとき
の血圧計の指針より、眼窩上動脈または滑車上動
脈の血圧値を読み取る。この値が脳動脈の収縮期
(最高)血圧値で、極微小反射型プレチスモグラ
フセンサーを使つた場合は、拡張期(最低)の動
脈血圧も測ることができる。また超音波ドツプラ
ー流量計のスピーカ音から、これらの血流(単位
時間当りに単位領域を流れる血液の量)が、多い
か少ないかを定性的に測定する。
なお、空気袋の空気圧を徐々に加圧し血流が止
まる直前の血圧計指針から血圧値を測定しても、
ほぼ同じ結果が得られる。
子供から高年齢者に及ぶ広範囲な年齢層の正常
な人、100人以上を調べた結果、座つた状態で正
常な人の頭部の推定血圧は、次のとおりであるこ
とが発明者によつて見付けられた。
(頭部の推定血圧) =(大動脈弁の位置での腕動脈の血圧) −(7.7mmHg/10cm)×Hcm ここでHは大動脈弁の位置から眼窩上動脈まで
の垂直距離である。
このようにして腕動脈圧および大動脈弁から測
定中心部までの距離(H)から推測した血圧は、正常
人の場合、一般に±10%以内の正確度で実際の測
定値と一致する。
従つて、このように腕動脈の血圧から計算した
頭部の推定血圧に比較して、実際に測定した頭部
の血圧値が±10%以上も高かつたり低かつたりし
た場合、その被検者の脳の血圧は異常であること
が判るのである。
(実施例) 次に本発明のカフの実施例を図面に示し、説明
する。
1は頭部を締める布製の緊締バンドで、その両
端部の内側面と外側面に、1対の面フアスナの一
方2aと他方2bを縫い付ける。
3はゴムのような弾力性のある材質で出来た薄
い空気袋で、大きさが 長さL=8〜28cm 巾 W=1.5〜3.0cm の長方形である。この大きさは被検者の体格(額
の大きさ)に応じて幾種類か用意するとよい。
一般的にいつて、巾Wが1.5cm以下で長さLが、
測定しようとする前頭部の各側の眼窩上動脈ある
いは滑車上動脈を中心にして左右方向に各々4cm
以下すなわち左右全長8cm以下の大きさになる
と、血圧の測定値は実際よりも非常に高くでるこ
とが多いので、臨床診断には適さない。
4は、緊締バンド1の中央の通孔5を貫通する
エアチユーブで、その一端を空気袋3の中央に接
続し、他端を公知の血圧計Sの空気ポンプPに接
続する。このようにエアチユーブ4を接続する
と、空気袋3の空気圧が左右均等になり、測定精
度が良い。Smは血圧計のメータを示す。また、
エアチユーブ4は途中に金属パイプ4aを介装し
て着脱自在に連結すると、取扱い上便利である。
緊締バンド1の内側面と空気袋3に面フアスナ
6a,6bを張着して空気袋3をバンド1に着脱
自在に連結し、被検者の前頭部に適したサイズの
空気袋の交換及び空気袋の新旧交換が容易にでき
るために、バンドが共用でき経済的である。
このカフは、第1図に示すように、空気袋3を
額の下部に当てた状態で、緊締バンド1の両端の
面フアスナ2a,2bを重合して固定する。
緊締バンド1を締める手段として、第4図に示
す公知のバツクル7を用いてもよい。
空気袋3は、ゴム製に限らず気密性でかつ可撓
性であれば、合成樹脂製でもよい。その大きさ
は、前述のとおりで、人によつて前頭部の長さ及
び高さのみならず測定可能な血管の分布状態も違
うので、額の下部の大部分あるいは、それ以上
(額の上部の下半分に達する程度)を覆うことに
なる場合が多い。
しかし長さLが額の左右を越えて、空気袋が毛
髪部にかかる部分がふえると、加圧したとき空気
袋の位置が不安定になつたり、測定の誤差が大き
くなつたり、再現性が低くなることが多く、また
巾Wが額の下部より過度に広いと、眼窩上動脈等
測定に適した直径の動脈の大部分が被覆され、空
気袋が邪魔になつて、カフの上方に当るドツプラ
ー流量計の検知杆を正しい測定位置に押し当てる
ことができなくなるから好ましくない。
図面の実施例では、単一の空気袋3により、左
右の眼窩上動脈と滑車上動脈を同時に同じ力で押
えるが、左または右のいずれか一側の血管のみ加
圧してその血圧を測る必要があるときには、第5
図に示すように、空気袋を8aと8bの左右2個
に分割し、それぞれの中央にエアチユーブ9a,
9bを接続して、これに空気ポンプPから左右個
別に空気を供給するようにしたものを用いる。こ
の場合、左右2個の空気袋8a,8bは、隣接す
る額の中央部付近で互いに2〜4cm重ねてもよい
し、または1〜3mm離しても効果は変らない。
(発明の効果) これを要するに本発明では、両眉毛の上縁部に
わたりかつ額の下半部を覆うべき形状の空気袋を
緊締バンドの内側面に重合するので、バンドで頭
部を締めて空気袋に空気を供給すると、頭蓋骨と
皮膚との間にある眼窩上動脈や滑車上動脈を確実
に圧迫してその血圧血流を正確に測定でき、もつ
て患者に生命の危険及び苦痛を与えることなく、
非侵襲的に脳の循環状態を高精度かつ容易に推測
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したカフの使用状態説明
図、第2図はその要部を拡大して示す分解斜視
図、第3図は要部縦断面図、第4図は緊締バンド
の別の実施例図、第5図は本発明の別の実施例の
使用状態説明図である。 1は緊締バンド、3,8a及び8bは空気袋、
4,9a及び9bはエアチユーブ、Sは血圧計、
Pは空気ポンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 頭部を締め付ける緊締バンドの内側面に、両
    眉毛の上縁部にわたりかつ額の下半部を覆うべき
    形状の空気袋を重合し、この空気袋に血圧計の空
    気ポンプに連通するエアチユーブを接続すると共
    に、空気袋の上辺に沿つて眼窩上動脈または滑車
    上動脈の血流状態を検知する手段を配置してなる
    脳の血圧血流測定用カフ。 2 前記空気袋を左右2個に分割し、それぞれの
    空気袋にエアチユーブを接続してなる特許請求の
    範囲第1項記載の脳の血圧血流測定用カフ。
JP61156913A 1986-07-03 1986-07-03 脳の血圧血流測定用カフ Granted JPS6311132A (ja)

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JP61156913A JPS6311132A (ja) 1986-07-03 1986-07-03 脳の血圧血流測定用カフ

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JPS6311132A JPS6311132A (ja) 1988-01-18
JPH042049B2 true JPH042049B2 (ja) 1992-01-16

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JPH0242602U (ja) * 1988-09-14 1990-03-23
JPH02277434A (ja) * 1989-04-05 1990-11-14 Ueda Seisakusho:Kk カフ
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US3040737A (en) * 1959-12-10 1962-06-26 Honeywell Regulator Co Blood pressure measuring transducer

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