JP2006280769A - 頭部血圧計 - Google Patents

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尚愛 多々良
Shinji Mino
真司 美野
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Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Shoichi Hayashida
尚一 林田
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純一 嶋田
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Shoichi Sudo
昭一 須藤
Hidetoshi Miura
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Abstract

【課題】本発明は、被検体の頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することのできる頭部血圧計を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る頭部血圧計は、頭皮直下の頭部動脈のある頭部表面にカフを固定する固定具を有し、頭蓋骨と頭皮表面の間に位置する頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定する。具体的には、本発明に係る頭部血圧計は、被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するカフと、前記頭部動脈のある頭部表面に前記カフを固定する固定具と、前記カフで圧迫している前記頭部動脈で脈波を検出する脈波検出器と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭部で血圧値を測定する頭部血圧計に関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧値に関連する疾患の場合、長期の血圧値の収集が非常に重要である点が認識されている。このような観点から、血圧値を始めとして、脈拍、脈波、心電、体温又は動脈血酸素飽和度等の生体情報を継続的に測定する測定装置が開発されている。
生体情報を継続的に測定する測定装置として、外耳道に常時装着する患者モニタ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、被検体内へ放射した赤外光、可視光の散乱光の受光量から血圧値などを算出するものである。しかし、患者モニタ装置では、血圧計の具体的な構成は示されていない。
ここで、耳介の名称は非特許文献1、2、3による。
特開平9−122083号公報 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.126、(株)医学書院、1996年10月1日発行 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.127、(株)医学書院、1996年10月1日発行 からだの地図帳 (監修・解説:高橋長雄)、p.20、(株)講談社、2004年1月29日発行
外耳道を含む外耳は、常時装着していても指先や腕と比較して被検体への負担が少ない。しかし、外耳で血圧値を継続的に測定する場合、以下のような問題が生じると考えられる。外耳道に装着した場合は、聴覚が妨げられる上に外れやすい。また、外耳に挟んで常時装着した場合は、外れやすく、固定するための与圧が被検体にかかるので測定する血圧値に誤差が生じる。また、耳介に掛けて常時装着した場合は、外れやすく、被検体の体動で血圧値の測定部位がずれやすい。
一方、頭皮直下の頭部動脈は、頭蓋骨と頭皮表面の間に位置し、表皮までの距離が上腕等に比較して非常に短い。特に、頭皮直下の頭部動脈のうち、浅側頭動脈及び浅側頭動脈から分岐する動脈は太く、血圧値の測定に適している。
そこで、本発明は、被検体の頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することのできる頭部血圧計を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部血圧計は、頭皮直下の頭部動脈のある頭部表面にカフを固定する固定具を有し、頭蓋骨と頭皮表面の間に位置する頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することを特徴とする。
カフを被検体の頭部表面に固定することができるので、頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することができる。被検体の頭皮直下の頭部動脈で血圧値が測定できるので、効率的に正確な血圧値を測定することができる。さらに、頭部は、血圧計を常時装着しても支障が少なく、かつ、血圧計の着脱が自在である。したがって、常時装着していても被検体への負担が少なく、かつ、正確な血圧値の測定が継続的に可能な頭部血圧計を提供することができる。
具体的には、本発明に係る頭部血圧計は、被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するカフと、前記頭部動脈のある頭部表面に前記カフを固定する固定具と、前記カフで圧迫している前記頭部動脈で脈波を検出する脈波検出器と、を備える。
カフを頭部に固定し、被検体の頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することができる。これにより、常時装着していても被検体への負担が少なく、かつ、正確な血圧値の測定が継続的に可能な頭部血圧計を提供することができる。
前記固定具は、少なくとも前記被検体の頭頂部及び側頭部を覆う袋体であって、前記カフは、前記袋体の内壁面に配置されていることが好ましい。
固定具が、頭頂部及び側頭部を覆う袋体であることによって、頭部と接する表面積を広くすることができるで、頭部の一部を圧迫することなく頭部動脈のある頭部表面にカフを固定することができる。
前記固定具は、前記被検体の側頭部に巻き付けられる環状体であって、前記カフは、前記環状体の内周面に配置されていることが好ましい。
固定具が、側頭部に巻き付けられる環状体であることによって、容易に頭部動脈のある頭部表面にカフを固定することができる。
前記環状体の内周の長さが可変であることが好ましい。
環状体の内周の長さが可変であることによって、被検体の頭部の形状に合わせることができるので、カフを最適な位置に固定することができる。
前記固定具は、前記被検体の側頭部を挟むC字型の湾曲体であって、前記カフは、前記湾曲体の端部又は湾曲内面に配置されていることが好ましい。
固定具が、側頭部を挟むC字型の湾曲体であることによって、頭部動脈のある頭部表面に容易にカフを固定することができる。
前記湾曲体の弧の長さが可変であることが好ましい。
湾曲体の弧の長さが可変であることによって、被検体の頭部の形状に合わせることができるので、カフを最適な位置に固定することができる。
前記カフは、空気圧の増加によって前記頭部動脈を圧迫することが好ましい。
空気圧の増加によって前記頭部動脈を圧迫することにより、カフを軽くすることができる。さらに、カフ内の空気圧から頭部動脈を圧迫する圧力を検出することができるので、カフが被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫する圧力を正確に検出することができる。
前記カフへの給気又は前記カフからの排気を行なう空気ポンプをさらに備えることが好ましい。
空気ポンプをさらに備えることによって、空気ポンプでカフ内の空気圧を増加させることができるので、被検体の頭皮直下の頭部動脈を効率的に圧迫することができる。
前記空気ポンプは、前記固定具と分離されており、前記カフとパイプで接続されていることが好ましい。
空気ポンプが固定具と分離されていることによって、頭部に装着する部品を減らすことができるので、被検者への負担を軽減することができる。
前記カフ内の空気圧を検出する圧力計をさらに備えることが好ましい。
カフ内の空気圧を検出することにより、カフが頭皮直下の頭部動脈を圧迫する圧力を正確に検出することができる。
前記圧力計は、前記固定具と分離されており、前記カフとパイプで接続されていることが好ましい。
圧力計が固定具と分離されていることによって、頭部に装着する部品を減らすことができるので、被検者への負担を軽減することができる。
本発明によれば、被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するカフと、前記頭部動脈のある頭部表面に前記カフを固定する固定具と、前記カフで圧迫している前記頭部動脈で脈波を検出する脈波検出器と、を備えるので、被検体の頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定する頭部血圧計を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る頭部血圧計の模式図である。本実施形態に係る頭部血圧計91は、被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するカフ11と、頭部動脈のある頭部表面にカフ11を固定する固定具12と、カフ11で圧迫している頭部動脈で脈波を検出する脈波検出器13と、を備える。頭部血圧計91は、さらに、カフへの給気又はカフ11からの排気を行なう空気ポンプ14と、カフ内の空気圧を検出する圧力計15と、空気ポンプ14の給排気口16とを含む。
カフ11は、固定具12を被検体の頭部に装着した際に、被検体の頭部表面と固定具12の間の位置に配置されることが好ましい。このような配置にすることにより、カフ11は、固定具12を支持体として頭部動脈を圧迫することができるので、効率よく頭部動脈を圧迫することができる。さらに、カフ11は、被検体の浅側頭動脈及び浅側頭動脈から分岐する動脈を圧迫できる位置に配置されていることが好ましい。頭皮直下の頭部動脈のうち、浅側頭動脈及び浅側頭動脈から分岐する動脈は太いので、さらに効率的に正確な血圧値を測定することができる。
なお、空気ポンプ14及び圧力計15は、カフ11内に配置されているが、これに限定されない。空気ポンプ14又は圧力計15のいずれかが、カフ11の表面に配置されていてもよいし、固定具12に配置されていてもよいし、固定具12と分離されていてもよい。
固定具12は、被検体の頭部動脈のある頭部表面にカフ11を固定するものである。例えば、帽子、ヘルメット、ヘッドホン等の頭部に固定できる形状のもの、バンダナ、リボン等の頭部に巻きつけることのできるものである。固定具12は、頭部の形状に沿うように変形するものが好ましい。例えば、柔軟性のある素材からなるものである。また、長さや大きさを可変することのできるものである。さらに、カフ11の圧力によって変形し難いものが好ましい。例えば、弾性を有するプラスチックからなるものである。固定具12がカフ11の圧力によって変形し難いことによって、固定具12を支持体としてカフ11が頭部動脈を圧迫する際に、頭部動脈を圧迫する効率をさらに向上することができる。固定具12の形態例として、第1固定具、第2固定具、第3固定具を以下に説明する。
図2は、第1固定具の形態の一例を示す外観図である。図2では、第1固定具を被検体101の頭部に装着したときの様子を示す。第1固定具21は、少なくとも被検体101の頭頂部及び側頭部を覆う袋体であって、カフ11が袋体の内壁面に配置されているものである。第1固定具21は、例えば、帽子、ヘルメットである。カフ11は、袋体の内壁面に配置されている。袋体の内壁面に配置されていることで、第1固定具21を支持体として頭部動脈を圧迫することができるので、頭部動脈を効率的に圧迫することができる。このように、固定具を被検体101の頭頂部及び側頭部を覆う袋体とすることができる。固定具が、被検体101の頭頂部及び側頭部を覆う袋体であることによって、頭部と接する表面積を広くすることができるで、頭部血圧計は、頭部の一部を圧迫することなく頭部動脈のある頭部表面にカフ11を固定することができる。
図3は、第2固定具の形態の一例を示す外観図である。図3では、第2固定具を被検体101の頭部に装着したときの様子を示す。第2固定具22は、被検体101の側頭部に巻き付けられる環状体であって、カフ11が環状体の内周面に配置されているものである。環状体は、例えば、ターバン、鉢巻、リボン、サンバイザーである。環状体は、ゴムなどの伸縮性のある素材で成るものが好ましい。また、環状体は、接続されることによって環状をなす接続部31を有するものを含む。したがって、ひも状のものを含む。接続部31は、結ぶことで接続するものでもよいし、面ファスナ又はボタン等の接続機構で接続するものでもよい。カフ11は、環状体の内周面に配置されている。環状体の内周面に配置されていることで、第2固定具22を支持体として頭部動脈を圧迫することができるので、頭部動脈を効率的に圧迫することができる。このように、固定具を被検体101の側頭部に巻き付けられる環状体とすることができる。固定具が、被検体101の側頭部に巻き付けられる環状体であることによって、容易に頭部動脈のある頭部表面にカフを固定することができる。
さらに、第2固定具22は、環状体の内周の長さが可変であることが好ましい。例えば、接続部31が、接続位置が可変な接続機構を有するものである。接続機構は、例えば、面ファスナ又はボタンである。また、伸縮性を有することによって環状体の内周の長さが可変であるものでもよい。例えば、伸縮性のある繊維構造を有する布、ゴムを含むものである。このように、環状体の内周の長さが可変であることによって、被検体の頭部の形状に合わせることができるので、カフを最適な位置に固定することができる。
図4は、第3固定具の形態の一例を示す外観図である。図4では、第3固定具を被検体101の頭部に装着したときの様子を示す。第3固定具23は、被検体101の側頭部を挟むC字型の湾曲体であって、カフ11は、湾曲体の端部又は湾曲内面に配置されている。湾曲体の形状は、被検体101の側頭部を挟む湾曲体であればC字型に限るものではなく、例えば、U字型、コの字型、Ω字型であってもよい。湾曲体は、第3固定具23を頭部に装着した際に、端部が被検体101の側頭部に配置される形状に限定しない。例えば、湾曲体の端部が被検体101の側頭部よりも顎側にあってもよい。カフ11は、湾曲体の端部又は湾曲内面に配置されている。湾曲体の端部又は湾曲内面に配置されていることで、第3固定具23を支持体として頭部動脈を圧迫することができるので、頭部動脈を効率的に圧迫することができる。このように、固定具を被検体の側頭部を挟むC字型の湾曲体とすることができる。固定具が、被検体の側頭部を挟むC字型の湾曲体であることによって、頭部動脈のある頭部表面に容易にカフを固定することができる。
図5は、第3固定具の形態の他の一例を示す外観図である。図5に示す第3固定具24は、湾曲体の弧の長さが可変であるものの一例を示す。第3固定具24は、湾曲体33の弧の長さが可変な接続部32を有する。湾曲体33は、湾曲体33a、湾曲体33bで構成されており、接続部32で湾曲体33a及び湾曲体33bが重ねられて一組の湾曲体33を形成している。接続部32で湾曲体33a及び湾曲体33bの重なる長さを調節することによって、湾曲体33の弧の長を可変にすることができる。このように、第3固定具において、湾曲体33の弧の長さは、可変であることが好ましく、湾曲体の弧の長さが可変であることによって、被検体の頭部の形状に合わせることができるので、カフを最適な位置に固定することができる。
図1に示す脈波検出器13は、カフ11が圧迫する被検体の頭皮直下の頭部動脈での脈波を検出するものである。脈波から脈動波形を観測できるものでもよい。例えば、頭部動脈での光の吸収/散乱、コロトコフ音、圧脈(心臓の拍動に同調した血管壁の振動)を検出するものである。
脈波検出器13は、発光素子から出射された光による被検体の頭部動脈での散乱光を受光して脈波を検出する受光素子を有するものが好ましい。発光素子は、例えば、ヘモグロビンで吸収される波長や、血管壁で散乱される波長を発光するものである。受光素子は、散乱光を受光するものである。発光素子、受光素子とも複数有してもよく、ドップラーレーダーであってもよい。被検体の頭部動脈での散乱光を受光して脈波を検出することにより、被検体の振動の影響の少ない脈波検出ができる。さらに末梢血管での脈波検出にも適している。
カフ11は、被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するものである。頭部動脈を圧迫する押圧圧力を増減するものを含んでいてもよい。例えば、カフ11は、空気圧、水圧等の流動体の容積の変化によって圧迫するものである。また、アクチュエータ等の固体の変形又は移動で圧迫するものでもよい。カフ11は、空気圧の増加によって被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するものが好ましい。例えば、カフ11は、空気ポンプ14を用い、給排気口16から供給された空気をカフ11への給気し、カフ11内の空気を給排気口16へ排気するものである。カフ11が空気圧の増加によって被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫することによって、カフ11を軽量化できるので、被検体への負担を軽減することができる。さらに、カフ内の空気圧から頭部動脈を圧迫する圧力を検出することができるので、カフが被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫する圧力を正確に検出することができる。
図1に示す空気ポンプ14は、カフ11への給気又はカフ11からの排気を行なうものである。空気ポンプ14は、手動であってもよいが、自動であることが好ましい。継続的に血圧値を測定する際に、被検体への負担を軽減することができる。空気ポンプ14の空気の供給元は限定しない。例えば、空気ポンプ14は、外気を取り込んでカフ11へ給気するものでもよい。空気ポンプ14が固定部12に配置されるときは、給気又排気の音が静かなものが好ましい。本実施形態では、効率よく頭部動脈を圧迫することができるので、上腕部での測定などに比べて給気又排気に要する仕事量を減らすことができ、空気ポンプ14を小型化できる。このように、空気ポンプ14をさらに備えることによって、空気ポンプ14でカフ11内の空気圧を増加させることができるので、被検体の頭皮直下の頭部動脈を効率的に圧迫することができる。
図1に示す給排気口16は、空気ポンプ14の給排気口である。
図1に示す圧力計15は、カフ11が被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫する押圧圧力を検出するものである。例えば、カフ11内の空気圧を測定する気圧計、カフ11の表面に加わる圧力を測定する圧電素子である。圧力計15は、カフ11内の空気圧を検出するものが好ましい。カフ11が頭部動脈を圧迫しているときに、カフ11内の空気圧は頭部動脈を圧迫する押圧圧力と等しい。カフ11内の空気圧を検出することにより、カフ11のどの部分で頭部動脈を圧迫するか不確定な場合にも頭部動脈を圧迫する圧力を正確に検出することができる。
図1に示す頭部血圧計91の動作の一例について説明する。カフ11は、頭部動脈のある頭部表面を押圧する押圧圧力を変化させながら、頭部動脈を圧迫する。カフ11が頭部動脈を圧迫する間、圧力計15は、カフ11の押圧圧力を検出する。また、カフ11が頭部動脈を圧迫する間、脈波検出器13は、カフ11の圧迫している頭部動脈の脈動波形を検出する。
頭部血圧計91の動作の一例について、図6を用いてさらに詳しく説明する。図6は、血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈動波形振幅の時間推移を示す。図6(a)では、心臓の鼓動による被検体の頭部動脈の周期的な動脈内圧61と、カフが頭部動脈を圧迫する押圧圧力62と、が示されている。図6(b)は、脈波検出器の検出した脈動波形63が示されている。
カフは、頭部動脈の血流が停止する程の圧力P0が圧力計で検出されるまで押圧圧力62を増加させる。圧力計が圧力P0を検出したときを時間T0とした。時間T0では、図6(b)に示すように、脈波検出器は脈動波形63をほとんど検出しない。ここで、圧力P0は、予め設定された圧力を用いてもよいし、脈波検出器で脈波が検出されなくなった圧力としてもよい。
カフは、時間T0を境にして、頭部動脈を圧迫する押圧圧力62を徐々に減少させる。脈波検出器は、時間T1で図6(b)に示すようなわずかな脈動波形63を検出する。このとき、圧力計が検出する押圧圧力62は、心臓の鼓動により脈動する動脈内圧61の最高値と等しくなっている。この時間T1での押圧圧力62が収縮期血圧値P1となる。
脈波検出器で検出される脈動波形63の振幅は、時間T1から徐々に大きくなり、時間T2で最大となる。この時間T2での押圧圧力62が、動脈内圧61の拡張期血圧値P2となる。このようにして、血圧値となる収縮期血圧値P1及び拡張期血圧値P2を決定することができる。なお、血圧値を測定する方法は上記に限定されるものではなく、例えば、徐々に押圧圧力62を増加させるものでもよい。
以上説明したように、本実施形態の頭部血圧計は、固定具で頭皮直下の頭部動脈のある頭部表面にカフを固定し、頭蓋骨と頭皮表面の間に位置する頭皮直下の頭部動脈で血圧値を測定することができる。
頭皮直下の頭部動脈は、頭蓋骨と頭皮表面の間に位置し、表皮までの距離が上腕等に比較して非常に短い。本実施形態の頭部血圧計は、固定具がカフを頭皮表面に固定するので、カフと頭蓋骨で頭部動脈を挟み、効率よく頭部動脈を圧迫することができる。また、頭皮直下の頭部動脈は、表皮までの距離が上腕等に比較して非常に短いので、脈波を効率よくかつ高精度に検出することができ、さらに図6で説明した圧力P0の値を小さくできる。これらにより、本実施形態の頭部血圧計は、効率的に正確な血圧値を測定することができるので、被検体への負担が少なくかつ正確な血圧値を継続的に測定することができる。特に、頭皮直下の頭部動脈のうち、浅側頭動脈及び浅側頭動脈から分岐する動脈は太いので、これらの頭部動脈で血圧値を測定すればさらに効率的で正確な血圧値の測定が可能になる。さらに、頭部は、血圧計を常時装着しても支障が少なく、かつ、血圧計の着脱が自在である。したがって、本実施形態の頭部血圧計は、常時装着していても被検体への負担が少なく、かつ、正確な血圧値の測定が継続的に可能である。
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係る頭部血圧計の一例を示した模式図である。本実施形態に係る頭部血圧計92は、空気ポンプ及び圧力計の配置が前述の図1で説明した頭部血圧計91と異なる。頭部血圧計92に備わる空気ポンプ18は、固定具12と分離されており、カフ11とパイプ17で接続されている。また、頭部血圧計92に備わる圧力計19は、固定具12と分離されており、カフ11とパイプ17で接続されている。
カフ11、固定具12は、前述の実施形態1で説明したものと同様のものを用いることができる。
空気ポンプ18は、パイプ17内へ空気を供給するものである。その他は、前述の実施形態1で説明したものと同様である。
圧力計19は、パイプ17内の空気圧を検出するものである。その他は、前述の実施形態1で説明したものと同様である。
パイプ17は、パイプ内の気圧をカフ11内の気圧と等しく保つ中空管である。例えば、樹脂又はゴムからなるチューブである。
本実施形態の頭部血圧計の動作の一例について説明する。空気ポンプ18は、外気を取り込んでパイプ17内へ空気を供給する。このとき、カフ11は、パイプ17内の空気の増加によって膨張し、カフ11内の空気圧が増加する。空気圧の増加により、カフ11は被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫する。カフ11が頭部動脈を圧迫する間、圧力計19は、パイプ17内の空気圧を検出する。パイプ17内の空気圧を検出することにより、圧力計19はカフ11内の空気圧を検出することができる。カフ11が頭部動脈を圧迫する間、脈波検出器13は、カフ11の圧迫している頭部動脈の脈動波形を検出する。動作の詳細については、前述の実施形態1と同様である。
以上説明したように、本実施形態の頭部血圧計は、固定具で頭部に固定されたカフで頭部動脈を圧迫し、固定具と分離して配置されている空気ポンプ及び圧力計を用いて血圧値を測定することができる。空気ポンプ又は圧力計が固定具と分離されていることによって、頭部に装着する部品を減らすことができるので、頭部への加重を減らすことができる。これにより、被検者への負担を軽減することができる。
本発明によれば、頭皮直下の頭部動脈のある頭部表面にカフを固定する固定具を有するので、例えば脳梗塞の危険性の高い患者等、特に頭部の血管や血液の状態を監視する用途に応用できる。
実施形態1に係る頭部血圧計の模式図である。 第1固定具の形態の一例を示す外観図である。 第2固定具の形態の一例を示す外観図である。 第3固定具の形態の一例を示す外観図である。 第3固定具の形態の他の一例を示す外観図である。 血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈動波形振幅の時間推移を示す。 実施形態2に係る頭部血圧計の一例を示した模式図である。
符号の説明
11 カフ
12、21、22、23、24 固定具
13 脈波検出器
14、18 空気ポンプ
15、19 圧力計
16 給排気口
17 パイプ
31、32 接続部
33 湾曲体
61 動脈内圧
62 押圧圧力
63 脈動波形
91、92 頭部血圧計

Claims (11)

  1. 被検体の頭皮直下の頭部動脈を圧迫するカフと、
    前記頭部動脈のある頭部表面に前記カフを固定する固定具と、
    前記カフで圧迫している前記頭部動脈で脈波を検出する脈波検出器と、を備える頭部血圧計。
  2. 前記固定具は、少なくとも前記被検体の頭頂部及び側頭部を覆う袋体であって、
    前記カフは、前記袋体の内壁面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部血圧計。
  3. 前記固定具は、前記被検体の側頭部に巻き付けられる環状体であって、
    前記カフは、前記環状体の内周面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部血圧計。
  4. 前記環状体の内周の長さが可変であることを特徴とする請求項3に記載の頭部血圧計。
  5. 前記固定具は、前記被検体の側頭部を挟むC字型の湾曲体であって、
    前記カフは、前記湾曲体の端部又は湾曲内面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部血圧計。
  6. 前記湾曲体の弧の長さが可変であることを特徴とする請求項5に記載の頭部血圧計。
  7. 前記カフは、空気圧の増加によって前記頭部動脈を圧迫することを特徴とする請求項1から6に記載のいずれかの頭部血圧計。
  8. 前記カフへの給気又は前記カフからの排気を行なう空気ポンプをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の頭部血圧計。
  9. 前記空気ポンプは、前記固定具と分離されており、前記カフとパイプで接続されていることを特徴とする請求項8に記載の頭部血圧計。
  10. 前記カフ内の空気圧を検出する圧力計をさらに備えることを特徴とする請求項1から9に記載のいずれかの頭部血圧計。
  11. 前記圧力計は、前記固定具と分離されており、前記カフとパイプで接続されていることを特徴とする請求項10に記載の頭部血圧計。
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