JP2006325878A - 血圧計 - Google Patents

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真司 美野
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公久 相原
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Shoichi Hayashida
尚一 林田
Naoyoshi Tatara
尚愛 多々良
Junichi Shimada
純一 嶋田
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Shoichi Sudo
昭一 須藤
Hidetoshi Miura
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Abstract

【課題】本発明は、小型のカフから脈波を効率的に検出する血圧計の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る血圧計は、2個のカフで耳珠等の外耳の一部を挟持して被検体の血圧値を測定する血圧計であって、圧脈波を検出するカフに通じる流路に流体抵抗の高い抵抗素子を挿入して、圧脈波を検出するカフから圧脈波による空気圧の変動が逃げないようにする。具体的には、被検体の一部を挟持して押圧する第1のカフ及び第2のカフと、第1のカフ及び第2のカフとを接続するカフ側流路と、空気ポンプと、カフ側流路と空気ポンプとを接続するポンプ側流路と、圧力計と、圧脈波検出器と、カフ側抵抗素子と、ポンプ側抵抗素子と、を備え、圧力計が、カフ側抵抗素子、ポンプ側抵抗素子及び第1のカフで挟まれた流路に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、継続して血圧を測定する血圧計に関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧に関連する疾患の場合、長期の血圧値の収集が非常に重要である点が認識されている。このような観点から、血圧値を始めとして、脈拍、脈波、心電、体温又は動脈血酸素飽和度等の生体情報を継続的に測定する測定装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
生体情報を継続的に測定する測定装置として、外耳道に常時装着する患者モニタ装置がある(例えば、特許文献2参照。)。この装置は、被検体内へ放射した赤外光、可視光の散乱光の受光量から血圧値などを算出するものである。しかし、この患者モニタ装置では、血圧計の具体的な構成は示されていない。
ここで、耳介の名称は非特許文献1、2、3による。
特開2000−79101号公報 特開平9−122083号公報 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.126、(株)医学書院、1996年10月1日発行 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.127、(株)医学書院、1996年10月1日発行 からだの地図帳 (監修・解説:高橋長雄)、p.20、(株)講談社、2004年1月29日発行
外耳道を含む外耳は、常時装着していても指先や腕と比較して被検体への負担が少ないが、外耳の脈波は微弱である。一方、外耳に装着するためにはカフの大きさは必然的に小さくなるので、カフから脈波を直接検出するのは困難である。
本発明は、小型のカフから脈波を効率的に検出することを可能にする血圧計の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る血圧計は、2個のカフで耳珠等の外耳の一部を挟持して被検体の血圧値を測定する血圧計であって、圧脈波を検出するカフに通じる流路に流体抵抗の高い抵抗素子を挿入して、圧脈波を検出する流路から圧脈波による空気圧の変動が逃げないようにする。
具体的には、本発明に係る血圧計は、被検体の一部を挟持して押圧する第1のカフ及び第2のカフと、前記第1のカフと前記第2のカフとを接続するカフ側流路と、前記第1のカフ及び前記第2のカフの圧力を可変する空気ポンプと、前記カフ側流路の途中と前記空気ポンプとを接続するポンプ側流路と、前記第1のカフの圧力を検出する圧力計と、前記圧力計の検出した圧力の高周波数成分を圧脈波として検出する圧脈波検出器と、前記ポンプ側流路と前記第2のカフとの間の前記カフ側流路の一部の流体抵抗を前記カフ側流路よりも高くするカフ側抵抗素子と、前記ポンプ側流路の一部の流体抵抗を前記ポンプ側流路よりも高くするポンプ側抵抗素子と、を備え、前記圧力計が、前記カフ側抵抗素子、前記ポンプ側抵抗素子及び前記第1のカフで挟まれた流路に接続されていることを特徴とする。
第1のカフ及び第2のカフが耳珠等の外耳の一部を挟持して圧迫し、前記カフ側抵抗素子、前記ポンプ側抵抗素子及び第1のカフで挟まれた流路から圧脈波を検出するので、第1のカフで生じた圧脈波による空気圧の変動が空気ポンプ及び第2のカフに逃げることなく、圧力計で効率的に圧脈波を検出することができる。圧脈波による圧力変動をΔP、圧脈波によるカフの体積変化をΔV、圧脈波を伝達するカフの体積をV、流路等の体積をV’とすると、
ΔP≒ΔV/(V+V’) ・・・(1)
で表される。(1)式において、抵抗素子で流路の等の体積V’を小さくすることによって、圧力変動ΔPを大きくすることができるからである。また、ポンプ側流路及びカフ側流路に流体抵抗の高い素子を備え、高周波数の圧力変動を遮断するので、外耳の微弱な圧脈波を圧力計の検出する第1のカフの圧力から検出することができる。したがって、小型のカフから脈波を効率的に検出することを可能にする血圧計を提供することができる。
前記第1のカフの前記被検体の一部を押圧する面積が、前記第2のカフよりも広いことが好ましい。
押圧する面積が大きいので、被検体の脈動で生じる第1のカフの体積変化を大きくできる。つまり、圧脈波を検出する第1のカフの押圧面の面積を広くして、(1)式において、第1のカフの体積変動ΔVと第1のカフの体積Vの割合を大きくすることによって、圧力変動ΔPを大きくすることができる。これにより、圧脈波を効率的に検出することができる。
前記圧力計が、前記カフ側抵抗素子及び前記第1のカフで挟まれたカフ側流路に接続されていることが好ましい。
圧力計がカフ側流路から第1のカフの圧力を検出するので、ポンプ側抵抗素子をカフ側流路に近い位置に配置し、カフ側抵抗素子、ポンプ側抵抗素子及び第1のカフで挟まれた流路の体積を小さくすることができる。つまり、(1)式において、圧脈波を伝達するカフの体積Vを小さくし、圧力変動ΔPを大きくすることができる。これにより、圧脈波を効率よく検出することができる。
前記圧力計が、前記カフ側流路及び前記ポンプ側抵抗素子で挟まれたポンプ側流路に接続されていることが好ましい。
圧力計をカフから離すことができるので、外耳への装着の負担を軽減することができる。
前記カフ側抵抗素子が、前記カフ側流路の内径よりも小さな内径の細管であることが好ましい。
カフ側抵抗素子を細管とすることで、簡単な構成で流体抵抗の高い抵抗素子とすることができる。
前記細管の内径が、前記カフ側流路の内径の1/2以下であることが好ましい。
細管の内径がカフ側流路の内径の1/2以下であれば、細管の流体抵抗とカフ側流路の流体抵抗との間に有意な差をつけることができる。これにより、圧脈波を効率よく検出することができる。
前記ポンプ側抵抗素子が、前記ポンプ側流路の内径よりも小さな内径の細管であることが好ましい。
ポンプ側抵抗素子を細管とすることで、簡単な構成で流体抵抗の高い抵抗素子とすることができる。
前記細管の内径が、前記ポンプ側流路の内径の1/2以下であることが好ましい。
細管の内径がポンプ側流路の内径の1/2以下であれば、細管の流体抵抗とポンプ側流路の流体抵抗との間に有意な差をつけることができる。これにより、圧脈波を効率よく検出することができる。
前記第1のカフの前記被検体の一部を押圧する面の最大径が、1mm以上20mm以下であることが好ましい。
第1のカフの押圧面の最大径が1mm以上20mm以下であるので、第1のカフは外耳の一部を挟持して押圧することができる。
前記圧力計の検出した圧力から高周波数成分を除去した圧力を検出するカフ圧検出器をさらに備えることが好ましい。
第1のカフの圧力の高周波数成分を除去すれば、第1のカフが被検体の一部を押圧する圧力を検出することができる。
本発明によれば、小型のカフから脈波を効率的に検出することを可能にする血圧計を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る血圧計の模式図である。実施形態1に係る血圧計91は、被検体の一部を挟持して押圧する第1のカフ11a及び第2のカフ11bと、第1のカフ11aと第2のカフ11bとを接続するカフ側流路12と、第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を可変する空気ポンプ13と、カフ側流路12の途中31と空気ポンプ13とを接続するポンプ側流路14と、第1のカフ11aの圧力を検出する圧力計15と、圧力計15の検出した圧力の高周波数成分を圧脈波として検出する圧脈波検出器16と、ポンプ側流路14と第2のカフ11bとの間のカフ側流路12の一部の流体抵抗をカフ側流路12よりも高くするカフ側抵抗素子18と、ポンプ側流路14の一部の流体抵抗をポンプ側流路14よりも高くするポンプ側抵抗素子19と、を備え、圧力計15が、カフ側抵抗素子18、ポンプ側抵抗素子19及び第1のカフ11aの流路に接続されていることを特徴とする。図1では、カフ側抵抗素子18がカフ側流路12aとカフ側流路12bとの間に配置されており、ポンプ側抵抗素子19がポンプ側流路14a及びポンプ側流路14bの間に配置されている。また、カフ側抵抗素子18、ポンプ側抵抗素子19及び第1のカフ11aで挟まれた流路が斜線で示されている。また、第1のカフ11aの被検体の一部を押圧する面となる押圧面32aと、第2のカフ11bの被検体の一部を押圧する面となる押圧面32bとが示されている。
さらに、血圧計91は、圧力計15の検出した圧力から高周波数成分を除去した圧力を検出するカフ圧検出器17と、被検体の一部を挟持するアーム21a及びアーム21bと、アーム21a及びアーム21bを接続するアーム接続部22と、第1のカフ11aのアーム21aからの距離を可変するカフ位置調節機構23と、圧力計15及びポンプ側流路14を接続する流路25と、ポンプ側流路14の圧力変動を吸収する小袋20とを含む。
第1のカフ11a及び第2のカフ11bは、被検体の一部を挟持して押圧するものである。例えば、空気圧で膨張又は収縮する袋体である。袋体が膨張したときに被検体の一部を挟持し、押圧する。袋体は、被検体を押圧する方向に膨張するものでもよいし、被検体を押圧する方向と垂直な方向にも膨張するものでもよい。また、袋体は、挟持している被検体の一部の脈動を停止させる程度の圧力に耐えるものが好ましい。また、袋体の形状は限定しない。例えば、球形、楕円球、円柱、楕円柱とすることができる。
カフの押圧面32aの面積は、カフの押圧面32bよりも広いことが好ましい。カフの押圧面32aの面積が大きければ、被検体の脈動で生じる第1のカフ11aの体積変化を大きくできる。斜線で示した流路の体積に対し、被検体の脈動で生じる第1のカフ11aの体積変化の割合が大きくなれば、(1)式の効果から圧脈波を効率的に検出することが可能になる。
また、カフの押圧面32a、32bの最大径は、1mm以上20mm以下であることが好ましい。カフの押圧面の最大径が1mm以上20mm以下であれば、第1のカフ11a及び第2のカフ11bで耳珠等の外耳の一部を挟持して押圧することができる。
カフ側流路12は、第1のカフ11a及び第2のカフ11bを接続するものである。例えば、第1のカフ11a内と第2のカフ11b内とを接続する空気チューブを用いることができる。空気チューブの素材としては、例えば、樹脂、ゴム、布又は金属を用いることができる。樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はこれらの共重合体がある。ゴムは、例えば、天然ゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロブチレンゴム、ナオブチレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ハイパロン、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム又はフッ素ゴムがある。布又は紙は、気密性のあるものが好ましく、例えば、ポリマーの塗装されている不織布がある。さらに、伸縮部材の材料は、シリコーン樹脂等の光を通すものであってもよい。また、空気チューブの素材は、シリコーン樹脂、天然ゴム、ブチルゴム等の弾性を有するものが好ましい。空気チューブの形状は、限定するものではなく、例えば、断面形状は円形でもよいし、方形でもよい。空気チューブは、樹脂またはゴム等の柔軟な素材からなるものが好ましく、柔軟であれば被検体への装着が容易になる。カフ側流路12は、複数の空気チューブで構成されていてもよい。例えば、カフ側流路12の一部に、アーム21a、21b内に形成された流路が含まれていてもよい。なお、カフ側流路12a及びカフ側流路12bは、同じ材質及び形状のものでもよいが、異なる材質、異なる形状のものを用いてもよい。
空気ポンプ13は、第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を可変するものである。すなわち、空気ポンプ13は、第1のカフ11a及び第2のカフ11bが被検体の一部を押圧する圧力である押圧圧力値を可変するものである。空気ポンプ13は、例えば、外部から吸気して第1のカフ11a及び第2のカフ11b内へ空気を供給し、第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を増加させ、第1のカフ11a及び第2のカフ11b内の空気を外部へ排気して第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を減少させるものである。空気ポンプ13は、一気に所定圧力まで第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を増加させ、一定速度で圧力を減少させるものが好ましい。また、一定速度で所定圧力まで第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を増加させるものでもよい。所定圧力は、動脈の血流が停止する程の圧力であり、例えば、被検体の最高血圧値よりも30mmHg程高い圧力である。さらに、空気ポンプ13は、所定時間ごとにカフの圧力の増加を開始することが好ましい。所定時間は、予め設定されている時間であり、所定時刻としてもよい。所定時間は、被検体に応じて可変であることが好ましい。また、外部から入力された信号に応じて第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力の増加を開始してもよい。
ポンプ側流路14は、カフ側流路12の途中31と空気ポンプ13とを接続するものである。例えば、空気ポンプ13とカフ側流路12内とを接続する空気チューブである。空気チューブとしては、前述のカフ側流路12で説明したものを用いることができる。空気チューブの長さは限定するものではなく、例えば、被検体に装着した空気ポンプ13から外耳に装着されているカフ側流路12を接続することのできる長さである。空気ポンプ13の装着部位は、例えば、外耳、首、肩、胸、腰、腕、足である。ポンプ側流路14は、使用環境に応じて長さを設定することが好ましい。なお、ポンプ側流路14a及びポンプ側流路14bは、同じ材質及び形状のものでもよいが、異なる材質、異なる形状のものを用いてもよい。
小袋20は、ポンプ側流路14の圧力変動を吸収するものである。小袋20は、例えば、ポンプ側流路14より内径の大きな容器を用いることができる。容器の素材は、例えば、前述のカフ側流路12で説明した空気チューブと同様のものを用いることができる。小袋20は、ポンプ側流路14の一部が変形したものであってもよい。ポンプ側流路14の一部に小袋20を設けることで、空気ポンプ13からの空気の圧力変動を吸収できるので、ポンプ側抵抗素子19内を振動の少ない圧力で空気を通過させることができる。これにより、斜線で示された流路の圧力変動を低減することができる。
圧力計15は、第1のカフ11aの圧力を検出するものである。例えば、流路内の空気圧を検出するものである。さらに、圧力計15の検出した圧力から圧脈波を検出するので、圧脈波と同等の周波数及び振幅の圧力変動を検出できるものである。
圧脈波検出器16は、圧力計15の検出した圧力の高周波数成分を圧脈波として検出するものである。例えば、圧力計15の検出した圧力の信号の高周波数成分を抽出し、抽出した高周波数成分の振動振幅を検出することのできるものである。圧力の信号から抽出する高周波数成分の周波数は、被検体の脈動の周波数と同程度の周波数であることが好ましい。
カフ圧検出器17は、圧力計15の検出した圧力から高周波数成分を除去した圧力を検出するものである。例えば、圧力計15の検出した圧力の信号を、圧脈波の周波数よりも低い周波数を通過させる低域透過フィルタを用いて高周波数成分を除去し、高周波数成分を除去した後の圧力の信号の出力値を検出するものである。高周波数成分を除去した圧力が、圧脈波を検出したときの第1のカフ11aの圧力、すなわち第1のカフ11aが被検体の一部を押圧する圧力である押圧圧力値を検出することができる。
カフ側抵抗素子18は、ポンプ側流路14と第2のカフ11bとの間のカフ側流路12の一部の流体抵抗をカフ側流路12よりも高くするものである。すなわち、カフ側流路12の一部に流体抵抗を発生させるものである。流体抵抗を発生させるものとしては、例えば、細管、ジグザグに折り曲げた細管、振動を吸収する空気室、流体抵抗を発生させる空気弁等の部品がある。流体抵抗の高い部分が高周波数の圧力変動を吸収する低域透過フィルタとなり、圧脈波を検出する流路から圧脈波による圧力変動が逃げないようにすることができる。また、第2のカフ11bで生じた圧脈波が図1の斜線で示された流路へ伝達することを防ぐことができる。これにより、圧力計15が第2のカフ11bで生じた圧脈波を検出しないので、圧脈波検出器16は、圧力計15の検出した第1のカフ11aの圧力の高周波数成分から第1のカフ11aで生じた圧脈波を効率よく検出することができる。
カフ側抵抗素子18は、カフ側流路12の内径よりも小さな内径の細管であることが好ましい。細管は、例えば、前述のカフ側流路12で説明した空気チューブを用いることができる。細管の形状は限定するものではなく、例えば、内径0.05mm以上0.5mm以下のものを用いることができる。カフ側抵抗素子18を細管とすることで、簡単な構成で流体抵抗の高い抵抗素子とすることができる。さらに、細管の内径は、カフ側流路12の内径の1/2以下であることが好ましい。細管の内径がカフ側流路12の内径の1/2以下であれば、細管の流体抵抗とカフ側流路12の流体抵抗との間に有意な差をつけることができる。これにより、圧脈波検出器16は圧脈波を効率よく検出することができる。なお、細管はカフ側流路12の内径の1/10以上が望ましい。1/10より細いと空気ポンプの吸気又は排気に支障が生じるからである。
ポンプ側抵抗素子19は、ポンプ側流路14の一部の流体抵抗をポンプ側流路14よりも高くするものである。すなわち、ポンプ側流路14の一部に流体抵抗を発生させるものである。流体抵抗を発生させるものとしては、前述のカフ側抵抗素子18で例示したものを用いることができる。流体抵抗の高い部分が高周波数の圧力変動を吸収する低域透過フィルタとなり、圧脈波を検出する流路から圧脈波による圧力変動が逃げないようにすることができる。また、空気ポンプ13で生じた高周波数の圧力変動が図1の斜線で示された流路へ伝達することを防ぐことができる。これにより、圧力計15が空気ポンプ13で生じた高周波数の圧力変動を検出しないので、圧脈波検出器16は、圧力計15の検出した第1のカフ11aの圧力の高周波数成分から第1のカフ11aで生じた圧脈波を効率よく検出することができる。
ポンプ側抵抗素子19は、ポンプ側流路14の内径よりも小さな内径の細管であることが好ましい。細管は、例えば、前述のカフ側抵抗素子18で説明した細管と同様のものを用いることができる。ポンプ側抵抗素子19を細管とすることで、簡単な構成で流体抵抗の高い抵抗素子とすることができる。さらに、細管の内径は、ポンプ側流路14の内径の1/2以下であることが好ましい。細管の内径がポンプ側流路14の内径の1/2以下であれば、細管の流体抵抗とポンプ側流路14の流体抵抗との間に有意な差をつけることができる。これにより、圧脈波検出器16は圧脈波を効率よく検出することができる。なお、細管はポンプ側流路14の内径の1/10以上が望ましい。1/10より細いと空気ポンプの吸気又は排気に支障が生じるからである。
アーム21a及びアーム21bは、被検体の一部を挟持するものである。被検体の一部は、限定するものではなく、例えば、耳珠、対珠、耳輪等の外耳の一部である。アーム21a及びアーム21bの形状は、挟持する被検体の一部の形状に応じたものとすることが好ましく、アーム21a及びアーム21bの形状が異なっていてもよい。アーム21a及びアーム21bは、図1に示すように、内部に流路が形成されているものであってもよい。流路が形成されていないものでもよい。また、圧力計15、圧脈波検出器16又はカフ圧検出器17の少なくともいずれかの筺体であってもよい。
アーム接続部22は、アーム21a及びアーム21bを接続するものである。アーム21a及びアーム21bの距離を可変する機能を有していてもよいし、アーム21a及びアーム21bの角度を可変する機能を有していてもよい。
カフ位置調節機構23は、第1のカフ11aとアーム21aとの距離を可変するものである。例えば、第1のカフ11aと固定されており、アーム21aに形成されているネジ穴と勘合するネジである。
流路25は、圧力計15と図1の斜線で示されている流路とを接続するものである。例えば、圧力計15とポンプ側流路14内とを接続する空気チューブである。空気チューブとしては、前述のカフ側流路12で説明したものと同様のものを用いることができる。また、アーム21aに形成されたものでもよい。
血圧計91の血圧値の測定例について図1及び図2を参照しながら説明する。図2は、血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈波信号振幅の時間推移を示す。図2(a)では、心臓の鼓動による被検体の一部の周期的な動脈内圧51と、カフ内圧検出器17の検出する押圧圧力値52とを示す。図2(b)に示す脈動波形53は、圧脈波検出器16の検出した圧脈波の信号波形である。
所定の時間になったとき、空気ポンプ13は、吸気を開始し、第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を増加させる。このとき、空気ポンプ13の吸気した空気は、ポンプ側抵抗素子19が一部に備わるポンプ側流路14を通過し、カフ側流路12へ供給される。さらに、カフ側流路12へ供給された空気は、カフ側流路12を介して第1のカフ11a及び第2のカフ11bへ供給される。第2のカフ11bへ供給される際、カフ側流路12を通過する空気はカフ側抵抗素子18を介して第2のカフ11bへ供給される。空気ポンプ13は、圧力P0まで第1のカフ11a及び第2のカフ11bの圧力を増加させ、第1のカフ11a及び第2のカフ11bが被検体の一部を挟持して押圧する押圧圧力値52を増加させる。圧力P0は動脈の血流が停止する程の圧力であり、このときの時間をT0とする。時間T0では、脈動波形53はほぼ検出されない。
空気ポンプ13は、時間T0から排気を開始し、押圧圧力値52を徐々に減少させていく。押圧圧力値52が動脈内圧51の最高値と等しくなった時間T1から被検体の一部に血液が流れ始め、脈動波形53が出現する。この時間T1での押圧圧力値52が収縮期血圧値P1となる。時間T1から脈動波形53の振幅は徐々に高くなり、時間T2で最大となる。この時間T2での押圧圧力値52が、動脈内圧51の拡張期血圧値P2となる。このようにして、収縮期血圧値P1、拡張期血圧値P2を決定し、血圧値を測定することができる。なお、血圧値の測定方法は上記に限定されるものではない。
図1に示す血圧計91において、圧力計15は、図1に示した斜線部分の流路のうち、いずれの流路に接続されていてもよい。例えば、図1に示すように、圧力計15が、カフ側流路12及びポンプ側抵抗素子19で挟まれたポンプ側流路14に接続されていることが好ましい。圧力計15が空気ポンプ13に近い流路に接続されていれば、圧力計15、圧脈波検出器16及びカフ圧検出器17を空気ポンプ13と共通の筺体に収納できる。外耳に装着する構成を簡単にできるので、外耳への装着の負担を軽減することができる。さらに、ポンプ側抵抗素子19が空気ポンプ13に近い位置のポンプ側流路14に配置されていれば、空気ポンプ13の振動から生じる高周波数の圧力変動を効率よく吸収することができる。
図3は、実施形態2に係る血圧計の模式図である。実施形態2に係る血圧計92は、図1で説明した圧力計15及びポンプ側抵抗素子19の配置が、血圧計91と異なっている。圧力計15は、カフ側抵抗素子18及び第1のカフ11aで挟まれたカフ側流路12に流路25で接続されており、ポンプ側抵抗素子19はカフ側流路12に近い位置に配置されている。
圧力計15は、カフ側流路12の図3に示した斜線部分の流路のうち、いずれの位置に接続されていてもよい。例えば、アーム21a内に形成されている流路に接続されていてもよい。さらに、図3の斜線部分には第1のカフ11a内が含まれていないが、圧力計15は第1のカフ11aに接続されていてもよい。
血圧計92の配置であれば、ポンプ側抵抗素子19がカフ側流路12に近くなるので、カフ側抵抗素子18、ポンプ側抵抗素子19及び第1のカフ11aで挟まれている斜線で示された流路の体積を小さくすることができる。これにより、斜線で示されている圧脈波を検出する流路の体積に対し、被検体の脈動で生じる第1のカフ11aの体積変化の割合を大きくすることができるので、(1)式の効果から圧脈波を効率的に検出することが可能になる。
さらに、上記に説明した血圧計91、92は、カフ側抵抗素子18及びポンプ側抵抗素子19が1個ずつ配置されている例について説明したが、カフ側抵抗素子18が2個以上であってもよいし、ポンプ側抵抗素子19が2個以上であってもよい。カフ側抵抗素子18及びポンプ側抵抗素子19を複数個備えれば、高周波数の圧力変動をさらに吸収できるので、圧脈波検出器16が検出する圧脈波の効率をさらに向上することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る血圧計91、92は、第1のカフ11a及び第2のカフ11bが耳珠等の外耳の一部を挟持して圧迫し、カフ側抵抗素子18、ポンプ側抵抗素子19及び第1のカフ11aで挟まれている斜線で示された流路から圧脈波を検出するので、第1のカフ11aで生じた圧脈波による空気圧の変動が空気ポンプ13及び第2のカフ11bに逃げることなく、圧力計15で圧脈波を効率的に検出することができる。また、ポンプ側流路14及びカフ側流路12に流体抵抗の高い素子を備え、空気ポンプ13及び第2のカフ11bからの高周波数の圧力変動の伝達を遮断するので、外耳の微弱な圧脈波を圧力計15の検出する第1のカフ11aの圧力から検出することができる。したがって、小型のカフから脈波を効率的に検出することを可能にする血圧計を提供することができる。
本発明は、複数の振動源から特定の振動のみを検出することができるので、振動監視装置として応用することができる。
実施形態1に係る血圧計の模式図である。 血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈動波形振幅の時間推移を示す。 実施形態2に係る血圧計の模式図である。
符号の説明
11a 第1のカフ
11b 第2のカフ
12 カフ側流路
13 空気ポンプ
14 ポンプ側流路
15 圧力計
16 圧脈波検出器
17 カフ圧検出器
18 カフ側抵抗素子
19 ポンプ側抵抗素子
20 小袋
21 アーム
22 アーム接続部
23 カフ位置調節機構
25 流路
31 ポンプ側流路と接続されているカフ側流路の途中
32 カフの押圧面
51 動脈内圧
52 押圧圧力値
53 脈動波形
91、92 血圧計

Claims (10)

  1. 被検体の一部を挟持して押圧する第1のカフ及び第2のカフと、
    前記第1のカフと前記第2のカフとを接続するカフ側流路と、
    前記第1のカフ及び前記第2のカフの圧力を可変する空気ポンプと、
    前記カフ側流路の途中と前記空気ポンプとを接続するポンプ側流路と、
    前記第1のカフの圧力を検出する圧力計と、
    前記圧力計の検出した圧力の高周波数成分を圧脈波として検出する圧脈波検出器と、
    前記ポンプ側流路と前記第2のカフとの間の前記カフ側流路の一部の流体抵抗を前記カフ側流路よりも高くするカフ側抵抗素子と、
    前記ポンプ側流路の一部の流体抵抗を前記ポンプ側流路よりも高くするポンプ側抵抗素子と、を備え、
    前記圧力計が、前記カフ側抵抗素子、前記ポンプ側抵抗素子及び前記第1のカフで挟まれた流路に接続されていることを特徴とする血圧計。
  2. 前記第1のカフの前記被検体の一部を押圧する面積が、前記第2のカフよりも広いことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記圧力計が、前記カフ側抵抗素子及び前記第1のカフで挟まれたカフ側流路に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧計。
  4. 前記圧力計が、前記カフ側流路及び前記ポンプ側抵抗素子で挟まれたポンプ側流路に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧計。
  5. 前記カフ側抵抗素子が、前記カフ側流路の内径よりも小さな内径の細管であることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかの血圧計。
  6. 前記細管の内径が、前記カフ側流路の内径の1/2以下であることを特徴とする請求項5に記載の血圧計。
  7. 前記ポンプ側抵抗素子が、前記ポンプ側流路の内径よりも小さな内径の細管であることを特徴とする1から6に記載のいずれかの血圧計。
  8. 前記細管の内径が、前記ポンプ側流路の内径の1/2以下であることを特徴とする請求項7に記載の血圧計。
  9. 前記第1のカフの前記被検体の一部を押圧する面の最大径が、1mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項1から8に記載のいずれかの血圧計。
  10. 前記圧力計の検出した圧力から高周波数成分を除去した圧力を検出するカフ圧検出器をさらに備えることを特徴とする請求項1から9に記載のいずれかの血圧計。





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