JP2007037750A - 血圧計 - Google Patents

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Junichi Shimada
純一 嶋田
Shoichi Hayashida
尚一 林田
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Naoyoshi Tatara
尚愛 多々良
Shinji Mino
真司 美野
Kimihisa Aihara
公久 相原
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Abstract

【課題】本発明は、アームの脱落を防ぎかつ被検体の耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る血圧計は、1対のアームの各端部に配置された2個のカフが耳介の一部又は側頭部の一部を挟持して押圧する血圧計であって、アーム同士を接続する支持体が、対輪及び対珠で囲まれた窪みに安定して保持される形状を有することを特徴とする。具体的には、本発明に係る血圧計は、被検体の耳介の対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触する凸部を少なくとも一部に有し、凸部の一端が対輪に接触する装着部と、一端が凸部に接続された第1アームと、一端が凸部の端部又は凸部に対する面に接続された第2アームと、第1アームの他端に保持された第1カフと、第2アームの他端に保持された第2カフと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、継続して血圧を測定する血圧計に関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧に関連する疾患の場合、長期の血圧値の収集が非常に重要である点が認識されている。このような観点から、血圧値を始めとして、脈拍、脈波、心電、体温又は動脈血酸素飽和度等の生体情報を継続的に測定する測定装置が開発されている。
生体情報を継続的に測定する測定装置として、外耳道に常時装着する患者モニタ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、被検体内へ放射した赤外光、可視光の散乱光の受光量から血圧値などを算出するものである。しかし、この患者モニタ装置では、血圧計の具体的な構成は示されていない。
ここで、耳介の名称は非特許文献1、2、3による。また、耳介の表側とは耳介の顔面側の面であり、耳介の裏側とは耳介の後頭部側の面を示す。また、耳珠の表側とは耳珠の顔面側の面であり、耳珠の裏側とは耳珠の耳道側の面を示す。また、耳介の上端部とは、耳介と側頭部との境界における頭頂側の端部である。耳介の下端部とは、耳介と側頭部との境界における首側の端部である。
特開平9−122083号公報 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.126、(株)医学書院、1996年10月1日発行 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.127、(株)医学書院、1996年10月1日発行 からだの地図帳 (監修・解説:高橋長雄)、p.20、(株)講談社、2004年1月29日発行
外耳道を含む外耳は、血圧計を常時装着していても指先や腕と比較して被検体への負担が少ない。しかし、被検体の聴覚を妨げないアームを用いて被検体の耳介の一部を押圧するので、被検体の押圧の際にアームが大きく動き、被検体を安定して押圧できないという問題があった。さらに、アームが脱落する場合もあった。
本発明は、アームの脱落を防ぎかつ被検体の耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る血圧計は、1対のアームの各端部に配置された2個のカフが耳介の一部又は側頭部の一部を挟持して押圧する血圧計であって、アーム同士を接続する支持体が、対輪及び対珠で囲まれた窪みに安定して保持される形状を有することを特徴とする。
装着部が耳介の表側にある窪みで保持されているので、アームの脱落を防ぐことができる。また、装着部が第1アーム及び第2アームの各一端を耳介の表側に安定して保持することができるので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。したがって、アームの脱落を防ぎかつ被検体の耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計を提供することができる。
具体的には、本発明に係る血圧計は、被検体の耳介の対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触する凸部を少なくとも一部に有し、前記凸部の一端が前記対輪に接触する装着部と、一端が前記凸部に接続され、他端が前記耳介の耳珠の裏側を押さえる第1アームと、一端が前記凸部の端部又は前記凸部に対する面に接続され、他端が前記耳介の耳珠の表側を押さえる第2アームと、前記第1アームの他端に保持された第1カフと、前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記耳介の耳珠の一部又は前記被検体の側頭部の一部を挟んで押圧することを特徴とする。
装着部が耳介の表側にある窪みで保持されているので、アームの脱落を防ぐことができる。また、装着部が第1アーム及び第2アームの各一端を耳介の表側に安定して保持することができるので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。ここで、第1アーム及び第2アームは、対向しているので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を効率よく押圧することができる。
また、本発明に係る血圧計は、少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部を有し、前記凸部の略扁平楕円体の長軸方向の端部を一端とする装着部と、互いの長手方向が対向しかつ前記凸部を挟んで前記装着部に各一端が接続され、各他端が被検体の一部を挟持する第1アーム及び第2アームと、前記第1アームの他端に保持された第1カフと、前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記被検体の一部を挟んで押圧することを特徴とする。
装着部は、略扁平楕円体の一部である凸部を有するので、凸部を対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触させることができる。装着部が耳介の表側にある窪みで保持されているので、アームの脱落を防ぐことができる。また、装着部が第1アーム及び第2アームの各一端を耳介の表側に安定して保持されるので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。なお、被検体の一部とは、耳介の一部又は側頭部の一部である。
また、本発明に係る血圧計は、被検体の耳介の対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触する凸部並びに前記凸部の前記対珠側の端部から前記耳介の珠間切痕を経て前記被検体の顔面側へ伸びる延長部を少なくとも一部に有する装着部と、一端が前記凸部に接続され、他端が前記耳介の耳珠の裏側を押さえる第1アームと、一端が前記延長部の先端に接続され、他端が前記耳介の耳珠の表側を押さえる第2アームと、前記第1アームの他端に保持された第1カフと、前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記耳介の耳珠の一部又は前記被検体の側頭部の一部を挟んで押圧することを特徴とする。
装着部が耳介の表側にある窪みで保持されているので、アームの脱落を防ぐことができる。また、装着部が第1アーム及び第2アームの各一端を耳介の表側に安定して保持されるので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。このとき、第2アームの一端が顔面側に配置されているので、第2アームは、顔面の凹凸の少ない部位に沿って耳珠の表側を押さえることができる。また、第2アームの長手方向を耳珠の表側の面と略垂直に容易に配置することができるので、第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を効率よく押圧することができる。
少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部並びに前記凸部の略扁平楕円体の長軸方向の端部から前記長軸方向へ伸びる棒状の延長部を少なくとも一部に有する装着部と、一方の一端が前記凸部に接続され、他方の一端が前記延長部の先端に接続され、互いの交差部分が被検体の一部を挟持する第1アーム及び第2アームと、前記第1アームの他端に保持された第1カフと、前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記被検体の一部を挟んで押圧することを特徴とする。
装着部は、略扁平楕円体の一部である凸部を有するので、凸部を対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触させることができる。装着部が耳介の表側にある窪みで保持されているので、アームの脱落を防ぐことができる。また、装着部が第1アーム及び第2アームの各一端を耳介の表側に安定して保持されるので、第1カフ及び第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。このとき、第2アームの一端が顔面側に配置されているので、第2アームは、顔面の凹凸の少ない部位に沿って耳珠の表側を押さえることができる。また、第2アームの長手方向を耳珠の表側の面と略垂直に容易に配置することができるので、第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を効率よく押圧することができる。
前記第2カフの押圧する方向に前記被検体を押さえる押さえ部を前記第2アームの一端と前記第2カフの間の前記第2アーム上にさらに備えることが好ましい。
押さえ部が顔面を押さえるので、第2アームは被検体の一部の表側を安定して押さえることができ、第2カフは被検体の一部を安定して押圧することができる。
前記第2カフは、前記第1カフよりも前記第2アームの長手方向に長いことが好ましい。
第2カフの押圧する面積が広いので、第2アームが回転しても、第1カフと対向する位置に第2カフを配置することができる。これにより、第2アームを適した位置に配置し、第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
前記第2アームは、前記第2カフの押圧する方向に略垂直な面内で、前記第2アームの前記一端を中心として回転することが好ましい。
第1アーム及び第2アームの開閉が可能になるので、第1カフ及び第2カフの着脱を容易にすることができる。このとき、第2カフの移動方向を、押圧する方向に略垂直な面内に制限することができるので、第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
前記第1アームは、前記第1アームと前記第1カフの押圧する方向とで形成される面内で、前記第2アームに対する角度が可変であることが好ましい。
第1アーム及び第2アームの開閉が可能になるので、第1カフ及び第2カフの着脱を容易にすることができる。このとき、第1カフの移動方向を、押圧する方向又はこの逆方向に制限することができるので、第1カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
前記第2アームは、前記第2アームと前記第2カフの押圧する方向とで形成される面内で、前記第1アームに対する角度が可変であることが好ましい。
第1アーム及び第2アームの開閉が可能になるので、第1カフ及び第2カフの着脱を容易にすることができる。このとき、第2カフの移動方向を、押圧する方向又はこの逆方向に制限して、第2カフは耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
本発明によれば、アームの脱落を防ぎかつ耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計の提供が可能になる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る血圧計の一例を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る血圧計の一例を示す上面図である。本実施形態に係る血圧計91は、被検体の耳介210の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに接触する凸部31を少なくとも一部に有し、凸部31の一端32が対輪102に接触する装着部11と、一端が凸部31に接続され、他端が耳介210の耳珠101の裏側を押さえる第1アーム12と、一端が凸部31の端部又は凸部31に対する面に接続され、他端が耳介210の耳珠101の表側を押さえる第2アーム13と、第1アームの他端に保持された第1カフ14と、第2アームの他端に保持された第2カフ15と、を備え、第1カフ14及び第2カフ15は、互いに対向し、耳介210の耳珠101を挟んで押圧することを特徴とする。
さらに、血圧計91は、第2カフ15の押圧する方向Cに略垂直な面内で、第2アーム13の一端を中心として第2アーム13を回転させる回転部21と、第1アーム12と第1カフ14の押圧する方向Dとで形成される面内で、第2アーム13に対する第1アーム12の角度Eを可変にする開き角調節部22と、第1カフ14及び第2カフ15が耳介210の耳珠101を押圧する圧力を可変する圧力可変手段(不図示)と、耳介210の耳珠101を押圧する圧力である押圧圧力値を検出する圧力検出手段(不図示)と、第1カフ14及び第2カフ15の押圧する耳介210の耳珠101の脈波を検出する脈波検出手段(不図示)を含む。
図1に示されている装着部11の形状は、凸部31の形状となっており、装着部11の一端32と凸部31の一端32は一致している。また、図1では、第1カフ14及び第2カフ15の挟持する被検体の一部が、耳介210の耳珠101である例について示している。被検体の一部は、耳介210の耳珠101に限定するものではなく、例えば、耳輪110、対輪脚107若しくは耳輪脚108等の耳介210の表側の凸部でもよい。又、被検体の一部は、側頭部の一部でもよい。側頭部の一部は、浅側頭動脈を押圧することのできる部分であることが好ましい。
図1は、第1カフ14及び第2カフ15が被検体の耳介210の耳珠101を挟持しているときの一例である。第1アーム12の一端及び第2アーム13の一端は、凸部31を挟んで装着部11に接続されている。第1アーム12の他端は、耳介210の耳珠101の裏側を押さえる。第2アーム13の他端は、耳介210の耳珠101の表側を押さえる。第1カフ14及び第2カフ15が被検体の耳介210の耳珠101を挟持しているとき、第1アーム12及び第2アーム13は、互いの長手方向が対向している。第1アーム12及び第2アーム13は、図1に示すように、アームの長手方向の全体が対向していてもよいが、一部が対向していてもよい。第1アーム12及び第2アーム13が対向しているので、第1カフ14及び第2カフ15は耳介210の一部又は側頭部の一部を挟持して効率よく押圧することができる。例えば、図1に示すように、耳珠101の裏側に第1カフ14を配置し、耳珠101の表側に第2カフ15を配置し、第1カフ14及び第2カフ15は耳珠101を挟持して効率よく押圧することができる。
第1アーム12及び第2アーム13は、例えば、図1及び図2に示すような棒状体のアームを用いることができる。棒状体は、部分的に湾曲又は屈曲していてもよい。第1アーム12及び第2アーム13の形状は、耳介210の形状に合わせた形状であることが好ましい。第1アーム12及び第2アーム13の形状が耳介210の形状に合わせた形状であれば、装着部11は第1アーム12及び第2アーム13の各一端をより安定させることができる。
装着部11は、少なくとも一部に凸部31を有し、凸部31の一端32が対輪102に接触するものである。凸部31は、被検体の耳介210の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに保持することのできるものである。例えば、凸部31の一端32から他端33までの長さが、対輪102の窪みと対珠103の窪みに掛かる長さであるものである。さらに、凸部31の一端32が対輪102の窪みの形状と一致し、凸部31の他端33の窪みの形状と一致するものでもよい。さらに、凸部31の一端32から他端33までの外壁面の形状が、対輪102から対珠103までの窪みの形状と一致するものでもよい。凸部31は、凸部31の全部が対輪102から対珠103までの窪みに接触するものでもよいが、一部が接触するものでもよい。
図1及び図2に示す装着部11は、装着部の第1形態を示している。図1に示す装着部11は、少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部31を有し、凸部31の略扁平楕円体の長軸方向の端部を一端32としている。凸部31は、例えば、側面が図1に示す装着部11の形状となるものを用いることができる。凸部31は、略扁平楕円体の長軸方向の一端32が対輪102の内側と接触し、略扁平楕円体の長手方向の他端33が対珠103の内側と接触している。対輪102の内側とは、耳珠101側に面する対輪102の側面である。また、対珠103の内側とは、耳珠101側に面する対珠103の側面である。凸部31の両端が対輪102の内側及び対珠103の内側と接触しているので、装着部11が対輪102から対珠103までの窪みで保持され、装着部11は第1アーム12及び第2アーム13の各一端を耳介210の表側に安定して保持することができる。略扁平楕円体は、ビーンズ形状のように湾曲していてもよい。また、図1に示すように非対称であってもよい。さらに、凸部31の形状は、略扁平楕円体に限定するものでない。例えば、球又は楕円球の一部であってもよい。さらに、凸部31の一部に凹凸が設けられていてもよい。凸部31の一部に設けられる凹凸が耳介210の形状に合わせた凹凸であることが好ましい。
図3は、装着部の第2形態を示す上面図である。図3に示す装着部18は、図2に示す装着部11とは異なり、凸部31に対する面が凸部31の形状に沿って凹んでいる。装着部18のように、図1に示す装着部11の凸部31に対する面が凸部31の形状に沿って凹んでいてもよい。装着部がこのような形状であれば、平板を変形して装着部が製造できるので、耳介に安定して装着可能な血圧計を容易に提供することができる。
図4は、装着部の第3形態を示す斜視図である。図4に示す装着部19は、対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに加え、耳甲介くう104及び耳甲介105で囲まれた窪みに接触する形状の凸部を有している。図4に示す装着部19の形状が、凸部の形状を表している。凸部は、さらに、珠間切痕106、耳甲介舟109又は耳道(不図示)と接触する形状であってもよい。装着部19は、耳介210に接触する面積を大きくすることができるので、耳介210からの図1及び図2に示す第1アーム12及び第2アーム13の脱落をより効果的に防ぎ、かつ、図1及び図2に示す第1アーム12及び第2アーム13の各一端を耳介の表側に安定して保持することができる。
なお、装着部の素材は限定するものではなく、例えば、金属、樹脂、ゴム、布又は紙を用いることができる。樹脂は、汎用プラスチック材料であってもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はこれらの共重合体がある。ゴムは、例えば、天然ゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロブチレンゴム、ナオブチレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ハイパロン、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム又はフッ素ゴムがある。布又は紙は、防水性のあるものが好ましく、例えば、ポリマーの塗装されている不織布でもよい。装着部は一体物で構成されていてもよいが、2以上の部材で構成されていてもよい。例えば、変形可能な袋体を用いてもよい。袋体の内部は、中空であってもよいし、水等の液体、ゲル、ゴム又は樹脂等の固体或いはこれらの混合物が収容されていてもよい。
図1に示す回転部21は、図2に示した第2カフ15の押圧する方向Cに略垂直な面内で、第2アーム13の一端を中心として第2アーム13を回転させるものである。すなわち、図1に示すように、第2アーム13を第2アーム13の一端を中心として方向Aに回転させるものである。方向Cは、第2アーム13に対し、第2カフ15の配置されている方向であってもよい。回転は、360°の回転が可能であってもよいが、これに限らない。例えば、90°であってもよいし、180°であってもよい。第2アーム13の回転する面内は、方向Cに垂直な面内に限らない。例えば、凸部31の中心の法線に垂直な面であってもよい。第2アーム13が方向Aへ回転するので、方向Aへ第2カフ15を移動させることができる。さらに第2カフ15が方向Cに移動できるので、第1カフ14及び第2カフ15の装着を容易にすることができる。このとき、第2カフ15の移動方向を、第2カフ15の押圧する方向Aに略垂直な面内に制限することができるので、第2カフ15は耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
図2に示す開き角調節部22は、第1アーム12と第1カフ14の押圧する方向Dとで形成される面内で、第2アーム13に対する第1アーム12の角度Eを可変にするものである。例えば、第1カフ14の押圧する方向Dに略同一な面内で第1アーム12の一端を中心として方向B又は方向Dに第1アーム12を回転させる回転軸を含むものを用いることができる。方向Dは、第1アーム12に対して第1カフ14の配置されている方向でもよい。角度Eが可変であるので、第1カフ14及び第2カフ15を開閉し、第1カフ14及び第2カフ15を容易に装着することができる。このとき、第1カフ14の移動が方向Dに略同一な面内で制限されており、第1カフ14の押圧する方向が変わることがないので、第1カフ14及び第2カフ15は耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。なお、角調節部22は、第2アーム13を回転させる回転軸を含むものでもよい。すなわち、第2アーム13は、第2アーム13と第2カフ15の押圧する方向とで形成される面内で、第1アーム12に対する角度Eを可変であってもよい。
図1及び図2に示す第1カフ14及び第2カフ15は、互いに対向し、被検体の一部101を挟んで押圧するカフである。被検体の一部とは、例えば、耳介210の一部又は側頭部の一部である。被検体の一部は、図1及び図2に示すように、耳介210の耳珠101であることが好ましい。カフは、例えば、膨張又は収縮する袋体を用いることができる。袋体が膨張したときに被検体の一部を挟持し、押圧する。袋体は、被検体の一部を押圧する方向に膨張するものでもよいし、被検体の一部を押圧する方向と垂直な方向にも膨張するものでもよい。また、袋体は、挟持している被検体の一部の脈動を停止させる圧力に耐えるものが好ましい。また、袋体の形状は限定しない。例えば、直方体、球、楕円球、円柱、楕円柱とすることができる。また、カフは、圧電素子等の機械的なアクチュエータで膨張又は収縮するものでもよい。なお、第1カフ14及び第2カフ15が膨張又は収縮してもよいが、第1カフ14及び第2カフ15が膨張又は収縮しなくてもよい。この場合は、第1アーム12及び第2アーム13が角度Eを小さくする方向に力を印加して被検体の一部を押圧すればよい。
圧力可変手段(不図示)は、第1カフ14及び第2カフ15が被検体の一部101を押圧する圧力を可変するものである。すなわち、圧力可変手段(不図示)は、第1カフ14及び第2カフ15が被検体の一部101を押圧する圧力である押圧圧力値を可変するものである。圧力可変手段(不図示)は、例えば、第1カフ14及び第2カフ15内へ外部から吸気した空気を供給して第1カフ14及び第2カフ15内の圧力を増加させ、第1カフ14及び第2カフ15内の空気を外部へ排気して第1カフ14及び第2カフ15内の圧力を減少させる空気ポンプを用いることができる。空気ポンプは、一気に所定圧力まで第1カフ14及び第2カフ15の圧力を増加させ、一定速度で圧力を減少させるものが好ましい。また、一定速度で所定圧力まで第1カフ14及び第2カフ15の圧力を増加させるものでもよい。所定圧力は、動脈の血流が停止する程の圧力であり、例えば、被検体の最高血圧値よりも30mmHg程高い圧力である。さらに、空気ポンプは、所定時間ごとにカフの圧力の増加を開始することが好ましい。所定時間は、予め設定されている時間であり、所定時刻としてもよい。所定時間は、被検体に応じて可変であることが好ましい。また、外部から入力された信号に応じて第1カフ14及び第2カフ15の圧力の増加を開始してもよい。
圧力検出手段(不図示)は、被検体の一部101を押圧する圧力である押圧圧力値を検出するものである。例えば、第1カフ14内又は第2カフ15内の空気圧を検出する気圧計である。又、第1カフ14又は第2カフ15の表面に加わる機械的エネルギーを電気エネルギーに変換するものでもよく、例えば、圧電方式、静電誘導方式、電磁誘導方式がある。圧電方式であれば、例えば、バイモルフ、モノモルフ、ユニモルフ、積層型、ムーニー型、マルチムーニー型、シンバル型などのセラミック単体の変位を利用するものを用いてもよい。
脈波検出手段(不図示)は、第1カフ14及び第2カフ15の押圧する被検体の一部101の脈波を検出するものである。例えば、第1カフ14から第1カフ14の外部へ出射光を出射する発光素子と、発光素子の出射した出射光が被検体の一部101で反射された反射光を第1カフ14で受光する受光素子とを有するものである。発光素子は、例えば端面発光型レーザ、面発光レーザ、又はLEDを用いることができる。出射する光の波長、振幅、位相等の特性は限定しない。例えば、被検体の一部101に含まれる血管によって散乱される光であってもよい。また、被検体の一部101の血管内部を流動するヘモグロビン等の流動物によって散乱される光であってもよい。受光素子は、例えば、シリコンフォトダイオードなどのフォトダイオード、CdSなどの光電導素子、光電管、ポジションセンサー、CCD、MOSなどによって受光するものを用いることができる。受光する光の波長、振幅、位相等の特性は限定しない。さらに、発光素子及び受光素子は、ドップラーレーダーであってもよい。光を用いた脈波の検出は外部からの振動の影響が少ないので、脈波が微弱となる末梢血管からも脈波を安定して検出することができる。したがって、発光素子及び受光素子を用いることで、脈波を安定して検出することができる。なお、脈波検出手段は上記に限定するものではなく、例えば、被検体の一部101の動脈のコロトコフ音を検出するもの、脈動による圧力又は振動を検出して圧脈を検出するものでもよい。
血圧計91の動作について図1及び図5を用いて説明する。図5は、血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈波信号振幅の時間推移を示す。図5(a)では、心臓の鼓動による被検体の周期的な動脈内圧61と、圧力検出手段(不図示)の検出する押圧圧力値62とを示す。図5(b)に示す脈動波形63は、脈波検出手段(不図示)の検出した脈波の信号波形である。
第1カフ14が耳珠101の裏側に装着され、第2アーム13の回転により第2カフ15が耳珠101の表側に装着される。第1カフ14及び第2カフ15が耳珠101を挟んだ状態で装着が完了する。所定の時刻になったとき、圧力可変手段(不図示)が吸気し、第1カフ14及び第2カフ15を膨張させる。膨張によって第1カフ14及び第2カフ15が耳珠101を押圧する。圧力可変手段(不図示)は、圧力検出手段が所定の圧力P0を検出するまで吸気を続け、第1カフ14及び第2カフ15の押圧圧力値62を増加させる。圧力P0は、予め設定された圧力であり、脈波を検出する動脈の血流が停止する圧力である。本実施形態では、脈波を検出する動脈は、例えば耳珠101の末梢血管とすることができる。圧力検出手段が圧力P0を検出した時間を時間T0とする。時間T0において脈動波形63はほぼ検出されない。
ここで、装着部11は耳介210の表側の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに保持されているので、耳介210の表側に安定して装着されている。第1カフ14及び第2カフ15が耳珠101を押圧する際、装着部11が耳介210の表側に安定して装着されているので、第1アーム12及び第2アーム13の耳珠101からの脱落を防ぐことができる。さらに、第1アーム12及び第2アーム13の一端の動きが制限されているので、第1カフ14及び第2カフ15は耳珠101を安定して押圧することができる。さらに、第1アーム12及び第2アーム13が対向して配置されているので、耳珠101を効率よく押圧することができる。さらに、第1カフ14が図2に示した方向Bに移動できるので、第1カフ14及び第2カフ15の装着を容易にすることができる。さらに、第2カフ15が方向Aに移動できるので、第1カフ14及び第2カフ15の装着が容易であり、かつ、第2カフ15は耳珠101の表側の面に垂直な方向へ安定して押圧することができる。
第1カフ14及び第2カフ15は、時間T0から収縮を開始し、押圧圧力値62を徐々に減少させていく。押圧圧力値62が動脈内圧61の最高値と等しくなった時間T1から耳介210の耳珠101に血液が流れ始め、脈動波形63が出現する。この時間T1での押圧圧力値62が収縮期血圧値P1となる。時間T1から脈動波形63の振幅は徐々に高くなり、時間T2で最大となる。この時間T2での押圧圧力値62が、動脈内圧61の拡張期血圧値P2となる。このようにして、収縮期血圧値P1、拡張期血圧値P2を決定し、血圧値を測定することができる。なお、血圧値の測定方法は上記に限定されるものではない。例えば、押圧圧力値62を徐々に減少させる代わりに、徐々に増加させてもよい。
なお、本実施形態では、図2に示す開き角調節部22を有し、第1アーム12が回転して角度Eを調節する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、開き角調節部22に代えて、第2アーム13の少なくとも一部は、第2アーム13と第2カフ15の押圧する方向Cとで形成される面内で、第1アーム12に対する角度Eを可変であるものであってもよい。例えば、方向Cに略同一な面内で第2アーム13を回転させることのできる回転部21と同様のものを用いることができる。また、第2カフ15と図1に示す回転部21との間の第2アーム13上に、第2カフ15を方向C又は方向Fで回転可能にする開き角調節部(不図示)を設けてもよい。このように、第2アーム13の全部若しくは一部が回転して開き角Eが調節可能であるものであってもよい。さらに、第1アーム12及び第2アーム13の全部若しくは一部が回転して開き角Eが調節可能であるものであってもよい。
また、本実施形態では、第1カフ14及び第2カフ15が耳珠101を押圧して血圧値を測定する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1カフ14及び第2カフ15は側頭部の一部を押圧して血圧値を測定してもよい。この場合、第1カフ14は耳道の内壁を押圧し、第2カフ15は側頭部の耳介210周辺を押圧することが好ましい。さらに、側頭部の一部は、浅側頭動脈を押圧することのできる部分であることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る血圧計91は、装着部11が耳介210の表側の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みで保持されるので、第1アーム12及び第2アーム13の脱落を防ぐことができる。さらに、第1アーム12及び第2アーム13の各一端が装着部11によって耳介210の表側に保持されているので、血圧値の測定において、第1カフ14及び第2カフ15は、耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。したがって、アームの脱落を防ぎかつ耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計の提供が可能になる。
(実施形態2)
図6は、本実施形態に係る血圧計の一例を示す斜視図である。図7は、実施形態に係る血圧計の一例を示す上面図である。本実施形態に係る血圧計92は、前述の実施形態1で説明した装着部11の形状と、第1アーム12及び第2アーム13の配置とが異なる。血圧計92は、図1に示す装着部11に代えて、被検体の耳介210の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに接触する凸部34並びに凸部34の対珠103側の端部33から耳介210の珠間切痕106を経て被検体の顔面111側へ伸びる延長部25を少なくとも一部に有する装着部16を備える。さらに、第1アーム12の一端が凸部34に接続され、第2アーム13の一端が延長部25の先端に接続されており、第1アーム12と第2アーム13との交差部分が被検体の耳珠101を挟持している。さらに、血圧計92は、第2カフ15の押圧する方向Cに被検体を押さえる押さえ部17を第2アーム13の一端と第2カフ15の間の第2アーム13上に含む。なお、図6では、第1アーム及び第1カフは省略した。第1アーム及び第1カフは、図1に示す第1アーム12及び第1カフ14と同様の位置に配置されている
装着部16は、前述の実施形態1で説明した装着部11が延長された延長部25を備えるものである。延長部25は、装着部16の他端33から耳介210の珠間切痕106を経て被検体の顔面111側へ伸びた形状を有する。延長部25の配置される装着部16の端部は、装着部16の他端33に限定するものではない。例えば、装着部16は、対輪102及び対珠103で囲まれた窪みに接触する凸部34と、珠間切痕106から顔面111側へ伸びる延長部25とが一体となっているものでもよい。凸部34と延長部25とは一体物であってもよい。また、凸部34と延長部25とが別の部材で構成されていてもよい。凸部34と延長部25との明確な区別はなく、例えば、珠間切痕106の幅よりも小さな幅となっている部分を延長部25としてもよい。珠間切痕106の幅とは、珠間切痕106の切れ込みの幅であり、耳珠101と対珠103との距離としてもよい。珠間切痕106の幅は、例えば、1mm以上10mm未満とすることができる。凸部34は、対珠103の窪みの内側及び耳珠101の内側と接触していることが好ましく、これらと接触することで、装着部16は第1アーム12及び第2アーム13の各一端を耳介210の表側にさらに安定して保持することができる。さらに、延長部25は、顔面111に接触していることが好ましい。延長部25が顔面111に接触していることで、第2アーム13を顔面111に沿って装着することができる。
装着部16としては、例えば、少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部34並びに凸部34の略扁平楕円体の長軸方向の端部33から長軸方向へ伸びる棒状の延長部25を少なくとも一部に有するものを用いることができる。延長部25を除いては、前述の実施形態1で説明した装着部11と同様のものを用いることができる。第2アーム13の長手方向を耳珠101の表側の面と略垂直に容易に配置することができるので、第2カフ15は耳介210の一部又は側頭部の一部を効率よく押圧することができる。
第1アーム12は、第1アーム12と第1カフ14の押圧する方向Dとで形成される面内で、第2アーム13に対する第1アーム12の角度Eが可変であることが好ましい。例えば、前述の実施形態1で説明した開き角調節部22を含むことが好ましい。第1カフ14を方向D又は方向Bへ移動させることができるので、第1カフ14及び第2カフ15の着脱を容易にすることができる。このとき、第1カフ14の移動方向を、押圧する方向D又はこの逆方向Bに制限することができるので、第1カフ14は耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
第2アーム13は、第2カフ15の押圧する方向Cに略垂直な面内で、第2アーム13の前記一端を中心として回転することが好ましい。例えば、前述の実施形態1で説明した回転部21を含むことが好ましい。第2アーム13の回転する面内は、延長部25の端部の配置される顔面111の法線に略垂直な面内としてもよい。第2カフ15を方向C又は方向Aへ移動させることができるので、第1カフ14及び第2カフ15の着脱を容易にすることができる。このとき、第2カフ15の移動方向を、第2カフ15の押圧する方向Cに略垂直な面内に制限することができるので、第2カフ15は耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
さらに、第2アーム13の少なくとも一部は、第1アーム12に対する角度Eが第2アーム13と第2カフ15の押圧する方向Cとで形成される面内で可変であることが好ましい。例えば、前述の図1に示した回転部21と同様に、方向Cに略同一な面内で第2アーム13を回転させることのできるものを用いることができる。また、第1アーム12と第1カフ14の押圧する方向Dとで形成される面内で、第2アーム13に対する第1アーム12の角度Eを可変にするものでもよい。例えば、第1アーム12と第1カフ14の押圧する方向Dとで形成される面内で、第2アーム13に対する第1アーム12の角度Eを可変にする開き角調節部22を用いることができる。また、第2カフ15と図6に示す回転部21との間の第2アーム13上に、第2カフ15を方向C又は方向Fで回転可能にする開き角調節部(不図示)を設けてもよい。このように、第2アーム13の全部若しくは一部が回転して開き角Eが調節可能であるものであってもよい。さらに、第1アーム12及び第2アーム13の全部若しくは一部が回転して開き角Eが調節可能であるものであってもよい。
第2カフ15は、前述の実施形態1で説明したものと同様のものを用いることができる。ここで、血圧計92において、第2カフ15は、第2アーム13の長手方向に第1カフ14より長いことが好ましい。すなわち、第2カフ15の耳介210の一部又は側頭部の一部を押圧する面積は、第1カフ14より大きいことが好ましい。例えば、第1カフ14及び第2カフ15が実施形態1で説明した袋体の場合、袋体の面積が大きいことが好ましい。第2カフ15が第2アーム13の長手方向に広い面積を押圧することができるので、第2カフ15が方向Aへ移動し、第2カフ15の耳珠101と接触する位置が変化した場合でも、第1カフ14と対向する位置に第2カフ15を配置することができる。これにより、凹凸の少なく第1カフ14及び第2カフ15の押圧に適した位置に第2アーム13を配置することができるので、第2アーム13は耳介210の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することができる。
図7に示す押さえ部17は、第2アーム13上の第2アーム13の一端と第2カフ15の間に配置され、第2カフ15の押圧する方向Cに顔面111を押さえるものである。押さえ部17は、前述の第1カフ14及び第2カフ15と同様のものを用いることができる。押さえ部17が顔面111を押さえるので、摩擦抵抗により第2アーム13の動きを制限することができる。また、押さえ部17は柔軟なものが好ましい。柔軟であることにより、第2カフ15の耳介210の一部又は側頭部の一部の押圧を妨げることなく、顔面111を安定して押さえることができる。第2カフ15が耳珠101を押圧する際に、押さえ部17が顔面111を押さえるので、第2アーム13は耳珠101の表側を安定して押さえることができる。
血圧計92の動作は、前述の実施形態1で説明した血圧計91と同様であるが、第2アーム13を装着することのできる被検体の部位が異なる。血圧計92では、第2アーム13を顔面上の耳介の付け根の凹凸の少ない部位に沿って配置することができるので、第2アーム13を安定して装着することができる。これにより、装着部16を耳介210の表側で安定に装着し、かつ、第2アーム13を顔面111で安定に装着することができるので、日常生活を妨げることなく血圧計92を安定に装着し続けることができる。また、押さえ部17が顔面111を押さえれば、第2アーム13をさらに安定させることができる。さらに、第2アーム13の長手方向を耳珠101の表側の面と略垂直に容易に配置することができるので、第2カフ15は耳珠101を効率よく押圧することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る血圧計92は、装着部16が耳介210の表側の対輪102及び対珠103で囲まれた窪みで保持され、耳介210の表側に配置されている第1アーム12と顔面111に配置されている第2アーム13との交差部分で耳介210の一部又は側頭部の一部を挟持し、血圧値を測定することができる。装着部16が耳介210の表側で安定に装着されるので、第1アーム12及び第2アーム13の脱落を防ぐことができる。さらに、第2アーム13が凹凸の少ない位置で装着可能なので、第2アーム13を安定させることができる。したがって、アームの脱落を防ぎかつ耳介の一部又は側頭部の一部を安定して押圧することのできる血圧計の提供が可能になる。
本発明は、耳介の表側に安定して保持することができるので、心拍数などの生体情報を測定する機能を追加して、耳介装着型の生体情報測定装置としても利用することができる。
実施形態1に係る血圧計の一例を示す斜視図である。 実施形態1に係る血圧計の一例を示す上面図である。 装着部の第2形態を示す上面図である。 装着部の第3形態を示す斜視図である。 血圧値の測定例を示すグラフであり、(a)は圧力の時間推移、(b)は脈波信号振幅の時間推移を示す。 実施形態2に係る血圧計の一例を示す斜視図である。 実施形態2に係る血圧計の一例を示す上面図である。
符号の説明
11、16、18、19 装着部
12 第1アーム
13 第2アーム
14 第1カフ
15 第2カフ
17 押さえ部
21 回転部
22 開き角調節部
25 延長部
31、34 凸部
32 装着部の一端
33 装着部の他端
61 動脈内圧
62 押圧圧力値
63 脈動波形
91、92 血圧計
101 耳珠
102 対輪
103 対珠
104 耳甲介くう
105 耳甲介
106 珠間切痕
107 対輪脚
108 耳輪脚
109 耳甲介舟
110 耳輪
111 顔面
210 耳介
A 第2アームの回転方向
B 第1アームの押圧方向の逆方向
C 第2カフの押圧方向
D 第1カフの押圧方向
E 第1アームと第2アームの開き角
F 第2アームの押圧方向の逆方向

Claims (9)

  1. 被検体の耳介の対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触する凸部を少なくとも一部に有し、前記凸部の一端が前記対輪に接触する装着部と、
    一端が前記凸部に接続され、他端が前記耳介の耳珠の裏側を押さえる第1アームと、
    一端が前記凸部の端部又は前記凸部に対する面に接続され、他端が前記耳介の耳珠の表側を押さえる第2アームと、
    前記第1アームの他端に保持された第1カフと、
    前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、
    前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記耳介の耳珠の一部又は前記被検体の側頭部の一部を挟んで押圧することを特徴とする血圧計。
  2. 少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部を有し、前記凸部の略扁平楕円体の長軸方向の端部を一端とする装着部と、
    互いの長手方向が対向しかつ前記凸部を挟んで前記装着部に各一端が接続され、各他端が被検体の一部を挟持する第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アームの他端に保持された第1カフと、
    前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、
    前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記被検体の一部を挟んで押圧することを特徴とする血圧計。
  3. 被検体の耳介の対輪及び対珠で囲まれた窪みに接触する凸部並びに前記凸部の前記対珠側の端部から前記耳介の珠間切痕を経て前記被検体の顔面側へ伸びる延長部を少なくとも一部に有する装着部と、
    一端が前記凸部に接続され、他端が前記耳介の耳珠の裏側を押さえる第1アームと、
    一端が前記延長部の先端に接続され、他端が前記耳介の耳珠の表側を押さえる第2アームと、
    前記第1アームの他端に保持された第1カフと、
    前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、
    前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記耳介の耳珠の一部又は前記被検体の側頭部の一部を挟んで押圧することを特徴とする血圧計。
  4. 少なくとも一部に略扁平楕円体の一部である凸部並びに前記凸部の略扁平楕円体の長軸方向の端部から前記長軸方向へ伸びる棒状の延長部を少なくとも一部に有する装着部と、
    一方の一端が前記凸部に接続され、他方の一端が前記延長部の先端に接続され、互いの交差部分が被検体の一部を挟持する第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アームの他端に保持された第1カフと、
    前記第2アームの他端に保持された第2カフと、を備え、
    前記第1カフ及び前記第2カフは、互いに対向し、前記被検体の一部を挟んで押圧することを特徴とする血圧計。
  5. 前記第2カフの押圧する方向に前記被検体を押さえる押さえ部を前記第2アームの一端と前記第2カフの間の前記第2アーム上にさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の血圧計。
  6. 前記第2カフは、前記第1カフよりも前記第2アームの長手方向に長いことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の血圧計。
  7. 前記第2アームは、前記第2カフの押圧する方向に略垂直な面内で、前記第2アームの前記一端を中心として回転することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の血圧計。
  8. 前記第1アームは、前記第1アームと前記第1カフの押圧する方向とで形成される面内で、前記第2アームに対する角度が可変であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の血圧計。
  9. 前記第2アームは、前記第2アームと前記第2カフの押圧する方向とで形成される面内で、前記第1アームに対する角度が可変であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の血圧計。
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