JPH0420481Y2 - - Google Patents

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JPH0420481Y2
JPH0420481Y2 JP1987128473U JP12847387U JPH0420481Y2 JP H0420481 Y2 JPH0420481 Y2 JP H0420481Y2 JP 1987128473 U JP1987128473 U JP 1987128473U JP 12847387 U JP12847387 U JP 12847387U JP H0420481 Y2 JPH0420481 Y2 JP H0420481Y2
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suspension
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、工鉱業等によつて生じる懸濁液を、
固形粒子と清浄液とに分離、回収するための処理
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、懸濁液を処理して、固形粒子(懸濁粒
子)と洗浄液とに分離するには、一般に、沈降
槽、シツクナ、濾過槽などが使用されている。
沈降槽は、懸濁液中に混在する固形粒子が重力
によつて沈降し、上部の液は清澄化するという自
然の現象を利用するもので、設備費が安価なこと
から、最も一般的に使用されている。
しかし、沈降槽は、長時間の沈降時間を要して
非能率的であり、また、懸濁液が槽内に動水とし
て流入している場合には、固形粒子と液とが不規
則に交流して、固形粒子の沈降が充分に行なわれ
ず、高能率の清浄化は期待できない。
そのため、沈降槽においては、固形粒子と清浄
液との分離を、速やかにかつ整然と行わしめるた
めに、例えば特公昭49−28375号公報や実公昭57
−17985号公報に記載されているように、適当な
前向傾斜角をもつ複数の傾斜板を沈降槽内に平行
に配設し、これにより、懸濁液の清浄化を効果的
に行なうという手段がとられている。
この種の処理装置の概要は、例えば、第4図に
示す如くである。
すなわち、沈降槽A内に、僅小の間隔をもつて
平行に配列された多数の前傾傾斜板Bからなるブ
ロツク状の傾斜板ユニツトCを設けし、その後側
に位置する攪拌槽Dに供給され、かつ攪拌機Eに
より攪拌された懸濁液を、前記ユニツトCへ通過
させることにより、懸濁液中の固形粒子を、各傾
斜板Bの表面に沿つて沈降させ、清浄液のみを、
沈降槽Aの上部に設けた受樋F内に溢出させて、
回収するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述の処理装置では、傾斜板ユニツトCにおけ
る各傾斜板B間の間隔が小さいので、各傾斜板B
間を、懸濁液が均等に流れることは困難であり、
また各ユニツトC自身が大きな抵抗体となり、沈
降槽に流入した懸濁液の大部分は、抵抗の大きい
傾斜板ユニツトCを避けて、第4図の矢印の如
く、最短径路をもつて、しかも流速を速めなが
ら、直接受樋F内へ流れ込もうとする。
そのため、傾斜板の一部しか有効に作用せず、
懸濁液の大部分は、固形粒子を含んだ未処理のま
ま、受樋に流入することとなる。
本考案は、上記問題点を解決するためになされ
たもので、懸濁液が傾斜板間を確実に流れるよう
にし、もつて、固形粒子と清浄液との分離を効果
的に行なわせるようにした処理装置を提供するこ
とを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
沈降槽内に、複数の前傾傾斜板を互いに平行に
配設し、懸濁液を、各傾斜板の間を上昇させるこ
とにより、固形粒子と清浄液とに分離させるよう
にした処理装置であつて、開口と開口片辺に形成
される立上片とからなる上面板を、分離槽上部に
前後方向に傾斜させて設けるとともに、傾斜板を
分離槽内から上方の開口を貫通させるように設け
ることにより、立上片と傾斜板の対峙で受樋を形
成し、各受樋の側端部を、前後方向を向く排液溝
を介して、最下流に位置する清浄水回収用の集合
樋と連絡してなる懸濁液の処理装置。
〔作用〕
沈降槽内の懸濁液は、各傾斜板6,6…の間を
上昇し、上面板15の開口16に到達する。懸濁
液は、槽内の圧力で上方に延出する傾斜板6,6
…と立上片17,17…との間をさらに上昇し、
傾斜板6,6…間を確実に流れ、固形粒子と清浄
液との分離が効果的に行われる。
清浄液は、傾斜板6,6…と立上片17,17
…で形成される受樋7,7…内に溢流し、さらに
上面板15とともに前後方向に傾いた排液溝9を
介して、最下流しに位置する集合樋8に回収され
る。
このように、清浄液は受樋7,7…内に溢流
し、上面板15の傾きによつて迅速に1個の集合
樋8へと流れる。
さらに、傾斜板6の上部と上面部15の立上片
17を利用して受樋7が形成されているので、沈
降槽内を有効に利用してコンパクトで、しかも傾
斜板6が上方に延び、長いので効果的な分離が可
能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。
第1図は、本考案の第1実施例の縦断側面図、
第2図は、同じく平面図である。
沈降槽1は、隔壁1aをもつて、後側の攪拌槽
2と前側の分離槽3とに区画されている。
分離槽3は、複数の開口16,16…と開口1
6,16…の片辺に形成される立上片17,17
とからなる上面板15で上方を覆われている。
また、上面板15は前後方向に若干傾斜させて
設けられている。
攪拌槽2内には、供給管4より流入した懸濁液
を攪拌し、これに含まれる固形粒子を凝集させ
て、分離槽3に導くための攪拌機5が設けられて
いる。
分離槽3内には、下縁を、攪拌槽2の下端にお
ける導液口2aとほぼ同位とし、かつ上縁を、沈
降槽1の上面より若干下位とした複数の前傾傾斜
板6が、等間隔をもつて、平行に配設されてい
る。
各傾斜板6の傾斜角は、懸濁液における固形粒
子の沈降、および清浄液の上昇を、整然と、かつ
抵抗少なく、効果的に行なわせるように、経験則
に基づいて定められている。
また、角傾斜板6間の間隔は、懸濁液が、小さ
く抵抗で上昇しうるように、やや大きめとしてあ
る。
各傾斜板6,6…は、前述の上面板15の各開
口16,16…を貫通するようにして、その上端
部分が各開口16,16…から延出するようにし
て取付けられており、開口16,16…を介して
立上片17,17…と対峙している。
開口16を介して対峙する立上片17と傾斜板
6とは、清浄水が溢流する溢流口を形成し、開口
16の存在しない上面板15を介して対峙する立
上片17と傾斜板6とは、受樋7を形成してい
る。
各受樋7の両側には、前後方向に傾斜した上面
板15と沈降槽1の側板とで形成される排液溝9
が配設され、上面板15の端部(図では左端)に
は集合樋8が形成されている。
10は、集合樋8へ流入した清浄水を回収する
ための排出管である。
11は、沈降槽1の底部に前後方向に配設した
スクリユウコンベアで、各傾斜板6に沿つて沈降
したスラリー状の固形粒子を、沈降槽1の底面前
端における排出口12よの、定期的に排出させる
ものである。
なお、各傾斜板6には、起振装置14がそのほ
ぼ中央部に貫挿固着された共通の起振軸13をも
つて、連結され、例えば、固形粒子が粘着性を有
する場合、起振装置14を作動させることによ
り、傾斜板6に付着している固形粒子を、強制的
に振い落とすことができるようにしてある。
次に、上記実施例における作用を説明する。
攪拌槽2より分離槽3の下部に流入した懸濁液
は、各傾斜板6,6…の間を上昇し、上面板15
の開口16に到達する。懸濁液は、槽内の圧力で
上方に延出する傾斜板6,6…と立上片17,1
7…との間をさらに上昇し、傾斜板6,6…間
を、確実に流れる。
この過程で、懸濁液中に含まれる固形粒子は、
各傾斜板6に付着するか、もしくはその前面に沿
つて沈降し、清浄液のみが上昇することとなり、
固形粒子と清浄液との分離が効果的に行われる。
清浄液は、傾斜板6,6…と立上片17,17
…で形成される受樋7,7…内に溢流し、さらに
上面板15とともに前後方向に傾いた排液溝9を
介して、最下流に位置する集合樋8に回収され
る。
なお、上記実施例のように、各傾斜板6間の間
隔を、懸濁液の上昇を妨げない程度に大き目とす
ると、懸濁液は、傾斜板6の間を、抵抗小さく、
ゆるやかに上昇して、各傾斜板6の全表面と有効
に作用し、固形粒子を効果的に分離沈降させるこ
とができる。
また、一旦受樋7および集合樋8に流入した清
浄液は、懸濁液と再交流することはなく、従つて
清浄度の高い清浄液の回収が可能となる。
傾斜板6の表面に付着した固形粒子は、起振装
置14を作動させることにより、分離沈降させる
ことができるので、懸濁液の清浄化がより促進さ
れるとともに、傾斜板6の保持も容易かつ確実と
なる。
第3図は、本考案の第2実施例を示すもので、
最後位の傾斜板6aの下部を、隔壁1aの下部と
一体化するとともに、この傾斜板6aの前面上端
に、集合樋8を設けてある。
その他の構成は、第1実施例と同様につき、そ
れと同一部分に同一符号を付して、説明は省略す
る。
第2実施例によると、懸濁液は、すべて確実に
傾斜板6間を上昇するので、清浄化はより良好と
なる。
〔考案の効果〕
本考案は、次の効果を奏する。
(a) 傾斜板6の上部と上面板15と立上片17を
利用して受樋7が形成されているので、沈降槽
内を有効に利用して、コンパクトで、しかも傾
斜板6が上方に延び、長いので、効果的な分離
を行うことができる。
(b) 懸濁液は、槽内の圧力で上方に延出する傾斜
板6,6…と立上片17,17…との間を上昇
し、傾斜板6,6…間を、確実に流れるので、
固形粒子と清浄液との分離を効果的に行うこと
ができる。
(c) 清浄液を、受樋7,7…内に溢流させ、上面
板15の傾きによつて迅速に1個の集合樋8へ
と流すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例の縦断側面図、
第2図は、同じく平面図、第3図は、本考案の第
2実施例を示す縦断側面図、第4図は、従来の処
理装置の縦断側面図である。 1……沈降槽、1a……隔壁、2……攪拌槽、
3……分離槽、5……攪拌機、6……傾斜板、7
……受樋、8……集合樋、9……排液溝、10…
…排出管、11……スクリユウコンベア、12…
…排出口、14……起振装置、15……上面板、
16……開口、17……立上片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 沈降槽内に、複数の前傾傾斜板を互いに平行に
    配設し、懸濁液を、各傾斜板の間を上昇させるこ
    とにより、固形粒子と清浄液とに分離させるよう
    にした処理装置であつて、 開口と開口片辺に形成される立上片とからなる
    上面板を、分離槽上部に前後方向に傾斜させて設
    けるとともに、傾斜板を分離槽内から上方の開口
    を貫通させるように設けることにより、立上片と
    傾斜板の対峙で受樋を形成し、 各受樋の側端部を、前後方向を向く排液溝を介
    して、最下流に位置する清浄水回収用の集合樋と
    連絡してなる懸濁液の処理装置。
JP1987128473U 1987-08-26 1987-08-26 Expired JPH0420481Y2 (ja)

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JP1987128473U JPH0420481Y2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26

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JPS6436004U JPS6436004U (ja) 1989-03-06
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH105505A (ja) * 1996-06-28 1998-01-13 Kubota Corp 固液分離装置
JP2000042305A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Japan Envirotic Ind Co Ltd 固液分離槽
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4928375A (ja) * 1972-07-05 1974-03-13
JPS5717985U (ja) * 1980-07-01 1982-01-29

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