JPH04203163A - コンクリート型枠の形成方法および型枠保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、間仕切り等のコンクリート壁体を構築するた
めのコンクリート型枠の形成方法と、その方法の実施に
使用する型枠保持装置に関するものである。

（従来の技術） 従来からコンクリート壁体を構築するための型枠として
は、縦長長方形状の合板等の周縁に裏面側に向かって一
定の突出幅を有する補強枠材を一体に取りつけてなる型
枠パネルを使用し、この型枠パネルを複数枚、互いにそ
の両側対向補強枠材同士を接合させながら並列すると共
に、この並列パネルを打設すべきコンクリート壁体の厚
み間隔を存して対向させ、その対向面間にスペーサを介
在させると共に該スペーサの両端部を対向パネルの外部
に突出させて、その突出端部に配設したパイプ保持具を
突出端部に螺合しているナツトにより締めつけ、隣接す
るバイブ保持具間に挿通状態に支持させた横パイプによ
りパネル同士を強固に連結するように構成した型枠形成
方法が知られている。

又、上記のような補強枠材を有する型枠パネルに代えて
、耐彎曲強度を有する厚みが２８ｍ−の厚い合板等の平
板パネルを使用し、このパネルの両側端に半円形状の孔
を長さ方向に一定間隔毎に設けて、隣接するパネルの対
向端面を接合させた際に円形の取付孔を形成するように
し、この型枠パネルを複数枚、互いにその両側対向補強
枠材同士を接合させながら並列すると共に該並列パネル
を打設すべきコンクリート壁体の厚み間隔を存して対向
させ、その対向面間に介在させたスペーサの両端部を前
記円形孔を通じて対向パネルの外部に突出させ、その突
出端部に締付金具を螺合させることによりパイプ等を使
用することなく型枠を形成する方法が開発されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら前者の型枠によれば、型枠パネルの裏面外
周縁に補強枠材を一体に突設して、コンクリートを打設
した際における型枠パネルの彎曲を防止しているために
、このような型枠を多数枚準備するには、その製作費用
が高くつき、その上複数枚、積層して保管或いは運搬等
を行うには嵩張りが生じ、取扱性にも難点がある。

一方、後者の型枠によれば、耐彎曲強度を有する厚みが
２８１の厚い合板等の平板パネルを使用しているために
、重量が極めて大きくなって型枠形成時における組立作
業が困難となり、さらに、解体その他の取扱時において
も円滑な作業の妨げとなって能率の低下を招く虞れがあ
る。

又、コンクリート壁体の構築用型枠パネルは、横幅が４
５０１ｍ１、縦幅が１８００〜３６０（１＋＋ｍの縦長
長方形状のものが使用されており、型枠組立後にコンク
リートを打設した場合にはその上下端に対して長さ方向
の中央部がコンクリートを打設した時の内部圧力によっ
て外側に彎曲しようとし、上記のような厚みを大きくし
て耐曲げ力を増大しても、垂直面を確実に保持すること
ができない場合が生じる虞れがある。

本発明はこのような問題点を全面的に解消したコンクリ
ート型枠の形成方法およびその方法の実施に使用する型
枠保持装置の提供を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明のコンクリート型枠
形成方法は、桟木等の補強枠材を設けていない厚さｌＯ
〜１５＋ｍの合板単体からなり、且つ両側端部に半円形
状の切欠部を長さ方向に所定間隔毎に設けてなる所定寸
法を有する複数枚の枠板を、その対向側端面を互いに接
合させて並列すると共に接合によって合致する前記対向
側端部に設けた半円形切欠部により゛円形孔を形成し、
この並列枠板を一定間隔を存して対向させて相対する各
円形孔間に棒状のスペーサを介在させて対向枠板間を一
定間隔に保持させ、さらに、前記棒状のスペーサの両端
部を前記並列枠板の円形孔から突出させてその突出端部
に螺子により締めつけられるパイプ保持金具を設け、枠
板幅方向に隣接するバイブ保持金具間に直径が３０顯−
以下の横バイブを架設すると共に該横バイブと枠板との
間に直径が３０１１ＩＩｌ以下の縦バイブを介在させ、
前記保持金具により横パイプを介して縦パイプを枠板面
に圧接させることを特徴とするものである。

又、このコンクリート型枠形成方法の実施に使用する型
枠保持装置は、棒状のスペーサと、このスペーサの両端
螺子部に螺合したナツトと、中央部に穿設した孔をスペ
ーサの両端部に挿通させて前記ナンドにより締め付けら
れるパイプ保持金具とからなり、このパイプ保持金具は
断面Ｕ字状に彎曲して前記中央孔から一側部の対向側片
に一本のパイプを保持する半円形状の凹部を形成する一
方、他側部の対向側片に二本のパイプを保持する半長円
形状の凹部を設けてなる構造を有するものである。

（作　　用） 両側端部に半円形状の切欠部を長さ方向に一定間隔毎に
設けている枠板を複数枚、その対向側端面を順次接合さ
せて並列させると、各接合部において前記半円形状の切
欠部の合致により円形孔が形成される。

この際、枠板は１０〜１５＋＋ｍの厚みの合板単体より
形成されているので、軽（て組立時においても容易に取
扱うことができる。

この並列枠板を形成すべきコンクリート壁体の厚みに相
当する間隔を存して対設し、両並列枠板の各対向円形孔
間にコンクリート型枠保持装置の棒状スペーサを介在さ
せて並列枠板間を一定間隔に保持する。

さらに、棒状スペーサの両端部を対向円形孔から外部に
突出させてその突出端部に保持金具を装着し、枠板の横
幅方向に対向する保持金具間に横パイプを架設すると共
にこの横パイプと枠板との間に縦パイプを介在させたの
ち、突出端部に螺合したナツトを締め付けると、これら
のパイプが保持金具と枠板間に挟着され、横パイプによ
って枠板間が強固に連結する一方、縦パイプが枠板の外
面縦方向に密接して薄い枠板にも拘わらず彎曲変形が確
実に阻止され、精度のよいコンクリート壁体の構築が可
能となる。

さらに、保持金具には二本の横パイプを保持し得る半長
円形状の凹部を設けているので、この凹部に二本の横パ
イプを重ね合わせ状態で装着、固定させることが可能と
なって、並列枠板の組立強度が一層増大するものである
。

又、これらのパイプとして、直径が３０ｍｍ以下のもの
を使用して作業性並びに取扱性の向上を図り得るもので
ある。

（実　施　例） 次に、本発明の実施例を図面について説明すると、型枠
パネルとしての枠板（１）は、横幅が４５＋＋ｍ。

縦幅（長さ）が１８００〜３６００ＩｌｌＩ、厚みが１
０〜１５ｍｍの縦長長方形状の合板単体からなり、その
裏面には桟木等の補強枠材を設けていない平板状のもの
を使用する。

この枠板（１）の両側端部には第３図に示すように、長
さ方向に一定間隔、例えば４５＋ｗｍ間隔毎に半円形状
の切欠部（２ａ）　（２ａ）・・（２ａ）が設けられて
あり、枠板（１）（１）同士の対向側端面を接合させた
際に、第４図に示すようにこれらの切欠部（２）　（２
）の合致によって円形孔（２）を形成するように構成し
である。

型枠を組立て保持する装置としては、第５図に示すよう
に、棒状のスペーサ本体（３）の両端螺子部（３ａ）　
（３ａ）に螺合するコーン（４）（４）と、このコーン
（４）（４）に着脱自在に取付ける螺子部（５）　（５
）とからスペーサが構成され、螺子部（５）　（５）に
は互いに対向する方向に断面Ｕ字状に屈曲したパイプ保
持金具（６）の中央部に設けている通孔（７）を挿通さ
せていると共に端部にナンド（８）を螺合させてなる構
造を有するものである。

この装置を更に具体的に説明すると、前記コーン（４）
　（４）はその対向内端面の中央部にスペーサ本体（３
）の螺子部（３ａ）に螺合する螺子孔（４ａ）を設けて
いると共に外側端面の中央部には前記円形孔（３）に挿
通可能な螺子（４ｂ）を突設しである。又、螺子部（５
）の内端部には中心部にコーン（４）の前記螺子（４ｂ
）に螺合可能な螺子孔（５ｂ）を設けている鍔部材（５
ａ）を一体に設けである。

パイプ保持部材（６）は、矩形状の金属板を断面Ｕ字状
に折り曲げて中央板片（６ａ）の両側に直角方向に屈折
した両側片（６ｂ）　（６ｂ）を形成すると共に中央板
片（６ａ）に前記通孔（７）を穿設し、二〇通孔（７）
を中央にして両肘向側片（６ｂ）　（６ｂ）の−側部に
一本のパイプの半周部を保持し得る半円形状の凹部（９
）を、他側部に２本のパイプの半周部を並列状態で保持
し得る半長円形状の凹部ａωを設けである。

このように構成したコンクリート型枠保持装置を使用し
て型枠を形成するには、まず、枠板（１）（１）゛を互
いにその対向側端面を接合させた状態に立設すると、こ
れらの枠板（１）（１）の接合部に半円形状の切欠部（
２ａ）　（２ａ）の合致によって円形孔（２）が形成さ
れるので、各円形孔（２）にスペーサ本体（３）の一端
部に螺合しでいるコーン（４）の螺子（４ｂ）を挿通さ
せ、該コーン（４）を仮枠（１）（１）の接合片面間に
亘って当接させると共に、円形孔（２）から突出した螺
子（４ｂ）に螺子棒（５）の鍔部材（５ａ）を螺合させ
、この螺子棒（５）を回動してその鍔部材（５ａ）を板
枠（１）（１）の接合部の他方の片面間に圧接させるこ
とにより前記コーン（４）とこの鍔部材（５ａ）とによ
って枠板（１）（１）の接合部を挟着させる。

同様に、スペーサ本体（３）の他端部側に対しても枠板
（１）（１）を並列、立設させてこれらの枠板（１）の
接合部における各円形孔（２）にコーン（４）の螺子（
４ｂ）を挿通し、その突出部に螺子棒（５）の鍔部材（
５ａ）を螺進させてコーン（４）と鍔部材（５ａ）とに
よって枠板（１）（１，）の接合部を挟着させる。

この状態にすると、並列枠板（ＩＨＩ）はスペーサ本体
（３）を介して打設すべきコンクリート壁の厚さに応し
た一定間隔を存して対向し、以下、この組立作業を繰り
返し行って、複数枚の枠板（１）（１）・・・（１）を
スペーサを介して一定間隔に保持された状態で並列させ
る。

次いで、対向並列枠板の各枠板（１）（１）の外面にお
ける中央部に縦パイプ（１０を当接、配置すると共に横
方向に隣接するパイプ保持金具（６）（６）の凹部（９
）（９）間及び凹部００００間に横バイブ面を架設して
前記縦パイプ（１１）を押さえた状態とし、しかるのち
、パイプ保持金具（６）を挿通させている螺子棒（５）
に螺合したナツト（８）を螺進させて締め付けると、縦
パイプＯＤは横パイプａ２１によって枠板（１）の外面
に圧接、固定されると共に横パイプ［２１は縦パイプ（
１０とパイプ保持金具（６）の凹部（９）ＧＯ）とで挟
着状態に固定されるものである。

この際、保持金具（６）には二本の横パイプ（ｍ　Ｑ２
）を保持し得る半長円形状の凹部０ωを設けているので
、この凹部００）に二本の横パイプ（１２１０２１を重
ね合わせ状態で装着、固定させることができて、並列枠
板の組立強度が一層増大するものである。

こうして組立てられた型枠内にコンクリートを打設して
所望のコンクリート壁体を築造し、築道後、型枠保持装
置の螺子棒（５）からパイプ保持具（６）を取り外して
縦パイプ（１θ及び横パイプ面を撤去すると共に螺子捧
（５）を壁体内に埋設されているスペーサ本体（３）の
コーン（４）から取り外したのち、枠板（１）をコンク
リート壁体面から剥離、撤去して、次のコンクリート壁
体の築造に使用する。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、型枠パネルとしての枠板
は、桟木等の補強枠材を設けていない厚さ１０〜１５ｍ
５の合板単体から形成されているので、所望寸法の枠板
に簡単に製作できて安価に提供できると共に、積層して
も高張ることな（保管或いは運搬等が容易に行えるもの
であり、その上、軽量であるから、施工時における取扱
いや組立作業が円滑に行えて作業能率の向上を図ること
ができるものである。

さらに、型枠形成時においては、枠板の両側端部に設け
ている半円形状の切欠部を合わせて円形孔を形成しなが
ら複数枚の枠板を並列し、この並列枠板を所望間隔を存
して対設すると共に対向する円形孔間にスペーサを介在
させて並列枠板間を一定間隔に保持させ、さらに、円形
孔から突出する端部に、螺子により締めつけられるバイ
ブ保持金具を設けて枠板幅方向に隣接するこれらのパイ
プ保持金具間に横パイプを架設すると共に該横パイプと
枠板との間に縦パイプを介在させ、前記保持金具をナツ
トにより締めつけて型枠を組立てるものであるから、枠
板は上記のように薄肉にも拘わらず、その外面が縦パイ
プによって押さえ付けられてコンクリートを打設した型
枠内側からの圧力に強固に対抗し、枠板が外方に彎曲す
るのを確実に防止して常に垂直面に保持することができ
、精度の良いコンクリート壁体を築造できるものである
。

又、縦パイプ並びに横パイプとして、直径が３５−輪以
下の小径管を使用しているので、上記枠板と同様にその
取扱が容易となり、作業性の向上を図ることかできるも
のである。

更に又、横パイプを架設、支持するバイブ保持金具には
、二本の横パイプを保持し得る半長円形状の凹部を設け
ているので、この凹部に二本の横パイプを重ね合わせ状
態で装着、固定させることが可能となって、並列枠板の
組立強度を一層強固にすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は組立てら
れた型枠の正面図、第２図はその縦断側面図、第３図は
枠板の一部切欠正面図、第４図は並列させた状態の簡略
正面図、第５図は型枠保持装置の斜視図である。 （１）・・・枠板、（２）・・・円形孔、（２ａ）・・
・半円形切欠部、（３）・・・スペーサ本体、（４）・
・・コーン、（５）・・・螺子棒、（６）−・・バイブ
保持具、（８）・・・ナツト、（９）・・・半円形状凹
部、００）・・−半長円形状凹部、（１１）・・・縦パ
イプ、（１２）・・・横パイプ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、桟木等の補強枠材を設けていない厚さ１０〜１
   ５ｍｍの合板単体からなり、且つ両側端部に半円形状の
   切欠部を長さ方向に所定間隔毎に設けてなる所定寸法を
   有する複数枚の枠板を、その対向側端面を互いに接合さ
   せて並列すると共に接合によって合致する前記対向側端
   部に設けた半円形切欠部により円形孔を形成し、この並
   列枠板を一定間隔を存して対向させて相対する各円形孔
   間に棒状のスペーサを介在させて対向枠板間を一定間隔
   に保持させ、さらに、前記棒状のスペーサの両端部を前
   記並列枠板の円形孔から突出させてその突出端部に螺子
   により締めつけられるパイプ保持金具を設け、枠板幅方
   向に隣接するパイプ保持金具間に直径が３０ｍｍ以下の
   横パイプを架設すると共に該横パイプと枠板との間に直
   径が３０ｍｍ以下の縦パイプを介在させ、前記保持金具
   により横パイプを介して縦パイプを枠板面に圧接させる
   ことを特徴とするコンクリート型枠の形成方法。
2. （２）、棒状のスペーサと、このスペーサの両端螺子部
   に螺合したナットと、中央部に穿設した孔をスペーサの
   両端部に挿通させて前記ナットにより締め付けられるパ
   イプ保持金具とからなり、このパイプ保持金具は断面Ｕ
   字状に彎曲して前記中央孔から一側部の対向側片に一本
   のパイプを保持する半円形状の凹部を形成する一方、他
   側部の対向側片に二本のパイプを保持する半長円形状の
   凹部を設けてなるコンクリート型枠保持装置。