JPH04202501A - ポリマービーズの製造方法 - Google Patents

ポリマービーズの製造方法

Info

Publication number
JPH04202501A
JPH04202501A JP2339496A JP33949690A JPH04202501A JP H04202501 A JPH04202501 A JP H04202501A JP 2339496 A JP2339496 A JP 2339496A JP 33949690 A JP33949690 A JP 33949690A JP H04202501 A JPH04202501 A JP H04202501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer composition
monomer
dispersion medium
plate
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2339496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2875389B2 (ja
Inventor
Hiroshi Noguchi
宏史 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2339496A priority Critical patent/JP2875389B2/ja
Publication of JPH04202501A publication Critical patent/JPH04202501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2875389B2 publication Critical patent/JP2875389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は分布の狭い粒度のポリマービーズの製進方法お
よびその製造装置に関する。
本発明により得られるポリマービーズは粒径が極めて小
さく、かつ粒径の分布が狭いものであり、主として液体
クロマトグラフィ用充填剤として利用される。液体クロ
マトグラフィ用充填剤はその粒径により分析用(4〜1
5μm)と分取用(15〜200μm)に分けられるが
、本発明方法により製造されるポリマービーズはその両
者の液体クロマトグラフィ用充填剤として使用できる。
[従来の技術] 液体クロマトグラフィ用充填剤は一般に多孔質の球状重
合体(ポーラス、ポリマービーズ)がカラムに充填して
使用され、この充填されたポリマービーズ層を液体が通
過する。したがってポリマービーズは液の通過抵抗を最
小にするため粒径が均一であることが要求される。粒径
が不均一であると、液体の流れは抵抗のため不均一とな
り、カラムにおける分離効率は低下するのでこの現象を
補うためにカラムは長くなり、したがって分析(分取)
時間は長くなり、また通過させる液体(溶剤)も多くな
り、不経済な装置となってしまう。
ポリマービーズの製造については各種の方法が提案され
ている。たとえば特開昭56 5140号においては分
散媒中にモノマー液を注入してモノマー液を分散媒中へ
懸濁分散させ、加熱重合してポリマービーズを得ている
が、懸濁重合ではポリマービーズの粒径の制御は困難で
あって、ビーズの粒度分布は広いガウス分布となり、一
定分布の粒径のポリマービーズを得るためにふるいわけ
をする必要がある。
ここで粒度分布の狭い(均一な粒径)ポリマービーズを
得ようとすれば、ポリマービーズの収率が下がり、ふる
いわけのコストも高くなる。また、ふるいわけられた目
的とする以外の粒径のポリマービーズの処分も問題とな
る。そこで目的とする均一粒径をもつポリマービーズの
製造方法が強く望まれていた。
均τ粒径を持つポリマービーズの製造方法は各種提案さ
れている。たとえば特開昭57−102905号、57
−73002号、61−115902号ではモノマー組
成液を分散媒中へ噴出分散させ、ポリマービーズとして
おり、特に特開昭57−73002号ではモノマー組成
物流をピストン部材により振動的に励起して砕き、均一
径のポリマービーズを得ている。また特開昭61−11
5902号では振動している細管がらモノマ〜組成液を
噴出し、均一な液滴とした後重合して均一なポリマービ
ーズを得ている。
しかしながらこれらの公知の技術で得られるポリマービ
ーズの粒径はいずれも数百ミクロン以上であり、液体ク
ロマトグラフィ用、特に分析用の充填剤としての利用可
能なポリマービーズ(4〜200 um)の製造技術と
はなりえていない。
[発明が解決しようとする課題J これら公知の方法では噴出用細管の口径が大きく、その
ため噴出されたモノマー流が大きな液滴となってしまう
ため、均一な粒径のポリマービーズを得ようとすると必
然的に粒径は太き(なる。
この場合噴出するモノマー流速を速めれば微細なモノマ
ー液滴は生ずるが、粒径分布は広くなり粒度分布の均一
なポリマービーズの製造技術にはなりえない。
また、分散媒中に分散された大きなモノマー液滴を小さ
くするには撹拌羽根等により撹拌し、大粒子を剪断力に
て分散させれば良いが、切断されたモノマー液滴の粒子
径は均一にはなりえなく、懸濁重合同様粒度分布は広い
ガウス分布になる。
本発明は、液体クロマトグラフィ用充填剤として好適な
粒子径が極めて小さい、かつ分布の狭いポリマービーズ
の製造方法及びその製造装置の開発を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはクロマトグラフィ用担体としてもっとも好
適な粒子径4〜200μmの均一粒径(粒径分布の狭い
)ポリマービーズの製造方法について研究を行い、分散
媒中に浸漬しており、微細な振動をする金属製分散板の
微細孔からモノマー組成物を分散媒中に高圧力により噴
出せしめ、分布の狭い粒径をもつモノマー組成物の液滴
を生成させ、ついで分散媒を加熱してモノマー組成物を
重合させることを特徴とする分布の狭い粒径のポリマー
ビーズの製造方法および(イ)モノマー組成物をモノマ
ー噴出槽に供給するためのポンプ、(ロ)多数の微細孔
を有する金属製分散板を重合槽の分散媒中に浸漬し、微
細な振動が出来、ポンプから供給されるモノマー組成物
を受は入れるための配管がなされたモノマー噴出管、(
ハ)加熱装置を有し、モノマー噴出槽からのモノマー組
成物液滴を分散し、重合させるための分散媒を入れた重
合槽からなるポリマービーズ製造装置の開発に成功した
6本発明で使用する金属製分散板は強度のある金属、例
えばニッケル、モリブデン、ステンレス鋼等であり、こ
れにレーザービーム、放電加工、メッキ法、エツチング
等またはそれらの技術を組み合わせることにより微細孔
を開ける加工をしたものであり、孔径は出来るだけ均一
のサイズにすることが必要である。孔径が不均一である
と、噴出したモノマー組成物の液滴のサイズが孔径に応
じて不均一となり、粒度分布の広いポリマービーズにな
るからである。
金属製分散板の厚みは、モノマー組成液を噴出するのに
必要とされる圧力に耐え、かつその圧力によって大きく
変形しないことが必要である。
一般にポリマービーズのサイズが小さい粒径を必要とす
るときは微細孔の孔径は小さくなり、モノマー組成液は
大きな圧力を必要とすることになる。例えば分散板の噴
出面積が1CI112であるときは噴出孔径が50〜2
0umの場合100ミクロンの厚みが、また20〜10
umでは200ミクロンの厚みが必要である。
しかし、要求されるポリマービーズの粒径が小さく、大
量の生産が必要とされるときは必然的に微細孔径は小さ
く、且つモノマー組成物を噴出させる金属製分散板の口
径を大きくすることが要求されることは明らかである。
一方、微細孔の径を小さくするためには金属板の厚さを
薄くしないと正確な口径の微細孔を設けることが出来な
いこと、微細孔の径を小さくすると、モノマー組成物を
噴出させるに必要な圧力はより高圧力を必要とすること
のため、これを単に大型化するには極めて困難であった
が、焼結粉末板(例えば数um−数1100uの粒度の
金属パウダー、セラミックパウダー等を焼結したもの、
焼結フィルターとしてフィルターとしての多種類のもの
が市販されている。)の片面に金属をメッキして金属膜
を形成し、このメッキした金属膜にレーザービームなど
でポーリングをすればよい。
商業的規模の金属板の場合には、微細孔の数が108〜
10’の様に多数の数になることもあり、このような場
合にはIC,LSI又はVLSI等の電子集積回路で用
いられているリソグラフィー技術によるエツチングでポ
ーリングする等により任意の穴径、ピッチを持つ分散板
を製造し使用すれば良い。
また、金属の薄板に所定の微細孔を設け、これを接着剤
又はハンダ等で焼結粉末板に接着しても良い。
このような焼結粉末板は、パウダーの材質、パウダーの
粒子径、微細孔径、剛性、強度等任意に泗べる他、例え
ばステンレス鋼−焼結粉末板にN1−Pの無電解メッキ
をしたときは焼結板の引張り強度は700Kg/cm2
.メッキの剥離強度も極めて高く、均一な口径の微細孔
を有する金属製分散板とすることができる。
微細孔同士の間隔はモノマー組成物を噴出させるため孔
径の10〜100倍、好ましくは30〜50倍が必要で
ある。この間隔が10倍より狭いとモノマー組成物は金
属板で付着し、分散媒中へ滴下される状態となり噴出さ
れない。一方、逆に微細孔の間隔が広いと単位面積あた
りの孔数が少なくなり、生産性が低下することになる。
金属製分散板の孔径は、孔の人口側から出口まで同一径
の必要はな(、噴出側出口径によってモノマー液滴の粒
径が決定されるため、出口孔部分のみを調節して同一径
としてもよい。
このような方法として金属製分散板にメッキ処理を施し
、孔面に金属を均一に析出させることにより所定の孔径
にコントロールすることも−手段である。特に噴出出口
側のみ片面メッキを施すと同一孔径であっても圧力損失
の少ない金属製分散板の製作が可能となる。
このようなミクロン単位にコントロールされて製造した
噴出口を持つ金属製分散板を、バイブレータ−がとりつ
けである耐圧の噴出液槽底部にとりつけ、無脈動ポンプ
により噴出口径より小さな目のフィルターを通過したモ
ノマー組成物を所定の流量にて流し、分散媒中ヘモツマ
−組成物を噴出させる6同時にパイブレーク−により微
細な振動を与えると噴出されたモノマー組成物の液滴は
均一な粒径となり、分散媒中へ分散される。このように
均一粒径で分散されたモノマー組成物を加熱重合するこ
とにより分散された液滴のままで重合し、均一なポリマ
ービーズを得ることを確認して本発明を完成した。
すなわち、本発明は微細な振動をしている多数の微細孔
を設けた金属製分散板よりモノマー組成物を所定の流速
(圧力)で噴出せしめ、均一なミクロン単位のモノマー
組成物液滴を生じせしめ、これを加熱重合することによ
り分散された液滴のまま重合し、均一粒径の微細なポリ
マービーズを得る方法である。
本発明において使用するモノマー組成物としては、目的
とするポリマービーズの性質により定まってくるが、−
射的には一官能性のビニル系化合物、これの架橋剤とし
ての多官能ビニル化合物(ポリビニル系化合物)、希釈
剤(沈殿剤)および重合開始剤等の混合物である。
限定するわけではないが具体的に例示すれば、−官能性
のビニル化合物としては分散媒に不溶性のスチレン、ア
クリル酸メチル、アクリロニトリル、グリシジルメタク
リレート等が挙げられる。
多官能ビニル化合物としてはジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート等が挙げられる。希釈剤(沈殿剤)
としては、トルエン、クロロパラフィン、ジクロルベン
ゼン、トリクロルベンゼン、アルコール類、エステル類
がある。
重合開始剤としては、−Vに前記ビニル化合物の重合反
応に用いられ、重合モノマーに溶解性の過酸化ベンゾイ
ル、ブチルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリ
ル等を挙げることが出来る。
分散媒としては、水にC,M、C,(カルボキシメチル
セルロース) 、 P、V、A、 (ポリビニルアルコ
ール)、ポリアクリル酸ソーダ、ゼラチン等、保護コロ
イドとして公知の化合物を0.2〜lO%溶解したもの
を用いることが出来る。
本発明においては、モノマー組成物と分散剤との密度を
等しくして重合することが望ましいが、本発明によって
得られる分散媒中のモノマー組成物の液滴は極めて小さ
いため、モノマー組成物液滴の浮力(沈降力)が小さく
、液滴同士の合着する割合は小さい。
しかしながら両者の密度の相異が大きいと重合槽の上部
又は下層に集合する傾向があり、重合反応時の合着を防
ぐため撹拌が必要となり、この剪断力によるモノマー組
成物液滴の切断による粒径分布の広がりもあるので、可
能な限り同一密度とし、熱対流によるゆるやかな分散媒
の運動が望ましい。同一密度であると噴出されたモノマ
ー組成物の液滴は分散媒中に均一に広がり、液の熱対流
によりゆるやかに動き合着も切断されないで噴出分散さ
れた液滴のままで重合され、均一粒径のポリマービーズ
となる。
モノマー組成物の密度を分散媒密度に合わせるように調
整するには、モノビニル千ツマ−とンビニルモノマーと
の比が重量比でモノビニルモノマー100部に対してジ
ビニルモノマー5〜600部の範囲で、また希釈剤50
〜300部の範囲でかつポリマービーズの硬度、表面積
、ボア分布、細孔容積等、使用目的に応じた物性を得る
ようにすれば混合すれば良い。
モノマー組成物は金属製分散板の微細孔より分散媒中へ
噴出せしめるものであるが、目的とする粒径のポリマー
ビーズを得るために微細孔径を決定する必要がある。微
細孔径とポリマービーズ粒径との関係はモノマー組成物
の組成による物性(粘度)、噴出条件等の影響を受ける
ので一義的に決定できないが!3およそ次の関係になる
モノマー組成物を微細孔から継続的に噴出させるには、
金属製分散板の前に微細孔径より目の小さいフィルター
をとりつける必要があり、フィルターがないと目詰まり
対策が難しい。
モノマー組成物の噴出は、底部に金属製分散板をとりつ
けであるモノマー噴出槽(金属性分散板が振動可能であ
ればよく、噴出槽は配管の一部であっても良い。)をパ
イブレーク−(モーターの回転振動を利用する等の方法
も含む。)により5〜100Hz、好ましくは20〜5
0Hzで行なう。また振動幅は1mm以下とすることが
必要であり、0.5mm以下の振動幅が好ましい。振動
幅が1mmより大きいと、分散媒中に浸漬している噴出
槽の動きにより分散媒が撹拌され、そのため噴出したモ
ノマー液滴も切断され、小粒部分の分布の広がりが大き
い粒度分布となる。
また、金属製分散板より分散媒中へのモノマー組成物の
噴出速度は5 cm/ sec −20cm/ sec
、好ましくは7 cm/ sec 〜I 4 cm/ 
secの範囲であって、一定に保持することが必要であ
る。噴出速度が速すぎると噴出された千ツマ−fiAは
目的とする粒径よりも小粒となり かつ粒度分布も広く
なり、最終的には均一粒径のポリマービーズを得ること
ができない。また、流速が遅いとモノマー液は噴出され
なく金属分散板からにじみ出る状態となり、均一のポリ
マービーズを得ることが出来ない。
モノマー液の送液は流速の変化のない無脈動ポンプ又は
ガス加圧による噴出が必要で、流速が変化すると均一粒
径のモノマー液滴とはならない。
次の本発明を実施するための装置について図面に基づい
て説明する。
第1図において1はモノマー貯槽、2は希釈剤(沈殿剤
)、重合開始剤等を配合したモノマー組成物、3は耐圧
性のモノマー噴出槽である。モノマー噴出槽上部にはフ
ィルター4がとりつけてあり、モノマー液はろ過された
後噴出槽に入る。噴出槽下部には粒径を決定する定めら
れた孔径の微細孔を有する金属製分散板5が渚接しであ
る。モノマー噴出槽にはバイブレータ−6がとりつけら
れており、これにより金属製分散板が微細な振動を起こ
す。金属製分散板は重合槽7中の分散媒8に浸漬されて
いる。
重合槽には加熱装置9があり、分散媒を所定の温度まで
加熱できる。モノマー組成物はモノマー貯槽より無脈動
ポンプ10より圧力計11がとりつけであるステンレス
鋼配管12よりモノマー噴出槽へ送られ分散媒中に噴出
される。
通常はモノマー組成物の噴出終了後、重合槽を加熱し、
分散媒を所定の温度に維持してモノマー組成物の液滴を
そのまま重合させ、ポリマービーズとし、これを洗浄分
離、場合によっては更に変性して製品とする。
[作 用1 従来細管からモノマー組成物を分散媒中に噴出させ、小
液滴とし、それを重合してポリマービーズとすることは
公知である。しかし、細管であるためその口径を細くす
ることが困難であるばかりでなく、本発明が対象とする
ような口径とするときは高圧力をかけてもモノマー組成
物の噴出不能の状態になることは明らかであった。
したがって、やむを得ず比較的大口径(01mm以上)
の細管が使用されており、ポリマービーズのサイズも0
.5mm程度が限度となっていた。
本発明はこの細管を金属製分散板に変え、孔径も1〜5
0μm程度の微細孔とし、高圧をかけて微細振動させな
がらモノマー組成物の噴出速度を5〜20 csg/ 
seeとするときは、従来製造が困難であった4〜20
0μmの粒径分布の狭いポリマービーズを効率よく製造
できることになった。
[実施例] 次に実施例、比較例により本発明を説明する。
(実施例1) スチレン80g、ジビニルベンゼン20g、り四ロバラ
フイン80g、ジクロロベンゼン20g、重合開始剤と
して過酸化ベンゾイル2gをポリりとり、モノマー貯槽
に入れ、混合してモノマー組成物を得た。この時のモノ
マー組成物の密度は1005であった。
モノマー組成物はモノマー貯槽より無脈動ポンプで2μ
mの焼結金属のフィルターがとりつけである1 0mm
φヱ300mmLのモノマー噴出槽にろ過されで供給さ
れる6 モノマー噴出槽下部には、100ミクロン厚さのステン
レス鋼の金属板にレーザー加工により20ミクロンの微
細孔が1mmピッチで50個開けである金属分散板が溶
接してあり、パイブレーク−により30Hzで0.1m
m程度の微細な振動をしている。
このモノマー噴出槽に7mρ/minでモノマー組成物
を送ると、3Kg/cry2の圧力で平衡し、分散媒中
に噴出分散する。
分散媒は500gの水にP、V、A、 (ポリビニルア
ルコール)10部を滴解したもので、密度はモノマー組
成物とほぼバランスしていた1分散媒中に噴出されたモ
ノマー液滴は霧状となり、分散媒中へ広がる。分散を約
30分間行なった後、分散媒を加熱するとモノマー組成
物は熱対流によっても合着や切断されることなく、分散
された粒度のままで重合を始める。85℃、8時間重合
反応を行ない、ついでJISふるいにて分級し、粒度、
割合を求めた結果は次の通りである。
74μm以上     5% 74〜53%m    93% 53%m以下     2% (比較例1) 実施例1と全く同様のモノマー組成物と分散媒を調製し
、分散媒中ヘモツマ−液を注入し、攪拌羽根にて260
rpmで16分間撹拌し、85℃8時間の従来方法によ
る懸濁重合を行なった。重合終了後、生成したポリマー
ビーズをJISふるいにて分級し、粒度分布を求めた。
結果を次に示す。
74μm以上    28% 74〜53μm      37% 53μm以下    35% (実施例2) 12mmφ200ミクロン厚さのステンレス鋼の金属板
に、レーザー加工により10μmの微細孔を1mmピッ
チで50個あけ、これを10mmφのモノマー噴出槽底
部に出接した。
この噴出槽へ市販のジビニルベンゼン(エチルスチレン
44%含有)40g、トリクロロベンゼン40g、トル
エン20g、過酸化ベンゾイル1gを混合したモノマー
組成物を無脈動ポンプより2.5mff/minの流量
にて噴出槽へ送り込んだ。金属製分散板は実施例1と同
じ組成の分散媒中に入っており、この分散媒密度はモノ
マー組成物とほぼバランスしていた。モノマー噴出槽に
モノマー組成物が入ってくると圧力は高くなり、実施例
1と同様の微細振動している金属製分散板の微細孔より
分散媒中へ噴出される。圧力は17Kg/c+!12で
平衡となり、モノマー組成物は分散媒中で霧状となり全
体へ広がる。分散を約30分間行なった後、分散媒を加
熱して重合を開始した。モノマー組成物と分散媒密度が
ほぼバランスしているので液滴の合着や切断もなく分散
された粒度のままで重合は行なわれる。85℃、8時間
重合し、終了後JISふるいにて分級し、粒度割合を求
めた結果を次に示す。
44μm以上     7% 44〜25μm    89% 25μm以下     4% (比較例2) 実施例2と全く同じ組成のモノマー組成物と分散媒を調
製し、I召の重合槽の500gの分散媒の中へ100g
のモノマー組成物を加え、攪拌羽根にて320rpmで
15分間撹拌し、分散媒中へ分散させ、85℃、8時間
の従来方法による懸濁重合を行なった1重合終了後、生
成したポリマービーズをふるいにて分級し、粒度割合を
求めた結果を次に示す6 44μm以上    32% ′ 44〜25μm      47% 25uml−’、I下    21% (実施例3) 12mmφ、200μm厚さのステンレス鋼金属板に、
レーザー加工により10μmの微細孔を0.2mmピッ
チで400個あけたのち、この表面片側にニッケルメッ
キを施し、微細孔径を減少させた。
顕微鏡で調べた結果、微細孔は約3.5μmに縮小して
いた。この金属分散板をモノマー噴出槽に溶接にてとり
つけ、l OmmφX300mmLの噴出槽を製作した
このモノマー噴出槽へ、クリシジルメクアクリレート3
0g、エチレングリコールジメタアクリレート20g、
イソアミルアルコール20g、トリクロロベンゼン30
g、過酸化ヘンソイル1gを溶解し混合したモノマー組
成物を無脈動ポンプにより0.9+nJ2/minの流
量にて60分間送り込んだ。金属分散板は実施例1と同
−処決の分散媒中に入っており、バイブレータ−により
50HzでQ、1mm程度の微細な振動をしている。
噴出液槽ヘモツマ−組成物が供給されると圧力は高くな
り、金属分散板より噴出される。圧力は60Kg/cm
2て平衡となり、分散媒中に噴出されたモノマー組成物
の液滴は霧状となり分散媒中へ広がる。噴出終了後分散
媒を加熱し、実施例1と同様重合しポリマービーズを得
た。ふるいにで分級し、粒度割合を求めた。結果を次に
示す。
15μm以上     6% 15〜10μm    82% 10μm以下    12% グリシジル基は後で開環して変性して使用することが出
来る。
(比較例3) 実施例3と全く同じ組成のモノマー組成物と分′散媒を
調製し、II2の重合槽の500gの分散媒の中に10
0gのモノマー液を注入し、撹拌羽根にて950rpm
で40分間撹拌分散させ、85℃で8時間の従来方法に
よる!!!濁重合を行なった。
重合終了後生成したポリマービーズをふるいにて分級し
、粒径割合を求めた。結果を次に示す。
15μm以上    32% 15〜10μm    38% 10μm以下    30% [発明の効果] 従来、液体クロマトグラフィ用充填剤として必要な粒子
径4〜200μmでかつ粒径分布の狭いポリマービーズ
を効率よく製造する技術はなかった。特に微細な内径の
細管、例えば内径が1〜50μmのごとき細管を口径の
分布を狭いものを製造することも困難であるし、かつこ
れが可能としてもこれから液を噴出させるためには抵抗
が大きすぎて実用化出来ないものと考えられた。
本発明はこれを金属製の薄板を用い、これにレーザー加
工、メッキ加工等により微細孔径の均一性の高い分散板
を製造可能であることを見出7 し、上記の問題を解決
したものである。特にモノマー組成物の噴出速度を維持
するため加圧して該組成物の分散を行なうことで粒径の
分布の狭いポリマー製造法を確立したものである。
本発明方法により製造されたポリマービーズはその粒径
は従来のビーズより遥かに小さく、しかも目的とする粒
径の収率は高いものである。また1本発明の装置は本発
明方法を効率よ〈実施することが出来るものである。
本発明は特に液体クロマトグラフィ用の充填剤として要
求されるミクロン単位の粒径のポリマービーズの製造方
法として有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法を実施するための装置のフロ
ーシートである。 l モノマー貯槽  2、モノマー組成物3、モノマー
噴出槽 4 フィルター 5、金属製分散板  6.バイブレータ−7、重合槽 
    8 分散媒 9、加熱装置    10.ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分散媒中に浸漬しており、微細な振動をする金属
    製分散板の微細孔からモノマー組成物を分散媒中に高圧
    力により噴出せしめ、分布の狭い粒径をもつモノマー組
    成物の液滴を生成させ、ついで分散媒を加熱してモノマ
    ー組成物を重合させることを特徴とする分布の狭い粒径
    のポリマービーズの製造方法。
  2. (2)金属製分散板の微細孔からモノマー組成物を噴出
    する速度は5〜20cm/secであり、ポリマービー
    ズの直径は4〜200μmである特許請求の範囲第1項
    のポリマービーズの製造方法。
  3. (3)(イ)モノマー組成物をモノマー噴出槽に供給す
    るためのポンプ、 (ロ)多数の微細孔を有する金属製分散板を重合槽の分
    散媒中に浸漬し、微細な振動が出来、ポンプから供給さ
    れるモノマー組成物を受け入れるための配管がなされた
    モノマー噴出管、(ハ)加熱装置を有し、モノマー噴出
    槽からのモノマー組成物液滴を分散し、重合させるため
    の分散媒を入れた重合槽からなるポリマービーズ製造装
    置。
  4. (4)金属製分散板の微細孔は、微細孔の径が1〜50
    μmであり、かつ該微細孔は該孔径の10〜100倍の
    間隔をおいて穿設されている特許請求の範囲第3項のポ
    リマービーズ製造装置。
  5. (5)金属製分散板が、多孔性焼結板の片面にメッキを
    し、該メッキに微細孔を設けた金属製分散板を用いた特
    許請求の範囲第3項又は第4項のポリマービーズ製造装
    置。
  6. (6)金属製分散板が多孔性焼結板の片面に、微細孔を
    有する金属板を接着した金属製分散板を用いた特許請求
    の範囲第3項又は第4項のポリマービーズ製造装置。
JP2339496A 1990-11-30 1990-11-30 ポリマービーズの製造方法 Expired - Fee Related JP2875389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2339496A JP2875389B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリマービーズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2339496A JP2875389B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリマービーズの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04202501A true JPH04202501A (ja) 1992-07-23
JP2875389B2 JP2875389B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=18328022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2339496A Expired - Fee Related JP2875389B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリマービーズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2875389B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335977A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Hitachi Chem Co Ltd 架橋重合体粒子の製造法
JP2008095115A (ja) * 2001-06-22 2008-04-24 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂微粒子の製造方法、樹脂微粒子及び樹脂微粒子の製造装置
JP2008239935A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Sanyo Chem Ind Ltd 単分散微粒子の製造方法
JP2010024374A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Osaka Prefecture Univ 液滴組成物及びその製造方法、重合体組成物、並びに液滴組成物製造装置
JP2014501839A (ja) * 2011-01-07 2014-01-23 ピュロライト コーポレイション 種々のサイズの均一なポリマービーズの製造方法
CN104535681A (zh) * 2014-12-25 2015-04-22 通标标准技术服务(天津)有限公司 一种高分子材料中短链氯化石蜡的测定方法
WO2016194990A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 三菱瓦斯化学株式会社 ポリマーフィルム及びそれを用いたディスプレイ用光拡散フィルム
JP2020504776A (ja) * 2016-12-16 2020-02-13 ピュロライト(チャイナ) カンパニー リミテッド 超疎水性膜を用いた振動噴射による均一なポリマービーズの生産方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008095115A (ja) * 2001-06-22 2008-04-24 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂微粒子の製造方法、樹脂微粒子及び樹脂微粒子の製造装置
JP2006335977A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Hitachi Chem Co Ltd 架橋重合体粒子の製造法
JP2008239935A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Sanyo Chem Ind Ltd 単分散微粒子の製造方法
JP2010024374A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Osaka Prefecture Univ 液滴組成物及びその製造方法、重合体組成物、並びに液滴組成物製造装置
JP2014501839A (ja) * 2011-01-07 2014-01-23 ピュロライト コーポレイション 種々のサイズの均一なポリマービーズの製造方法
CN104535681A (zh) * 2014-12-25 2015-04-22 通标标准技术服务(天津)有限公司 一种高分子材料中短链氯化石蜡的测定方法
WO2016194990A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 三菱瓦斯化学株式会社 ポリマーフィルム及びそれを用いたディスプレイ用光拡散フィルム
US10509252B2 (en) 2015-06-04 2019-12-17 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polymer film, and light diffusion film comprising same for display
JP2020504776A (ja) * 2016-12-16 2020-02-13 ピュロライト(チャイナ) カンパニー リミテッド 超疎水性膜を用いた振動噴射による均一なポリマービーズの生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2875389B2 (ja) 1999-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0051210B2 (en) Process for preparing uniform size spheroidal polymer beads
US4623706A (en) Process for preparing uniformly sized polymer particles by suspension polymerization of vibratorily excited monomers in a gaseous or liquid stream
US8883939B2 (en) Method for producing polymers and reactor for carrying out said method
JP5987218B2 (ja) 種々のサイズの均一なポリマービーズの製造方法
US9095832B2 (en) Method and apparatus for preparing polymer beads of uniform particle size by suspension polymerisation
AU2017378089B2 (en) Method of producing uniform polymer beads by vibration jetting with superhydrophobic membrane
EP0067415B1 (en) A process of continuous suspension polymerization
JP2875389B2 (ja) ポリマービーズの製造方法
US5061741A (en) Method for preparing an oil-in-water type uniform dispersion of liquid droplets and polymerization method for preparing polymer beads of uniform particle size
JPH03249931A (ja) 水中油型均一液滴分散液の製造法及び均一粒径ポリマービーズの重合方法
JP4070717B2 (ja) 樹脂微粒子の製造方法
JP2007023141A (ja) ポリマービーズ及びその製造方法並びにポリマービーズ製造用液滴生成装置
JP2003252908A (ja) 疎水性液滴の製造方法及びその製造装置並びにポリマービーズの製造方法及びその製造装置
JP2008095115A (ja) 樹脂微粒子の製造方法、樹脂微粒子及び樹脂微粒子の製造装置
JPH06192305A (ja) 懸濁重合方法
JPS5891701A (ja) 連続懸濁重合方法
JPH0212962B2 (ja)
NL8003919A (nl) Werkwijze en inrichting ter bereiding van bolletjes polymeermateriaal van in hoofdzaak gelijke diameter.
JPH11342330A (ja) 微粒子の製造方法
WO2016120817A1 (en) Preparation of aqueous solutions or dispersions of polymeric bead products

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees