JPH04202491A - 融雪塩 - Google Patents

融雪塩

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Publication number
JPH04202491A
JPH04202491A JP33363390A JP33363390A JPH04202491A JP H04202491 A JPH04202491 A JP H04202491A JP 33363390 A JP33363390 A JP 33363390A JP 33363390 A JP33363390 A JP 33363390A JP H04202491 A JPH04202491 A JP H04202491A
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JP
Japan
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salt
snow
corrosion
snow melting
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP33363390A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Matsumoto
雅充 松本
Shigeru Wakano
若野 茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、陳雪時または/および積雪時に路面の凍結防
止のために道路に散布する融雪塩に関する。
【従来の技術】
従来、融雪塩としては、岩塩に象徴されるようにNaC
lまたは/およびCaCIzを主成分とするものが使用
されてきた。これらは周知のように腐食性物質であり、
融雪塩を多量に散布する北米や北欧諸国では、冬季の融
雪塩による自動車車体の塩害腐食が大きな問題となって
いる。 自動車車体の塩害腐食を解決するために、亜鉛めっき鋼
板の適用など車体防錆強化が試みろれているが、腐食を
完全に防止することは困難である。 一方、融雪塩の腐食性を低減させる試みとして、インヒ
ビター(腐食抑制剤)を添加した融雪塩を散布すること
も実験されてきた。 例えば、1967年から1970年にかけて、米国の5
3カ所の道路で、インヒビターとじてCr6°化合物と
有機インヒビターとを添加した融雪塩と、無添加の融雪
塩とを用いた大規模な比較試験が行われた。 その結果、車体腐食に関してはインヒビターのを動性は
認められなかった。結論として、インヒビターは流出に
よって失われ、車体腐食抑制のためには、添加塩を常時
使用して相当に高いインヒビクー濃度を保持しなければ
効果がなくなるとさ羽。 た。従って有力な腐食抑制手段とはいえず、米国での適
用は見送られた(American Public W
orksAssociation  :5pecial
 Report、 No、34. VehicleCo
rrosion Caused by Deicing
 5altS参照)。 しかも、Cr”イオンが人体に有害・有毒であることが
明らかとなった今では、Cr”化合物を道路に散布する
ことは環境上からもとても許容できない。 フィンランドにおいては、リン酸塩基インヒビターを用
いた実道路試験が行われた。インヒビターは、未舗装道
路では砂に吸着して塩水中に溶は出しにくく効果を十分
に発揮できず、舗装道路ではアスファルトを劣化させる
恐れがあり、いずれにせよ有効な手段ではないとの結論
が得られた(P、 Asanti  :  Corro
sion and its Preventionin
 Motor Vehicles  (1968) +
 Paper 9  glnstitution of
 Mechanical Engineers コ参照
)。
【発明が解決しようとする諜H】
このように、従来の融雪塩の散布で大きな問題点となっ
ていた自動車車体の塩害腐食は、これにインヒビターを
添加しても腐食抑制に十分な効果を発揮しえず、そのた
め、路面の凍結防止には相変わらず従来の岩塩等の融雪
塩がそのまま使用されているというのが現状である。 本発明の目的は、融雪塩による塩害腐食を有効に抑制し
うるイノヒヒクーを添加じた融雪塩を提供することにあ
る。 本発明の別の目的は、有害・有毒でない無公害のインヒ
ビターを添加した融雪塩を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、Alイオンが融雪塩中に共存すると、耐
食性の高い腐食生成物皮膜を塗装損傷部に生成して、微
量で融雪塩による塩害腐食の抑制効果を発揮し、インヒ
ビターとして有効であることを見出し、本発明を完成さ
せた。 ここに、本発明の要旨は、「水に熔解したときにA1イ
オンを遊離しうる少なくとも1種類のアルミニウム化合
物を含有することを特徴とする融雪塩」にある。
【作用】
従来のNaC+または/およびCaC1□を主成分とす
る融雪塩が陸雪時または/および積雪時に道路に散布さ
れると、融雪塩が雪と混合されて融点降下を生ずる。そ
のため、雪が融解して路面の凍結が防止されるのである
。融解した雪、即ち、液体状態となった水に融雪塩が溶
解し、融雪塩が溶解した水/g液が生成する。生成した
水溶液は、腐食性の塩化物イオンを含有し、石はね等S
:より生ずる自動車車体の塗膜損傷部などの防錆被覆の
欠落巳γ二部位に赤錆などの腐食を生ずることになる。 これが塩害腐食である。 本発明によれば、水に溶解した時にAlイオンを遊離す
ることのできるアルミニウム化合物が融雪塩に添加され
ている。従って、上記のように融雪塩が水に溶解して生
成した水溶液中には、このアルミニウム化合物の溶解に
より遊離したAlイオンが存在する。 水溶液中にA1イオンが存在すると、pi+緩衝作用を
示し、融雪塩の溶出により生しうる程度のA1イオン濃
度であれば、生成した水溶液のpHを4.0〜5.0に
保持する作用を有する。 、−゛      大気中の酸素がこの融雪塩水?8e
、中を拡散して、鋼板または/および亜鉛系めっき鋼板
(以下、銅板と称する)の表面に到達すると、次式に示
すようS:、酸素の還元反応が起こり、@板表面(鋼板
/溶液界面)におけるpHが上昇する。 一〇2±H20+ 2e →20H− または 0z+28”+2e −820 このpHの上昇により、綱板表面で屓の酸化物、水酸化
物、オキシ水酸化物または/および炭酸塩等からなる緻
密度の高い腐食生成物が生成し、鋼板表面上に強固に固
着する。この皮膜によりmi表面が保護され、それ以上
の鉄や亜鉛の溶出、即ち、綱板表面での腐食が抑制され
る。 以上の機構によりAlイオンは鋼板に対する塩害腐食の
インヒビターとして有効に機能するものと推測されるが
、この推測に拘束されるものではない。 へ1イオンのインヒビター作用は低濃度でも有効に作用
し、従って、A1化合物は受蓋を融雪塩に添加すればよ
い。 融雪塩としては、特に制限されないが、従来と同様のN
aC1または/8よびCaC1□を主成分とするもの、
例えば、岩塩でよい。 1化合物としては、水中でAlイオンを遊離することが
できる化合物であれば何でもよい。経済性を考慮すると
、例えば、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸
アルミニウムなどの水溶性無機アルミニウム塩が好適で
ある。特に塩化アルミニウムが好ましい。その他のアル
ミニウム化合物、例えばミョウバンなどの複塩や、アル
ミン酸塩、有機アルミニウム化合物も、水溶性で無害な
ものであれば使用できる。また、Al化合物は1種もし
くは2種以上を添加することができる。 融雪塩へのA1化合物の添加量は、上記のように少量で
よく、融雪塩の種類やAl化合物の種類に応してインヒ
ビターとして有効な量を添加する。例えば、NaC1を
主体とする融雪塩に塩化アルミニウム(AlCl3)を
添加する場合で、添加量はAlイオンとして融雪塩全体
の001〜5重量%の範囲内でよいが、通常は0.01
〜2重量%の微量の添加で十分である。 本発明の別の重要な特徴とじて、Cr”とは異なり、本
発明で利用するA1イオンは無公害であり、環境への悪
影響がないため安心して使用できる。
【実験例1】 0.2重量%のAlCl3を添加したNaCl (塩の
全重量に対するAl含有量は0.04重量%)をイオン
交換水に溶解し、0.002重量%のA1イオンを含を
する5重量%濃度NaCl水溶液を作成した。この水溶
液を35°CにてI(CI を用いpn 4.0に調整
した。 このAlイオンを含有したNaCl水溶液中に各種亜鉛
めっき鋼板(電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板
および合金化溶融亜鉛めっき鋼板)、純亜鉛板、および
冷延鋼板を35°Cで24時間浸漬した。 その結果、いずれの金属板の表面にも、Alの酸化物、
水酸化物、オキソ酸化物および炭酸塩等のうち少なくと
も1種類からなる緻密度の高い耐食性皮膜が生成した。
【実験例2】 0.2重量%のAlChを添加したNaC1(塩の全重
量に対するAl含有量は0.04重量%)をイオン交換
水に溶解し、0.002重量%のA1イオンを含有する
5重量%濃度NaCl水溶液を作成した。二の水78液
を35°CにてHCI を用いpH4,0に調整した。 各種亜鉛めっき鋼板(電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛め
っき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼Fi)tニリン
酸亜鉛処理を施した後、厚さ20μmのカチオン電着塗
装を施し試片とした。その後、各試片に、鋼板素地に達
する深さでクロスカットを施し、前記A1イオンを含有
する35°CのNaCl水溶液に24時間浸漬した後、
加速腐食試験に供試した。 行った加速腐食試験は、35°Cの5%NaC1水78
液への浸漬1時間と50’Cでの温風乾燥1時間とを交
互に反覆する乾湿繰り返し試験である。 その結果、Alの酸化物、水酸化物、オキソ酸化物およ
び炭酸塩等のうち少なくとも1種類からなる緻密度の高
い耐食生成物がクロスカット部に沿って生成し、60サ
イクルまで赤錆の発生を防止した。その後360サイク
ルまで、腐食域およびブリスターの成長が下記の比較実
施例2に比べ約2分の1に抑制された。
【比較実験例1】 Al化合物を含有しないNaClをイオン交換水Q:溶
解し、5重量%のNaC1水ノ容液を作成した。二の水
ン容液を35゛CにてHCI を用いpH4,0乙こJ
周整した。 この溶液に冷延鋼板を35°Cで24時間浸漬じたとこ
ろ、全面に赤錆が発生し、強度の塩害腐食の状況を呈し
た。
【比較実験例2】 Al化合物を含有しないNaC1をイオン交換水に溶解
し、5重量%の〜aC]水7容液を作成した。二の水?
g液を35°CにてMCI を用いp++ 4.旧こ調
整した。 各種亜鉛系めっき鋼板(電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛
めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板)にリン酸
亜鉛処理を施した後、厚さ20μmのカチオン電着塗装
を施し試片とした。その後、各試片に、鋼板素地に達す
る深さでクロスカットを施し、前記A1イオンを含有し
ない35°CのNaCl水溶液に24時間の浸漬処理を
施した後、加速腐食試験に供試した。 行った加速腐食試験は、前記実験例2と同し乾湿繰り返
し試験である。 その結果、60サイクル程度でクロスカット部に沿って
赤錆が生成した。その後、腐食域およびブリスク−の成
長が前記の実験例2に比べ2倍程度激しかった。 即ち、上記の実験例および比較実験例から、従来の融雪
塩では腐食性が強く、塩害腐食が避けられないが、本発
明の融雪塩ではこの腐食が抑制されることが示された。
【発明の効果】
本発明の融雪塩を路面の凍結防止に用いると、自動車の
車体に対する塩害腐食が、従来の融雪塩を使用した場合
と比し効果的に抑制される。従って、自動車の寿命が向
上し、自動車車体の防錆能に対する要求が緩和されると
いった利点が得られる。また、通常のインヒビターは有
害・有毒であることが多く、公害が問題となるが、本発
明の融雪塩は、使用するインヒビターが無公害であると
いう重要な長所ををする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 水に溶解したときにAlイオンを遊離しうる少なくとも
    1種類のアルミニウム化合物を含有することを特徴とす
    る融雪塩。
JP33363390A 1990-11-30 1990-11-30 融雪塩 Pending JPH04202491A (ja)

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JP33363390A JPH04202491A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 融雪塩

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JPH04202491A true JPH04202491A (ja) 1992-07-23

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JP33363390A Pending JPH04202491A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 融雪塩

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015083767A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 国立大学法人岩手大学 凍結・ソルトスケーリング抑制方法及び凍結・ソルトスケーリング抑制剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015083767A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 国立大学法人岩手大学 凍結・ソルトスケーリング抑制方法及び凍結・ソルトスケーリング抑制剤

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